JPH0574759U - 心なし研削盤の空気流遮断構造 - Google Patents

心なし研削盤の空気流遮断構造

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JPH0574759U
JPH0574759U JP2453992U JP2453992U JPH0574759U JP H0574759 U JPH0574759 U JP H0574759U JP 2453992 U JP2453992 U JP 2453992U JP 2453992 U JP2453992 U JP 2453992U JP H0574759 U JPH0574759 U JP H0574759U
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JP
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grinding wheel
blocking
grinding
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coolant
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JP2453992U
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保夫 白尾
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Koyo Machine Industries Co Ltd
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Koyo Machine Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 心なし研削盤において、砥石車の外周部に生
ずる空気流を有効に遮断して、クーラントの飛散による
作業雰囲気の汚染を防止するとともに、小径ワークにつ
いての高い研削精度を確保する。 【構成】 砥石車1の高速回転駆動により、この砥石車
1の外周部には、砥石車1と連れ回る空気層によって空
気流Xが発生するが、これらの空気流Xは、砥石カバー
2内の遮断部材3,4により有効に遮断されて、クーラ
ントの飛散およびワークWの浮き上がりが防止される。
遮断部材3,4は、クーラントノズル7と別個独立して
設けられており、クーラントノズル7の方向調整を制約
しない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は心なし研削盤の空気流遮断構造に関し、さらに詳細には、砥石車の 回転に伴って生ずる空気流による、クーラントの飛散および小径ワークの研削精 度への影響を防止する構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
心なし研削盤における砥石車の周速は通常のものでも1000〜3600m/ 分と高速回転で使用されるため、砥石車の外周部には、この砥石車に連れ回る空 気層によって空気流が発生し、この空気流は研削点へのクーラントのかかりを悪 くするとともに、クーラントの周囲への飛散を来たし、砥石車の冷却効率を低下 させたり作業雰囲気を汚染する要因となっている。
【0003】 この点に関して、従来、図4に示すような空気流遮断構造が提案されている。 この構造は、クーラントノズルaに遮断片bが取付けられるとともに、この遮断 片bの先端が砥石車cの研削面に近接されてなり、これにより、砥石車cの外周 部に生ずる空気流Xを遮断するようにされていた。dは調整車、eはブレード、 Wはワークである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構造では次のような問題点があり、さらなる改良が 要望されていた。
【0005】 すなわち、上記のようにクーラントノズルaに遮断片bが取付けられる構造で は、遮断片bの大きさや設置条件に制約を受け、十分な空気流遮断効果が得られ なかった。
【0006】 特に、研削能率改善による生産性の向上や砥石車の寿命延長を図る等の目的か ら、近年、磨耗の少ないダイヤモンド砥粒やCBN(立方晶窒化ホウ素)砥粒を 用いた砥石車が使用されているところ、これらの砥石車は、上述した通常の砥石 車の2倍以上の高速回転で使用される。
【0007】 したがって、砥石車cの外周部に生ずる空気流も通常の砥石車に比べて非常に 大きく、これらの空気流Xを上記遮断片bだけで遮断するのは実際上不可能であ り、クーラントによる所期の冷却効果が得られないばかりか、特にクーラントの 周囲への飛散により作業雰囲気を著しく悪化させてしまう。
【0008】 しかも、例えばモータマイクロシャフトのように小径(直径2mm程度)の軽 量ワークWにあっては、上記遮断片bを通過した空気流によってブレードeの支 持面から浮き上がってしまい、研削精度の大幅な低下を招くことにもなる。
【0009】 さらに、この遮断片bの存在により、クーラントノズルaの方向調整に制約を 受けて、研削点Pに対するクーラントの供給量の調整等も困難になるため、この 点も砥石車cの冷却効果を低下させる要因となっている。
【0010】 本考案は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、心なし研削盤 において、砥石車の外周部に生ずる空気流を有効に遮断して、クーラントによる 所期の冷却効果を得ることはもちろん、特に、クーラントの飛散による作業雰囲 気の汚染を防止するとともに、小径ワークについての高い研削精度を確保するこ とができる空気流遮断構造の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の空気流遮断構造は、砥石車を覆う砥石カバ ーの内周部に、砥石車の外周部に生ずる空気流を遮断する遮断部材が少なくとも 1つ設けられていることを特徴とする。
【0012】
【作用】 砥石車の高速回転駆動により、この砥石車の外周部には、砥石車と連れ回る 空気層によって空気流が発生するが、これらの空気流は、砥石カバー内の少なく とも一つの遮断部材により有効に遮断されて、クーラントの飛散およびワークの 浮き上がりが防止される。
【0013】 また、遮断部材は、クーラントノズルと別個独立して設けられており、クーラ ントノズルの方向調整を制約しない。
【0014】
【実施例】
以下、本考案に係る実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】 実施例1 本考案に係る心なし研削盤の空気流遮断構造を図1および図2に示し、該遮断 構造は、具体的には、モータマイクロシャフトのような小径かつ軽量のワークW を研削する心なし研削盤に設けられるもので、砥石車1を覆う砥石カバー2の内 周部に2つの遮断部材3,4が設けられてなる。5は調整車、6はブレード、7 はクーラントノズルである。
【0016】 砥石カバー2は、カバー本体8と、このカバー本体8に対して着脱可能な前蓋 9とからなり、この砥石カバー2により、砥石車1の外周のほぼ全体が覆われる とともに、その一部が砥石カバー2の側部開口2aから外部へ臨んでいる。
【0017】 また、砥石カバー2の側部開口2aには、上記クーラントノズル7が下向きに 設けられており、その先端開口7aの研削点Pに対する方向が、図示しない調整 機構により適宜調整可能とされている。14はクーラントの砥石カバー2内への 飛散を防止するための飛沫避けカバーで、上記カバー本体8の側部上端部8aに 固着されている。
【0018】 遮断部材3,4は、具体的寸法を除いて同一の基本構造を備えるものである。 すなわち、これら遮断部材3,4は図示のような板状体からなり、部材本体10 に遮断片11が一体的に設けられて構成されている。
【0019】 上記部材本体10は、図1に示すようなほぼL字形状に折曲形成された板状体 で、その基端部10aが、取付けボルト20,20によりカバー本体8の内周面 8bに取付け支持されている。なお、図示しないが、この部材本体10の砥石カ バー2に対する取付け位置は、後述する凹部12等との関係で微調整可能とされ ている。
【0020】 上記部材本体10の幅寸法は、図2に示すように、砥石車1の幅寸法よりも幅 広でかつ砥石カバー2の内周幅寸法よりも狭く形成されるとともに、部材本体1 0の中央部分には、砥石車1が通過し得る凹部12が設けられている。
【0021】 この凹部12の内周縁12a,12b,12bは、図示のごとく上記砥石車1 の研削面1aおよび両側面1b,1bにそれぞれ近接されて、好適には、これら 砥石車1の面1a,1bとの間に、1mm以下の小さな隙間が形成されるように されている。また、図2に示すように、部材本体10の側縁10b,10bと砥 石カバー2の側部内周面との間には空気通路13,13が形成されている。
【0022】 上記遮断片11は、図1に示すように、上記部材本体10の砥石車回転方向A と反対側面に設けられるとともに、この砥石車回転方向Aと反対側下方へ向けて 傾斜されている。
【0023】 また、遮断片11は上記部材本体10と同一の幅寸法を有するとともに、その 下端縁11aが、部材本体10の凹部12の上側内周縁12aと同様、上記砥石 車1の研削面1aに近接されて、これとの間に1mm以下の小さな隙間が形成さ れるようにされている。換言すれば、この下端縁11aも上記凹部12と共に遮 断部材3,4の凹部内周縁の一部を形成している。
【0024】 上記遮断部材3,4は、砥石車1の砥石センタOの上側つまり砥石車1の上半 部に設けられており、図示例においては、一方の遮断部材3が砥石車1の砥石セ ンタOに対してほぼ水平位置に設けられ、他方の遮断部材4が鉛直よりも若干研 削点P寄りの位置に設けられている。
【0025】 しかして、以上のように構成された空気流遮断構造を備えた心なし研削盤にお いて、図示しないワーク搬送装置により供給されるワークWは、調整車5により 送り(図1において紙面に垂直に向かう方向)を与えられつつ、該調整車5とブ レード6の支持面6aとにより位置決めされて、砥石車1による研削加工が施さ れる。
【0026】 この際、砥石車1の高速回転駆動により、この砥石車1の外周部には、砥石車 1と連れ回る空気層によって空気流Xが発生するが、これらの空気流Xは、遮断 部材3および4により順次遮断されて、空気通路13,13を流れるため、砥石 車1の研削面1aに沿って研削点Pへ到達することはない。
【0027】 この結果、これら空気流Xによるクーラントの周囲への飛散が有効に防止され て、クーラントによる作業雰囲気の汚染が防止され、また、ワークWの浮き上が りも有効に防止されて、ワークWの高い研削精度が確保される。
【0028】 実施例2 本例は図3に示し、実施例1における飛沫避けカバー14に代えて、遮断部材 15が設けられたものである。この遮断部材15の基本構造は他の遮断部材3, 4と同様であり、他の構成および作用も実施例1と同様である。
【0029】 なお、本考案は上述した実施例に限定されることなく、種々設計変更可能であ り、例えば、遮断部材3,4,14の設置数は目的および装置の大きさ等に応じ て設定される。また、上記遮断部材3,4,14の具体的構造も、同一機能を有 する範囲において適宜変更可能である。
【0030】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案によれば、砥石車を覆う砥石カバーの内周部に、 砥石車の外周部に生ずる空気流を遮断する遮断部材が少なくとも1つ設けられて いるから、砥石車の高速回転駆動により生じる空気流は、この遮断部材により有 効に遮断される。これにより、クーラントの飛散が有効に防止されて、クーラン トによる所期の冷却効果の確保と作業雰囲気の汚染が防止される。
【0031】 また、特に小径で軽量のワークについても、空気流によるブレードからの浮き 上がりが防止されて、高い研削精度が安定して確保される。 これらの効果は、通常の砥石車よりも高速回転で使用されるダイヤモンド砥粒 やCBN砥粒を用いた砥石車を備えた心なし研削盤において特に顕著である。
【0032】 さらに、遮断部材がクーラントノズルと別個独立して設けられているため、ク ーラントノズルの方向調整に制約を浮けることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1に係る心なし研削盤の空気流
遮断構造を、前蓋を取り外して示す正面図である。
【図2】同空気流遮断構造の図1におけるII-II 線に沿
った断面図である。
【図3】本考案の実施例2に係る心なし研削盤の空気流
遮断構造を、前蓋を取り外して示す正面図である。
【図4】従来の心なし研削盤の空気流遮断構造を砥石カ
バーを取り除いて示す正面図である。
【符号の説明】
1 砥石車 1a 砥石車の研削面 1b 砥石車の側面 2 砥石カバー 3 遮断部材 4 遮断部材 5 調整車 6 ブレード 7 クーラントノズル 11 遮断片 11a 遮断片の下端縁 12 遮断部材の凹部 12a 凹部の上側内周縁 12b 凹部の両側内周縁 13 空気通路 15 遮断部材 O 砥石センタ P 研削点 A 砥石車回転方向 B ワーク送り方向 X 空気流

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥石車を覆う砥石カバーの内周部に、砥
    石車の外周部に生ずる空気流を遮断する遮断部材が少な
    くとも1つ設けられていることを特徴とする心なし研削
    盤の空気流遮断構造。
  2. 【請求項2】 前記遮断部材は前記砥石車が通過する凹
    部を備える板状体からなり、該遮断部材の凹部の内周縁
    が前記砥石車の研削面および両側面に近接されている請
    求項1に記載の心なし研削盤の空気流遮断構造。
  3. 【請求項3】 前記遮断部材は、部材本体と、砥石車回
    転方向反対側下方へ向けて傾斜された遮断片とからな
    り、該遮断片の下端縁が前記凹部内周縁の一部を形成し
    ている請求項2に記載の心なし研削盤の空気流遮断構
    造。
JP2453992U 1992-03-23 1992-03-23 心なし研削盤の空気流遮断構造 Withdrawn JPH0574759U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009171576A (ja) * 2008-01-11 2009-07-30 Ntt Docomo Inc 双方向中継ネットワークにおける無線チャネル推定方法及び装置並びに無線通信システム
TWI762038B (zh) * 2019-11-18 2022-04-21 日商Towa股份有限公司 切斷裝置、及切斷品的製造方法

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Legal Events

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960606