JPH0569923U - 誘導電磁器用脚鉄心ブロック - Google Patents
誘導電磁器用脚鉄心ブロックInfo
- Publication number
- JPH0569923U JPH0569923U JP2201592U JP2201592U JPH0569923U JP H0569923 U JPH0569923 U JP H0569923U JP 2201592 U JP2201592 U JP 2201592U JP 2201592 U JP2201592 U JP 2201592U JP H0569923 U JPH0569923 U JP H0569923U
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- JP
- Japan
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- core block
- iron core
- magnetic steel
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 洩れ磁束によって鉄心ブロックに発生する鉄
損の発生を抑制することを目的とする。 【構成】 4個の同形の部分ブロックを、その各隅角部
を突き合わすようにして衝合させて鉄心ブロックとす
る。この各部分ブロックを2個の部分鉄心によって構成
する。各部分鉄心は、磁性鋼板を同一方向に並設して構
成し、かつ両部分の鉄心の磁性鋼板が互いに平行するよ
うに衝合して、鉄心ブロックの全外周に磁性鋼板の端縁
が現われるようにする。
損の発生を抑制することを目的とする。 【構成】 4個の同形の部分ブロックを、その各隅角部
を突き合わすようにして衝合させて鉄心ブロックとす
る。この各部分ブロックを2個の部分鉄心によって構成
する。各部分鉄心は、磁性鋼板を同一方向に並設して構
成し、かつ両部分の鉄心の磁性鋼板が互いに平行するよ
うに衝合して、鉄心ブロックの全外周に磁性鋼板の端縁
が現われるようにする。
Description
【0001】
本考案は変圧器、リアクトルのような誘導電磁器の脚鉄心に使用する鉄心ブロ ックに関する。
【0002】
周知のようにこの種鉄心ブロックは、短冊状の珪素銅板の多数枚を並設して構 成されるものであり、このようにして構成した鉄心ブロックの複数を、必要によ り空隙を介して多段に積み重ねて、脚鉄心を構成するようにしている。
【0003】 図4はその従来構成を示すもので、1は短冊状の珪素銅板2の多数枚を同一方 向に並設して、平面から見て方形状に構成された鉄心ブロックである。この鉄心 ブロック1の複数を多段に積み重ねて脚鉄心を構成することは前述のとおりであ る。そして適当な締付スタッド3によって上下から締め付けられて固定される。 脚鉄心には所要の巻線(図示しない。)が巻装される。
【0004】 ところでこのような構成の脚鉄心においては、これに巻装された巻線が励磁さ れたときに生ずる磁束の大半は脚鉄心の内部を通過するが、そのうちの一部は外 部から脚鉄心の内部に廻り込んでくるような洩れ磁束が存在する。この洩れ磁束 のうちで、珪素鋼板の平面から廻り込んでくる磁束、すなわち矢印方向Aから廻 り込んでくる磁束は珪素鋼板の平面を貫通することにより、その部分で渦電流が 発生するようになる。
【0005】 このような渦電流が発生すると、その部分で過大な鉄損が発生し、部分的に過 熱する原因となる。そのために鉄心断面積を大きくして、単位面積あたりに通過 する磁束の密度を小さくする設計が必要となるが、これでは機器として大型化す るばかりでなく、製作費も高くつく。
【0006】
本考案は、脚鉄心を構成する鉄心ブロックにおいて、磁束が珪素銅板の平面を 貫通することのないように構成することによって、渦電流による過熱の発生を回 避することを目的とする。
【0007】
本考案は、磁性銅板からなり、4個の同形の部分ブロックをその各隅角部を突 き合わすようにして衝合させて鉄心ブロックとするとともに、この各部分ブロッ クを、2個の部分鉄心によって構成し、各部分鉄心は、磁性鋼板を同一方向に並 設して構成し、かつ両部分鉄心を構成している磁性銅板が互いに平行するように 衝合したことを特徴とする。
【0008】
上記のようにして鉄心ブロックを構成すると、その鉄心ブロックの全外周にわ たって、これを構成している磁性鋼板の端縁が現われるようになる。そのため外 部から洩れ磁束が鉄心ブロック内に廻り込んでも、その洩れ磁束は、磁性鋼板の 端縁から入り込むようになり、従来のように磁性鋼板の平面から入り込むような ことはない。これによって磁性鋼板内での渦電流の発生は極力低減されるように なる。
【0009】
本考案の実施例を図によって説明する。なお図4と同じ符号を付した部分は同 一または対応する部分を示す。本考案にしたがい、磁性銅板たとえば珪素鋼板2 からなる4個の同形(図1の例ではほぼ方形状)の部分ブロック4からなり、そ の各隅角部を突き合わすように衝合させるによって鉄心ブロック1を構成する。
【0010】 更にこの各部分ブロック4を2個の部分鉄心5A,5Bによって構成する。す なわち各部分鉄心5A,5Bは、珪素銅板2を同一方向に並設して構成されてあ り、かつ両部分鉄心5A,5Bを構成している珪素銅板が互いに平行するように 衝合される。
【0011】 なお各部分鉄心5A,5Bを構成する珪素銅板は順次短くなるように並設され るが、或る程度以下の短い珪素銅板についてはその製作が困難となるので、この 短い珪素鋼板の並設部分を欠除させてもよい。その場合は図に示すように三角状 の空間6が隣合う部分ブロック4の外周に形成されるようになる。
【0012】 この空間6を利用して締付スタッド3を挿通するようにすれば、締付スタッド 3が鉄心ブロック1の内部に或る程度入り込むようになり、締付スタッド3を設 置するのに必要な空間を縮小することができて都合がよい。
【0013】 以上のようにして鉄心ブロック1を構成した場合、その鉄心ブロック1の全外 周には、各磁性鋼板2の一方の端縁が露呈するようになる。そのためこの鉄心ブ ロック1によって脚鉄心を構成した場合、洩れ磁束が脚鉄心に廻り込むようなこ とがあっても、磁性鋼板3の端縁から入り込むようになり、従来のように磁性鋼 板3の平面からこれを貫通するようにして入り込むようなことは起こらない。
【0014】 そのため磁性銅板3の平面内における渦電流の発生は極力抑制される。したが ってこの部分において発生する鉄損は僅少となり、部分過熱の発生原因を十分に 阻止することができるようになる。
【0015】 なお脚鉄心としてその断面形状を円形に近づくように構成することが要求され る場合がある。そのような場合は図3に示すように、各部分鉄心5A,5Bの外 側を切り落したような形状に構成すればよい。これによれば鉄心ブロック1とし てその断面形状がほぼ八角形となり、図1の場合よりも円形に近づくようになっ て都合がよい。
【0016】
以上説明したように本考案によれば、磁性鋼板を並設して構成する鉄心ブロッ クとして、その全外周に角磁性鋼板の端縁が現われるように構成することができ るため、洩れ磁束の廻り込みによっても、渦電流による鉄損の発生を極力抑制す ることができる効果を奏する。
【図1】本考案の実施例を示す平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す平面図である。
【図4】従来例の平面図である。
1 鉄心ブロック 2 珪素鋼板 4 部分ブロック 5A 部分鉄心 5B 部分鉄心
Claims (1)
- 【請求項1】 磁性鋼板からなり、4個の同形の部分ブ
ロックをその各隅角部を突き合わすようにして衝合させ
るとともに、前記各部分ブロックを、2個の部分鉄心に
よって構成し、前記各部分鉄心は、前記磁性銅板を同一
方向に並設して構成し、かつ前記両部分鉄心を構成して
いる磁性鋼板が互いに平行するように衝合してなる誘導
電磁器用脚鉄心ブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2201592U JPH0569923U (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 誘導電磁器用脚鉄心ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2201592U JPH0569923U (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 誘導電磁器用脚鉄心ブロック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0569923U true JPH0569923U (ja) | 1993-09-21 |
Family
ID=12071174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2201592U Pending JPH0569923U (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 誘導電磁器用脚鉄心ブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0569923U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013197112A (ja) * | 2012-03-15 | 2013-09-30 | Tokuden Co Ltd | 積層鉄心、静止誘導機器用脚鉄心及び静止誘導機器 |
JP2015002254A (ja) * | 2013-06-14 | 2015-01-05 | ダイヤモンド電機株式会社 | 点火コイル用誘磁鉄芯,及び,これを備える内燃機関用点火コイル |
-
1992
- 1992-02-25 JP JP2201592U patent/JPH0569923U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013197112A (ja) * | 2012-03-15 | 2013-09-30 | Tokuden Co Ltd | 積層鉄心、静止誘導機器用脚鉄心及び静止誘導機器 |
JP2015002254A (ja) * | 2013-06-14 | 2015-01-05 | ダイヤモンド電機株式会社 | 点火コイル用誘磁鉄芯,及び,これを備える内燃機関用点火コイル |
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