JPH0573533U - 表示板 - Google Patents

表示板

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JPH0573533U
JPH0573533U JP2081892U JP2081892U JPH0573533U JP H0573533 U JPH0573533 U JP H0573533U JP 2081892 U JP2081892 U JP 2081892U JP 2081892 U JP2081892 U JP 2081892U JP H0573533 U JPH0573533 U JP H0573533U
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康夫 新保
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インモールド成型された表示板4の端部にお
いて、インク層20の欠落を発生させない。 【構成】 表示板4は、基板部13の表面にインク層20,
21を付着させて表示部11Bを設け、基板部13の外周縁の
端部15に沿って、非転写領域24を設ける。 【効果】 転写フィルム9が位置ズレしても、インク層
20は非転写領域24内に付着するので、基板部13からはみ
出すことが防止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、透明もしくは不透明基板の表面に所望の意匠、例えば車輌用計器装 置に内蔵される速度計,回転計等において、表示値を指針の回動角度によって表 示する際、指針の指示位置と対比判読するための目盛,数値等の表示部をインク 層にて施した表示板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種表示板は、周知の射出成型法によって例えば、アクリル樹脂, ポリカーボネート樹脂等の透明(透光性)合成樹脂材料から成る平板状の基板を 成型し、この基板の一方の面に少なくとも表示部位置を含んで表示色となる白色 系の半透明(透光性)インキから成る第1のインク層をシルク印刷法等の適宜手 段によって設け、この後、全面に渡って第1のインク層の上面に所望の意匠の表 示部形状を除いて、地色となる黒色系の不透明(透光性)インキから成るインク 層をシルク印刷法等の適宜手段によって重ねて設けている。
【0003】 ところで、前述の表示板の成型方法は、既に成型された基板に後工程でインク 層を印刷もしくは熱転写することから、後印刷加工もしくは後転写加工工程を必 要とするため、成型工数が増加して作業効率が低い。
【0004】 このような不都合に鑑み、近年、表示板の成型方法にインモールド成型(箔成 型ともいう)法を適用することが注目されている。 インモールド成型法は、表示板を基板部とインク層とで構成する場合、金型内 で基板部を射出成型すると同時に転写フィルムからインク層を熱と圧力とで転写 付着することにより、後工程を必要とせず、型内転写加工のみの工程で成型可能 な製造方法である。この種の一般的なインモールド成型法を図5乃至7に示すと ともに、従来の表示板を図8,9に示し、以下、図面に基づいて説明する。
【0005】 1は射出成型機であり、固定金型2と可動金型3との間に表示板4の外形形状 に応じた空間の成型室5が設けられ、固定金型2には、成型室5内に連通するゲ ート6と表示板4の貫通孔7を形成する中子型8とが設けられている。本実施例 における表示板4は、図9に示すように、車輌用計器装置の目盛板として使用さ れ、貫通孔7は、目盛板背後の表示部材である積算計の計数値を視認可能とする 窓孔として設けられている。9は供給ローラ10に巻回された転写フィルムであり 、数十メートルの長さのポリエステル系ベースフィルムに所望の意匠を施した複 数のインク層および接着層等を積層形成した絵柄部11が適宜間隙を有して複数個 設けられ、この転写フィルム9は、絵柄部11を順次成型室5に送転するよう、成 型室5を通って巻取ローラ12に巻回される。
【0006】 また、絵柄部11は、遮光性インキから成る地色部11Aの中に透光性インキから 成る所望形状の表示部11Bを互いに異色表示している。
【0007】 以下、前記装置を使用したインモールド成型法による表示板4の型内転写加工 について説明する。
【0008】 まず、射出成型機1は、固定金型2から可動金型3を離反させ、成型室5を開 放する。この時、転写フィルム9は、図示しない位置センサによって、絵柄部11 を固定金型2と可動金型3との間の所定位置で停止するように、巻取ローラ12で 巻き取る(図5参照)。
【0009】 次に、射出成型機1は、可動金型3を固定金型2に当接させ、成型室5を密閉 状態にすると共に、ゲート6から成型室5内に例えばポリカーボネート樹脂,ア クリル樹脂等の溶融樹脂材料を注入する。この時、転写フィルム9は、注入され た樹脂材料によって、絵柄部11が可動金型3の成型室5の内面に沿わせて押し当 てられる(図6参照)。
【0010】 そして、成型室5内の前記樹脂材料を所定時間冷却(自然冷却の場合もある) することにより、表示板4の外形形状に合致した基板部13として固化する。この 時、転写フィルム9は、溶融樹脂材料を成型室5内に注入した時の熱と圧力によ り、絵柄部11が接着層を介して基板部13に転写付着される。最後に、可動金型3 を固定金型2から離反させ、成型室5から表示板4を取り出す(図7参照)。こ の後、転写フィルム9を巻取ローラ12に絵柄部11のとれたベースフィルムを巻き 取ると共に、次の絵柄部11を適正位置に合わせるように、巻取ローラ12の回転駆 動を停止させ、前記図5乃至図7に示したサイクルで順次表示板4を成型する。 このように、インモールド成型法によれば、表示板4の成型工数を低減でき、転 写フィルム9に印刷したインク層を基板部13に転写付着するための熱源も射出成 型法に内在しており、装置が簡略化される。尚、成型時には、両金型2,3を加 熱することによって、一層良好な転写加工とすることもできる。
【0011】 また、表示板4には、貫通孔7を形成するため、成型時に絵柄部11には、中子 型8が突き当たって溶融樹脂材料が廻り込まない不用部分14が設けられることに なる。この不用部分14は、極薄い膜状(厚さ0.15〜0.3 mm程度の印刷膜)であ るため、成型後にエアーブローによって吹き飛ばしたり、基板部13の貫通孔7形 状に合わせてカッターによって切り取ったり、あるいは粘着シートを上から貼り 付けた後、再び剥がすことによって取り去ったりする等、自動,手動にかかわら ず、任意の手段によって、表示板4から除去してしまう。さらに、絵柄部11の不 用部分となるべき箇所、すなわち貫通孔7を形成するため、中子型8が当接する 転写フィルム9上に予めインク層を形成しない場合には、不用部分がないので前 記除去工程を必要としない。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、インモールド成型法は、型内転写加工によって、基板部13に絵 柄部11を付着させるため、成型室5への転写フィルム9の位置合わせ精度のバラ ツキ(±0.2 〜±0.3 mm以内程度)に起因して、絵柄部11が基板部13の外周縁の 端部15や貫通孔7の周縁の端部16からズレた分だけはみ出してしまうという問題 があった。また、このはみ出し部分11Cは、連続成型工程において、成型室5内 に欠落する恐れがあり、基板部13に打痕をつくったり、異物として混入すること により、成型不良を引き起こすことが懸念される。
【0013】
【考案の目的】
本考案は、前記従来例の問題点に着目して考えられたものであり、成型工程中 の位置合わせ誤差を吸収して、成型不良を未然に防止できる表示板の提供を目的 とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案は樹脂製基板部にインク層を施して表示部を 形成する表示板において、前記基板部の前記インク層の付着面の端部に沿って非 転写領域を形成したものである。
【0015】
【作用】
本考案によれば、基板部に対して表面インク層が位置ズレしても、非転写領域 により、インク層の端部が基板部に付着する。
【0016】
【実施例】
図1乃至3は、本考案の一実施例を示すものであり、前記従来例と同一もしく は相当箇所には同じ符号を付け、その詳細な説明は省く。尚、インモールド成型 法は、本実施例においても図5乃至7に示した工程と同一であるため、その装置 ,製造方法の説明も省略する。
【0017】 転写フィルム9は、表面に静電防止処理を施した耐熱収縮性を有するベースフ ィルム17に、転写時にこのベースフィルム17から絵柄部11を剥離させる剥離層18 と、表示板4の表面を保護するための保護層19と、例えば二液性インキによって 所望の意匠を形成するように、黒色系の地色インク層20と、白色系の表示色イン ク層21と、各インク層20,21の基板部13への密着力を補助する接着アンカー層22 と、成型時、基板部13と絵柄部11とを付着保持させる接着層23とを、順次接着層 23が最も外側になるように、積層形成してある。尚、ここで、絵柄部11は、保護 層19,両インク層20,21,接着アンカー層22および接着層23から成る表示板4に 転写される積層体(厚さ0.15〜0.30mm程度の寸法でよい)のことであるが、少な くともインク層20,21の少なくとも一方を直接もしくは他の介在物を介して基板 部13に積層してあればよく、他の層は適宜設定してよい。また、本実施例では、 表示部11Bを透光性に、地色部11Aを遮光性に、それぞれ設けているので、ベー スフィルム17には、表示部11Bを抜いた地色インク層20、表示部11Bを覆った表 示色インク層21の順に積層印刷してある(図1中、説明の都合上、絵柄部11は、 インク層20,21のみを図示して、それ以外の層を省略しており、詳細には図3参 照のこと)。
【0018】 また、絵柄部11は、基板部13の外形形状より若干小さい形状(平面方向に0.2 〜0.3 mm程度)に形成し、成型室5内において、可動金型3の内面周縁側にイン ク層20,21の設けられない部分が環状に設けられることになる。
【0019】 従って、インモールド成型法によってポリカーボネート等の光透過性を有する 溶融樹脂材料にて基板部13が成型された表示板4は、基板部13の表面に絵柄部11 を付着するとともに、基板部13の外周縁の端部15に沿って、絵柄部11の付着面に 非転写領域24を形成するため、転写フィルム9が位置ズレしたときにも、非転写 領域24の幅を変えることにより、ズレを非転写領域24で吸収して、絵柄部11の周 縁端部を基板部13上からはみ出すことなく非転写領域24内に付着でき、型内転写 加工において、成型室5内にインク層20が欠落することを未然に防止できるので 、成型不良も生じない。
【0020】 また、前記実施例では、基板部13の外周縁の端部15に非転写領域24を設けてい るが、貫通孔7の周縁の端部16にも適用可能であり、すなわち、図4に示すよう に、転写フィルム9には、予め貫通孔7の対応箇所よりも若干大きな形状の非イ ンク層部25を絵柄部11に設けておき(図中、一点鎖線で示す)、この絵柄部11を 基板部13に付着させることにより、貫通孔の周縁の端部16に沿ってインク層20の 付着面に非転写領域26を設けることができる。
【0021】 尚、前記各実施例では、本考案の一例を表示板の外周縁の端部や貫通孔の周縁 の端部に適用したが、指針軸挿通用の貫通孔や表示板背後の様々な表示器の表示 窓用の貫通孔,さらには他の表示板の嵌着用の孔等の端部にも適用可能であり、 種々の端部形状に沿って非転写領域を設けることができる。
【0022】 また、非転写領域の幅の寸法は、成型精度に応じて適宜設定すればよく、さら に、インモールド成型時、基板部成型用の合成樹脂温度,金型温度,成型後の表 示板の冷却温度等の諸条件は、基板部,転写フィルムの各層の材質等に応じて任 意に設定すればよい。
【0023】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案は、樹脂製基板部にインク層を施して表示部を形 成する表示板において、前記基板部の前記インク層の付着面の端部に沿って非転 写領域を形成したことにより、基板部の端部からインク層がはみ出すことを未然 に防ぐとともに、基板部に転写フィルムのインク層を型内転写加工する際にも、 このインク層が成型室に残留しないので、成型不良も予防可能な表示板を提供で きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す要部断面部である。
【図2】本考案の一実施例を示す要部斜視図である。
【図3】本考案の転写フィルムの絵柄部の要部拡大断面
図である。
【図4】本考案の他の実施例を示す要部断面図である。
【図5】一般的なインモールド成型法の成型工程を示す
断面図である。
【図6】一般的なインモールド成型法の成型工程を示す
断面図である。
【図7】一般的なインモールド成型法の成型工程を示す
断面図である。
【図8】従来例の表示板を示す断面図である。
【図9】従来例の表示板を示す平面図である。
【符号の説明】
4 表示板 5 成型室 7 貫通孔 9 転写フィルム 11 絵柄部 11B 表示部 13 基板部 15,16 端部 20 地色インク層(インク層) 21 表示色インク層(インク層) 24,26 非転写領域

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製基板部にインク層を施して表示部
    を形成する表示板において、前記基板部の前記インク層
    の付着面の端部に沿って非転写領域を形成したことを特
    徴とする表示板。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0189325U (ja) * 1987-12-07 1989-06-13
JPH02138270A (ja) * 1980-10-13 1990-05-28 Bayer Ag 置換した2‐クロロ‐5‐シアノ‐チアゾールおよびその製造方法

Patent Citations (2)

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