JP3235795B2 - エンジンのシリンダ構造 - Google Patents

エンジンのシリンダ構造

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JP3235795B2
JP3235795B2 JP27671391A JP27671391A JP3235795B2 JP 3235795 B2 JP3235795 B2 JP 3235795B2 JP 27671391 A JP27671391 A JP 27671391A JP 27671391 A JP27671391 A JP 27671391A JP 3235795 B2 JP3235795 B2 JP 3235795B2
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bolt
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bolts
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典之 山下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンのシリン
造に関し、より詳しくは、シリンダブロックシリン
ダヘッドの締結部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンのシリンダ構造は、従来、例え
ば、実開昭60‐61460号公報の特に第2図で示さ
れるものがある。
【0003】これによれば、平面視で、シリンダブロッ
クの上端面が長方形とされ、この上端面の長手方向に向
ってこのシリンダブロックに複数のシリンダ孔が列設さ
れている。そして、上記上端面にシリンダヘッドが複数
のボルトにより締結されており、これらボルトは、シリ
ンダ孔の列設方向に向ってこれらシリンダ孔の左右に配
設されている。また、これらボルトは、同上シリンダ孔
の列設方向でみて、上記上端面の端部に設けられる端部
ボルトと、相隣るシリンダ孔の間に配設される中間部ボ
ルトとを備えている。
【0004】また、上記シリンダブロックのシリンダ側
壁に下部水ジャケットが形成されると共に、この下部水
ジャケットの上端部を上記シリンダブロックの上端面の
上方に向って連通させる下部連通孔が上記シリンダブロ
ックに形成されている。
【0005】また、平面視で、上記各端部ボルトから、
これら各端部ボルトに隣接する1つのシリンダ孔の中央
部分に向ってこのシリンダ孔に至るまでの上記シリンダ
ブロックの上端面の第1部分には、それぞれ上記下部連
通孔が配設され、一方、上記中間部ボルトから、この中
間部ボルトに隣接する2つのシリンダ孔の各中央部分に
それぞれ向ってこれら各シリンダ孔にそれぞれ至るまで
の上記シリンダブロッ クの上端面の各第2部分はほぼ平
坦に連続した面となるよう形成されている。
【0006】そして、上記構成によれば、各端部ボルト
の締結力により、これら各端部ボルトに隣接する1つの
シリンダ孔の周りで、上記シリンダブロックの上端面の
第1部分に生じようとする大きい応力は、上記下部連通
によって減少させられ、上記したシリンダブロックの
上端面の一部分で応力が過大になるということが防止さ
れる。
【0007】一方、上記中間部ボルトによる締結力は、
この中間部ボルトに隣接する2つのシリンダ孔の周り
で、上記シリンダブロックの上端面の各第2部分に分け
て与えられる。この場合、上記したように、シリンダブ
ロックの上端面の各第2部分はほぼ平坦に連続した面と
なるよう形成されていて、下部連通孔は形成されていな
いため、これら第2部分には、上記のように分けられた
締結力に応じた応力が生じ、よって、これら各応力は前
記端部ボルトにより上記第1部分に生じた応力とほぼ等
しくさせることができる。
【0008】よって、上記端部ボルトと中間部ボルトに
よる各締結力が互いにほぼ同じであっても、つまり、こ
れら端部ボルトと中間部ボルトを寸法などで同じ種類の
ものとしても、シリンダ孔の周りにおけるシリンダブロ
ックの上端面の各部応力を互いにより均一にできて、
このシリンダブロックに形成されたシリンダ孔の変形を
防止できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、上記シリンダブロックの上端面の端部にお
る上記下部連通孔は、シリンダ孔の周方向で相隣る両端
部ボルトに跨るように連続的に形成されており、このた
め、上記シリンダブロックの上端面の端部における剛性
が大きく低下しがちとなって、シリンダ孔の変形を十分
には防止できないおそれがある。
【0010】一方、上記シリンダブロックの上端面の
部連通孔に対面するシリンダヘッドの下端面に冷却水用
の水ジャケット等の上部連通孔を形成したとすると、上
記両連通孔が合致し、つまり、シリンダブロックとシリ
ンダヘッドのそれぞれ剛性の低い部分が合致して、
に、上記端部ボルト周りでのシリンダヘッドの部分の強
度が不足しがちとなり、もって、上記シリンダブロック
の上端面の端部に対し、端部ボルトによりシリンダヘッ
ドを締結させる場合の締結強度が不十分になるおそれを
生じる。
【0011】更に、上記シリンダブロックの上端面に上
記シリンダヘッドを上記各ボルトにより締結させた場
合、この締結により、上記シリンダブロックに生じる応
力は、このシリンダブロックのシリンダ壁の上、下部の
うち、上部に集中しがちとなり、この点でも、上記シリ
ンダ孔が変形するおそれがある。
【0012】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、シリンダブロックにシリンダヘッド
を組み付けるに際し、上記シリンダブロックにシリンダ
ヘッドを複数のボルトにより締結するようにした場合に
おいて、シリンダ孔の周りの各部に生じる応力をより
一にしてシリンダ孔の変形を防止しつつ、上記ボルトの
種類を少なくして、部品管理や、上記組付作業が容易に
できるようにし、しかも、このようにした場合でも、シ
リンダブロックの上端面の端部における剛性があまりに
大きくは低下しないようにし、かつ、上記シリンダブロ
ックの上端面に対する上記シリンダヘッドの締結強度が
十分に確保されるようにすることを目的とする。
【0013】更に、上記のようにした場合に、シリンダ
ブロックの上下方向における各部応力がより均一となる
ようにして、シリンダ孔が変形しないようにすることを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の特徴とするところは、平面視で、シリンダ
ブロック2の上端面3に沿う一方向に向ってこのシリン
ダブロック2に複数のシリンダ孔4を列設し、上記上端
面3にシリンダヘッド6を複数のボルト7により締結
し、これらボルト7をシリンダ孔4の列設方向に向って
これらシリンダ孔4の左右に配設し、同上ボルト7が、
同上シリンダ孔4の列設方向でみて、上記上端面3の端
部に設けられる端部ボルト7aと、相隣るシリンダ孔4
の間に配設される中間部ボルト7bとを備え、
【0015】上記シリンダブロック2のシリンダ側壁に
下部水ジャケット8を形成すると共に、この下部水ジャ
ケット8の上端部を上記シリンダブロック2の上端面3
の上方に向って連通させる下部連通孔11を上記シリン
ダブロック2に形成し、
【0016】平面視で、上記各端部ボルト7aから、こ
れら各端部ボルト7aに隣接する1つのシリンダ孔4
中央部分に向ってこのシリンダ孔4に至るまでの上記
リンダブロック2の上端面3の第1部分(H)に、それ
ぞれ上記下部連通孔11(C)を配設し、一方、上記中
間部ボルト7bから、この中間部ボルト7bに隣接する
2つのシリンダ孔4,4の各中央部分にそれぞれ向って
これら各シリンダ孔4にそれぞれ至るまでの上記シリン
ダブロック2の上端面3の各第2部分(F)(G)をほ
ぼ平坦に連続した面となるよう形成したエンジンのシリ
ダ構造において、
【0017】1)上記シリンダブロック2の上端面3の
端部における上記シリンダ孔4の周方向で相隣る端部ボ
ルト7a,7aの間の第3部分を、上記上端面3の端部
の外端縁から上記シリンダ孔4に至るまでほぼ平坦に連
続した面となるよう形成し、
【0018】2)上記シリンダブロック2の上端面3
上記第1、第2部分(H)(F)(G)にそれぞれ対面
する上記シリンダヘッド6の下端面の各部分(I)
(J)(K)を、ほぼ平坦に連続した面となるよう形成
【0019】3)上記シリンダ孔4の内外を連通させる
複数の吸気ポート16と複数の排気ポート18とを上記
シリンダヘッド6に形成し、
【0020】4)上記ボルト7と下部水ジャケット8の
各下端部を上記シリンダブロック2のシリンダ壁の上下
方向における中途部に位置させ、上記ボルト7と下部水
ジャケット8の下方で、上記シリンダ壁の下部外面に上
記シリンダ孔4側に向って凹む凹部13を形成した点に
ある。
【0021】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0022】この発明では、主に図1で示すように、各
端部ボルト7aから、これら各端部ボルト7aに隣接す
る1つのシリンダ孔4(B)の中央部分に向ってこのシ
リンダ孔4(B)に至るまでのシリンダブロック2の上
端面3の第1部分(H)に、それぞれ上方に向って開く
下部連通孔11(C)を形成してある。
【0023】このため、同上各端部ボルト7aの締結力
によりこれら各端部ボルト7aに隣接する1つのシリン
ダ孔4(B)の周りの上記各第1部分(H)に、より大
きい値で生じようとする応力は、上記下部連通孔1
(C)によって減少させられ、上記応力が過大になるこ
とが防止される。
【0024】一方、上記中間部ボルト7bによる締結力
は、この中間部ボルト7bに隣接する2つのシリンダ孔
4(B),4(E)の周りで上記各第2部分(F
G)に分けて与えられる。この場合、上記各第2部分
(F)(G)はほぼ平坦に連続した面となるよう形成し
て、連通孔が存在しないようにしてあるため、上記各
2部分(F)(G)には、それぞれ上記のように分けら
れた締結力に応じた応力が生じ、よって、これら各応力
は、前記端部ボルト7aにより上記第1部分(H)に生
じた応力とほぼ等しくさせることができる。
【0025】よって、上記端部ボルト7aと中間部ボル
ト7bによる各締結力が互いにほぼ同じであっても、つ
まり、これら端部ボルト7aと中間部ボルト7bを寸法
などで同じ種類のものとしても、シリンダ孔4(B)の
周りにおけるシリンダブロック2の上端面の各部応力
を互いにより均一にできる。
【0026】上記構成において、1)シリンダブロック
2の上端面3の端部における上記シリンダ孔4の周方向
で相隣る端部ボルト7a,7aの間の第3部分を、上記
上端面3の端部の外端縁から上記シリンダ孔4に至るま
でほぼ平坦に連続した面となるよう形成してある。
【0027】このため、上記のように下部連通孔11を
設けた場合、この下部連通孔11は、従来の技術のよう
に、シリンダ孔4の周方向で相隣る両端部ボルト7a,
7aに跨るように連続的に形成されるのではなく、上記
第3部分を挟んで不連続となる。
【0028】よって、上記シリンダブロック2の上端面
3の端部における剛性が上記下部連通孔11によって大
きく低下させられるということが抑制される。
【0029】)上記シリンダブロック2の上端面3
上記第1、第2部分(H)(F)(G)にそれぞれ対面
する上記シリンダヘッド6の下端面の各部分(I)
(J)(K)を、ほぼ平坦に連続した面となるよう形成
してある。
【0030】このため、上記シリンダヘッド6の下端面
のいずれかの部分に上部連通孔12が形成されるとして
も、上記シリンダブロック2の上端面3に上記シリンダ
ヘッド6の下端面を接合させてこれらを互いに締結させ
たとき、上記シリンダヘッド6の上記した上部連通孔1
が上記シリンダブロック2の上端面3の下部連通孔1
1に合致するということが防止され、つまり、シリンダ
ブロック2とシリンダヘッド6のそれぞれ剛性の低い部
分が互いに合致するということが防止される。
【0031】よって、上各ボルト7a,7b周りでの
シリンダヘッド6の下端面の上記した各部分(I)
(J)(K)に所定の剛性が確保される。
【0032】3)上記シリンダ孔4の内外を連通させる
複数の吸気ポート16と複数の排気ポート18とを上記
シリンダヘッド6に形成してある。
【0033】ここで、上記2)の構成を換言すれば、上
記シリンダヘッド6の下端面において、上記端部ボルト
7aと中間部ボルト7bからそれぞれシリンダ孔4の中
央部分に向ってこのシリンダ孔4に至るまでの部分
(I)(J)(K)は、ほぼ平坦に連続した面となるよ
う形成されており、ここには、シリンダヘッド6の強度
を低下させる上部連通孔12は存在していない。
【0034】このため、上記各ボルト7a,7bによ
り、上記シリンダヘッド6をシリンダブロック2に締結
させる場合には、上記シリンダヘッド6の下端面の上記
した各部分(I)(J)(K)によって、上記シリンダ
ヘッド6は上記シリンダブロック2に強固に締結され
る。
【0035】よって、上記したようにシリンダ孔4の内
外を連通させる複数の吸気ポート16と複数の排気ポー
ト18とを上記シリンダヘッド6に形成すると、このシ
リンダヘッド6の強度は低下しがちにはなるが、これに
かかわらず、上記2)の構成によって、上記シリンダヘ
ッド6はシリンダブロック2に強固に締結される。
【0036】4)上記ボルト7と下部水ジャケット8の
各下端部を上記シリンダブロック2のシリンダ壁の上下
方向における中途部に位置させ、上記ボルト7と下部水
ジャケット8の下方で、上記シリンダ壁の下部外面に上
記シリンダ孔4側に向って凹む凹部13を形成してあ
る。
【0037】このため、上記シリンダブロック2のシリ
ンダ壁の下部は、上記凹部13によって、上部に比べ強
度が低下させられることとなる。
【0038】よって、上記シリンダブロック2の上端面
3に上記シリンダヘッド6を各ボルト7a,7bにより
締結させた場合、この締結により、上記シリンダブロッ
ク2のシリンダ壁の上部には大きい応力が生じがちとな
るが、上記したように下部の強度が低いことから、この
下部に応力が分散される。このため、上記シリンダブロ
ック2の上下方向における各部応力がより均一とされ
る。
【0039】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0040】図1から図5において、図中符号1は自動
車に搭載される4サイクル4気筒エンジンであり、説明
の便宜上、図1中矢印Frの方向を前方として以下説明
する。
【0041】上記エンジン1のシリンダはシリンダブロ
ック2を有し、このシリンダブロック2を特に図1で示
すように平面視したときには、その上端面3は前後に長
いほぼ長方形状をなしている。上記上端面3は全体とし
てほぼ平坦面をなしており、この上端面3に沿う前後方
向に向って上記シリンダブロック2に4つのシリンダ孔
4が直線的に列設されている。これらシリンダ孔4は軸
心鉛直で互いに同じ径寸法である。
【0042】上記上端面3にシリンダヘッド6が複数の
ボルト7により締結されており、これらボルト7は互い
に同形同大で同一種類のものである。また、上記ボルト
7は前後方向(シリンダ孔4の列設方向)に向って等間
隔に配設され、かつ、シリンダ孔4の左右に配設されて
いる。そして、上記ボルト7は前後方向でみて、上記上
端面3の端部に設けられる4つの端部ボルト7aと、相
隣るシリンダ孔4,4の中央に配設される中間部ボルト
7bとで構成され、これら各ボルト7a,7bは長さ
や、形状等において同種類のものとされている。
【0043】上記シリンダブロック2のシリンダ側壁
内部には、特に図3から図5で示すように下部水ジャケ
ット8が形成されている。一方、シリンダヘッド6の内
部には、特に図2と図3とで示すように上部水ジャケッ
ト9が形成されている。また、図1から図4で示すよう
に、上記シリンダブロック2の上端面3にシリンダヘッ
ド6を組み付けたとき、上記下部水ジャケット8と上部
水ジャケット9とを互いに連通させる下部連通孔11と
上部連通孔12とが設けられている。
【0044】上記下部連通孔11はシリンダブロック
2に形成され、上記下部水ジャケット8の上端部を上記
シリンダブロック2の上端面3の上方に向って連通させ
る。一方、上記上部連通孔12はシリンダヘッド6に
形成され、上記上部水ジャケット9を上記シリンダヘッ
ド6の下端面の下方に向って連通させ、いずれの連通孔
11,12も各シリンダ孔4の周りに配設されている。
【0045】上記下、上部水ジャケット8,9と下、上
部連通孔11,12には冷却水が流されており、これに
より、シリンダブロック2やシリンダヘッド6が冷却さ
れるようになっている。
【0046】図1(平面視)と図4において、上記各端
部ボルト7aから、これら各端部ボルト7aに隣接する
1つのシリンダ孔4(B)の中央部分に向ってこのシリ
ンダ孔4(B)に至るまでの上記シリンダブロック2
端面3の第1部分(H)には、それぞれ上記下部連通孔
11(C)が配設されている。
【0047】一方、図1、図3、および図5において、
上記中間部ボルト7bから、この中間部ボルト7bに
接する2つのシリンダ孔4(B),4(E)の各中央部
分にそれぞれ向ってこれら各シリンダ孔4(B),4
(E)にそれぞれ至るまでの同上シリンダブロック2の
上端面3の各第2部分(F)(G)は、ほぼ平坦に連続
した面となるよう形成されている。
【0048】また、上記各中間部ボルト7bは、このボ
ルトとこのボルトに隣接する2つのシリンダ孔4,4の
各軸心との距離が等しくなる位置に設けられている。
【0049】上記構成によれば、端部ボルト7aから、
この端部ボルト7aに隣接する1つのシリンダ孔4
(B)に至るまでの上記上端面3の第1部分(H)に、
それぞれ上方に向って開く下部連通孔11(C)が形成
されているため、同上端部ボルト7aの締結力により、
上記端部ボルト7aに隣接する1つのシリンダ孔4
(B)の周りの上記各第1部分(H)に、より大きい値
生じようとする応力は上記下部連通孔11(C)に
よって減少させられ、上記応力が過大になることが防止
される。
【0050】一方、上記中間部ボルト7bによる締結力
は、この中間部ボルト7bに隣接する2つのシリンダ孔
4(B),4(E)の周りで上記各第2部分(F
G)に分けて与えられる。この場合、上記各第2部分
(F)(G)はほぼ平坦に連続した面となるよう形成さ
れていて、連通孔が存在しないため、上記各第2部分
(F)(G)には、それぞれ上記のように分けられた締
結力に応じた応力が生じ、このようにして、これら各応
、前記端部ボルト7aにより上記第1部分(H)に
生じた応力とがほぼ等しくされている。
【0051】よって、上記端部ボルト7aと中間部ボル
ト7bとは寸法などで同種類であって、各締結力は互い
にほぼ同じではあるが、シリンダ孔4(B)の周りにお
けるシリンダブロック2の上端面の各部応力はより
一とされ、このシリンダ孔4(B)の変形が防止されて
いる。
【0052】上記構成において、シリンダブロック2の
上端面3の端部における上記シリンダ孔4の周方向で相
隣る端部ボルト7a,7aの間の第3部分が、上記上端
面3の端部の外端縁から上記シリンダ孔4に至るまでほ
ぼ平坦に連続した面となるよう形成されている。
【0053】このため、上記のように下部連通孔11を
設けた場合、この下部連通孔11は、従来の技術のよう
に、シリンダ孔4の周方向で相隣る両端部ボルト7a,
7aに跨るように連続的に形成されるのではなく、上記
第3部分を挟んで不連続となる。
【0054】よって、上記シリンダブロック2の上端面
3の端部における剛性が上記下部連通孔11によって大
きく低下させられるということが抑制され、このため、
シリンダ孔4の変形が防止される。
【0055】また、上記シリンダブロック2の上端面3
の上記第1、第2部分(H)(F)(G)にそれぞれ
面する上記シリンダヘッド6の下端面の各部分(I)
(J)(K)は、ほぼ平坦に連続した面となるよう形成
されている。
【0056】このため、上記シリンダヘッド6の下端面
のいずれかの部分に上部連通孔12が形成されるとして
も、上記シリンダブロック2の上端面3に上記シリンダ
ヘッド6の下端面を接合させてこれらを互いに締結させ
たとき、上記シリンダヘッド6の上記した上部連通孔1
が上記シリンダブロック2の上端面3の下部連通孔1
1に合致するということが防止され、つまり、シリンダ
ブロック2とシリンダヘッド6のそれぞれ剛性の低い部
分が互いに合致するということが防止される。
【0057】よって、上記各ボルト7a,7b周りでの
シリンダヘッド6の下端面の上記した各部分(I)
(J)(K)に所定の剛性が確保されて、上記シリンダ
ブロック2の上端面3に対し、ボルト7a,7bによ
りシリンダヘッド6を締結させる場合の締結強度が十分
に確保される。
【0058】図4,5において、上記ボルト7と下部水
ジャケット8の各下端部が上記シリンダブロック2のシ
リンダ壁の上下方向における中途部に位置させられ、上
記ボルト7と下部水ジャケット8の下方で、上記シリン
ダ壁の下部外面に上記シリンダ孔4側に向って凹む凹部
13が形成されている。
【0059】上記の場合、第2部分(F)(G)の下方
は下部水ジャケット8などにより中空である必要はな
く、中実であってもよい。
【0060】図4と図5において、各シリンダ孔4には
ピストン14が摺動自在に嵌入されている。15はコン
ロッドである。
【0061】図2において、各シリンダ孔4の内外を連
通させる複数の吸気ポート16と複数の排気ポート18
とが上記シリンダヘッド6に形成されている。より具体
的には、上記各シリンダ孔4に対応してシリンダヘッド
6に2つの吸気ポート16,16と、これらに連なる吸
気通路17が形成されている。また、同上各シリンダ孔
4に対応してシリンダヘッド6に2つの排気ポート1
8,18と、これらに連なる排気通路19が形成されて
いる。上記各吸気ポート16と排気ポート18は吸気弁
と排気弁(図示せず)とにより適宜開閉される。また、
20は点火プラグである。
【0062】図1、図3、および図6において、上記各
排気通路19に対応して、シリンダヘッド6にはボルト
21により排気マニホールド22が取り付けられてい
る。この排気マニホールド22は各排気通路19から延
びる排気管23と、これら排気管23を集合させる集合
部24とで構成され、この集合部24の下流側開口には
排気を清浄にするための触媒25が取り付けられてい
る。
【0063】上記集合部24には酸素センサー27が着
脱自在に取り付けられ、この酸素センサー27の検出部
28は集合部24内に臨んでいる。ところで、排気の酸
素濃度は各気筒間でばらつきがある。そこで、集合部2
4に対する各排気管23の開口はそれぞれ上記検出部2
8に向わされており、これにより、各気筒間の平均的な
酸素濃度が酸素センサー27によって検出される。
【0064】また、上記集合部24内は容量の大きい空
間29とされている。このため、各排気管23から集合
部24内に流入した排気は上記空間29で一旦流れが均
一化される。よって、排気は上記均一な状態で触媒25
に流入することから、触媒25による排気の清浄化がむ
らなく効果的に行われる。
【0065】図3と図7において、上記各排気管23の
基部は基板31により互いに連結されている。この基板
31には二次空気導入路32が形成され、この二次空気
導入路32から各排気管23内の排気通路33に延びる
分岐路34が形成されている。
【0066】そして、上記二次空気導入路32と分岐路
34を通して外気が排気通路33に送り込まれ、これに
より排気が二次燃焼させられて、この排気の清浄化が行
われるようになっている。
【0067】上記の場合、二次空気導入路32は下流側
に進むに従い断面積が段階的に小さくなっており、これ
により、各排気通路33への二次空気の分配量が互いに
均一となるように考慮されている。
【0068】図8において、36はクランク軸で、この
クランク軸36に前記コンロッド15の下端が連結され
ている。36aは上記クランク軸36のウェブである。
前記シリンダブロック2の下端にはスカート37が形成
され、このスカート37内がクランク室38となってい
る。そして、このクランク室38内に上記クランク軸3
6が収納されている。また、このクランク軸36は、同
上シリンダブロック2の下部と、このシリンダブロック
2の下部にボルト39によりねじ止めされたベアリング
キャップ40との間に回転自在に支承されている。
【0069】上記シリンダブロック2の外側にはケース
42が設けられ、上記スカート37の下端に形成された
導入口43を通してクランク室38が上記ケース42の
下部内に連通させられている。また、上記ケース42の
内部を仕切る仕切板42aがケースカバー42bに溶接
により固定されており、更に、上記ケース42の上端に
は開閉弁44が取り付けられている。
【0070】そして、クランク室38に生じたブローバ
イガス45は上記導入口43を通してケース42内に導
入され、ケース42内部に設けられた仕切板42aによ
るブローバイガスの流速の変化によってブローバイガス
中のオイルが分離される。そして、オイルが分離された
ブローバイガスは、上記開閉弁44がサージタンク内圧
とクランク室内圧の差圧の増大時に開動作することによ
り、エンジン1の吸気側に設けられたサージタンク(図
示せず)に吸入されるようになっている。
【0071】上記構成において、導入口43の上流側と
下流側とを仕切る板金製の仕切板46が設けられてい
る。この仕切板46の下端はクランク室38に入り込ん
で、上記ベアリングキャップ40にボルト47によりね
じ止めされている。一方、同上仕切板46の上端は、上
記導入口43を通ってケース42の内側に向って延びて
いる。
【0072】そして、上記仕切板46は、前記コンロッ
ド15やクランク軸36がはねた潤滑油48が上記導入
口43を通りケース42内に直接的に飛び込むことを防
止する。
【0073】図8と図9において、前記コンロッド15
は、コンロッド本体50と、このコンロッド本体50の
下端にボルト51によりねじ止めされるベアリングキャ
ップ52とを備え、上記コンロッド本体50の下端とベ
アリングキャップ52との間にクランク軸36のクラン
クピン36bが支承されている。
【0074】図9により、上記ベアリングキャップ52
のねじ止めの構成につき、より詳しく説明する。
【0075】上記ボルト51は頭部54と、この頭部5
4からボルト51端に向って順次連設される基部55、
径小部56、径大部57、および雄ねじ部58とで構成
され、上記基部55と径大部57とは同径とされてい
る。
【0076】一方、ベアリングキャップ52には、上記
基部55と径大部57の下部を嵌入させる第1ボルト孔
60が形成されている。また、上記コンロッド本体50
の下端には、上記径大部57の上部を嵌入させる第2ボ
ルト孔61が形成され、この第2ボルト孔61は上記第
1ボルト孔60と同径とされている。また、上記第2ボ
ルト孔61の天井部には上記雄ねじ部58をねじ込ませ
る雌ねじ部62が形成されている。
【0077】そして、上記ボルト51を第1、第2ボル
ト孔60,61を通し、雌ねじ部62にねじ込むと、こ
のねじ止めの初期において、基部55と径大部57の下
部が第1ボルト孔60に嵌入することと、径大部57の
上部が第2ボルト孔61に嵌入することとによって、コ
ンロッド本体50とベアリングキャップ52の位置決め
がなされ、この後ねじ止めが完了する。
【0078】また、上記の場合、雄ねじ部58と雌ねじ
部62の締結力が所定値になったとき、ボルト51にお
いて、一番径の小さい径小部56に塑性変形が生じるよ
うにしてある。このため、上記締結力が過大になること
や、各ねじ部が塑性変形することが防止され、しかも、
ボルト47の軸方向力が安定するという効果がある。
【0079】
【発明の効果】この発明によれば、その前提条件とし
て、平面視で、シリンダブロックの上端面に沿う一方向
に向ってこのシリンダブロックに複数のシリンダ孔を列
設し、上記上端面にシリンダヘッドを複数のボルトによ
り締結し、これらボルトをシリンダ孔の列設方向に向っ
てこれらシリンダ孔の左右に配設し、同上ボルトが、同
上シリンダ孔の列設方向でみて、上記上端面の端部に設
けられる端部ボルトと、相隣るシリンダ孔の間に配設さ
れる中間部ボルトとを備え、
【0080】上記シリンダブロックのシリンダ側壁に下
部水ジャケットを形成すると共に、この下部水ジャケッ
トの上端部を上記シリンダブロックの上端面の上方に向
って 連通させる下部連通孔を上記シリンダブロックに形
成し、
【0081】平面視で、上記各端部ボルトから、これら
各端部ボルトに隣接する1つのシリンダ孔の中央部分に
向ってこのシリンダ孔に至るまでの上記シリンダブロッ
クの上端面の第1部分に、それぞれ上記下部連通孔を配
し、一方、上記中間部ボルトから、この中間部ボルト
に隣接する2つのシリンダ孔の各中央部分にそれぞれ向
ってこれら各シリンダ孔4にそれぞれ至るまでの上記
リンダブロックの上端面の各第2部分をほぼ平坦に連続
した面となるよう形成してある。
【0082】そして、上記前提条件によれば、各端部ボ
ルトから、これら各端部ボルトに対応する1つのシリン
ダ孔に至るまでのシリンダブロックの上端面に、それぞ
れ上方に向って開く下部連通孔を形成したため、同上各
端部ボルトの締結力によりこれら各端部ボルトに対応す
る1つのシリンダ孔の周りの上記各第1部分に、より大
きい値で生じようとする応力は、上記下部連通孔によっ
て減少させられ、上記応力が過大になることが防止され
る。
【0083】一方、上記中間部ボルトによる締結力は、
この中間部ボルトに対応する2つのシリンダ孔の周り
上記各第2部分に分けて与えられるが、この場合、上記
したように、各第2部分はほぼ平坦に連続した面となる
よう形成して、連通孔が存在しないようにしたため、上
記各第2部分には、それぞれ上記のように分けられた締
結力に応じた応力が生じる。よって、これら各応力は前
記端部ボルトにより上記第1部分に生じた応力とほぼ等
しくさせることができる。
【0084】即ち、シリンダブロックにシリンダヘッド
を組み付ける場合に、端部ボルトと中間部ボルトによる
各締結力が互いにほぼ同じであっても、つまり、これら
端部ボルトと中間部ボルトを同じ寸法などで種類のもの
としても、シリンダ孔の周りにおけるシリンダブロック
の上端面の各部応力を互いにより均一にでき、このシ
リンダ孔の変形を防止できることから、従来に比べてボ
ルトの種類を少なくでき、この結果、部品管理や、上記
組付作業が容易にできることとなる。
【0085】そして、上記前提条件において、1)上記
シリンダブロックの上端面の端部における上記シリンダ
孔の周方向で相隣る端部ボルトの間の第3部分を、上記
上端面の端部の外端縁から上記シリンダ孔に至るまでほ
ぼ平坦に連続した面となるよう形成してある。
【0086】このため、上記のように下部連通孔を設け
た場合、この下部連通孔は、従来の技術のように、シリ
ンダ孔の周方向で相隣る両端部ボルトに跨るように連続
的に形成されるのではなく、上記第3部分を挟んで不連
続となる。
【0087】よって、上記シリンダブロックの上端面の
端部における剛性が上記下部連通孔によって大きく低下
させられるということが抑制され、このため、シリンダ
孔の変形が防止される。
【0088】)上記シリンダブロックの上端面の上記
第1、第2部分にそれぞれ対面する上記シリンダヘッド
の下端面の各部分を、ほぼ平坦に連続した面となるよう
形成してある。
【0089】このため、上記シリンダヘッドの下端面の
いずれかの部分に上部連通孔が形成されるとしても、上
記シリンダブロックの上端面に上記シリンダヘッドの下
端面を接合させてこれらを互いに締結させたとき、上記
シリンダヘッドの上記した上部連通孔が上記シリンダブ
ロックの上端面の下部連通孔に合致するということが防
止され、つまり、シリンダブロックとシリンダヘッドの
それぞれ剛性の低い部分が互いに合致するということが
防止される。
【0090】よって、上各ボルト周りでのシリンダヘ
ッドの下端面の上記した各部分に所定の剛性が確保され
て、上記シリンダブロックの上端面に対し、ボルトに
よりシリンダヘッドを締結させる場合の締結強度が十分
に確保される。
【0091】3)上記シリンダ孔の内外を連通させる複
数の吸気ポートと複数の排気ポートとを上記シリンダヘ
ッドに形成してある。
【0092】ここで、上記2)の構成を換言すれば、上
記シリンダヘッドの下端面において、上記端部ボルトと
中間部ボルトからそれぞれシリンダ孔の中央部分に向っ
てこのシリンダ孔に至るまでの部分は、ほぼ平坦に連続
した面となるよう形成されており、ここには、シリンダ
ヘッドの強度を低下させる上部連通孔は存在していな
い。
【0093】このため、上記各ボルトにより、上記シリ
ンダヘッドをシリンダブロックに締結させる場合には、
上記シリンダヘッドの下端面の上記した各部分によっ
て、上記シリンダヘッドは上記シリンダブロックに強固
に締結される。
【0094】よって、上記したようにシリンダ孔の内外
を連通させる複数の吸気ポートと複数の排気ポートとを
上記シリンダヘッドに形成すると、このシリンダヘッド
の強度は低下しがちにはなるが、これにかかわらず、上
記2)の構成によって、上記シリンダヘッドはシリンダ
ブロックに強固に締結される。
【0095】4)上記ボルトと下部水ジャケットの各下
端部を上記シリンダブロックのシリンダ壁の上下方向に
おける中途部に位置させ、上記ボルトと下部水ジャケッ
トの下方で、上記シリンダ壁の下部外面に上記シリンダ
孔側に向って凹む凹部を形成してある。
【0096】このため、上記シリンダブロックのシリン
ダ壁の下部は、上記凹部によって、上部に比べ強度が低
下させられることとなる。
【0097】よって、上記シリンダブロックの上端面に
上記シリンダヘッドを各ボルトにより締結させた場合、
この締結により、上記シリンダブロックのシリンダ壁の
上部には大きい応力が生じがちとなるが、上記したよう
に下部の強度が低いことから 、この下部に応力が分散さ
れる。このため、上記シリンダブロックの上下方向にお
ける各部応力がより均一とされて、この点でも、シリン
ダ孔の変形が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリンダブロックの平面図である。
【図2】シリンダヘッドの底面図である。
【図3】図1の3‐3線矢視断面図である。
【図4】図1の4‐4線矢視断面図である。
【図5】図1の5‐5線矢視断面図である。
【図6】図3の6‐6線矢視図である。
【図7】図3の7‐7線矢視断面図である。
【図8】エンジン下部の縦断面図である。
【図9】図8の部分拡大展開図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 シリンダブロック 3 上端面 4 シリンダ孔 6 シリンダヘッド 7 ボルト 7a 端部ボルト 7b 中間部ボルト 11 下部連通
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 1/00 J F02F 1/10 B

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面視で、シリンダブロックの上端面に
    沿う一方向に向ってこのシリンダブロックに複数のシリ
    ンダ孔を列設し、上記上端面にシリンダヘッドを複数の
    ボルトにより締結し、これらボルトをシリンダ孔の列設
    方向に向ってこれらシリンダ孔の左右に配設し、同上ボ
    ルトが、同上シリンダ孔の列設方向でみて、上記上端面
    の端部に設けられる端部ボルトと、相隣るシリンダ孔の
    間に配設される中間部ボルトとを備え、上記シリンダブロックのシリンダ側壁に下部水ジャケッ
    トを形成すると共に、この下部水ジャケットの上端部を
    上記シリンダブロックの上端面の上方に向って連通させ
    る下部連通孔を上記シリンダブロックに形成し、 平面視で、 上記各端部ボルトから、これら各端部ボルト
    に隣接する1つのシリンダ孔の中央部分に向ってこのシ
    リンダ孔に至るまでの上記シリンダブロックの上端面
    第1部分に、それぞれ上記下部連通孔を配設し、一方、
    上記中間部ボルトから、この中間部ボルトに隣接する2
    つのシリンダ孔の各中央部分にそれぞれ向ってこれら各
    シリンダ孔にそれぞれ至るまでの上記シリンダブロック
    上端面の各第2部分をほぼ平坦に連続した面となるよ
    う形成したエンジンのシリンダ構造において、 1)上記シリンダブロックの上端面の端部における上記
    シリンダ孔の周方向で相隣る端部ボルトの間の第3部分
    を、上記上端面の端部の外端縁から上記シリンダ孔に至
    るまでほぼ平坦に連続した面となるよう形成し、 2)上記シリンダブロックの上端面の上記第1、第2部
    分にそれぞれ対面する上記シリンダヘッドの下端面の各
    部分を、ほぼ平坦に連続した面となるよう形成し 3)上記シリンダ孔の内外を連通させる複数の吸気ポー
    トと複数の排気ポートとを上記シリンダヘッドに形成
    し、 4)上記ボルトと下部水ジャケットの各下端部を上記シ
    リンダブロックのシリンダ壁の上下方向における中途部
    に位置させ、上記ボルトと下部水ジャケットの 下方で、
    上記シリンダ壁の下部外面に上記シリンダ孔側に向って
    凹む凹部を 形成したエンジンのシリンダ構造。
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