JPH0575973A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH0575973A
JPH0575973A JP3234684A JP23468491A JPH0575973A JP H0575973 A JPH0575973 A JP H0575973A JP 3234684 A JP3234684 A JP 3234684A JP 23468491 A JP23468491 A JP 23468491A JP H0575973 A JPH0575973 A JP H0575973A
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JP
Japan
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tape
signal
recording
frame
magnetic
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JP3234684A
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English (en)
Inventor
Kenichi Suda
健一 須田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】安価でかつ簡単な制御で、スチル再生、コマ送
りスロー再生、逆コマ送りスロー再生、コマ記録等の特
殊操作を可能とする。 【構成】システム制御部100 は、供給リールモータ101
、巻取リールモータ102、キャプスタンモータ103 等の
テープ駆動手段より、回転ドラムの周囲に添接された磁
気テープを走行させ特殊再生を行う場合、記録方向とは
逆方向へ一旦テープを送りテープ位置を示す信号を検
出、次に記録方向へテープを送り通常再生と同様なテー
プ送りに制御しつつ、1フィールド又は1フレーム分を
磁気ヘッドに再生させる。次に磁気ヘッドから出力され
た再生信号の1フィールド分もしくは1フレーム分の信
号をメモリ処理部113 に記憶させ、記憶信号を再生映像
信号として複数回読み出させる。また再生映像信号が複
数回読み出されている間に、テープ駆動手段を制御して
第1の方向へテープを送る動作をスタートさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気記録再生装置に
関するもので、特にスチル再生、コマ送りスロー再生、
逆コマ送りスロー再生、コマ記録等の特殊操作について
改善を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】家庭用のビデオテープレコーダ(VT
R)においては、1記録トラックに1フィールド分の映
像信号を記録するようにしている。これはNTSC、P
AL、SECAM方式のいずれにおいても同じである。
この種のVTRにおいて、スチル再生を行う場合、テー
プの搬送は停止し、同じ記録トラックを繰り返し再生す
るという手法が採用されている。また、コマ送りスロー
再生、逆コマ送りスロー再生の場合は、スチル再生を場
所を変えて連続的に行うことにより可能である。この場
合、テープスピードが記録時と異なるため再生時のヘッ
ドのトレース角度が記録トラック角度と異なるが、再生
ヘッド幅が記録トラック幅よりも若干幅広になっている
ために、再生信号が最大となるように記録トラック位相
に対して再生ヘッドのトレース位相を操作することによ
り実用的にはほとんど問題のない程度の画質が得られ
る。さらにコマ記録についても、記録テープスピードが
小さいために短時間(テープ上の長さにして1フィール
ド以内)で所定の記録テープスピードに立ち上げること
ができるので実用上の問題なく記録が可能である。
【0003】ところが、ハイビジョン信号を記録するV
TRにおいては、記録する情報量が家庭用VTRに比べ
て格段に多く、例えばUNIHI規格のものでは情報量
が5倍となる。
【0004】図5(A)は、UNIHI規格のVTRで
使用される回転ヘッドドラムを示している。回転ヘッド
ドラム11の周囲には、4個の記録ヘッドA1、B1、
A2、B2と4個の再生ヘッドA1´´、B1´´、A
2´´、B2´´とその他のヘッドが搭載されている。
回転ヘッドドラム11が1回転半することにより1フィ
ールド分の信号が記録されるようになっている。つま
り、6記録トラック/1フィールド画面(2トラックは
A、Bチャンネルのヘッドによりほぼ同時記録、再生)
記録再生方式である。通常、A、Bヘッドにより同時操
作される2トラック分は、1セグメントと称される。
【0005】従って、テープを搬送停止して、同じ記録
トラックを繰り返し再生するような場合、1フィールド
の画面の信号のうち一部を再生することができないこと
になる。これをカバーするために信号処理回路において
補正処理を施して、内容が判別できる程度の粗雑な画面
を得ることはできるが、精細でクリーンな画面を得るこ
とは不可能である。図5(B)には、スチル再生時にお
けるテープ記録トラックに対する磁気ヘッドの軌跡(斜
線部)例を示している。
【0006】この解決手段として、再生ヘッドを上下
(回転軸方向)に移動制御して、記録トラックを順次ト
レースしていく方式(いわゆるダイナミックトラッキン
グ方式)がある。しかし、この方式であると、構造が複
雑になり制御も非常に難しく、価格も高価になる欠点が
ある。また、コマ記録の場合、UNIHI規格によると
記録テープスピードが119.71mm/secと、家
庭用VTR(VHS−NTSC方式)の約3.6倍速
く、テープ上の長さにして1フィールド以内に所定の記
録テープスピードまで立ち上げることが困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、特に
1フィールド分の画面を複数トラックに亘って記録ある
いは再生するVTRにおいては、高価で複雑なダイナミ
ックトラッキングシステムを採用する必要があった。ま
たコマ記録を行うのにそのテープ搬送制御が困難であ
る。
【0008】そこでこの発明は、安価でかつ簡単な制御
で、スチル再生、コマ送りスロー再生、逆コマ送りスロ
ー再生、コマ記録等の特殊記録再生が可能な磁気記録再
生装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、回転ドラム
と、前記回転ドラム周囲に搭載された複数の磁気ヘッド
と、前記磁気ヘッドに信号を供給あるいは前記磁気ヘッ
ドの出力信号を処理するとともにメモリを有した信号処
理手段と、前記回転ドラムの周囲に添接された磁気テー
プを走行させるために、キャプスタンとピンチローラに
より前記磁気テープを挟み駆動するテープ駆動手段とを
有し、1フィールド分の映像信号を複数のトラックに配
分して記録し、これを再生する磁気記録再生装置におい
て、
【0010】前記テープ駆動手段によって前記回転ドラ
ムの周囲に添接されている前記磁気テープを走行させて
特殊再生を行う場合に、前記テープ駆動手段を制御して
記録方向とは逆の方向へテープを送りテープ位置を示す
信号を検出する手段と、この手段によりテープ位置を示
す信号が得られたら、記録方向へテープを送り通常再生
と同様なテープ送りとなるように前記テープ駆動手段を
制御しつつ、1フィールドまたは1フレーム分を前記磁
気ヘッドに再生させる手段と、前記磁気ヘッドから出力
された再生信号の1フィールド分もしくは1フレーム分
の信号を前記メモリに記憶せしめる手段と、前記1フィ
ールド分もしくは1フレーム分の信号が前記メモリに記
録された状態で、記録信号を再生映像信号として複数回
読み出す手段とを備えるものである。
【0011】
【作用】上記の手段により、特殊再生であるにもかかわ
らず再生は通常再生と同じであるために、高価なアクチ
ュエータ制御システムを使用しなくてもよい。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。
【0013】図1はこの発明の一実施例であり、システ
ム構成を示している。説明をわかりやすくするために各
部の機能ブロックを別けて示している。また図2にはテ
ープ走行経路を示している。このシステムは、UNIH
I規格によるVTRであり、3セグメントで1フィール
ドを記録、あるいは再生する装置である。まず全体の構
成から説明し、後で各動作モードを場合分けして説明す
ることにする。
【0014】100はシステム制御部であり、全体装置
の動作タイミングや信号処理モードを設定するととも
に、各部からの情報も入力される。図ではモータなどの
駆動回路も含めて示している。101は供給リールモー
タ、102は巻取リールモータであり、それぞれのモー
タにより供給リール、巻取リールが回転駆動される。供
給リールモータ101、巻取リールモータ102はシス
テム制御部100からの制御信号に基づいて回転制御さ
れる。
【0015】103はキャプスタンモータである。キャ
プスタンモータ103は、図示していないがピンチロー
ラとともにテープを挟みテープを走行させる駆動源の1
つである。キャプスタンモータ103に対しては、回転
検出器104が装備されており、ここで検出された回転
検出信号は、検出処理部108に入力されて処理され、
キャプスタンモータ103の回転周波数情報としてシス
テム制御部100に入力される。キャプスタンモータ1
03は、テープの安定した正方向駆動、逆方向駆動、停
止、間欠駆動等を行うことができる。
【0016】105はドラムモータであり、通常は安定
して一定回転される。ドラームモータ105は、回転ヘ
ッドドラムを駆動するもので、回転ドラムの周囲にはヘ
リカルスキャンされる磁気テープが添接される。このド
ラムモータ105に対しても、回転検出器106が装備
されており、ここで検出された信号は検出処理部108
に入力されて処理され、ドラムモータ103の回転周波
数情報としてシステム制御部100に入力される。
【0017】107は、オーディオ信号の記録再生及び
オーディオ消去、コントロール信号の記録再生を行う、
いわゆるACEヘッドであり、このACEヘッド107
の記録トラックは、テープの長手方向となる。ACEヘ
ッド107の再生出力(コントロール信号、番地信号
等)も検出処理部108を介してシステム制御部100
へ入力される。オーディオ信号の入力出力経路について
は省略している。またオーディオ信号に関しては、この
VTRにおいては、回転ヘッドによるヘリカルスキャン
でトラックの一部(走査後半部)にPCM記録すること
ができる。
【0018】115、116はそれぞれ記録ヘッド群
と、再生ヘッド群であり、セグメント記録再生方式に適
応するものである。図では回転ドラムモータ105の位
置から離れているが、実際には、回転ヘッドドラムの周
囲に取り付けられている。
【0019】再生ヘッド群116で再生された信号は、
画像信号処理部111に入力されて再生処理(代表的に
はFM復調)が行われ、変換部(A/D変換やD/A変
換)112においてA/D変換され、メモリ処理部11
3に入力される。メモリ処理部113では、再生された
信号がTCI(タイム・コンプレスド・インテグレイシ
ョン)信号であることからそのデコード処理、及びUN
IHI規格の信号であることからもとの信号への再生、
及びドロップアウト補償などが行われる。このメモリ処
理部113の信号処理もシステム制御部100からの制
御信号に基づいて行われる。メモリ処理部113から出
力された信号は、変換部(D/A変換やA/D変換)1
14においてアナログ信号に変換され、出力端子OUT
に映像出力として導出される。
【0020】記録モードにおいては、上記再生処理とは
逆の経路が信号経路となり、入力端子INから映像信号
が供給される。変換部114においてA/D変換処理が
行われ、メモリ部113においてはUNIHI規格の信
号に変換され、TCI信号として出力される。この信号
は変換部112においてD/A変換され画像信号処理部
111においてFM変調され、記録ヘッド群115に供
給される。
【0021】次に、図2のテープ走行経路について説明
する。図1と同一部分には同一符号を付している。12
1は供給リールであり、122は巻取リールである。供
給リール121から引き出されたテープTPは、ガイド
ポストを介してテンションポスト123によりテンショ
ンがかけられ、消去ヘッド124部を通過し、ガイドポ
スト部を通って回転ヘッドドラム125の添接入り口側
に案内さている。消去ヘッド124は、テープの全幅消
去を行う。
【0022】回転ヘッドドラム125に添接したテープ
は添接出口側で、ACEヘッド107部を通過し、キャ
プスタン軸126とピンチローラ127部に至り、両者
により挟まれて駆動可能である。この部分を通過したテ
ープは、尖頭ガイドでリターンし、ガイドポストにより
案内され、タイマーローラ128部、及びテンションポ
スト129部に至る。そしてまたガイドポストにより案
内されて巻取リール122に巻き取られている。次に、
上記装置の各機能について説明する。各機能を実行させ
るためのプログラムはシステム制御部100に格納され
ている。 [正転コマ送りスロー再生の場合]
【0023】1)キャプスタンが逆転駆動される。−1
倍速になるとAFC(自動周波数制御)が作動させられ
る。−1倍速はキャプスタンモータの回転周波数を検出
することにより判定できる。またAFCは、キャプスタ
ンモータサーボ機能により実行される。 2)上記の逆転起動から所定時間経過後のコントロール
パルスが検出されると(この位置が直前に再生したフレ
ームの次のフレームの頭になる)所定のディレー時間の
後にキャプスタンブレーキがかけられる。 3)コントロールパルスの検出からキャプスタンの回転
検出パルスをカウントし、所定のパルス数になったとき
にキャプスタンモータが停止するようにブレーキ制御が
行われる。 4)次に、回転ヘッドドラムのスイッチング信号から所
定の時間後にキャプスタンが正転起動される。そして1
倍速になったらAFCが作動させられる。 5)正転起動から所定時間経過の後のコントロールパル
スが検出されたら(ここが再生したいフレーム)、メモ
リ処理部のメモリに1フレーム分の信号が取り込まれ
る。この時点ではドラムの位相、テープの位相、テープ
スピードの3者が合致しているので通常の再生と同様な
再生である。 6)1フレーム分の再生が終わったら、コントロールパ
ルス検出から所定の時間の後にキャプスタンモータにブ
レーキがかけられ停止される。これにより次の動作に備
える。 7)一方、メモリに取り込んだ1フレーム分の信号は繰
り返し読み出され画面に映出される。 8)上記1)〜7)の動作が略連続的に繰り返される。
この結果、正転コマ送りスロー再生が実現される。1サ
イクルだけの場合は、スチル再生である。 [逆転コマ送りスロー再生の場合]
【0024】1)キャプスタンモータが逆転駆動され
る。−1倍速になるとAFC動作が実行される。 2)逆転起動から所定時間経過後のコントロールパルス
が検出されると(ここが直前に再生したフレームの次の
フレームの頭になる)2フレーム分そのまま逆転駆動が
行われる。これにより直前に再生フレームの前のフレー
ムの頭に戻ることになる。 3)2フレーム分の逆送りが終わるとコントロールパル
スの検出から所定の遅延時間の後、キャプスタンブレー
キがかけられる。 4)先のコントロールパルスの検出からキャプスタン回
転検出パルスの数もカウントされており、所定のパルス
数になるとキャプスタンが完全停止するようにブレーキ
がかけられる。 5)次に、回転ヘッドドラムのスイッチング信号から所
定の時間の後にキャプスタンが正転起動される。そして
1倍速になったらAFC動作させられる。 6)正転起動から所定時間の経過後にコントロールパル
スが検出されると(ここが再生したいフレーム)メモリ
処理部に1フレーム分の信号が取り込まれる。この時点
ではドラムの位相、テープの位相、テープスピードの3
者が合致しているので通常の再生と同様な再生である。 7)1フレーム分の再生が行われた後、コントロールパ
ルスが検出されそして所定の時間の後に、キャプスタン
モータにブレーキがかけられる。そして次の動作に備え
られる。 8)一方、メモリに取り込んだ1フレーム分の信号は、
繰り返して読み出され出力され映出される。これは次の
1フレーム分の信号が再生されるまで画面に映出され
る。 9)上記1)〜8)の動作が略連続的に繰り返されるこ
とにより。逆転コマ送りスロー再生が実現される。 [コマ記録の場合]
【0025】1)キャプスタンモータが逆転起動され
る。−1倍速になるとAFC動作が実行される。 2)逆転起動から所定時間経過の後にコントロールパル
スが検出されると(ここが直前に記録したフレームの次
のフレームの頭になる)、所定の時間の後キャプスタン
モータにブレーキがかけられる。 3)また先のコントロールパルスの検出からキャプスタ
ン回転検出パルスの数もカウントされており、所定のパ
ルス数になるとキャプスタンが完全停止するようにブレ
ーキがかけられる。 4)記録すべき1フレーム分の信号は前もってメモリ処
理部に取り込まれている。 5)回転ヘッドドラムのスイッチング信号から予定の時
間の後にキャプスタンモータが正転起動される。そして
1倍速になったらAFC動作が実行される。 6)正転起動から所定時間経過の後、コントロールパル
スが検出されると(ここが記録したいフレーム)、回転
ヘッドドラムのスイッチング信号に同期してメモリ処理
部の信号が1フレーム分出力されて記録される。この時
点ではドラムの位相、テープの位相、テープスピードの
3者が合致しているので通常の記録と同様な記録であ
る。 7)1フレーム分の記録が終わると、コントロールパル
スから予定の時間の後にキャプスタンブレーキがかけら
れ停止(テープおよびキャプスタンの停止)させられ、
次の動作に備えられる。 8)上記の1)〜7)の動作が略連続的に繰り返される
ことによりコマ記録が実現される。 次に、さらに[逆転コマ送りスロー再生の場合]を代表
してさらに細かく説明してみる。 1)キャプスタンモータに所定の電流が流されて逆転起
動される。そして−1倍速になるとAFC動作が実行さ
れる。
【0026】2)キャプスタンモータが−1倍速に立上
り安定するまでの時間tは、次の式できまる。 t=A+C+(N×π×J)/{30×(α×1−T)} キャプスタンモータが−1倍速に立上り安定するまでの
距離sは、次の式で決まる。 s=K×[C+(N×π×J)/{30×(α×1−T)/2}] A:機械的遅れ時間、C:速度安定余裕時間、N:1倍
速のキャプスタン回転数(r・p・m.)、J:キャプ
スタンモータ及びモータのイナーシャ(g・cm・se
2)、α:モータのトルク定数(g・cm/mA)、
I:印加する電流値(mA)、T:テープ搬送負荷トル
ク(g・cm)、K:1倍速のテープスピード(mm/
sec) 従って、テープは後述する10)の動作で前もってsだ
け進ませておくことになる。
【0027】3)逆転起動から所定時間(t−β;βは
余裕時間)経過後のコントロールパルスを検出したら
(ここが直前に再生したフレームの次のフレームの頭に
なる)2フレーム分(負のパルスで3パルス)そのまま
逆送りされる。これにより直前に再生したフレームのそ
の前のフレームの頭まで戻ることになる。ここで所定時
間(t−β βは余裕時間)コントロールパルスを無視
したのは、ハイビジョンVTRの場合はテープスピード
が速く(家庭用VHS−NTSC方式VTRの約3.6
倍)、立上げに1フレーム以上を必要とするので所定場
所以前でも検出されるコントロールパルスと区別するた
めである。また、負のパルスをカウントするのは、テー
プが逆送りされるために信号の正逆が反転するためであ
る。つまり1フレームは第1フィールドと第2フィール
ドで構成され、各々のフィールドに対応して、テープが
正方向に走行したときに第2から第1フィールドの切り
替わりで正、第1から第2フィールドの切り替わりで負
のコントロールパルスが出力されるが、テープが逆走行
では同じテープ上の位置での正逆が反転されるからであ
る。
【0028】4)2フレーム分そのまま逆送りしたらコ
ントロールパルス検出から所定の遅延時間の後、キャプ
スタンブレーキがかけられる。この遅延時間は、コント
ロールパルスからキャプスタンが最終的に停止した位置
までの距離を2)で説明した距離sにするための制御項
目の1つである。
【0029】5)コントロールパルス検出からキャプス
タン回転検出パルスがカウントされ、所定のパルス数に
なるとキャプスタンが停止するようにブレーキが制御さ
れる。この所定のパルス数は2)で説明した距離sに対
応する値である。ここでのブレーキ制御は、キャプスタ
ン回転検出パルスが所定の値となるように行き過ぎた場
合は戻し、行き足りない場合は再度送るクローズド制御
でも良いし、またはトレーニング機能とオープン制御の
組み合わせ、即ちオープン制御ではあるが前回実施した
結果を次回の制御にフィードバックをかけて徐々に制御
量を収束させる制御でもよい。また制御項目としては
4)で説明した遅延時間でもよいし、キャプスタンブレ
ーキの電流値でもよい。
【0030】6)次に回転ヘッドドラムのスイッチング
信号から所定の遅延時間後にキャプスタンが正転起動さ
れる。キャプスタンモータが1倍速に立上り安定するま
での時間tは、2)で述べた式で決定されるので、この
遅延時間tD は、次のようになる。
【0031】tD =t−(1/ND ×n) t:キャプスタンモータが1倍速に立上り安定するまで
の時間、ND :ドラムモータの回転数(Hz )、n:キ
ャプスタンモータが1倍速に立上り安定するまでのドラ
ムモータのトータル回転数(整数)(ただし、tD が負
とならない範囲であること)。
【0032】この遅延時間は、テープスピードの立上り
終了後に所定のフィールドまたはフレームを再生する場
合の、回転磁気ヘッドの回転位置と、該磁気テープの回
転磁気ヘッドに対する位相と、該磁気テープの速度の3
者を合致させ、通常の再生状態と同一状態に制御するた
めの制御項目の1つである。 7)1倍速になったらAFC動作が実行される。 8)正転起動から所定時間経過後のコントロールパルス
を検出したら(ここが再生したいフレーム)メモリ処理
部へ信号の1フレーム分が取り込まれる。
【0033】9)この時点では、回転磁気ヘッドの回転
位置と、該磁気テープの回転磁気ヘッドに対する位相
と、該磁気テープの速度の3者が合致しているので、通
常の再生と同様に信号を再生できる。この状態を実現す
る制御としては、トレーニング機能とオープン制御の組
み合わせ、即ち、オープン制御ではあるが前回実施した
結果を次回の制御にフィードバックをかけ徐々に制御量
を収束させていく方法が望ましい。制御の項目としては
6)で説明した遅延時間tD でも良いし、キャプスタン
立ち上げの印加電流値でもよい。
【0034】10)1フレーム分を再生したら、コント
ロールパルス検出から所定の遅延時間の後にキャプスタ
ンブレーキをかけてテープを停止させ、次の動作に備え
ることになる。
【0035】11)メモリに取り込んだ1フレーム分の
信号は繰り返し出力され、画面に映像出力される。この
繰り返しは次の動作の再生で1フレーム分の信号がメモ
リ処理部に取り込まれるまで行われる。 12)1)〜11)の動作が略連続的に繰り返されるこ
とにより逆転コマ送りスロー再生が実現される。
【0036】以上、逆転コマ送りスロー再生を代表して
詳しく説明したが、3)で述べた2フレーム分の逆送り
を行わなければ、正転コマ送りスロー再生の動作とな
る。また動作が1サイクルであれば、スチル再生とな
る。さらに正転コマ送りスロー再生の信号の記録・再生
を入れ替えると「コマ記録」となる。
【0037】また上記では、フレーム再生の特殊操作に
ついて説明したが、フレーム単位の処理をフィールド単
位の処理に置き換えればフィールド単位の処理の特殊操
作となる。この場合は、画像信号をフレーム単位でメモ
リに取り込む処理に比べて操作の応答性が約2倍となり
操作性が向上する。
【0038】図3(A)はテープフオーマット、同図
(B)は正転コマ送りスロー再生時におけるテープ移動
特性、同図(C)は逆転コマ送りスロー再生時における
テープ移動特性を示している。さらにまた図4は、キャ
プスタンモータを制御する場合に参照されるタイミング
チャート及び速度特性を示している。
【0039】上記したシステムによると、複雑で高価な
ダイナミッククトラッキングシステムを採用しなくて
も、良好な特殊再生が可能となる。また上記のシステム
では、テープ位置を検出するための信号としてコントロ
ール信号を利用したが、これに限らず他のテープ位置を
知らせる信号があればその信号を利用することができ
る。また、テープを再生したいフレームまたはフィール
ド位置から所定距離だけ巻戻し、回転磁気ヘッドの回転
位置に同期してキャプスタンを起動するようにしている
ので、データがメモリに取り込まれるフレームまたはフ
ィールド位置ではドラムの回転位相、テープ位相、テー
プスピードの3者が合致し、またこの合致状態までの時
間が短くて済む。さらにこのシステムでは、再生位置を
自由に変化、あるいはサーチできるようにジャンプ範囲
が自在な機能を付加することが容易である。
【0040】つまり、システム制御部100に対して、
外部からユーザは磁気テープ上の再生したいフレームあ
るいはフィールドの番地を指定する番地指定信号を入力
することができる。
【0041】番地指定信号が入力されると、システム制
御部100は、これを記憶する。そして、現在のテープ
位置を示す番地指定信号と新たに入力された番地指定信
号とを比較し、テープを前進させるべきか、後退させる
べきかを判定する。この判定結果が得られたところで、
テープ駆動系を制御する。UNIHI規格においては、
テープのエッジ部にタイムコードが記録されており、こ
れを番地指定信号として活用することができる。この信
号は、例えばACEヘッド107により記録、あるいは
再生が可能であり、システム制御部100において管理
される。テープの走行制御方向が決まると、テープの巻
き戻しあるいは巻き取り制御が行われ、再生される番地
指定信号と記憶番地指定信号との比較が行われ、目的の
テープ位置までのテープ送りが行われる。次に、テープ
位置が決まると、前述してきた如く、テープが所定距離
分だけ一旦巻戻される。この後、再生モードにて1フレ
ーム分の画像信号がメモリ処理部113に取り込まれ
る。この取り込みが終了すると、停止モードに移行す
る。メモリに取り込まれた信号は、デコードされて繰り
返し再生されてクリーンなスチル画像として映出され
る。(このままの再生が続けられるとスチル再生とな
る。)
【0042】次に、現在記憶されている番地指定信号の
値に対して1以上の整数の加算あるいは減算処理が施さ
れ、新たな番地指定信号が作成される。次にシステム
は、この新たな指定番地信号を元にして、テープ位置を
検索する。この新たな指定番地が見つかると、再度上述
したテープ巻戻しをさらに行い、その後テープを記録方
向に駆動して1フレーム分の再生を行い、再生信号をメ
モリ処理部113に取り込み、その映出を行う。また新
たな番地指定信号の更新処理が行われ、この新たな番地
指定信号に元づいて次のテープ位置の検索が行われる。
【0043】上記のような再生処理が繰り返し行われる
ことにより、正転コマ送りスロー再生(テープが正方向
へ送られ、番地指定信号が増加する場合)、若しくは逆
転コマ送りスロー再生(テープが逆方向へ送られ、番地
指定信号が減少する場合)が実現される。
【0044】番地指定信号を増加あるいは減少させる演
算は、必ずしも1つずつである必要はない。また1フレ
ームは、第1フィールドと第2フィールドで構成されて
いる。従って、フレーム再生では偶数フィールドステッ
プのコマ送り画面あるいは逆コマ送り画面の場合は、メ
モリーに取込んだ1フレーム分の画像信号のうち最初に
指定されたフィールドが第1フィールドであれば第1フ
ィールドだけを、第2フィールドであれば第2フィール
ドだけを繰り返し出力すればその他の処理はフレーム再
生処理と同様である。フィールド再生で、奇数フィール
ドステップのコマ送り画面あるいは逆コマ送り画面の場
合は、メモリに取込んだ1フレーム分の画像信号のうち
最初に指定されたフィールド(第1フィールド、又は第
2フィールド)に対して、第1フィールドだけの繰り返
し出力と第2フィールドだけの繰り返し出力を前述した
コマ送りの都度に交互に切換えていけばよい。また、1
フレームは第1フィールドと第2フィールドで構成され
ているからフィールド番地指定の認識形式が例えば「何
時何分何秒何フィールド」であれば、順次新たに作成さ
れる第2の指定番地情報から直接に「何フィールド」
(第1フィールドまたは第2フィールドのいずれか)を
選択的に繰り返し出力すればよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
安価でかつ簡単な制御で、スチル再生、コマ送りスロー
再生、逆コマ送りスロー再生、コマ記録等の特殊操作が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す構成説明図。
【図2】この発明が適用されたVTRのテープ走行経路
を示す図。
【図3】この発明の動作を説明するために示したタイミ
ングチャート。
【図4】キャプスタンモータを制御する場合に参照され
るタイミングチャート及び速度特性説明図。
【図5】UNIHI規格におけるVTRの回転ヘッドド
ラムと、特殊操作時におけるヘッド軌跡の説明図。
【符号の説明】
100…システム制御部、101…供給リールモータ、
102…巻取リールモータ、103…キャプスタンモー
タ、105…ドラムモータ、107…ACEヘッド、1
08…検出処理部、111…画像信号処理部、112、
114…変換部、113…メモリ処理部、115…記録
ヘッド部、116…再生ヘッド部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ドラムと、前記回転ドラム周囲に搭載
    された複数の磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドに信号を供
    給あるいは前記磁気ヘッドの出力信号を処理するととも
    にメモリを有した信号処理手段と、前記回転ドラムの周
    囲に添接された磁気テープを走行させるために、キャプ
    スタンとピンチローラにより前記磁気テープを挟み駆動
    するテープ駆動手段とを有し、1フィールド分の映像信
    号を複数のトラックに配分して記録し、これを再生する
    磁気記録再生装置において、 前記テープ駆動手段によって前記回転ドラムの周囲に添
    接されている前記磁気テープを走行させて特殊再生を行
    う場合に、前記テープ駆動手段を制御して記録方向とは
    逆の方向へ一旦テープを送りテープ位置を示す信号を検
    出する手段と、 この手段によりテープ位置を示す信号が得られたら、記
    録方向へテープを送り通常再生と同様なテープ送りとな
    るように前記テープ駆動手段を制御しつつ、1フィール
    ドまたは1フレーム分を前記磁気ヘッドに再生させる手
    段と、 前記磁気ヘッドから出力された再生信号の1フィールド
    分もしくは1フレーム分の信号を前記メモリに記憶せし
    める手段と、 前記1フィールド分もしくは1フレーム分の信号が前記
    メモリに記憶された状態で、記憶信号を再生映像信号と
    して複数回読み出す手段と、 を具備したことを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】さらに、再生映像信号がメモリから複数回
    読み出されている間に、テープ駆動手段を制御して記録
    方向とは逆方向にテープを再び送る動作をスタートさせ
    る手段を具備したことを特徴とする請求項1記載の磁気
    記録再生装置。
  3. 【請求項3】さらに、記録方向とは逆方向にテープを再
    び送る動作をスタートさせる前に、テープを記録方向若
    しくは逆の方向に所定位置まで送る手段を具備したこと
    を特徴とする請求項2記載の磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】回転ドラムと、前記回転ドラム周囲に搭載
    された複数の磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドに信号を供
    給あるいは前記磁気ヘッドの出力信号を処理するととも
    にメモリを有した信号処理手段と、前記回転ドラムの周
    囲に添接された磁気テープを走行させるために、キャプ
    スタンとピンチローラにより前記磁気テープを挟み駆動
    するテープ駆動手段とを有し、1フィールド分の映像信
    号を複数のトラックに配分して記録し、これを再生する
    磁気記録再生装置において、 前記テープ駆動手段によって前記回転ドラムの周囲に添
    接されている前記磁気テープを走行させて特殊記録を行
    う場合に、前記テープ駆動手段を制御して記録方向とは
    逆の第1の方向へ一旦テープを送りテープ位置を示す信
    号を検出する手段と、 この手段によりテープ位置を示す信号が得られたら、前
    記記録方向である第2の方向へテープを送り通常記録と
    同様なテープ送りとなるように前記テープ駆動手段を制
    御しつつ、所定時間後のテープ位置を示す信号が検出さ
    れたら、前記メモリからの1フィールドまたは1フレー
    ム分の映像信号を読出し前記磁気ヘッドに供給し記録せ
    しめる手段と、 前記1フィールド分もしくは1フレーム分の信号が前記
    磁気テープに記録されているときに、次の信号をメモリ
    に取り込む手段と、 前記記録信号が前記磁気テープに記録されてから、前記
    テープ駆動手段を制御して再び第1の方向へテープを送
    る動作をスタートさせる手段とを具備したことを特徴と
    する磁気記録再生装置。
JP3234684A 1991-09-13 1991-09-13 磁気記録再生装置 Pending JPH0575973A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0730837A (ja) * 1993-07-08 1995-01-31 Ricoh Co Ltd 電子スチルカメラ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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