JPH0529591Y2 - - Google Patents

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JPH0529591Y2
JPH0529591Y2 JP1988106841U JP10684188U JPH0529591Y2 JP H0529591 Y2 JPH0529591 Y2 JP H0529591Y2 JP 1988106841 U JP1988106841 U JP 1988106841U JP 10684188 U JP10684188 U JP 10684188U JP H0529591 Y2 JPH0529591 Y2 JP H0529591Y2
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JP
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cylinder
gasket
flange
crankcase
thick layer
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JP1988106841U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はクランクケースとシリンダとの接合面
間に挾み込まれる内燃機関のシリンダガスケツト
に関する。
(従来技術) 第7図に示すようにシリンダ2とクランクケー
ス1との結合構造は、一般にシリンダ2の下端に
外向きフランジ7を複数個形成し、該フランジ7
のボルト孔に挿通した締付けボルト9で締結して
いる。しかもガスシールとしてシリンダ2とクラ
ンクケース1との接合面間に例えば紙製ジヨイン
トシート等をガスケツト10として挾み込んでい
る。
ところが、第7図のようにシリンダ2の下端部
をクランクケース1に挿入結合する構造の場合、
ボルト締付け時には、ガスケツト10のボルト挿
通孔付近において、シリンダボア中心側及び反対
側部分Pが特に圧縮され、ガスケツトの圧縮歪み
でシリンダ2のフランジ7部の変形歪みが発生
し、それにより仮想線で示すようにシリンダ内径
の歪みが誘発される。即ちシリンダの下端部側の
直径が縮小(マイナス歪み)するように歪む。
特に2サイクルエンジンでは吸、排、掃気通路
があるため、シリンダ2のフランジ7の剛性が低
く、上記歪みが生じる場合があり、ピストンが入
らない又はピストンとシリンダ2の不適正クリア
ランスとなり、焼付に至るケースもある。
この対策として、金属板ベースのガスケツトを
使用し、金属板に折り返しビードを形成し、歪み
の発生を抑えたものもあるが、金属板をプレス成
形する必要性からコストが高く、ガスケツトのボ
ルト挿入孔周辺におけるシリンダボア中心と反対
側の張出部に寸法的余裕が少ないため、またビー
ド幅に対応したガスケツト部シール幅の確保がで
きず、特に小型化が困難である。
また金属板の表面に漏れ防止用シール材のコー
テイングあるいはゴム等の接着等が必要となり、
工程が複雑かつコスト高になる。
なお先行技術文献として特開昭61−207861等が
ある。
(考案の目的) 本考案の目的は、低コストでかつシール性がよ
く、さらにボルト締付け時におけるシリンダの歪
を意図的に抑制できるガスケツトを提供すること
である。
(目的を達成するための技術的手段) 上記目的を達成するために本考案は、締付けボ
ルトが挿入される外向フランジを有するシリンダ
とこのシリンダの下端部が挿入結合されるクラン
クケースの間に挾み込まれる内燃機関のシリンダ
ガスケツトにおいて、シリンダのフランジに対応
すると共にボルト挿通孔を有する外向張出部を備
え、上記ボルト挿通孔周辺の張出部のうち、シリ
ンダボア中心側とは反対側の部分の厚肉層を設け
ている。
(作用) シリンダを締付けボルトでクランクケースに締
結した時、ボルト挿通孔周囲の厚肉層部分に大き
な締付け荷重がかかり、厚肉層部分が圧縮される
が、シリンダフランジ7及びシリンダ2の下端部
は第7図の仮想線とは逆方向の歪みとなり、シリ
ンダ内径のマイナス歪みを意図的に縮小抑制でき
るし、あるいはシリンダ内径縮小→拡大(プラス
歪み)にも可能となる。またガスケツト10はク
ランクケース1とシリンダフランジ7間でフラン
ジ7の変形に追随した状態を保ちながら挾持され
ることになる。従つてシリンダ2の歪みは抑制さ
れ、ピストンがシリンダ2に入らない又は焼付等
の不具合が発生することなく、また高いシール性
能も維持される。
(実施例) 第3図は本考案によるガスケツトを備えた2サ
イクル単気筒内燃機関の縦断面図であり、クラン
ク軸3を支持したクランクケース1の上側にシリ
ンダ2が配置され、シリンダ2にはピストン5が
嵌合している。シリンダ2の下端部分の接合面A
には、半径方向外方に張り出すフランジ7が例え
ば2個形成されている。上記接合面A及びフラン
ジ7は本考案の要部であるガスケツト10を介し
てクランクケース1の上端接合面に載せられ、シ
リンダ2の下端部がクランクケース1に挿入され
た状態で、フランジ7に挿通された締付けボルト
9によりクランクケース1に結合されている。第
3図の11は掃気通路である。
シリンダ2のフランジ7に対応するガスケツト
10部分には、第1図に示すように半径方向外方
に張り出す張出部12が一体に形成されており、
該張出部12には締付けボルト挿通孔14がそれ
ぞれ形成されている。またガスケツト10の中央
部にはボア用の孔13及び掃気通路用切欠き13
a等が形成されている。上記ボルト挿通孔14の
周辺のうちシリンダボア中心O側とは反対側部
分、即ち半径方向外方側部分に厚肉層16が形成
されている。なお第1図では厚肉層16を明確に
するために網目状の線で表現している。
第2図は第1図の−断面図であり、厚みに
関しては誇張して表現している。厚肉層16は例
えば張出部12の上下両面に設けられている。厚
肉層16としては接着あるいは印刷によりシール
剤等の膜あるいはシート状部品を付けても可能で
ある。ガスケツト10としてはこの実施例では厚
さ0.5mmから1.0mm位の紙製のジヨイントシールが
使用され、厚肉層16の厚さは上下にそれぞれ
0.01mmから0.2mmの範囲としている。
(別の実施例) (1) 第4図の実施例は、厚肉層16として上下一
体のU字形部材を、張出部12の半径方向外方
側分部に嵌め込む構造である。
(2) 第5図の実施例は、厚肉層16をガスケツト
10とは別体に用意し、エンジン組付時に厚肉
層16をガスケツト10の上下両側に差し込む
構造である。
(3) 第6図の実施例は、ガスケツト成形時に厚肉
層16を一体成形する構造である。
(4) 肉厚層16の厚さはシリンダボアの剛性等に
よつて任意に設定されるものであり、ガスケツ
ト10のボルト挿入孔14におけるシリンダボ
ア中心O側のみを前もつてプレス等で圧縮させ
て、中心Oと反対側部より薄く成形させておく
方法もある。また上下の厚さを異ならせる構造
でもよく、また上下いずれか一方にのみ厚肉層
を形成する構造でもよい。
(5) ガスケツト10としては、フエノール樹脂等
の樹脂板を利用することもでき、またステンレ
スやアルミニウム等の金属板を利用することも
できる。
(考案の効果) 以上説明したように本考案は、締付けボルトが
挿入される外向フランジを有するシリンダとこの
シリンダの下端部が挿入結合されるクランクケー
スの間に挾み込まれる内燃機関のシリンダガスケ
ツトにおいて、シリンダのフランジに対応すると
共にボルト挿通孔を有する外向張出部を備え、上
記ボルト挿通孔周辺の張出部のうち、シリンダボ
ア中心側とは反対側の部分に厚肉層を設けている
ので、締付け時には厚肉層部分が圧縮されること
により、ガスケツト10は結果的には、フランジ
7の変形に追随した状態を保つことができるし、
またガスケツトの厚さが全体に均一になる場合も
あり、シール性の向上並びにシリンダの歪み抑制
による機関性能の向上を達成できる。
いいかえると、第7図に示すように、シリンダ
2の下端部の直径が縮小するような締付け時のフ
ランジ7の歪みに対して、第1図に示す外方側の
厚肉部16により、効果的にその歪みを抑制でき
る。
また金属板ベースに折り返しビードを形成する
構造に比べ、コストの低下、コンパクト化並びに
製造工程の簡素化を達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用したシリンダガスケツト
の平面図、第2図は第1図の−断面図、第3
図は第1図のガスケツトを備えた2サイクル単気
筒内燃機関の縦断面図、第4図、第5図及び第6
図はそれぞれガスケツトの変形例を示す縦断面部
分図、第7図は従来例の縦断面部分図である。 1……クランクケース、2……シリンダ、7…
…フランジ、9……ボルト、10……ガスケツ
ト、14……ボルト挿通孔、16……厚肉層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 締付けボルトが挿入される外向フランジ7を有
    するシリンダ2とこのシリンダ2の下端部が挿入
    結合されるクランクケース1の間に挾み込まれる
    内燃機関のシリンダガスケツトにおいて、シリン
    ダ2のフランジ7に対応すると共にボルト挿通孔
    14を有する外向張出部12を備え、上記ボルト
    挿通孔14周辺の張出部12のうち、シリンダボ
    ア中心側とは反対側の部分に厚肉層16を設けた
    内燃機関のシリンダガスケツト。
JP1988106841U 1988-08-11 1988-08-11 Expired - Lifetime JPH0529591Y2 (ja)

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JP1988106841U JPH0529591Y2 (ja) 1988-08-11 1988-08-11

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Publication Number Publication Date
JPH0228548U JPH0228548U (ja) 1990-02-23
JPH0529591Y2 true JPH0529591Y2 (ja) 1993-07-28

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ID=31340715

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JP1988106841U Expired - Lifetime JPH0529591Y2 (ja) 1988-08-11 1988-08-11

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5425967B2 (ja) * 1974-04-23 1979-08-31

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4867156U (ja) * 1971-12-06 1973-08-25
JPS5425967U (ja) * 1977-07-25 1979-02-20

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5425967B2 (ja) * 1974-04-23 1979-08-31

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JPH0228548U (ja) 1990-02-23

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