JPH0574624B2 - - Google Patents

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JPH0574624B2
JPH0574624B2 JP6469985A JP6469985A JPH0574624B2 JP H0574624 B2 JPH0574624 B2 JP H0574624B2 JP 6469985 A JP6469985 A JP 6469985A JP 6469985 A JP6469985 A JP 6469985A JP H0574624 B2 JPH0574624 B2 JP H0574624B2
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JP
Japan
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water
pigment
powder
ink
Prior art date
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Application number
JP6469985A
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JPS61241374A (ja
Inventor
Ikuo Takagishi
Hitoshi Watabe
Katsuhiko Kawabata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP60064699A priority Critical patent/JPS61241374A/ja
Publication of JPS61241374A publication Critical patent/JPS61241374A/ja
Publication of JPH0574624B2 publication Critical patent/JPH0574624B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は水性顔料インキに関し、更に詳細には
沈降及び2種以上の顔料を使用した場合の色分れ
が少ない長期分散安定なペン又は筆式の筆記具か
らの吐出性に優れた水性顔料インキに関するもの
である。 (従来の技術) 従来より顔料を着色剤とした水性顔料インキは
耐水性、耐光性等に優れている為、注目されてき
たが、顔料の沈降及び2種以上の顔料を使用した
場合の色分れの問題が生じ易く、この問題の解決
が重要な課題とされていた。そしてこの問題を解
決すべく種々の試みがなされており、具体的には
分散剤の使用:これは使用する顔料に最適な分
散剤、例えば各種界面活性剤、水溶性樹脂等を使
用し、顔料の沈降、再凝集を防止せんとするも
の。顔料の微分散化:これは使用する顔料を極
力微細化することにより、その水中でのブラウン
運動を利用して顔料の沈降を防止せんとするも
の。顔料の表面性状の改質:これは顔料の表面
をプラズマ等でより親水性とし、水との親和力に
よつて沈降を防止せんとするもの。顔料へのグ
ラフト重合:これは顔料に親水性高分子を重合に
より結合させることで水との親和力を増し、沈降
を防止せんとするもの。インキの高粘度化:こ
れはインキ粘度を高くして顔料の動きを少なく
し、沈降及び色分れを防止せんとするもの。等の
方法が試みられている。 (発明が解決しようとする問題点) 然し乍ら、顔料の沈降は顔料と分散媒体との間
の比重差が、又、色分れは使用する顔料間の比重
差が根本的な原因であり、前記〜の方法では
この根本的な比重差といつた原因を解決出来ず、
単に現象的な対処法となつている。このため、効
果も弱く、未だ充分な結果が得られていないのが
現状である。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは上記問題を解決するべく鋭意研究
を重ねた結果、着色剤として、顔料と水不溶性樹
脂粉体とを混合研摩砕し、樹脂粉体の表面に顔料
を吸着させた着色加工粉体を使用すること、及び
該水不溶性樹脂粉体の平均粒子径を0.3〜100μm
とすることで比較的低粘度(1.5〜300cps)の水
性顔料インキの長期分散安定性が得られることを
見い出し、本発明を完成させたものである。即
ち、本発明は、顔料と水不溶性樹脂粉体とを混合
摩砕し、水不溶性樹脂粉体の表面に顔料を吸着さ
せた着色加工粉体と;水溶性有機溶剤と;水とか
ら少なくともなり、粘度が1.5〜300cpsである水
性顔料インキを要旨とするものである。 (作用) 本発明において、顔料と水不溶性樹脂粉体とを
混合摩砕すると静電吸着もしくは物理的吸着によ
り水不溶性樹脂粉体の表面に顔料が強固に吸着
し、これによつて水不溶性樹脂粉体の周囲を顔料
が取り囲んだ着色加工粉体が得られ、この着色加
工粉体は水不溶性樹脂粉体の比重が0.9〜1.3位と
小さい為、顔料単独の比重の約1/3と軽く、これ
を着色剤として使用した本発明の水性顔料インキ
の沈降が防止されるものと思われる。又、2種以
上の顔料を用いた場合においても、前記着色加工
粉体の場合に比重差がわずかになるため、又2種
以上の顔料を同一水不溶性樹脂粉体上に吸着せし
めることが出来るため、色分れも防止されるもの
と思われる。 (発明の構成) 次に本発明に使用する各成分について説明す
る。 着色加工粉体は着色剤として使用するもので後
記する顔料と水不溶性樹脂粉体とを混合摩砕し、
水不溶性樹脂粉体の表面に顔料を吸着させること
により得られる。この使用量はインキ全量に対し
て1〜60重量%が好ましい。 顔料としては有機顔料、無機顔料を問わず、一
般に使用されている顔料なら全て使用可能である
が、できるだけ細かいものが望ましく、使用する
水不溶性樹脂粉体の直径の約1/5以下が望ましい。
又、これらは単独もしくは複数混合して使用可能
である。 水不溶性樹脂粉体は着色剤の比重を小さくする
目的で使用するもので、平均粒子径が0.3〜100μ
のものである。100μより大きいと筆記具からの
吐出がスムースにいかず、連続線を得難くなり、
0.3μより小さいと吸着する顔料の量が極端に少な
くなり、濃度が不十分となる。水不溶性樹脂粉体
の具体例としては、セルロースパウダー、酢酸セ
ルロースパウダー、ポリアミド、ベンゾグアナミ
ン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステル、スチレン、エチレン、プロ
ピレン及びこれらの誘導体の重合または共重合に
より得られる球状または破砕型の粉体などが挙げ
られる。もちろん上記の例に限らず、水に不溶の
樹脂粉体であれば使用可能である。 水溶性有機溶剤としては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、グリセリンなどのグリコール類
及びその誘導体や、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、イソプロパノールアミン、N−
メチルジエタノールアミン、N,N−ジメチルエ
タノールアミン、2−(2−アミノエチルアミノ)
エタノールなどのN−アルカノールアミン類や、
2−クロルエタノール、テトラヒドロフルフリル
アルコールなどのアルコール類や、アセトアミ
ド、ホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N
−メチルホルムアミド、N−メチルプロピルアミ
ド、N,N−ジメチルアミドなどのアミド類や、
2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドンな
どの窒素含有5員環ケトン類及び、γ−ブチロラ
クトン、γ−バレロラクトン、γ−カプロラクト
ン、γ−カプリロラクトン、δ−バレロラクトン
などのオキシカルボン酸の分子内エステル化合物
などが挙げられ、これらは単独もしくは複数混合
して使用可能であり、その使用量はインキ全量に
対して1〜50重量%が好ましい。 水は主溶剤として使用するもので、その使用量
はインキ全量に対して30〜80重量%が好ましい。 以上の必須成分の他に本発明においては水性顔
料インキとした際Van der Waals力により粒子
が引き寄せ合い、凝集を起こし、粒子が大きくな
る場合もあるので、これを防ぐ目的で、分散剤又
は保護コロイド剤として水溶性樹脂を使用した
り、更にペン先や筆先での乾燥防止及び保湿の目
的で尿素及び/又はその誘導体を使用したり、分
散剤及び浸透剤としての各種界面活性剤、各種防
黴剤、粘度調整剤として各種水溶性高分子等を適
宜使用しても良い。 (実施例) 以下本発明を実施例により更に詳しく説明する
が、実施例中単に「部」とあるのは「重量部」を
示す。 製造例 1 フアインパール3000SP(住友化学工業(株)製、架
橋型ポリスチレン、平均粒子径15μ)30部に黒色
透明酸化鉄(東色ピグメント(株)製)15部を加え、
これを磁性ボール200gを入れた容量200mlの磁性
ポツトに入れ2時間混合摩砕し、着色加工粉体を
得た。 製造例 2 フローセンUF−20(製鉄化学(株)製、破砕型ポリ
スチレン、平均粒子径20μ)30部にサンドリンブ
ルーBNLF(フタロシアニンブルー、サンド社製)
10部を加え、これを自動乳鉢で2時間混合摩砕
し、着色加工粉体を得た。 製造例 3 レーキレツドC(C.I.ピグメントレツド53、富
士色素(株)製)10部にニツコールNP−10(ポリオ
キシエチレンノニルフエニルエーテル、ニツコー
ケミカルズ(株)製)1部、水50部を加え攪拌した
後、三本ロールミルに3回混練したものにナイロ
ンパウダーSP−500(株)東レ製、平均粒子径5μ)50
部を加え、磁性ボール250gを入れた容量200mlの
磁性ポツトに入れ24時間混合摩砕し、着色加工粉
体のペーストを得た。 製造例 4 クロノスKA−10(酸化チタン、チタン工業(株)
製)10部とグラフトールレツドWGS(C.I.ピグメ
ントレツド48−1、サンド社製)5部に混合した
後ナイロンパウダーSP−500 50部を加え、これ
を自動乳鉢で3時間混合摩砕し、着色加工粉体を
得た。 実施例 1 製造例1で得られた着色加工粉体 16部 エチレングリコール 20部 ニツコールDLP−10(ポリオキシエチレン
(10)ラウリルエーテルリン酸ナトリウム、
ニツコーケミカルズ(株)製) 0.5部 ペプタイドPA−100(ポリペプタイド、保護コ
ロイド剤、(株)ニツピ製) 5部 尿素 10部 プロクセルGXL(防黴剤、ICI ジヤパン社
製) 0.1部 水 48.4部 上記成分を攪拌混合した後、3000rpmで20分遠
心処理し粘度3.8CPSの黒色インキを得た。 実施例 2 製造例2で得られた着色加工粉体 13部 ジエチレングリコール 30部 ニツコールBT−12(ポリオキシエチレン第2
級アルキルエーテル、ニツコーケミカルズ(株)
製) 0.8部 ポバールPVA124(ポリビニルアルコール、(株)
クラレ製) 2.5部 プロクセルGXL 0.1部 水 53.6部 上記成分のうち水20部にポバールPVA−124全
量を加え攪拌しながら80℃に加熱溶解し、次いで
室温まで冷却する。残りの水に各成分を順次添
加、攪拌し、均一になつたところで前記ポバール
PVA−124水溶液を攪拌しながら加えた後
3000rpmで30分遠心処理し、粘度93CPSの青色イ
ンキを得た。 実施例 3 製造例3で得られた着色加工粉体のペースト 50部 エチレングリコール10部 プロピレングリコール 15部 ニツコールBT−12 0.5部 ポリビニルピロリドンPUP−K90 1.0部 プロクセルGXL 0.1部 水 23.4部 上記成分を攪拌しながら順次添加し、均一にし
た後、3000rpmで30分遠心処理し、粘度6.3CPS
の赤色インキを得た。 実施例 4 製造例4で得られた着色加工粉体 15部 エチレングリコール25部 ニツコールPBC−34(ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ニツ
コーケミカルズ(株)製) 0.9部 ポバールPVA−105 2.5部 プロクセルGXL 0.1部 水 56.5部 上記成分を実施例2と同様にして粘度13.4CPS
の赤色インキを得た。 実施例 5 製造例2で得られた着色加工粉体 7部 製造例4で得られた着色加工粉体 15部 エチレングリコール 25部 ニツコールDLP−10 0.8部 ポバールPVP−124 3.0部 プロクセルGXL 0.1部 水 49.1部 上記成分のうち水30部にポバールPVA−124全
量を加え、攪拌しながら80℃まで加熱溶解し、次
いで室温まで冷却する。残りの水に各成分を順次
添加し、攪拌し、均一となつたところで前記ポバ
ールPVA−124水溶液を攪拌しながら加えた後
3000rpmで30分遠心処理し、粘度142CPSの紫色
インキを得た。 比較例 1 製造例1においてフアインパール3000SPを加
えずに黒色透明酸化鉄をボール200gを入れた容
量200mlの磁性ポツトに入れ2時間摩砕したもの
を着色剤とし、実施例1の着色加工粉体16部の代
わりに、該着色剤5.3部を使用し、水を10.7部増
量した以外は実施例1と同様にして粘度3.5CPS
の黒色インキを得た。 比較例 2 製造例2においてフローセンUF−20を加えず
にサンドリンブルーBNLFのみを自動乳鉢で2時
間摩砕したものを着色剤とし、実施例2の着色加
工粉体13部の代わりに該着色剤3.5部を使用し、
水を9.7部増量した以外は実施例2と同様にして
粘度89CPSの青色インキを得た。 比較例 3 製造例3において三本ロールミルで混練した後
ナイロンパウダーSP−500を加えずに磁性ボール
250gを入れた容量200mlの磁性ポツトに入れ、24
時間摩砕したものを着色剤ペーストとし、実施例
3の着色加工粉体のペースト50部の代わりに、該
着色剤ペースト27.5部を使用し、水を22.5部増量
した以外は実施例3と同様にして粘度5.6CPSの
赤色インキを得た。 比較例 4 実施例4においてナイロンパウダーSP−500を
加えずに自動乳鉢で3時間混合摩砕したものを着
色剤とし、実施例4の着色加工粉体15部の代わり
に、該着色剤3.5部を使用し、水を11.5部増量し
た以外は実施例4と同様にして粘度12.5CPSの赤
色インキを得た。 比較例 5 製造例2で得られた着色加工粉体 7部 製造例4で得られた着色加工粉体 15部 エチレングリコール 25部 ニツコールDLP−10 0.8部 ポバールPVA−124 3.8部 プロクセルGXL 0.1部 水 48.3部 上記各成分を実施例5と同様にして粘度
367CPSの紫色インキを得た。 比較例 6 製造例1においてフアインパール3000SP(平均
粒子径15μ)30部の代わりにフアインパール3012
(住友化学工業(株)製、架橋型ポリスチレン、平均
粒子径200μ)30部を使用した以外は製造例1と
同様にして得られた着色加工粉体を実施例1の着
色加工粉体の代わりに使用した以外は実施例1と
同様にして、粘度4.0CPSの黒色インキを得た。 (発明の効果) 以上、実施例1〜5、比較例1〜6で得られた
インキを市販の弁機構を有する繊維芯マーカーに
充填し、試験用サンプルを作成し、試験を行なつ
た結果を表−1に示す。
【表】
【表】 この他、筆記具用インキとしての各種機能、例
えば、インキ濃度、乾燥性、定着性等についても
試験を行つたがいずれも全く問題はなかつた。 以上の如く、本発明の水性顔料インキは沈降及
び2種以上の顔料を使用した場合の色分れが少な
い長期分散安定なものである。尚、試験において
は弁機構を有する繊維芯マーカーを用いて説明し
たが、筆式筆記具、多孔質体をペン先とする筆記
具等多くの筆記具にも使用可能なものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 顔料と水不溶性樹脂粉体とを混合摩砕し、水
    不溶性樹脂粉体の表面に顔料を吸着させた着色加
    工粉体と;水溶性有機溶剤と;水とから少なくと
    もなり、粘度が1.5〜300cpsである水性顔料イン
    キ。 2 前記水不溶性樹脂粉体の平均粒子径が0.3〜
    100μmである特許請求の範囲第1項記載の水性顔
    料インキ。
JP60064699A 1985-03-28 1985-03-28 水性顔料インキ Granted JPS61241374A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60064699A JPS61241374A (ja) 1985-03-28 1985-03-28 水性顔料インキ

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JP60064699A JPS61241374A (ja) 1985-03-28 1985-03-28 水性顔料インキ

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JPS61241374A JPS61241374A (ja) 1986-10-27
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JP60064699A Granted JPS61241374A (ja) 1985-03-28 1985-03-28 水性顔料インキ

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Families Citing this family (2)

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JPS63215782A (ja) * 1987-03-03 1988-09-08 Dainichi Color & Chem Mfg Co Ltd 拭き消し性筆記具用インキ組成物
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JPS5737180A (en) * 1980-08-12 1982-03-01 Yasuhiro Takeda Water leakage preventing cover

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JPS61241374A (ja) 1986-10-27

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