JPS61235478A - 筆記および記録用水性顔料インキ組成物 - Google Patents

筆記および記録用水性顔料インキ組成物

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JPS61235478A
JPS61235478A JP60075366A JP7536685A JPS61235478A JP S61235478 A JPS61235478 A JP S61235478A JP 60075366 A JP60075366 A JP 60075366A JP 7536685 A JP7536685 A JP 7536685A JP S61235478 A JPS61235478 A JP S61235478A
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善文 杉戸
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啓二 中島
Michiei Nakamura
道衛 中村
Kazuo Kano
和夫 狩野
Takamitsu Shinoda
孝光 篠田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、筆記および記録用水性顔料インキ組成物に関
し、更に詳しく云えば、顔料および特定の重合体分散剤
を使用することにより耐光性、耐水性等の諸物性が良好
で、かつ顔料の分散安定性、保存安定性に優れた筆記お
よび記録用に有用な水性顔料インキ組成物に関する。
(従来の技術) 従来、水性のサインペン、プラスチックペン、ボールペ
ン、フェルトペン、万年筆、毛筆、製図用ドローイング
ペン等の筆記具用の水性インキや、情報記録端末用のプ
ロッターやインクジェット記録用の水性インキ等はその
色素成分としては主に水溶性染料が使用されている。し
かし、耐水性、耐光性等の物性が劣るという欠陥を有す
るため、それらの物性の優れた顔料を水性インキの色素
成分として使用する試みがなされ、例えば特公昭55−
35434号公報の如く、多くの提案がなされている。
(発明が解決しようとする問題点) 顔料はそれ自体では水性インキ媒体に不溶のものであり
、媒体中にて顔料粒子を摩砕して非常に微細な粒子にす
ると共に、分散剤の作用で媒体中に安定に分散させるこ
とによって水性顔料インキとして使用することが可能と
なった。
しかし、顔料分散剤としてポリビニルアルコールなどの
水溶性重合体を使用した場合には顔料の分散安定性に劣
り、また筆記後の耐水性にも劣った。
顔料の分散剤として親水性部分のほかに親油性部分を併
せ有する重合体を使用することも提案され(特公昭55
−35434号公報)、親油性部分が顔料と親和性を有
するためか、低粘度の水性インキ中であっても顔料の分
散安定性が向上された。
しかるに水性顔料インキ組成物はその保管中、輸送中あ
るいは陳列中等の様々な条件において品質が安定で実質
的変化を起さないことが必要なことである。
かかる観点から上記の顔料分散剤を用いた顔料水性イン
キ組成物をみるに、常温では優れた安定性を有するもの
であるが、高温の環境にて長期間保管されると、インキ
が増粘したり、極端な場合はゲル化の傾向を示し、筆記
不能となってしまうおそれがあった。そこで更に優れた
水性顔料インキ組成物の開発が要望されている。
本発明者らは上記の如き要望に応えるべく鋭意研究の結
果、顔料の分散剤として特定の親水性重合体を使用して
得られた水性顔料インキ組成物が上述の要望に十分応え
得るものであることを知見し1本発明を完成した。
(問題点を解決す・るための手段) すなわち、本発明は、顔料および分散剤を含み、媒体が
水性媒体である筆記および記録用水性顔料インキ組成物
において、上記分散剤が親油性部分、カチオン性部分お
よび親水性部分を併せ有する重合体であり、上記水性媒
体が低揮発性ないし不揮発性の親水性有機溶剤を含有す
ることを特徴とする筆記および記録用水性顔料インキ組
成物である。
本発明の詳細な説明すると、本発明で使用する顔料は、
従来公知の有機および無機顔料がすべて使用でき、例え
ばアゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、アンス
ラキノン系、ジオキサジン系、インジゴ・チオインジゴ
系、ペリノン争ペリレン系、イソインドレノン系、アゾ
−メチンアゾ系等の有機顔料、酸化チタン、酸化鉄系、
カーボンブラック系等の無機顔料である。
これらの顔料は粉末状でも濾過ケーキの水性ベースト状
でも使用されるが、分散のしやすさからは水性ペースト
を使用することが好ましい。
水性顔料インキ組成物中の顔料の含有量はインキとして
使用して書かれたり、記録された情報が読めたり、認識
されたり、識別される濃さであることが必要であり、特
に規定されるものではないが好ましくは、凡そ3〜30
!i量%である。
特にカーボンブラー2夕顔料は筆記および記録用のイン
キとして最も多く使用される黒色インキに使用される顔
料であるが、極性が強くまた粒子が著るしく細かいため
、通常分散が困難な顔料とされていたが、本発明による
分散剤を使用して分散を行なった場合には特に優れた効
果をもたらすことができ、優れた顔料インキを得ること
ができた。
本発明に使用する分散剤は、親油性部分、親水性部分に
、更にカチオン性部分を併せ有するものであることに大
きな特徴を有するものであって、その効果は次の如くで
ある。
顔料例えば前記した様なカーボンブラック顔料は水性媒
体中においては負電荷を宥しており1本発明の分散剤を
使用した場合にはその有する親油性部分による吸着のほ
か、カチオン性部分による電気的吸引力によって分散剤
が強固に顔料表面に固着しているものと考えられ、また
該分散剤の親水性部分は水性の媒体に溶解しているもの
であり、従って、顔料粒子は分散剤のそれらの三つの部
分の作用により媒体中に安定に保持され、分散されてい
るものと考えられる。
本発明の分散剤として使用する重合体はα、β−エチレ
ン性不飽和基を有する重量体の付加重合体である0分散
剤の親油性部分を形成する単量体は親油性をもたらす従
来公知の疎水性単量体であり、例えばアクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸、マレイン酸等の不飽和カルボン
酸のアルキルエステル、シクロアルキルエステル、アリ
ールアルキル(arylalk71 ) xステル、ア
リール(aryl)エステル等であり、また芳香族ビニ
ル化合物等である。更に具体的には、例えばアクリル酸
、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸
等の炭素数1〜20のアルキルエステル、シクロヘキシ
ルエステル、ベンジルエステル、フェニルエステル等、
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等であ
る。
上記において特に炭素数4〜16のアルキル基、シクロ
アルキル基、アリールアルキル基、アリール基を有する
単量体が好ましいものである。
このような単量体からなる親油性部分は分散剤中で約1
0〜93重量%であり、好ましくは30〜90重量%で
ある。
分散剤のカチオン性部分を形成する単量体としては、分
子中に第一級、第二級、第三級アミノ基、第四級アンモ
ニウム基、ピリジニウム基を有する従来公知の単量体が
使用される。
例えば前記した如き不飽和カルボン酸類のN−フルキル
アミノアルキルエステル、N、N−ジアルキルアミノア
ルキルエステル、N、N、N−トリアルキルアンモニウ
ムアルキルエステル、γ−(N−フルキルアミノ)−β
−ヒドロキシ−プロピルエステル、γ−(N 、 N−
ジアルキルアミノ)−β−ヒドロキシ−プロピルエステ
ル、γ−(N、N、N−トリアルキル−アンモニウム)
−β−ヒドロキシ−プロピルエステル等、N、N−ジア
ルキルアミノアルキルアミド等でありまたビニルピリジ
ン等である。
また、本発明の分散剤中の親水性部分とは、(a)アニ
オン性親木基およびその水媒体可溶性塩、 (b)カチオン性親水基およびその水媒体可溶性塩、 (C)ノニオン性親木基、 およびそれらの混合物を有する重合体部分である。
(a)アニオン性親水性基としては例えばカルボキシル
基、スルホン酸基、硫酸エステル基およびリン酸エステ
ル基等であり、アルカリ金属の塩類例えばナトリウム塩
、カリウム塩等、ア7ヤ、ウム塩、低級アミノの塩類例
えばモノ−、ジー、トリーの炭素数1〜3のアルキルア
ミノ、ア)、カルボアミド、アルキルアルカノールアミ
ノ、モルホリン、アルキルモルホリン等の塩であり、ま
たスルホン酸基のカルシウム1冨等である。
(b)カチオン性親水性基としては、第一級、第二級、
第三級アミノ基、第四級アンモニウム基およびピリジニ
ウム基であり、第一級アミノ基、置換基が炭素数1〜4
の第二級、第三級アミノ基。
第四級アンモニウム基およびその低級脂肪酸の塩例えば
ギ酸、酢酸、プロピオン酸の塩および無機酸の塩例えば
塩酸墳、臭m塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン
酸塩等である。
(C)ノニオン性親水性基としては、ヒドロキシル基、
カルボアミド基、エーテル基等であり、ヒドロキシエチ
ル基、グリセリル基、ポリエーテルグリコール基、カル
ボン酸アミド基等である。
更に上記親水性部分を形成する単量体の例としては、 (a)7ニオン性のものとして、アクリル酸、メタクリ
ル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸;上記のイ
タコン酸等に塩基酸のモノアミドモノカルボン酸類;上
記不飽和カルボン酸のヒドロキシエチルエステル、ヒド
ロキシプロピルエステル類のi&酸エステル、リン酸エ
ステル;上記不飽和カルボン酸のスルホエチルエステル
、スルホエチルアミド:スチレンスルホン酸およびそれ
らの前記した水媒体可溶性塩である。
また重合体形成後上記した単量体の重合体に変えうる、
例えば酸無水物、低級アルキルエステル等も同様に使用
される。
(b)カチオン性のものとして、(a)で述べた不飽和
カルボン酸類のアミノアルカノールエステル、N−フル
キルアミノアルカノールエステル、N、N−ジアルキル
アミノアルカノールエステル、N、N、N−)リアルキ
ルアンモニウムアルカノールエステル、γ−7ミノーβ
−ヒドロキシーn−プロピルエステル、γ−(N−フル
キルアミノ)−β−ヒドロキシ−n−プロピルエステル
、γ−(N、N−ジアルキルアミノ)−β−ヒドロキシ
−n−プロピルエステル、N、N−ジアルキルアミノア
ルキルアミド等およびそれらの前記した水媒体可溶性塩
である。
上記においてアルキル基は炭素数1〜4の低級アルキル
基が好ましいものであり、アルカノールとしては炭素数
2〜4の低級アルカノールが好ましいものである。
また、これらは反応性を有する重合体を形成させてのち
カチオン性基を導入することによっても得られる。
(C)ノニオン性のものとして、(a)で述べた不飽和
カルボン酸類のヒドロキシエチルエステル、ヒドロキシ
プロピルエステル、ポリエチレングリコールエステル、
アルコキシポリエチレンオキサイドエステル、グリセリ
ルエステル、カルボアミド等である。
これらの使用量は分散剤を水性媒体中に実質的に溶解な
いし超微粒子的に分散さすに必要な量が使用されるもの
であり、分散剤中の親油性部分、カチオン性部分との関
連によっても変って来るものであるが、イオン性の親水
性基をもたらす単量体は比較的少量の使用でよく、非イ
オン性の親水性基をもたらす単量体は比較的多量使用す
ることが必要とされる。
分散剤中の好ましい凡その含有量としては重量比で (a)アニオン性親水性部分としては約5〜40%、 (b)カチオン性親水性部分としては約10〜50%、 (C)ノニオン性親水性部分としては約20〜60%、 位が好ましいものである。
必要以上に多量に使用することは本発明の水性顔料イン
キ組成物を使用して筆記または記録したものの耐水性を
低下させることになり、好ましいことではない。
また、上記の単量体に加えて必要に応じて例えば、アル
コキシエチルアクリレート、アルコキシエチルメタクリ
レート、酢酸ビニル、アクリロニトリル、塩化ビニリデ
ンなどを添加して使用することもできる。
本発明において使用する上記の分散剤は上記単量体を適
切に混合し、従来公知の混合重合方法、例えば溶液重合
方法、懸濁重合方法、乳化重合方法等いずれの重合方法
によっても得ることができる。必要に応じて重合調節剤
等公知の添加剤も使用される。その際に使用される媒体
はそのまま水性媒体として使用される水または親水性溶
媒であればそのまま得られた重合液を使用することもで
きるし、また重合物を分離してのち溶解させて使用する
こともできる。
このように重合して得られる本発明の分散剤は特にその
分子量によって規定されるものではないが、凡そ1.0
00〜100,000の範囲位のものが、溶液中の重合
体含有率、溶液粘度および、それを使用した水性顔料イ
ンキ組成物の粘度等の性質、堅牢性等の品質等よりみて
好ましいものである。
本発明の水性顔料インキ組成物において上記の分散剤の
使用量は、顔料の種類およびそれぞれの銘柄によって顔
料の性質が異なるものであるため規定しうるちのではな
いが、凡そ約3〜300部、好ましくは凡そ5〜100
部である。無機系顔料は密度も高く、粒子も比較的大き
いので表面積は比較的小さく、従って分散剤は比較的少
ない量で良い、有機系顔料は密度は比較的低く、粒子は
細かいものが使用されることが多く、従って比較的多く
使用される。
特にカーボンブラック顔料は粒子が特に細かいため比較
的多量に使用することが特に好ましものである。
また、本発明の水性顔料インキ組成物中に含まれる水性
媒体は低揮発性ないし不揮発性の親水性有機溶媒の水溶
液が使用される0例えばエチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグ
リセリン、メチルカルビトール、エチルカルビトール、
ブチルカルビトール等を水100部に対して5〜200
部の比率で混和、溶解した水溶液が好ましいものである
更に従来公知の添加剤、保湿剤、防錆剤、防腐剤、分散
剤、潤滑剤等は必要に応じて添加される。
本発明の水性インキ組成物は上記の構成4分および配合
からなり、その製造方法は各種の方法が採用できる0例
えば、上記の各成分を配合し、これをボールミル、ホモ
ミキサー、サンドグラインダー、スピードラインミル、
ロールミル等の従来公知の分散機により混合摩砕する方
法が代表的である。
上記製造方法においては不揮発性の親水性有機溶剤は顔
料の分散処理後に添加することも可能であるが、通常は
同時に混合後分散処理するのが好ましい、このような分
散工程は経済性を考慮して、できるだけ顔料が高濃度の
状態で行い、分散処理後に水性インキとして適当な粘度
、すなわち約1〜20センチボイズ、好ましくは約3〜
10センチボイズの粘度に低下させるのが好ましい。
(作用・効果) 以上の如くして得られた本発明の筆記および記録用水性
顔料インキ組成物は長期間貯蔵、保管しても、輸送、陳
列等の様々な条件下においても品質が安定であり、顔料
粒子が凝集したり沈降する現象は実質的に全く認められ
ない。
これは顔料に対して分散剤がその有する親油性部分によ
る吸着に加えて、カチオン性部分による電気的吸引力に
よって強固にその表面に固着しているためであろうと考
えられ、かつ該分散剤の親水性部分の水性媒体への溶解
力もあいまって微細化された顔料粒子が水性媒体中に安
定に分解しているものと考えられる。
従って、サインペン、プラスチックスペン、ボールペン
、フェルトペン、万年筆、毛筆、製図用ドローイングペ
ン等の筆記具や、情報記録端末用のプロッターやインク
ジェット記録用の水性インキとして安定に使用されるも
のである。それらの容器中やペン先部分で凝集したり目
詰りを生じることなく、良好な筆記が可能であり、更に
低揮発性ないし不揮発性の親水性有機溶剤を含有してい
るのでペン先の乾燥による目詰も生じない理想的なイン
キであると云える。更に、用いている色素が従来の染料
と異なり水不溶性の顔料であるので、長期間の露光によ
っても全く褪色せず、筆記接水にぬれてもニジミ等を全
く生じない。
次に参考例および実施例をあげて本発明を具体的に説明
する。なお、文中、部および%とあるのは重量を表わす
参考例1 スチレン15部、エチルアクリレート45部。
N、N−ジメチルアミノエチルメタアクリレート20部
を混合し、別に溶媒としてイソプロピルアルコール50
部、ブチルカルビトール50部に7ゾビスイソブチロニ
トリル2部を加え溶解し通常の方法にて溶液重合を行う
重合が完結した時点で水酸化カリウム20%水溶液50
部を添加して、アルカリ水溶性重合物250部を得た。
参考例2 スチレン30部、ブチルイタコネート35部、N、N−
ジエチルアミノエチルメタアクリレート20部、イタコ
ン酸15部を混合し、別に溶媒としてエタノール70部
、エチレングリコール70部、ジエチレングリコール7
0部に重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド2部
を加え溶解し通常の方法にて溶液重合を行った0重合が
完結した時点で、ジェタノールアミノ20部、水50部
を加え撹拌溶解し、水溶性重合物380部を得た。
参考例3 メチルメタアクリレート30部、ヒドロキシエチルメタ
クリレート20部、ブチルアクリレート20部、N、N
−ジメチルアミノエチルメタアクリレート15部、メタ
クリル酸15部を混合し、別に溶媒としてイソプロピル
アルコール50部、ブチルカルビトール50部、アゾビ
スイソブチロニトリル2部を加え、溶解し通常の方法に
て溶液重合を行った0重合が完結した時点で、ジェタノ
ールアミノ15部、水35部を添加して、アルカリ水溶
性重合物250部を得た。
参考例4 スチレン15部、エチルアクリレート15部、エチルメ
タクリレート15部、エトキシエチルアクリレート15
部、γ−(N、N、N−トリメチルアンモニウム)−β
−ヒドロキシ−プロピルメタアクリレートの50%水溶
液40部、メタクリル酸20部を混合し、別に溶媒とし
てイソプロピルアルコール50部、ブチルカルビトール
5(II、アゾビスイソブチロニトリル2部を加え、溶
解し通常の方法にて溶液重合を行った6重合が完結した
時点で、ジェタノールアミノ15部、水15部を添加し
て、アルカリ水溶性重合物250部を得た。
実施例1 参考例1で得た重合液5.0部、カーボンブラック顔料
10.0部、水25.0部、水酸化カリウム0.1部を
加え、ボールミルで約20時間分散し、顔料濃度で10
%になる様にエチレングリコール27部、水22.9部
を加え、更に30分間分散させ、黒色の水性顔料分散液
を得た。
次に、この分散液を超遠心分離機にかけ、分散不良の粗
大粒子を除き、粒度の均一な黒色の水性分散液を得た。
このインキの顔料含有率9.7%、粘度4.7cpsで
低粘度であり、この組成物を中芯(吸蔵体)と、プラス
チック成形で作ったペン先を有するプラスチックのサイ
ンペンに詰め試験したところ、従来の染料水性サインペ
ンに比較し、次のとおり画期的に改良されたインキであ
ることが判明した。
インキ  いたサインペン 2LユJLLtlE・・・紙上に筆記後直ちに水につけ
てもにじまない。
L工tm−・・筆記後フェードメーターにより40時間
褪色せず。
支工塁i助・・・充分にある。
4、 右  60″C′=1 ・・・実用上問題なしi
工l立功・・・大 L工W−・・実用上問題なし ′ の    いたサインペン 1ユJLAJ・・・紙上に筆記後直ちに水につけると全
く字が判読できない位にじむ。
L工tm ・・・筆記後フェードメーターにより40時
間で殆んど褪色 1エIIJ・・・全くない。
4、   60℃ ゛ 1 ・・・実用上問題なし1工
l立功・・・やや劣る L工W ・・・実用上問題なし また、この組成物を針ペン、万年筆、筆ペン、ボールペ
ンに使用したところ、上記のサインベンの場合と同様、
従来品に比し、耐水性、耐光性が格段によく、隠蔽力が
あり、着色力も大きく、筆記特性も良好な保存性に優れ
た水性の着色組成物であることが明らかとなった。
また、上記の特徴以外にも隠蔽力があり、重ね書きした
場合でも加色性が少ないため、また筆記後の耐水性が良
好なため、鮮明な字または像が書けるなどの特徴を有す
る。
実施例2 参考例2で得た重合液7.4部、フタロシアニンブルー
顔料ペース)27.0部(顔料分10゜0部)ジェタノ
ールアミノ2.0部を加え、ペイントシェーカーにて5
時間分散し、顔IP4濃度で10%になる様にエチレン
グリコール20部、エチレングリコール6.0部、水2
7.1部、ベンゾトリアゾール(防錆剤)0.5部を加
え、更に30分間分散させ水性顔料分散液を得た。
次にこの分散液を超遠心分離機にかけ、分散不良の粗粒
子を除去し、9.7%の顔料含有率を有し粘度4.5セ
ンチボイズの筆記具用水性インキを得た。このものを金
属ポールのペン先を有するボールペンに詰め、各種の試
験を行なった結果、鮮明な青色を有し、実施例1の結果
と同様に耐水性、着色力、隠蔽力、耐光性等に諸物性の
優れ、また保存性にも優れたものであり、長時間使用後
においてもペン先の腐食や錆の発生は認められなかった
実施例3 参考例1で得た重合液5.0部、カーボンブラック顔料
10.0部、水15.0部、エチレングリコール5.0
部、水酸化カリウム0.1部を加え、サンドミルにて3
時間分散した。更に水35.8部、グリセリン18.0
部、チオ尿素11.1部を添加し、顔料濃度で9.0%
にし、更に30分間分散させ、黒色の水性顔料分散液を
得た。
次に、この分散液を超遠心分離機にかけ、粗大粒子を除
き、粗大粒子を除去し、8.7%の顔料含有率を有し、
4.2センチポイズの粘度の筆記具用水性インキを得た
このものをフェルトペンに詰め各種の試験を行った結果
、従来のフェルトペンのインキ中に比較し、耐水性、耐
光性、隠蔽力等の諸物性の優れ、また保存性も優れたも
のであった。
実施例4 参考例3で得た重合液6.0部にジェタノールアミノ3
.0部、エチレングリコール5 、0部、赤色不溶性ア
ゾ顔料ペースト36部(顔料分9゜0部)をボールミル
にて6時間分散し、更にエチレングリコールl O、2
m、ジエチレングリコール七ツメチルエーテル6 、3
部、水28.0部。
ベンゾトリアゾール(防錆剤)0.5部を添加し、更に
15分間混合分散し、粗大粒子を除去するためにカート
リッジフィルターを通過させ、顔料分8.8%、粘度4
.6センチポイズの赤色筆記具用水性顔料インキを得た
。このものを実施例1で用いたものと同様なサインベン
に詰め、各種テストを行つところ、実施例1と同様に隠
蔽力があり、耐水性、耐光性などの諸物性に優れ、また
保存性に優れた赤色水性インキであった。
実施例5 参考例4で得た重合液5.0部、ハンザエロー10G1
00部、水23.0部、ジェタノールアミノ2.0部を
サンドミルにて約4時間分散した。ついで顔料濃度が9
.0%になる様にエチレングリコール10.7部、グリ
セリン7.1部、水53.3部を添加し、更に15分間
混合分散し、粗大粒子を除去するために超遠心分離機に
掛は顔料分8,7%、粘度4.5センチポイズの筆記具
用水性インキを得た。
このものをサインペンおよびフェルトペンに詰めて、各
種試験を行ったところ、実施例1と同様に耐水性、耐光
性、隠蔽性、筆記性等の優れまた保存性に優れた黄色の
水性インキであった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)顔料および分散剤を含み、媒体が水性媒体である
    筆記および記録用水性顔料インキ組成物において、上記
    分散剤が親油性部分、カチオン性部分および親水性部分
    を併せ有する重合体であり、上記水性媒体が低揮発性な
    いし不揮発性の親水性有機溶剤を含有することを特徴と
    する筆記および記録用水性顔料インキ組成物。
  2. (2)分散剤中の親油性部分がアクリル酸、メタクリル
    酸、イタコン酸、フマール酸を包含するα,β−エチレ
    ン系不飽和カルボン酸のアルキルエステル、シクロアル
    キルエステル、アリールアルキルエステル、およびアリ
    ールエステル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニル
    トルエンあるいはそれらの二種以上の混合物からなる重
    合体であり、該親油性部分が分散剤中で約10〜93重
    量%を占める特許請求の範囲第(1)項に記載の顔料イ
    ンキ組成物。
  3. (3)分散剤中のカチオン性部分が、第一級、第二級、
    第三級アミノ基、第四級アンモニウム基、ピリジニウム
    基あるいはそれらの二種以上の基を有する重合体部分で
    あり、該カチオン性部分が分散剤中で約2〜50重量%
    を占める特許請求の範囲第(1)項に記載の顔料インキ
    組成物。
  4. (4)分散剤中の親水性部分が(a)カルボキシル基、
    スルホン基、硫酸エステル基またはリン酸エステル基等
    のアニオン性基の水性媒体可溶性塩、(b)第一級、第
    二級、第三級アミノ基、第四級アンモニウム基またはピ
    リジニウム基等のカチオン性基の水性媒体可溶性塩、(
    c)水酸基、ポリエチレンオキサイド基またはカルボア
    ミド基等のノニオン性基あるいはそれらの二種以上の基
    を有する重合体部分であり、親水性部分として分散剤中
    で (a)アニオン性親水性部分では約5〜40重量%、 (b)カチオン性親水性部分では約10〜50重量%、 (c)ノニオン性親水性部分では約20〜60重量% を占める特許請求の範囲第(1)項に記載の顔料インキ
    組成物。
  5. (5)低揮発性ないし不揮発性の親水性有機溶剤がエチ
    レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
    グリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリ
    コール、グリセリン、ジグリセリン、メチルカルビトー
    ル、エチルカルビトール、ブチルカルビトールあるいは
    それらの混合物である特許請求の範囲第(1)項に記載
    の顔料インキ組成物。
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