JPH0573843A - 薄膜磁気ヘツド及びその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘツド及びその製造方法

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JPH0573843A
JPH0573843A JP26145491A JP26145491A JPH0573843A JP H0573843 A JPH0573843 A JP H0573843A JP 26145491 A JP26145491 A JP 26145491A JP 26145491 A JP26145491 A JP 26145491A JP H0573843 A JPH0573843 A JP H0573843A
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magnetic
magnetic body
layer
substrate
gap
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Osamu Ishikawa
理 石川
Kosuke Narisawa
浩亮 成沢
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    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
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    • GPHYSICS
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    • GPHYSICS
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 非磁性材よりなる突起12をフロントギャッ
プが構成される位置に対応して基板1上に形成した後、
先端側が上記突起12の平坦部12aに形成されるよう
にして上記基板1上に下層磁性体3を形成する。次に、
上記下層磁性体3上に絶縁層8を介して導体コイル5を
複数層積層した後、この導体コイル5を覆ってレジスト
層18を形成する。そして、このレジスト層18を上層
磁性体4の外形形状に応じて露光現像する。 【効果】 導体コイルを積層した場合でも、トラック幅
精度を高精度なものとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばハードディスク
に対し情報信号の書込み或いは読出しをするのに好適な
薄膜磁気ヘッド及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、薄膜磁気ヘッドは、磁気回路部
を構成する磁性体膜や導体コイルが真空薄膜形成技術に
より形成されるため、狭トラック化や狭ギャップ化等の
微細寸法化が容易でしかも高分解能記録が可能であると
いう特徴を有しており、高密度記録化に対応した磁気ヘ
ッドとして注目され、実際にビデオテープレコーダやハ
ードディスク・ドライブ装置等に使用されている。
【0003】通常、この種の薄膜磁気ヘッドは、Al2
3 −TiC等からなる基板上に下地膜を介してフレー
ムメッキによって下層磁性体を形成した後、この上に絶
縁層を介して導体コイルをスパイラル状に形成し、さら
にこの上に絶縁層を介して上層磁性体を積層して磁気回
路部が構成されてなる。
【0004】ところで、ハードディスク・ドライブ装置
においては、3.5インチ,2.5インチ等のようによ
り一層の小型化・大容量化が進められており、これに応
じた高出力の薄膜磁気ヘッドが要求されている。その要
求を満たす手段として、例えば図11に示すように、基
板51上に相対向して積層した閉磁路を構成する下層磁
性体52と上層磁性体53の間に絶縁層54を介して導
体コイル55を何層にも積層してコイルの巻数を増や
し、出力アップを図るようなことが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
に導体コイル55を何層にも積層して巻数を増やすと、
下層磁性体52から上層磁性体53の上面までの高さh
が単層の導体コイル55の場合に比べて極めて大きくな
る。このため、上層磁性体53をフォトリソグラフィー
技術によって作製する際、最上段の導体コイル55を覆
って設けられるレジスト層(図示は省略する。)の露光
がいわゆる高段差露光となり、トラック幅精度が劣化す
る。
【0006】すなわち、上層磁性体53のコア形状にパ
ターニングしたフォトマスクをレジスト層に密着させて
露光するが、マスクとレジスト層が密着した部分は略等
しい幅でマスクのパターンがレジスト層に転写されるも
のの、磁気ギャップgが構成される磁気ギャップ部分で
は上記高さhのためにその分マスクパターンがぼやけて
しまう。このぼやけ方は、上記高さhが大きくなればな
る程増大する。したがって、正確なトラック幅を出すこ
とができなくなり、今後益々狭トラック化される薄膜磁
気ヘッドへの要求に対処することが困難となる。また、
導体コイル55を積層すればする程、磁路長が益々長く
なって出力が低下する。
【0007】そこで本発明は、上述の技術的な課題に鑑
みて提案されたものであって、トラック幅精度に優れ、
且つ磁路長の増加を招くことなく巻数アップできる高出
力の薄膜磁気ヘッドを提供することを目的とするととも
に、導体コイルの多層化が容易に行える高出力化された
薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、基板上に積層される下層磁性体と上層
磁性体が磁気記録媒体との対接面側で所定のギャップ長
を持って対向配置してフロントギャップを構成するとと
もに、バック側で磁気的に接続してバックギャップを構
成してなる薄膜磁気ヘッドにおいて、上記基板のフロン
トギャップと対応する位置に非磁性材からなる突起が設
けられ、該突起上に積層される下層磁性体及び上層磁性
体間にフロントギャップが構成されていることを特徴と
するものである。
【0009】さらに本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
は、非磁性材よりなる突起をフロントギャップが構成さ
れる位置に対応して基板上に形成する工程と、先端側が
上記非磁性材よりなる突起上に成膜されるようにして上
記基板上に下層磁性体を形成する工程と、上記下層磁性
体上に絶縁層を介してスパイラル状の導体コイルを複数
層形成する工程と、最上層上にレジスト層を形成し、こ
のレジスト層を上層磁性体の外形形状に応じて露光現像
してフレームを形成する工程と、メッキ及びエッチング
により上記フレーム内に上層磁性体を形成する工程とを
有してなるものである。
【0010】
【作用】本発明にかかる薄膜磁気ヘッドにおいては、基
板のフロントギャップと対応する位置に非磁性材からな
る突起が設けられているので、フロントギャップ部の下
層磁性体と上層磁性体間の対向距離が短くなり、フロン
トギャップのトラック幅精度が向上する。
【0011】さらに本発明にかかる薄膜磁気ヘッドの製
造方法においては、フロントギャップが構成される位置
に対応して基板上に形成した非磁性材よりなる突起の上
に下層磁性体を形成した後、この下層磁性体上に導体コ
イルを複数層形成し、最上層上にレジスト層を形成する
と、フロントギャップ位置の下層磁性体が上記突起の高
さ分だけ持ち上げられ、当該下層磁性体からレジスト層
の表面までの高さが短くなる。
【0012】次に、上記レジスト層に対して上層磁性体
の外形形状に応じたマスクを用いて露光すると、フロン
トギャップ位置のレジスト層と導体コイル上のレジスト
層間の高さが小さくなっていることから、パターンぼけ
することなくマスクパターンが正確に転写される。この
後、現像を行えばトラック幅精度の高い薄膜磁気ヘッド
が作製される。
【0013】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。本実施例の薄
膜磁気ヘッドにおいては、図1に示すように、基板1上
にAl2 3 層2を介して閉磁路を構成する下層磁性体
3と上層磁性体4とが積層され、これら下層磁性体3と
上層磁性体4の磁気的結合部を取り囲むようにしてスパ
イラル状の導体コイル5が上記下層磁性体3と上層磁性
体4間に設けられている。
【0014】上記基板1には、例えばAl2 3 −Ti
Cやチタン酸カリウム等のセラミックス、結晶化ガラ
ス、或いは非磁性のフェライト等が使用される。通常、
この種の基板1には、その表面にAl2 3 をスパッタ
リングした後、平面研磨してなるAl2 3 層2が形成
される。Al2 3 層2を形成する理由としては、基板
1の表面性の確保及びこの上に形成される下層磁性体3
との絶縁性を確保するためである。また、特に本実施例
の薄膜磁気ヘッドのように、基板1上に後述するグレー
ズドガラス等の非磁性材よりなる突起を形成することか
ら、基板表面とグレーズドガラスが反応しないように防
止するためのものでもある。例えば、非磁性のフェライ
トよりなる基板1の上に直接グレーズドガラスを形成す
ると、グレーズドガラスとフェライトが反応し、ガラス
の発泡が生じ基板1の表面性が損なわれる。
【0015】上記基板1上に形成される下層磁性体3
は、上層磁性体4とによって閉磁路を構成するもので、
上記Al2 3 層2上にメッキ下地膜6を介してフレー
ムメッキによりトラック幅方向に対して略直交する方
向、すなわち磁気ギャップgのデプス方向に沿って形成
されている。この下層磁性体3には、高飽和磁束密度を
有し且つ軟磁気特性に優れた強磁性材料が使用される。
【0016】かかる強磁性材料としては、例えばNi−
Fe系合金、Fe−Al系合金、Fe−Al−Si系合
金、Fe−Si−Co系合金、Fe−Al−Ge系合
金、Fe−Ga−Ge系合金、Fe−Si−Ge系合
金、Fe−Co−Si−Al系合金等の強磁性金属材
料、或いはFe−Ga−Si系合金、さらには上記Fe
−Ga−Si系合金の耐蝕性や耐摩耗性の一層の向上を
図るために、Fe,Ga,Co,(Feの一部をCoで
置換したものを含む。),Siを基本組成とする合金
に、Ti,Cr,Mn,Zr,Nb,Mo,Ta,W,
Ru,Os,Rh,Ir,Re,Ni,Pb,Pt,H
f,Vの少なくとも一種を添加したものであってもよ
い。ただし、通常は磁区のコントロールが容易な材料、
例えばNi−Fe系合金が使用される。
【0017】上記下層磁性体3上には、上層磁性体4と
の磁気的結合部7を取り囲むようにしてスパイラル状の
導体コイル5が順次絶縁層8を介して複数層形成されて
いる。このように、導体コイル5を何層にも積層すれ
ば、コイルの巻線の増加により出力がアップする。本実
施例では、導体コイル5を3層とした。
【0018】そして、最上層の導体コイル5を埋め込む
形で設けられる絶縁層8上には、上記下層磁性体3と共
働して磁気回路部を構成する上層磁性体4が形成されて
いる。上層磁性体4は、導体コイル5をその中央部に挾
み込むような形で設けられ、磁気記録媒体との対接面、
すなわちABS(エア・ベアリング・サーフェス)面9
側でギャップ膜10を介して下層磁性体3と接続してフ
ロントギャップgを構成するとともに、スパイラル状の
導体コイル5の中央部で下層磁性体3と磁気的に結合し
てバックギャップを構成するようになっている。なお、
上層磁性体4の上には、磁気回路部を保護し磁気記録媒
体に対する当たりを確保するための保護膜層11が設け
られている。
【0019】そして特に、本実施例の薄膜磁気ヘッドに
おいては、フロントギャップgが構成される位置に非磁
性材よりなる突起12が設けられ、この突起12によっ
て上記フロントギャップ位置が基板1より離れた位置に
設けられるようになっている。上記突起12は、その一
部がABS面9に臨むようにして上記フロントギャップ
gが設けられる位置のAl2 3 層2と下層磁性体3間
に設けられ、その表面が平坦化された平坦部12a上に
フロントギャップgを構成するようになっている。この
突起12は、磁気記録媒体との対接面であるABS面9
に臨んで設けられることから、耐摩耗性に優れ、且つ磁
気記録媒体と摺接したときにガス等の発生が生じないよ
うな材料であることが望ましい。なお、上記突起12に
下層磁性体3や上層磁性体4と同程度の高度を有する材
料を使用すれば、上記ABS面9の均一な摩耗が望め
る。例えば、グレーズドガラス等が好適である。
【0020】上述のように構成された薄膜磁気ヘッドに
おいては、上記非磁性材よりなる突起12によってフロ
ントギャップg位置が基板1よりも上方に持ち上げられ
るため、下層磁性体3から上層磁性体4の上面までの高
さhが小さなものとなる。これにより、導体コイル5を
何層にも積層した場合でもフロントギャップgのトラッ
ク幅精度が向上する。
【0021】ところで、上述の薄膜磁気ヘッドを作製す
るには、次のようにして行う。先ず、図2に示すよう
に、Al2 3 −TiC等よりなる基板1上に当該基板
1の表面性等を確保するために、Al2 3 をスパッタ
リング等によって被着する。そして、このAl2 3
平面研磨して研磨後の厚みが20〜30μm程度とす
る。
【0022】この結果、表面が平滑化されたAl2 3
層2が形成される。
【0023】次に、フロントギャップgが構成される位
置に対応して上記Al2 3 層2の上にスクリーン印刷
等によってトラック幅方向に沿ってライン状にグレーズ
ドガラス13を塗布し焼成する。このときのグレーズド
ガラスの塗布厚は、導体コイル5の積層数に応じて決め
られ、例えば本例では導体コイル5の積層数を3層とす
るためその塗布厚を30μm程度としている。なお、上
記グレーズドガラス13は、例えば図3に示すように、
作製する薄膜磁気ヘッドの数に応じてそれぞれ独立に形
成するようにしても構わない。或いは、2つの薄膜磁気
ヘッドに対して一つのグレーズドガラス13が対応する
ようにしてもよい。特に、この場合には、隣り合うグレ
ーズドガラス13,13間の隙間14が後述の工程で行
われるレジストを流す際の逃げ道となる。
【0024】次いで、上記グレーズドガラス13の表面
の平坦度を出すために、図4に示すように、このグレー
ズドガラス13を平面研磨する。平面研磨は、その研磨
された表面の平坦部12aの長さが少なくともフロント
ギャップgのデプスよりも長くなるように行う。具体的
には、グレーズドガラス13の厚みを10〜30μm程
度とする。本実施例では、研磨後のグレーズドガラス1
3の厚みを20μmとした。
【0025】この結果、表面が平坦化された平坦部12
aを有してなる突起12が形成される。
【0026】次に、図5及び図6に示すように、上記A
2 3層2上にメッキ下地膜6を形成した後、このメ
ッキ下地膜6の上に下層磁性体3のコア形状に応じてレ
ジストよりなるフレーム15をフォトリソグラフィー技
術により形成する。このとき、フレーム15は、後に形
成される下層磁性体3の突起12の平坦部12a上に積
層されるコア長さが少なくとも完成後のフロントギャッ
プgのデプスよりも長くなるように形成する。
【0027】次いで、上記フレーム15部分を除いてメ
ッキ下地膜6全面に亘ってパーマロイ16をメッキす
る。なお、ここでのメッキ条件は、従来よりこの種の分
野で行われている条件が適用でき、特に限定されるもの
ではない。
【0028】次に、上記フレーム15で囲まれたパーマ
ロイ16を覆ってレジストを塗布した後、湿式エッチン
グを施して上記フレーム15外のパーマロイ16を除去
する。この結果、図7に示すように、先端側が上記突起
12の平坦部12aに積層された下層磁性体3が形成さ
れる。
【0029】そして、図8に示すように、上記下層磁性
体3上に絶縁層8を介してスパイラル状の導体コイル5
を複数層形成する。すなわち、下層磁性体3の上に形成
された絶縁層8上に導体コイル5、絶縁層8、導体コイ
ル5、絶縁層8、導体コイル5、絶縁層8と順番に繰り
返して導体コイル5を3層に形成する。
【0030】次に、フロントギャップg位置の下層磁性
体3上にギャップ膜10を成膜した後、上記導体コイル
5を覆って設けられる最上層の絶縁層8上に上層磁性体
4を形成するためのパーマロイ或いはクロムを含有した
パーマロイをスパッタリングしてメッキ下地膜17を形
成する。そしてさらに、このメッキ下地膜17上にレジ
ストをスピンナー等の手法を用いて均一に塗布し、所定
厚のレジスト層18を形成する。
【0031】次いで、上記上層磁性体4の外形形状、つ
まりコア形状に応じて形成されたフォトマスクを用いて
上記レジスト層18を露光する。露光は、例えば図9に
示すように、フォトマスク19をレジスト層18に直接
接触させて行うコンタクト方式、或いは図10に示すよ
うに、フォトマスク19をレジスト層18に対して所定
距離離してフォトマスク19から離れた面に焦点を結ぶ
ミラープロジェクション方式のどちらでもよい。なお、
図9及び図10は、露光状態を理解しやすいものとする
ために、本実施例のマスクパターンとは異なるものと
し、当該フォトマスクパターンを断面矩形状のものとし
て示す。
【0032】このとき、フロントギャップgが構成され
る部分では、非磁性材よりなる突起12によって下層磁
性体3が基板1より上方に持ち上げられているので、メ
ッキ下地膜17表面と下層磁性体3表面までの距離h1
が小さなものとなっている。したがって、コンタクト方
式によって露光を行った場合には、フォトマスク19が
直接レジスト層18に接触している部分はもちろんのこ
と、フロントギャップgが構成される部分でもフォトマ
スク19のパターンが正確に転写される。なお、フロン
トギャップgにおける段差h2 が大きい場合には、図9
中点線で示すように露光がぼやけ、フォトマスク19の
パターン幅Wが小さなものとなり正確なパターンが転写
されない。同様に、ミラープロジェクション方式の場合
にも、フロントギャップgが構成される部分はフォトマ
スク19のパターンが正確に転写される。しかし、フロ
ントギャップgにおける段差h2 が大きい場合には、図
10中点線で示すように露光がぼやけてしまう。
【0033】次いで、上記レジスト層18を現像する。
この結果、フォトマスク19のパターンに応じた正確な
フレームが形成される。次に、このレジスト層18より
なるフレーム部を除いてパーマロイをメッキし、当該パ
ーマロイを覆ってレジストを塗布した後、湿式エッチン
グを施して上記フレーム外のパーマロイを除去する。
【0034】この結果、図1に示すように、上層磁性体
4が導体コイル5の中央部で下層磁性体3と磁気的に結
合してバックギャップを構成するとともに、上記突起1
2の平坦部12a上に積層される下層磁性体3に対して
ギャップ膜10を介して接続されて作動ギャップとして
動作するフロントギャップgが構成される。そして最後
に、上記下層磁性体3、導体コイル5、上層磁性体4よ
りなる磁気回路部を覆って保護膜層11を設け、当該磁
気回路部を保護することで本実施例にかかる薄膜磁気ヘ
ッドが作製される。
【0035】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の薄膜磁気ヘッドによれば、基板のフロントギャップ
と対応する位置に非磁性材からなる突起を設けているの
で、フロントギャップ部の下層磁性体と上層磁性体間の
対向距離を短くすることができ、当該フロントギャップ
部のトラック幅精度を向上させることができる。
【0036】一方、本発明の方法によれば、基板に設け
た非磁性材よりなる突起によって、上層磁性体を形成す
る際のフロントギャップ位置でのレジスト層と最上層の
レジスト層間の高さを小さくしているため、パターンぼ
けすることなくマスクパターンを正確に転写することが
でき、トラック幅精度の高い薄膜磁気ヘッドを作製する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した薄膜磁気ヘッドの一例を示す
拡大断面図である。
【図2】本発明を適用した薄膜磁気ヘッドの製造方法を
順次示すもので、非磁性材よりなる突起形成工程を示す
斜視図である。
【図3】突起形成工程の他の例を示す斜視図である。
【図4】突起の平坦化工程を示す断面図である。
【図5】メッキ工程を示す断面図である。
【図6】メッキ工程を示す平面図である。
【図7】下層磁性体形成工程を示す断面図である。
【図8】レジスト層形成工程を示す断面図である。
【図9】コンタクト方式による露光状態を示す模式図で
ある。
【図10】ミラープロジェクション方式による露光状態
を示す模式図である。
【図11】従来の薄膜磁気ヘッドの断面図である。
【符号の説明】
1・・・基板 2・・・Al2 3 層 3・・・下層磁性体 4・・・上層磁性体 5・・・導体コイル 12・・・非磁性材よりなる突起

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に積層される下層磁性体と上層磁
    性体が磁気記録媒体との対接面側で所定のギャップ長を
    持って対向配置してフロントギャップを構成するととも
    に、バック側で磁気的に接続してバックギャップを構成
    してなる薄膜磁気ヘッドにおいて、 上記基板のフロントギャップと対応する位置に非磁性材
    からなる突起が設けられ、該突起上に積層される下層磁
    性体及び上層磁性体間にフロントギャップが構成されて
    いることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 非磁性材よりなる突起をフロントギャッ
    プが構成される位置に対応して基板上に形成する工程
    と、 先端側が上記非磁性材よりなる突起上に成膜されるよう
    にして上記基板上に下層磁性体を形成する工程と、 上記下層磁性体上に絶縁層を介してスパイラル状の導体
    コイルを複数層形成する工程と、 最上層上にレジスト層を形成し、このレジスト層を上層
    磁性体の外形形状に応じて露光現像してフレームを形成
    する工程と、 メッキ及びエッチングにより上記フレーム内に上層磁性
    体を形成する工程とを有してなる薄膜磁気ヘッドの製造
    方法。
JP26145491A 1991-09-13 1991-09-13 薄膜磁気ヘツド及びその製造方法 Withdrawn JPH0573843A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6109973A (en) * 1999-07-08 2000-08-29 Yazaki North America, Inc. Electrical connector with combined terminal retainer and circuit component
US7428776B2 (en) * 2001-05-21 2008-09-30 Sony Corporation Method of manufacturing a magnetic head

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