JPH0570326A - リツプ化粧料 - Google Patents

リツプ化粧料

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JPH0570326A
JPH0570326A JP12788491A JP12788491A JPH0570326A JP H0570326 A JPH0570326 A JP H0570326A JP 12788491 A JP12788491 A JP 12788491A JP 12788491 A JP12788491 A JP 12788491A JP H0570326 A JPH0570326 A JP H0570326A
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JP
Japan
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weight
water
lips
lip
film
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Pending
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JP12788491A
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English (en)
Inventor
Chie Uesugi
千栄 上杉
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Pola Chemical Industries Inc
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Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 唇の荒れを防止する効果を有し、使用感に優
れ、さらに、一般的なメークアップ効果の高い口紅とし
ても使用できるリップ化粧料を提供する。 【構成】 リップ化粧料に、被膜形成剤を0.01〜
1.5重量%、湿潤剤を1〜40重量%、油脂及び/又
はロウ類を20〜95重量%、水を0.1〜5重量%、
必要に応じて、色素を0.5〜20重量%、赤外線防護
剤、紫外線防護剤を0.1〜10重量%配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リップ化粧料に関し、
詳しくは口唇の荒れの防止、改善に優れたリップ化粧料
を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】口唇は板状の随意筋であり、その内側は
粘膜で覆われているが、外側は角質化した薄い上皮であ
り、赤色に縁どられている部分はその中間的なものであ
る。この縁辺部には腺がないために乾燥しやすく、ひび
などができやすい。
【0003】従来、この口唇の乾燥を防ぐものとして、
リップスティックが知られている。リップスティックは
油脂、ロウ等を固形化したものであり、口唇表面に油性
の膜を形成し、口唇の乾燥を防止しようとするものであ
る。
【0004】しかし、従来のリップスティックは水分を
ほとんど含まないため、口唇からの水分の蒸発を防ぐ効
果は有していても、口唇に水分を与える効果は期待でき
ない。また、口唇が油分でべとつくために必ずしも快い
ものではなく、さらに、口紅では食器等に付いたり、衣
服を汚す等の問題点があった。
【0005】これに対し、ポリビニルアルコールを被膜
形成剤として口唇に一時的に被膜を作り、口唇の異常乾
燥を防ぐ口唇保護剤が知られている(特開昭61−17
6512号)。
【0006】しかし、この口唇保護剤は剥離タイプ、す
なわち口唇に塗布、乾燥後被膜を剥離するものであり、
一時的に被膜を形成するものであって、使用感において
は優れているが、被膜を剥離した後は油分や潤いを与え
ることはできず、さらに、口紅のようなメークアップ効
果は有しない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決するために、継続して口唇に潤いを与え、唇の荒れ
を防止する効果を有し、使用感にも優れたリップ化粧料
を提供し、さらに、一般的なメークアップ効果の高い口
紅としても使用できるとともに、化粧持ちのよいリップ
化粧料を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するため鋭意研究を行った結果、被膜形成剤、湿潤
剤、油脂、水等を適当な割合で混合することにより、リ
ップ化粧料に、優れた抱水性、被膜形成効果、使用感を
付与できることを見出し、本研究を完成させた。
【0009】すなわち、本発明は、被膜形成剤を0.0
1〜1.5重量%、湿潤剤を1〜40重量%、油脂及び
/又はロウ類を20〜95重量%、水を0.1〜5重量
%含むリップ化粧料に関するものである。好ましい態様
としては、色素を0.5〜20重量%含み、更に好まし
い態様としては、赤外線防護剤及び/又は紫外線防護剤
を0.1〜15重量%含むことを特徴とするリップ化粧
料である。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
リップ化粧料は、被膜形成剤、湿潤剤、油脂及び/又は
ロウ類、水、その他色素、赤外線防護剤、紫外線防護剤
等を成分とし、優れた抱水性、被膜性を有することを特
徴とする。以下、これらの成分材料、リップ化粧料の製
造法を説明する。
【0011】<1>本発明のリップ化粧料に使用する材
料 (1)被膜形成剤は、口唇に油性の被膜を形成し、水分
の蒸散を防ぐために配合される。被膜形成剤としては、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等を挙げ
ることができる。
【0012】ポリビニルアルコールは、被膜形成能のみ
ならず、エマルジョンやサスペンジョンを安定化する性
質があるので、リップ化粧料中に水を含ませるには特に
好適である。
【0013】本発明では、これらの被膜形成剤は、化粧
料全体に対して0.01〜1.5重量%の割合で配合す
るのが好ましい。0.01重量%よりも低濃度では、被
膜形成能が弱く、1.5重量%より高濃度になると、リ
ップ化粧料が硬くなりすぎ使用感が悪くなる。
【0014】(2)湿潤剤は、リップ化粧料に抱水性を
付与し、口唇の荒れを防ぐために配合される。湿潤剤と
しては、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレング
リコール、プロピレングリコール、濃グリセリン等を挙
げることができ、1,3−ブチレングリコールが好まし
く使用される。
【0015】これらは、1〜40重量%で配合するのが
好ましい。1重量%より低濃度では湿潤能が弱く、40
重量%より高濃度では軟らかくなりすぎ、リップ化粧料
としての成形性が悪くなる。
【0016】(3)油脂、ロウ類としては、ヒマシ油、
オリーブ油等の油脂、マイクロクリスタリンワックス、
ラノリン、キャンデリラロウ等のロウを挙げることがで
きる。これらの中では、マイクロクリスタリンワック
ス、オリーブ油が好ましく使用され、20〜95重量%
の範囲で配合することが好ましい。
【0017】20重量%より低くなると軟らかくなりす
ぎて成形性が劣り、95重量%より高濃度では固くなり
すぎ使用感が悪くなる。
【0018】(4)水は、唇に潤いを与えるために配合
される。0.1〜5重量%の割合で配合することが好ま
しい。0.1重量%より低濃度となると水分量が少なく
本発明の特徴が弱くなり、5重量%より高濃度になると
水が分離して不安定となる。
【0019】(5)本発明を口紅に適用する場合には、
色素を配合する。色素としては、タール色素、顔料等一
般の口紅に用いられている色素を使用することができ、
0.5〜20重量%の範囲で配合することが好ましい。
【0020】(6)赤外線防護剤、紫外線防護剤を配合
することにより、唇が赤外線や紫外線から受ける損傷を
低減させることができ、本発明による抱水性、被膜形成
効果とあわせて、一層優れた唇の保護効果を得ることが
できる。
【0021】赤外線防護剤としてはアルミニウム末等
を、紫外線防護剤としては、酸化チタン等の紫外線散乱
剤やメトキシケイ皮酸オクチル等の紫外線吸収剤を挙げ
ることができる。赤外線防護剤、紫外線防護剤は、0.
1〜15重量%となるように配合するのが好ましい。
【0022】その他、必要に応じて他の成分、例えば香
料、防腐剤、抗酸化剤やヒアルロン酸、アラントイン、
ビタミン類などの薬効成分等を適宜配合することができ
る。
【0023】<2>本発明のリップ化粧料の製造法 本発明のリップ化粧料は、通常のリップ化粧料と同様の
方法によって製造することができる。
【0024】例えば、液体油分中に固形油分を加え、加
熱、攪拌しながら溶解させ、これに予め湿潤剤と水で均
一に分散しておいた被膜形成剤を加え、攪拌して均質化
する。さらに必要に応じて色素、赤外線防護剤、紫外線
防護剤等を加え、攪拌しながら均質化し、成形器に流し
込み、冷却することにより、本発明のリップ化粧料を製
造することができる。
【0025】尚、本発明のリップ化粧料とは、口紅、リ
ップクリーム、口唇保護剤等、唇に適用するものをい
う。
【0026】
【実施例】本発明を実施例によりさらに詳細に説明す
る。
【0027】
【実施例1、2】実施例として、被膜形成剤、湿潤剤お
よび水を配合した口紅を製造し、これらを含まない従来
品である比較例と比較した。被膜形成剤としてポリビニ
ルアルコール、湿潤剤として1,3−ブチレングリコー
ル、油脂としてヒマシ油、オリーブ油、ロウ類としてマ
イクロクリスタリンワックス、キャンデリラロウを使用
した。
【0028】
【表1】
【0029】(製法)表1のBの成分を混合した液体油
脂中に、Aのロウ類を加え、80〜90℃に加熱し、攪
拌しながら溶解させ、更に、予め均一に分散しておいた
Cの成分を加え、全体をよく攪拌しながら、均質化し
た。その後、Dの各成分を加え、攪拌しながら均質化し
た。これを成形器に流し込み、型取りし、放冷して口紅
を得た。
【0030】尚、表1の各値は重量部である。
【0031】(評価方法)上記実施例及び比較例につい
て、抱水性及び被膜効果を確認するため、水分含量およ
び水分透過量を比較し、発明の効果を確認するために実
使用テストを行った。
【0032】<1>水分含量の比較 唇の荒れているパネラー40名を4組に分け、各組に上
記で得られた4種の口紅を10日間使用させ、使用前後
の口唇上のアドミタンス(電導度)を測定し、平均値を
求めた。アドミタンスは、インピーダンスメーター(I
BS社 モデルIB−355)を用いて測定した。アド
ミタンス値が高ければ、水分含量が高いことになる。測
定は、20℃、RH値=50%で行った。
【0033】<2>水分透過量の比較 水分透過量は以下のように測定した。
【0034】各口紅試料を溶解したものに濾紙を浸し風
乾した後、一定量の水を入れたガラスのコップにこの濾
紙をかぶせ密封して20℃の恒温室内に放置した。1日
後と3日後の水分の減少量を秤量し、減少率(%)を求
めた。
【0035】<3>実使用テスト (1).通常環境下での唇の荒れ防止度のテスト 唇の荒れているパネラー40名を10名づつ4組に分
け、各組に上記で得られた4種の口紅を10日間使用さ
せ、60倍の接触型肌拡大ビデオ(明伸工機(株)製V
MS1000型)にて、使用前後の口唇の荒れを観察
し、使用の前後で以下の基準で評価を行った。
【0036】唇の荒れがほとんどない : 3点 唇の荒れが少しある : 2点 唇が荒れている : 1点
【0037】(2).低温環境下での唇の荒れ防止度の
テスト 後日、同じパネラーを用いて、低温乾燥条件下(気温5
℃、湿度40%のスキー場で3日間)において、各口紅
試料を使用させ、荒れ防止度を以下の基準で評価を行っ
た。
【0038】 試料使用前より唇のかさつき、皮むけがなくなり、状態が良くなった:3点 試料使用前とほとんど変わらない :2点 試料使用前より唇の状態が悪くなった :1点
【0039】(3).化粧持ち効果の確認テスト 各口紅を専門パネラー16名に塗布後、3時間経過時の
化粧持ちを比較させ、以下の基準で評価を行った。
【0040】化粧持ちがよい : 3点 普通 : 2点 化粧持ちが悪い : 1点
【0041】<4>口紅の付着性のテスト 各口紅の化粧持ち効果を比較するために、他の物への付
着性を調べた。
【0042】腕に一定量の各口紅試料を塗布し、その上
にティッシュペーパーを置き、この上から一定の圧力で
押え、ティッシュペーパーに付着した口紅の量を秤量す
ることにより、口紅のとれた量を測定した。
【0043】<結果>上記評価方法に対する結果を表2
に示した。
【0044】
【表2】
【0045】アドミタンス値の比較から、実施例の口紅
は従来のものよりも水分含量が多く、抱水性に優れてい
ることがわかった。従来の組成物に水を加えた場合にも
ある程度の水分を保持させることはできるが(比較例
2)、本発明により、十分な水分を保持させることがで
きる。
【0046】水分透過量の比較から、実施例の口紅は従
来品よりも水分の減少量が少なく被膜効果が優れている
ことが示された。
【0047】実使用テストの結果から、実施例の口紅
は、通常環境下ではもちろんのこと、低温乾燥条件下に
おいても唇の荒れを防止、改善する効果に優れ、更に化
粧持ちが良く、化粧効果においても優れていることがわ
かった。
【0048】口紅の付着性のテストの結果からも、化粧
持ちが良いことが示された。さらに、このことは、食
器、衣服等への口紅の付着を低減させることができるこ
とを意味している。
【0049】
【実施例3】実施例として、色素を含まないリップクリ
ームを製造した。
【0050】(製法)
【表3】
【0051】表3のBの成分を混合した油脂中に、Aの
ロウ類を加え、80〜90℃に加熱し、攪拌しながら溶
解させ、更に予め均一に分散しておいたCの成分を加
え、全体をよく攪拌しながら均質化した。その後、Dの
各成分を加え、攪拌しながら均質化した。これを容器に
うつし製品とした。表の各値は重量部である。
【0052】このリップクリームを、実施例1、2の口
紅と同様の評価を行ったところ、同様の口唇の保護、改
善効果を有していた。
【0053】
【発明の効果】本発明のリップ化粧料は、従来のリップ
化粧料に比べて抱水性、被膜性が良く、唇の荒れを防止
する効果に優れている。さらに、化粧持ちがよく、化粧
効果においても優れている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被膜形成剤を0.01〜1.5重量%、
    湿潤剤を1〜40重量%、油脂及び/又はロウ類を20
    〜95重量%、水を0.1〜5重量%含むリップ化粧
    料。
  2. 【請求項2】 色素を0.5〜20重量%含むことを特
    徴とする請求項1記載のリップ化粧料。
  3. 【請求項3】 赤外線防護剤及び/又は紫外線防護剤を
    0.1〜15重量%含むことを特徴とする請求項1又は
    2記載のリップ化粧料。
JP12788491A 1991-05-30 1991-05-30 リツプ化粧料 Pending JPH0570326A (ja)

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JP12788491A JPH0570326A (ja) 1991-05-30 1991-05-30 リツプ化粧料

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996018375A1 (fr) * 1994-12-16 1996-06-20 Shiseido Co., Ltd. Composition de rouge a levres
JP2009143952A (ja) * 1996-08-30 2009-07-02 Avon Products Inc 生酵母細胞誘導体を含有するリップトリートメント

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996018375A1 (fr) * 1994-12-16 1996-06-20 Shiseido Co., Ltd. Composition de rouge a levres
JP2009143952A (ja) * 1996-08-30 2009-07-02 Avon Products Inc 生酵母細胞誘導体を含有するリップトリートメント

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