JPH057215Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はオゾン発生器に使用されるオゾン発生
用電極に関するものである。

（従来の技術） オゾンの発生方法としては、気体酸素または空
気を無声放電と呼ばれる高電圧交流放電の中に通
す方法があり、同心管型オゾン発生器と平板型オ
ゾン発生器が知られている。そして、これらオゾ
ン発生器の電極としては、金属板、金属箔をつけ
たガラスあるいはセラミツクス、または導電塗料
を塗つたガラスあるいはセラミツクス等が用いら
れていたが、いずれの電極の場合も加工性や柔軟
性に乏しいために複雑な形状への成形は困難であ
り、形状的に極めて限定されたものしか成形する
ことができなかつた。従つてオゾン発生効率もひ
くいものであつた。

（考案が解決しようとする課題） 本考案は上記したような従来の問題点を解決し
て、加工性および柔軟性に優れていて任意の複雑
な形状に成形できる線状の電極を利用して、高い
オゾン発生効率を得ることができるオゾン発生用
電極を提供するために完成されたものである。

（課題を解決するための手段） 上記の課題を解決するためになされた本考案
は、中心部を気体流通路とした円筒状の支持体の
外周面に、電極線の外表面をシリコンラバーで被
覆してなる陽極線と陰極線とを一定間隔を隔てて
螺旋状に巻きつけるとともに、前記の陽極線と陰
極線との間には気体流通路に連通する溝を設けた
ことを特徴とするものである。

（実施例） 以下に本考案を図示の実施例について詳細に説
明する。

第１図は本考案の実施例を示すもので、１は陽
極線、２は陰極線であり、これらの２本の柔軟性
のある電極線の外表面は同じく柔軟性のあるシリ
コンラバー３により被覆されている。６は中心部
を気体流通路５とした円筒状の支持体であり、セ
ラミツクスやガラスのような絶縁性材料からなる
ものである。この円筒状の支持体６の外表面に、
外表面をシリコンラバー３で被覆してなる陽極線
１と陰極線間２とを、その柔軟性を利用して一定
間隔を隔てて交互に螺旋状に巻きつけてある。ま
た円筒状の支持体６の陽極線１と陰極線２との間
には、中心部の気体流通路５に連通する多数の溝
７を設けてある。

（作用） このように構成された本考案のオゾン発生用電
極は、陽極線１と陰極線２との間に例えば7000〜
8000ボルトの高電圧をかけるとともに、円柱状の
支持体６の内部の気体流通路５から酸素ガスや空
気等を送れば、陽極線１と陰極線２との間に無声
放電が生じて電極の周囲を流れる酸素ガスや空気
をオゾンに変化させることができる。このとき、
シリコンラバー３の絶縁特性は大きいので、放電
の経路はシリコンラバー３の外側に形成され、オ
ゾンの発生は効率よく行われることとなる。この
ため、陽極線１と陰極線２との間の溝７を通過し
て空気等が外部へ出るときに無駄なく効率的にオ
ゾンを発生させることができる。

（考案の効果） 以上に説明したように、本考案のオゾン発生用
電極は柔軟性のある電極線を円筒状の支持体と組
み合わせることにより、極めて効率よくオゾンを
発声されることができるようにしたものであり、
従来の問題点を解決したオゾン発生用電極とし
て、その実用的価値は極めて大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す断面図である。 １……陽極線、２……陰極線、３……シリコン
ラバー、５……気体流通路、６……円筒状の支持
体、７……溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中心部を気体流通路５とした円筒状の支持体６
   の外周面に、電極線の外表面をシリコンラバー３
   で被覆してなる陽極線１と陰極線２とを一定間隔
   を隔てて螺旋状に巻きつけるとともに、前記の陽
   極線１と陰極線２との間には気体流通路５に連通
   する溝７を設けたことを特徴とするオゾン発生用
   電極。