JPH0575436A - 差動インバータ回路 - Google Patents

差動インバータ回路

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JPH0575436A
JPH0575436A JP25853591A JP25853591A JPH0575436A JP H0575436 A JPH0575436 A JP H0575436A JP 25853591 A JP25853591 A JP 25853591A JP 25853591 A JP25853591 A JP 25853591A JP H0575436 A JPH0575436 A JP H0575436A
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JP
Japan
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output terminal
transistor
phase output
base
differential
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JP25853591A
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English (en)
Inventor
Masahiko Matsuo
昌彦 松尾
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信号伝播遅延時間を短縮することができる差
動インバータ回路を提供する。 【構成】 差動回路部10の両相出力をレベルシフト
し、同相出力端子OUT1 及び逆相出力端子(OUT
1 )に出力する差動インバータ回路において、レベルシ
フト回路部の定電流源用のトランジスタQ3 ,Q6 のベ
ースを、夫々抵抗R2 ,R1 を介してバイアス電源端子
BIASに接続すると共に、コンデンサC1,C2 を介し
て同相出力端子OUT1 及び逆相出力端子(OUT1
にたすき掛けに接続する。 【効果】 同相出力端子OUT1 及び逆相出力端子(O
UT1)の出力波形が急峻になり、過渡的な遷移波形に
波形整形効果が現れるため、差動インバータ回路の信号
伝播遅延時間を従来に比して短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は差動回路部とレベルシフ
ト回路部とを有する差動インバータ回路に関し、特に、
半導体集積回路に好適の差動インバータ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の差動インバータ回路を示す
回路図である。差動回路部10は以下に示すように構成
されている。npn型バイポーラトランジスタ(以下、
トランジスタという)Q27はそのベースが同相入力端子
INに接続され、そのコレクタが抵抗R23を介して接地
端子GNDに接続されている。トランジスタQ28はその
ベースが逆相入力端子(IN)[逆相を通常符号の上に
−を付して表わすが、本明細書では便宜上符号を( )
で囲んで表わす。但し、図面上では通常表記通り符号の
上に−を付して表わす。]に接続され、そのコレクタが
抵抗R24を介して接地端子GNDに接続されている。ト
ランジスタQ29はそのベースがバイアス電源端子VBIAS
に接続され、そのコレクタがトランジスタQ27,Q28
エミッタに共通接続され、そのエミッタが電源VEEに接
続されている。
【0003】レベルシフト回路部20は以下に示すよう
に構成されている。トランジスタQ21はそのベースがト
ランジスタQ27のコレクタ、即ち差動回路部10の逆相
出力端21に接続され、そのコレクタが接地端子GND
に接続されている。トランジスタQ24はそのベースがト
ランジスタQ28のコレクタ、即ち差動回路部10の同相
出力端22に接続され、そのコレクタが接地端子GND
に接続されている。トランジスタQ22はそのベース及び
コレクタがトランジスタQ21のエミッタに接続され、そ
のエミッタが逆相出力端子(OUT2 )に接続されてい
る。トランジスタQ25はそのベース及びコレクタがトラ
ンジスタQ24のエミッタに接続され、そのエミッタが同
相出力端子OUT2 に接続されている。トランジスタQ
23はそのベースがバイアス電源端子VBIASに接続され、
そのコレクタが逆相出力端子(OUT2 )に接続され、
そのエミッタが電源VEEに接続されている。トランジス
タQ26はそのベースがバイアス電源端子VBIASに接続さ
れ、そのコレクタが同相出力端子OUT2 に接続され、
そのエミッタが電源VEEに接続されている。
【0004】このように構成される従来の差動インバー
タ回路においては、所謂両相入力の場合、逆相入力端子
(IN)には同相入力端子INの同相データに対して逆
相データが入力され、所謂単相入力の場合は、同相入力
のハイレベルとロウレベルとの間の中間レベルが参照電
圧として逆相入力端子(IN)に印加される。両相入力
及び単相入力のいずれの場合においても、差動回路部1
0の逆相出力端21及び同相出力端22には夫々逆相デ
ータ及び同相データが相補的に出力される。このように
して、データの反転動作を行う。
【0005】レベルシフト回路20においては、差動回
路部10の逆相出力端21の逆相出力レベルに対して、
トランジスタQ21、ダイオード接続したトランジスタQ
22及び定電流源用のトランジスタQ23によりエミッタホ
ロワが形成されており、逆相出力端子(OUT2 )に逆
相データが出力される。一方、差動回路部10の同相出
力端22の同相出力レベルに対して、トランジスタ
24、ダイオード接続したトランジスタQ25及び定電流
源用のトランジスタQ26によりエミッタホロワが形成さ
れており、同相出力端子OUT2 に同相データが出力さ
れる。上述のエミッタホロワはダイオード接続したトラ
ンジスタQ22,Q25によりレベルシフトが行われるた
め、前段の差動インバータ回路と次段のインバータ回路
との間の論理しきい値レベルの整合がとられる。
【0006】なお、バイアス電源端子VBIASは差動回路
部10及びレベルシフト回路部20の定電流源用のトラ
ンジスタQ23,Q26,Q29のベース電位が適切な値にな
るように差動インバータ回路の外部からバイアスされ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の差動インバータ回路においては、レベルシフト
回路20がエミッタホロワであるため、入力電圧と出力
電圧との間の利得が1以下である。従って、図2の波形
図に示すように、差動回路部10の逆相出力端21及び
同相出力端22の過渡的な電圧遷移波形に対する逆相出
力端子(OUT2)及び同相出力端子OUT2 の過渡的
な電圧遷移波形には、波形整形効果が現れず、差動イン
バータ回路の信号伝播遅延時間tpd2を短縮すること
ができないという問題点がある。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、信号伝播遅延時間を短縮することができる
差動インバータ回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る差動インバ
ータ回路は、差動回路同相出力端及び差動回路逆相出力
端に相補出力を出力する差動回路と、同相出力端子及び
逆相出力端子と、コレクタが第1の電源に接続されベー
スが前記差動回路同相出力端に接続されエミッタが前記
同相出力端子に接続された第1のトランジスタと、コレ
クタが前記同相出力端子に接続されエミッタが第2の電
源に接続された第2のトランジスタと、コレクタが前記
第1の電源に接続されベースが前記差動回路逆相出力端
に接続されエミッタが前記逆相出力端子に接続された第
3のトランジスタと、コレクタが前記逆相出力端子に接
続されエミッタが前記第2の電源に接続された第4のト
ランジスタとを備えた差動インバータ回路において、一
端が前記同相出力端子に接続され他端が前記第4のトラ
ンジスタのベースに接続された第1の容量素子と、一端
が前記逆相出力端子に接続され他端が前記第2のトラン
ジスタのベースに接続された第2の容量素子と、一端が
バイアス端子に接続され他端が前記第2のトランジスタ
のベースに接続された第1の抵抗素子と、一端が前記バ
イアス端子に接続され他端が前記第4のトランジスタの
ベースに接続された第2の抵抗素子とを有することを特
徴とする。
【0010】
【作用】本発明においては、差動回路の同相出力及び逆
相出力は夫々第1及び第3のトランジスタのベースに入
力される。そして、前記差動回路の同相出力及び逆相出
力のレベルが遷移すると、同相出力端子及び逆相出力端
子における同相出力及び逆相出力のレベルも遷移する。
このとき、前記同相出力端子及び前記逆相出力端子と定
電流源用の第4及び第2のトランジスタの各ゲート電極
との間には夫々第1及び第2の容量素子が接続されてい
ると共に、第4及び第2のトランジスタの各ゲート電極
とバイアス端子との間には夫々第2及び第1の抵抗素子
が接続されているため、前記第4のトランジスタのベー
スバイアスは前記同相出力端子のレベル遷移に応じて過
渡的に変化する。これにより、前記第4のトランジスタ
の電流駆動能力が変化するため、前記逆相出力端子のレ
ベルはオーバーシュート状態になる。一方、前記第2の
トランジスタのベースバイアスは前記逆相出力端子のレ
ベル遷移に応じて過渡的に変化する。これにより、前記
第2のトランジスタの電流駆動能力が変化するため、前
記同相出力端子のレベルはオーバーシュート状態にな
る。
【0011】その後、前記第4及び前記第2のトランジ
スタのベースバイアスは、夫々第1の容量素子、第2の
抵抗素子及び第4のトランジスタのベース入力抵抗の各
値並びに第2の容量素子、第1の抵抗素子及び第2のト
ランジスタのベース入力抵抗の各値により決定される時
定数に基づいて定常状態のバイアスレベルに回復する。
これにより、前記同相出力端子及び前記逆相出力端子の
出力レベルが定常状態のレベルに回復し、差動インバー
タ回路の一連の反転動作が終了する。
【0012】本発明によれば、第4のトランジスタのベ
ースと同相出力端子との間に第1の容量素子を接続し、
第2のトランジスタのベースと逆相出力端子との間に第
2の容量素子を接続するため、第1及び第2の容量素子
並びに第1及び第2の抵抗素子は波形調整回路として動
作し、出力波形を急峻にする。このため、差動インバー
タ回路の信号伝播遅延時間を従来に比して短縮すること
ができる。
【0013】なお、本発明においては、第1及び第2の
容量素子は、夫々ベース・エミッタ間を相互に逆方向に
接続した第5及び第6のトランジスタで構成することが
できる。この第5及び第6のトランジスタはベース・エ
ミッタ間が逆方向バイアスとなるため、そのダイオード
空乏層によりコンデンサと等価な動作を行う。この場
合、容量値の制御を誘電体の膜厚で制御する必要がない
ので、製造工程の制御を簡略化することができる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
参照して説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施例に係る差動イ
ンバータ回路を示す回路図である。なお、差動回路部1
0は図4に示す従来例と同一の構成であって、トランジ
スタQ7 乃至Q9 及び抵抗R3 ,R4 は夫々トランジス
タQ27乃至Q29及び抵抗R23,R24に対応するものであ
る。
【0016】レベルシフト回路部は以下に示すように構
成されている。トランジスタQ1 はそのベースがトラン
ジスタQ7 のコレクタ、即ち差動回路部10の逆相出力
端1に接続され、そのコレクタが接地端子GNDに接続
されている。トランジスタQ4 はそのベースがトランジ
スタQ8 のコレクタ、即ち差動回路部10の同相出力端
2に接続され、そのコレクタが接地端子GNDに接続さ
れている。トランジスタQ2 はそのベース及びコレクタ
がトランジスタQ1 のエミッタに接続され、そのエミッ
タが逆相出力端子(OUT1 )に接続されている。トラ
ンジスタQ5 はそのベース及びコレクタがトランジスタ
4 のエミッタに接続され、そのエミッタが同相出力端
子OUT1 に接続されている。トランジスタQ3 はその
ベース4が抵抗R2 を介してバイアス電源端子VBIAS
接続され、そのコレクタが逆相出力端子(OUT1 )に
接続され、そのエミッタが電源VEEに接続されている。
トランジスタQ6 はそのベース5が抵抗R1を介してバ
イアス電源端子VBIASに接続され、そのコレクタが同相
出力端子OUT1 に接続され、そのエミッタが電源VEE
に接続されている。コンデンサC1 はトランジスタQ3
のベース4と同相出力端子OUT1 との間に接続されて
おり、双方を容量結合している。コンデンサC2 はトラ
ンジスタQ6 のベース5と逆相出力端子(OUT1 )と
の間に接続されており、双方を容量結合している。な
お、コンデンサC1 ,C2 は配線金属−誘電体膜−配線
金属の構造で構成することができると共に、抵抗R1
2 は半導体基板に不純物を拡散した導電体層で構成す
ることができ、差動回路部10の抵抗R3 ,R4 と同時
に形成することができるので、上記回路は従来と同様に
して製造することができる。
【0017】次に、上述した本実施例に係る差動インバ
ータ回路の動作について説明する。なお、差動回路部1
0の動作は従来と同様であるので、特にレベルシフト回
路部の動作について説明する。
【0018】図2は本実施例及び従来例に係る差動イン
バータ回路の動作を示す波形図である。差動回路部10
の同相出力端2の同相出力及び逆相出力端1の逆相出力
は夫々トランジスタQ4 ,Q1 のベースに入力される。
同相入力端子INの入力レベルがハイレベルからロウレ
ベルに遷移すると、同相出力端2の同相出力もハイレベ
ルからロウレベルに遷移し、同相出力端子OUT1 の同
相出力はハイレベルからロウレベルに遷移する。これと
同時に、逆相出力端1の逆相出力はロウレベルからハイ
レベルに遷移し、逆相出力端子(OUT1 )の逆相出力
はロウレベルからハイレベルに遷移する。このとき、定
電流源用のトランジスタQ3 のベースバイアスは、定常
状態時にバイアス電圧VBIAS、そのベース電流IB 及び
抵抗R2の抵抗値rにて表される電圧VBIAS−IB ・r
であったものが、同相出力端子OUT1 のレベル遷移に
応じて、コンデンサC1 によって過渡的に本来の電位よ
り負側に降下する。トランジスタQ3 のコレクタ電流は
ベースバイアスの変化に伴って低下し、これによりトラ
ンジスタQ3 の電流駆動能力が変化するため、逆相出力
端子(OUT1 )のレベルは正電位側にオーバーシュー
ト状態になる。定電流源用のトランジスタQ6 のベース
バイアスは、定常状態時にトランジスタQ3と同様のバ
イアス電圧であったものが、逆相出力端子(OUT1
のレベル遷移に応じ、コンデンサC2 によって過渡的に
正電位側に上昇する。これにより、トランジスタQ6
電流駆動能力が変化するため、同相出力端子OUT1
レベルは負電位側にオーバーシュート状態になる。
【0019】定電流源用のトランジスタQ3 ,Q6 のベ
ースバイアスは同相出力及び逆相出力がオーバーシュー
トした後、コンデンサC1 、抵抗R2 及びトランジスタ
3のベース入力抵抗の各値並びにコンデンサC2 、抵
抗R1 及びトランジスタQ6のベース入力抵抗の各値に
より決定される時定数に基づいて定常状態時のバイアス
レベル回復する。これにより、同相出力端子OUT1
び逆相出力端子(OUT1 )の出力レベルが定常状態時
のレベルに回復し、差動インバータ回路の一連の反転動
作が終了する。
【0020】本実施例によれば、コンデンサC1 ,C2
及び抵抗R1 ,R2 は波形調整回路として動作するの
で、同相出力端子OUT1 及び逆相出力端子(OUT
1 )の出力波形が急峻になり、過渡的な遷移波形に波形
整形効果が現れる。このため、差動インバータ回路の信
号伝播遅延時間を従来のtpd2からtpd1に短縮す
ることができる。
【0021】例えば、抵抗R1 ,R2 の抵抗値を夫々2
kΩとし、コンデンサC1 ,C2 の容量値をを夫々0.
5pFとした場合、信号伝播遅延時間tpd1は約0.
8n秒となり、従来例における信号伝播遅延時間tpd
2(約1.0n秒)に比して約20%短縮することがで
きる。
【0022】図3は本発明の第2の実施例に係る差動イ
ンバータ回路を示す回路図である。差動回路部10は以
下に示すように構成されている。トランジスタQ17はそ
のベースが同相入力端子INに接続され、そのコレクタ
が抵抗R13を介して接地端子GNDに接続されている。
トランジスタQ18はそのベースが逆相入力端子(IN)
に接続され、そのコレクタが抵抗R14を介して接地端子
GNDに接続されている。抵抗R15はその一端がトラン
ジスタQ17,Q18のエミッタに共通接続され、その他端
が電源VEEに接続されている。
【0023】レベルシフト回路部は以下に示すように構
成されている。トランジスタQ11はそのベースがトラン
ジスタQ17のコレクタ、即ち差動回路部10の逆相出力
端11に接続され、そのコレクタが接地端子GNDに接
続され、そのエミッタが逆相出力端子(OUT1 )に接
続されている。トランジスタQ14はそのベースがトラン
ジスタQ18のコレクタ、即ち差動回路部10の同相出力
端12に接続され、そのコレクタが接地端子GNDに接
続され、そのエミッタが同相出力端子OUT1に接続さ
れている。トランジスタQ13はそのベース14が抵抗R
12を介してコントロール端子VCTL に接続され、そのコ
レクタが逆相出力端子(OUT1 )に接続され、そのエ
ミッタが電源VEEに接続されている。トランジスタQ16
はそのベース15が抵抗R11を介してコントロール端子
CTL に接続され、そのコレクタが同相出力端子OUT
1 に接続され、そのエミッタが電源VEEに接続されてい
る。トランジスタQ12はそのベース及びコレクタがトラ
ンジスタQ13のベース14に接続され、そのエミッタが
同相出力端子OUT1 に接続されている。トランジスタ
15はそのベース及びコレクタがトランジスタQ16のベ
ース15に接続され、そのエミッタが逆相出力端子(O
UT1 )に接続されている。
【0024】即ち、本実施例は第1の実施例とは異なっ
て、トランジスタQ9 を抵抗R15に置換し、コンデンサ
1 ,C2 の替わりにコレクタ・ベース間をショートさ
せてダイオード接続したトランジスタQ12,Q15を逆方
向接続し、バイアス電源端子VBIASを電圧制御可能のコ
ントロール端子VCTL に置換すると共に、トランジスタ
2 ,Q5 を削除したものである。
【0025】本実施例においては、抵抗R15はトランジ
スタによる定電流源に比して定電流性が劣るものの、ベ
ースバイアスコントロールが不要であり、負荷抵抗
13、R14との特性の均一性が期待できるため、製造バ
ラツキによる出力端子11,12における出力レベルの
変動が少ない。また、トランジスタQ12,Q15はそのベ
ース・エミッタ間が逆方向バイアスとなり、そのダイオ
ード空乏層の容量に基づいてコンデンサと等価の動作を
行う。従って、本実施例に係る差動インバータ回路はそ
の動作が第1の実施例と等価であって、その信号伝播遅
延時間を従来に比して短縮することができる。
【0026】また、トランジスタQ13,Q16のベースバ
イアスはレベルシフト回路部に独立して設けたコントロ
ール端子VCTL から供給することができるので、レベル
シフト回路のレベルシフト量をトランジスタQ13,Q16
のベース・エミッタ間電圧内で調整可能になっている。
更に、コンデンサをトランジスタQ12,Q15で形成す
るため、コンデンサ容量値の制御を誘電体の膜厚で制御
する必要がなく、製造工程の制御を簡略化することがで
きる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、レ
ベルシフト回路部に第1及び第2の容量素子並びに第1
及び第2の抵抗素子を付加し、差動回路の相補出力に基
づいて定電流源用の第2及び第4のトランジスタの電流
駆動能力を変調するから、出力波形を急峻にすることが
できる。このため、差動インバータ回路の信号伝播遅延
時間を従来に比して短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る差動インバータ回
路を示す回路図である。
【図2】本実施例及び従来例に係る差動インバータ回路
の動作を示す波形図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る差動インバータ回
路を示す回路図である。
【図4】従来の差動インバータ回路を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
10;差動回路部 20;レベルシフト回路部 Q1 乃至Q9 ,Q11乃至Q18,Q21乃至Q29;トランジ
スタ R1 乃至R4 ,R11乃至R14,R23,R24;抵抗 C1 ,C2 ;コンデンサ IN;同相入力端子 (IN);逆相入力端子 OUT1 ,OUT2 ;同相出力端子 (OUT1 ),(OUT2 );逆相出力端子 VEE;電源 GND;接地端子 VBIAS;バイアス電源端子 VCTL ;コントロール端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動回路同相出力端及び差動回路逆相出
    力端に相補出力を出力する差動回路と、同相出力端子及
    び逆相出力端子と、コレクタが第1の電源に接続されベ
    ースが前記差動回路同相出力端に接続されエミッタが前
    記同相出力端子に接続された第1のトランジスタと、コ
    レクタが前記同相出力端子に接続されエミッタが第2の
    電源に接続された第2のトランジスタと、コレクタが前
    記第1の電源に接続されベースが前記差動回路逆相出力
    端に接続されエミッタが前記逆相出力端子に接続された
    第3のトランジスタと、コレクタが前記逆相出力端子に
    接続されエミッタが前記第2の電源に接続された第4の
    トランジスタとを備えた差動インバータ回路において、
    一端が前記同相出力端子に接続され他端が前記第4のト
    ランジスタのベースに接続された第1の容量素子と、一
    端が前記逆相出力端子に接続され他端が前記第2のトラ
    ンジスタのベースに接続された第2の容量素子と、一端
    がバイアス端子に接続され他端が前記第2のトランジス
    タのベースに接続された第1の抵抗素子と、一端が前記
    バイアス端子に接続され他端が前記第4のトランジスタ
    のベースに接続された第2の抵抗素子とを有することを
    特徴とする差動インバータ回路。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の容量素子は夫々ベー
    ス・エミッタ間を相互に逆方向に接続した第5及び第6
    のトランジスタで構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の差動インバータ回路。
JP25853591A 1991-09-10 1991-09-10 差動インバータ回路 Pending JPH0575436A (ja)

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