JPH0575863A - 画像信号処理方式 - Google Patents

画像信号処理方式

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JPH0575863A
JPH0575863A JP3260525A JP26052591A JPH0575863A JP H0575863 A JPH0575863 A JP H0575863A JP 3260525 A JP3260525 A JP 3260525A JP 26052591 A JP26052591 A JP 26052591A JP H0575863 A JPH0575863 A JP H0575863A
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Hideyuki Tsuji
秀之 辻
Keisuke Nakajima
啓介 中島
Yasuyuki Kojima
康行 小嶋
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的小記憶容量のバッファメモリ3または
それに類似のものを用い、高画質な疑似中間調画像の2
値画像信号を、簡単な構成により得るようにした画像信
号処理方式の提供。 【構成】 中間調画像情報を誤差拡散方式を用いて2値
画像信号に変換する画像信号処理方式において、隣接す
る複数画素単位の中間調画像情報をそれぞれ並列的に2
値化する2値化手段7と、各画素に対する前記2値化時
の誤差をそれぞれ得る複数の誤差発生手段8、9と、複
数の誤差発生手段8、9の2値化誤差を平均化する平均
値手段10と、この平均化された2値化誤差を記憶する
記憶手段3、4と、記憶手段3、4の出力を2値化手段
7の各入力へ帰還する帰還手段12乃至14とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像信号処理方式に係
り、特に、走査により得られた画素単位の中間調画像情
報を誤差拡散方式を用いて2値画像信号に変換し、さら
に、この2値画像信号に対して符号化等の処理を行なう
画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走査により得られた画素単位の中
間調画像情報を2値画像信号に変換する方法の中に、原
中間調画像情報が保持している階調性を維持させながら
2値画像信号を得る方法の一つとして誤差拡散法が知ら
れている。この誤差拡散法は、画素単位の中間調画像情
報を順次2値画像信号に変換して行く際に、それぞれの
変換時に生じる誤差を、中間調画像情報が未だ2値画像
信号に変換されていない画素の点に分配することによっ
て、各画素の点における2値化時の前記誤差を互いに打
ち消し合い、得られた2値画像信号に原中間調画像情報
の階調性が維持されるようにしたものである。
【0003】ところで、図23は、従来の誤差拡散法を
用いた2値化回路の概略の構成図であり、図24は、前
記誤差拡散法において周辺画素からの誤差が分配される
様子を示した図である。
【0004】図23において、200は2値化器、20
1は加算器、202はバッファメモリ、203は誤差フ
イルタ、204は加算器である。
【0005】そして、図の左側の画面を走査することに
より各画素に対応した中間調画像情報が得られるもので
あるが、前記画面は、左から右に進む主走査と上から下
に進む副走査とが行なわれる、即ち、前記画面の1ライ
ン毎に左から右に主走査処理され、その主走査処理が終
わるとすぐ下のラインの主走査処理に移る。
【0006】2値化器200は入力された中間調画像情
報の2値化を行ない、出力に2値画像信号を発生させ
る。加算器201は2値化器200の入出力の比較を行
なってその都度前記2値化時の誤差を発生させ、これを
バッファメモリ202に供給する。このとき、バッファ
メモリ202には既に2値化が終了した画素に対する2
値化誤差が保存されており、誤差フィルタ203は前記
保存されている2値化誤差の加重平均を計算し、この結
果得られた値が加算器204を介して中間調画像情報に
加算されるもので、この加算値が前記中間調画像信号へ
分配値になる。
【0007】この際の2値化誤差の分配は、図24を示
すようなもので、斜線を引いた画素はこれから2値化さ
れる注目画素であり、この注目画素には既に2値化が終
了した隣接する4つの周辺画素で得られた2値化誤差に
それぞれ重み付け係数a、b、c、dが乗算され、これ
らの乗算値の総和値がこの注目画素に分配される。な
お、前記重み付け係数a、b、c、dの間には、a+b
+c+d=1の関係がある。
【0008】この2値化回路においては、加算器201
で得られた各画素ごとの2値化誤差をバッファメモリ2
02で保存する必要があるため、バッファメモリ202
は、主走査方向の画素数(または、その整数倍)とほぼ
等しい長さの記憶容量をもったラインメモリでなければ
ならず、また、1つの画素で得られた2値化誤差を、副
走査方向に隣接した画素にも分配するようにするために
は、どうしてもラインメモリが必要になる。
【0009】また、原中間調画像情報が保持している階
調性を維持させながら2値画像信号を得る別の方法とし
て、デルタ・シグマ変調を用いるものが知られており、
この方法は、例えば、昭和48年度電子通信学会全国大
会講演論文集、第1023頁「Δ−Σ変調による階調あ
る画像のファックス伝送」、特開昭58−151776
号、特開昭61−152163号等に開示されている。
この場合、前記誤差拡散法とデルタ・シグマ変調との間
には、以下に述べるような類似点がある。
【0010】図22(a)は、前記デルタ・シグマ変調
回路の概略構成を示すブロック図、図22(b)は前記
概略構成と等価な回路を示すブロック図である。この図
22(b)と前述の図23とを比較すると、前者の遅延
器211が後者のバッファメモリ202及び誤差フイル
タ203からなる2次元の加重平均回路に置換されてい
るものである。
【0011】図22(a)において、205は2値化
器、206は積分器、207は遅延器、208は加算器
である。
【0012】いま、発生する量子化雑音をQ(z)、出
力をY(z)とすると、デルタ・シグマ変調回路の入力
と出力の関係は以下の数1のように表される。
【0013】
【数1】
【0014】一方、図23の誤差拡散回路において、入
力をX(z1、z2)、2値化器200で発生する量子
化雑音をQ(z1、z2)、出力をY(z1、z2)と
すると、入力と出力の関係は以下の数2のように表され
る。
【0015】
【数2】
【0016】即ち、誤差拡散法はデルタ・シグマ変調を
2次元に拡張したもの、逆に、デルタ・シグマ変調を用
いた2値化方式は、誤差拡散法において2値化誤差を主
走査方向にのみ分配した、特別な場合であるということ
ができる。
【0017】一般に、画像を見る場合には、視覚的な平
滑作用により画像の細かい部分、即ち、高周波成分は減
衰して目立たなくなる。一方、前記数1と数2より、誤
差拡散法やデルタ・シグマ変調は量子化雑音の周波数成
分を高周波成分に集中させたものであることがわかる。
つまり、誤差拡散法やデルタ・シグマ変調を用いた2値
化方式は、量子化雑音を視覚特性上、目立たない周波数
に集中させて、疑似的な中間調表現を実現しているもの
である。
【0018】この他にも、既に、中間調画像情報を誤差
拡散方式を用いて2値画像信号に変換したり、この2値
画像信号を符号化する画像信号処理方式には、種々のも
のが知られている。例えば、特開平1−284172号
に開示のものは、中間調画像情報と2値画像信号との2
値化誤差を得た後、この2値化誤差に重み付けを行な
い、その結果得られた誤差を周辺画素に分配するととも
に、この重み付けを行なった際に得られる誤差の余り分
を補正することにより、前記中間調画像情報と2値画像
信号との濃度の整合性を上昇させるようにしたものであ
り、特開平2−182080号に開示のものは、注目画
素からの中間調画像情報を2値画像信号に変換する際
に、前記注目画素が存在するラインの前のラインの既に
2値化された画素の2値画像信号、または、前記注目画
素が存在するラインの既に2値化された画素の2値画像
信号を参照して2値化を行ない、次いで、この2値画像
信号を符号化するようにし、2値画像信号のデータ量を
減らすようにしたものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】中間調画像情報を2値
画像信号に変換する場合に、従来の誤差拡散法は、各画
素から得られた中間調画像情報を順次2値化した際に生
じる2値化誤差を未だ2値化されていない画素に分配す
るものであるため、次のような問題が生じる。
【0020】その1は、一つの画素を2値化する度に、
バッファメモリから2値化誤差を読み出したり、バッフ
ァメモリに2値化誤差を書き込んだりする必要があるの
で、メモリアクセス時間によって処理速度が制限される
ということである。この制限をなくすには、バス幅を広
げて複数個のデータを一度に扱えるようにし、かつ、L
SIの内部にバッファメモリを持つようにすればよい
が、これではハードウエアの規模が大きくなって不経済
になる。
【0021】その2は、1つの画素を2値化する際の情
報は、その画素自身の有する情報と以前に2値化された
画素による情報のみであるので、画面の広い範囲におけ
る階調性は維持されたとしても、個々の画素に最適な2
値化が行なわれているとは限らないということである。
即ち、隣接する二つの画素a、bからの中間調画像情報
の値がa〉bであっても、画素aには0、画素bには1
が割り当てられる場合がある。例えば、画素aが、しき
い値に僅かに及ばない値の時、画素aには0が割り当て
られる。この時の2値化誤差の一部は次の画素bに先送
りされるので、a〉bであっても、画素bの値b+(誤
差)がしきい値より大きければ、画素bは1となる。こ
のような現象は、画面のエッジ部や細線部を乱す原因と
なる。このような問題に対して、特開昭61−3265
4号あるいは画像電子学会誌、第17巻、第5号(19
88)第361乃至368頁「周辺濃度集積再分配法
(CAPIX 法)による疑似中間調再生プロセッサ」
には、画面の適当な大きさの窓内の走査を行ない、この
窓内の各画素で得られた中間調画像情報に順序付けを行
ない、それに応じて黒画素の配置を行なう2値化方式が
開示されており、これらの方式は、前述の問題を解決す
ることはできるものの、多くのバッファメモリを必要と
し、かつ、処理も複雑になるという問題がある。
【0022】その3は、2値化誤差を周辺画素に分配す
る際に、積和演算が必要であって計算量が大きくなると
いうことである。この問題に対して、特開昭64−18
369号、特開平1−284172号には、2値化誤差
を分配する際の重み付け係数として、1/2、1/4、
1/8等のように、計算のしやすい値を用いる2値化方
式が開示されており、これらの方式は、確かに、従来の
ものよりは計算が容易になったものの、ディザ法に比べ
ると未だ複雑である。
【0023】その4は、2値化誤差を保存しておくため
の大きな記憶容量をもったバッファメモリが必要である
ということである。ディザ法はバッファメモリを必要と
しないが、画質の点では誤差拡散法の方が優れている。
ところで、大きなバッファメモリを必要とすることな
く、誤差拡散法と類似の処理を行なう2値化方式にはデ
ルタ・シグマ変調方式があるが、この方式は高画質のも
のが得られないという問題を有している。
【0024】その5は、誤差拡散法で得られた二値画像
信号を、MH符号あるいはMR符号で符号化する場合、
情報圧縮を行なうのが困難であり、逆に情報量が増えて
しまう場合もあることである。これは、MH符号やMR
符号の符号化方式が、二値画像信号において白画素や黒
画素が集中して存在することを前提にしている符号化方
式であるためである。誤差拡散法で得られた二値画像信
号は、濃度の中間調を表現するため、白画素と黒画素が
点描のように散乱しているものであるから、前記符号化
を用いたときには符号化効率が悪くなってしまう。この
問題に対して、特開平2−182080号には、2値化
された結果を比較器にフィードバックすることにより、
2値化器にヒステリシス特性を持たせる2値化方式が開
示されており、この方式は、主走査あるいは副走査方向
に同じ値の画素が連続するようになり、また、誤差拡散
法との併用を行なっているため、二値画像信号で階調性
も保存されるという利点がある。しかるに、この方式
は、MH符号あるいはMR符号と親和性のよい二値画像
信号を生成するものであるとしても、2値化器のヒステ
リシス特性と誤差拡散法との関係について何等考察が行
なわれておらず、得られた二値画像信号の性質を自由に
制御できるように考案されているものでもない。また、
得られた二値画像信号には、散りじりになった短いラン
が多数発生し、画面がやや見苦しいという問題がある。
【0025】本発明は、前述の各問題点を解決するもの
であって、比較的小記憶容量のバッファメモリまたはそ
れに類似のものを用い、高画質な疑似中間調画像の二値
画像信号を、簡単な構成により得るようにした画像信号
処理方式を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、中間調画像情報を誤差拡散方式を用いて
2値画像信号に変換する画像信号処理方式において、画
素単位の中間調画像情報を2値化する2値化手段と、前
記2値化時の誤差を得る誤差発生手段と、この誤差発生
手段で得られた2値化誤差の上位ビットを記憶する記憶
手段と、前記2値化誤差の下位ビットをラッチするラッ
チ手段と、前記記憶手段及びラッチ手段の出力を前記2
値化手段の入力へ帰還する帰還手段とを有する第1の手
段を備える。
【0027】また、前記目的を達成するために、本発明
は、中間調画像情報を誤差拡散方式を用いて2値画像信
号に変換する画像信号処理方式において、隣接する複数
画素単位の中間調画像情報をそれぞれ並列的に2値化す
る2値化手段と、各画素に対する前記2値化時の誤差を
それぞれ得る複数の誤差発生手段と、前記複数の誤差発
生手段の2値化誤差を平均化する平均値手段と、この平
均化された2値化誤差を記憶する記憶手段と、前記記憶
手段の出力を前記2値化手段の各入力へ帰還する帰還手
段とを有する第2の手段を備える。
【0028】さらに、前記目的を達成するために、本発
明は、中間調画像情報を誤差拡散方式を用いて2値画像
信号に変換する画像信号処理方式において、画素単位の
中間調画像情報を2値化する2値化手段と、前記2値化
時の誤差を得る誤差発生手段と、この誤差発生手段で得
られた2値化誤差を記憶する記憶手段と、前記記憶手段
出力を誤差分配器を介して前記2値化手段に帰還する帰
還手段とを有し、前記誤差分配器は、注目画素から導出
された中間調画像情報に対して、その周辺画素により得
られた2値化誤差を分配する際に、前記周辺画素で発生
した2値化誤差をそれぞれ2進数で表し、かつ、前記周
辺画素の位置に応じて前記2進数の特定のビットをそれ
ぞれの前記周辺画素に割当て、これら割当てられたビッ
トを加算して前記分配の量を定めるようにした第3の手
段を備える。
【0029】この他、前記目的を達成するために、本発
明は、中間調画像情報を誤差拡散方式を用いて2値画像
信号に変換する画像信号処理方式において、画素単位の
中間調画像情報を2値化する2値化手段と、前記2値化
時の誤差を得る誤差発生手段と、この誤差発生手段で得
られた2値化誤差をラッチするラッチ手段と、前記ラッ
チ手段の出力を前記2値化手段に帰還する帰還手段と、
副走査方向の中間調再現性を上昇させる補正手段とを有
する第4の手段を備える。
【0030】
【作用】前記第1の手段によれば、2値化誤差の上位ビ
ットを記憶する記憶手段と、前記2値化誤差の下位ビッ
トをラッチするラッチ手段とを配置し、従来のバッファ
メモリの機能を前記記憶手段と前記ラッチ手段とに分散
させているので、バッファメモリであるところの前記記
憶手段の記憶容量を小さいものにすることができる。
【0031】前記第2の手段によれば、複数画素に対す
る各2値化時の誤差を平均化し、その平均化した2値化
誤差を記憶手段、即ち、バッファメモリに記憶させるよ
うにしているので、複数の画素からの2値化誤差をそれ
ぞれ別個にバッファメモリに記憶させるものに比べて、
前記記憶手段の記憶容量を小さいものにすることができ
る。
【0032】前記第3の手段によれば、記憶手段である
バッファメモリの出力において、画素に加算する誤差の
分配比を計算する場合に、ハードウエア的に前記分配比
が設定されている誤差分配器を用いているので、2値化
誤差を分配する際の計算が極めて簡単になる。
【0033】前記第4の手段によれば、2値化誤差をラ
ッチするラッチ手段を用いているだけで、バッファメモ
リを用いていないから、記憶装置の記憶容量を極端に小
さくすることができる。そして、この場合に、副走査方
向の中間調再現性を補正する手段を設けているので、2
値化画像信号による副走査方向の中間調再現性の劣化を
最小限に留めることができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0035】図1は、本発明に係る画像信号処理装置の
第1の実施例を示すブロック構成図である。
【0036】図1において、1は2値化器、2は加算
器、3はバッファメモリ、4はラッチ回路、5は誤差フ
イルタ、6は加算器である。
【0037】そして、バッファメモリ3は加算器2から
得られる2値化誤差の上位ビットが供給され、ラッチ回
路4は前記2値化誤差の残りの階ビットが供給される。
【0038】前記構成において、2値化されるべき画素
から入力された中間調画像情報は、加算器6に供給さ
れ、そこで誤差フィルタ5の出力と加算される。次い
で、この加算された中間調画像情報は、2値化器1に供
給され、そこで2値化されて2値化画像信号に変換され
る。加算器2は、前記加算された中間調画像情報と前記
2値化画像信号を減算し、2値化誤差を発生させる。こ
こで得られた2値化誤差は、適当なビット数において上
位部と下位部に分けられ、その中の上位ビットはバッフ
ァメモリ3に保存され、残りの下位ビットは符号を拡張
した後、ラッチ回路4に保存される。当然のことである
が、バッファメモリ3とラッチ回路4に保存された値の
合計は元の2値化誤差の値に等しいものである。次い
で、バッファメモリ3に保存された2値化誤差の上位ビ
ットは、従来の誤差拡散法と同様に、複数の画素に分配
される。一方、ラッチ回路4に保存された2値化誤差の
下位ビットは、加算器6において次に入力される中間調
画像情報に加算される。
【0039】本実施例によれば、バッファメモリ3のバ
ス幅は、上位部のビット数(任意に設定できる)だけあ
れば十分であるので、バッファメモリ3は従来のバッフ
ァメモリよりも少ないビット幅のものが用いられ、しか
も、このビット幅は任意に設定できるものである。例え
ば、2値化される中間調画像情報が、6ビット64階調
の場合であっても、バッファメモリ3に4ビット幅のも
のを用いることができる。このため、単に、バッファメ
モリ3の記憶容量が削減できるだけでなく、誤差拡散回
路を設計する上の自由度が大きくなる。
【0040】図2は、本発明に係る画像信号処理装置の
第2の実施例を示すブロック構成図である。
【0041】図2において、7は2値化器、8、9は加
算器、10は平均化回路、11はバッファメモリ、12
は誤差フイルタ、13、14は加算器である。
【0042】そして、2値化器は2つの入力から供給さ
れる各別の中間調画像情報をそれぞれ並列的に2値化を
行ない、各別の2値化画像信号として送り出すものであ
る。本実施例は、隣接した2つの画素から得られた中間
調画像情報をまとめて2値化しようとするもので、前記
2つの画素から得られた2つの中間調画像情報は、それ
ぞれ加算器13、14に供給され、そこで誤差フィルタ
5の各別の出力と加算される。この加算された2つの中
間調画像情報は、2値化器7に供給され、そこで並列的
に2値化され、2つの2値化画像信号に変換される。こ
のとき、加算器8、9は、別個に、前記加算された中間
調画像情報と前記2値化画像信号を減算し、それぞれ2
値化誤差を発生させる。ここで得られた2つの2値化誤
差は、平均化回路10に供給され、そこでそれらの平均
値が計算される。ここで計算された値は、前記2つの画
素で生じた2値化誤差の代表値としてバッファメモリ1
1に保存される。次いで、バッファメモリ11に保存さ
れた2値化誤差は、必要に応じて読み出された後、誤差
フィルタ12で重み付けがなされ、加算器13、14に
おいて以後に入力される中間調画像情報に加算される。
【0043】本実施例によれば、各加算器8、9で得ら
れた2値化誤差をそのまま保存するものではなく、2画
素単位に代表値を求めてから保存するので、バッファメ
モリ11の大きさは従来のものの約半分で足りる。ま
た、バッファメモリ11に対する読み出し及び書き込み
の頻度も減少するので、メモリアクセスタイムも緩和さ
れ、高速処理が可能になる。さらに、バッファメモリ1
1から読み出された値を中間調画像情報に分配するため
の計算も簡略化すすことができる。
【0044】なお、本実施例においては、2画素単位に
2値化を行ない、2値化誤差の平均化を行なうものにつ
いて説明したが、画素単位は2つでなくてもよく、2以
上の任意の数nを画素単位とする処理も同様に行なうこ
とができるものである。
【0045】次に、図3は、本発明に係る画像信号処理
装置の第3の実施例を示すブロック構成図である。
【0046】図3において、図1及び図2に示した構成
要素と同じ構成要素には同じ符号を付けている。
【0047】この実施例は、第1及び第2の実施例を組
み合わせて構成したもので、第2の実施例と同様に、隣
接した2つの画素から得られた中間調画像情報をまとめ
て2値化しようとするものである。前記2つの画素から
得られた中間調画像情報は、それぞれ加算器13、14
により値が修正され、これらの修正された値は2値化器
7に供給され、そこで並列的に2値化され、2つの2値
化画像信号に変換される。加算器8、9はそれぞれの2
値化誤差を発生させる。この2つの2値化誤差は平均化
回路10で平均化され、平均化された2値化誤差が得ら
れる。この平均化された二値化誤差は、上位ビットと残
りの下位ビットに分配され、その中の上位ビットのみが
バッファメモリ3に保存され、その中の下位ビットが符
号を補ってからラッチ回路4に保存される。このとき
も、バッファメモリ3とラッチ4に保存された値の合計
を2倍したものは、元の2つの2値化誤差の値の合計と
等くなる。
【0048】続いて、ラッチ回路4に保存された2値化
誤差の下位ビットは、次の画素の2値化処理の際に読み
出され、誤差フィルタ12を介して各加算器13、14
に送られる。このときの読み出しは、次のように行なわ
れる。ラッチ4に保存された2値化誤差の下位ビット
は、すぐ次の画素から得られた中間調画像情報が入力さ
れると読み出され、誤差フィルタ11に送られる。バッ
ファメモリ4に保存された2値化誤差の上位ビットは、
誤差を分配する範囲にある画素からの中間調画像情報が
入力されると繰り返し読み出され、誤差フィルタに送ら
れる。つまり、バッファメモリ4に保存された二値化誤
差上位ビットは、しばらく保存されて複数の画素に分配
されるが、ラッチ回路4に保存された2値化誤差の下位
ビットは、すぐ次の画素にのみ分配される。
【0049】本実施例によれば、前記第1及び第2の実
施例の利点をそれぞれ併せもつものである。
【0050】次に、図4は、本発明に係る画像信号処理
装置の第4の実施例を示すブロック構成図である。
【0051】図4において、15は変換器、16、18
は逆変換器、17は加算器であり、その他、図1に示し
た構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付けている。
【0052】そして、変換器15はビット圧縮を行な
い、逆変換器16、18はビット伸長を行なうものであ
る。
【0053】本実施例においては、加算器2で得られた
2値化誤差は、変換器15で適当な変換によって代表値
に置き換えられた後、バッファメモリ3に保存されるも
ので、この代表値を表現するのに用いるビット数はもと
の2値化誤差のビット数よりも少なくなっている。削減
されたビット数でバッファメモリ3に保存された後、バ
ッファメモリ3から読み出された2値化誤差は逆変換器
18で元のビット数の2値化誤差に戻され、誤差フィル
タ5に送られる。一度、ビット数を削減した2値化誤差
の値は逆変換しても元のビット数の2値化誤差の値とは
一致しないが、ラッチ回路4にその補正値を書き込むこ
とにより調整を行なう。この補正値は、変換器15で変
換される前の2値化誤差の値と、逆変換器16で元に戻
された2値化誤差の値の差になる。なお、これら2つの
逆変換器16、18は同一特性のものが使用される。
【0054】この場合に、変換器15としては、種々の
タイプのものが使用可能であるが、下位ビットを切り捨
てるものを用いた場合には、前記第1の実施例のものと
実質的に同じものになる。また、図5の(a)に示すよ
うに、1次元または2次元の低域通過フィルタ19と一
画素単位の間引きを行なうダウンサンプリング回路20
と組み合わせた場合は、前記第2または第3のの実施例
のものと実質的に同様なものとなる。この時には、代表
値を保存するバッファメモリ3は、一画素おきの2値化
誤差の値だけを保存すればよいので、記憶容量をさらに
削減することができる。また、変換器18として図5の
(a)に示すものを用いたときには、逆変換器16、1
8として、図5の(b)に示すような、ビット補間を行
なうインターポレーション回路21と1次元または2次
元の低域通過フィルタ22との組み合わせを用いること
が好ましい。
【0055】続いて、図6は、本発明に係る画像信号処
理装置の第5の実施例を示すブロック構成図である。
【0056】図5において、23は加算器、24はバイ
アス発生回路であり、その他、図1に示した構成要素と
同じ構成要素には同じ符号を付けている。
【0057】そして、交流バイアス発生回路24は、例
えば、各ラインごとに同じ大きさで、極性が反転してい
るバイアス電圧を発生するものである。
【0058】本実施例は、2値化誤差をラッチ回路4に
供給し、2値化誤差のすべてのビットを保存するように
した例である。この構成によれば、バッファメモリ3を
省略することができ、誤差拡散回路の規模を大幅に縮小
することができる。ただ、これだけでは、従来、周知の
デルタ・シグマ変調方式のものと等価な回路になり、2
値化誤差はすべて主走査方向に分配されるため、前記構
成により2値化して得られた画像には、縦方向に縞模様
が現われる等の画質劣化が生ずるようになる。この現象
は、2値化誤差が主走査方向だけに分配されるため、副
走査方向の中間調再現性が維持できなくなるということ
に起因しているので、本発明は、これを改善するため
に、補正回路を用いて副走査方向の中間調再現性を上げ
るようにしたものである。
【0059】本実施例においては、前記補正回路は、加
算器23と交流バイアス発生回路24からなる回路で構
成されている。画素から得られた中間調画像情報は、ま
ず、加算器23でバイアス発生器24からの出力と加算
される。このバイアス発生回路24は、正の定数+cま
たは負の定数−cの出力電圧を発生するもので、その出
力極性は2値化処理が副走査方向に一つ進むごとに交替
する。加算器23の出力は、加算器6で2値化誤差に関
する修正を受け、2値化器1で2値化される。加算器2
は2値化誤差を発生し、その2値化誤差はラッチ回路4
に保存される。ラッチ回路4に保存された2値化誤差は
誤差フィルタ5に送られ、これ以後に入力される中間調
画像情報を修正するために用いられる。なお、誤差フィ
ルタ5は一次元の低域通過フィルタで構成されている。
【0060】本実施例は、副走査方向に交流バイアスを
与えることにより、副走査方向の中間調再現性を上げて
いるもので、バッファメモリ3を必要としないので、回
路規模が小さくなり、バイアス発生回路24の採用は、
従来のディザ法で用いるディザマトリックスよりは簡単
である。なお、本実施例によって得られる2値画像は、
従来の誤差拡散回路のものと、ディザ法を用いたものの
中間の性質を持ち、MH・MR符号化等で符号化した場
合の符号量も、両者の中間になる。
【0061】次に、図7は、本発明に係る画像信号処理
装置の第6の実施例を示すブロック構成図である。
【0062】図7において、25は2値バッファメモ
リ、26は2次元の低域通過フィルタ、27は加算器で
あり、その他、図1に示した構成要素と同じ構成要素に
は同じ符号を付けている。
【0063】そして、2値バッファメモリ25、2次元
の低域通過フィルタ26、加算器27からなるフィード
バック回路は前記補正回路を構成している。
【0064】画素で得られた中間調画像情報は、まず、
加算器27で2次元の低域通過フィルタ26の出力と加
算され、次に、加算器61で2値化誤差に関する修正を
受け、2値化器24で2値化される。2値化された2値
化画像信号は、2値バッファメモリ25に保存され、次
いで、二次元の低域フィルタ26に入力される。加算器
2は2値化誤差を計算し、ラッチ回路4で保存される。
ラッチ回路4から読み出された2値化誤差は、誤差フィ
ルタ5に送られ、以後に入力される中間調画像情報を修
正するために用いられる。
【0065】本実施例によれば、2値画像信号をフィー
ドバックすることによって、2値化誤差の副走査方向の
低周波成分が減衰し、高周波成分が強調される。2値化
誤差の低周波成分が減衰すれば、階調保存性が改善され
ることになる。副作用として、得られる2値画像それ自
体も高域強調されてしまうが、元々、2値化の前処理と
して、エッジ強調などのため高域強調処理を行なう場合
が多いので、この副作用は、積極的に利用することがで
きる。
【0066】この場合、本実施例に用いている2値バッ
ファメモリ25は、1画素1ビットの2値画像を保存す
るものであるから、2値化誤差を保存するバッファメモ
リ3よりも小さな容量のものでよい。また、得られた2
値画像を符号化する際には、例えば、ファクシミリで用
いられているMR符号化のように、2値画像を保存して
おくバッファメモリを必要とする場合が多いが、本実施
例は、そのような場合に2値バッファメモリ25をそれ
に兼用させ、回路規模を縮小することができるものであ
る。
【0067】また、図8は、本発明に係る画像信号処理
装置の第7の実施例を示すブロック構成図である。
【0068】図8において、28は誤差分配器であり、
その他、図1に示した構成要素と同じ構成要素には同じ
符号を付けている。なお、図9は、前記誤差分配器28
の具体的な構成を示す構成図である。
【0069】画素で得られた中間調画像信号は、加算器
6で誤差分配器28の出力と加算され、2値化器1で2
値化される。このとき、2値化器1の比較器のしきい値
は2値化誤差が常に正または零になるように定められて
いる。加算器2で2値化誤差が求められ、バッファメモ
リ3に保存される。誤差分配器28は、以後に入力され
る中間調画像情報を修正するための値を、バッファメモ
リ3から読み出された2値化誤差の値から計算する。こ
のときの計算は加重平均の計算ではなく、ビット線の組
み合わせで求めている。
【0070】図9に示すように、誤差分配器28は、注
目画素の周辺に配置されている画素に、それぞれ、2進
数の特定のビットを割り当てるようにしている。例え
ば、画素aについては最下位ビットの1、画素bについ
ては中間位ビットの4、画素cについては中間位ビット
の2、画素dについて最上位ビットの8が割り当てられ
ている。即ち、中間調画像情報において、いまから2値
化しようとする画素の近傍の4つの画素で生じた2値化
誤差が、バッファメモリ3から取り出される。バッファ
メモリ3から読み出された2値化誤差を表す信号線8
a、8b、8c、8dはそれぞれが一つの画素で発生し
た2値化誤差に対応している。信号線8a、8b、8
c、8dは、各4ビットの信号線であり、1、2、4、
8に重み付けられている。したがって、2値化誤差は常
に非負である。以下では、それぞれのビット線をa1、
a2、a4、a8、b1、b2、...のように表す。
【0071】いま、a1からd8までの16本の信号線
のうち、前述の割当てにしたがって信号線a1、b4、
c2、d8が加算器6に入力されると、加算器6におい
て、中間調画像情報に加算される値はa1×1+b4×
4+c2×2+d8×8になる。2値化誤差は、ビット
線毎に分解されるが、最終的にはすべて周辺画素に分配
されるので、階調保存性が維持される。
【0072】本実施例によれば、2値化誤差を周辺画素
に分配するための計算が不要になり、回路の構造が非常
に簡単になる。
【0073】次に、前述の各実施例に用いられる2値化
器のいくつかの構成例について説明する。
【0074】図10は、前記第2及び第3の実施例の2
値化器7として用いられる2値化回路の例を示す構成図
である。
【0075】図10において、29は加算器、30、3
1、32は比較器、33は選択器である。
【0076】本例の動作については、入力された2つの
中間調画像情報x1、x2は、加算器29に送られ、そ
こでそれらの総和sが求められる。この総和sは、比較
器30、31においてそれぞれしきい値s1、s2と比
較され、その結果に応じて次のような2値化出力y1、
y2が得られる。
【0077】.s<s1であれば、2値化出力はy1
=y2=0であり、.s>s2であれば、二値化出力
はy1=y2=1であり、.s1≦s≦s2であれ
ば、x1≦x2の時、y1=0、y2=1であり、x1
>x2の時、y1=1、y2=0である。なお、ここ
で、y1、y2は、それぞれ2つの中間調画像情報x
1、x2に対応した2値画像信号である。
【0078】この2値化回路を単独で用いた場合には、
2つの画素の値を考慮して2値化を行なうので、簡単な
構成でありながら、ある程度の階調性を保存できる。ま
た、この2値化回路を前記第2の実施例の2値化器7に
適用すると、2画素間の大小関係を考慮しているので、
隣接した2つの画素a、bの値がa>bであるにもかか
わらず、aには0、bには1が割り当てられるという現
象が発生しにくくなり、得られた2値画像信号は、エッ
ジ部のはっきりしたものになる。
【0079】図11は、前記第1、第2の実施例等の2
値化器1として用いられる2値化回路の第1の例を示す
構成図である。
【0080】図11において、34、35は比較器、3
6は選択器、37は1画素分の遅延器である。
【0081】本例の動作については、入力された中間調
画像信号xは、比較器34、35でそれぞれ2つのしき
い値s1、s2と比較され、その比較結果に応じて次の
ような2値化出力yが得られる。
【0082】.x≦s1であれば、y=0であり、
.x≧s2であれば、y=1であり、.s1<x<
s2であれば、yは直前に出力した値である。
【0083】この2値化回路から得られた2値画像信号
は、水平方向のランが連続しやすいので、MH符号化に
適している。また、比較器に対するフィードバックを有
していないので、パイプライン処理による高速化が容易
である。
【0084】図12は、同じく、前記第1、第2の実施
例等の2値化器1として用いられる2値化回路の第2の
例を示す構成図である。
【0085】図12において、38は1ライン分の遅延
器であり、その他、図11に示した構成要素と同じ構成
要素には同じ符号を付けている。
【0086】本例は、前記第1の例の1画素分の遅延器
37の代わりに1ライン分の遅延器38を用いたもの
で、中間調画像信号xは、比較器34、35でそれぞれ
2つのしきい値s1、s2と比較され、その比較結果に
応じて次のような2値化出力yが得られる。
【0087】.x≦s1であれば、y=0であり、
.x≧s2であれば、y=1であり、.s1<x<
s2であれば、yはバッファメモリである1ライン分の
遅延器38に蓄えられていた1ライン前に出力した値で
ある。
【0088】この2値化回路から得られた2値画像信号
は、垂直方向のランが連続しやすいので、MR符号化に
適している。また、比較器に対するフィードバックを有
していないので、パイプライン処理による高速化が容易
である。
【0089】図13は、同じく、前記第1、第2の実施
例等の2値化器1として用いられる2値化回路の第3の
例を示す構成図である。
【0090】図13において、39はインバータであ
り、その他、図11に示した構成要素と同じ構成要素に
は同じ符号を付けている。
【0091】本例は、前記第1の例の1画素分の遅延器
37の後にインバータ39を設けたもので、入力された
中間調画像信号xは、比較器34、35でそれぞれ2つ
のしきい値s1、s2と比較され、その比較結果に応じ
て次のような2値化出力yが得られる。
【0092】.x≦s1であれば、y=0であり、
.x≧s2であれば、y=1であり、.s1<x<
s2であれば、yは直前に出力した値とは反対の値であ
る。
【0093】この2値化回路から得られた2値画像信号
は、白画素と黒画素とが分散されるので、中間調画像情
報を2値化するのに適している。
【0094】図14は、同じく、前記第1、第2の実施
例等の2値化器1として用いられる2値化回路の第4の
例を示す構成図である。
【0095】図14において、図13及び図14に示し
た構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付けている。
【0096】本例は、前記第2の例の1ライン分の遅延
器38の後にインバータ39を設けたもので、中間調画
像信号xは、比較器34、35でそれぞれ2つのしきい
値s1、s2と比較され、その比較結果に応じて次のよ
うな2値化出力yが得られる。
【0097】.x≦s1であれば、y=0であり、
.x≧s2であれば、y=1であり、.s1<x<
s2であれば、yはバッファメモリである1ライン分の
遅延器38に蓄えられていた1ライン前に出力した値と
は反対の値である。
【0098】この二値化回路から得られた二値画像信号
は、白画素と黒画素とが分散されるので、中間調画像情
報を二値化するのに適している。この二値化回路は、垂
直方向の中間調再現性を改善するものであるから、図6
あるいは図7に示された誤差拡散回路に適用すると効果
が大きい。特に、図7に示された誤差拡散回路は、画面
が高域強調されるので、前記適用を行なうと、種々の画
質のものを得ることが可能である。
【0099】また、前記第1乃至第4の例の二値化回路
を組み合わせて使用することも可能であり、1ライン分
の遅延器38の遅延の長さを変えることにより、ランを
水平、垂直以外の方向に傾けることも可能である。
【0100】一般に、水平あるいは垂直方向のランに比
べて斜め方向のランは、視覚上、画質に与える影響が小
さい。MR符号化は、垂直方向の相関を利用して符号化
するものであるから、斜め方向のランでも、傾きが垂直
に近ければ符号化効率は向上するようになる。ただし、
MR符号化方式は、パスモードが発生すると符号量が増
加するので、ランの傾きの与え方には注意が必要であ
る。
【0101】図15は、同じく、前記第1、第2の実施
例等の2値化器1として用いられる2値化回路の第5の
例を示す構成図である。
【0102】図15において、40、41、42は比較
器、43は選択器、44は1ライン分の遅延器、45は
1画素分の遅延器、46はオアゲート、47はアンドゲ
ートである。
【0103】本例は、予測値として、1画素前の二値化
結果と1ライン前の二値化結果との論理積および論理和
を用いているもので、入力された中間調画像信号xは、
比較器141、142、143でそれぞれ3つのしきい
値s1、s2、s3と比較され、その比較結果に応じて
次のような2値化出力yが得られる。
【0104】.x≦s1であれば、y=0であり、
.s1<x≦s2であれば、yは直前の画素の2値化
結果と1ライン前の画素の2値化結果との論理積の値で
あり、.s2<x≦s3であれば、yは直前の画素の
2値化結果と1ライン前の画素の2値化結果との論理和
の値であり、.s3<xであれば、y=1である。
【0105】この二値化回路から得られた二値画像信号
は、白画素と黒画素とが集中しやすいので、MHあるい
はMR符号化に適している。また、比較器40乃至42
に対するフィードバックを有していないので、パイプラ
イン処理による高速化が容易である。
【0106】なお、本例の二値化回路は、予測値とし
て、既に2値化された隣接画素の値を論理演算すること
により複数の予測値を用意しているが、これ以外の方法
で複数の予測値を用意し、入力された中間調画像情報x
の値によって、適当な予測値を選択するような2値化方
式を構成することも可能である。
【0107】続いて、図16は、同じく、前記第1、第
2の実施例等の2値化器1として用いられる2値化回路
の第6の例を示す構成図である。
【0108】図16において、48は2値バッファメモ
リ、49は予測器であり、その他、第1の例に示した構
成要素と同じ構成要素には同じ符号を付けている。
【0109】本例は、前述の各例に示された1画素分の
遅延器37や1ライン分の遅延器38等を、2値バッフ
ァメモリ48及び予測器49に置き換えたもので、前記
第1の例乃至第5の例を総合して表せば、本例のような
構成になるものである。
【0110】本例の動作については、入力された中間調
画像信号xは、比較器34、35においてそれぞれ2つ
のしきい値s1、s2と比較される。2値バッファメモ
リ48には、前記信号xの近傍点の既に2値化された画
素の値が保存されている。予測器49は、2値バッファ
メモリ48の内容から前記信号xの2値化結果の予測値
y’を予測する。この予測値y’も2値であり、0また
は1である。選択器36からは比較器34、35の比較
結果に応じて次のような2値化出力yが得られる。
【0111】.x≦s1であれば、y=0であり、
.s1<x≦s2であれば、y=y’であり、.s
2<xであれば、y=1である。
【0112】本例による2値化回路は、2値化される前
記信号xが0または1に近い時(x≦s1、あるいは、
s2<x)には0または1を出力し、前記信号xが0ま
たは1から離れている時は、予測値y’を出力する。す
なわち、予測値y’が出力されるのは、0を出力しても
1を出力しても誤差が大きい時であり、どちらを出力し
ても誤差が大きいのであれば、予測に都合のよい値を出
力すればよいというものである。勿論、前記信号xが0
または1に近い時であっても、2値化出力yと予測値
y’とが一致することもある。
【0113】本例の2値化回路で得られた2値画像信号
を符号化する場合は、2値画像信号そのものではなく、
予測器49の予測値y’2値化出力yとが一致したか否
かについての情報を符号化するようにすれば、符号量を
減らすことができる。また、2値画像信号を復号する場
合も予測器が必要であるが、このときには符号化及び復
号化で用いる予測器は同じ初期値を用いて作動させる必
要がある。このような方式で2値画像信号を符号化信号
として伝送すれば、符号量が圧縮できる。
【0114】さらに、図17は、前記第2及び第3の実
施例の2値化器7として用いられる2値化回路の第2の
例を示す構成図である。
【0115】図17において、50、51は比較器、5
2、53は加算器、54は乗算器である。
【0116】本例においては、入力された2つの中間調
画像情報x1、x2は、次のようにして2値化される。
まず、比較器50において前記情報x1がしきい値s1
と比較されて2値化される。そのとき生じた2値化誤差
は加算器52で求められる。この2値化誤差は乗算器5
4で適当に重み付けされ、加算器53において前記情報
x2を修正している。この修正された前記情報x2は比
較器51において2値化される。
【0117】本例による2値化回路を単独で用いた場合
には、始めの画素で発生した2値化誤差を次の画素にお
いて打ち消すようにしているので、ある程度の階調性は
保存される。また、本例による2値化回路を図2に示さ
れた誤差拡散回路の2値化器7に適用すると、従来の誤
差拡散回路と同様の1画素毎に2値化を行なう誤差拡散
回路が構成される。
【0118】続いて、本発明の画像信号処理方式に用い
られる符号化回路について説明する。
【0119】図18は、この符号化回路の第1の例を示
すブロック構成図である。
【0120】図18において、55はMR符号化器であ
り、その他、図7に示した構成要素と同じ構成要素には
同じ符号を付けている。
【0121】本例は、図7に示された誤差拡散回路にM
R符号化器55を付加して符号化回路を構成したもの
で、MR符号化器55は、2値バッファメモリ25に蓄
積されている1ラインの2値データを参照ラインに受
け、また、2値化器1の出力に得られた2値画像信号デ
ータを符号化ラインに受けて、MR符号化を行なってい
るものである。
【0122】本例においては、MR符号化時に必要とす
るラインメモリを、誤差拡散回路の補正回路内にある2
値バッファメモリ25と共用しているので、この分だけ
全体の記憶装置の記憶容量を少なくすることができる。
【0123】次に、図19は、この符号化回路の第2の
例を示すブロック構成図である。
【0124】図19において、56はMR符号化器であ
り、その他、図16に示した構成要素と同じ構成要素に
は同じ符号を付けている。
【0125】本例は、図16に示された2値化回路にM
R符号化器56を付加して符号化回路を構成したもの
で、MR符号化器56は、2値バッファメモリ48に蓄
積されている1ラインの2値データを参照ラインに受
け、また、選択器36の出力に得られた2値画像信号デ
ータを符号化ラインに受けて、MR符号化を行なってい
るものである。
【0126】本例においても、MR符号化時に必要とす
るラインメモリを、2値化回路内にある2値バッファメ
モリ48と共用しているので、この分だけ全体の記憶装
置の記憶容量を少なくすることができる。
【0127】また、図20は、図16に示された2値化
回路で得られる2値画像信号の値と予測器の予測値との
一致性を表す情報を符号化する符号化回路の例を示すブ
ロック構成図である。
【0128】図20において、57は比較器、58は2
値信号の符号化器であり、その他、図16に示した構成
要素と同じ構成要素には同じ符号を付けている。
【0129】本例は、図16に示された2値化回路に、
比較器57と2値信号の符号化器58とを付加して、選
択器36の出力に得られる2値画像信号の値yと予測器
49の予測値y’との一致性を表す2値情報を符号化す
るもので、比較器57は、前記2値画像信号の値yと前
記予測値y’とを比較してその比較結果を0(一致)、
1(不一致)の2値情報として出力し、2値信号の符号
化器58は、前記2値情報を符号化した符号化出力を発
生する。
【0130】本例においては、情報0、1に対応させて
符号化伝送しているので、0、1の出現回数に応じて情
報圧縮を行なうことができるものである。
【0131】さらに、図21は、図20の前記符号化回
路により符号化された情報を復号化する復号化回路の例
を示すブロック構成図である。
【0132】図21において、59は2値情報の復号
器、60は選択器、61は2値バッファメモリ、62は
予測器である。
【0133】本例の動作は、図20に示された符号化回
路から供給された2値情報は、始めに、2値情報の復号
器59に取り入れられ、そこで0、1の情報に復号され
る。次いで、この復号情報は選択器60に供給される
が、選択器60は図20に示された符号化回路に用いら
れている予測器49と同じ予測器62の予測値により制
御されている。そして、この制御において、選択器60
は、前記復号情報が0であれば予測器62の出力に一致
しているので、予測器62の出力を発生し、前記復号情
報が1であれば予測器62の出力に不一致であるので、
予測器62の反転出力を発生するようにしている。
【0134】図20に示された符号化回路と本例による
復号化回路とを併用する際には、前述のように、双方の
予測器49、62の特性は同一であり、かつ、双方の2
値バッファメモリ48、61の初期状態(全てが0また
は1)をも同一にする必要がある。このように構成すれ
ば、双方の予測器49、62から出力される値は、常時
一致するので、図20に示された符号化回路において
は、そこに得られる一致、不一致の情報0、1のみを符
号化して伝送すれば、本例による復号化回路の出力には
図20に示された符号化回路の出力2値画像信号と同じ
2値画像信号を得ることができる。
【0135】そして、前記併用による場合に、通常、前
記2値画像信号の値と前記予測値とは一致するので、前
記2値情報は0(一致)が多くなり、この偏りに適した
2値信号の符号化器58と2値情報の復号器を用いれ
ば、伝送すべき情報量を減らすことができる。
【0136】
【発明の効果】本発明によれば、第1に、バッファメモ
リ3に保存される2値化誤差は、保存されるビット数を
減らすようにしたり、複数画素をまとめてその平均値を
保存するようにしているので、バッファメモリ3の記憶
容量を小さくでき、その大きさを縮小できるという効果
がある。また、バッファメモリ3の記憶容量の小型化に
対応して、それに情報を書き込んだり、それから情報を
読み出す回数も減らすことができるので、メモリアクセ
スタイムによって制限されていた処理速度を向上できる
という効果もある。
【0137】第2に、バッファメモリ3に保存される2
値化誤差を、予め平均値を取った後に保存している場合
には、誤差フィルタ12で行なう重み付きの計算量を減
少させることができるという効果がある。
【0138】第3に、2値化誤差を分配する誤差フィル
タ5の演算手段として、ビット線を組み合わせる方式を
採用した場合には、誤差を分配するための演算が著しく
簡単になるという効果がある。
【0139】第4に、複数画素をまとめて同時に2値化
する場合には、隣接した画素同士の関係を考慮して2値
化することができるので、画質が向上し、また、誤差の
分配も複数画素を単位に行なっているので、隣接した画
素の状態に応じた誤差の分配を考慮することができて画
質が向上するという効果がある。
【0140】この他に、本発明に用いられる2値化回路
は、比較器にフィードバックを行なわない構成でありな
がら、ヒステリシス等の特性を付与させることができ
て、パイプライン処理による高速化に適し、それを誤差
拡散回路に適用した場合には、白画素・黒画素の分布を
制御できるので、特定の符号化方式を選択すれば、画質
劣化を避けながら、符号化効率のよい二値画像信号を生
成できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る画像信号処理装置の第1
の実施例を示すブロック構成図である。
【図2】図2は、本発明に係る画像信号処理装置の第2
の実施例を示すブロック構成図である。
【図3】図3は、本発明に係る画像信号処理装置の第3
の実施例を示すブロック構成図である。
【図4】図4は、本発明に係る画像信号処理装置の第4
の実施例を示すブロック構成図である。
【図5】図5は、第4の実施例に用いる変換器及び逆変
換器の構成の一例を示すブロック構成図である。
【図6】図6は、本発明に係る画像信号処理装置の第5
の実施例を示すブロック構成図である。
【図7】図7は、本発明に係る画像信号処理装置の第6
の実施例を示すブロック構成図である。
【図8】図8は、本発明に係る画像信号処理装置の第7
の実施例を示すブロック構成図である。
【図9】図9は、誤差分配器の具体的な構成を示す構成
図である。
【図10】図10は、第1の2値化器として用いられる
2値化回路の例を示す構成図である。
【図11】図11は、第2の2値化器として用いられる
2値化回路の第1の例を示す構成図である。
【図12】図12は、第2の2値化器として用いられる
2値化回路の第2の例を示す構成図である。
【図13】図13は、第2の2値化器として用いられる
2値化回路の第3の例を示す構成図である。
【図14】図14は、第2の2値化器として用いられる
2値化回路の第4の例を示す構成図である。
【図15】図15は、第2の2値化器として用いられる
2値化回路の第5の例を示す構成図である。
【図16】図16は、第2の2値化器として用いられる
2値化回路の第1乃至第5の総合例を示す構成図であ
る。
【図17】図17は、2画素を同時に2値化する2値化
回路の例を示す構成図である。
【図18】図18は、符号化回路の第1の例を示すブロ
ック構成図である。
【図19】図19は、符号化回路の第2の例を示すブロ
ック構成図である。
【図20】図20は、符号化回路の第3の例を示すブロ
ック構成図である。
【図21】図21は、復号化回路の例を示すブロック構
成図である。
【図22】図22は、周知のデルタ・シグマ変調回路を
示すブロック構成図である。
【図23】図23は、従来の誤差拡散法による2値化回
路の一例を示すブロック構成図である。
【図24】図24は、誤差拡散法において周辺画素から
の誤差が分配される様子を示した図である。
【符号の説明】
1、7 2値化器 2、6、8、9、13、14、17、23、27、2
9、52、53 加算器 3、11、25、48、61 バッファメモリ 4 ラッチ回路 5、12 誤差フイルタ 10 平均化回路 15 変換器 16、18 逆変換器 19、22 1次元または2次元のローパスフイルタ 20 ダウンサンプリング回路 21 インターポーレーション回路 24 バイアス発生器 26 2次元のローパスフイルタ 28 誤差分配器 30、31、32、34、35、40、41、42、5
0、51、57 比較器 33、36、43、60 選択器 37、45 1画素分の遅延器 38、44 1ライン分の遅延器 39 インバータ 46 オアゲート 47 アンドゲート 49、62 予測器 54 乗算器 55、56 MR符号化器 58 2値情報符号化器 59 2値情報復号化器

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間調画像情報を誤差拡散方式を用いて
    2値画像信号に変換する画像信号処理方式において、画
    素単位の中間調画像情報を2値化する2値化手段と、前
    記2値化時の誤差を得る誤差発生手段と、この誤差発生
    手段で得られた2値化誤差の上位ビットを記憶する記憶
    手段と、前記2値化誤差の下位ビットをラッチするラッ
    チ手段と、前記記憶手段及びラッチ手段の出力を前記2
    値化手段の入力へ帰還する帰還手段とを有することを特
    徴とする画像信号処理方式。
  2. 【請求項2】 前記誤差発生手段と前記記憶手段との間
    に2値化誤差をビット圧縮する変換手段を配置し、前記
    記憶手段の出力側に圧縮された2値化誤差をビット伸長
    する逆変換手段を配置したことを特徴とする請求項1記
    載の画像信号処理方式。
  3. 【請求項3】 中間調画像情報を誤差拡散方式を用いて
    2値画像信号に変換する画像信号処理方式において、隣
    接する複数画素単位の中間調画像情報をそれぞれ並列的
    に2値化する2値化手段と、各画素に対する前記2値化
    時の誤差をそれぞれ得る複数の誤差発生手段と、前記複
    数の誤差発生手段の2値化誤差を平均化する平均値手段
    と、この平均化された2値化誤差を記憶する記憶手段
    と、前記記憶手段の出力を前記2値化手段の各入力へ帰
    還する帰還手段とを有することを特徴とする画像信号処
    理方式。
  4. 【請求項4】 前記平均化された2値化誤差の上位ビッ
    トを記憶する記憶手段と、前記平均化された2値化誤差
    の下位ビットをラッチするラッチ手段と、前記記憶手段
    及びラッチ手段の出力を前記2画素単位の中間調画像情
    報をそれぞれ並列的に2値化する2値化手段の各入力へ
    帰還する帰還手段とを有することを特徴とする請求項2
    記載の画像信号処理方式。
  5. 【請求項5】 中間調画像情報を誤差拡散方式を用いて
    2値画像信号に変換する画像信号処理方式において、画
    素単位の中間調画像情報を2値化する2値化手段と、前
    記2値化時の誤差を得る誤差発生手段と、この誤差発生
    手段で得られた2値化誤差を記憶する記憶手段と、前記
    記憶手段出力を誤差分配器を介して前記2値化手段に帰
    還する帰還手段とを有し、前記誤差分配器は、注目画素
    から導出された中間調画像情報に対して、その周辺画素
    により得られた2値化誤差を分配する際に、前記周辺画
    素で発生した2値化誤差をそれぞれ2進数で表し、か
    つ、前記周辺画素の位置に応じて前記2進数の特定のビ
    ットをそれぞれの前記周辺画素に割当て、これら割当て
    られたビットを加算して前記分配の量を定めるようにし
    たことを特徴とする画像信号処理方式。
  6. 【請求項6】 中間調画像情報を誤差拡散方式を用いて
    2値画像信号に変換する画像信号処理方式において、画
    素単位の中間調画像情報を2値化する2値化手段と、前
    記2値化時の誤差を得る誤差発生手段と、この誤差発生
    手段で得られた2値化誤差をラッチするラッチ手段と、
    前記ラッチ手段の出力を前記2値化手段に帰還する帰還
    手段と、副走査方向の中間調再現性を上昇させる補正手
    段とを有することを特徴とする画像信号処理方式。
  7. 【請求項7】 前記補正手段は、入力された前記中間調
    画像情報に対して、少なくとも1ライン毎に極性の変換
    する交流バイアスを印加する手段であることを特徴とす
    る請求項6記載の画像信号処理方式。
  8. 【請求項8】 前記補正手段は、前記2値化手段で得ら
    れた2値画像信号を保存する記憶手段と、この記憶手段
    の出力を入力された前記中間調画像情報に帰還する帰還
    手段とからなることを特徴とする請求項6記載の画像信
    号処理方式。
  9. 【請求項9】 前記複数画素単位の中間調画像情報をそ
    れぞれ並列的に2値化する2値化手段は、隣接する画素
    からの中間調画像情報の和の値を求める加算手段と、そ
    の加算手段の出力値をそれぞれしきい値を比較する比較
    手段とを含むことを特徴とする請求項3及び4記載の画
    像信号処理方式。
  10. 【請求項10】 前記画素単位の中間調画像情報を2値
    化する2値化手段は、出力された2値画像信号を保存す
    る記憶手段と、この記憶手段の出力から次の2値画像信
    号を予測する予測手段と、0及び1の定数と、前記予測
    手段からの2値画像信号とのいずれかが選択的に出力さ
    れる選択手段とを含み、前記選択手段の出力は入力され
    る中間調画像信号の値によって選択されることを特徴と
    する請求項1、2、5、6記載の画像信号処理方式。
  11. 【請求項11】 前記2値化手段で得られた2値画像信
    号を保存する記憶手段の出力を参照データとして、前記
    2値化手段で得られた2値画像信号を符号化する符号化
    手段を設けたことを特徴とする請求項8記載の画像信号
    処理方式。
  12. 【請求項12】 前記出力された2値画像信号を保存す
    る記憶手段の出力を参照データとして、前記2値化手段
    で得られた2値画像信号を符号化する符号化手段を設け
    たことを特徴とする請求項10記載の画像信号処理方
    式。
  13. 【請求項13】 前記画素単位の中間調画像情報を2値
    化する2値化手段の2値画像信号と前記次の2値画像信
    号を予測する予測手段の出力とを比較する比較手段、及
    び、前記比較手段の出力2値信号を符号化する符号化手
    段を備えたことを特徴とする請求項10記載の画像信号
    処理方式。
  14. 【請求項14】 前記画素単位の中間調画像情報を2値
    化する2値化手段の2値画像信号と前記次の2値画像信
    号を予測する予測手段の出力とを比較する比較手段、及
    び、前記比較手段の出力2値信号を符号化する符号化手
    段を備え、さらに、前記符号化手段の符号化信号を復号
    する復号化手段と、前記復号化手段の出力に応答して復
    号された2値画像信号を発生する選択手段と、復号され
    た2値画像信号を保存する記憶手段と、この記憶手段の
    出力から次の2値画像信号を予測する予測手段とを備
    え、この予測手段の出力2値画像信号を前記選択手段に
    供給して復号されたもとの2値画像信号を発生させるこ
    とを特徴とする請求項10記載の画像信号処理方式。
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