JPH0574270U - 魚釣用電動リ−ル等に使用されるバッテリ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 どのような形態の電動リ−ルにも給電出来て
汎用性が向上し、幅広い対応が出来ること。 【構成】 電動リ−ル１の後方の釣竿４にはバッテリ−
24のバッテリ−ケ−ス５が取り付けられている。バッテ
リ−ケ−ス５の側壁にはコンセントからなる接続部25が
設けられて接続部25と前記コンセント17の間にコ−ド26
が接続されている。バッテリ−ケ−ス５の下側には２組
の取付部5a、5bが設けられ、釣竿４を跨ぐように釣竿の
両側が取付部5a、5bで挟み込まれている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、釣竿にバッテリ−のケ−スを取り付け、ケ−スに接続部を設けて リ−ル本体に電気的に接続して給電する魚釣用電動リ−ル等に使用されるバッテ リ−に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、魚釣用電動リ−ルに於いては、魚釣用電動リ−ルと主電源のバッテリ− 間に接続された長いバッテリ−コ−ドが、魚釣り操作中に邪魔であることより、 電動リ−ル本体にバッテリ−を収容したバッテリ−ケ−スを着脱可能として、コ −ドレス化を図るようにした提案が実開平３−76465 号公報で知られている。 しかしながら、リ−ル本体にバッテリ−ケ−スを一体的に装着して電気的に接 続する構成のため、使用する電動リ−ルの大きさ、機種等の形態が限定されてし まい、汎用性がなく、幅広い対応が出来ない欠点がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする問題点は、使用する電動リ−ルの大きさ、機種等の形態が限 定されてしまい、汎用性がなく、幅広い対応が出来ないことである。

【０００４】 本考案の目的は前記欠点に鑑み、どのような形態の電動リ−ルにも給電出来て 汎用性が向上し、幅広い対応が出来る魚釣用電動リ−ル等に使用されるバッテリ −を提供することである。

【０００５】

【問題を解決するための手段】

本考案は、バッテリ−のケ−スに釣竿を跨ぐように釣竿を両側から挟み込む取 付部と、前記ケ−スに電動リ−ルのリ−ル本体に電気的に接続して給電する接続 部とを夫々設けたことを要旨とするものである。

【０００６】

【作用】

電動リ−ル１が使用される時は、釣竿４に電動リ−ル１とバッテリ−ケ−ス５ が取り付けられている。 バッテリ−ケ−ス５の下側には２組の取付部5a、5bが設けられ、釣竿４を跨ぐ ように釣竿の両側が取付部5a、5bで挟み込まれている。 電動リ−ル１とバッテリ−ケ−ス５がコ−ド26で接続されてスプ−ル３の胴部 3a内に設けられた図示しないモ−タ−と制御装置20にコ−ド26を介してバッテリ −ケ−ス５内のバッテリ−24から給電されて電動巻取りが可能になると共に、ハ ンドル13の回転で手動巻取りが可能になる。

【０００７】

【実施例】

以下、図示の実施例によって本考案を説明すると、図１から図３は第１実施例 で、図１は釣竿に電動リ−ルとバッテリ−のケ−スが取り付けられて竿受台に載 せられた要部断面側面図、図２は釣竿に電動リ−ルとバッテリ−のケ−スが取り 付けられた要部断面背面図、図３は釣竿にバッテリ−のケ−スが取り付けられた 要部拡大側面図である。

【０００８】 図１、図２で魚釣用電動リ−ル１はリ−ル本体２の左右両側枠2a、2bと複数本 の支柱2cとリ−ル脚10の固定板2dが一体に、かつ左右両側枠2a、2bが平行に保持 されて左右両側枠2a、2bの外側には夫々リ−ル側板11、12が取り付けられている 。 両側枠2a、2b間には公知の如くスプ−ル３が回転可能に支持されてスプ−ル３ の胴部3a内に設けられた図示しないモ−タ−と、リ−ル側板12から突出された図 示しないハンドル軸に取り付けられたハンドル13でスプ−ル３が回転される。 図１ではモ−タ−の一側が支持された保持具の螺子軸14が保持ケ−ス15から突 出されてナット16で固定されている。 前記リ−ル側板11にはコンセント17が設けられて端子18、18′に前記保持ケ− ス15から引き出されたリ−ド線19、19′の19とモ−タ−の制御回路が内装された 制御装置20から引き出されたリ−ド線21が接続されている。 前記リ−ル脚10は釣竿４に設けられたリ−ル脚固定装置の固定フ−ド22と移動 フ−ド23のリ−ル脚受入部に夫々挿入されて取り付けられている。

【０００９】 電動リ−ル１の後方の釣竿４にはバッテリ−24のバッテリ−ケ−ス５が取り付 けられている。 バッテリ−ケ−ス５の側壁にはコンセントからなる接続部25が設けられて接続 部25と前記コンセント17の間にコ−ド26が接続されている。 バッテリ−ケ−ス５の下側には２組の取付部5a、5bが設けられ、釣竿４を跨ぐ ように釣竿の両側が取付部5a、5bで挟み込まれている。

【００１０】 電動リ−ル１とバッテリ−ケ−ス５が取り付けられた釣竿４は竿受台６に載せ られている。 竿受台６は変形ｎ字形に形成されて一方の脚部6aに固定螺子杆27が螺合され、 固定螺子杆27の一端には凹状の保持金具28が固定されて保持金具28内に弾性体29 が固定され、他方の脚部6bとの間に船べり30等を挟んで竿受台６が固定される。 前記竿受台６の竿掛部6cと竿掛部6dは上向きＹ字状に開口形成されて釣竿４が 載せられている。

【００１１】 前記電動リ−ル１が使用される時は、釣竿４に電動リ−ル１とバッテリ−ケ− ス５が取り付けられ、電動リ−ル１とバッテリ−ケ−ス５がコ−ド26で接続され てスプ−ル３の胴部3a内に設けられた図示しないモ−タ−と制御装置20にコ−ド 26を介してバッテリ−ケ−ス５内のバッテリ−24から給電されて電動巻取りが可 能になると共に、ハンドル13の回転で手動巻取りが可能になる。

【００１２】 前記のように構成されると、バッテリ−ケ−ス５は釣竿４に取り付けられるの で、どのような形態の電動リ−ルにも給電出来て汎用性が向上し、幅広い対応が 出来る。 更に電動リ−ル１及び釣竿４から離れた主電源より長いバッテリ−コ−ドで給 電する必要がないので、魚の当たりの待機や誘い操作等でバッテリ−コ−ドが邪 魔にならなず、釣竿４の魚釣り操作が容易に行えると共に、他の釣り人の釣糸と 絡んでおまつりした時も迅速に対応できる。

【００１３】 図４は第２実施例で、図４は釣竿にバッテリ−のケ−スが取り付けられた要部 拡大正面図である。

【００１４】 第２実施例では釣竿４にバッテリ−24のバッテリ−ケ−ス５が取り付けられる と共に、バッテリ−ケ−ス５の下側には２組の取付部5a、5bが設けられて釣竿４ を跨ぐように釣竿の両側が取付部5a、5bで挟み込まれている。 取付部5a、5bには夫々突起31、32が固定されてバンド33が係止されている。 バッテリ−ケ−ス５の側壁にはコンセントからなる接続部25が設けられている 。

【００１５】 図５は第３実施例で、図５は釣竿にバッテリ−のケ−スが取り付けられた要部 拡大正面図である。

【００１６】 第３実施例では、バッテリ−ケ−ス５の下側にケ−ス５と一体で２組の取付部 5aと別体で２組の取付部材７がＸ字状に交差するように軸34で夫々取り付けられ 、取付部材７の取付部7aと取付部5aで釣竿４を跨ぐように釣竿の両側が挟み込ま れている。 取付部5aのバッテリ−ケ−ス５側基部5cと取付部材７には孔が穿設され、蝶頭 ネジ35が通されてナット36が螺合されている。

【００１７】 図６から図８は第４実施例で、図６は釣竿にバッテリ−のケ−スが取り付けら れた要部拡大正面図、図７は同要部断面拡大正面図、図８は同取付部の挟み込み が解除された拡大正面図である。

【００１８】 第４実施例では、バッテリ−ケ−ス５の下側にケ−ス５と一体で２組の取付部 5bと別体で２組の取付部材８が設けられて２組のレバ−９の操作で取付部5bと取 付部材８の取付部8aで釣竿４を跨ぐように釣竿の両側が挟み込まれている。

【００１９】 取付部5bの内側には保持部5dが連結部5eで保持されて保持部5dにピン軸5fが形 成されている。 取付部材８の上側には長孔8bが穿設され、バッテリ−ケ−ス５の下側に設けら れたピン軸5gが挿入されている。 更に取付部材８には保持部8cが設けられて保持部8cにピン軸8dが形成されてい る。

【００２０】 レバ−９は操作部9aと取付部5bを両側から挟むように板状の二股の腕部9b、9c と支持部9d、9eで形成されている。 操作部9aには係止部9fが形成され、バッテリ−ケ−ス５の下側に設けられた係 止部5hが係合可能の臨まされている。 支持部9d、9eには前記ピン軸5fとピン軸8dが挿入される孔が夫々穿設されてい る。

【００２１】 図６、図７のように操作部9aの係止部9fがバッテリ−ケ−ス５の下側の係止部 5hに係合されている状態では、取付部5bと取付部材８の取付部8aで釣竿４を跨ぐ ように釣竿の両側が挟み込まれる。

【００２２】 図８のようにレバ−９が回動されて下側に位置されると、取付部材８は長孔8b とピン軸5gの係合位置を中心に時計方向に回動されて取付部5bと取付部材８の取 付部8aによる釣竿４の挟み込みが解除される。

【００２３】 前記図５の第３実施例及び図６から図８の第４実施例において、バッテリー24 の重心が釣竿４より離れた時には、次のように変形してもよい。 即ち、図５の第３実施例において、２組の取付部5aの基部5cをバッテリーケー ス５の電動リール１側の前壁と反対側の後壁に夫々設けてバッテリーケース５と 釣竿４の間を狭めてもよい。 図６から図８までの第４実施例においては、２組の取付部5bと取付部材８を係 合するピン軸5gと係止部5hをレバー９の操作可能に前記と同様にバッテリーケー ス５の前後側壁に設けてもよい。

【００２４】 前記説明では、バッテリ−ケ−ス５を釣竿４の上側に図示したが、下側に取り 付けてもよい。 更に前記説明では、コンセントからなる接続部25をバッテリ−ケ−ス５の電動 リ−ル１側の側壁に図示したが、他の側壁に設けてもよい。 又、前記説明では、角形のバッテリ−24をバッテリ−ケ−ス５に収容するよう に図示したが、バッテリ−24は丸形等他の形状でもよい。 更にバッテリ−24のケ−スそのものがバッテリ−ケ−ス５であってもよい。 前記説明で各２組の取付部を１組としてもよい。

【００２５】

【考案の効果】

本考案は前述のように構成されたから、バッテリ−ケ−スは釣竿に取り付けら れるので、どのような形態の電動リ−ルにも給電出来て汎用性が向上し、幅広い 対応が出来ると共に、長いバッテリ−コ−ドで給電する必要がないので、魚の当 たりの待機や誘い操作等でバッテリ−コ−ドが邪魔にならなず、釣竿の魚釣り操 作が容易に行えると共に、他の釣り人の釣糸と絡んでおまつりした時も迅速に対 応できる等実用上優れた効果を奏する魚釣用電動リ−ル等に使用されるバッテリ −を提供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例で、釣竿に電動リ−ルとバッテリ−
のケ−スが取り付けられて竿受台に載せられた要部断面
側面図である。

【図２】同釣竿に電動リ−ルとバッテリ−のケ−スが取
り付けられた要部断面背面図である。

【図３】同釣竿にバッテリ−のケ−スが取り付けられた
要部拡大側面図である。

【図４】第２実施例で、釣竿にバッテリ−のケ−スが取
り付けられた要部拡大正面図である。

【図５】第３実施例で、釣竿にバッテリ−のケ−スが取
り付けられた要部拡大正面図である。

【図６】第４実施例で、釣竿にバッテリ−のケ−スが取
り付けられた要部拡大正面図である。

【図７】同要部断面拡大正面図である。

【図８】同取付部の挟み込みが解除された拡大正面図で
ある。

【符号の説明】

１ 電動リ−ル ２ リ−ル本体 ４ 釣竿 ５ バッテリ−ケ−ス 5a、5b、7a、8a 取付部 24 バッテリ− 25 接続部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 南部 一弥 東京都東久留米市前沢３丁目14番16号 ダ イワ精工株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バッテリ−のケ−スに釣竿を跨ぐように
   釣竿を両側から挟み込む取付部と、前記ケ−スに電動リ
   −ルのリ−ル本体に電気的に接続して給電する接続部と
   を夫々設けたことを特徴とする魚釣用電動リ−ル等に使
   用されるバッテリ−。