JPH0570253U - 苗木栽培用ポット - Google Patents
苗木栽培用ポットInfo
- Publication number
- JPH0570253U JPH0570253U JP2083592U JP2083592U JPH0570253U JP H0570253 U JPH0570253 U JP H0570253U JP 2083592 U JP2083592 U JP 2083592U JP 2083592 U JP2083592 U JP 2083592U JP H0570253 U JPH0570253 U JP H0570253U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pot
- wall
- fertilizer
- peripheral wall
- soil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Fertilizing (AREA)
- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 苗木栽培用ポットを生分解性ポリマーで形成
して、苗木の移植時に苗木栽培用ポットを廃棄せずその
まま土壌中に植え込み、移植の手間を簡略化する。苗木
栽培用ポットに肥料を担持させおき、苗木栽培用ポット
の分解に伴って苗木に肥料をも施す。 【構成】 熱可塑性を有する生分解性ポリマーを主成分
として、筒状の周壁2の一端に底壁3が一体に形成され
てポット本体1を形成する。底壁3には孔4を有し、周
壁2には内面側に上下方向に連続する溝状の凹部5を有
する。前記凹部5を覆う範囲に、覆い壁6を取り付けて
ポケット部7を形成し、そのポケット部7に肥料8を内
蔵する。
して、苗木の移植時に苗木栽培用ポットを廃棄せずその
まま土壌中に植え込み、移植の手間を簡略化する。苗木
栽培用ポットに肥料を担持させおき、苗木栽培用ポット
の分解に伴って苗木に肥料をも施す。 【構成】 熱可塑性を有する生分解性ポリマーを主成分
として、筒状の周壁2の一端に底壁3が一体に形成され
てポット本体1を形成する。底壁3には孔4を有し、周
壁2には内面側に上下方向に連続する溝状の凹部5を有
する。前記凹部5を覆う範囲に、覆い壁6を取り付けて
ポケット部7を形成し、そのポケット部7に肥料8を内
蔵する。
Description
【0001】
本考案は、植物の苗木などを流通販売する際に使用する苗木栽培用ポットに関 する。
【0002】
従来の苗木栽培用ポットは、例えばポリエチレンなどのプラスチック材を用い て、鉢とほぼ同じ形状に円錐台状の周壁および中央に孔を有する底壁を一体に成 形したものが使用されていた。 この苗木栽培用ポットは、内部に適当量の土を入れ、その土に苗木の根の部分 を植えた状態で流通ルートに載せられる。そして、中の苗木は購入者がプランタ ーや地面の土壌に植え換えていた。
【0003】
苗木を苗木栽培用ポットの中から取り出してプランターや地面に植え換える作 業は、土が水分や肥料分を含んでいる場合には手や作業をする場所を汚しやすく 、手軽に行える作業ではない。さらに、移植する土壌に新たに肥料を施す必要が あり、手を汚したり臭気が問題になったりするので作業性が悪かった。 また、ポットから出した苗木の根の部分から土を落としたりすることによって 根を傷めてしまうこともあるので、移植の際にはとくに根の取り扱いに注意を払 う必要があり、この点でも作業性を低下させていた。
【0004】 そこで本考案の目的は、苗木を移植する作業を簡単に行うことができる苗木栽 培用ポットを得るにある。 本考案の他の目的は、廃棄すべきゴミとならない苗木栽培用ポットを得るにあ る。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案の苗木栽培用ポットは、デンプンを主原料とする熱可塑性の生分解性ポ リマーを使用して射出成形により形成されていること、周壁2の内面側に肥料8 を担持させてあることを要件とする。 また、ポット本体1が熱可塑性を有する生分解性ポリマーを主成分として、筒 状の周壁2とこれの一端の底壁3とを一体に成形してあること、周壁2の内面側 に上下方向に連続する溝状の凹部5を有していること、該凹部5を覆う範囲に覆 い壁6を取り付けてポケット部7を形成してあること該ポケット部7に肥料8を 内蔵してなることを要件とする。
【0006】
生分解性ポリマーで形成した苗木栽培用ポットは、苗木を収容したまま土壌中 に植え込んだ場合に経時的に分解する。 周壁2の凹部5を形成してある部分はこれ以外の部分よりも厚さが薄くなって いるので、土壌中ではポット本体1のこの部分が最先に分解しやすくなっている 。土壌中で凹部5を形成してある周壁2が分解するとポケット部7内の肥料8が 周囲の土壌中に供給され、さらにポット本体1の他の部分も分解して苗木の根が 土壌中に張り出す。
【0007】
本考案の苗木栽培用ポットは苗木と土を入れられてなる流通ルート用の形態の まま、購入者が手間をかけずに短時間で土壌中に移植することができる。さらに 、ポケット部7に肥料を内蔵しているので苗木の植え込み時にとくに肥料を施す 必要がない。 苗木栽培用ポットが廃棄すべきゴミとなることを防止することができる。
【0008】
図1および図2は本考案の実施例を示す。 苗木栽培用ポットは、図1に示すように一般的な鉢の形状に形成されたもので ある。すなわち、ポット本体1は円錐台の側面に相当する筒状の周壁2とこれの 小径側の底面に相当する底壁3とからなる。底壁3の中央部には水抜き用の孔4 を設けてある。また周壁2の内側の一部には、図2に示すように上下方向に延び る溝状の凹部5を形成してある。
【0009】 かかる形状の苗木栽培用ポットは、熱可塑性を有する生分解性ポリマーを使用 して成形した。熱可塑性を有する生分解性ポリマーはコーンスターチなどのデン プンを主原料としており、必要に応じて植物油やその他の天然原料の添加物を混 合したものである。 この生分解性ポリマーは、融点が130℃〜150℃程度で熱可塑性を有する ので、成形は例えば射出成形や熱成形など通常のプラスチック材と同様の方法と 装置を使用することができる。ここでは、射出成形の装置を使用しており、成形 の容易さのために凹部5を上下方向に延びる溝状とした。
【0010】 上記の形状に成形されたポット本体1の周壁2の内側には、溝状の凹部5の全 長にわたってこれの左右幅より広い範囲を覆う覆い壁6をヒートシールや接着な どの手段によって取り付けてある。この覆い壁6と周壁2の間に生じる空間がポ ケット部7をなす。覆い壁6も上記の生分解性ポリマーで形成してある。 この苗木栽培用ポットは、一般的なポットと同様に内部に適当量の土とともに 苗木の根の部分を植えた状態で流通ルートに載せられる。その際には、ポケット 部7に肥料8や農薬などを収納させておく。ポケット部7は開口する部分を残し てもよいが、必要に応じて密閉する。
【0011】 苗木の購入者は、この苗木を移植したい場所の土壌に穴を掘り、苗木を苗木栽 培用ポットごと土壌中に植え込み、十分な水分を与えるだけで移植作業を完了す ることができる。 このようにして植え込んだ苗木栽培用ポットは、まず生分解性ポリマー自身が 水分を吸収して膨潤する。するとポット本体1を構成する該ポリマーの機械的強 度が低下し、そこに土壌中のバクテリアがはたらきやすくなり、該ポリマーの分 解が促進される。
【0012】 ポット本体1は周壁2の凹部5の部分がとくに薄く形成されているので、土壌 中ではこの凹部5の部分が最先に分解する。すると、ポケット部7内に収容して いた肥料8が土壌中に流出して周囲の土壌に供給される。 これに続いてポット本体1の他の部分も次第に分解して行く。そして、苗木の 根の部分が延びて定着する土壌には肥料8が施された状態となって、そこに苗木 の根が張り出して定着に至る。 肥料に油かすや堆肥などの天然有機物系のものを使用する場合には取り扱う際 にその臭気が問題になるが、本考案の苗木栽培用ポットではポケット部7内に予 め内蔵させてあるので、購入者が直接手を汚したり臭気に悩まされたりせずに施 肥することができる。
【0013】 ここで使用した生分解性ポリマー因に本考案の苗木栽培用ポットを土壌中に埋 め込んで、経時的に重量の減少する割合を測定して実験したところ、徐々に分解 して10ヶ月後には90%以上が分解していた。
【0014】 このように本考案の苗木栽培用ポットは土壌中に埋めたのち数日以内に分解が 始まり、1週間以内に4割程度が分解するので、苗木の根が土壌中に定着するの に十分な分解速度を有するものとなっている。 なお、凹部5は周壁2の内部の複数箇所に設けてもよく、溝幅も広狭いろいろ と設定できる。凹部5は必ずしも上下方向に連続する溝状に設ける必要はない。 例えば、縦横斜めなどのいろいろな方向に延びる溝状のものを直線状、曲線状に 形成したり、周壁2の内側にいろいろな種類の平面図形の形状で一定の範囲を占 めるように設けたりすることもできる。その場合に設けるポケット部7は少なく とも凹部5の一部にのみ対応して設けてあればよい。 また、周壁2の筒形状は円筒や角筒に形成してもよい。孔4もいろいろな種類 の平面図形の形状として複数個設けてもよい。
【図1】苗木栽培用ポットの斜視図である。
【図2】周壁に設けた凹部の説明図である。
1 ポット本体 2 周壁 3 底壁 5 凹部 6 覆い壁 7 ポケット部
Claims (2)
- 【請求項1】 デンプンを主原料とする熱可塑性の生分
解性ポリマーを使用して射出成形により形成されてお
り、周壁2の内面側に肥料8を担持させてある苗木栽培
用ポット。 - 【請求項2】 ポット本体1が熱可塑性を有する生分解
性ポリマーを主成分として、筒状の周壁2とこれの一端
の底壁3とを一体に成形してあり、 周壁2の内面側に上下方向に連続する溝状の凹部5を有
しており、 該凹部5を覆う範囲に覆い壁6を取り付けてポケット部
7を形成してあり、 該ポケット部7に肥料8を内蔵してなる苗木栽培用ポッ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2083592U JPH0570253U (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 苗木栽培用ポット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2083592U JPH0570253U (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 苗木栽培用ポット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0570253U true JPH0570253U (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=12038127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2083592U Pending JPH0570253U (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 苗木栽培用ポット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0570253U (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4955740A (ja) * | 1972-05-18 | 1974-05-30 | ||
JPS6085828A (ja) * | 1983-10-18 | 1985-05-15 | Inoue Japax Res Inc | ワイヤカツト放電加工装置 |
JPH0257548A (ja) * | 1988-06-01 | 1990-02-27 | H B Fuller Co | 包装体の開封システムおよびその製造方法 |
JPH0379645A (ja) * | 1989-06-19 | 1991-04-04 | Warner Lambert Co | 変性澱粉を含有する、ポリマーをベースとするブレンド組成物 |
-
1992
- 1992-03-06 JP JP2083592U patent/JPH0570253U/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4955740A (ja) * | 1972-05-18 | 1974-05-30 | ||
JPS6085828A (ja) * | 1983-10-18 | 1985-05-15 | Inoue Japax Res Inc | ワイヤカツト放電加工装置 |
JPH0257548A (ja) * | 1988-06-01 | 1990-02-27 | H B Fuller Co | 包装体の開封システムおよびその製造方法 |
JPH0379645A (ja) * | 1989-06-19 | 1991-04-04 | Warner Lambert Co | 変性澱粉を含有する、ポリマーをベースとするブレンド組成物 |
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