JPH0572980A - 電飾板用多色画像表示部材および多色画像表示方法 - Google Patents
電飾板用多色画像表示部材および多色画像表示方法Info
- Publication number
- JPH0572980A JPH0572980A JP3262667A JP26266791A JPH0572980A JP H0572980 A JPH0572980 A JP H0572980A JP 3262667 A JP3262667 A JP 3262667A JP 26266791 A JP26266791 A JP 26266791A JP H0572980 A JPH0572980 A JP H0572980A
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- Japan
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- color
- sheet
- image display
- colors
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Abstract
(57)【要約】
【目的】従来の電飾板のカラー画像作成法よりも、熟練
を要せず、簡単に、しかも低コストで、意図するカラー
画像を形成し、そのまま電飾板の外板に貼付できるよう
に粘着材の付いたシートを提供する。特に、中間調再現
をも可能にし全汎色の画像をも作成できる電飾板用カラ
ー画像表示部材に関する。 【構成】透明シートの片面全面に、複数の透明カラー微
細パターンを交互に規則的に配し、スキャナーから読み
込んだカラー原稿の情報に従い、予めコンピュータに記
憶させたカラー微細パターンの構成に基づいて、不必要
なカラー微細パターンを選択的にプロッターを用いて不
透明化して、希望するカラー画像を作成する。シートの
他面には、粘着層を有しているので電飾板外板に貼付す
ることができる。
を要せず、簡単に、しかも低コストで、意図するカラー
画像を形成し、そのまま電飾板の外板に貼付できるよう
に粘着材の付いたシートを提供する。特に、中間調再現
をも可能にし全汎色の画像をも作成できる電飾板用カラ
ー画像表示部材に関する。 【構成】透明シートの片面全面に、複数の透明カラー微
細パターンを交互に規則的に配し、スキャナーから読み
込んだカラー原稿の情報に従い、予めコンピュータに記
憶させたカラー微細パターンの構成に基づいて、不必要
なカラー微細パターンを選択的にプロッターを用いて不
透明化して、希望するカラー画像を作成する。シートの
他面には、粘着層を有しているので電飾板外板に貼付す
ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電飾板用多色画像表示部
材に関する。更に詳しくは、透明シート上に2色以上の
カラー微細パターンを設け、その単位面積内の一部又は
全部を不透明色で覆うことにより透過光量を制御し、隣
接する透過光の加色混合(加法混色)により任意の色を
表現可能な表示部材および多色画像表示方法に関する。
材に関する。更に詳しくは、透明シート上に2色以上の
カラー微細パターンを設け、その単位面積内の一部又は
全部を不透明色で覆うことにより透過光量を制御し、隣
接する透過光の加色混合(加法混色)により任意の色を
表現可能な表示部材および多色画像表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー電飾板を作成する方法としては、
一般に電飾板の透明外板上に透明塗料でカラー画像を直
描したり、同じものを多量に作成する場合には透明シー
ト上にカラー画像を印刷したもの、またはカラー写真フ
ィルムを該外板上に貼付したりする方法が採られてきて
いる。また、近年においてはフルカラーではないがコン
ピューターを利用して、透明カラーシートを画像状に切
り取ったものを電飾板の外板上に貼付する方法が採られ
ている。
一般に電飾板の透明外板上に透明塗料でカラー画像を直
描したり、同じものを多量に作成する場合には透明シー
ト上にカラー画像を印刷したもの、またはカラー写真フ
ィルムを該外板上に貼付したりする方法が採られてきて
いる。また、近年においてはフルカラーではないがコン
ピューターを利用して、透明カラーシートを画像状に切
り取ったものを電飾板の外板上に貼付する方法が採られ
ている。
【0003】しかし、以上の方法では2色以上の多色画
像を有する電飾板を作成するのは簡単ではない。人の手
によったり自動描画機を用いて電飾板の外板に直接描画
する方法は、場所をとり且つ時間がかかる作業である
し、熟練者の技能に対する依存度が高く、出来ばえから
しても問題を残す。
像を有する電飾板を作成するのは簡単ではない。人の手
によったり自動描画機を用いて電飾板の外板に直接描画
する方法は、場所をとり且つ時間がかかる作業である
し、熟練者の技能に対する依存度が高く、出来ばえから
しても問題を残す。
【0004】カラー印刷した光透過性のシートを貼付す
る方法は、この点で満足されるものであるが、多量に同
じものを作成する場合を除き、作成する迄のプロセスが
複雑でかなりの時間と経費を要し、少量多種類のものを
簡単に作成する目的にはそぐわない。
る方法は、この点で満足されるものであるが、多量に同
じものを作成する場合を除き、作成する迄のプロセスが
複雑でかなりの時間と経費を要し、少量多種類のものを
簡単に作成する目的にはそぐわない。
【0005】カラー写真フィルムを貼付する方法におい
ても、撮影したネガまたはポジフィルムから引き伸ばし
て、フィルムに焼き付ける一連の作業に於いては、熟練
者が必要でかなりの作業時間を要する。
ても、撮影したネガまたはポジフィルムから引き伸ばし
て、フィルムに焼き付ける一連の作業に於いては、熟練
者が必要でかなりの作業時間を要する。
【0006】コンピューター利用の透明カラーシート切
り出し法は、以上の方法に比較して簡単に短時間で作成
できるが、多色のしかも込み入った画像を作成する上で
は、画質上に於いても作業時間に於いても十分満足のい
く方法とは言い難い。
り出し法は、以上の方法に比較して簡単に短時間で作成
できるが、多色のしかも込み入った画像を作成する上で
は、画質上に於いても作業時間に於いても十分満足のい
く方法とは言い難い。
【0007】更に、中間調のカラー画像を必要とすると
きには、銀塩写真法または印刷法を除いては実用性に乏
しい。
きには、銀塩写真法または印刷法を除いては実用性に乏
しい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、光透過性のシートの一面を、加法混色または減法混
色のカラー3原色(青、緑、赤、またはシアン、マゼン
タ、イエロー)の2色以上の透明カラー微細パターンを
もって実質的に全面に各々が交互に規則的に配置される
ように着色した電飾板用多色画像表示部材(多色シー
ト)を用い、必要とする場所における必要以外の色の部
分を、その上から不透明色で塗り、被覆すことにより希
望するカラー画像を有する電飾板用の多色シートおよび
該多色シートによる多色画像表示方法を提供することに
ある。
は、光透過性のシートの一面を、加法混色または減法混
色のカラー3原色(青、緑、赤、またはシアン、マゼン
タ、イエロー)の2色以上の透明カラー微細パターンを
もって実質的に全面に各々が交互に規則的に配置される
ように着色した電飾板用多色画像表示部材(多色シー
ト)を用い、必要とする場所における必要以外の色の部
分を、その上から不透明色で塗り、被覆すことにより希
望するカラー画像を有する電飾板用の多色シートおよび
該多色シートによる多色画像表示方法を提供することに
ある。
【0009】本発明の第2の目的は、カラーパターンに
用いた色以外の色をも表現することの出来る多色シート
の作成であり、3原色の透明カラー微細パターンを規則
的に分布させた多色シートに於いては、フルカラー画像
を表現し得る電飾板用の多色シートを作成する方法をも
提供することにある。
用いた色以外の色をも表現することの出来る多色シート
の作成であり、3原色の透明カラー微細パターンを規則
的に分布させた多色シートに於いては、フルカラー画像
を表現し得る電飾板用の多色シートを作成する方法をも
提供することにある。
【0010】本発明の第3の目的は、同色に在っても色
の強弱つまり中間調を表現することを可能にすることで
あり、3原色を用いた場合には全汎色で中間調の再現さ
れた画像の表現を可能にする電飾板用多色シートまたは
多色画像表示方法を提供することにある。
の強弱つまり中間調を表現することを可能にすることで
あり、3原色を用いた場合には全汎色で中間調の再現さ
れた画像の表現を可能にする電飾板用多色シートまたは
多色画像表示方法を提供することにある。
【0011】本発明の第4の目的は、作成した多色シー
トを電飾板の外板上に簡単に貼付出来るような多色シー
トの構造を提供することにある。
トを電飾板の外板上に簡単に貼付出来るような多色シー
トの構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、光
透過性シートの一面に、加法混色または減法混色のカラ
ー3原色(青、緑、赤、又はシアン、マゼンタ、イエロ
ー)の少なくとも2色から成るカラー微細パターンの規
則的分布を有しており、他面に均一に塗布された粘着層
を有していることを特徴とする多色シートである。
透過性シートの一面に、加法混色または減法混色のカラ
ー3原色(青、緑、赤、又はシアン、マゼンタ、イエロ
ー)の少なくとも2色から成るカラー微細パターンの規
則的分布を有しており、他面に均一に塗布された粘着層
を有していることを特徴とする多色シートである。
【0013】また、光透過性シートの一面に、少なくと
も2色のカラー微細パターンの規則的分布を有している
ことを特徴とする多色シートである。
も2色のカラー微細パターンの規則的分布を有している
ことを特徴とする多色シートである。
【0014】また、その少なくとも2色のカラー微細パ
ターンを作る場合、カラー微細パターンを重ねて、実質
的に3色を表現し得ることを特徴とする多色シートであ
る。
ターンを作る場合、カラー微細パターンを重ねて、実質
的に3色を表現し得ることを特徴とする多色シートであ
る。
【0015】また、その少なくとも2色のカラー微細パ
ターンを有する多色シートの片面に均一に塗布された粘
着層を有することを特徴とする多色シートである。
ターンを有する多色シートの片面に均一に塗布された粘
着層を有することを特徴とする多色シートである。
【0016】また、カラー微細パターンが条状(ストラ
イプ状)、又は粒子状であって、交互に規則的に分布さ
れていることを特徴とする多色シートである。
イプ状)、又は粒子状であって、交互に規則的に分布さ
れていることを特徴とする多色シートである。
【0017】また、カラー微細パターン相互が空隙を介
して接しており、その空隙が黒色または白色を含む色で
着色されていることを特徴とする多色シートである。
して接しており、その空隙が黒色または白色を含む色で
着色されていることを特徴とする多色シートである。
【0018】また、多色シートの各カラー微細パターン
を選択的に、且つ単位面積内において必要に応じてその
一部又は全部を不透明色で覆うことを特徴とする多色シ
ートによる画像表示方法である。
を選択的に、且つ単位面積内において必要に応じてその
一部又は全部を不透明色で覆うことを特徴とする多色シ
ートによる画像表示方法である。
【0019】また、多色シートの各カラー微細パターン
を選択的に、且つ単位面積内に於いて、必要に応じてそ
の一部又は全部を不透明色で覆う色として、白又は黒を
用いることを特徴とする多色画像表示方法である。
を選択的に、且つ単位面積内に於いて、必要に応じてそ
の一部又は全部を不透明色で覆う色として、白又は黒を
用いることを特徴とする多色画像表示方法である。
【0020】
【作用】かかる電飾板用多色シートを作成するには、光
透過性シートの一面に、円形、多角形、棒状等の必要色
からなる透明カラー微細パターンを、循環的、規則的に
印刷法などにより設ける。しかる後、異なる色からなる
一組のカラーパターンの内、希望する色の画像が形成さ
れるように塗りつぶして行くことにより目的の色画像が
形成される。
透過性シートの一面に、円形、多角形、棒状等の必要色
からなる透明カラー微細パターンを、循環的、規則的に
印刷法などにより設ける。しかる後、異なる色からなる
一組のカラーパターンの内、希望する色の画像が形成さ
れるように塗りつぶして行くことにより目的の色画像が
形成される。
【0021】この選択的塗りつぶしは、予め一組のカラ
ー微細パターンの構成をコンピューターに記憶させてお
き、スキャナーによって読み込んだカラー原稿からの情
報に基づいて不必要カラーパターンを判断させた上、プ
ロッターを用いて不必要なカラー微細パターン部を不透
明色で選択的に塗りつぶして行われる。
ー微細パターンの構成をコンピューターに記憶させてお
き、スキャナーによって読み込んだカラー原稿からの情
報に基づいて不必要カラーパターンを判断させた上、プ
ロッターを用いて不必要なカラー微細パターン部を不透
明色で選択的に塗りつぶして行われる。
【0022】この際、複数色からなるカラー微細パター
ンは、そのままでは,白色透過光により観察したときに
は、加色混合の現象により、構成する色とは別の色が見
られる。従って、これを活用して、作成すべき画像部の
み選択的にカラー微細パターンを塗りつぶすことによっ
て、画像を形成することも可能である。
ンは、そのままでは,白色透過光により観察したときに
は、加色混合の現象により、構成する色とは別の色が見
られる。従って、これを活用して、作成すべき画像部の
み選択的にカラー微細パターンを塗りつぶすことによっ
て、画像を形成することも可能である。
【0023】このカラー微細パターンの塗りつぶしに於
いて、スキャナー読み込みで得た原稿からの情報によ
り、パターン部の一部のみが塗りつぶされる場合には、
前述のように、その塗りつぶす度合で、異色のカラー微
細パターンからの色光が混じり合う加色現象によってカ
ラー微細パターンを構成する色と違った種々の色を表現
することができる。
いて、スキャナー読み込みで得た原稿からの情報によ
り、パターン部の一部のみが塗りつぶされる場合には、
前述のように、その塗りつぶす度合で、異色のカラー微
細パターンからの色光が混じり合う加色現象によってカ
ラー微細パターンを構成する色と違った種々の色を表現
することができる。
【0024】カラー微細パターンに3原色を用いると、
丁度、加色法3原色フィルターを用いた液晶テレビに於
けるように、総てのパターンからの光を加色混合すれ
ば、白色を表現することができる。そして、選択的にパ
ターンを塗りつぶせば、任意の色を表現することが可能
である。また、パターン部面積の一部を塗りつぶすこと
により中間調を現出し、階調のあ画像を作成することが
できる。
丁度、加色法3原色フィルターを用いた液晶テレビに於
けるように、総てのパターンからの光を加色混合すれ
ば、白色を表現することができる。そして、選択的にパ
ターンを塗りつぶせば、任意の色を表現することが可能
である。また、パターン部面積の一部を塗りつぶすこと
により中間調を現出し、階調のあ画像を作成することが
できる。
【0025】カラー微細パターンには、加色法3原色の
他、減色法3原色を使用することも画面を明るくする手
段として有効であり、また、両者を混合して用いること
も有効である。
他、減色法3原色を使用することも画面を明るくする手
段として有効であり、また、両者を混合して用いること
も有効である。
【0026】カラー微細パターンの形状としては、前述
のような円形、三角形、四角形等の定型に限らず、不定
型であってもよく、また、すじ状、縞状のものであって
もよい。
のような円形、三角形、四角形等の定型に限らず、不定
型であってもよく、また、すじ状、縞状のものであって
もよい。
【0027】カラー微細パターンの形状によっては、そ
れら相互間に隙間が生じるが、この隙間を、黒や白又は
別の色で埋めることで、画像を際だたせたり、又、光が
透過するようにして明るさを調節することもできる。従
って、意識的にパターンの間に間隔をとることも有効で
ある。
れら相互間に隙間が生じるが、この隙間を、黒や白又は
別の色で埋めることで、画像を際だたせたり、又、光が
透過するようにして明るさを調節することもできる。従
って、意識的にパターンの間に間隔をとることも有効で
ある。
【0028】以上のようにして作成した多色シートは、
予め他面全面に、粘着剤を均一に塗布しておくことによ
り、電飾板の外板に容易に貼り付けることができる。
予め他面全面に、粘着剤を均一に塗布しておくことによ
り、電飾板の外板に容易に貼り付けることができる。
【0029】多色シートの素材としては、無色透明なプ
ラスチックシートの他、乳白色のものを用いると、電飾
板外板が透明の場合に適したものになる。また、着色さ
れた素材も使用可能である。例えば、黄色の素材を用
い、青の微細パターンを全面に設けたものは、重なった
部分の色は緑色になるので2色のカラーシートに相当す
ることになる。
ラスチックシートの他、乳白色のものを用いると、電飾
板外板が透明の場合に適したものになる。また、着色さ
れた素材も使用可能である。例えば、黄色の素材を用
い、青の微細パターンを全面に設けたものは、重なった
部分の色は緑色になるので2色のカラーシートに相当す
ることになる。
【0030】プロッターとしては、熱転写法、インキジ
ェット法、電子写真法等のノンインパクト型のもので
も、機械式プロッターのようなインパクト型のものでも
よいが、解像度並びにコントラストの高い画像の得られ
るものが好ましい。
ェット法、電子写真法等のノンインパクト型のもので
も、機械式プロッターのようなインパクト型のものでも
よいが、解像度並びにコントラストの高い画像の得られ
るものが好ましい。
【0031】カラー微細パターンの大きさについては、
電飾板を見るときに各パターンが認識されない大きさで
あることが必要であり、1メートル近辺で見るものでは
およそ1ミリメートル平方以下であることが必要条件に
なるが、大きな電飾板でかなり離れたところから観察す
るものでは、5ミリメートル平方以下であってもよい。
すじ状、縞状のパターンについては、短辺がこれらの値
になればよい。
電飾板を見るときに各パターンが認識されない大きさで
あることが必要であり、1メートル近辺で見るものでは
およそ1ミリメートル平方以下であることが必要条件に
なるが、大きな電飾板でかなり離れたところから観察す
るものでは、5ミリメートル平方以下であってもよい。
すじ状、縞状のパターンについては、短辺がこれらの値
になればよい。
【0032】
実施例−1 以下、本発明を図面に基づいて更に詳細に説明する。図
1は本発明による多色シートの一例である。透明な厚さ
0.1mmのプラスチックシート1上に、耐侯性の良いカ
ラー3原色のインキを用いてストライプ状のパターン
2、3、4を印刷してある。パターン2は赤色(R)、
パターン3は緑色(G)、パターン4は青色(B)であ
る。パターンの幅は1mmで、隣接するパターン同士は間
隔を空けずに接触している。
1は本発明による多色シートの一例である。透明な厚さ
0.1mmのプラスチックシート1上に、耐侯性の良いカ
ラー3原色のインキを用いてストライプ状のパターン
2、3、4を印刷してある。パターン2は赤色(R)、
パターン3は緑色(G)、パターン4は青色(B)であ
る。パターンの幅は1mmで、隣接するパターン同士は間
隔を空けずに接触している。
【0033】図2は図1の断面図を示し、更に本発明の
作用を明らかにする為の隠蔽作業を加えたものである。
即ちプラスチック上に印刷されたパターン2(赤色)と
パターン3(緑色)とパターン4(青色)のパターンの
内、赤色表現領域7ではパターン3(緑色)とパターン
4(青色)のパターン部分をプロッターによって黒色被
覆部6で塗り潰したものである。
作用を明らかにする為の隠蔽作業を加えたものである。
即ちプラスチック上に印刷されたパターン2(赤色)と
パターン3(緑色)とパターン4(青色)のパターンの
内、赤色表現領域7ではパターン3(緑色)とパターン
4(青色)のパターン部分をプロッターによって黒色被
覆部6で塗り潰したものである。
【0034】同様に、緑色表現領域6はパターン2(赤
色)とパターン4(青色)のパターンを、青色表現領域
9はパターン2(赤色)とパターン3(緑色)のパター
ンをプロッターにより黒色被覆部6で塗り潰したもので
ある。
色)とパターン4(青色)のパターンを、青色表現領域
9はパターン2(赤色)とパターン3(緑色)のパター
ンをプロッターにより黒色被覆部6で塗り潰したもので
ある。
【0035】また、赤色パターン2のみを塗り潰した場
合は、パターン3(緑色)とパターン4(青色)のパタ
ーンの加色混合となり、藍色表現領域10となる。
合は、パターン3(緑色)とパターン4(青色)のパタ
ーンの加色混合となり、藍色表現領域10となる。
【0036】更に、カラー微細パターンを全部不透明色
で被覆せず、部分的に被うことにより3つの光の加色混
合の程度を適宜調整することができ、あらゆる色を再現
することが出来る。又、3色が混合されれば白色になる
ことから、スキャナーにより読み込んだ画像情報を処理
することにより、丁度、平版印刷に於ける面積階調の手
法と同じく,3色のカラーパターンを同程度に被覆して
光の透過率を制御することにより、中間調の再現も可能
になる。
で被覆せず、部分的に被うことにより3つの光の加色混
合の程度を適宜調整することができ、あらゆる色を再現
することが出来る。又、3色が混合されれば白色になる
ことから、スキャナーにより読み込んだ画像情報を処理
することにより、丁度、平版印刷に於ける面積階調の手
法と同じく,3色のカラーパターンを同程度に被覆して
光の透過率を制御することにより、中間調の再現も可能
になる。
【0037】掛かる方法により得られたカラーシートの
裏面の粘着層5により、電飾板上に貼付する事により簡
単にフルカラーの電飾板を作ることが出来る。
裏面の粘着層5により、電飾板上に貼付する事により簡
単にフルカラーの電飾板を作ることが出来る。
【0038】実施例−2 図3は、光透過性乳白色のシート1の片面に実施例−1
と同様に加色法3原色のカラー微細パターンを設けた例
であって、上方より拡大して観察した状態を示してい
る。パターン2(赤色)、パターン3(緑色)、パター
ン4(青色)からなる各パターンは、各々径約5ミリメ
ートルの円形であり、液晶テレビのカラーフィルターと
同様に、3色が循環的に交互に規則的に配置されてい
て、シート全体に耐光性インキを用いて印刷されてい
る。各パターンは接触するように置かれているが、円形
であるため空隙11があり、ここからの白色光により画
像の明度を上げることが出来る。
と同様に加色法3原色のカラー微細パターンを設けた例
であって、上方より拡大して観察した状態を示してい
る。パターン2(赤色)、パターン3(緑色)、パター
ン4(青色)からなる各パターンは、各々径約5ミリメ
ートルの円形であり、液晶テレビのカラーフィルターと
同様に、3色が循環的に交互に規則的に配置されてい
て、シート全体に耐光性インキを用いて印刷されてい
る。各パターンは接触するように置かれているが、円形
であるため空隙11があり、ここからの白色光により画
像の明度を上げることが出来る。
【0039】実施例−1と同様に、スキャナーにより読
み込まれたカラー原稿からの情報に基づいて3色一組の
画素を熱転写プロッターを用いて不透明な白色で選択的
に塗り潰して原稿に従ったカラー画像を形成する。
み込まれたカラー原稿からの情報に基づいて3色一組の
画素を熱転写プロッターを用いて不透明な白色で選択的
に塗り潰して原稿に従ったカラー画像を形成する。
【0040】被覆インキに白色を用いたのは、昼間に外
光を利用して見る場合に、画像の背景を明るくすること
に役立つからである。この加工されたカラーシートを電
飾板に貼付する。
光を利用して見る場合に、画像の背景を明るくすること
に役立つからである。この加工されたカラーシートを電
飾板に貼付する。
【0041】実施例−3 図4は2色でカラー微細パターンを作った場合の実施例
である。透明な厚さ0.15ミリメートルのプラスチッ
クシート全面に、透明カラーパターンが耐侯性インキを
用いて印刷されている。パターン12は黄色、パターン
13は青色である。パターンの形状は正方形で、その一
辺は1ミリメートルであり、そのパターン間には間隔を
空けず接触している。シートの裏面には図示していない
が、粘着層を設けてある。
である。透明な厚さ0.15ミリメートルのプラスチッ
クシート全面に、透明カラーパターンが耐侯性インキを
用いて印刷されている。パターン12は黄色、パターン
13は青色である。パターンの形状は正方形で、その一
辺は1ミリメートルであり、そのパターン間には間隔を
空けず接触している。シートの裏面には図示していない
が、粘着層を設けてある。
【0042】動作原理は実施例−1と同様であるが、パ
ターン12の黄色を隠蔽した場合、パターン13の青色
となり,パターン13の青色を隠蔽した場合は黄色が表
現できる。更に、隠蔽を施さない部分については黄色と
青色の加色混合となり、白色となる。勿論、隠蔽の度合
いによってはその中間調を表現することは可能である。
ターン12の黄色を隠蔽した場合、パターン13の青色
となり,パターン13の青色を隠蔽した場合は黄色が表
現できる。更に、隠蔽を施さない部分については黄色と
青色の加色混合となり、白色となる。勿論、隠蔽の度合
いによってはその中間調を表現することは可能である。
【0043】実施例−4 図5は2色でカラー微細パターンを作った場合の実施例
であるが、その2色のオーバーラップの部分を含めて、
実質的に3色を表現し得ることを示したものである。第
6図はその断面を示し、パターン14は黄色、パターン
15は青色とした場合、オーバーラップ部分15は緑色
となる。
であるが、その2色のオーバーラップの部分を含めて、
実質的に3色を表現し得ることを示したものである。第
6図はその断面を示し、パターン14は黄色、パターン
15は青色とした場合、オーバーラップ部分15は緑色
となる。
【0044】掛かる方法で得られた3色のカラーシート
を用いた場合、隠蔽作業により表現できる色は黄色、青
色、緑色の3色を用いた加色混合で表現でき、紅色・赤
色等の暖色系統を用いない中間色から寒色系の表現が必
要な場合特に有用である。
を用いた場合、隠蔽作業により表現できる色は黄色、青
色、緑色の3色を用いた加色混合で表現でき、紅色・赤
色等の暖色系統を用いない中間色から寒色系の表現が必
要な場合特に有用である。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、従来の様にカラー印刷
或いはカラー写真でフルカラー表示する必要はなく、単
に1色で隠蔽するだけで容易にフルカラー表示する事が
可能である。更に、使用する色が2色或いは3色と限定
されている場合もその表現する色を含むカラーシートを
用いれば、中間調を含むカラー表示が可能であること等
のメリットがある。
或いはカラー写真でフルカラー表示する必要はなく、単
に1色で隠蔽するだけで容易にフルカラー表示する事が
可能である。更に、使用する色が2色或いは3色と限定
されている場合もその表現する色を含むカラーシートを
用いれば、中間調を含むカラー表示が可能であること等
のメリットがある。
【0046】製造工程も簡単で、単色の印字だけで良い
為に、ペンプロッター・インキジェットプリンター・感
熱転写プリンター・ワイヤードットプリンター或いは電
子写真等のいかなる方法にても可能で、例えば従来のよ
うに感熱転写プリンターであればY・M・C・Bkの様
に塗り分けリボンを用いて、何度も用紙を往復させなが
ら印字するとか、4つのヘッドを用いてY・M・C・B
kのリボンの専用ユニットを作り、減色混合で画像研を
表現する方法とかに比較して、単色で、位置合わせも一
回でよい、また印字回数一回で良い為時間も速い等のメ
リットがある。
為に、ペンプロッター・インキジェットプリンター・感
熱転写プリンター・ワイヤードットプリンター或いは電
子写真等のいかなる方法にても可能で、例えば従来のよ
うに感熱転写プリンターであればY・M・C・Bkの様
に塗り分けリボンを用いて、何度も用紙を往復させなが
ら印字するとか、4つのヘッドを用いてY・M・C・B
kのリボンの専用ユニットを作り、減色混合で画像研を
表現する方法とかに比較して、単色で、位置合わせも一
回でよい、また印字回数一回で良い為時間も速い等のメ
リットがある。
【0047】更に、昼間反射光で電飾板を見る場合、黒
色隠蔽部は電飾板全体を暗くし看板としての効果が半減
するが、隠蔽性のある白色インキを用いて被覆すれば画
面全体を明るくすることができる。勿論、この被覆機能
と反射機能を兼ね備えるものであればインキとしては何
でもよく、金色、銀色等のメタリックカラー、パステル
カラー、蛍光カラー等の単独或いは組み合わせで用いる
ことができる。
色隠蔽部は電飾板全体を暗くし看板としての効果が半減
するが、隠蔽性のある白色インキを用いて被覆すれば画
面全体を明るくすることができる。勿論、この被覆機能
と反射機能を兼ね備えるものであればインキとしては何
でもよく、金色、銀色等のメタリックカラー、パステル
カラー、蛍光カラー等の単独或いは組み合わせで用いる
ことができる。
【0048】
【図1】本発明によるストライプ状3原色カラーシート
【図2】第1図のカラーシートの断面図で色表現を示し
たもの
たもの
【図3】本発明による円形状3原色カラーシート
【図4】本発明による矩形状2色カラーシート
【図5】本発明による矩形状2色を用い3色表現可能な
カラーシート
カラーシート
【図6】第5図のカラーシートの断面図
1・・・透明プラスチックシート 2、3、4、12、13、14、16・・・透明カラー
微細パターン 5・・・粘着層 6・・・黒色被覆部 7、8、9、10・・・カラー表現領域 11・・・空隙
微細パターン 5・・・粘着層 6・・・黒色被覆部 7、8、9、10・・・カラー表現領域 11・・・空隙
Claims (6)
- 【請求項1】 光透過性シートの一面に、加法混色また
は減法混色のカラー3原色(青、緑、赤、またはシア
ン、マゼンタ、イエロー)の少なくとも2色から成るカ
ラー微細パターンの規則的分布を有しており、他面に均
一に塗布された粘着層を有していることを特徴とする電
飾板用多色画像表示部材。 - 【請求項2】 請求項1において、2色のカラー微細パ
ターンを重ねて、実質的に3色を表現してなることを特
徴とする電飾板用多色画像表示部材。 - 【請求項3】 請求項1または2において、カラー微細
パターンが条状または粒子状であって、交互に規則的に
分布されていることを特徴とする電飾板用多色画像表示
部材。 - 【請求項4】 請求項1または2において、カラー微細
パターン相互が、空隙を介して接しており、その空隙が
黒色または白色を含む色で着色されていることを特徴と
する電飾板用多色画像表示部材。 - 【請求項5】 請求項1または2において、各カラー微
細パターンを選択的に、且つ単位面積内に於いて必要に
応じてその一部又は全部を不透明色で覆うことを特徴と
する電飾板用多色画像表示方法。 - 【請求項6】 請求項5に於いて、多色シートの各カラ
ー微細パターンを選択的に、且つ単位面積内に於いて、
必要に応じてその一部又は全部を不透明色で覆う色とし
て、白または黒色であることを特徴とする電飾板用多色
画像表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3262667A JPH0572980A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 電飾板用多色画像表示部材および多色画像表示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3262667A JPH0572980A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 電飾板用多色画像表示部材および多色画像表示方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0572980A true JPH0572980A (ja) | 1993-03-26 |
Family
ID=17378937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3262667A Pending JPH0572980A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 電飾板用多色画像表示部材および多色画像表示方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0572980A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015120304A (ja) * | 2013-12-24 | 2015-07-02 | 中沼アートスクリーン株式会社 | 印刷物及び印刷方法 |
JP2018511490A (ja) * | 2015-02-06 | 2018-04-26 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMerck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung | 多色印刷画像を印刷する方法 |
-
1991
- 1991-09-13 JP JP3262667A patent/JPH0572980A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015120304A (ja) * | 2013-12-24 | 2015-07-02 | 中沼アートスクリーン株式会社 | 印刷物及び印刷方法 |
JP2018511490A (ja) * | 2015-02-06 | 2018-04-26 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMerck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung | 多色印刷画像を印刷する方法 |
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