JPH09182077A - 画像符号化方法および画像符号化装置 - Google Patents

画像符号化方法および画像符号化装置

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JPH09182077A
JPH09182077A JP33720395A JP33720395A JPH09182077A JP H09182077 A JPH09182077 A JP H09182077A JP 33720395 A JP33720395 A JP 33720395A JP 33720395 A JP33720395 A JP 33720395A JP H09182077 A JPH09182077 A JP H09182077A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の局所的な性質に応じて最適な間引きを
行うことにより、少ない演算量で高い再生画質を得るこ
とのできる方法および装置を実現すること。 【解決手段】 テレビジョン信号等のディジタル画像信
号に対して、現フレームの画像データを動き検出対象の
小ブロックとして分割し、分割した動き検出対象小ブロ
ックに対して、フレームメモリに蓄えられている過去ま
たは未来の参照フレーム中の複数の候補ブロックとの類
似度を差分絶対値に基づいて求め、その評価値によって
最も類似した候補ブロックへのベクトルを動きベクトル
として動き補償予測を行い、符号化する画像符号化方法
において、動き検出処理対象小ブロックとある候補ブロ
ックとの類似度の評価を行なう際に、動き検出処理対象
ブロックと同一フレーム内の近傍の小ブロックにて求め
られた動きベクトルの向きに応じて、ベクトル評価に用
いる小ブロック内画素の選択方法を切替えることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像信号におけ
る動き検出を効率的に行なうことを目的とした、動きベ
クトル検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】動画像の高能率符号化等では、フレーム
間相関を除去するために動き補償予測がよく用いられ
る。動き補償予測は、符号化対象フレームと時間的に近
接する他のフレームとの類似性を利用したものである。
効率的な動き補償予測を行なうためには、符号化対象フ
レームのある領域が、時間的に近接する他のフレームの
どこに存在するかを示す動きの方向と大きさ(動きベク
トル)を、いかに正確に求めるかが重要である。
【0003】動きベクトルの選択にあたっては、通常以
下のような方法が用いられる。動きベクトル検出対象小
ブロックの画像データをN×NのサイズとしB(i,
j)と置く。B(i,j)に対して、フレームメモリ中
の中の参照画像上で空間的にB(i,j)を水平・垂直
方向に(u,v)だけずらした小ブロックB’(i+
u,j+v)との類似度を表す評価値D(u,v)を計
算する。評価値には差分絶対値和や差分自乗和がよく用
いられる。(u,v)を定められた探索領域で変化さ
せ、D(u,v)の最小値を与えるような(u,v)を
最終的な動きベクトル(U,V)とし、動きベクトル
(U,V)によって定められる参照画像中の小ブロック
が参照小ブロックとされる。
【0004】図3は、従来の代表的な動きベクトル検出
方法による装置の構成を示すブロック図である。この従
来例では、参照画像を時間的に1フレーム前の画像と
し、評価関数として差分絶対値を用いている。
【0005】図中、101は入力端子であり、ここから
入力された入力画像102は、小ブロック分割部103
にて、動き探索の単位である小ブロック104に分割さ
れる。一方、入力画像102はフレームメモリ105に
も入力されており、該フレームメモリ105は1フレー
ム前の参照画像106を出力する。107は候補ベクト
ル設定部であって、定められた探索範囲中の候補ベクト
ルを発生させるとともに発生した候補ベクトルをシフト
部108およびベクトルメモリ112に送出する機能を
持つ。シフト部108では、フレームメモリ105に蓄
えられている参照画像106を候補ベクトル設定部10
7で設定された候補ベクトルによってその分だけ空間的
にシフトする。減算器109においては、シフトされた
小ブロックと符号化対象小ブロック104の差分が演算
され、該演算結果が絶対値和計算部110に入力され
る。絶対値和計算部110では小ブロック内での差分絶
対値の総和が計算され、計算された絶対値和は最小値メ
モリ111に送られ、その時点で最小値メモリ111に
蓄えられている最小値との比較が行なわれる。新たに送
られてきた絶対値和が現在蓄えられているの最小値より
も小さい場合には最小値が新たに送られてきた絶対値和
に更新されるとともに、ベクトルメモリ112に対して
更新指示命令が送られる。ベクトルメモリ112では該
更新指示命令を受け付けると、記憶するベクトルをその
時点で入力されている候補ベクトルに置換する。候補ベ
クトル設定部107にて定められた探索範囲のすべての
ベクトルの発生が終了した時点で、ベクトルメモリ11
2に蓄えられているベクトルが符号化対象小ブロックの
動きベクトル113として出力端子114に出力される
とともに、最小植メモリ111、ベクトルメモリ112
がリセットされる。
【0006】従来の方法によれば、動きベクトル検出対
象小ブロックと参照画像上の候補ベクトルで示される小
ブロックとの類似度の評価値として、小ブロック内のす
べての画素を用いた差分絶対値和や自乗和が用いられて
いる。すなわち、小ブロックのサイズをN×Nとした
時、差分絶対値和の場合の評価値D(u,v)は、
【0007】
【数1】 となる。上式はN2個の和を計算することになり、演算
量の増大につながる。
【0008】これを解決するため、上式においてすべて
の画素の和を計算せずに、あらかじめ定められた適当な
間隔で画素を間引いて和を計算することがしばしば行な
われる。このような方法によれば、処理に要する演算量
を減じることができるが、すべての画素を用いて評価値
を計算するのに比べると、間違った動きベクトルが求ま
ってしまうことが起こり得る。重要なのは、どのように
画素を間引いて計算を行なうかであるが、従来は、この
間引きパターンを、間引き率に応じて水平・垂直方向に
均等に間引くような形であらかじめ設定するのが一般的
であった。図4は、設定される間引き方の従来例を示し
たものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の画像符
号化の差異の動きベクトル検出においては、演算量を減
じるために画素を間引く際に間引き率に応じて水平・垂
直方向に均等に間引いていた。しかしながら、間引きの
方法は、画像の局所的な性質(動きや解像度)によって
最適なものがあり、従来の方法では、これらの情報を全
く用いずに間引き方をあらかじめ定めてしまっているた
め、間違った動きベクトルを選択してしまう確率が多く
なるという問題点があった。
【0010】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みてなされたものであって、画像の局所的
な性質に応じて最適な間引きを行うことにより、少ない
演算量で高い再生画質を得ることのできる画像符号化方
法および画像符号化装置を実現することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の画像符号化方法
は、テレビジョン信号等のディジタル画像信号に対し
て、現フレームの画像データを動き検出対象の小ブロッ
クとして分割し、分割した動き検出対象小ブロックに対
して、フレームメモリに蓄えられている過去または未来
の参照フレーム中の複数の候補ブロックとの類似度を差
分絶対値に基づいて求め、その評価値によって最も類似
した候補ブロックへのベクトルを動きベクトルとして動
き補償予測を行い、符号化する画像符号化方法におい
て、動き検出処理対象小ブロックとある候補ブロックと
の類似度の評価を行なう際に、動き検出処理対象ブロッ
クと同一フレーム内の近傍の小ブロックにて求められた
動きベクトルの向きに応じて、ベクトル評価に用いる小
ブロック内画素の選択方法を切替えることを特徴とす
る。
【0012】この場合、動き検出処理対象ブロックと同
一フレーム内の近傍の小ブロックにて求められた動きベ
クトルが水平方向であるときにはベクトル評価に用いる
小ブロック内画素として垂直方向に間引いたものにより
ベクトル評価を行い、動き検出処理対象ブロックと同一
フレーム内の近傍の小ブロックにて求められた動きベク
トルが垂直方向であるときにはベクトル評価に用いる小
ブロック内画素として水平方向に間引いたものによりベ
クトル評価を行い、動き検出処理対象ブロックと同一フ
レーム内の近傍の小ブロックにて求められた動きベクト
ルに特に方向性が認められない場合にはベクトル評価に
用いる小ブロック内画素として水平方向および垂直方向
に均等に間引いたものによりベクトル評価を行うことと
してもよい。
【0013】また、、動きベクトル(U,V)の方向に
ついて|U|/|V|を求めた値に応じて動きベクトル
の方向を決定することとしてもよい。
【0014】さらに、動きベクトル(U,V)の方向に
ついて|U|/|V|を求め、求めた値が5よりも大き
な場合には動きベクトルを水平方向とし、求めた値が1
/5よりも小さな場合には動きベクトルを垂直方法とす
ることとしてもよい。
【0015】本発明の画像符号化装置は、画像が入力さ
れる入力端子と、前記入力端子に入力された入力画像を
動き探索の単位である小ブロックに分割する小ブロック
分割部と、前記入力画像を入力し、前記小ブロック分割
部にて分割される画像の1フレーム前の参照画像を出力
するフレームメモリと、定められた探索範囲中の候補ベ
クトルを発生して出力する候補ベクトル設定部と、前記
フレームメモリによる参照画像を前記候補ベクトル設定
部にて設定された候補ベクトルの分だけ空間的にシフト
するシフト部と、前記シフト部にてシフトされた参照画
像と前記小ブロック分割部にて分割された入力画像との
差分を演算する減算器と、前記減算器出力を、近傍小ブ
ロックの動きベクトルの方向に応じて画素間引きパター
ンを設定して、画素間引きを行い、画素間引き後の信号
を出力する画素間引き部と、前記画素間引き部出力を入
力し、小ブロック内での差分絶対値の総和を計算する絶
対値和計算部と、前記絶対値和計算部にて求められた絶
対値和を入力して記憶し、新たな絶対値和が入力される
度に現在記憶する絶対値和と比較し、新たに送られてき
た絶対植和が現在記憶している値よりも小さい場合には
新たに送られてきた絶対植和を更新して記憶するととも
に、その旨を示す更新指示命令を出力する最小値メモリ
と、前記候補ベクトル設定部が出力する候補ベクトルを
入力して記憶し、前記最小値メモリによる更新指示命令
を受け付けると記憶内容をその時点で入力されている候
補ベクトルに置換し、前記候補ベクトル設定部により、
定められた探索範囲のすべてのベクトルの発生が終了し
た時点で記憶するベクトルを符号化対象小ブロックの動
きベクトルとして出力するベクトルメモリと、前記ベク
トルメモリが出力する符号化対象小ブロックの動きベク
トルを入力してその方向を求め、後のブロックの画素間
引きを行うための近傍小ブロックの動きベクトルの方向
として前記画素間引き部へ出力する方向検出部とを有す
ることを特徴とする。
【0016】この場合、方向検出部は、動きベクトル
(U,V)の方向について|U|/|V|を求め、求め
た値が5よりも大きな場合には動きベクトルを水平方向
とし、求めた値が1/5よりも小さな場合には動きベク
トルを垂直方法とすることとしてもよい。
【0017】また、画素間引き部は、近傍小ブロックの
動きベクトルの方向が水平方向であるときにはベクトル
評価に用いる小ブロック内画素として垂直方向に間引い
たものによりベクトル評価を行い、動き検出処理対象ブ
ロックと同一フレーム内の近傍の小ブロックにて求めら
れた動きベクトルが垂直方向であるときにはベクトル評
価に用いる小ブロック内画素として水平方向に間引いた
ものによりベクトル評価を行い、動き検出処理対象ブロ
ックと同一フレーム内の近傍の小ブロックにて求められ
た動きベクトルに特に方向性が認められない場合にはベ
クトル評価に用いる小ブロック内画素として水平方向お
よび垂直方向に均等に間引いたものによりベクトル評価
を行うこととしてもよい。
【0018】「作用」本発明は、動き検出処理対象小ブ
ロックと候補ブロックとの類似度の評価を行なう際に、
動き検出処理対象ブロックと同一フレーム内の近傍の小
ブロックにて求められた動きベクトルの向き参照するこ
とによって、ベクトル評価に用いる小ブロック内画素の
選択方法を切替えることを特徴とするものである。
【0019】類似度を差分絶対値に基づいて求める場
合、動き補償差分信号の画素間相関を調べると、動きが
水平方向に近い場合には、垂直方向に相関が高く、動き
が垂直方向に近い場合には、水平方向に相関が高いこと
がわかっている。
【0020】本発明においては、間引きの方法は、動き
の方向によって適応的に設定されるので、画像の局所的
な性質によって最適な間引き方が常に用いられるように
動作することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。
【0022】図1は本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。図中、301は入力端子であり、ここか
ら入力された入力画像302は、小ブロック分割部30
3にて、動き探索の単位である小ブロック304に分割
される。一方、入力画像302は、フレームメモリ30
5にも入力されており、該フレームメモリ305は1フ
レーム前の参照画像306を出力する。307は候補ベ
クトル設定部であって、定められた探索範囲中の候補ベ
クトルを発生させるとともに発生した候補ベクトルをシ
フト部308およびベクトルメモリ313に送出する機
能を持つ。シフト部308では、フレームメモリ305
に蓄えられている参照画像306を候補ベクトル設定部
307で設定された候補ベクトルによってその分だけ空
間的にシフトする。減算器309においては、シフトさ
れた小ブロックと符号化対象小ブロック304の差分が
演算され、該演算結果が画素間引き部310へ送られ
る。画素間引き部310では、すでに求められている近
傍小ブロックの動きベクトルの方向318によって画素
間引きパターンが設定され、画素間引きが行なわれ、画
素間引き後の信号が、絶対値和計算部311に入力され
る。絶対値和計算部311では小ブロック内での差分絶
対値の総和が計算され、計算された絶対値和は最小値メ
モリ312に送られ、その時点で最小値メモリ312に
蓄えられている最小値との比較が行なわれる。新たに送
られてきた絶対植和が現在蓄えられている最小値よりも
小さい場合には最小値が更新されるとともに、ベクトル
メモリ313に対して更新指示命令が送られる。ベクト
ルメモリ313では該更新指示命令を受け付けると、記
憶するベクトルがその時点で入力されている候補ベクト
ルに置換する。候補ベクトル設定部307にて定められ
た探索範囲のすべてのベクトルの発生が終了した時点
で、候補ベクトル設定部307はその旨を示す信号を最
小値メモリ111およびベクトルメモリ112へ出力
し、ベクトルメモリ313に蓄えられているベクトルが
符号化対象小ブロックの動きベクトル314として出力
端子315に出力されるとともに、最小値メモリ31
2、ベクトルメモリ313がリセットされる。また、求
められた動きベクトルは、遅延回路316を介して方向
検出部317へ送られ、方向検出部317では後のブロ
ックの画素間引き。のための情報として用いられる検出
されたベクトルの方向318を求めて画素間引き部31
0へ出力する。ここで、遅延回路316は、方向検出部
317から画素間引き部310へ出力されるベクトルの
方向318のタイミングを合わせるために設けられてい
る。
【0023】動きベクトルは図示される回路の後段に設
けられる公知の符号化部(不図示)にて動き補償予測に
用いられる。
【0024】次に、上記のように構成される本実施例の
要部の動作について詳細に説明する。本実施例は、評価
関数として差分絶対値和を用いている。
【0025】動き補償差分信号E(i,j)−B’(i
+u,j+v)の画素間相関を調べると、動き(u,
v)が水平方向に近い場合には、垂直方向に相関が高
く、動き(u,v)が垂直方向に近い場合には、水平方
向に相関が高いことがわかっている。相関が高い方向に
画素を間引いて絶対値和を計算したものを評価値として
用いる場合と、相関が低い方向に画素を間引いて絶対値
和を計算したものを評価値として用いる場合を、画素を
全く間引かないで絶対値和を計算したものを評価値とし
て用いる場合と比べると、前者の方が誤る影響が少な
い。従って、動き検出処理対象小ブロックの動き方向
を、空間的に近傍にあるすでに検出済みの動きベクトル
とほぼ同じ方向であると予測し、それが水平方向なら
ば、ベクトル評価画素として垂直方向に間引いたもので
評価を行ない、逆に垂直方向ならば、ベクトル評価画素
として水平方向に間引いたもので評価を行なうようにす
る。
【0026】図2は本実施例において行われる評価方法
を説明するための図であり、間引き率を1/4になるよ
うに設定する場合を示している。
【0027】評価は具体的には以下のような方法によ
る。まず、空間的に近傍にあり、すでに求められている
動きベクトル(U,V)の動き方向を以下の手順で3種
類に分ける。すなわち、|U|/|V|>5の場合には
動きベクトル検出処理対象小ブロックは水平方向の動
き、|U|/|V|<1/5の場合には垂直方向の動
き、その他の場合にはそれ以外の動きであると判定す
る。この手順で求められた動き方向をもとに、間引き方
法を、水平方向の動きの場合にはD1、垂直方向の動き
の場合にはD2、その他の場合にはD3とする。D1
2,D3はそれぞれ以下のとおりに定める。
【0028】
【数2】 図2に示す例では、D1,D2,D3において定義される
絶対値和を計算するのに用いる画素のうち、D1の場合
には水平方向はすべての和を計算するが、垂直方向には
4画素おきに和をとっている。D2の場合には、逆に垂
直方向はすべての和を計算するが、水平方向には4画素
おきに和をとっている。また、D3の場合には水平方
向、垂直方向とも均等な間隔で和を計算することを意味
する。
【0029】上記のような演算を行うことによりように
すれば、画像の小ブロックごとに適した間引き方を設定
することができるので、全体の演算量を1/4に減じつ
つ、誤った動きベクトルが求められる確率を少なくする
ことができる。
【0030】なお、以上説明した実施例として、小ブロ
ック分割部303にて分割された動き検出対象小ブロッ
クに対して、フレームメモリ305に蓄えられた1フレ
ーム前の(過去の)参照フレーム中の複数の候補ブロッ
クとの類似度を求めるものとして説明したが、1フレー
ム前の参照フレームを分割された動き検出対象小ブロッ
クとし、フレームメモリは現在の、すなわち、動き検出
対象小ブロックからみると未来の参照フレームを出力す
るとしてもよい。本発明において重要なのは動きベクト
ルを検出する前後のフレームを用いることであり、フレ
ームの前後は特に限定されるものではない。
【0031】また、動きの検出においては|U|/|V
|>5の場合、および|U|/|V|<1/5の場合に
ついて場合わけしたが、これらの数値は経験に則して設
定したものであり、特に限定されるものではない。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0033】動きベクトルの評価を行なうための画素の
間引きの方法は、動きの方向によって適応的に設定さ
れ、画像の領域ごとの性質によって最適な間引き方法が
常に用いられる。結果として、動き検出処理に要する演
算量を減らしても、正しい動きベクトルを検出すること
ができ、画像の高能率符号化等に適用すれば、少ない演
算量で高い再生画質を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示した実施例における画素間引き方法を
説明するための図である。
【図3】従来例の構成を示すブロック図である。
【図4】従来例における評価値の計算に用いる画素の間
引き方を示す図である。
【符号の説明】
301 入力端子 302 入力画像 303 小ブロック分割部 304 動きベクトル検出対象小ブロック 305 フレームメモリ 306 1フレーム前の画像 307 候補ベクトル設定部 308 シフト部 309 減算器 310 間引き設定部 311 絶対値和計算部 312 最小値メモリ 313 ベクトルメモリ 314 求められた動きベクトル 315 出力端子 316 遅延回路 317 方向検出部 318 動きベクトル方向

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョン信号等のディジタル画像信
    号に対して、現フレームの画像データを動き検出対象の
    小ブロックとして分割し、分割した動き検出対象小ブロ
    ックに対して、フレームメモリに蓄えられている過去ま
    たは未来の参照フレーム中の複数の候補ブロックとの類
    似度を差分絶対値に基づいて求め、その評価値によって
    最も類似した候補ブロックへのベクトルを動きベクトル
    として動き補償予測を行い、符号化する画像符号化方法
    において、 動き検出処理対象小ブロックとある候補ブロックとの類
    似度の評価を行なう際に、動き検出処理対象ブロックと
    同一フレーム内の近傍の小ブロックにて求められた動き
    ベクトルの向きに応じて、ベクトル評価に用いる小ブロ
    ック内画素の選択方法を切替えることを特徴とする画像
    符号化方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像符号化方法におい
    て、 動き検出処理対象ブロックと同一フレーム内の近傍の小
    ブロックにて求められた動きベクトルが水平方向である
    ときにはベクトル評価に用いる小ブロック内画素として
    垂直方向に間引いたものによりベクトル評価を行い、動
    き検出処理対象ブロックと同一フレーム内の近傍の小ブ
    ロックにて求められた動きベクトルが垂直方向であると
    きにはベクトル評価に用いる小ブロック内画素として水
    平方向に間引いたものによりベクトル評価を行い、動き
    検出処理対象ブロックと同一フレーム内の近傍の小ブロ
    ックにて求められた動きベクトルに特に方向性が認めら
    れない場合にはベクトル評価に用いる小ブロック内画素
    として水平方向および垂直方向に均等に間引いたものに
    よりベクトル評価を行うことを特徴とする画像符号化方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像符号化方法におい
    て、 動きベクトル(U,V)の方向について|U|/|V|
    を求めた値に応じて動きベクトルの方向を決定すること
    を特徴とする画像符号化方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3記載の画像符号
    化方法において、 動きベクトル(U,V)の方向について|U|/|V|
    を求め、求めた値が5よりも大きな場合には動きベクト
    ルを水平方向とし、求めた値が1/5よりも小さな場合
    には動きベクトルを垂直方法とすることを特徴とする画
    像符号化方法。
  5. 【請求項5】画像が入力される入力端子と、 前記入力端子に入力された入力画像を動き探索の単位で
    ある小ブロックに分割する小ブロック分割部と、 前記入力画像を入力し、前記小ブロック分割部にて分割
    される画像の1フレーム前の参照画像を出力するフレー
    ムメモリと、 定められた探索範囲中の候補ベクトルを発生して出力す
    る候補ベクトル設定部と、 前記フレームメモリによる参照画像を前記候補ベクトル
    設定部にて設定された候補ベクトルの分だけ空間的にシ
    フトするシフト部と、 前記シフト部にてシフトされた参照画像と前記小ブロッ
    ク分割部にて分割された入力画像との差分を演算する減
    算器と、 前記減算器出力を、近傍小ブロックの動きベクトルの方
    向に応じて画素間引きパターンを設定して、画素間引き
    を行い、画素間引き後の信号を出力する画素間引き部
    と、 前記画素間引き部出力を入力し、小ブロック内での差分
    絶対値の総和を計算する絶対値和計算部と、 前記絶対値和計算部にて求められた絶対値和を入力して
    記憶し、新たな絶対値和が入力される度に現在記憶する
    絶対値和と比較し、新たに送られてきた絶対植和が現在
    記憶している値よりも小さい場合には新たに送られてき
    た絶対植和を更新して記憶するとともに、その旨を示す
    更新指示命令を出力する最小値メモリと、 前記候補ベクトル設定部が出力する候補ベクトルを入力
    して記憶し、前記最小値メモリによる更新指示命令を受
    け付けると記憶内容をその時点で入力されている候補ベ
    クトルに置換し、前記候補ベクトル設定部により、定め
    られた探索範囲のすべてのベクトルの発生が終了した時
    点で記憶するベクトルを符号化対象小ブロックの動きベ
    クトルとして出力するベクトルメモリと、 前記ベクトルメモリが出力する符号化対象小ブロックの
    動きベクトルを入力してその方向を求め、後のブロック
    の画素間引きを行うための近傍小ブロックの動きベクト
    ルの方向として前記画素間引き部へ出力する方向検出部
    とを有することを特徴とする画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の画像符号化装置におい
    て、 方向検出部は、動きベクトル(U,V)の方向について
    |U|/|V|を求め、求めた値が5よりも大きな場合
    には動きベクトルを水平方向とし、求めた値が1/5よ
    りも小さな場合には動きベクトルを垂直方法とすること
    を特徴とする画像符号化装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6記載の画像符号
    化装置において、 画素間引き部は、近傍小ブロックの動きベクトルの方向
    が水平方向であるときにはベクトル評価に用いる小ブロ
    ック内画素として垂直方向に間引いたものによりベクト
    ル評価を行い、動き検出処理対象ブロックと同一フレー
    ム内の近傍の小ブロックにて求められた動きベクトルが
    垂直方向であるときにはベクトル評価に用いる小ブロッ
    ク内画素として水平方向に間引いたものによりベクトル
    評価を行い、動き検出処理対象ブロックと同一フレーム
    内の近傍の小ブロックにて求められた動きベクトルに特
    に方向性が認められない場合にはベクトル評価に用いる
    小ブロック内画素として水平方向および垂直方向に均等
    に間引いたものによりベクトル評価を行うことを特徴と
    する画像符号化装置。
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