JP2551650Y2 - フォークリフトの機械式インチング装置 - Google Patents

フォークリフトの機械式インチング装置

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JP2551650Y2
JP2551650Y2 JP2223392U JP2223392U JP2551650Y2 JP 2551650 Y2 JP2551650 Y2 JP 2551650Y2 JP 2223392 U JP2223392 U JP 2223392U JP 2223392 U JP2223392 U JP 2223392U JP 2551650 Y2 JP2551650 Y2 JP 2551650Y2
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JP
Japan
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inching
pedal
spring
brake
spool
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JP2223392U
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Inventor
卓司 舟橋
徹 榊原
Original Assignee
住友エール株式会社
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Publication date
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、フォークリフトトラ
ック等の湿式多板式油圧クラッチを持つオートマチック
トランスミッションを備えた産業車両において、制動
(ブレーキ)ペダルと半クラッチ制御(インチング)ペ
ダルを1つのペダルで兼用し、ペダルとインチングバル
ブのスプール部をロッド又はケーブル等機械式リンケー
ジで接続したブレーキ/インチングペダル機構に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】フォークリフトトラックは、その作業の
特殊性に鑑み、頻繁にインチング走行を必要とするが、
従来、フォークリフトトラック等の湿式多板式油圧クラ
ッチを持つオートマチックトランスミッションを備えた
産業車両に用いられているインチング装置は、ペダルと
インチングバルブスプールとをロッド等により接続した
機械式リンケージによるものが多く、それらの殆どがブ
レーキペダルとインチングペダルがそれぞれ専用の2ペ
ダル方式であるが、2ペダル方式は1ペダル方式に比べ
て足元スペースが狭くなるという難点があり、また、部
品点数も多くなるためコスト高となる問題点もある。
【0003】一方、機械式リンケージでインチングペダ
ルとブレーキペダルとを兼用させた1ペダル方式のもの
も公知ではあるが、図3に示すように、インチング/ブ
レーキペダル1を踏み込んで、ロッド3を介してインチ
ングバルブボデイ5内のスプール4がインチング操作に
必要な量だけストロークした後も、ブレーキ操作のため
更に前記ペダル1の踏み込みを可能とするために、イン
チングバルブボデイ5にブレーキストロークBs に相当
する余裕ストロークを設ける必要があり、必然的にイン
チングバルブボデイ5が大きくなるという問題点があ
る。
【0004】また、ブレーキラインの油圧を利用してイ
ンチングバルブスプールを作動させてインチング操作を
行うようにした1ペダル方式によるインチング装置も公
知であるが、油圧を利用するため油漏れの不具合が生じ
やすく、そのシール構造が複雑かつ高価になるという問
題点がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、上記の問
題点を解決することを課題とするものであって、機械式
リンケージで、且つ、ブレーキペダルとインチングペダ
ルを兼用した、1ペダル方式のインチング装置におい
て、インチングバルブ側を小型化し安価に提供できるフ
ォークリフトの機械式インチング機構を得ようとするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】ブレーキ/インチングペ
ダル1と連動するリンク9の一端をロッド3を介してイ
ンチングスプール4に連結してなるフォークリフトの1
ペダル式ブレーキ/インチング装置において、前記ペダ
ル1とインチング操作用ロッド3との間に、ペダル1の
踏下力に抗する方向に作用するバネ2(または2’)を
介在させ、該バネ2(2’)はインチング操作範囲にお
いては伸縮せず、インチングスプール4がインチングバ
ルブボデイ5内においてストロークエンドに達した後、
はじめて伸縮可能なバネ定数に選定されていることを特
徴とするフォークリフトの機械式インチング装置を考案
要旨とするものである。
【0007】
【実施例】図1にこの考案の第1実施例を示す。図中、
1はブレーキペダルとインチングペダルを兼用したブレ
ーキ/インチングペダル、2は前記ペダル1とインチン
グ操作用ロッド3との間に介在するブレーキストローク
を吸収するための圧縮バネであって、この実施例ではロ
ッド3内に組み込まれている。4はインチングスプー
ル、5はインチングバルブボデイ、6はフォークエン
ド、7はブレーキマスターシリンダである。
【0008】前記圧縮バネ2は、インチングスプール4
がフルストローク移動した後に縮むようなバネ定数に設
定し、インチング操作範囲の小さな力では縮まないよう
に予め圧縮して組付け、伸縮自在のインナーケース1
0,アウターケース11間に挿入されている。14は組
み込み用のスナップリングである。
【0009】9はピン8を介してブレーキ/インチング
ペダル1に回動可能に枢着されたリンクであって、その
上下両端はピン13とフォークエンド6を介して前記イ
ンチング操作用のロッド3およびブレーキマスターシリ
ンダ7のロッドエンドに接続されている。
【0010】図2に第2の実施例を示す。この第2実施
例は、前記第1実施例における圧縮バネ2に代えて引張
りバネ2’を用いたものである。
【0011】図1の第1実施例においては、リンク9は
ピン8を介してペダル1に回動可能に枢着されていた
が、第2実施例においては、リンク9はピン12を介し
て車体フレームの適所に枢着されており、その下端はイ
ンチング操作用ロッド3に接続され、上端は引張りバネ
2’を介してペダル1に連結されている。
【0012】この引張りバネ2’は、インチングスプー
ル4がフルストローク移動した後にはじめて伸長するよ
うなバネ定数に設定し、インチング操作範囲の小さな力
では伸長しないように予め張力を与えて組付けられてい
る。
【0013】
【作用】ブレーキ/インチングペダル1を踏み込むと、
リンク9を介してロッド3に踏み込み力が伝達される
が、インチング操作範囲のストロークでは、ペダル1と
ロッド3との間に介在するバネ2(又は2’)はペダル
1の踏力に打ち勝って伸縮せず組み付け時のままの状態
を維持し、ロッド3はインチングバルブボデイ5内のイ
ンチングスプール4を移動させ、クラッチオイルの断・
続を行い、車両のインチング操作を可能とする。
【0014】ブレーキ/インチングペダル1を更に踏み
込み、インチング操作範囲が終わると、インチングスプ
ール4はインチングバルブボデイ5の壁に当たりストロ
ークエンドとなる。
【0015】インチングスプール4がストロークエンド
に達した後、更にブレーキ/インチングペダル1を踏み
込むと、インチングバルブボデイ5の壁からの反力によ
り、バネ2(又は2’)が伸縮し始める。すなわち、図
1の実施例においては圧縮バネ2が縮み始め、図2の実
施例においてはバネ2’が伸び始める。このため、イン
チングスプール4がストロークエンドに達した後もブレ
ーキ/インチングペダル1はストロークエンドとはなら
ず、ブレーキ操作のための踏み込みが可能であり、ブレ
ーキマスターシリンダ7を介してブレーキシリンダ(図
示せず)に制動力が伝達される。
【0016】
【効果】本考案によれば、ブレーキ/インチングペダル
1とインチング操作用ロッド3との間にペダル1の踏下
力に抗する方向に作用するバネ2(または2’)が介在
し、該バネ2(2’)はインチング操作範囲においては
伸縮せず、インチングスプール4がストロークエンドに
達した後、はじめて伸縮するようなバネ定数に選定され
ているため、ペダル1を踏み込んでも、インチング操作
範囲のストロークでは、前記バネ2(又は2’)は伸縮
せず組み付け時のままの状態を維持し、ロッド3はイン
チングバルブボデイ5内のインチングスプール4を移動
させてクラッチオイルの断・続を行うから車両のインチ
ング操作が可能である。また、インチングスプール4が
ストロークエンドに達した後は、バネ2(2’)が伸縮
してブレーキストロークを吸収することができるから、
インチングバルブボデイ5にブレーキストロークBs 相
当分の余裕を持たせる必要がなく、したがって、インチ
ングバルブボデイ5を小型化させることができ、1ペダ
ル方式による機械式ブレーキ/インチング装置を安価に
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の第1実施例の側断面図である。
【図2】本考案装置の第2実施例の要部説明図である。
【図3】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 ブレーキ/インチングペダル 2 圧縮バネ 2’引張りバネ 3 インチング操作用ロッド 4 インチングスプール 5 インチングバルブボデイ 6 フォークエンド 7 ブレーキマスターシリンダ 8 ピン 9 リンク 10 インナーケース 11 アウターケース 12 ピン 13 ピン 14 スナップリング

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ/インチングペダル(1) と連動
    するリンク(9) の一端をインチング操作用ロッド(3) を
    介してインチングスプール(4) に連結してなるフォーク
    リフトの1ペダル式ブレーキ/インチング装置におい
    て、前記ペダル(1) とインチング操作用ロッド(3) との
    間に、ペダル(1) の踏下力に抗する方向に作用するバネ
    を介在させ、該バネはインチング操作範囲においては伸
    縮せず、インチングスプール(4) がインチングバルブボ
    デイ(5) 内においてストロークエンドに達した後、はじ
    めて伸縮可能となるバネ定数に選定されていることを特
    徴とするフォークリフトの機械式インチング装置。
  2. 【請求項2】 ペダル(1) の踏下力に抗する方向に作用
    するバネは、圧縮バネ(2)であって、該圧縮バネ(2) は
    インチング操作範囲においては縮小せず、インチングス
    プール(4) がインチングバルブボデイ(5) 内においてス
    トロークエンドに達した後、はじめて縮小可能となるバ
    ネ定数に選定されている請求項1記載のフォークリフト
    の機械式インチング装置。
  3. 【請求項3】 ペダル(1) の踏下力に抗する方向に作用
    するバネは、引張りバネ(2')であって、該引張りバネ
    (2')はインチング操作範囲においては伸長せず、インチ
    ングスプール(4) がインチングバルブボデイ(5) 内にお
    いてストロークエンドに達した後、はじめて伸長可能と
    なるバネ定数に選定されている請求項1記載のフォーク
    リフトの機械式インチング装置。
JP2223392U 1992-03-16 1992-03-16 フォークリフトの機械式インチング装置 Expired - Lifetime JP2551650Y2 (ja)

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JPH0575574U JPH0575574U (ja) 1993-10-15
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JP5635828B2 (ja) * 2010-07-27 2014-12-03 倉敷化工株式会社 除振台の制御弁の駆動機構

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