JPH057171Y2 - - Google Patents

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JPH057171Y2
JPH057171Y2 JP18080887U JP18080887U JPH057171Y2 JP H057171 Y2 JPH057171 Y2 JP H057171Y2 JP 18080887 U JP18080887 U JP 18080887U JP 18080887 U JP18080887 U JP 18080887U JP H057171 Y2 JPH057171 Y2 JP H057171Y2
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inner cylinder
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Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は容器の改良に関するものであり、さら
に詳しくは容器に充填した内容物を該容器の他の
空間に充填した2種類の薬剤を反応させることに
よつて加熱または冷却することのできる複合容器
の改良に関するものである。 〔従来の技術〕 容器に充填した内容物を該容器の他の空間に充
填した2種類の薬剤を接触させることにより、発
熱または吸熱反応を起こさせ、容器外から熱を加
えたり、奪つたりすることなく加熱したり冷却す
るものとしては酒缶、コーヒー缶などがある。 これら従来のいわゆる自己加熱または自己冷却
缶は一般に容器本体の一端に反応容器を設け、こ
の反応容器内で2種類の薬剤を接触させて発熱ま
たは吸熱反応を起こし、容器本体に充填した内容
物と熱交換として加熱または冷却する構造のもの
である。一般的な反応容器としては例えば生石灰
を充填した容器の上に水を充填した容器を配置
し、反応容器の外側から付設のピンを刺し込んで
水の容器を貫通させ、貫通孔から水を流出させる
ことにより水と生石灰を接触させ、発熱反応を起
こして容器本体に充填した酒、コーヒーなどの加
熱を行なつていた。 〔考案が解決しようとする問題点〕 上記技術においてはピンで水の容器を貫通する
構造であるため別途ピンを用意する必要があつ
た。また、ピンでは小さい孔しか開かないため水
の流出に時間がかかり反応が遅いという問題点が
あつた。反応が遅いということは熱効率が低下す
るという問題にとどまらず、冷却容器においては
さらに重大な欠陥となつていた。すなわち、冷却
容器は通常水と硝酸アンモニウムなどを、反応さ
せて内容物を冷却しているが、ピンで容器に孔を
開けると開口した小さな孔から水が流出して硝酸
アンモニウムと反応し、反応部分の温度のみが急
激に低下するので、開口部付近の水が氷つて残り
の水が出なくなくため、その後の反応が全く進行
しなくなるという重大な欠陥のあることが判つ
た。したがつて、この様な従来の冷却容器におい
てはピンで水容器に小孔を開けた後は容器から水
が完全に出るまで振り続けなければならなかつ
た。このため、薬剤容器が一度に大きく破壊で
き、容器を長時間振り続けなくても薬剤の反応が
速やかに進行する容器の開発が望まれていた。ま
た、ピンなどの様な破壊治具を別途用意しなくて
も容器自体に破壊機能を備えた容器が取り扱いを
簡便にする上から望まれていた。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案は上記した従来技術の問題点を考慮して
なされたもので、容器本体の一端に薬剤を反応さ
せる反応容器を容器本体の側壁と該反応容器の側
壁の間に熱交換用空間を設けて、蓋とともに容器
本体の側壁端部に固定し内蔵してなる複合容器に
おいて、蓋は中央部が反応容器側に可動であり、
反応容器は側壁の中程に段部を備え、該段部上に
2重側壁容器が内筒の頂部を可動蓋に内接して載
置されており、該2重側壁容器は可動蓋に内接す
る内筒の頂部が閉塞し、他端は切刃をなして開口
しており、該切刃側に位置する外筒端部は封止さ
れて内筒との間に薬剤充填用空間を形成し、外筒
に弾性素材で一体に連結されている内筒の切刃が
外筒の封止部材に近接して支持されており、さら
に反応容器の段部下方の空間を他の薬剤充填用空
間とすることを特徴とする加熱または冷却容器を
提供し、従来技術の問題点をことごとく解消する
ものである。 〔作用〕 本考案になる容器は上記した構造であるので、
容器本体の側壁端部に移動可能な状態に設けた蓋
を外側から押圧することにより、該蓋の内側に当
接して配置された薬剤容器の頂部が蓋とともに反
応容器側に押されるため、内筒の他端に加工され
た切刃が薬剤容器の封止部材に突き当つて封止部
材を大きく破る。 従つて、2つの空間に区画して充填されていた
2種類の薬剤が一挙に接触するので反応が急激に
開始される。 反応容器内で発熱または吸熱反応が進展し、反
応容器の温度が上昇または低下すると反応容器の
外壁と容器本体の側壁の間に設けた熱交換用空間
で容器本体に充填された内容物と効率よく熱交換
され、内容物の加熱または冷却が短時間に行われ
る。 〔実施例〕 つぎに図面に基づいて本考案をさらに具体的に
説明する。 図中1は容器本体であり、2は反応容器、3は
反応容器2に備えられた薬剤充填容器、4は蓋、
A,B,C,Dは空間である。 容器本体1は薄いアルミニウム板を円筒状に成
形した容器であつて、容器本体1の上部にアルミ
ニウム製の円筒状の反応容器2を内蔵し、容器本
体1の円筒状の側壁上端5で反応容器2を蓋4と
ともにかしめて固定している。蓋4は容器外より
押圧することにより容器本体1の内側に凹むアル
ミニウム製のものである。反応容器2には側壁2
0の内側中程に薬剤充填容器3を支持するための
段部21が周方向に備えられている。薬剤充填容
器3はポリプロピレン製の一体形成になる2重側
壁容器であつて、2重側壁の内筒30の頂部は閉
塞し、他端は鋭利な切刃32に加工され開口して
いる。外筒31の内筒切刃側に位置する端部は封
止部材6にポリエチレンフイルムを用いて封止さ
れ、内筒との間に薬剤2Aを充填する空間Aを備
えた薬剤充填容器3を形成している。内筒30と
外筒31は縦断面が略S字状に湾曲した薄肉の連
結部材7によつて一体化しており、内筒30の切
刃32が薬剤充填容器3の封止部材6に近接して
いる。薬剤充填容器3は外筒31の端部を反応容
器2の段部21に載置し、内筒30の頂部を蓋4
に内接している。 反応容器2の段部21の下方の空間Bは薬剤2
Bを充填するための空間である。反応容器2の側
壁20と容器本体1の側壁10の間の空間Cは反
応容器2の内部に発生した反応熱と空間Dに充填
した内容物1aが効率よく熱交換するために設け
た空間である。4′は反応容器2を内蔵した側と
は反対の側壁端面に設けた容器本体1の蓋であつ
て開口自在に設けてある。 上記構造の容器において、薬剤2Aとして水、
薬剤2Bとして塩化カリウム、内容物1aとして
日本酒を選定し、先ず薬剤充填容器3の空間Aに
水を容積率95%で充填し、封止材6としてポリエ
チレンフイルムを用いて外筒31の端面にヒート
シールして密閉した。次に塩化カリウムを反応容
器2の空間Bに容積率60%充填した後、前記薬剤
充填容器を反応容器2の段部21の上に載置し、
容器本体1の側壁上端5にかしめることにより固
定した。該容器本体1の空間Dに日本酒を充填
し、蓋4′を開口自在に取り付けた。この様にし
て日本酒を充填した容器本体1の蓋4を外部から
容器内部に向つて押圧すると蓋4が可動であるこ
とから、第2図に示す様に蓋4が反応容器側に凹
み、薬剤充填容器3の内筒30の頂部が反応容器
2の内部方向に押される結果、連結部材7の余裕
の範囲内で封止部材6の方向に内筒30の切刃3
2が押し込まれ、封止部材6に突き当つて一度に
大きく開口する。 従つて反応容器2の空間Aの水が一度に空間B
内に流れ込み、空間Bに充填されていた薬剤の塩
化カリウムと流れ込んだ水が一挙に吸熱反応を起
こして反応容器の温度は急激に低下する。急激に
温度低下した反応容器2は熱交換用の空間Cと該
容器の底面において内容物1aの日本酒と熱交換
して冷酒とする。 反応容器2は容器本体1の任意の一体に内蔵可
能であるが、加熱容器においては反応容器2を下
端に配置し、冷却容器にあつては上端に配置する
のが反応容器2と内容物1aの熱交換を効率良く
行う上で重要である。また実施例においては空間
Aに水を入れ、空間Bに塩化カリウムを充填した
が、これらは相互に入れ替えが可能なことは云う
までもないことであり、薬剤の組合せもこれに限
定されるものではなく、第1表に示す様な発熱又
は吸熱反応を起こす物質が使用できる。冷却容器
の場合の薬剤Bは単独で用いる他混合して用いる
ことも可能である。
【表】
〔効果〕
以上説明した様に本考案になる加熱または冷却
容器は、反応容器を内蔵した側の蓋を押圧するこ
とにより、該蓋とともに薬剤充填容器を形成する
内筒が反応容器内側に押し込まれ、内筒容器の先
端に設けた切刃が薬剤充填容器の封止部材に突き
当つて封止部材を大きく開口するため、2つの空
間に区画して充填されていた2種類の薬剤が一度
に混合されて反応が一挙に進む。このため熱効率
が良く、特に冷却容器において薬剤の1つとして
充填した水の大部分が氷つて反応が進展しなくな
るといつた従来技術の大きな欠点を解消すること
ができた。従つて、反応を継続させるため容器を
振り続ける必要がなくなつた。また、破壊治具が
反応容器内に収納されているので従来の様に破壊
治具を容器とは別に用意する必要がなく、取扱い
も極めて簡便となつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は可動蓋を押圧していない時の一実施例
を断面で示す説明図、第2図は可動蓋を押圧した
時の断面説明図である。 1……容器本体、2……反応容器、3……薬剤
充填容器、4,4′……蓋、5……側壁上端、6
……封止部材、7……連結部材、21……段部、
30……内筒、31……外筒、32……切刃、1
a……内容物、A,B,C,D……空間、2A,
2B……薬剤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 容器本体の一端に薬剤を反応させる反応容器を
    容器本体の側壁と該反応容器の側壁の間に熱交換
    用空間を設けて、蓋とともに容器本体の側壁端部
    に固定し内蔵してなる複合容器において、蓋は中
    央部が反応容器側に可動であり、反応容器は側壁
    の中程に段部を備え、該段部上に2重側壁容器が
    内筒の頂部を可動蓋に内接して載置されており、
    該2重側壁容器は可動蓋に内接する内筒の頂部が
    閉塞し、他端は切刃をなし開口しており、該切刃
    側に位置する外筒端部は封止されて内筒との間に
    薬剤充填用空間を形成し、外筒に弾性素材で一体
    に連結されている内筒の切刃が外筒の封止部材に
    近接して支持されており、さらに反応容器の段部
    下方の空間を他の薬剤充填用空間とすることを特
    徴とする加熱または冷却容器。
JP18080887U 1987-11-27 1987-11-27 Expired - Lifetime JPH057171Y2 (ja)

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JP18080887U JPH057171Y2 (ja) 1987-11-27 1987-11-27

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JP18080887U JPH057171Y2 (ja) 1987-11-27 1987-11-27

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JPH0185283U JPH0185283U (ja) 1989-06-06
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