JPH057470Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH057470Y2
JPH057470Y2 JP1989147676U JP14767689U JPH057470Y2 JP H057470 Y2 JPH057470 Y2 JP H057470Y2 JP 1989147676 U JP1989147676 U JP 1989147676U JP 14767689 U JP14767689 U JP 14767689U JP H057470 Y2 JPH057470 Y2 JP H057470Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crankcase
internal combustion
crankshaft
combustion engine
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989147676U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0290333U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1989147676U priority Critical patent/JPH057470Y2/ja
Publication of JPH0290333U publication Critical patent/JPH0290333U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH057470Y2 publication Critical patent/JPH057470Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、コンパクトでかつ吸排気効率の高い
自動二輪車用2サイクル内燃機関に関するもので
ある。
従来技術 従来の自動二輪車用前後V型内燃機関では、特
開昭55−161918号公報に示されるように、上方に
指向した上シリンダは後方へ傾斜するとともに、
前方に指向した下シリンダは上方へ傾斜し、該両
シリンダの間に気化器が配置されていた。
解決しようとする課題 特開昭55−161918号公報に示された従来の自動
二輪車用前後V型内燃機関においては、前方に指
向した下シリンダが上方へ傾斜しているため、前
方から吹寄せる走行風が上方へ傾斜した下シリン
ダに当つて加熱されてから気化器に触れるため、
気化器から内燃機関に吸入される吸気が高温に加
熱されて、充填効率が低下する。
また前記従来の内燃機関では、下シリンダは前
上方に指向しているため、該排気ポートに接続さ
れる排気管が著しく曲げられ、排気抵抗が増大す
る。
課題を解決するための手段および作用効果 本考案は、このような難点を克服した自動二輪
車2サイクル内燃機関の改良に係り、クランクケ
ースの前部に出力ギヤを有するクランク軸を左右
方向に指向させて軸支し、該クランクケースの後
部に、入力ギヤを有するメインシヤフトを含むト
ランスミツシヨンを備えた自動二輪車用内燃機関
において、クランクケースの前部に出力ギヤを有
するクランク軸を左右方向に指向させて軸支し、
該クランクケースの後部に入力ギヤを有するメイ
ンシヤフトを含むトランスミツシヨンを備えた自
動二輪車用内燃機関において、該内燃機関は、前
記クランクケースの前部から前方上向きに傾斜し
て突出する上シリンダと、前記クランクケースの
前部から前方下向きに傾斜して突出する下シリン
ダとを備え、該上シリンダおよび下シリンダに挟
まれかつ前記クランク軸の前方かつ近傍に、該内
燃機関に吸入される空気に燃料を供給する燃料供
給装置を配設し、前記クランク軸の出力ギヤとメ
インシヤフトの入力ギヤを連動連結する減速ギヤ
を前記クランク軸より下方でかつ前記下シリンダ
の後方に配置し、前記上シリンダおよび下シリン
ダの各後面に排気管接続用の排気ポートを設けた
ものである。
本考案にはおいては、クランクケースの前部に
出力ギヤを有するクランク軸を左右方向に指向さ
せて軸支し、該クランクケースの後部に、入力ギ
ヤを有するメインシヤフトを含むトランスミツシ
ヨンを備えた自動二輪車において、該内燃機関
は、前記クランクケースの前部から前方上向きに
傾斜して突出する上シリンダと、前記クランクケ
ースの前部から前方下向きに傾斜して突出する下
シリンダとを備えているため、下シリンダが内燃
機関の低重心化に寄与し、低重心の内燃機関が得
られ、その結果、内燃機関の充分な最低地上高を
確保しつつ自動二輪車の低重心化を図ることがで
きる。
また本考案では、前記内燃機関において、前記
クランクケースの前部から、前方上向きに傾斜し
て突出する上シリンダと、前方下向きに傾斜して
突出する下シリンダとを配設し、該上シリンダお
よび下シリンダに挟まれかつ前記クランク軸の前
方かつ近傍に、該内燃機関に吸入される空気に燃
料を供給する燃料供給装置を配設したため、前方
から吹寄せる走行風を高温の上下両シリンダに当
てずに、燃料供給装置に低温の走行風を直接触れ
させることができるので、内燃機関に吸入される
吸気を高温に加熱させずに、吸気の充填効率を増
大させることができる。
さらに本考案においては、前記自動二輪車用内
燃機関において、前記クランクケースの前部か
ら、前方上向きに傾斜して突出する上シリンダ
と、前方下向きに傾斜して突出する下シリンダと
を配設し、該上シリンダおよび下シリンダに挟ま
れかつ前記クランク軸の前方かつ近傍に、該内燃
機関に吸入される空気に燃料を供給する燃料供給
装置を配設し、前記クランク軸の出力ギヤとメイ
ンシヤフトの入力ギヤを連動連結する減速ギヤを
前記クランク軸より下方でかつ前記下シリンダの
後方に配置したため、前記クランクケースの前後
寸法に縮小でき、かつ前記燃料供給装置を含んだ
内燃機関の前後寸法を短縮できるので、内燃機関
を前後車輪間に配置している自動二輪車における
ホイールベースを縮小して、自動二輪車の小型化
を図ることができる。
さらにまた本考案では、前記下シリンダを前下
方へ指向させたため、該下シリンダの後面の排気
ポートに接続された排気管は著しく曲げられない
結果、排気抵抗が低く、2サイクル内燃機関の効
率を著しく向上させることができる。
また本考案においては、クランクケースの前部
に出力ギヤを有するクランク軸を左右方向に指向
させて軸支し、該クランクケースの後部に、入力
ギヤを有するメインシヤフトを含むトランスミツ
シヨンを備えた自動二輪車用内燃機関において、
前記クランクケースの前部から、前上方へ指向し
た上シリンダと、前下方へ指向した下シリンダと
を配設し、該上シリンダおよび下シリンダに挟ま
れかつ前記クランク軸の前方かつ近傍に、該内燃
機関に吸入される空気に燃料を供給する燃料供給
装置を配設し、前記クランク軸の出力ギヤとメイ
ンシヤフトの入力ギヤを連動連結する減速ギヤを
前記クランク軸より下方でかつ前記下シリンダの
後方に配置したため、前記クランクケースの前後
寸法を縮小でき、かつ前記燃料供給装置を含んだ
内燃機関の前後寸法を短縮できるので、内燃機関
を前後車輪間に配置している自動二輪車における
ホイールベースを縮小して、自動二輪車の小型化
を図ることができる。
さらに本考案では、前記下シリンダを前下方へ
指向させたため、該排気ポートに接続された排気
管は著しく曲げられない結果、排気抵抗が低く、
2サイクル内燃機関の効率を著しく向上させるこ
とができる。
実施例 以下図面に図示された本案の一実施例について
説明する。
1は自動二輪車用2サイクルV型3気筒エンジ
ンで、同エンジン1は、上方よりやや前傾した左
右シリンダ2l,2rと、該気筒に対して水平よ
り下方へ指向された中央シリンダ2cとよりなつ
ている。
また前記エンジン1のクランクケース3内に
は、ピストン4とコネクテイングロツド5を介し
て連結されたクランクシヤフト6が回転自在に枢
支され、同クランクシヤフト6と平行してプライ
マリー軸7が回転自在に枢支され、前記クランク
シヤフト6とプライマリー軸7には、ドライブギ
ヤ8およびドリブンギヤ10がスプライン嵌合さ
れてボルト9,11にて一体に嵌着され、該ドラ
イブギヤ8およびドリブンギヤ10を介して相互
に連結されている。
さらに前記プライマリー軸7には、中央近くと
右端とにバランサ12c,12rが一体に取付け
られている。
さらにまた前記プライマリー軸7の右端に一体
に嵌着されたドライブギヤ13は、トランスミツ
シヨン14のメインシヤフト(図示されず)と一
体のメインシヤフトドリブンギヤ15に噛合さ
れ、プライマリー軸7上のドリブンギヤ10とド
ライブギヤ13とで減速ギヤが構成されている。
しかして前記プライマリー軸7の入力側ギヤ1
0には偏心ウエイトが付せられてバランサ12l
が形成され、各シリンダ2l,2c,2rのクラ
ンク角と各バランサ12l,2c,2rとの位相
関係は第1図および第2図に図示されるように設
定され、全体として1次の不平衡慣性力と不平衡
慣性偶力とが同時に消去されるようになつてい
る。
なおエンジン1の各シリンダ2は、2r,2
c,2lの順で120゜の間隔を存して点火されるよ
うになつている。
また左右シリンダ2l,2rでは、前方に気化
器16l,16rが配設されるとともに、左右シ
リンダ2l,2rの後方に突出している排気ポー
ト17l,17rに図示されない排気管が接続さ
れ、前記気化器16l,16rの下方に位置した
気化器16cは中央シリンダ2cに接続され、該
中央シリンダ2cの下方に突出している排気ポー
ト17cに図示されない排気管が接続されてい
る。
図示の実施例は前記したように構成されている
ので、エンジン1が稼働状態となると、クランク
シヤフト6の回転はドライブギヤ8およびドリブ
ンギヤ10を介してプライマリー軸7に伝達さ
れ、ドライブギヤ13よりメインシヤフトドリブ
ンギヤ15を介してトランスミツシヨン14に伝
達される。
この場合、クランクシヤフト6における右方ク
ランクピン6rが第1図に図示された状態から
120゜時計方向へ回転して、右方シリンダ2rのピ
ストン4が上死点に達した時点で同シリンダ2r
が点火され、次に120゜回転(図面で240゜時計方向
へ)した時、中央シリンダ2cのピストン4が上
死点に達して点火され、さらに120゜回転(図面に
図示された位置)した時、左方シリンダ2lのピ
ストン4が上死点に達して点火される。
また左方バランサ12lは左方シリンダ2lの
中心面より左方に位置し、中央バランサ12cは
中央シリンダ2cの中心面より右方に位置すると
ともに、かつバランサ12c,12l,12rの
質量が適当に設定され、全体として質量および取
付角(回転方向に沿つた角)が適宜設定されてい
るため、1次の不平衡慣性力と、不平衡慣性偶力
とが同時に消去され、エンジン1の振動が軽減さ
れる。
さらに別個にバランサ軸を設けずにプライマリ
ー軸7にバランサ12l,12c,12rを付設
するだけで、バランサ装置を形成したため、エン
ジン1の小型、軽量化を図ることができ、しかも
回転摩擦部分も少なく、馬力損失を低減できる。
さらにまた左右シリンダ2l,2rより後方へ
突出している排気ポート17l,17rに接続さ
れる排気管を著しく弯曲させる必要がなくなり、
かつ短縮できるので、従来のものに比べて排気抵
抗を減少させて、機関出力特性を向上させること
ができる。
しかも左右気化器16l,16rはクランクケ
ース3の上方に位置していないため、気化器16
l,16rをクランクケース3に接近させて、エ
ンジン1の応答性を向上することができる。
またトランスミツシヨン14と干渉することな
く、気化器16を配置できるため、トランスミツ
シヨン14を自由化にレイアウトすることができ
る。
さらにプライマリー軸7の位置を比較的自由に
選定できるため、クランクシヤフト6の位置に制
限されることなく、メインシヤフトを設定でき、
従つて、メインシヤフトをクランクシヤフト6に
接近して配設することができるので、クランクケ
ース3の前後寸法を縮小することができる。
しかもプライマリー軸7と一体のドライブギヤ
13はクランクシヤフト6と一体のドライブギヤ
8とメインシヤフトドリブンギヤ15とより下方
に位置しているため、エンジン1の前後長を短縮
できるとともに、低重心化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案に係る自動二輪車用2サイクル内
燃機関の一実施例を図示した側面、第2図は第1
図の−線に沿つて(バランサは必ずしも−
に沿つてはいない)截断した縦断側面図であ
る。 1……2サイクルV型3気筒エンジン、2……
シリンダ、3……クランクケース、4……ピスト
ン、5……コネクテイングロツド、6……クラン
クシヤフト、7……プライマリー軸、8……ドラ
イブギヤ、9……ボルト、10……ドリブンギ
ヤ、11……ボルト、12……バランサ、13…
…ドライブギヤ、14……トランスミツシヨン、
15……メインシヤフトドリブンギヤ、16……
気化器、17……排気ポート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランクケースの前部に出力ギヤを有するクラ
    ンク軸を左右方向に指向させて軸支し、該クラン
    クケースの後部に入力ギヤを有するメインシヤフ
    トを含むトランスミツシヨンを備えた自動二輪車
    用内燃機関において、該内燃機関は、前記クラン
    クケースの前部から前方上向きに傾斜して突出す
    る上シリンダと、前記クランクケースの前部から
    前方下向きに傾斜して突出する下シリンダとを備
    え、該上シリンダおよび下シリンダに挟まれかつ
    前記クランク軸の前方かつ近傍に、該内燃機関に
    吸入される空気に燃料を供給する燃料供給装置を
    配設し、前記クランク軸の出力ギヤとメインシヤ
    フトの入力ギヤを連動連結する減速ギヤを前記ク
    ランク軸より下方でかつ前記下シリンダの後方に
    配置し、前記上シリンダおよび下シリンダの各後
    面に排気管接続用の排気ポートを設けたことを特
    徴とする自動二輪車用2サイクル内燃機関。
JP1989147676U 1989-12-25 1989-12-25 Expired - Lifetime JPH057470Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989147676U JPH057470Y2 (ja) 1989-12-25 1989-12-25

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989147676U JPH057470Y2 (ja) 1989-12-25 1989-12-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0290333U JPH0290333U (ja) 1990-07-18
JPH057470Y2 true JPH057470Y2 (ja) 1993-02-25

Family

ID=31418300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989147676U Expired - Lifetime JPH057470Y2 (ja) 1989-12-25 1989-12-25

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH057470Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5572630A (en) * 1978-11-24 1980-05-31 Yamaha Motor Co Ltd Vehicle engine
JPS55161918A (en) * 1979-06-06 1980-12-16 Honda Motor Co Ltd Internal combustion engine for motorcycle

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5572630A (en) * 1978-11-24 1980-05-31 Yamaha Motor Co Ltd Vehicle engine
JPS55161918A (en) * 1979-06-06 1980-12-16 Honda Motor Co Ltd Internal combustion engine for motorcycle

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0290333U (ja) 1990-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4282968B2 (ja) 低床式車両の排気管構造
US6119801A (en) Power assisted bicycle
JPS6249464B2 (ja)
JPH057470Y2 (ja)
JPH0783085A (ja) メカニカルガバナ付きエンジン
JP3917923B2 (ja) 低床式車両のエンジン吸気系構造
JPH049465Y2 (ja)
JP3917922B2 (ja) 低床式車両のエンジン搭載構造
JP3877665B2 (ja) 低床式車両の低床支持構造
JP3156094B2 (ja) 自動二輪車の多気筒2サイクルエンジン
JPS5853176B2 (ja) ピストン対向式内燃機関
JP3989347B2 (ja) 低床式車両のエアクリーナ構造
JP2001107708A (ja) 頭上弁式内燃機関の動弁装置
JP3877664B2 (ja) 低床式車両のパワーユニット搭載構造
JP2716189B2 (ja) 四輪車両
JPH06105045B2 (ja) 自動二輪車用v形2行程エンジン
JP2005042558A (ja) 鞍乗型車両のエンジンユニット
JPH0783133A (ja) 火花点火式多気筒エンジン
JPH0388912A (ja) 自動二輪車のv型エンジン
JPH02231292A (ja) 自動二輪車用2サイクルエンジンの吸、排気系配設構造
JPH09166182A (ja) 低振動v型エンジン
JPS6322356Y2 (ja)
JP2921803B2 (ja) 船外機及びエンジン
JPH07293266A (ja) V型2サイクル内燃機関のバランサ配置構造
JPH01121519A (ja) 多気筒エンジン