JPS6349560Y2 - - Google Patents
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- JPS6349560Y2 JPS6349560Y2 JP1982191871U JP19187182U JPS6349560Y2 JP S6349560 Y2 JPS6349560 Y2 JP S6349560Y2 JP 1982191871 U JP1982191871 U JP 1982191871U JP 19187182 U JP19187182 U JP 19187182U JP S6349560 Y2 JPS6349560 Y2 JP S6349560Y2
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- gasket
- seal rubber
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Landscapes
- Gasket Seals (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔1〕 技術分野
この考案は、内燃機関の吸気系統に用いられる
ガスケツトに関する。
ガスケツトに関する。
〔2〕 従来技術
従来の内燃機関のガスケツトとしては、例えば
特公昭43−4727号公報に記載されたものが知られ
ている。このガスケツトを第1,2図に基づいて
説明すると、1は内燃機関の吸気マニホールド用
のガスケツトであり、このガスケツト1は石綿
(アスベスト)ジヨイントシートから作られてい
る。ガスケツト1には吸入空気の通過する吸気穴
2と、冷却水の通過する水穴3と、締付ボルトの
挿通されるボルト穴4と、が形成されている。ま
た、吸気穴2と水穴3とが形成されているガスケ
ツト1の片面には、第2図に詳示するようにこれ
らの吸気穴2および水穴3のそれぞれの周囲を取
り囲みその表面から突出するようにシールゴム5
が付着されており、このシールゴム5は気密性を
有し、ガスケツト1を構成している石綿ジヨイン
トシートよりも軟質である。したがつて、シール
ゴム5は吸気穴2および水穴3の気密を保ちガス
洩れ等を防止している。
特公昭43−4727号公報に記載されたものが知られ
ている。このガスケツトを第1,2図に基づいて
説明すると、1は内燃機関の吸気マニホールド用
のガスケツトであり、このガスケツト1は石綿
(アスベスト)ジヨイントシートから作られてい
る。ガスケツト1には吸入空気の通過する吸気穴
2と、冷却水の通過する水穴3と、締付ボルトの
挿通されるボルト穴4と、が形成されている。ま
た、吸気穴2と水穴3とが形成されているガスケ
ツト1の片面には、第2図に詳示するようにこれ
らの吸気穴2および水穴3のそれぞれの周囲を取
り囲みその表面から突出するようにシールゴム5
が付着されており、このシールゴム5は気密性を
有し、ガスケツト1を構成している石綿ジヨイン
トシートよりも軟質である。したがつて、シール
ゴム5は吸気穴2および水穴3の気密を保ちガス
洩れ等を防止している。
しかしながら、このような従来のガスケツト1
にあつては、シールゴム5が吸気穴2および水穴
3の周囲のガスケツト1表面に付着されていたた
め、このガスケツト1をシリンダヘツドと吸気マ
ニホールドとの間に介装し締付ボルトで締め付け
ると、その締付力の大部分をシールゴム5が受け
る。この状態で機関が運転されると、シリンダヘ
ツドや吸気マニホールドの熱膨張、撓みあるいは
振動等によつてシールゴム5の受ける圧縮荷重が
変化することから、シールゴム5にへたりによる
劣化が生じ、その結果締付ボルトが緩む、あるい
は吸気穴2や水穴3の気密性が低下しガス洩れ等
が生じるという問題点があつた。
にあつては、シールゴム5が吸気穴2および水穴
3の周囲のガスケツト1表面に付着されていたた
め、このガスケツト1をシリンダヘツドと吸気マ
ニホールドとの間に介装し締付ボルトで締め付け
ると、その締付力の大部分をシールゴム5が受け
る。この状態で機関が運転されると、シリンダヘ
ツドや吸気マニホールドの熱膨張、撓みあるいは
振動等によつてシールゴム5の受ける圧縮荷重が
変化することから、シールゴム5にへたりによる
劣化が生じ、その結果締付ボルトが緩む、あるい
は吸気穴2や水穴3の気密性が低下しガス洩れ等
が生じるという問題点があつた。
〔3〕 考案の目的
そこで、この考案はガスケツト本体に形成され
空気、水、油等の複数の通路となる開口部の内周
面に沿つてガスケツト本体より軟質であり、芯材
の埋め込まれた環状のシール部材を設けることに
より、ガスケツトの気密性の低下やシール不良を
防止することを目的としている。
空気、水、油等の複数の通路となる開口部の内周
面に沿つてガスケツト本体より軟質であり、芯材
の埋め込まれた環状のシール部材を設けることに
より、ガスケツトの気密性の低下やシール不良を
防止することを目的としている。
〔4〕 考案の構成
この考案に係るガスケツトは、V型機関のシリ
ンダヘツドと吸気マニホールドとの間に介在さ
れ、複数の通路となる開口部および所定間隔の締
付ボルト穴が列状に形成されたガスケツト本体
と、該締付ボルト穴間に位置する少なくとも一つ
の該開口部の内周面に沿つて設けられ、該ガスケ
ツト本体より軟質でありかつ前記通路の気密を保
つ環状のシール部材と、該開口部の複数の通路へ
延設され、該シール部材に埋め込まれた芯材を設
けて構成されており、気密性の低下やシール不良
を防止するものである。
ンダヘツドと吸気マニホールドとの間に介在さ
れ、複数の通路となる開口部および所定間隔の締
付ボルト穴が列状に形成されたガスケツト本体
と、該締付ボルト穴間に位置する少なくとも一つ
の該開口部の内周面に沿つて設けられ、該ガスケ
ツト本体より軟質でありかつ前記通路の気密を保
つ環状のシール部材と、該開口部の複数の通路へ
延設され、該シール部材に埋め込まれた芯材を設
けて構成されており、気密性の低下やシール不良
を防止するものである。
〔5〕 実施例
以下、この考案を図面に基づいて説明する。
第3〜7図は、この考案の一実施例を示す図で
あり、この考案を吸気マニホールド用のガスケツ
トに適用した場合を示している。まず構成を説明
すると、11は内燃機関のシリンダヘツドと吸気
マニホールドとの接合面に介装され、その接合面
の気密を保つガスケツトであり、ガスケツト11
のシート部としての本体12は剛性部材である鉄
系合金製の金属板から作られている。本体12は
所定の厚さおよび硬度を有している。また、本体
12には開口部13が形成されており、開口部1
3はシリンダヘツドと吸気マニホールドの吸気通
路同士および冷却水通路同士を連通するととも
に、締付ボルトを挿通させる。すなわち、開口部
13は吸気通路、冷却水通路およびボルト穴が一
体となつて一つの開口部として本体12に形成さ
れている。吸気通路および冷却水通路となる開口
部13の内周面13aには、その内周面13aに
沿い2つの環状部分に形成され前記各通路の気密
を保つシール部材としてのシールゴム14が設け
られており、このシールゴム14は接着剤あるい
は焼付等によつて開口部13の内周面13aに固
着されている。したがつて、シールゴム14は開
口部13を、シリンダヘツドと吸気マニホールド
の吸気通路同士を連通する吸気穴15と、同じく
冷却水通路同士を連通する水穴16と、締付ボル
トの挿通されるボルト穴17と、に区分してい
る。シールゴム14は気密性を有し、その断面は
第4図に示すようにいわゆるOリングと略同様の
断面形状に形成されている。また、シールゴム1
4はその厚さが本体12よりわずかに厚く、その
硬度は本体12よりも軟質である。吸気穴15お
よび水穴16を区分形成しているシールゴム14
の内部には、第4図に詳示するようにシールゴム
14よりも硬質でこれらの吸気穴15および水穴
16の開口形状に略沿うように複数の通路に延設
して形成された鉄系合金製の第1芯材18が埋め
込まれている。さらに、このシールゴム14の内
周部にはシールゴム14の2つの環状部の内径
(すなわち、吸気穴15内径および水穴16内径)
よりも若干小径で前記第1芯材18と同様の材料
からなる第2芯材19が埋め込まれている。これ
らの第1、第2芯材18,19はシールゴム14
の強度を補強し、ガスケツト11の締付時にシー
ルゴム14が吸気穴15および水穴16の中心部
方向(内側方向)に過度に突出変形するのを防止
する。
あり、この考案を吸気マニホールド用のガスケツ
トに適用した場合を示している。まず構成を説明
すると、11は内燃機関のシリンダヘツドと吸気
マニホールドとの接合面に介装され、その接合面
の気密を保つガスケツトであり、ガスケツト11
のシート部としての本体12は剛性部材である鉄
系合金製の金属板から作られている。本体12は
所定の厚さおよび硬度を有している。また、本体
12には開口部13が形成されており、開口部1
3はシリンダヘツドと吸気マニホールドの吸気通
路同士および冷却水通路同士を連通するととも
に、締付ボルトを挿通させる。すなわち、開口部
13は吸気通路、冷却水通路およびボルト穴が一
体となつて一つの開口部として本体12に形成さ
れている。吸気通路および冷却水通路となる開口
部13の内周面13aには、その内周面13aに
沿い2つの環状部分に形成され前記各通路の気密
を保つシール部材としてのシールゴム14が設け
られており、このシールゴム14は接着剤あるい
は焼付等によつて開口部13の内周面13aに固
着されている。したがつて、シールゴム14は開
口部13を、シリンダヘツドと吸気マニホールド
の吸気通路同士を連通する吸気穴15と、同じく
冷却水通路同士を連通する水穴16と、締付ボル
トの挿通されるボルト穴17と、に区分してい
る。シールゴム14は気密性を有し、その断面は
第4図に示すようにいわゆるOリングと略同様の
断面形状に形成されている。また、シールゴム1
4はその厚さが本体12よりわずかに厚く、その
硬度は本体12よりも軟質である。吸気穴15お
よび水穴16を区分形成しているシールゴム14
の内部には、第4図に詳示するようにシールゴム
14よりも硬質でこれらの吸気穴15および水穴
16の開口形状に略沿うように複数の通路に延設
して形成された鉄系合金製の第1芯材18が埋め
込まれている。さらに、このシールゴム14の内
周部にはシールゴム14の2つの環状部の内径
(すなわち、吸気穴15内径および水穴16内径)
よりも若干小径で前記第1芯材18と同様の材料
からなる第2芯材19が埋め込まれている。これ
らの第1、第2芯材18,19はシールゴム14
の強度を補強し、ガスケツト11の締付時にシー
ルゴム14が吸気穴15および水穴16の中心部
方向(内側方向)に過度に突出変形するのを防止
する。
次に、作用を説明する。ガスケツト11がシリ
ンダヘツドと吸気マニホールドとの間に介装され
締付ボルトによつて所定値まで締め付けられる
と、ガスケツト11は圧縮荷重を受ける。このと
き、本体12に比して軟質であるシールゴム14
は本体12の厚さまでは圧縮変形するが、それ以
上圧縮変形することはない。すなわち、ガスケツ
ト11の締め付けによる圧縮荷重の大部分は本体
12が受けており、シールゴム14に過大な圧縮
荷重が作用することはない。したがつて、シール
ゴム14にはガスケツト11の締付力による過度
の変形が生じない。また、このとき、第1、第2
芯材18,19はガスケツト11の締付力により
シールゴム14が吸気穴15および水穴16の中
心部方向に過度に突出変形し、シリンダヘツドと
シールゴム14および吸気マニホールドとシール
ゴム14との間における接触面圧を低下させるの
を抑制しており、この接触面の気密性を保持して
いる。次に、この状態で機関が運転されると、シ
リンダヘツドや吸気マニホールドの熱膨張、撓
み、振動等によりガスケツト11が受ける圧縮荷
重が変化するが、その変化する荷重の大部分は本
体12が受ける。したがつて、従来のようにシー
ルゴム14に圧縮荷重の変化による劣化が生じる
ことはなく、その結果、シールゴム14の劣化に
起因する気密性の低下や締付ボルトの緩みは防止
される。また、第1、第2芯材18,19がシー
ルゴム14の内部および内周部に埋め込まれてい
ることから、機関の運転に伴う吸気管内の高負圧
によつて吸気穴15の内周面に設けられているシ
ールゴム14が吸気通路内へ引き込まれ過度に突
出変形するという現象が抑制され、上述した場合
と同様にこの現象に起因するガスケツト11の気
密性の低下が防止される。
ンダヘツドと吸気マニホールドとの間に介装され
締付ボルトによつて所定値まで締め付けられる
と、ガスケツト11は圧縮荷重を受ける。このと
き、本体12に比して軟質であるシールゴム14
は本体12の厚さまでは圧縮変形するが、それ以
上圧縮変形することはない。すなわち、ガスケツ
ト11の締め付けによる圧縮荷重の大部分は本体
12が受けており、シールゴム14に過大な圧縮
荷重が作用することはない。したがつて、シール
ゴム14にはガスケツト11の締付力による過度
の変形が生じない。また、このとき、第1、第2
芯材18,19はガスケツト11の締付力により
シールゴム14が吸気穴15および水穴16の中
心部方向に過度に突出変形し、シリンダヘツドと
シールゴム14および吸気マニホールドとシール
ゴム14との間における接触面圧を低下させるの
を抑制しており、この接触面の気密性を保持して
いる。次に、この状態で機関が運転されると、シ
リンダヘツドや吸気マニホールドの熱膨張、撓
み、振動等によりガスケツト11が受ける圧縮荷
重が変化するが、その変化する荷重の大部分は本
体12が受ける。したがつて、従来のようにシー
ルゴム14に圧縮荷重の変化による劣化が生じる
ことはなく、その結果、シールゴム14の劣化に
起因する気密性の低下や締付ボルトの緩みは防止
される。また、第1、第2芯材18,19がシー
ルゴム14の内部および内周部に埋め込まれてい
ることから、機関の運転に伴う吸気管内の高負圧
によつて吸気穴15の内周面に設けられているシ
ールゴム14が吸気通路内へ引き込まれ過度に突
出変形するという現象が抑制され、上述した場合
と同様にこの現象に起因するガスケツト11の気
密性の低下が防止される。
この実施例によるガスケツトは、特にV型機関
(シリンダ配置がV型の内燃機関)に用いて、そ
の効果が大である。一般的にV型機関は第5図に
示すようにシリンダブロツク20、シリンダヘツ
ド21およびロツカカバー22から構成されるシ
リンダ系、すなわちバンク23がV型に配置され
ており、これらの両バンク23,24間にはエア
クリーナ25を通して機関に外気を導入する吸気
マニホールド26がガスケツト11を介して配設
されている。吸気マニホールド26は通常、両バ
ンク23,24を形成している鉄系合金に比して
熱膨張率の大きいアルミニウム合金によつて形成
されており、高温時に熱膨張率の大きい吸気マニ
ホールド26が両バンク23,24間で突張り合
うことからガスケツト11は締付ボルトによる圧
縮荷重(ガスケツト11面に対して垂直方向の圧
縮荷重)の他に吸気マニホールド26の熱膨張に
よるその面方向(第5図矢印F方向)の荷重を受
ける。この結果、V型機関は直列機関(シリンダ
配置が直列の内燃機関)よりもガスケツトの使用
条件が過酷である。したがつて、このようなV型
機関に従来のガスケツトを使用すると、第6図に
示すように1加熱サイクルで気密不良を起こし、
吸気漏れによる機関不調や水、油漏れによるオー
バーヒート、機関の焼付等が発生していた。しか
しながら、この実施例によるガスケツトを使用す
ると、第6図に示すように80加熱サイクルでも気
密性が低下せず上記不具合を解消することができ
る。
(シリンダ配置がV型の内燃機関)に用いて、そ
の効果が大である。一般的にV型機関は第5図に
示すようにシリンダブロツク20、シリンダヘツ
ド21およびロツカカバー22から構成されるシ
リンダ系、すなわちバンク23がV型に配置され
ており、これらの両バンク23,24間にはエア
クリーナ25を通して機関に外気を導入する吸気
マニホールド26がガスケツト11を介して配設
されている。吸気マニホールド26は通常、両バ
ンク23,24を形成している鉄系合金に比して
熱膨張率の大きいアルミニウム合金によつて形成
されており、高温時に熱膨張率の大きい吸気マニ
ホールド26が両バンク23,24間で突張り合
うことからガスケツト11は締付ボルトによる圧
縮荷重(ガスケツト11面に対して垂直方向の圧
縮荷重)の他に吸気マニホールド26の熱膨張に
よるその面方向(第5図矢印F方向)の荷重を受
ける。この結果、V型機関は直列機関(シリンダ
配置が直列の内燃機関)よりもガスケツトの使用
条件が過酷である。したがつて、このようなV型
機関に従来のガスケツトを使用すると、第6図に
示すように1加熱サイクルで気密不良を起こし、
吸気漏れによる機関不調や水、油漏れによるオー
バーヒート、機関の焼付等が発生していた。しか
しながら、この実施例によるガスケツトを使用す
ると、第6図に示すように80加熱サイクルでも気
密性が低下せず上記不具合を解消することができ
る。
なお、この考案に係るガスケツトは上述したV
型機関に適用してその効果が大であるばかりでな
く、他のすべての種類の機関に適用しても同様の
効果を得ることができる。
型機関に適用してその効果が大であるばかりでな
く、他のすべての種類の機関に適用しても同様の
効果を得ることができる。
また、上記実施例においてはシールゴム14を
すべて一体に形成しているが、これは第7図a,
b,cに示すように吸気穴15、水穴16毎に別
体として形成してもよい。この場合、第7図cに
示すようにシールゴム14の内部に埋め込まれる
芯材28は上記実施例における第1芯材18と第
2芯材19とをすべて一体に形成したものとし、
その強度を大きくさせている。なお、芯材28に
形成されている孔29はシールゴム14との固着
性を増し埋込位置のずれを防止している。
すべて一体に形成しているが、これは第7図a,
b,cに示すように吸気穴15、水穴16毎に別
体として形成してもよい。この場合、第7図cに
示すようにシールゴム14の内部に埋め込まれる
芯材28は上記実施例における第1芯材18と第
2芯材19とをすべて一体に形成したものとし、
その強度を大きくさせている。なお、芯材28に
形成されている孔29はシールゴム14との固着
性を増し埋込位置のずれを防止している。
さらに、上記実施例はシールゴムをガスケツト
に形成された開口部の複数の通路に延設した芯材
に付着し、空気、冷却水の各通路の気密を保つよ
うにした場合であり、これは例えばガスケツトを
用いず前記各通路の接合面に溝を形成し、その溝
にOリングを嵌入させることにより、各通路毎に
それぞれ単独に気密を保つようにした場合に比し
て次のような利点を有している。
に形成された開口部の複数の通路に延設した芯材
に付着し、空気、冷却水の各通路の気密を保つよ
うにした場合であり、これは例えばガスケツトを
用いず前記各通路の接合面に溝を形成し、その溝
にOリングを嵌入させることにより、各通路毎に
それぞれ単独に気密を保つようにした場合に比し
て次のような利点を有している。
Oリングを嵌入させる溝の加工工数、通路毎
のOリング嵌入工数などに比して、上記実施例
によるガスケツトは全体として加工工数が少な
く作業能率の向上を図ることができる。
のOリング嵌入工数などに比して、上記実施例
によるガスケツトは全体として加工工数が少な
く作業能率の向上を図ることができる。
ガスケツトを用いれば、その部品数は1個で
あり、例えばある通路にOリングの嵌入を忘れ
るというようなミスが低減され作業の信頼性を
高めることができる。
あり、例えばある通路にOリングの嵌入を忘れ
るというようなミスが低減され作業の信頼性を
高めることができる。
〔6〕 効果
この考案によれば、
(A) V型機関のシリンダヘツドと吸気マニホール
ドとの間に介在され、複数の通路となる開口部
および所定間隔の締付ボルト穴が列状に形成さ
れたガスケツト本体と、 (B) 該締付ボルト穴間に位置する少なくとも一つ
の該開口部の内周面に沿つて設けられ、該ガス
ケツト本体より軟質でありかつ前記通路の気密
を保つ環状のシール部材と、 (C) 該開口部の複数の通路へ延設され、該シール
部材に埋め込まれた芯材と、 を設けたので、(A)、(B)構成により、締付ボルト間
を結ぶ線上に複数の通路となる開口部を位置させ
ることができ、締付ボルトの締付力が該シール部
全体に及び、通路の気密性を十分確保することが
できる。また、シール部材はガスケツト本体の厚
さまでは圧縮変形するが、それ以上は圧縮変形せ
ず、過度の変形による劣化やシール不良等を防止
することができる。
ドとの間に介在され、複数の通路となる開口部
および所定間隔の締付ボルト穴が列状に形成さ
れたガスケツト本体と、 (B) 該締付ボルト穴間に位置する少なくとも一つ
の該開口部の内周面に沿つて設けられ、該ガス
ケツト本体より軟質でありかつ前記通路の気密
を保つ環状のシール部材と、 (C) 該開口部の複数の通路へ延設され、該シール
部材に埋め込まれた芯材と、 を設けたので、(A)、(B)構成により、締付ボルト間
を結ぶ線上に複数の通路となる開口部を位置させ
ることができ、締付ボルトの締付力が該シール部
全体に及び、通路の気密性を十分確保することが
できる。また、シール部材はガスケツト本体の厚
さまでは圧縮変形するが、それ以上は圧縮変形せ
ず、過度の変形による劣化やシール不良等を防止
することができる。
(C)構成により、シール部材は通路内の負圧が作
用しても、通路内へ引き込まれることがなく、通
路内への突出変形を防止することができる。ま
た、隣接する通路は、芯材上に設けたシール部材
でシールするので、隣接する通路間の間隔を狭く
することができ、著しく通路等の小型化が図れ
る。芯材を複数の通路に延設して一体形成するの
で、部品点数が減り、生産性、コスト等に有利で
ある。
用しても、通路内へ引き込まれることがなく、通
路内への突出変形を防止することができる。ま
た、隣接する通路は、芯材上に設けたシール部材
でシールするので、隣接する通路間の間隔を狭く
することができ、著しく通路等の小型化が図れ
る。芯材を複数の通路に延設して一体形成するの
で、部品点数が減り、生産性、コスト等に有利で
ある。
また、(A)、(B)、(C)構成により、締付ボルトによ
る圧縮荷重と熱膨張による荷重とを大きく受ける
V型機関のシリンダヘツドと吸気マニホールドと
の間のシールを長期に亘り確実に行うことがで
き、通路内の水等の洩れによるオーバヒート、機
関の焼付、機関不調を大幅に防止することができ
る。
る圧縮荷重と熱膨張による荷重とを大きく受ける
V型機関のシリンダヘツドと吸気マニホールドと
の間のシールを長期に亘り確実に行うことがで
き、通路内の水等の洩れによるオーバヒート、機
関の焼付、機関不調を大幅に防止することができ
る。
第1,2図は従来のガスケツトを示す図であ
り、第1図はその部分正面図、第2図は第1図の
−矢視断面図、第3〜7図はこの考案に係る
ガスケツトの一実施例を示す図であり、第3図は
その部分正面図、第4図は第3図の−矢視断
面図、第5図はそのガスケツトを適用したV型機
関を示す正面図、第6図は従来と本考案との加熱
サイクル試験の結果を示すグラフ、第7図はその
シールゴムおよび芯材の他の形状例を示す図であ
り、第7図aはその正面図、第7図bは第7図a
の−矢視断面図、第7図cはその芯材を示す
正面図である。 11……ガスケツト、12……本体(ガスケツ
ト本体)、13……開口部、14……シールゴム
(シール部材)、18,19,28……芯材。
り、第1図はその部分正面図、第2図は第1図の
−矢視断面図、第3〜7図はこの考案に係る
ガスケツトの一実施例を示す図であり、第3図は
その部分正面図、第4図は第3図の−矢視断
面図、第5図はそのガスケツトを適用したV型機
関を示す正面図、第6図は従来と本考案との加熱
サイクル試験の結果を示すグラフ、第7図はその
シールゴムおよび芯材の他の形状例を示す図であ
り、第7図aはその正面図、第7図bは第7図a
の−矢視断面図、第7図cはその芯材を示す
正面図である。 11……ガスケツト、12……本体(ガスケツ
ト本体)、13……開口部、14……シールゴム
(シール部材)、18,19,28……芯材。
Claims (1)
- V型機関のシリンダヘツドと吸気マニホールド
との間に介在され、複数の通路となる開口部およ
び所定間隔の締付ボルト穴が列状に形成されたガ
スケツト本体と、該締付ボルト穴間に位置する少
なくとも一つの該開口部の内周面に沿つて設けら
れ、該ガスケツト本体より軟質でありかつ前記通
路の気密を保つ環状のシール部材と、該開口部の
複数の通路へ延設され、該シール部材に埋め込ま
れた芯材と、を備えたことを特徴とするガスケツ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19187182U JPS5996346U (ja) | 1982-12-17 | 1982-12-17 | ガスケツト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19187182U JPS5996346U (ja) | 1982-12-17 | 1982-12-17 | ガスケツト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5996346U JPS5996346U (ja) | 1984-06-29 |
JPS6349560Y2 true JPS6349560Y2 (ja) | 1988-12-20 |
Family
ID=30413073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19187182U Granted JPS5996346U (ja) | 1982-12-17 | 1982-12-17 | ガスケツト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5996346U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5533507A (en) * | 1978-08-29 | 1980-03-08 | Morikazu Nishihira | Tensionndistorted bow combined with pulley |
JPS5549130B2 (ja) * | 1975-07-09 | 1980-12-10 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5185155U (ja) * | 1974-12-27 | 1976-07-08 | ||
JPS54148748U (ja) * | 1978-04-07 | 1979-10-16 | ||
JPS5856455Y2 (ja) * | 1978-09-25 | 1983-12-26 | 石川ガスケツト株式会社 | シリンダ−ヘッド用ガスケットの液体孔用ゴムリング |
-
1982
- 1982-12-17 JP JP19187182U patent/JPS5996346U/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5549130B2 (ja) * | 1975-07-09 | 1980-12-10 | ||
JPS5533507A (en) * | 1978-08-29 | 1980-03-08 | Morikazu Nishihira | Tensionndistorted bow combined with pulley |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5996346U (ja) | 1984-06-29 |
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