JP2000136340A - ボールペン用水性インキ組成物 - Google Patents

ボールペン用水性インキ組成物

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 インキの増粘を下記一般式(化1)で示され
る化合物及び/またはその塩と、5重量%水溶液の粘度
が100センチポイズ(25℃)以下のポリアクリル酸
及び/またはその塩を併用したしたボールペン用水性イ
ンキ組成物。 【化1】 【効果】 経時や温度変化で、顔料が凝集したり沈降す
ることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔料と水と樹脂を
少なくとも含むボールペン用のインキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般の筆記具用のインキ組成物と
しては、着色剤としての染料や顔料、これらの着色剤を
溶解若しくは分散する水や各種有機溶媒、また必要に応
じて、筆跡の定着性向上やインキ組成物の粘度調整のた
めの樹脂、配合物の溶解性や分散安定性を向上させる界
面活性剤、更に、防腐防黴剤等の各種添加剤が配合され
ているものが知られている。
【0003】ここで、筆記具内にインキ組成物を収容す
る方法として、インキ吸蔵体などによらずに、自由状態
で収容するものが知られている。このような、筆記具内
に自由状態で収容されるインキにおいては、インキ組成
物自体の粘度を上げて静置状態での流動性を低くするこ
とにより、ペン先よりのインキ組成物の過剰な吐出を抑
制したり、顔料等の配合物の分散を比較的安定にするこ
とができることが知られている。
【0004】また、従来、インキ組成物の溶媒、分散媒
に水を含む、所謂水性インキ組成物の粘度を増加させる
方法として、水溶性高分子化合物を配合することが知ら
れている。その水溶性高分子化合物が組成物中に溶解し
たときに形成される網目構造が、インキ組成物の流動性
を低下させ増粘する。このような水溶性高分子化合物と
して従来知られているものとしては、天然系のアラビア
ガム、トラガカントガム、グァーガム、ローカストビー
ンガム、アルギン酸、カラギーナン、ゼラチン、カゼイ
ン、キサンタンガム、デキストラン、半合成系のメチル
セルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、デンプングリコ
ール酸塩、アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコ
ールエステル、合成系のポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチ
レンオキサイド、酢酸ビニルとポリビニルピロリドンの
共重合体などが、それらを1種または2種以上混合した
ものを例示できる。
【0005】
【発明が解決する課題】着色剤に顔料を用いたインキで
は、顔料を安定に分散させるために微細に粉砕して用い
る。さらにその表面に、立体障害や電気的斥力を発現す
る界面活性剤を付着させて再凝集を防止しているが、経
時や温度変化により立体障害や電気的反発力が低下して
凝集、沈降することがあった。
【0006】また、インキに水溶性高分子を添加して増
粘すると、顔料は水溶性高分子が形成する網目構造に補
足されるために、沈降しにくくなるが、網目構造は温度
や経時により容易に破壊されてしまうために、やはり温
度や経時による顔料の凝集、沈降を完全に防止できるも
のではなかった。
【0007】そのため、着色剤に顔料を使用したボール
ペンは、凝集した顔料がインキ流路を詰まらせる筆記不
良や、顔料が沈降して筆記具のインキタンク等の容器内
におけるインキの上部分に顔料分が少ない層ができる色
別れ現象を生じるといった問題があった。
【0008】本発明の目的は、着色剤の顔料が経時や温
度変化により凝集、沈降することがない、顔料分散安定
性に優れた水性ボールペン用インキ組成物を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも、
顔料と、水と、上記一般式(化1)で示される化合物及
び/またはその塩と、5重量%水溶液の粘度が100セ
ンチポイズ(25℃)以下のポリアクリル酸及び/また
はその塩、とより少なくともなるボールペン用水性イン
キ組成物を要旨とする。
【0010】着色剤としては、従来、水性インキ組成物
に用いられている顔料を限定無く使用可能であるが、そ
の具体的には、カーボンブラック、酸化チタン、酸化
鉄、群青、コバルトブルー、クロムグリーン、酸化クロ
ム等の無機顔料、ハンザエロー10G、同5G、同3
G、同4、同GR、同A、ベンジジンエロー、パーマネ
ントエローNCG、タートラジンレーキ、キノリンエロ
ー、スダーン1、パーマネントオレンジ、インダスレン
ブリリアントオレンジGN、パーマネントブラウンF
G、パラブラウン、パーマネントレッド4R、ファイヤ
ーレッド、ブリリアントカーミンBS、ピラゾロンレッ
ド、レーキレッドC、キナクリドンレッド、ブリリアン
トカーミン6B、ボルドー5B、チオインジゴレッド、
ファストバイオレットB、ジオキサンバイオレット、ア
ルカリブルーレーキ、フタロシアニンブルー、インジ
ゴ、アシッドグリーンレーキ、フタロシアニングリーン
等の有機顔料、金属粉顔料、無機蛍光顔料、有機蛍光顔
料、着色樹脂粉、着色樹脂球が挙げられる。
【0011】更に、顔料を水性媒体に分散した分散顔料
も使用できる。具体的には、Fuji SP シリーズ
(富士色素(株)製)、Emacol シリーズ、Sa
ndye Super シリーズ、Sandye シリ
ーズ(以上、山陽色素(株)製)、Lio Fast
シリーズ、EM シリーズ(以上、東洋インキ(株)
製)、NKW シリーズ(日本蛍光(株)製)、コスモ
カラー シリーズ(東洋ソ−ダ(株)製)、ビクトリア
シリーズ(御国色素(株)製)などが挙げられる。前
記した各種の顔料は、単独、あるいは適宜組み合わせて
使用できる。また、各種公知の染料を補色として併用し
ても良い。
【0012】分散媒は、水を必須とし、これに加えて各
種有機溶媒を用いることができる。有機溶剤としては具
体的には、エタノール、メタノール、1−プロパノー
ル、2−プロパノール、1,3−プロパンジオール、2
−メチル−2,4−ペンタンジオール、2−メトキシエ
タノール、2−エトシキエタノール、2−ブトキシエタ
ノール、2−フェノキシエタノール、2−ベンジルオキ
シエタノール、2−(2−メトキシエトシキ)エタノー
ル、2−(2−エトキシエトシキ)エタノール、2−
(2−ブトキシエトシキ)エタノール、グリセリン、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレン
グリコール、ポリエチレングリコールなどの水溶性有機
溶媒が挙げられる。
【0013】主にインキ組成物の粘度調節の目的で添加
する水溶性高分子化合物としては上記一般式(化1)で
表される物質及び/またはその塩と、5重量%水溶液の
粘度が100センチポイズ(25℃)以下のポリアクリ
ル酸及び/またはその塩を併用する。各水溶性高分子化
合物の比率は上記一般式(化1)で表される物質及び/
またはその塩が、添加される水溶性高分子化合物の全量
に対して10〜99重量%が望ましい。このようなポリ
アクリル酸及び/またはその塩は、粉体もしくは溶液で
市販されており、いずれも使用可能である。具体的に
は、ジュリマーAC−10P、同AC−10LP、同A
C−10NP、同AC−103A、同AC−10S、同
AC−10L、同AC−10N、同AC−20N、同A
C−103(以上、日本純薬(株)製)、アロンA−2
00U、同A−20U、同T−40、同A−10U、同
A−10SL、同A−20LL、同A−20SL(東亞
合成化学工業(株))等が挙げられる。
【0014】本発明のインキ組成物は、上述の必須成分
を混合、撹拌して得ることができる。更に、必要に応じ
て分散機にかけても良く、ろ過、遠心分離により顔料の
分級を行っても良い。
【0015】上記成分以外に、各種高分子化合物分散剤
や界面活性剤が使用できる。例示すれば、高分子化合物
分散剤として、アラビアゴム、トラガントゴム等の天然
ゴム類、サポニン等のグルコシド類、リグニンスルホン
酸塩、セラック等の天然高分子、スチレン−アクリル酸
共重合物の塩、スチレン−マレイン酸共重合体の塩、ビ
ニルナフタレン−マレイン酸共重合物の塩、β−ナフタ
レンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩、リン酸塩などの
陰イオン性高分子化合物、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、ポリエチレングリコール等の非イオ
ン性高分子化合物などが挙げられる。また、界面活性剤
として、脂肪酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩
類、液体脂肪酸硫酸エステル塩類、アルキルアリルスル
ホン酸塩類などの陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル類、ソルビタンアルキルエステル
類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類
などの非イオン性界面活性剤が挙げられる。
【0016】本発明の水性インキ組成物は、特に水性ボ
ールペン用インキ組成物として使用する場合、インキ粘
度を50〜2000cp(600cp未満は(株)トキ
メック製ELD型粘度計標準コーンローターを使用して
1rpmにて測定、600cp以上は(株)トキメック
製ELD型粘度計ST型ローターを使用して20rpm
にて測定。温度25℃。)の範囲に設定することが望ま
しい。インキ粘度を50cp未満にするとペン先よりイ
ンキが漏れやすくなり、2000cpより高くなるとイ
ンキの吐出量が少なくなり筆跡濃度が薄くなる。
【0017】また、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−
ベンゾイソチアゾリン−3−オン、安息香酸ナトリウム
などの防腐防黴剤を適宜加えることができる。
【0018】更に、ベンゾトリアゾール、エチレンジア
ミン四酢酸塩等の防蝕剤を適宜添加することができる。
【0019】本発明のインキ組成物に水酸化ナトリウ
ム、水酸化リチウムなどのアルカリ金属塩、トリエタノ
ールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパ
ンジオールなどの有機アミン等の塩基性物質や、硫酸、
塩酸、酢酸などの酸性物質を添加して、インキのpHを
調整することもできる。特に、インキのpHを5.5〜
11の範囲にした場合、インキ粘度の経時安定性が更に
良くなる。
【0020】
【作用】本発明の、着色剤に顔料を使用した水性ボール
ペン用インキ組成物が、経時あるいは温度変化で、顔料
が凝集したり、沈降しない理由は次のように考えられ
る。上記一般式(化1)にて示される化合物及び/また
はその塩は、分子内に親油性部と親水性部を持つ水溶性
高分子である。このため、インキに添加したとき、溶媒
との親和性から、内側に親油性基が集まった親油性部
と、外側に親水性基が集まった親水性部からなる、微少
なゲル(ミクロゲル)を無数に形成してインキ組成物全
体を増粘する。このミクロゲルの親油性部及び親水性部
には、それぞれの基の間に電気的な反発による間隙を持
つ。このミクロゲルと顔料との組成物中における関係
は、顔料の表面の性質によって変わる。即ち、これに対
して顔料は、表面が親油性の場合はミクロゲルの内部側
の間隙に、表面が親水性の場合にはミクロゲルの外部側
の間隙に入り込むことになる。
【0021】さらに、上記一般式(化1)にて示される
化合物及び/またはその塩を含むインキ化合物に、5重
量%水溶液の粘度が100センチポイズ(25℃)以下
の比較的低分子量のポリアクリル酸及び/またはその塩
を添加すると、これらは一般式(化1)にて示される化
合物及び/またはその塩の親水性部の構造と類似構造の
親水性物質であるために、このポリアクリル酸及び/ま
たはその塩は、前記ミクロゲルの外側の親水性部に集ま
り、一部架橋して、このミクロゲルの表面を補強する。
そのため、経時や温度変化が起こってもミクロゲルが破
壊されにくくなり、ゲルに取り囲まれた顔料も安定に保
持される。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、実施例、比較例の中で「部」とあるのは「重量部」
を示す。また「%」は「重量%」を示す。
【0023】各インキ組成物の粘度の測定条件は、50
cp未満は(株)トキメック製ELD型粘度計標準コー
ンローター10rpmにて測定、50cp以上600c
p未満は(株)トキメック製ELD型粘度計標準コーン
ローター1rpmにて測定、600cp以上5500c
p未満は(株)トキメック製ELD型粘度計ST型ロ−
タ−20rpmにて測定した。(測定温度 25℃)
【0024】 実施例1 精製水 49.8部 カーボンブラック MA−1000(三菱化学(株)製) 6.0部 ジョンクリル 61j(スチレン−アクリル酸共重合体のアンモニウム塩 ジョ ンソンポリマー(株)製 4.0部 エチレングリコ−ル 10.0部 グリセリン 10.0部 デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2部 PEMULEN TR−1(上記一般式(化1)にて示される化合物、米国Go od−rich社製)の2%水溶液 15.0部 ジュリマー AC−10LP(ポリアクリル酸)の20%水溶液 5.0部 トリエタノールアミン 適量 上記各成分の内、精製水、カーボンブラック MA−1
000、ジョンクリル61j、エチレングリコ−ル、グ
リセリンを混合し市販のサンドミルに1時間かけて分散
する。そこにデヒドロ酢酸ナトリウム、PEMULEN
TR−1の2%水溶液を加えて1時間攪拌した後にジ
ュリマー AC−10LPの20%水溶液を加えて更に
30分攪拌する。トリエタノールアミンを適量加えてp
Hを8.0に調整し、1μmのフィルターを通して濾過
することにより、粘度1800cpの黒色インキを得
た。
【0025】 実施例2 精製水 38.9部 NKW−2105(蛍光黄色着色樹脂球50%水分散品、日本蛍光化学(株)製 ) 40.0部 グリセリン 8.0部 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.1部 PEMULEN TR−2(上記一般式(化1)にて示される化合物、米国Go od−rich社製)の2%水溶液 10.0部 アロンA−200U(ポリアクリル酸ナトリウム50%水溶液) 3.0部 水酸化ナトリウム25%水溶液 適量 上記各成分の内、精製水、NKW−2105、グリセリ
ン、プロクセルGXL、PEMULEN TR−2の2
%水溶液を混合し1時間撹拌した後、ジュリマー AC
−10Sを加えて更に30分間攪拌する。水酸化ナトリ
ウム25%水溶液を適量添加してpHを7.5に調整
し、1μmのフィルターを通して濾過することにより、
粘度700cpの黄色の蛍光インキを得た。
【0026】 実施例3 精製水 54.5部 ポルックス レッド PM−R(赤色顔料25%水分散品、住化カラー(株)製 ) 15.0部 エチレングリコ−ル 10.0部 プロピレングリコール 10.0部 カーボポール ETD 2020(上記一般式(化1)にて示される化合物、米 国Good−rich社製)の2%水溶液 10.0部 アロンA−20LL(ポリアクリル酸22%水溶液) 0.5部 2−アミノ−2メチル−1,3−プロパンジオール 適量 上記各成分の内、精製水、ポルックス レッド PM−
R、エチレングリコ−ル、プロピレングリコール、カー
ボポール ETD 2020の2%水溶液を混合し2時
間攪拌した後、アロンA−20LLを加えて更に30分
間攪拌する。2−アミノ−2メチル−1,3−プロパン
ジオールを適量加えてpHを8.0に調整し、1μmの
フィルターを通して濾過することにより、粘度400c
pの赤色インキを得た。
【0027】 比較例1 精製水 62.3部 カーボンブラック MA−1000(三菱化学(株)製) 6.0部 ジョンクリル 61j(スチレン−アクリル酸共重合体のアンモニウム塩 ジョ ンソンポリマー(株)製) 4.0部 エチレングリコ−ル 10.0部 グリセリン 10.0部 デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2部 ケルザン(キサンタンガム、三晶(株)製)1%水溶液 7.5部 上記各成分の内、精製水、カーボンブラック MA−1
000、ジョンクリル61j、エチレングリコ−ル、グ
リセリンを混合し市販のサンドミルに1時間かけて分散
する。そこにデヒドロ酢酸ナトリウム、ケルザンの1%
水溶液を加えて1時間攪拌した後、1μmのフィルター
を通して濾過することにより、粘度1900cpの黒色
インキを得た。
【0028】 比較例2 精製水 41.9部 NKW−2105(蛍光黄色着色樹脂球50%水分散品、日本蛍光化学(株)製 ) 40.0部 グリセリン 8.0部 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.1部 PEMULEN TR−2(上記一般式(化1)にて示される化合物、米国Go od−rich社製)の2%水溶液 10.0部 水酸化ナトリウム25%水溶液 適量 上記各成分の内、精製水、NKW−2105、グリセリ
ン、プロクセルGXL、PEMULEN TR−2の2
%水溶液を混合し1時間撹拌した後、水酸化ナトリウム
25%水溶液を適量添加してpHを7.5に調整し、1
μmのフィルターを通して濾過することにより、粘度6
90cpの黄色インキを得た。
【0029】 比較例3 精製水 52.0部 ポルックス レッド PM−R(赤色顔料25%水分散品、住化カラー(株)製 ) 15.0部 エチレングリコ−ル 10.0部 プロピレングリコール 10.0部 カーボポール ETD 2020(上記一般式(化1)にて示される化合物、米 国Good−rich社製)の2%水溶液 10.0部 アロンA−20P(0.2%水溶液の粘度が500cpのポリアクリル酸ナトリ ウム塩 東亞合成(株)製)1%水溶液 3.0部 2−アミノ−2メチル−1,3−プロパンジオール 適量 上記各成分の内、精製水、ポルックス レッド PM−
R、エチレングリコ−ル、プロピレングリコール、カー
ボポール ETD 2020の2%水溶液を混合し2時
間攪拌した後、アロンA−20Pの1%水溶液を加えて
更に30分間攪拌する。2−アミノ−2メチル−1,3
−プロパンジオールを適量加えてpHを8.0に調整
し、1μmのフィルターを通して濾過することにより、
粘度450cpの赤色インキを得た。
【0030】
【発明の効果】実施例1〜3及び比較例1〜3のインキ
について下記の試験を実施した。
【0031】試験1:顔料凝集(1) 容量12ml、高さ10cmのガラス製試験管に、イン
キの高さ8cmになるように入れて密封し、50℃雰囲
気中に2ヶ月靜置した後に取り出して、試験前後の顔料
の平均粒子径を比較した。顔料粒子径は大塚電子(株)
製粒度分布計LPA−3000/3100を使用して測
定した。結果を(表1)に示す。
【0032】
【表1】
【0033】試験2:顔料沈降(2) 試験1において、試験管を取り出した直後のインキ上面
を目視で観察し、顔料が沈降して、透明な分散媒層(以
下水湧き層と称す)が生じているかどうか調べた。水湧
き層がある場合は、水湧き層の厚さを測定した。結果を
(表2)に示す。
【0034】
【表2】
【0035】試験3:顔料凝集(2) 容量12ml、高さ10cmのガラス製試験管に、イン
キの高さ8cmになるように入れて密封し、−30℃に
1日靜置と50℃に1日靜置の冷熱サイクルを連続して
5回行い、試験1と同様に調べた。結果を(表3)に示
す。
【0036】
【表3】
【0037】試験4:顔料沈降(2) 試験3において、試験管を取り出した直後のインキ上面
を目視で観察し、水湧きの有無を調べた。水湧きしてい
る場合は、水湧き層の厚さを測定した。結果を(表4)
に示す。
【0038】
【表4】
【0039】以上の如く、本発明のボールペン用水性イ
ンキ組成物は、経時や温度変化により、顔料が凝集した
り沈降することがない顔料分散安定性に優れたインキで
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、顔料と、水と、下記一般式
    (化1)で示される化合物及び/またはその塩と、5重
    量%水溶液の粘度が100センチポイズ(25℃)以下
    のポリアクリル酸及び/またはその塩とよりなるボール
    ペン用水性インキ組成物。 【化1】
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