JPH0575574U - フォークリフトの機械式インチング装置 - Google Patents
フォークリフトの機械式インチング装置Info
- Publication number
- JPH0575574U JPH0575574U JP2223392U JP2223392U JPH0575574U JP H0575574 U JPH0575574 U JP H0575574U JP 2223392 U JP2223392 U JP 2223392U JP 2223392 U JP2223392 U JP 2223392U JP H0575574 U JPH0575574 U JP H0575574U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inching
- pedal
- spring
- brake
- spool
- Prior art date
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- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
- Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
- Mechanically-Actuated Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブレーキペダルとインチングペダルを兼用し
た、1ペダル方式のインチング装置において、インチン
グバルブを小型化し安価に提供できるフォークリフトの
機械式インチング機構を提供すること。 【構成】 ブレーキ/インチングペダル1とインチング
操作用ロッド3との間に、ペダル1の踏下力に抗する方
向に作用するバネ2を介在させ、該バネ2のバネ定数
を、インチング操作範囲においては伸縮せず、インチン
グスプール4がインチングバルブボデイ5内においてス
トロークエンドに達した後、はじめて伸縮可能となるよ
うなバネ定数に選定したこと。
た、1ペダル方式のインチング装置において、インチン
グバルブを小型化し安価に提供できるフォークリフトの
機械式インチング機構を提供すること。 【構成】 ブレーキ/インチングペダル1とインチング
操作用ロッド3との間に、ペダル1の踏下力に抗する方
向に作用するバネ2を介在させ、該バネ2のバネ定数
を、インチング操作範囲においては伸縮せず、インチン
グスプール4がインチングバルブボデイ5内においてス
トロークエンドに達した後、はじめて伸縮可能となるよ
うなバネ定数に選定したこと。
Description
【0001】
この考案は、フォークリフトトラック等の湿式多板式油圧クラッチを持つオー トマチックトランスミッションを備えた産業車両において、制動(ブレーキ)ペ ダルと半クラッチ制御(インチング)ペダルを1つのペダルで兼用し、ペダルと インチングバルブのスプール部をロッド又はケーブル等機械式リンケージで接続 したブレーキ/インチングペダル機構に関するものである。
【0002】
フォークリフトトラックは、その作業の特殊性に鑑み、頻繁にインチング走行 を必要とするが、従来、フォークリフトトラック等の湿式多板式油圧クラッチを 持つオートマチックトランスミッションを備えた産業車両に用いられているイン チング装置は、ペダルとインチングバルブスプールとをロッド等により接続した 機械式リンケージによるものが多く、それらの殆どがブレーキペダルとインチン グペダルがそれぞれ専用の2ペダル方式であるが、2ペダル方式は1ペダル方式 に比べて足元スペースが狭くなるという難点があり、また、部品点数も多くなる ためコスト高となる問題点もある。
【0003】 一方、機械式リンケージでインチングペダルとブレーキペダルとを兼用させた 1ペダル方式のものも公知ではあるが、図3に示すように、インチング/ブレー キペダル1を踏み込んで、ロッド3を介してインチングバルブボデイ5内のスプ ール4がインチング操作に必要な量だけストロークした後も、ブレーキ操作のた め更に前記ペダル1の踏み込みを可能とするために、インチングバルブボデイ5 にブレーキストロークBs に相当する余裕ストロークを設ける必要があり、必然 的にインチングバルブボデイ5が大きくなるという問題点がある。
【0004】 また、ブレーキラインの油圧を利用してインチングバルブスプールを作動させ てインチング操作を行うようにした1ペダル方式によるインチング装置も公知で あるが、油圧を利用するため油漏れの不具合が生じやすく、そのシール構造が複 雑かつ高価になるという問題点がある。
【0005】
この考案は、上記の問題点を解決することを課題とするものであって、機械式 リンケージで、且つ、ブレーキペダルとインチングペダルを兼用した、1ペダル 方式のインチング装置において、インチングバルブ側を小型化し安価に提供でき るフォークリフトの機械式インチング機構を得ようとするものである。
【0006】
ブレーキ/インチングペダル1と連動するリンク9の一端をロッド3を介して インチングスプール4に連結してなるフォークリフトの1ペダル式ブレーキ/イ ンチング装置において、前記ペダル1とインチング操作用ロッド3との間に、ペ ダル1の踏下力に抗する方向に作用するバネ2(または2’)を介在させ、該バ ネ2(2’)はインチング操作範囲においては伸縮せず、インチングスプール4 がインチングバルブボデイ5内においてストロークエンドに達した後、はじめて 伸縮可能なバネ定数に選定されていることを特徴とするフォークリフトの機械式 インチング装置を考案要旨とするものである。
【0007】
図1にこの考案の第1実施例を示す。図中、1はブレーキペダルとインチング ペダルを兼用したブレーキ/インチングペダル、2は前記ペダル1とインチング 操作用ロッド3との間に介在するブレーキストロークを吸収するための圧縮バネ であって、この実施例ではロッド3内に組み込まれている。4はインチングスプ ール、5はインチングバルブボデイ、6はフォークエンド、7はブレーキマスタ ーシリンダである。
【0008】 前記圧縮バネ2は、インチングスプール4がフルストローク移動した後に縮む ようなバネ定数に設定し、インチング操作範囲の小さな力では縮まないように予 め圧縮して組付け、伸縮自在のインナーケース10,アウターケース11間に挿 入されている。14は組み込み用のスナップリングである。
【0009】 9はピン8を介してブレーキ/インチングペダル1に回動可能に枢着されたリ ンクであって、その上下両端はピン13とフォークエンド6を介して前記インチ ング操作用のロッド3およびブレーキマスターシリンダ7のロッドエンドに接続 されている。
【0010】 図2に第2の実施例を示す。この第2実施例は、前記第1実施例における圧縮 バネ2に代えて引張りバネ2’を用いたものである。
【0011】 図1の第1実施例においては、リンク9はピン8を介してペダル1に回動可能 に枢着されていたが、第2実施例においては、リンク9はピン12を介して車体 フレームの適所に枢着されており、その下端はインチング操作用ロッド3に接続 され、上端は引張りバネ2’を介してペダル1に連結されている。
【0012】 この引張りバネ2’は、インチングスプール4がフルストローク移動した後に はじめて伸長するようなバネ定数に設定し、インチング操作範囲の小さな力では 伸長しないように予め張力を与えて組付けられている。
【0013】
ブレーキ/インチングペダル1を踏み込むと、リンク9を介してロッド3に踏 み込み力が伝達されるが、インチング操作範囲のストロークでは、ペダル1とロ ッド3との間に介在するバネ2(又は2’)はペダル1の踏力に打ち勝って伸縮 せず組み付け時のままの状態を維持し、ロッド3はインチングバルブボデイ5内 のインチングスプール4を移動させ、クラッチオイルの断・続を行い、車両のイ ンチング操作を可能とする。
【0014】 ブレーキ/インチングペダル1を更に踏み込み、インチング操作範囲が終わる と、インチングスプール4はインチングバルブボデイ5の壁に当たりストローク エンドとなる。
【0015】 インチングスプール4がストロークエンドに達した後、更にブレーキ/インチ ングペダル1を踏み込むと、インチングバルブボデイ5の壁からの反力により、 バネ2(又は2’)が伸縮し始める。すなわち、図1の実施例においては圧縮バ ネ2が縮み始め、図2の実施例においてはバネ2’が伸び始める。このため、イ ンチングスプール4がストロークエンドに達した後もブレーキ/インチングペダ ル1はストロークエンドとはならず、ブレーキ操作のための踏み込みが可能であ り、ブレーキマスターシリンダ7を介してブレーキシリンダ(図示せず)に制動 力が伝達される。
【0016】
本考案によれば、ブレーキ/インチングペダル1とインチング操作用ロッド3 との間にペダル1の踏下力に抗する方向に作用するバネ2(または2’)が介在 し、該バネ2(2’)はインチング操作範囲においては伸縮せず、インチングス プール4がストロークエンドに達した後、はじめて伸縮するようなバネ定数に選 定されているため、ペダル1を踏み込んでも、インチング操作範囲のストローク では、前記バネ2(又は2’)は伸縮せず組み付け時のままの状態を維持し、ロ ッド3はインチングバルブボデイ5内のインチングスプール4を移動させてクラ ッチオイルの断・続を行うから車両のインチング操作が可能である。また、イン チングスプール4がストロークエンドに達した後は、バネ2(2’)が伸縮して ブレーキストロークを吸収することができるから、インチングバルブボデイ5に ブレーキストロークBs 相当分の余裕を持たせる必要がなく、したがって、イン チングバルブボデイ5を小型化させることができ、1ペダル方式による機械式ブ レーキ/インチング装置を安価に提供することができる。
【図1】本考案装置の第1実施例の側断面図である。
【図2】本考案装置の第2実施例の要部説明図である。
【図3】従来例の説明図である。
1 ブレーキ/インチングペダル 2 圧縮バネ 2’引張りバネ 3 インチング操作用ロッド 4 インチングスプール 5 インチングバルブボデイ 6 フォークエンド 7 ブレーキマスターシリンダ 8 ピン 9 リンク 10 インナーケース 11 アウターケース 12 ピン 13 ピン 14 スナップリング
Claims (3)
- 【請求項1】 ブレーキ/インチングペダル(1) と連動
するリンク(9) の一端をインチング操作用ロッド(3) を
介してインチングスプール(4) に連結してなるフォーク
リフトの1ペダル式ブレーキ/インチング装置におい
て、前記ペダル(1) とインチング操作用ロッド(3) との
間に、ペダル(1) の踏下力に抗する方向に作用するバネ
を介在させ、該バネはインチング操作範囲においては伸
縮せず、インチングスプール(4) がインチングバルブボ
デイ(5) 内においてストロークエンドに達した後、はじ
めて伸縮可能となるバネ定数に選定されていることを特
徴とするフォークリフトの機械式インチング装置。 - 【請求項2】 ペダル(1) の踏下力に抗する方向に作用
するバネは、圧縮バネ(2)であって、該圧縮バネ(2) は
インチング操作範囲においては縮小せず、インチングス
プール(4) がインチングバルブボデイ(5) 内においてス
トロークエンドに達した後、はじめて縮小可能となるバ
ネ定数に選定されている請求項1記載のフォークリフト
の機械式インチング装置。 - 【請求項3】 ペダル(1) の踏下力に抗する方向に作用
するバネは、引張りバネ(2')であって、該引張りバネ
(2')はインチング操作範囲においては伸長せず、インチ
ングスプール(4) がインチングバルブボデイ(5) 内にお
いてストロークエンドに達した後、はじめて伸長可能と
なるバネ定数に選定されている請求項1記載のフォーク
リフトの機械式インチング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2223392U JP2551650Y2 (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | フォークリフトの機械式インチング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2223392U JP2551650Y2 (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | フォークリフトの機械式インチング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0575574U true JPH0575574U (ja) | 1993-10-15 |
JP2551650Y2 JP2551650Y2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=12077078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2223392U Expired - Lifetime JP2551650Y2 (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | フォークリフトの機械式インチング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2551650Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012026547A (ja) * | 2010-07-27 | 2012-02-09 | Kurashiki Kako Co Ltd | 制御弁の駆動機構 |
CN101704491B (zh) * | 2009-12-03 | 2012-05-02 | 常熟通润汽车零部件股份有限公司 | 轮胎运送千斤顶的换向阀控制机构 |
-
1992
- 1992-03-16 JP JP2223392U patent/JP2551650Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101704491B (zh) * | 2009-12-03 | 2012-05-02 | 常熟通润汽车零部件股份有限公司 | 轮胎运送千斤顶的换向阀控制机构 |
JP2012026547A (ja) * | 2010-07-27 | 2012-02-09 | Kurashiki Kako Co Ltd | 制御弁の駆動機構 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2551650Y2 (ja) | 1997-10-27 |
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