JPH0575989A - 動ベクトル演算装置 - Google Patents

動ベクトル演算装置

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JPH0575989A
JPH0575989A JP3116783A JP11678391A JPH0575989A JP H0575989 A JPH0575989 A JP H0575989A JP 3116783 A JP3116783 A JP 3116783A JP 11678391 A JP11678391 A JP 11678391A JP H0575989 A JPH0575989 A JP H0575989A
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Masashi Tayama
正志 田山
Kazuyoshi Shomura
和由 正村
Hiroshi Fujiwara
洋 藤原
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Graphics Communication Tech
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周縁部の検出ブロックに対する無効動ベクト
ルの発生を抑制したい。 【構成】 周縁部の外の拡張部分に、画像デ−タの最大
値(W)、最小値(B)を市松模様化して書き込み、こ
れを含めた全領域を検索対象として、動ベクトルを算出
する。 【効果】 周縁部の検索時には、差分が大となり無用な
動ベクトルを算出することはなくなり、全体として正確
な動ベクトルの算出が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動画像信号を高能率符号
化して伝送するテレビ電話及びテレビ会議において用い
られる動ベクトル演算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像信号が伝送されるテレビ電話及び
テレビ会議等においては、膨大な情報量を持つ動画像信
号を高能率で符号化する必要があるが、その方法の一つ
として、フレーム間予測符号化方法がある。この方法
は、現在伝送しようとしているフレーム(現フレーム)
の各画素デ−タと、1回前に伝送したフレーム(前フレ
ーム)の現フレームの各画素と同位置の画素デ−タとの
差分(以下、予測誤差デ−タという)をとり、この予測
誤差デ−タを現フレームの各画素デ−タに代えて符号化
して伝送するものである(動き補償なしのフレーム間予
測符号化方法という)。この方法は、動きのないあるい
は動きの少ない画像についてはフレーム間の相関が大き
いので、高能率で符号化できるが、動きの大きい画像に
ついてはフレーム間の相関が小さいため、伝送されるデ
−タが増加してしまうという欠点がある。これを解決す
るための手段として、動き補償フレーム間予測符号化方
法がある。この方法は、予測誤差デ−タを求める前に、
まず、現フレームと前フレームから動ベクトルを検出す
る。そして、この動ベクトルに従って前フレームを移動
させ、この移動させた前フレームと現フレームとの予測
誤差デ−タをとり、この予測誤差デ−タと動ベクトルと
を伝送するものである。
【0003】ここで、動ベクトルについて説明する。例
えば、図2に示すように、現フレームNFにおいて位置
Aにある物体が前フレームLFにおいては位置Cにあっ
た場合の動ベクトルはVにる。この動ベクトルを検出す
るには、例えば、352ドット、288ラインの現フレ
ームを例にとると、まず、この現フレームを(16×1
6)の画素を1ブロックとするブロック毎に分割する。
そして、このブロックを動ベクトルを検出するブロック
(以下、単に、検出ブロックという)として前フレーム
内のこの検出ブロックと同位置のブロックB(以下、同
位置ブロックという)より水平方向及び垂直方向とも−
方向に8、+方向に7画素大きいブロック、即ち、同位
置ブロックを中心とした(31×31)の画素によるブ
ロックを探索ブロックとする。
【0004】そして、検出ブロックをこの探索ブロック
内において水平方向及び垂直方向に1画素ずつ順次移動
させて対応する各画素デ−タ毎に(以下、差分デ−タと
いう)をとり、この差分デ−タより評価デ−タ(例え
ば、差分デ−タの絶対値の和、または、差分デ−タの自
乗の和)を求め、この評価デ−タが最小となる検出ブロ
ックに対応する小ブロックを探索する。これにより、同
位置ブロックの中心から評価デ−タが最小となる小ブロ
ックに向かうベクトルをもってその探索ブロックにおけ
る動ベクトルとする。
【0005】ところで、現フレームで画面が切り替わ
り、前フレームと全く異なった画面になった時等は、フ
レーム間符号化方法を行うと、予測誤差デ−タが現フレ
ームのみのデ−タよりも多くなってしまう恐れがあり、
この様な時は、現フレームのみのデ−タで符号化を行う
ことが望ましい。これをフレーム内符号化方法という。
また、フレーム間符号化方法を行う場合、画面のノイズ
の影響で、実際には動いていないのに動ベクトルができ
てしまうことがあり、この様な時は、動き補償なしのフ
レーム間符号化方法を行うことが望ましい。
【0006】よって、より効率的な符号化を行うために
は、符号化を行う単位ブロック毎に、フレーム内符号化
/フレーム間符号化(以下、INTRA/INTER)
判定、及び、動き補償フレーム間符号化/非動き補償フ
レーム間符号化(以下、MC/noMCという)判定を
行う必要がある。そこで、CCITT(国際電信電話諮
問委員会)では、動ベクトルより得られた小ブロック
(以下、MCブロックという)と検出ブロックの差分デ
−タの自乗の1画素当たりの平均値と検出ブロックの各
デ−タの差分値の自乗の1画素当たりの平均値(以下、
VARORという)、の2つをパラメータとしてINT
RA/INTER判定を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の方法によれば動
ベクトルの検出は可能であるが、図3に示すように検出
ブロックが画面の上下左右の周縁部に位置する場合、点
線で示すように探索ブロックが有効画面からはみ出てし
まう。この時、有効画面の周辺部へのデ−タの書き込み
を行わない場合、周辺部を含んだブロックと検出ブロッ
クとの差分デ−タが小さな値となり、無効な(有効画面
の外を指す)動ベクトルが発生する可能性がある。
【0008】本発明は周縁部の検出ブロックに対する無
効動ベクトル発生の可能性を低減する動ベクトル演算装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、現フレームの
画面と前フレームの有効画面とをブロック単位に比較し
て、現フレーム用の動ベクトルを算出する動ベクトル演
算装置において、前フレーム中の有効画面よりも外の検
索領域に、有効画面中の画像デ−タの最大値(又はその
近傍値)及び最小値(又はその近傍値)を市松模様に配
置し、該検索領域を含む全領域を、前フレームの検索対
象として動ベクトルを算出してなる(請求項1)。
【0010】更に、本発明は、上記外の検索領域は、検
出ブロックの大きさと検索ブロックの大きさとから定ま
る大きさとする(請求項2)。
【0011】
【作用】本発明によれば、有効画面の外の検索領域に有
効画面中の画像デ−タの最大値(又はその近傍値)及び
最小値(又はその近傍値)を市松模様に配置し、かくし
て得た全領域を検索対象として動ベクトルを算出する故
に、この算出動ベクトルは有効領域の周縁部外の悪影響
を受けることがなくなり、無効動ベクトルの発生を抑制
できる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の動ベクトル演算装置の実施例
図である。本実施例は、前フレームメモリ1、アドレス
発生器2、現フレームメモリ3、動ベクトル算出器4、
セレクタ5より成る。前フレームメモリ1は、前フレー
ムの有効画面上の画像デ−タと拡張デ−タとを格納する
メモリであり、拡張データを格納する拡張部分の大きさ
l×mは、検出ブロックの大きさx×yと、検索ブロッ
ク(図3)の大きさp×qとから定まり、l=(p−
x)/2、m=(q−y)/2である。従って、図4に
示したように、有効画面の大きさをa×bとした場合、
前フレームメモリ1の大きさは(a+p−x)×(b+
q−y)となる。
【0013】前フレームメモリ1のアドレス発生を行う
のがアドレス発生器2である。読み出し指令信号、書き
込み指令信号もこのアドレス発生器2が行うものとす
る。アドレス発生器2は、最初に前フレームメモリ1に
書き込むための書き込み制御を行い、書き込み終了後、
読み出し制御を行う。
【0014】セレクタ5は、書き込みデ−タを送るため
の選別を行うものであり、選別対象は有効画面内のアド
レスに対しては、有効画面画像デ−タであり、拡張領域
に対しては有効画面内の画像デ−タの最大値W、最小値
Bである。
【0015】現フレームメモリ3は、現フレームの画像
デ−タを格納する。動ベクトル算出器4は前フレームメ
モリから読み出された画像デ−タと現フレームメモリ3
から読み出された画像デ−タとを検出ブロック単位に比
較し、従来例で述べた如き各種の方法にて動ベクトルを
算出する。この算出した動ベクトルは、符号化のために
使用する。
【0016】動作を説明する。先ず、アドレス発生器2
は、前フレームメモリのアドレスを発生する。このアド
レスの中で拡張部分のアドレスに対しては、セレクタ5
を制御してデ−タBとWとを交互に選択して、前フレー
ムメモリ1の該当アドレスに書き込む。一方、有効画面
内のアドレスに対しては、セレクタ5を制御してその時
の有効画面画像デ−タを、前フレームメモリ1の該当ア
ドレスに書き込む。
【0017】前フレームメモリ1の全アドレスへの書き
込みが終了した後でアドレス発生器2は読み出し制御に
移し、アドレスを発生し、前フレームメモリ1のデ−タ
を動ベクトル算出器4に送り動ベクトル算出に供せしめ
る。
【0018】図5には、前フレームメモリ1の拡張部分
(l=m=8)でのデ−タW、Bの書き込み後の様子を
示す。縦横1アドレス毎にデ−タWとBとが交互に書き
込まれ、いわゆる市松模様化させている(WとBとは逆
の位置でもよい)。この結果、動ベクトル算出に際して
は、検出ブロックの大きさを8×8とした場合、丁度こ
の拡張部分に検出ブロックの大きさがそのまま入ること
ができる。従ってこの拡張部分での探索の場合、拡張部
分そのもののブロックと現フレームの検出ブロックとの
間の差分デ−タは大となり、無効な動ベクトルの発生は
ほとんどない。また、拡張部分にまたがるようなブロッ
クと現フレームの検出ブロックとの間にあってもその差
分は、またがる方向に対しては大となり、やはり、無効
な動ベクトルの発生は少なくなる。
【0019】尚、画像デ−タがCCIR(国際無線通信
諮問委員会)勧告601に基づくものであるとすると、
8ビットで表される輝度の最小値(黒)は16、最大値
(白)は235である。そこで、B=0(あるいは1、
2等これに近い値)、W=255(あるいは254、2
53等これに近い値)とする。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、周縁部の
検出ブロックに対する無効動ベクトル発生の可能性が低
減し、より正確な動ベクトルの検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動ベクトル演算装置の実施例図であ
る。
【図2】本発明の動ベクトルの説明図である。
【図3】従来の検索範囲を説明するための図である。
【図4】本発明の前フレームメモリ1の大きさを示す図
である。
【図5】本発明の拡張部分への市松模様の書き込み例を
示す図である。
【符号の説明】
1 前フレームメモリ 2 アドレス発生器 3 現フレームメモリ 4 動ベクトル算出器 5 セレクタ
フロントページの続き (72)発明者 藤原 洋 東京都港区南青山7丁目1番5号 株式会 社グラフイツクス・コミユニケーシヨン・ テクノロジーズ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現フレームの画面と前フレームの有効画
    面とをブロック単位に比較して、現フレーム用の動ベク
    トルを算出する動ベクトル演算装置において、前フレー
    ム中の有効画面よりも外の検索領域に、有効画面中の画
    像デ−タの最大値(又はその近傍値)及び最小値(又は
    その近傍値)を市松模様に配置し、該検索領域を含む全
    領域を、前フレームの検索対象として動ベクトルを算出
    してなる動ベクトル演算装置。
  2. 【請求項2】 上記外の検索領域は、検出ブロックの大
    きさと検索ブロックの大きさとから定まる大きさとする
    請求項1の動ベクトル演算装置。
JP3116783A 1991-04-19 1991-04-19 動ベクトル演算装置 Expired - Lifetime JPH0779474B2 (ja)

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JPH0779474B2 JPH0779474B2 (ja) 1995-08-23

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WO2000036841A1 (en) * 1998-12-15 2000-06-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method and apparatus for image processing
US6791625B1 (en) 1998-12-15 2004-09-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Video processing apparatus for performing address generation and control, and method therefor

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