JP3597931B2 - 色画像形成用シート及び色画像形成方法 - Google Patents

色画像形成用シート及び色画像形成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の分野】
本発明は、所望の色彩の色画像を簡易な手段で作製するために使用される色画像形成用シート及び色画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば印刷の分野において、多彩な色調の画像を得るためには、色彩の異なる複数種類のインクを用いて重ね刷りする方法が用いられる。例えば、カラー印刷においては、少なくとも3原色を版分けし、順次重ね刷りすることにより所望の色画像を得る方法が一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の手法では、一つの色画像を得るために複数回の製版乃至印刷操作が必要であり、煩雑であった。モノクロ画像を形成する場合に比べ、手作業による印刷の場合には3倍の手間がかかり、印刷装置を用いる場合には3倍の規模の装置が必要になる。
【0004】
本発明は、モノクロ印刷並の一回の操作で色画像が得られる簡易な色画像形成用シート及び色画像形成方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された色画像形成用シートは、シート状の基体の表面に、互いに平行に所定の順序で並ぶ複数種類の色彩からなる複数本の色彩帯によってそれぞれ構成される複数の色領域を有し、その表面の一部の色彩帯が印刷により被覆された際に混色によって所望の色彩が現れる色画像形成用シートにおいて、前記複数の各色領域が、隣接した複数の色領域の各色彩帯が互いに平行であるとともに、色彩帯の長手方向と直交する方向についての各色領域の同色の色彩帯の位置が互いに異なるように配置されたことを特徴としている。
【0006】
請求項2に記載された色画像形成用シートは、シート状の基体の表面に、互いに平行に所定の順序で並ぶ複数種類の色彩からなる複数本の色彩帯によってそれぞれ構成される複数の色領域を有し、その表面の一部の色彩帯が印刷により被覆された際に混色によって所望の色彩が現れる色画像形成用シートにおいて、前記複数の各色領域が、隣接した複数の色領域の各色彩帯が互いに平行とならないように配置されたことを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載された色画像形成用シートは、請求項2記載の色画像形成用シートにおいて、隣接した複数の色領域の各色彩帯が0°〜25°の範囲の角度で交差するように配置されたことを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載された色画像形成用シートは、前記複数の各色領域が、隣接した複数の色領域の同色の色彩帯の濃度が互いに異なるように形成されたことを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載された色画像形成方法は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の色画像形成用シートの形成において、互いに平行に所定の順序で並ぶ複数種類の色彩からなる複数本の色彩帯によってそれぞれ構成される複数の色領域を、少なくとも隣接する各色領域の各複数本の色彩帯が互いに異なるように基体上に形成し、前記各色領域の上に前記色彩帯の少なくとも一部を被覆する被覆手段を印刷し、前記被覆手段によって被覆されない色領域の色彩帯の混色によって所望の色画像を形成することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明する。まず、本発明者が発明した新規な色画像表示の原理を、図1〜図4を参照して説明する。図1に示す色画像形成用シート1は、各種の紙や合成樹脂等からなるシート材等のようなシート状の基体に、複数種類の色彩から成る色領域を規則的な配置で設けたものである。
【0012】
図1中の拡大図に示すように、この色画像形成用シート1の色領域は、シアン(藍)C・マゼンタ(紅)M・イエロー(黄)Yの三原色のインキを、所定寸法の幅を有するストライプ状(帯乃至縞状)となるように隙間なく交互に一定の順序で紙等のシート状の基体に印刷したものである。従って、この色画像形成用シート1は、各色の混色によって全体としては別の色彩に観察される。
【0013】
観察される全体の色彩及び明度は、印刷する各色のインキの反射濃度、印刷する各色のインキの反射濃度の各色間でのバランス、被印刷体である印刷紙の紙質及び色彩等、種々の条件によって異なってくる。例えば、白色の上質紙に色領域を印刷する場合、色領域の各色彩帯を構成するマゼンタの反射濃度が0.30、イエローの反射濃度が0.38、シアンの反射濃度が0.20であると、各色彩の混色によって色画像形成用シート1は全体としてクリーム系の色彩に観察される。例えば、白色の上質紙に色領域を印刷する場合、色領域の各色彩帯を構成するマゼンタの反射濃度が0.36、イエローの反射濃度が0.45、シアンの反射濃度が0.23であると、各色彩の混色によって色画像形成用シート1は全体としてピンク系の色彩に観察される。例えば、白色の上質紙に色領域を印刷する場合、色領域の各色彩帯を構成するマゼンタの反射濃度が0.33、イエローの反射濃度が0.37、シアンの反射濃度が0.33であると、各色彩の混色によって色画像形成用シート1は全体としてグレー系の色彩に観察される。例えば、白色の上質紙に色領域を印刷する場合、色領域の各色彩帯を構成するマゼンタの反射濃度が0.40、イエローの反射濃度が0.51、シアンの反射濃度が0.37であると、各色彩の混色によって色画像形成用シート1は全体としてグリーン系の色彩に観察される。印刷する各色のインキの反射濃度バランスや、被印刷体である印刷紙の紙質等を変えれば、黒色や灰色に見えるようにすることもできる。
【0014】
前記反射濃度は、反射の際に物質が光を吸収する程度を表す量である。即ち、入射光の強度をI、反射光の強度をIとすると、反射濃度Dはlog10(I/I) となる。前記反射濃度を測定した反射濃度計は、サカタインクス株式会社製の反射濃度計RD−920(S)であり、その測定範囲は濃度が0〜2.50、比色濃度が0〜2.50である。
【0015】
本例では、上記各色の各帯の印刷幅は視覚効果を考慮して0.05mm〜0.22mmの範囲で自由に設定できる。従って各色のストライプは0.15〜0.66mmのピッチで繰り返される。ストライプ幅を例えば略0.1mm以下とすれば肉眼の分解能を越えるために、色画像形成用シート1上の色領域が3色のストライプで構成されていることが視認できなくなり、混色による色彩の認識が自然に行われる。ストライプ幅を0.22mm以上とすれば、混色が行われにくくなる。これはカード等至近距離で見る色画像物の場合を想定しているが、ポスター等比較的離れた所から見る色画像物の場合には、色画像形成用シートの色領域を構成する各色のストライプの幅が更に大きくても混色を感ずることになる。
【0016】
前記色画像形成用シート1の一部に、遮光手段を重ねて印刷すれば、遮光手段に被覆されずに残された部分のインキが混色して一定の色彩が現れる。ここでは、遮光手段としての白色インキWを色画像形成用シート上に印刷する。例えば、図2に示すように、色画像形成用シート1のイエローYの部分のみを白色インキWで帯状に覆い隠せば、残されたシアンSとマゼンタMの混色により色画像形成用シート1は全体で青(又は紫)に見える。
【0017】
又は、図3に示すように、色画像形成用シート1のイエローYの一部とシアンSの全部に白色インキWが帯状に印刷されれば、残されたイエローYの一部とマゼンタMの混色により色画像形成用シート1は全体で赤に見える。
【0018】
図2及び図3は、色画像形成用シート1の縞模様に対応して白色インキWを色画像形成用シート1上に帯状に印刷することにより、任意の色彩が得られることを例示したものである。従って、これらの例以外の色彩を得ることも可能であり、色画像形成用シート1に印刷する白色インキWの位置及び幅によって、色画像形成用シート1は任意の色彩になる。また、色画像形成用シート1内の各位置毎に現れる色彩が異なるように白色インキWの印刷パターンを変えることもできる。例えば、色画像形成用シート1内にフルカラーの画像を現すこともできる。
【0019】
図4は、一枚の色画像形成用シート1を白色の被覆手段で被覆して複数種類の色彩から成る色画像を現した例を示す。この場合、白色インキ等の白色の被覆手段を、印刷又は転写等の任意の手段で色画像形成用シート1に所定のパターンで直接設けてもよいが、この例では白色の被覆手段が設けられた透明シートである被覆シート2に、白色の帯状部分と透明部分から成る所望の画像パターンを形成し、これを色画像形成用シート1に重ねている。
【0020】
図4中に示す被覆シート2は透明シートに白色の被覆手段を形成したものである。所望の画像(同図中の一例では文字ABC)が形成された部分は白色の帯部3と透明部4からなり、その他の部分は白色のベタ部分5である。
【0021】
図4中の拡大図に示すように、本例では、A,B,Cの各画像を構成するための白色の帯部3及び透明部4は、その幅及び間隔等がそれぞれ異なっている。
【0022】
前記被覆シート2を図1に示した前記色画像形成用シート1に重ねると、互いに色彩の異なる画像A,B,Cが白地の中に配された色画像物6が得られる。本例では画像A,B,Cの色については特定しないが、もちろん白色の帯部3の幅及び間隔によって任意の色彩を現すことができる。
【0023】
なお、図4の例では、あらかじめ透明シートの全面を白色の被覆手段で覆っておき、画像部分に対応する部分に所望の色彩が現れるように、当該部分の被覆手段をストライプ状に加工してもよい。また、白ベタ部分とストライプ状の画像部分を透明シートに白色で直接形成してもよい。さらに、透明シートの画像に対応する部分のみに白色のストライプ状の被覆手段を設け、その他の部分には何も設けずに透明のままにしておいてもよい。その場合には、前記色画像形成用シート1の地色(CMYの3色の混色によって現れる色)の中に任意の色彩の画像が現れる。
【0024】
以上の説明では、色画像形成用シートの色領域に三原色を用いていたが、本発明においては色領域を構成する色彩として必ずしも三原色を用いる必要はない。例えば、三原色のうち二色を用いても、三色以上の色彩を現すことができる。さらに、色画像形成用シートに形成する色領域は、必ずしも原色によって構成する必要はなく、他のあらゆる色彩を採用しうる。例えば、原色以外の種々の中間色、金色・銀色を含む金属光沢色、真珠光沢色、蛍光色、金属粉末を含むインキによる色彩等を、視覚効果を考慮して任意に採用することができる。例えば、蛍光色を採用すれば、画像全体があざやかで明るく見える。
【0025】
以上の説明では、被覆手段が白色であったが、被覆手段は必ずしも白色である必要はない。前記色画像形成用シートの色領域に使用される前述したような各種色彩を、前記色画像形成用シートに使用する色彩との組み合わせによる視覚効果を考慮しながら、被覆手段を構成する色彩としても採用することができる。また、被覆手段の色彩は黒色でもよい。黒色の被覆手段を色画像形成用シートに重ねた場合には、微視的には色画像形成用シートを構成する所定パターンの色彩が黒色のパターンに囲まれることとなるので、色画像形成用シート上に現れる画像の輪郭がよりはっきりする。また、被覆手段として青、赤を用いればその色に偏った種々の色彩となり、金、銀、ブロンズ等のメタリックカラーを用いれば、光沢のある種々の色彩となる。
【0026】
前記被覆手段もしくは色画像形成用シートの色領域は、変色物質、発色物質を用いることができ、これにより温度、紫外線などの環境の変化に伴って画像の変化を起こさせることが可能となる。上記変色物質、発色物質として、感熱発色剤、フォトクロミズム剤、サーモクロミズム剤、ピエゾクロミズム剤、感圧剤、液晶などが用いられる。
【0027】
次に、以上説明した色画像表示の原理を応用した色画像形成用シートと、これを用いた色画像形成方法について説明する。本発明の色画像形成用シートは、図1を用いて説明した色画像形成用シートと同様にCMYの3色のストライプからなる色領域を有しているが、特に一枚のシート上に規則の異なる複数の色領域が互いに隣接して印刷されている点に特徴を有する。ここで規則とは、複数の色彩によって色領域を構成する際の取り決めを指し、例えばストライプのような色配置パターンの種類及びその寸法・形状・配置の指定や、色彩の種類及び濃度等の指定等である。
【0028】
以下に説明する各例においては、色画像形成用シートの各色領域が、それぞれCMYの3色のストライプによって構成される点は共通しているが、色の種類やパターンの種類等以外のある特定の規則において隣接する色領域の間には異なる点がある。
【0029】
図5に示す第1の例の色画像形成用シート10は、2つの色領域A1,A2を有している。両色領域ともにCMYの3色のストライプによって構成され、その色彩の印刷濃度は等しく、ストライプの幅及び配設ピッチも等しい。従って、そのまま観察すれば両色領域A1,A2の地色は同じである。しかしながら、両色領域のストライプは互いに平行に配置され、隣接する色領域のストライプは位相が異なっている。即ち、各色領域A1,A2のストライプは、ストライプの長手方向と直交する方向について同色のストライプの位置が互いに異なる位置にくるように配置されている。換言すれば、両色領域A1,A2の同色のストライプは互いに連続しないように配置されている。
【0030】
上記色画像形成用シート10に被覆手段を適用する。被覆手段は、前述した色画像形成の原理で説明したように種々の色彩・態様・構造の手段が採用しうる。例えば、所定の間隔及びピッチの白色ストライプを本例の色画像形成用シートの上に印刷すると、白色ストライプによって被覆されなかった部分の色彩の混色によって各色領域A1,A2は地色とは異なる色彩に見える。両色領域の色彩のストライプは位相が互いに異なるので、白色ストライプによって隠される色彩も色領域毎に異なり、従って残された色彩の混色によって現れる色彩も色領域毎に異なる。
【0031】
例えば、色領域A1,A2のストライプに平行な白色ストライプを色画像形成用シート10上に印刷し、一方の色領域A1において図2に示すようにイエローYの部分のみを白色ストライプで帯状に覆い隠せば、この色領域は残されたシアンSとマゼンタMの混色によりこの色領域A1は全体で青(又は紫)に見える。しかしながら、この色領域A1に隣接する他方の色領域A2においては、色彩のストライプの位置がずれるので、白色ストライプが色彩のストライプを隠す態様が異なり、被覆されない色彩の混色によって観察される色彩にも違いが生じる。
【0032】
このように、本発明によれば一種類の被覆手段を用いて一枚の色画像形成用シート10上の各色領域A1,A2に異なる色彩を表すことができる。もちろん、被覆手段は一種類に限らず、例えば白色ストライプの場合には、幅、間隔、ピッチ、表そうとする画像に応じた配設パターン等を任意に設定して色画像形成用シート10上に形成してよい。被覆手段の態様に変化を持たせれば、色画像形成用シート10自体が有する規則の異なる複数の色領域A1,A2による効果と相まって、色画像形成用シート10上には極めて視覚効果の高い複雑な色画像を形成することができる。白色ストライプと色領域のストライプに傾斜を設ければ、モアレ現象によって連続的に変化する虹色を表すこともできる。
【0033】
図6に示す第2の例の色画像形成用シート20は、2つの色領域A3,A4を有している。両色領域A3,A4ともにCMYの3色のストライプによって構成され、ストライプの幅、配設ピッチ、位相が等しい。しかしながら、その色彩の印刷濃度は異なり、一方の色領域A3の各色彩ストライプC1,M1,Y1の各印刷濃度と、これに隣接する他方の色領域A4の各色彩ストライプC2,M2,Y2の各印刷濃度とは、それぞれ互いに異なる。従って、色領域ともにCMYの3色のストライプによって構成されるといっても、観察される両色領域A3,A4の地色は同じではない。上記色画像形成用シート20に被覆手段を適用すれば、図5に示した第1の例の場合と略同様な効果が得られる。
【0034】
図7に示す第3の例の色画像形成用シート30は、2つの色領域A5,A6を有している。両色領域A5,A6ともにCMYの3色のストライプによって構成され、その色彩の印刷濃度は等しく、ストライプの幅及び配設ピッチは等しく、隣接する色領域間の境界線の少なくとも一部では同色のストライプは連続している。従って、そのまま観察すれば両色領域A5,A6の地色は同じである。しかしながら、両色領域A5,A6のストライプは互いに平行でなく、角度がついている。(0°又は180°を除く。)本例では、両色領域A5,A6のストライプの角度は0°〜25°の範囲の任意の値に設定する。
【0035】
上記色画像形成用シート30に、図5に示した第1の例の場合と略同様な被覆手段を適用し、白色ストライプを一方の色領域のストライプと平行に設ければ、他方の色領域のストライプと白色ストライプは前記角度を以て交差するので、他方の色領域にはモアレ現象によって連続的に変化する虹色が表れる。前記角度が大きくなるほど現れる虹色の各色彩の間隔は狭くなる。この虹色は前記角度が0°〜25°の範囲において認識しやすい。この範囲を越えると、地色と白色の混色からなる色彩が強くなり、90°では地色と白色の混色となる。被覆手段が黒色ストライプの場合には、前記角度が0°〜25°の範囲において虹色が認識されるが、この範囲を越えると、被覆手段の黒色が目立つようになり、90°ではほぼ黒色になる。
【0036】
以上説明した3つの例においては、規則の異なる2つの色領域は接していたが、両色領域の間に色領域のない部分を設けてもよい。この部分にはシート自体の地色が現れる。規則の異なる色領域は、このシートの地色部分を挟んで隣接することとなる。
【0037】
以上説明した3つの例においては、規則の異なる色領域は2つであったが、これは一例に過ぎず、本発明の色画像形成用シートは互いに規則の異なる3つ以上の色領域を有していてもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の色画像形成用シートは、規則の異なる複数の色領域を有しているので、同一の被覆手段を設ける一回の操作で複数の色彩の画像をシート上に表すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態において用いられる色画像形成用シートを示す斜視図と、その部分拡大図である。
【図2】被覆手段を印刷した本発明の実施の形態において用いられる色画像形成用シートを示す斜視図と、その部分拡大図である。
【図3】被覆手段を印刷した本発明の実施の形態において用いられる色画像形成用シートを示す斜視図と、その部分拡大図である。
【図4】白色ストライプの被覆手段を有する被覆シートと色画像形成用シートと両者を重ねて得た色画像物をそれぞれ示す斜視図と、被覆シートと色画像形成用シートの部分拡大図である。
【図5】本発明の実施の第1の形態を示す平面図及び部分拡大図である。
【図6】本発明の実施の第2の形態を示す平面図及び部分拡大図である。
【図7】本発明の実施の第3の形態を示す平面図及び部分拡大図である。
【符号の説明】
10,20,30 色画像形成用シート
A1,A2,A3,A4,A5,A6 色領域

Claims (5)

  1. シート状の基体の表面に、互いに平行に所定の順序で並ぶ複数種類の色彩からなる複数本の色彩帯によってそれぞれ構成される複数の色領域を有し、その表面の一部の色彩帯が印刷により被覆された際に混色によって所望の色彩が現れる色画像形成用シートにおいて、
    前記複数の各色領域が、隣接した複数の色領域の各色彩帯が互いに平行であるとともに、色彩帯の長手方向と直交する方向についての各色領域の同色の色彩帯の位置が互いに異なるように配置された色画像形成用シート。
  2. シート状の基体の表面に、互いに平行に所定の順序で並ぶ複数種類の色彩からなる複数本の色彩帯によってそれぞれ構成される複数の色領域を有し、その表面の一部の色彩帯が印刷により被覆された際に混色によって所望の色彩が現れる色画像形成用シートにおいて、
    前記複数の各色領域が、隣接した複数の色領域の各色彩帯が互いに平行とならないように配置された色画像形成用シート。
  3. 隣接した複数の色領域の各色彩帯が0°〜25°の範囲の角度で交差するように配置された請求項記載の色画像形成用シート。
  4. 前記複数の各色領域が、隣接した複数の色領域の同色の色彩帯の濃度が互いに異なるように形成された請求項1乃至3のいずれか1項に記載の色画像形成用シート。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の色画像形成用シートの形成において、互いに平行に所定の順序で並ぶ複数種類の色彩からなる複数本の色彩帯によってそれぞれ構成される複数の色領域を、少なくとも隣接する各色領域の各複数本の色彩帯が互いに異なるように基体上に形成し、前記各色領域の上に前記色彩帯の少なくとも一部を被覆する被覆手段を印刷し、前記被覆手段によって被覆されない色領域の色彩の混色によって所望の色画像を形成することを特徴とする色画像形成方法。
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