JPH0576084A - 遠隔表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遠隔制御手段を駆動する電源部の状態を遠隔
にて表示し知らせる。これによって、遠隔制御手段を使
うときになってはじめて電源部の異常に気づき機器を使
用するうえでの不便さを解消することができる。 【構成】 遠隔制御手段２における電源部６の状態を電
源状態検出部７によって監視し、またこの電源部６の状
態を遠隔表示手段３が備えた表示部９に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は遠隔制御手段に電源部を
備えた遠隔表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】機器を遠隔から制御する遠隔制御装置と
して家庭内にはリモートコントローラー（以下リモコン
と称する）が氾濫している。一般にこの種のリモコンは
使い勝手から電池を電源部として備え、電池がまだ使え
る状態にあるか否かを確認するための表示部を備えてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、リモコンを手にしなければ、あるいはリモ
コンの表示部を見なければ電池がまだ使用できる状態に
あるかどうか、そのリモコンが使用できるかどうかを判
断できなかった。これでは日頃使用しないリモコンでは
いざ使おうという時になって電池が切れていることに気
がつき、本当に使いたいときにリモコンが使えないとい
う課題が生じる。しかもリモコンを使う場所で電池交換
が容易に行えるとは限らない。例えば給湯機の給湯温度
を制御するリモコンが風呂場にあり、入浴時にリモコン
の電池切れに気がつき裸で電池を捜しに行くようでは非
常に使い勝手が悪い。

【０００４】加えて、リモコンの電池寿命をできる限り
長くしておきたい一方で、その電池寿命を表示する表示
手段自体が電池を消費しているという矛盾がある。ま
た、電池がなくなれば電池寿命がきたことを表示する表
示手段も動作しなくなり、電池を新しいものに交換して
みてはじめて本当に電池寿命によって動作しなくなった
のか、他の原因の故障で動作しなくなったのかが事前に
分からないという課題があった。

【０００５】本発明は上記課題を解決するもので、リモ
コンが駆動できなくなってもリモコンの電源の状態を遠
隔に表示して知らせることを目的としたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、機器を遠隔から制御する遠隔制御手段と、遠
隔制御手段の状態を表示しかつ遠隔制御手段から離して
設けられた遠隔表示手段とで構成され、遠隔制御手段
は、機器に制御信号を伝える制御部と、遠隔制御手段を
動作させる電源部と、電源部の状態を検出する電源状態
検出部と、電源状態検出部からの出力信号を送信する送
信部とを備え、遠隔表示手段は、送信部からの出力信号
を受信する受信部と、出力信号の内容を表示する表示部
とを備えたものである。

【０００７】また、遠隔表示手段の駆動用電源を交流電
源としたものである。

【０００８】

【作用】本発明は上記の構成によって、遠隔制御手段を
駆動する電源部の状態を電源状態検出手段により監視
し、これを遠隔制御手段の送信部から遠隔にある遠隔表
示手段の受信部に送信して表示する。また、遠隔制御手
段を駆動する電源部に異常を生じても遠隔表示手段によ
って常に電源部の状態が表示される。

【０００９】

【実施例】以下本発明の実施例を図１を参照して説明す
る。

【００１０】図１において、遠隔制御手段２では制御信
号を制御部４から機器１へ無線で送り機器１を遠隔制御
する。遠隔制御手段２は制御部４等を駆動する電源とし
て電源部６を備え、電源状態検出部７は電源部６の電圧
や電流、温度等を測り電源部６の状態を監視し、送信部
５を通じて遠隔表示手段３の受信部８に電源状態信号を
送る。遠隔表示手段３ではこれを表示部９に表示する。

【００１１】上記構成において、電源部６の電圧が遠隔
制御手段２を駆動するのに最低必要な電源電圧に近づい
ていることを電源状態検出手段７が検知すると、電源電
圧低下信号が送信部５を通して受信部８へと送られる。
電源電圧低下信号を受信した遠隔表示手段３は表示部９
によって遠隔制御装置２の電源部６の電圧が低いことを
表示する。これによって、遠隔制御手段２を手にしなく
とも遠隔表示手段３の表示部９を見れば電池がまだ使用
できる状態にあるかどうか、つまり遠隔制御手段２が使
用できるかどうかを知ることができる。

【００１２】また、従来は遠隔制御手段２自体において
電源電圧を表示していたが、これを遠隔表示手段３に表
示することによって遠隔制御装置２が備える必要性がな
くなり、電源電圧を表示することによる電源部６の電源
負担をなくすことができる。遠隔表示手段３を交流電源
コンセントの付近に配置して、受信部８と表示部９の電
源は交流電源コンセントより供給すれば遠隔表示手段３
における電源寿命の問題はなくなり、常に遠隔制御手段
２の電源電圧状態を表示することができる。また遠隔制
御手段２が動作しなくなったときには、遠隔表示手段３
の表示部９を見れば電源部６に異常があって動作しなく
なったのかあるいは他に原因があるのかも判断できる。

【００１３】なお本実施例では遠隔制御手段２の電源電
圧について説明したが、電源の電流や温度などの状態に
ついても同様である。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように本発明の遠隔表示装
置は、遠隔制御手段を駆動する電源部の状態を遠く離れ
た遠隔表示手段に表示することによって、遠隔制御手段
を手にしなくてもその電源部の状態を知ることが可能に
なり、したがって、遠隔制御手段によって運転される機
器を利用するうえで支障をきたすことがなくなる。ま
た、リモコンが駆動できなくなってもその電源部の状態
を表示することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例における遠隔表示装置の構成図

【符号の説明】

１ 機器 ２ 遠隔制御手段 ３ 遠隔表示手段 ４ 制御部 ５ 送信部 ６ 電源部 ７ 電源状態検出部 ８ 受信部 ９ 表示部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 照恵 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】機器を遠隔から制御する遠隔制御手段と、
   前記遠隔制御手段の状態を表示し前記遠隔制御手段から
   離して設けられた遠隔表示手段とで構成され、前記遠隔
   制御手段は、前記機器に制御信号を送信する制御部と、
   前記遠隔制御手段を動作させる電源部と、前記電源部の
   状態を検出する電源状態検出部と、前記電源状態検出部
   からの出力信号を送信する送信部とを備え、前記遠隔表
   示手段は、前記送信部からの前記出力信号を受信する受
   信部と、前記出力信号の内容を表示する表示部とを備え
   た遠隔表示装置。
2. 【請求項２】遠隔表示手段の駆動用電源を交流電源とし
   た請求項１記載の遠隔表示装置。