JPH0572405U - 木質基材成形型の型構造 - Google Patents

木質基材成形型の型構造

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JPH0572405U
JPH0572405U JP2173492U JP2173492U JPH0572405U JP H0572405 U JPH0572405 U JP H0572405U JP 2173492 U JP2173492 U JP 2173492U JP 2173492 U JP2173492 U JP 2173492U JP H0572405 U JPH0572405 U JP H0572405U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木質基材の成形の際に、縦壁状となる成形部
分において充分な強度が得ることができる木質基材成形
型の型構造を提案すること。 【構成】 上型6に形成した成形凸部8と下型2に形成
した成形凹部3とにより木質基材14を押圧して4周に
縦壁17を有する凹状部16を成形する成形型におい
て、前記成形凸部8と前記成形凹部3とにより前記凹状
部16の縦壁17を成形する成形面のいづれか一方の成
形面の所要の箇所に押圧方向にそって複数の凸条部10
を設けて前記木質基材14の流れを抑制可能にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、木質基材の成形型の構造に関し、特に、縦壁状の成形部分を有し て、成形の際に、該部分で木質基材の下方への流れが生ずるような木質基材成形 型の型構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、図6に示されるように木質基材からなるドア基材25は、ほぼ 平面状に形成され、肘掛け用等となる凹状部26を有した外皮形状に成形されて いる。この凹部26の一面27は、ほぼ水平方向を指向している。 図7には図6に示される木質のドア基材25を成形する工程が示されている。
【0003】 下型32にはドア基材25の表面を下方に向けた状態でその外形形状を成形す ることができるように、凹状部26に対応する成形凹部33aを有する成形面3 3が形成されている。上型36はこの下型32に対向配設されて、前記成形面3 3に沿ったドア基材25の裏面の外形形状を有する成形面37が形成されている 。このため、凹状部26の一面27はほぼ成形方向に沿って縦壁として成形され ることになる。 このような下型32の成形面33の上に、マット状に緩く成形された木質基材 (木質マット)40を載置セットして、上型36を下降させて所定の圧で成形さ れる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、成形に際して、上型36の成形面37によって縦壁状の成形部 分にこの木質マット40が押し込まれていくことにより、その成形状態が壊され る。このため、木質基材40は粒状あるいは凝集状となって流動的に成形凹部3 3aの底方向に流れ込んでしまう。したがって、底の部分41には多量の木質基 材40が存在し、縦壁状の部分42には少ない木質基材40しかない状態で成形 される。 この結果、この縦壁状の成形部分42の密度が小さくなり、部分的に特に木質 基材40が少量の場合にはその部分が透けてしまったりする結果、要求される強 度が得られないという欠点があった。 そこで、本考案では、木質基材の成形の際に、縦壁となる成形部分において充 分な強度が得ることができる木質基材成形型の型構造を提案することを目的とす る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案では、上記技術的課題を解決するための手段として、上型に形成した成 形凸部と下型に形成した成形凹部とにより木質基材を押圧して4周に縦壁を有す る凹状部を成形する成形型において、前記成形凸部と前記成形凹部とにより前記 凹状部の縦壁を成形する成形面のいづれか一方の成形面の所要の箇所に押圧方向 に沿って複数の凸条部を設けて前記木質基材の流れを抑制可能に構成した木質基 材成形型の型構造を創作した。
【0006】
【作用】
上記の構造によれば、成形凸部の外周面及び成形凹部の内周面のいずれか一方 の面の所要の箇所には、その面から突き出て形成された凸条部が複数成形方向に 沿って設けられている。このため、この凸条部と他方の面とにより、木質マット が絞り込まれる際に、凸条部の断面形状により、崩壊した木質基材の成形凹部の 底部への過剰な流れ込みを止めることができる。また、この凸条部を設けること により、この面と木質基材との接触面が増加して流れ込みが防止される。
【0007】 さらに、この凸条部により、成形された木質基材には溝部が形成され、この溝 部の頂上部の板厚は他の部分より薄く、かつこの部分の成形密度を他の部分より も高くすることができる。この結果、この高密度に成形される箇所に発生する成 形ガスを他の部分に逃散させることができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例として、図4に示す外皮状の木質基材14からなるド ア基材15の凹状部16を製造するための成形型について説明する。
【0009】 成形型は従来と同様に上記の木質のドア基材15を上型6と下型2により、上 型6の下降させることによって上方から成形するものである。すなわち、下型2 はドア基材15に形成された凹状部16に対応する成形凹部3aを有してドア基 材15の凹状部16を下方に向けて載置するための成形面3を有している。 したがって、凹状部16の一部は押圧方向にほぼ沿った縦の壁17として成形 されることになる。このため、この成形凹部3a内周面の一部分は、凹状部16 の縦壁17の表面を成形する、垂直状の縦壁成形面4となっている(図3参照) 。
【0010】 一方、成形上型6は、下型2に対向状に配設されるものであり、下型2の成形 面3に対応した成形面7を有している。すなわち、図1に示されるように、ドア 基材15の裏面の外形形状に沿うとともに、凹状部16の裏面の形状に沿った成 形凸部8を有している。この成形凸部8の外周面の一部は、下型2の縦壁成形面 4とほぼ平行に向き合って縦壁17を成形するための縦壁成形面9とされている 。この縦壁成形面9には所定の形状の複数の凸条部10が形成されている。
【0011】 この凸条部10は、縦壁成形面9から直角状に突き出た横断面を有し、押圧方 向に沿うとともに、ほぼ縦壁成形面9の全面にその長手方向に対して所定の間隔 をおいて設けられている。 図2にはの凸条部10が設けられた縦壁成形面9と縦壁成形面4との関係を示 す拡大断面図が示されている。凸条部10の形状及び寸法は、木質基材14及び 縦壁成形部12(成形しようとする縦壁17に相当する)の形状によって異なる が、縦壁成形部12での木質基材14の保持を目的として設定されるものである 。 この図から明らかなように、凸条部10は断面台形状に形成され、凸条部10 の頂上部10aのほうが幅が狭くなっている。
【0012】 この凸条部10の寸法は、例えば本実施例においては、成形時における凸条部 10の頂上部10aと縦壁成形面4の間隔S(縦壁17の山部19に相当する) が1.0〜1.5mm、縦壁成形面9と縦壁成形面4との間隔Rが2.5〜3. 0mmとする。また、凸条部10は所定の間隔Pで凸設され、Pは例えば、8〜 12mmである。また、凸条部10の幅Qは4〜6mmである。 さらに、凸条部10の長さUは、縦壁17の幅のほぼ0.6〜0.7倍とする 。凸条部10が成形凹部3の底部まで到達してしまうと、木質基材14の流れ込 みが多くなってしまうからである(図5参照)。
【0013】 木質基材14は所定の木質チップあるいはファイバーに結合剤等が添加され均 一に混合された後、ドア基材15の成形に先立って予め緩く所定の形状に仮成形 されて、マット状にされている。
【0014】 次に、このような成形型を使用して木質のドア基材15を成形する方法につい て図3に従って説明する。 まず、基台上に設置された下型2の成形面3上に木質基材14を所定の位置に セットする。そして、上型6を下降させて、徐々に木質基材14を下型2の成形 面3に押圧していく。最初に、上型6の成形凸部8が木質基材14に当接し、下 型2の成形凹部3aに絞り込まれていく。さらに上型6の成形面7が木質基材1 4に当接して、下型2の成形面3の上に押圧するようになると、木質基材14は 下型2の成形凹部3aの入口付近で一部成形状態が維持されなくなり、崩壊する 。
【0015】 この結果、崩壊した箇所の木質基材14は成形凹部3aの底部方面に流れ込ん でいくが、上型6の凸条部10が流れ込む方向に対して直角に突き出ているので 、流れ落ちようとする木質基材14を止めることができる。また、この凸条部1 0を形成したことにより縦壁面9の面積が増えるため、従来と較べて流れ込む木 質基材14との接触面積が増えて木質基材14が保持されやすくなる。
【0016】 したがって、下型2の成型凹部3aの縦壁面4と上型6の成型凸部8の縦壁面 9との間には充分な量の木質基材14が下方へ流れ込むことなく維持されること になる。すなわち、この凸条部10の大きさ及び形状によって、効果的に木質基 材14の流れ落ちが防止される。
【0017】 さらに、上型6が下降して所定の圧力で木質基材14を加圧して、木質ドア基 材15が成形される。このように成形されたドア基材15は、図4及び図5に示 すものであり、その凹状部16の縦壁17の裏面には、上型6の凸条部10によ って形成された溝部18が凹設され、裏面全体としては凸凹状になっている。 すなわち、下型2の縦壁成形面4と上型6の縦壁成形面9の凸条部10とにより 、凸条部10の形状に対応する溝部18が縦壁17の裏面に形成され、縦壁成形 部12の短い間隔Sは溝部18の板厚であり、縦壁成形部12の長い間隔Rが山 部19の板厚に対応する。 さらに、この縦壁17の裏面においては、その成形状態においても特徴がある 。
【0018】 つまり、従来と同様の大きさの木質基材14を利用して、上型6に凸条部10 を設けて、縦壁成形部12での木質基材14の保持を図るとともに、この凸条部 10によって、この箇所にある木質基材14はより薄く(板厚S)成形されるが 、密度の高い状態で成形することになる。この結果、成形された縦壁17の溝部 18においては、成形密度が高められている。成形密度の高さは強度の高さに比 例するため、板厚Sは薄くても、強度は充分に維持されている。このように、凸 条部10によって成形時に縦壁状になる部分の強度維持が図られている。
【0019】 本実施例の木質ドア基材15の縦壁17は、同様の成形構造を有し溝部18を 有していないことのみが異なる従来の木質ドア基材の縦壁に較べて、曲げ強度に おいて20〜30%の向上が確認されている。
【0020】 一方、山部19においては、溝部18よりは成形密度は当然に小さいが、この 溝部18において成形密度の増加に伴って多量に発生する成形ガスが、成形の際 にこの密度の低い箇所に逃散させることができる。このため、溝部18において は過剰のガスが成形後に存在することないので、成形後の膨れが発生しない。な お、この山部19においても所定の成形密度は維持されている。
【0021】 また、以上のように縦壁成形部12の材料不足を是正することができるので、 従来発生していた部分的な透けも発生しなくなる。
【0022】 さらに、かかる縦壁成形部12の成形体部分(縦壁17)の強度向上のために 木質基材14の成形に関する物性等を改良するための余分な材料も不要であり、 初期投資として型の改造のみで所要の強度を達成することが可能であるので、生 産コストの低減に有用である。
【0023】 なお、本実施例では上型6の成形凸部8の一部に凸条部10を設ける構成とし たが、これに限定するものではなく、この凸条部10を下型2の縦壁成形面4に 設けることもできる。すなわち、成形しようとするドア基材15のデザイン及び 成形型そのものの設計に合わせて変えることができる。
【0024】 凸条部10の形状についても、本実施例に限定するものでなく、断面台形状の 他、縦壁成形部12に木質基材14の保持を可能とし、結果として成形された際 の該箇所の強度を向上することができる形状であればよい。
【0025】
【考案の効果】
上記の考案によれば、木質基材の成形型において押圧方向に対して縦壁となる 成形部を構成する縦壁成形面のいずれか一方に複数の凸条部を設けて、この成形 部に木質基材を保持するとともに、成形体のこの箇所に溝を形成することができ る。この結果、縦壁における成形密度の分布に差が生じ、強度を維持あるいは向 上させることができるとともに、成形時に発生する成形ガスを成形体内で適切に 分布させ、成形体の膨れ等を発生することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】成形上型の下方からの斜視図である。
【図2】上型と下型の対向する縦壁成形面による縦壁成
形部の断面図である。
【図3】成形型による木質基材の成形工程の順を示す図
である。
【図4】成形された木質のドア基材の正面図(a)と断
面図(b)を示す図である。
【図5】成形されたドア基材の凹状部の拡大断面図であ
る。
【図6】従来の木質のドア基材の正面図(a)と断面図
(b)を示す図である。
【図7】従来の木質基材材料の成形工程の順を示す図で
ある。
【符号の説明】
2…下型 3…成形凹部 6…上型 8…成形凸部 10…凸条部 14…木質基材 16…凹状部 17…縦壁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型に形成した成形凸部と下型に形成し
    た成形凹部とにより木質基材を押圧して4周に縦壁を有
    する凹状部を成形する成形型において、 前記成形凸部と前記成形凹部とにより前記凹状部の縦壁
    を成形する成形面のいずれか一方の成形面の所要の箇所
    に押圧方向に沿って複数の凸条部を設けて前記木質基材
    の流れを抑制可能に構成した木質基材成形型の型構造。
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