JPH0572689U - 自動二輪車のフレーム防振構造 - Google Patents
自動二輪車のフレーム防振構造Info
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- JPH0572689U JPH0572689U JP1231992U JP1231992U JPH0572689U JP H0572689 U JPH0572689 U JP H0572689U JP 1231992 U JP1231992 U JP 1231992U JP 1231992 U JP1231992 U JP 1231992U JP H0572689 U JPH0572689 U JP H0572689U
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- vibration
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】シートレールの共振対策を短時間のうちに確実
に、かつ低コストにて実施可能とする。 【構成】着座シートが載置されるシートレール10,1
0の自由端にウェイト19を弾性支持させ、シートレー
ル10,10に対する上記ウェイト19の共振周波数域
を、エンジン振動に対するシートレール10,10の共
振周波数域に一致させた。
に、かつ低コストにて実施可能とする。 【構成】着座シートが載置されるシートレール10,1
0の自由端にウェイト19を弾性支持させ、シートレー
ル10,10に対する上記ウェイト19の共振周波数域
を、エンジン振動に対するシートレール10,10の共
振周波数域に一致させた。
Description
【0001】
本考案は、着座シートを支えるシートレールがエンジン振動に共振して自動二 輪車の乗車感を悪化させることを防止する自動二輪車のフレーム防振構造に関す る。
【0002】
一般的な自動二輪車のフレームは、エンジンを懸架するメインフレームの後部 から、着座シートを支持するシートフレームが後方へ延びる構成となっている。 上記シートフレームは、左右一対のシートレールと、このシートレールを下方か ら支持する左右一対のシートステーと、左右のシートレール間を接続するブリッ ジ部材等から構成され、シートレール上に着座シートが載置される。
【0003】 上記シートレールは、シートステーと共にメインフレームから片持梁状に支持 されているためエンジン振動に共振し易く、シートレールが共振すると着座シー トが振動して自動二輪車の乗車感が悪化する恐れがあった。そこで、シートレー ルの材質、寸法、構造等を変更するなどしてシートレールがエンジン振動に共振 しないよう共振対策が施されている。
【0004】
しかしながら、シートレールの材質、寸法、構造等の変更によってシートレー ルの共振対策を施すには緻密な計算が必要な上、時として設計者の経験や勘に基 づいて試行錯誤を繰り返すことになり、フレーム設計期間を長びかせるとともに コストアップを招く原因となっていた。
【0005】 しかも、同一フレームに数種類のエンジンを搭載して車種のバリエーションを 持たせる場合、各エンジンの振動特性に合わせてシートレールの共振対策を個別 に行う必要が生じ、フレームの共通化が妨げられていた。
【0006】 本考案は、このような不都合を解決するためになされたもので、シートレール の共振対策を短時間のうちに確実に、かつ低コストにて実施可能な自動二輪車の フレーム防振構造を提供することを目的とする。
【0007】
上記目的を達成するため、本考案に係る自動二輪車のフレーム防振構造は、着 座シートが載置されるシートレールの自由端にウェイトを弾性支持させ、シート レールに対する上記ウェイトの共振周波数域を、エンジン振動に対するシートレ ールの共振周波数域に一致させたことを特徴とするものである。
【0008】
このようにすることにより、シートレールの共振とウェイトの共振とが相殺さ れ、シートレールの振動が効果的に収束される。
【0009】
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0010】 図1は、自動二輪車に用いられる一般的なダブルクレードル型のフレームを示 している。このフレーム1は、かご状に形成されたメインフレーム2と、メイン フレーム2の後部から後方へ延びるシートフレーム3とから構成されている。
【0011】 メインフレーム2は、図示しないフロントフォークを支持するヘッドパイプ4 と、このヘッドパイプ4の上下端部からそれぞれ後方および下方に延びる左右一 対のトップチューブ5,5およびダウンチューブ6,6と、上記各チューブ5, 5、6,6間を接続する補強パイプ7,7などから構成される。
【0012】 エンジン(図示なし)は、トップチューブ5,5とダウンチューブ6,6と補 強パイプ7,7にそれぞれボルト止めされるエンジン懸架ブラケット8a,8b ,8c,8d等に固定される。またトップチューブ5,5上には燃料タンクが設 置される。
【0013】 シートフレーム3は、左右一対のシートレール10,10と、このシートレー ル10,10を下方から支持する左右一対のシートステー11,11と、シート レール10,10間を接続するブリッジ部材12とから構成され、シートレール 10,10上に図示しない着座シートが載置される。
【0014】 シートレール10,10の自由端(後端)には、本考案に係るフレーム防振構 造が採られる。このフレーム防振構造は、シートレール10,10の自由端にウ ェイトを弾性支持させ、シートレール10,10に対する上記ウェイトの共振周 波数域を、エンジン振動に対するシートレール10,10の共振周波数域に一致 させるものである。上記ウェイトは、例えば防振装置13又は14に組み込まれ てシートレール10,10に弾性支持される。なお、上記両防振装置13,14 は、シートレール10,10への装着態様が異なるだけで、その作用効果は同一 である。
【0015】 図2および図3に、上記防振装置13,14が装着されたシートレール10の 断面を示す。図2に示す防振装置13は、シートレール10の内径部に間隔を設 けて挿嵌されるインナーラバーブッシュ15とアウターラバーブッシュ16にス タッドビス17を挿通し、このスタッドビス17とナット18によってウェイト 19をシートレール10の端部に弾性支持させたものである。ここで、インナー ラバーブッシュ15とアウターラバーブッシュ16間には上記スタッドビス17 が挿通されるパイプ状のスペーサ20が設けられており、このスペーサ20の一 端はアウターラバーブッシュ16を貫通して上記ウェイト19に当接し、他端は ワッシャ21を介してインナーラバーブッシュ15に当接している。なお、アウ ターラバーブッシュ16に形成された外フランジ16aにより、ウェイト19は シートレール10に直接接触しないようになっている。
【0016】 防振装置13をシートレール10に装着する際は、防振装置13をシートレー ル10に挿入してスタッドビス17を締め付ける。こうすることによってインナ ーラバーブッシュ15がナット18とワッシャ21との間で圧縮されてその外径 を拡げ、シートレール10内に圧着すると同時にウェイト19がシートレール1 0側に押し付けられて弾性的に固定される。
【0017】 図3に示す防振装置14は、構造をより簡素化したもので、ウェイト23はラ バーダンパ24を介して取付ネジ25に固着されており、上記取付ネジ25がシ ートレール10の内径部に固着されたナット26に締着されることによってウェ イト23がシートレール10に弾性支持される。
【0018】 さて、シートレール10,10がエンジン振動に共振するのを防ぐためには、 先ずエンジン振動に対するシートレール10,10の共振周波数域Aを測定し、 次にシートレール10,10に対するウェイト19,23の共振周波数域Bを上 記共振周波数域Aに一致させた上で防振装置13,14をシートレール10,1 0に装着してやれば良い。このようにすると、シートレール10,10の共振と 防振装置13,14のウェイト19,23の共振とが相殺され、シートレール1 0,10の振動が効果的に収束される。
【0019】 防振装置13,14の共振周波数域Bは、ウェイト19,23の重量や、アウ ターラバーブッシュ16およびラバーダンパ24の弾性係数を変化させることに よって自由に選択できるので、シートレール10,10の共振周波数域Aに合わ せて防振装置13,14のウェイト19,23の共振周波数域Bを選択すれば、 短時間のうちに確実に、しかも低コストにてシートレール10,10の共振対策 を施すことができる。
【0020】 このため、例えばフレーム1に数種類のエンジンが搭載される場合でも、各エ ンジンの振動特性に合わせてシートレール10,10の共振対策を個別に行う必 要がないため、フレーム1を共通化でき、一層のコストダウンを図れる。
【0021】 さらに、シートレール10,10の共振周波数域が例えばA1 ,A2 と2つあ る場合は、防振装置13,14の共振周波数域を左右でB1 ,B2 として異なら せ、共振周波数域A1 とB1 、およびA2 とB2 をそれぞれ一致させることによ ってシートレール10,10の振動を広範囲のエンジン回転数にわたって防止す ることができる。
【0022】 なお、本実施例においてシートレール10,10は丸パイプ断面とされている が、他のパイプ断面形状を持つシートレールにも本考案を適用させることができ る。また、ウェイト19,23はスプリング等、他の弾性部材を用いてシートレ ール10,10に弾性支持させても同様な防振効果をもたらすことができる。さ らに防振装置13,14は必ずしも両側のシートレール10,10に装着させる 必要はなく、片側装着のみとしても良い。
【0023】
以上説明したように、本考案に係る自動二輪車のフレーム防振構造は、着座シ ートが載置されるシートレールの自由端にウェイトを弾性支持させ、シートレー ルに対する上記ウェイトの共振周波数域を、エンジン振動に対するシートレール の共振周波数域に一致させたことを特徴とするものである。
【0024】 したがって、シートレールの共振とウェイトの共振とが相殺されてシートレー ルの振動が効果的に収束され、着座シートの振動による乗車感の悪化を防止でき る。
【0025】 シートレールに対するウェイトの共振周波数域は、ウェイトの重量やウェイト を弾性支持する部材の弾性係数を変化させることによって自由に変更できるため 、シートレールの共振周波数域を測定し、これに一致する共振周波数域をウェイ トに与えるのみでシートレールの共振対策を短時間のうちに確実に、かつ低コス トにて実施できる。
【図1】自動二輪車用ダブルクレードル型フレームの斜
視図。
視図。
【図2】本考案の第一実施例を示す断面図。
【図3】本考案の第二実施例を示す断面図。
【符号の説明】 1 フレーム 10 シートレール 13,14 防振装置 15 インナーラバーブッシュ 16 アウターラバーブッシュ 17 スタッドビス 18,26 ナット 19,23 ウェイト 20 スペーサ 21 ワッシャ 24 ラバーダンパ 25 取付ネジ
Claims (1)
- 【請求項1】 着座シートが載置されるシートレールの
自由端にウェイトを弾性支持させ、シートレールに対す
る上記ウェイトの共振周波数域を、エンジン振動に対す
るシートレールの共振周波数域に一致させたことを特徴
とする自動二輪車のフレーム防振構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1231992U JPH0572689U (ja) | 1992-03-12 | 1992-03-12 | 自動二輪車のフレーム防振構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1231992U JPH0572689U (ja) | 1992-03-12 | 1992-03-12 | 自動二輪車のフレーム防振構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0572689U true JPH0572689U (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=11801996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1231992U Pending JPH0572689U (ja) | 1992-03-12 | 1992-03-12 | 自動二輪車のフレーム防振構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0572689U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003095172A (ja) * | 2001-09-19 | 2003-04-03 | Honda Motor Co Ltd | ハンドル防振装置 |
JP2007145268A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Honda Motor Co Ltd | 自動二輪車の車体フレーム構造 |
JP2007290590A (ja) * | 2006-04-26 | 2007-11-08 | Yamaha Motor Co Ltd | 自動二輪車 |
EP4349697A1 (en) * | 2022-10-04 | 2024-04-10 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Straddled vehicle |
-
1992
- 1992-03-12 JP JP1231992U patent/JPH0572689U/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003095172A (ja) * | 2001-09-19 | 2003-04-03 | Honda Motor Co Ltd | ハンドル防振装置 |
JP4509441B2 (ja) * | 2001-09-19 | 2010-07-21 | 本田技研工業株式会社 | ハンドル防振装置 |
JP2007145268A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Honda Motor Co Ltd | 自動二輪車の車体フレーム構造 |
JP2007290590A (ja) * | 2006-04-26 | 2007-11-08 | Yamaha Motor Co Ltd | 自動二輪車 |
EP4349697A1 (en) * | 2022-10-04 | 2024-04-10 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Straddled vehicle |
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