JPH057450Y2 - - Google Patents

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JPH057450Y2
JPH057450Y2 JP1986169492U JP16949286U JPH057450Y2 JP H057450 Y2 JPH057450 Y2 JP H057450Y2 JP 1986169492 U JP1986169492 U JP 1986169492U JP 16949286 U JP16949286 U JP 16949286U JP H057450 Y2 JPH057450 Y2 JP H057450Y2
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JP
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cylinder head
valve
connecting member
valve seat
fitting
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はシリンダヘツド構造に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来、シリンダヘツドの燃焼室側接合面の給排
気ポートには、吸排気弁のバルブシートが着座す
るバルブシートが一体的に嵌合されている。
バルブシートには実開昭60−3207号公報記載の
内燃機関用バルブシートがある。
第4図及び第5図に示すように内燃機関用バル
ブシートは、内燃機関のシリンダヘツド7aの
給・排気口c,dにそれぞれ嵌合されるバルブシ
ートにおいて、そのバルブシート1cを、バルブ
シート1cの半径方向に異なる材質の金属を積層
して内外2層のバルブシートを構成したものであ
る。
[考案が解決とようとする問題点] 上記提案のバルブシートは、外層を柔かくして
適当な嵌合代を得ること、嵌合時の応力及び嵌合
後における熱応力をその外層に吸収させることに
より、シリンダヘツドからのバルブシートの脱落
防止を図つたものと考えられる。
ところが、外層が金属である以上、嵌合時に生
じる嵌合反力はそのままシリンダヘツドに作用す
るから、最も弱い部分即ち第5図に示す吸気口c
と排気口dとの間を仕切るシリンダヘツド下面の
隔壁eに残留引張応力が生じてしまうという問題
があつた。
この残留引張応力は、エンジン運転時に於て熱
負荷が加えられると、次第にクラツクとして成長
してシリンダヘツドを破壊させるため避けなけれ
ばならない問題である。
[問題点を解決するための手段] 本考案は上記問題点を解消することを目的とし
ており、本考案は、互いに間隔を隔てて設けられ
たシリンダヘツドの排気ポートにバルブシートを
嵌合したシリンダヘツド構造において、上記バル
ブシート相互を排気ポート同士を結ぶ方向にバル
ブシートと同じ厚さの連結部材で連結して一体の
バルブインサートを形成すると共に、シリンダヘ
ツド下面にその排気ポート間に連結部材を嵌合さ
せる嵌合溝を形成し、上記バルブインサートとシ
リンダヘツドとの締め代を上記連結部材の連結方
向において大きく設定すると共に上記嵌合溝と連
結部材との締め代をバルブシートの連結方向の締
め代より小さく設定したものである。
[作用] 各バルブシートの嵌合によつて発生する排気ポ
ートの円周方向の引張応力は、連結部材の圧縮に
よる反力により打ち消され、また、バルブシート
の連結方向の締め代より、上記嵌合溝と連結部材
との締め代が小さいので、シリンダヘツドの排気
ポート間の隔壁に、連結部材の嵌合による残留引
張応力は生じない。
したがつてシリンダヘツドの排気ポート間の隔
壁に、残留引張応力は生じない。
[実施例] 以下に本考案のバルブインサートの好適一実施
例を添付図面に基づいて説明する。
第1図に示すようにバルブインサート3は、バ
ルブシート1a,1bと、連結部材2から構成さ
れる。
バルブシート1a,1bは共に所定の厚さtを
もち円筒状に形成されており、その一端側の内周
面4には、排気弁(図示せず)のシート面が着座
するテーパ面5が形成されている。
各バルブシート1a,1b間には互いを一体的
に連結する連結部材2が設けられ、この連結部材
2の肉厚t1はそれぞれのバルブシートtと同一と
なつている。即ち、連結された状態で水平且つ同
一レベルとなるようにバルブインサート3が形成
される。また各連結部は熱応力を緩和するために
適当な曲率rをもつて接続され、バルブシート1
a,1bの外径Dに対して連結部材2の巾D1
小さく形成されている。
次に、このように形成されたバルブインサート
3がシリンダヘツドに嵌合された例を第2図に基
づいて説明する。
第2図に示す7はシリンダヘツドであり、8,
9は排気ポートである。
図示されるように、シリンダヘツド7には、上
記バルブインサート3を嵌合するための連結嵌合
溝10が形成されている。具体的にこの連結嵌合
溝10は、シリンダヘツド7の下面部の排気ポー
ト8,9に上記バルブシート1a,1bをそれぞ
れ一体的に嵌合すべく設けられた嵌合部10a,
10aと、シリンダヘツド7の下面部に上記連結
部材2を嵌合すべく設けられた嵌合溝10bとか
ら構成されている。このシリンダヘツド7の連結
嵌合溝10の燃焼室(図示せず)側の内周面に
は、上記バルブインサート3を嵌合しやすくする
ための嵌合用テーパ面11が形成されている。
一方、この連結嵌合溝10は、バルブシート1
a,1bの連結方向の嵌合代aが大となり、連結
部材2の巾方向の嵌合代bが小となるように形成
されている。12は冷却水通路である。
以下、本考案のバルブインサートの作用を添付
図面に基づいて説明する。
連結部材2によつて一体化された各バルブシー
ト1a,1b及び連結部材2を嵌合溝10に嵌合
すると、連結嵌合溝10のその各排気ポート8,
9に該当する部分、即ち嵌合部10a,10aに
発生する円周方向の引張応力は、連結部材2が圧
縮されたときに生じる反力により、打ち消され
る。したがつて、排気ポート8,9間の隔壁13
には、残留引張応力が生じない。
ところで、本考案の実施例にあつて連結部材2
にて2以上のバルブシートを一体的に形成する説
明をしたが、一体成形することも、勿論可能であ
る。この場合バルブインサート3の材料としては
圧入(嵌合)に際しての強度が高い耐熱鋼以上の
焼結材料が適する。また、形状、肉厚、寸法は熱
膨脹を見込んで最適に形成することや加工精度上
で各バルブシート1a,1bの穴ピツチ及びシリ
ンダヘツド7に対する平行度の正確性についても
充分に対応することができる。さらに第3図に示
すように外層に軟かい金属14を被い形成するこ
とも当然可能である。
[考案の効果] 以上説明したことから明らかなように本考案の
バルブインサートによれば次のごとき優れた効果
を発揮できる。
(1) 互いに間隔を隔てて設けられたシリンダヘツ
ドの排気ポートにバルブシートを嵌合したシリ
ンダヘツド構造において、上記バルブシート相
互を排気ポート同士を結ぶ方向にバルブシート
と同じ厚さの連結部材で連結して一体のバルブ
インサートを形成すると共に、シリンダヘツド
下面にその排気ポート間に上記連結部材を嵌合
させる嵌合溝を形成し、上記バルブインサート
とシリンダヘツドとの締め代を上記連結部材の
連結方向において大きく設定すると共に上記嵌
合溝と連結部材との締め代をバルブシートの連
結方向の締め代より小さく設定したので、隔壁
に残留引張応力を生じさせることなく、かつシ
リンダヘツドより脱落することなくシリンダヘ
ツドにバルブインサートを取り付けることがで
きる。
(2) 部品点数を少なくすることができるので省力
化に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るバルブインサートの好適
一実施例を示す斜視図、第2図は本考案に係るシ
リンダヘツド構造を示す縦断面図、第3図は他の
実施例を示す縦断面図、第4図及び第5図は従来
の内燃機関のバルブシート、及びシリンダヘツド
との嵌合状態を示す概略図である。 図中、1a,1bはバルブシート、2は連結部
材、3はバルブインサート、7はシリンダヘツ
ド、8,9は排気ポート、10は連結嵌合溝であ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いに間隔を隔てて設けられたシリンダヘツド
    の排気ポートにバルブシートを嵌合したシリンダ
    ヘツド構造において、上記バルブシート相互を排
    気ポート同士を結ぶ方向にバルブシートと同じ厚
    さの連結部材で連結して一体のバルブインサート
    を形成すると共に、シリンダヘツド下面にその排
    気ポート間に上記連結部材を嵌合させる嵌合溝を
    形成し、上記バルブインサートとシリンダヘツト
    との締め代を上記連結部材の連結方向において大
    きく設定すると共に上記嵌合溝と連結部材との締
    め代をバルブシートの連結方向の締め代より小さ
    く設定したことを特徴とするシリンダヘツド構
    造。
JP1986169492U 1986-11-06 1986-11-06 Expired - Lifetime JPH057450Y2 (ja)

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JP1986169492U JPH057450Y2 (ja) 1986-11-06 1986-11-06

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JP1986169492U JPH057450Y2 (ja) 1986-11-06 1986-11-06

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Publication Number Publication Date
JPS6375510U JPS6375510U (ja) 1988-05-19
JPH057450Y2 true JPH057450Y2 (ja) 1993-02-25

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5844410B2 (ja) * 1973-05-12 1983-10-03 ザイダンホウジン コウギヨウカイハツケンキユウシヨ イツサンカチツソサンカシヨクバイ オヨビ サンカホウ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5844410U (ja) * 1981-09-07 1983-03-25 トヨタ自動車株式会社 内燃機関用バルブシ−ト

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5844410B2 (ja) * 1973-05-12 1983-10-03 ザイダンホウジン コウギヨウカイハツケンキユウシヨ イツサンカチツソサンカシヨクバイ オヨビ サンカホウ

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JPS6375510U (ja) 1988-05-19

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