JPH0573554U - ワークセット治具 - Google Patents

ワークセット治具

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JPH0573554U
JPH0573554U JP1120892U JP1120892U JPH0573554U JP H0573554 U JPH0573554 U JP H0573554U JP 1120892 U JP1120892 U JP 1120892U JP 1120892 U JP1120892 U JP 1120892U JP H0573554 U JPH0573554 U JP H0573554U
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JP
Japan
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work
master
spherical joint
reference plane
posture
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Application number
JP1120892U
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English (en)
Inventor
昌夫 倉光
正夫 川田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0573554U publication Critical patent/JPH0573554U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークに特別の基準面を加工することなく、
そのワークを正しい姿勢に位置決めする。 【構成】 基板1に球面継手6を介して揺動自在に支持
されたワーク支持板10の中央にワークWを載置し、3
本の締付ボルト21で外側から固定する。ワークWのト
ラック溝26に3個の鋼球25を係合させることによ
り、3個の基準面F 1 〜F3 を有するマスタmをワーク
Wに支持させる。基準面F1 を基準としてワーク支持板
10を球面継手6回りに揺動させ、ワークの水平度が出
たところで締付ボルト18を締付け、鋼球13を介して
前記球面継手6をロックする。次に、マスタmの基準面
2 ,F3 を基準としてワークWの平行度(回転角度)
と軸芯の位置を正しく設定する

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ワークの加工精度を測定する測定装置等に前記ワークを所定の姿勢 でセットするためのワークセット治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワークの加工精度を測定する測定装置にワークをセットする場合、精密な測定 を行うためにはワークを正しい姿勢で測定装置に位置決めする必要がある。この ために従来は、ワークの一部に基準面を加工し、その基準面に基づいてワークを 正しい姿勢で測定装置にセットしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の手法では、ワークに予め特別の基準面を加工する必要 があるため、速やかに測定を行うことができないだけでなく、ワークの形状によ っては基準面の加工が困難な場合も発生する。
【0004】 本考案は前述の事情に鑑みてなされたもので、ワークに特別の基準面を加工す ることなく、そのワークを正しい姿勢にセットにすることが可能なワークセット 治具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案のワークセット治具は、基台と、ワークを 支持して前記基台に球面継手を介して揺動自在に支持される揺動台と、この揺動 台を前記基台に固定する揺動台固定手段と、ワークの姿勢を制御する基準面を有 して該ワークに着脱自在に係合し得る姿勢制御手段とを備え、前記姿勢制御手段 の基準面に基づいてワークおよび該ワークを支持する揺動台の姿勢を制御し、そ の揺動台を所定の姿勢で前記基台に固定することを特徴とする。
【0006】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
【0007】 図1〜図3は本考案の一実施例を示すもので、図1はワークセット治具を備え た測定装置の概略斜視図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図2の3−3線 断面図である。
【0008】 図1に示すように、三次元測定装置Mは測定すべきワークWをセットするため の基準座M1 と、この基準座M1 を跨ぐ門型フレームM2 と、この門型フレーム M2 に支持されてX軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向に移動可能なスピンドル に着脱自在に設けられた測定針Nとを備える。また三次元測定装置Mの側部には 、ワークWの測定結果を表示し得る制御装置Cが設けられる。
【0009】 図2および図3に示すように、ワークセット治具は三次元測定装置Mの基準座 M1 上に載置される治具本体Jと、この治具本体JにセットされたワークWに着 脱自在に係合し得る、姿勢制御手段としてのマスタmとから構成される。
【0010】 治具本体Jは三次元測定装置Mの基準座M1 上に摺動自在に載置される基板1 を備え、その基板1の上面に重ね合わされて固定ボルト2で固定される下部ブロ ック3の上面には、更に上部ブロック4が重ね合わされて固定ボルト5で固定さ れる。上部ブロック4の中央開口部41 に配設される球面継手6は、前記中央開 口部41 に固着されるアウタ部材61 と、このアウタ部材61 に球面を介して係 合するインナ部材62 とを備える。
【0011】 前記インナ部材62 を上下に貫通する取付孔には、揺動板7の中央下面に突設 したボス部71 が上方から嵌合するとともに、前記取付孔にはボス部71 の下面 に固定ボルト8で固定される固定部材9が下方から嵌合し、これにより球面継手 6のインナ部材62 は固定部材9との間に挟まれて揺動板7の中央下面に固定さ れる。揺動板7の上面にはワーク支持板10が重ね合わされ、それらは揺動板7 の上面に形成した凸部72 をワーク支持板10の下面に形成した凹部101 に係 合させることにより一体に結合される。
【0012】 而して、前記基板1、下部ブロック3、および上部ブロック4より成る基台に 対して、揺動板7とワーク支持板10より成る揺動台が球面継手6を介して揺動 自在に支持される。
【0013】 ワーク支持板10には120°間隔で3本の調整ボルト11が遊嵌し、その調 整ボルト11の下端は揺動板7に螺合して前記上部ブロック4の上面に当接する 。揺動板7のボス部71 の下面中央には円錐状の鋼球支持孔73 が穿設され、こ の鋼球支持孔73 の下部に接続するように固定部材9の中央に圧力ピン挿入孔9 1 が穿設される。下部ブロック3の中央部を上下に貫通する圧力ピン支持孔31 には、圧力ピン12が上下摺動自在に支持される。圧力ピン12の上部は前記固 定部材9の圧力ピン支持孔31 の内部に延出し、その上端は前記揺動板7の鋼球 支持孔73 に嵌合する鋼球13に当接する。
【0014】 下部ブロック3を水平方向に貫通して前記圧力ピン支持孔31 に連通するカム 部材支持孔32 には、前記圧力ピン12の下端に形成したカム面121 に係合す るカム面141 を先端に備えたカム部材14が摺動自在に支持される。カム部材 支持孔32 の一端に螺入されたスプリング止めネジ15と該カム部材支持孔32 に摺動自在に支持されたスプリング受け座16との間にはスプリング17が縮設 される。そしてカム部材14の先端をスプリング受け座16に向けて押圧すべく 、カム部材支持孔32 の他端に締付ボルト18が螺入される。
【0015】 而して、締付ボルト18を螺入することによりスプリング17に抗してカム部 材14を前進させると、相互に当接するカム面141 ,121 によって押し上げ られた圧力ピン12が鋼球13を揺動板7の鋼球支持孔73 に押し付ける。これ により球面継手6のインナ部材62 とアウタ部材61 間の摩擦力が増加し、前記 球面継手6はその位置にロックされる。
【0016】 ワーク支持板10の上面中央部には、ワークWを支持するワーク支持座102 が凹設される。ワーク支持座102 の底面にはワークWの底面を支持する3本の ワーク支持ピン19が植設されるとともに、ワーク支持座101 の側壁からは1 20°間隔で放射状に配設された3本のワーク固定ピン20が内向きに突出する 。そして前記3本のワーク固定ピン20は、締付ボルト21によってワークWの 側壁に向けて押圧される。尚、必要に応じてワーク固定ピン20を60°間隔で 6本設けることも可能である。
【0017】 次に、マスタmの構造を説明する。
【0018】 マスタmは高さの低い円柱状の本体部22を備え、その本体部22の下面に1 20°間隔で穿設した取付孔221 には鋼球支持脚23の上部が嵌合して固定ボ ルト24で固定される。各鋼球支持脚23の下端にはそれぞれ鋼球25が固着さ れる。鋼球25はワークWである等速ジョイントのインナ部材に形成された6本 のトラック溝26のうちの1本おきの3本のトラック溝に係合可能であり、その 状態でワークWとマスタmとは常に一定の姿勢で一体化される。鋼球支持脚23 と本体部22下面との間には調整リング27が介装され、その調整リング27の 厚さを変更することにより、本体部22下面からの各鋼球25の突出量が均一に なるように調整することができる。
【0019】 マスタmの本体部22の上面には平坦な第1の基準面F1 が形成されるととも に、本体部22の外周には円形の第2の基準面F2 が形成され、更に前記第2の 基準面F2 の一部を切欠くことにより前記第1の基準面F1 に直交する平坦な第 3の基準面F3 が形成される。
【0020】 次に、前述の構成を備えた本考案の実施例の作用について説明する。
【0021】 治具本体Jのワーク支持板10に形成したワーク支持座102 に植設された3 本のワーク支持ピン19上に測定すべきワークWを載置し、外側から3本の締付 ボルト21を均等に螺入することにより、3本のワーク固定ピン20をワークW の外周に押し当てて該ワークWを前記ワーク支持座102 の中央部に固定する。 続いて、ワークWが固定された治具本体Jを三次元測定装置Mの基準座M1 上に 載置し、そのワークWの6本のトラック溝26のうちの3本にマスタmの3個の 鋼球25を係合させる。このようにしてワークWにマスタmが載置されると、該 マスタmの上面に形成された第1の基準面F1 を用いて以下のようにワークWを 水平に位置決めする。
【0022】 最初、3本の調整ボルト11と1本の締付ボルト18は共に緩められており、 ワーク支持板10は球面継手6を介して揺動自在な状態にある。この状態から三 次元測定装置Mに装着した測定針Nの先端をX方向およびY方向に水平に移動さ せてマスタmの第1の基準面F1 を倣わせながら前記3本の調整ボルト11を螺 入して上部ブロック4の上面に当接させることにより、前記第1の基準面F1 す なわちワークWが水平に位置決めされる。ワークWが水平に位置決めされると締 付ボルト18を螺入してカム部材14を前進させ、カム面141 ,121 で圧力 ピン12を押し上げることにより、鋼球13を鋼球支持孔73 に圧接して揺動板 7とワーク支持板10をロックする。尚、上述したワークWの水平の位置決めは 、治具本体Jを別個の定盤上に載置してハイトゲージでマスタmの第1基準面F 1 を倣わせながら行うことも可能である。
【0023】 次に、三次元測定装置Mに装着した測定針Nの先端をX方向あるいはY方向に 水平に往復動させてマスタmの第3の基準面F3 を倣わせながら、治具本体Jを 基準座M1 上でスライドさせる。これにより前記第3の基準面F3 がX方向ある いはY方向に一致し、ワークWの軸芯回りの回転位置すなわちワークWのX軸あ るいはY軸に対する平行度が正しく設定される。
【0024】 次に、三次元測定装置Mに装着した測定針Nの先端を予め設定されたX軸上お よびY軸上の所定の位置まで移動させ、その測定針Nの先端がマスタmの第2の 基準面F2 すなわち本体部22の外周の4点に倣うように治具本体Jを基準座M 1 上でスライドさせる。これにより前記マスタmすなわちワークWの軸芯が位置 決めされる。このようにマスタmを用いることにより、ワークWに特別の基準面 を加工することなく、そのワークWの姿勢を正しくセットすることができる。
【0025】 而して、マスタmを基準としてワークWの水平度、平行度、および軸芯が正し く設定されるとワークWからマスタmを取外し、三次元測定装置Mの測定針Nに 代えて測定球(図示せず)を装着し、その測定球でワークWのトラック溝26を 倣わせることにより該トラック溝26の加工精度を測定し、その結果を制御装置 Cに表示することができる。
【0026】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は前記実施例に限定されるもので なく、種々の小設計変更を行うことが可能である。
【0027】 例えば、実施例ではワークWとして等速ジョイントのインナ部材を例示したが 、本考案のワークセット治具は他の適宜のワークに対しても使用可能である。
【0028】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、基準面を有する姿勢制御手段をワークに着脱自 在に支持させ、そのワークを支持する揺動台を基台に対して揺動させることによ り前記基準面を基準としてワークを所定の姿勢に位置決めし、ワークが正しい姿 勢に位置決めされた状態で揺動台固定手段でワークを支持する揺動台を固定する ことができる。これによりワーク自体に基準面を加工する必要が無くなり、ワー クの加工精度を測定する場合等にその作業能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】三次元測定装置の全体斜視図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【符号の説明】
1 基板(基台) 3 下部ブロック(基台) 4 上部ブロック(基台) 6 球面継手 7 揺動板(揺動台) 10 ワーク支持板(揺動台) 18 締付ボルト(揺動台固定手段) F1 基準面 F2 基準面 F3 基準面 m マスタ(姿勢制御手段) W ワーク

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台(1,3,4)と、ワーク(W)を
    支持して前記基台(1,3,4)に球面継手(6)を介
    して揺動自在に支持される揺動台(7,10)と、この
    揺動台(7,10)を前記基台(1,3,4)に固定す
    る揺動台固定手段(18)と、ワーク(W)の姿勢を制
    御する基準面(F1 ,F2 ,F3 )を有して該ワーク
    (W)に着脱自在に係合し得る姿勢制御手段(m)とを
    備え、前記姿勢制御手段(m)の基準面(F1 ,F2
    3 )に基づいてワーク(W)および該ワーク(W)を
    支持する揺動台(7,10)の姿勢を制御し、その揺動
    台(7,10)を所定の姿勢で前記基台(1,3,4)
    に固定することを特徴とするワークセット治具。
JP1120892U 1992-03-05 1992-03-05 ワークセット治具 Pending JPH0573554U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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