JPH11146586A - 永久磁石式電動機 - Google Patents
永久磁石式電動機Info
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- JPH11146586A JPH11146586A JP9301445A JP30144597A JPH11146586A JP H11146586 A JPH11146586 A JP H11146586A JP 9301445 A JP9301445 A JP 9301445A JP 30144597 A JP30144597 A JP 30144597A JP H11146586 A JPH11146586 A JP H11146586A
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- magnet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電動機の有効磁束量を向上させることによ
り、電動機の特性の向上を図ることができる永久磁石式
電動機を提供する。 【解決手段】 固定子１と回転子４を対向させ、前記回
転子４の永久磁石５の表面に補助鉄心６を具備する永久
磁石式電動機において、前記補助鉄心６の両端に非磁性
化端部１１を備え、隣接する補助鉄心６間の漏洩磁束量
を低減する。
り、電動機の特性の向上を図ることができる永久磁石式
電動機を提供する。 【解決手段】 固定子１と回転子４を対向させ、前記回
転子４の永久磁石５の表面に補助鉄心６を具備する永久
磁石式電動機において、前記補助鉄心６の両端に非磁性
化端部１１を備え、隣接する補助鉄心６間の漏洩磁束量
を低減する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石式電動機
に係り、特に、その磁束量の向上を図るようにしたもの
である。
に係り、特に、その磁束量の向上を図るようにしたもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の技術としては、例えば、
以下に示すようなものがあった。図７はかかる従来の永
久磁石式電動機の断面図である。この図において、１０
１は永久磁石式電動機の内側部に設けられる固定子であ
り、この固定子１０１には歯部１０２が形成され、コイ
ル１０３が巻かれており、磁極が形成されている。
以下に示すようなものがあった。図７はかかる従来の永
久磁石式電動機の断面図である。この図において、１０
１は永久磁石式電動機の内側部に設けられる固定子であ
り、この固定子１０１には歯部１０２が形成され、コイ
ル１０３が巻かれており、磁極が形成されている。
【０００３】一方、この固定子１０１の磁極に対向する
ように、回転子１０４が配置され、この回転子１０４の
内側には複数の永久磁石１０５が内周面に所定角度で配
置されている。更に、この永久磁石１０５の表面部には
磁石の保護、表面磁束の均一化等のために補助鉄心１０
６が設けられている。
ように、回転子１０４が配置され、この回転子１０４の
内側には複数の永久磁石１０５が内周面に所定角度で配
置されている。更に、この永久磁石１０５の表面部には
磁石の保護、表面磁束の均一化等のために補助鉄心１０
６が設けられている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の永久磁石式電動機においては、補助鉄心１０６
から隣り合う補助鉄心１０６へ磁束が漏れ易く、このた
め電動機としての有効磁束が低下するといった問題があ
った。本発明は、上記問題点を除去し、電動機の有効磁
束量を向上させることにより、電動機の特性を向上させ
ることができる永久磁石式電動機を提供することを目的
とする。
た従来の永久磁石式電動機においては、補助鉄心１０６
から隣り合う補助鉄心１０６へ磁束が漏れ易く、このた
め電動機としての有効磁束が低下するといった問題があ
った。本発明は、上記問題点を除去し、電動機の有効磁
束量を向上させることにより、電動機の特性を向上させ
ることができる永久磁石式電動機を提供することを目的
とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔１〕固定子と回転子を対向させ、前記回転子の永久磁
石の表面に補助鉄心を具備する永久磁石式電動機におい
て、前記補助鉄心の両端に非磁性化端部を備え、隣接す
る補助鉄心間の漏洩磁束量を低減するようにしたもので
ある。
成するために、 〔１〕固定子と回転子を対向させ、前記回転子の永久磁
石の表面に補助鉄心を具備する永久磁石式電動機におい
て、前記補助鉄心の両端に非磁性化端部を備え、隣接す
る補助鉄心間の漏洩磁束量を低減するようにしたもので
ある。
【０００６】〔２〕上記〔１〕記載の永久磁石式電動機
において、前記非磁性化端部を前記補助鉄心の局部熱処
理により形成するようにしたものである。 〔３〕固定子と回転子を対向させ、前記回転子の永久磁
石の表面に補助鉄心を具備する永久磁石式電動機におい
て、隣接する補助鉄心間に極間磁石を備え、隣接する補
助鉄心間の漏洩磁束量を低減するようにしたものであ
る。
において、前記非磁性化端部を前記補助鉄心の局部熱処
理により形成するようにしたものである。 〔３〕固定子と回転子を対向させ、前記回転子の永久磁
石の表面に補助鉄心を具備する永久磁石式電動機におい
て、隣接する補助鉄心間に極間磁石を備え、隣接する補
助鉄心間の漏洩磁束量を低減するようにしたものであ
る。
【０００７】〔４〕上記〔３〕記載の永久磁石式電動機
において、前記極間磁石の高さを前記回転子の永久磁石
の高さと略同じ高さに構成するようにしたものである。 〔５〕上記〔３〕記載の永久磁石式電動機において、前
記極間磁石の高さを前記補助鉄心の高さと略同じ高さに
構成するようにしたものである。 〔６〕上記〔３〕記載の永久磁石式電動機において、前
記極間磁石に強度の高い材料を使用し、主磁石保持用の
楔と兼用するようにしたものである。
において、前記極間磁石の高さを前記回転子の永久磁石
の高さと略同じ高さに構成するようにしたものである。 〔５〕上記〔３〕記載の永久磁石式電動機において、前
記極間磁石の高さを前記補助鉄心の高さと略同じ高さに
構成するようにしたものである。 〔６〕上記〔３〕記載の永久磁石式電動機において、前
記極間磁石に強度の高い材料を使用し、主磁石保持用の
楔と兼用するようにしたものである。
【０００８】〔７〕固定子と回転子を対向させ、前記回
転子の永久磁石の表面に補助鉄心を具備する永久磁石式
電動機において、隣接する補助鉄心の両端に非磁性化端
部を備え、かつ隣接する補助鉄心間に極間磁石を備え、
隣接する補助鉄心間の漏洩磁束量を低減するようにした
ものである。
転子の永久磁石の表面に補助鉄心を具備する永久磁石式
電動機において、隣接する補助鉄心の両端に非磁性化端
部を備え、かつ隣接する補助鉄心間に極間磁石を備え、
隣接する補助鉄心間の漏洩磁束量を低減するようにした
ものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。図１は本発明の第１実
施例の具体例１を示す永久磁石式電動機の部分断面図で
ある。この図において、１は永久磁石式電動機の内側部
に設けられる固定子であり、この固定子１には歯部２が
形成されており、この歯部２にコイル３が巻かれてお
り、磁極が形成されている。
て図面を用いて詳細に説明する。図１は本発明の第１実
施例の具体例１を示す永久磁石式電動機の部分断面図で
ある。この図において、１は永久磁石式電動機の内側部
に設けられる固定子であり、この固定子１には歯部２が
形成されており、この歯部２にコイル３が巻かれてお
り、磁極が形成されている。
【００１０】一方、この固定子１の磁極に対向するよう
に、回転子４が配置され、この回転子４の内側には複数
の永久磁石（主磁石）５が所定角度で配置されている。
更に、この永久磁石５の表面部には永久磁石５の保護、
表面磁束の均一化等のために補助鉄心６が設けられてい
る。この具体例１では、非磁性化端部１１は、補助鉄心
６の両端の小さい領域のみを非磁性化するようにしてい
る。
に、回転子４が配置され、この回転子４の内側には複数
の永久磁石（主磁石）５が所定角度で配置されている。
更に、この永久磁石５の表面部には永久磁石５の保護、
表面磁束の均一化等のために補助鉄心６が設けられてい
る。この具体例１では、非磁性化端部１１は、補助鉄心
６の両端の小さい領域のみを非磁性化するようにしてい
る。
【００１１】この非磁性化端部１１は、補助鉄心６の所
定領域のみを熱処理することにより、非磁性化された部
分を形成することができる。すなわち、例えば、元々強
磁性である母材（強磁性ステンレス鋼）の非磁化させた
い部分にのみ、高周波コイルを配置し、その部分に高周
波加熱による熱処理を施して非磁性化する。
定領域のみを熱処理することにより、非磁性化された部
分を形成することができる。すなわち、例えば、元々強
磁性である母材（強磁性ステンレス鋼）の非磁化させた
い部分にのみ、高周波コイルを配置し、その部分に高周
波加熱による熱処理を施して非磁性化する。
【００１２】また、非磁性化させたい部分にのみ、レー
ザあるいはプラズマアークにより、熱処理を施して非磁
性化することもできる。更に、補助鉄心６の両側の端部
に絶縁性樹脂を塗布するようにしても良い。次に、本発
明の第１実施例の具体例２について説明する。図２は本
発明の第１実施例の具体例２を示す永久磁石式電動機の
部分断面図である。なお、図１に示したものと同じ部分
については、同じ符号を付してそれらの説明は省略す
る。
ザあるいはプラズマアークにより、熱処理を施して非磁
性化することもできる。更に、補助鉄心６の両側の端部
に絶縁性樹脂を塗布するようにしても良い。次に、本発
明の第１実施例の具体例２について説明する。図２は本
発明の第１実施例の具体例２を示す永久磁石式電動機の
部分断面図である。なお、図１に示したものと同じ部分
については、同じ符号を付してそれらの説明は省略す
る。
【００１３】この具体例２では、具体例１よりは大きい
領域の非磁性化端部１２を形成するようにしている。こ
のように、具体例１及び具体例２によれば、補助鉄心６
の両側に非磁性化端部１１，１２を形成することによ
り、隣接する補助鉄心６間の漏洩磁束量を低減すること
ができ、従来技術と対比して表１に示すような効果を奏
することができる。
領域の非磁性化端部１２を形成するようにしている。こ
のように、具体例１及び具体例２によれば、補助鉄心６
の両側に非磁性化端部１１，１２を形成することによ
り、隣接する補助鉄心６間の漏洩磁束量を低減すること
ができ、従来技術と対比して表１に示すような効果を奏
することができる。
【００１４】
【表１】
【００１５】つまり、この表１に示すように、補助鉄心
形状が標準状態（従来の形状）の場合、磁石−コイル間
の磁束量は、６７．２１（Ｗｂ×１０-4）であるのに対
して、具体例１に示す小さい領域の非磁性化端部１１を
形成した場合には、磁石−コイル間の磁束量は、６７．
９７（Ｗｂ×１０-4）になり、磁束量は１．１３％増加
することが分かる。
形状が標準状態（従来の形状）の場合、磁石−コイル間
の磁束量は、６７．２１（Ｗｂ×１０-4）であるのに対
して、具体例１に示す小さい領域の非磁性化端部１１を
形成した場合には、磁石−コイル間の磁束量は、６７．
９７（Ｗｂ×１０-4）になり、磁束量は１．１３％増加
することが分かる。
【００１６】更に、具体例２に示す大きい領域の非磁性
化端部１２を形成した場合には、磁石−コイル間の磁束
量は、６８．５１（Ｗｂ×１０-4）になり、磁束量は、
１．９４％増加することが分かる。次に、本発明の第２
実施例の具体例１について説明する。図３は本発明の第
２実施例の具体例１を示す永久磁石式電動機の部分断面
図である。なお、この図において、矢印→は各磁石の磁
化方向を示している。
化端部１２を形成した場合には、磁石−コイル間の磁束
量は、６８．５１（Ｗｂ×１０-4）になり、磁束量は、
１．９４％増加することが分かる。次に、本発明の第２
実施例の具体例１について説明する。図３は本発明の第
２実施例の具体例１を示す永久磁石式電動機の部分断面
図である。なお、この図において、矢印→は各磁石の磁
化方向を示している。
【００１７】この図において、２１は永久磁石式電動機
の内側部に設けられる固定子であり、この固定子２１に
は、歯部２２が形成されており、この歯部２２にコイル
２３が巻かれており、磁極が形成されている。一方、こ
の固定子２１の磁極に対向するように、回転子２４が配
置され、この回転子２４の内側には複数の永久磁石（主
磁石）２５が所定角度で配置されている。更に、この永
久磁石２５の表面部には、永久磁石２５の保護、表面磁
束の均一化等のために補助鉄心２６が設けられている。
の内側部に設けられる固定子であり、この固定子２１に
は、歯部２２が形成されており、この歯部２２にコイル
２３が巻かれており、磁極が形成されている。一方、こ
の固定子２１の磁極に対向するように、回転子２４が配
置され、この回転子２４の内側には複数の永久磁石（主
磁石）２５が所定角度で配置されている。更に、この永
久磁石２５の表面部には、永久磁石２５の保護、表面磁
束の均一化等のために補助鉄心２６が設けられている。
【００１８】この第２実施例の具体例１では、隣接する
永久磁石２５の間に磁化方向が９０度異なるとともに、
隣接する永久磁石２５の磁束に加えられるように極間磁
石２７を配置するようにしている。なお、ここでは、極
間磁石２７は、永久磁石２５と略同じ高さ（厚さ）に形
成する。したがって、第２実施例の具体例１によれば、
隣接する補助鉄心２５間の磁束は、より固定子２１の磁
極と作用する有効磁束量を増加させることができる。
永久磁石２５の間に磁化方向が９０度異なるとともに、
隣接する永久磁石２５の磁束に加えられるように極間磁
石２７を配置するようにしている。なお、ここでは、極
間磁石２７は、永久磁石２５と略同じ高さ（厚さ）に形
成する。したがって、第２実施例の具体例１によれば、
隣接する補助鉄心２５間の磁束は、より固定子２１の磁
極と作用する有効磁束量を増加させることができる。
【００１９】また、極間磁石に強度の高い材料（鋳造磁
石等）を使用し、主磁石保持用の楔と兼用することもで
きる。次に、本発明の第２実施例の具体例２について説
明する。図４は本発明の第２実施例の具体例２を示す永
久磁石式電動機の部分断面図である。なお、図３と同じ
部分については、同じ符号を付してそれらの説明は省略
する。
石等）を使用し、主磁石保持用の楔と兼用することもで
きる。次に、本発明の第２実施例の具体例２について説
明する。図４は本発明の第２実施例の具体例２を示す永
久磁石式電動機の部分断面図である。なお、図３と同じ
部分については、同じ符号を付してそれらの説明は省略
する。
【００２０】この具体例２では、隣接する補助鉄心２６
間に磁化方向が９０度異なるとともに、隣接する永久磁
石の磁束に加えられるように極間磁石２８を配置するよ
うにしたものである。その場合、この具体例２の極間磁
石２８は、永久磁石２５より厚くなるように形成する。
つまり、補助鉄心２６の表面の高さに略等しくなるよう
に形成する。
間に磁化方向が９０度異なるとともに、隣接する永久磁
石の磁束に加えられるように極間磁石２８を配置するよ
うにしたものである。その場合、この具体例２の極間磁
石２８は、永久磁石２５より厚くなるように形成する。
つまり、補助鉄心２６の表面の高さに略等しくなるよう
に形成する。
【００２１】したがって、第２実施例の具体例２によれ
ば、隣接する補助鉄心２６間の磁束は、固定子２１の磁
極と作用する有効磁束量をより増加させることができる
とともに、回転子の磁極面の凹凸を無くして騒音を低減
することができる。また、極間磁石に強度の高い材料
（鋳造磁石等）を使用し、主磁石保持用の楔と兼用する
こともできる。
ば、隣接する補助鉄心２６間の磁束は、固定子２１の磁
極と作用する有効磁束量をより増加させることができる
とともに、回転子の磁極面の凹凸を無くして騒音を低減
することができる。また、極間磁石に強度の高い材料
（鋳造磁石等）を使用し、主磁石保持用の楔と兼用する
こともできる。
【００２２】このように、第２実施例の具体例１及び具
体例２によれば、永久磁石２５及び補助鉄心２６の両側
に極間磁石２７，２８を配置するようにしたので、隣接
する補助鉄心２６間の漏洩磁束量を確実に低減すること
ができ、従来技術と対比した表２に示すような効果を奏
することができる。
体例２によれば、永久磁石２５及び補助鉄心２６の両側
に極間磁石２７，２８を配置するようにしたので、隣接
する補助鉄心２６間の漏洩磁束量を確実に低減すること
ができ、従来技術と対比した表２に示すような効果を奏
することができる。
【００２３】
【表２】
【００２４】この表２に示すように、磁石配置が標準状
態（従来の形状）の場合、磁石−コイル間の磁束量は、
６７．２１（Ｗｂ×１０-4）であるのに対して、第２実
施例の具体例１に示す、隣接永久磁石２５及び補助鉄心
２６間に極間磁石２７を設けた場合には、磁石−コイル
間の磁束量は、７１．０３（Ｗｂ×１０-4）になり、磁
束量は５．７０％増加することが分かる。
態（従来の形状）の場合、磁石−コイル間の磁束量は、
６７．２１（Ｗｂ×１０-4）であるのに対して、第２実
施例の具体例１に示す、隣接永久磁石２５及び補助鉄心
２６間に極間磁石２７を設けた場合には、磁石−コイル
間の磁束量は、７１．０３（Ｗｂ×１０-4）になり、磁
束量は５．７０％増加することが分かる。
【００２５】更に、第２実施例の具体例２に示すよう
に、隣接永久磁石２５及び補助鉄心２６間に極間磁石２
８を設けた場合には、磁石−コイル間の磁束量は、７
６．９２（Ｗｂ×１０-4）になり、磁束量は１４．４５
％増加することが分かる。また、上記第１実施例に示し
た補助鉄心の両端に非磁性化端部を備えるとともに、上
記第２実施例に示した隣接する補助鉄心間に極間磁石を
備えることにより、補助鉄心間の漏洩磁束量をより一層
低減することができる。
に、隣接永久磁石２５及び補助鉄心２６間に極間磁石２
８を設けた場合には、磁石−コイル間の磁束量は、７
６．９２（Ｗｂ×１０-4）になり、磁束量は１４．４５
％増加することが分かる。また、上記第１実施例に示し
た補助鉄心の両端に非磁性化端部を備えるとともに、上
記第２実施例に示した隣接する補助鉄心間に極間磁石を
備えることにより、補助鉄心間の漏洩磁束量をより一層
低減することができる。
【００２６】次に、本発明の第３実施例について説明す
る。図５は本発明の第３実施例を示す永久磁石式電動機
の部分断面図である。上記実施例では、固定子が内側
に、回転子が外側にそれぞれ配置された、いわゆるアウ
ターロータ型永久磁石式電動機について説明したが、こ
の実施例では、インナーロータ型永久磁石式電動機に適
用するようにしている。
る。図５は本発明の第３実施例を示す永久磁石式電動機
の部分断面図である。上記実施例では、固定子が内側
に、回転子が外側にそれぞれ配置された、いわゆるアウ
ターロータ型永久磁石式電動機について説明したが、こ
の実施例では、インナーロータ型永久磁石式電動機に適
用するようにしている。
【００２７】図５に示すように、永久磁石式電動機の外
側には、固定子３１が配置されており、この固定子３１
には、歯部３２が形成されており、この歯部３２にコイ
ル３３が巻かれており、磁極が形成されている。一方、
永久磁石式電動機の内側には、その固定子３１の磁極に
対向するように、回転子３４が配置され、この回転子３
４の内側には複数の永久磁石（主磁石）３５が所定角度
で配置されている。更に、この永久磁石３５の表面部に
は磁石の保護、表面磁束の均一化等のために補助鉄心３
６が設けられている。
側には、固定子３１が配置されており、この固定子３１
には、歯部３２が形成されており、この歯部３２にコイ
ル３３が巻かれており、磁極が形成されている。一方、
永久磁石式電動機の内側には、その固定子３１の磁極に
対向するように、回転子３４が配置され、この回転子３
４の内側には複数の永久磁石（主磁石）３５が所定角度
で配置されている。更に、この永久磁石３５の表面部に
は磁石の保護、表面磁束の均一化等のために補助鉄心３
６が設けられている。
【００２８】この実施例では、その補助鉄心３６の両側
に非磁性化端部３７を形成するようにしている。このよ
うに、第３実施例によれば、上記した第１実施例と同様
の作用効果を奏することができる。次に、本発明の第４
実施例について説明する。
に非磁性化端部３７を形成するようにしている。このよ
うに、第３実施例によれば、上記した第１実施例と同様
の作用効果を奏することができる。次に、本発明の第４
実施例について説明する。
【００２９】図６は本発明の第４実施例を示す永久磁石
式電動機の部分断面図である。この実施例でも、第３実
施例と同様、インナーロータ型永久磁石式電動機に適用
するようにしている。図６に示すように、永久磁石式電
動機の外側には、固定子４１が配置されており、この固
定子４１には、歯部４２が形成されており、この歯部４
２にコイル４３が巻かれており、磁極が形成されてい
る。
式電動機の部分断面図である。この実施例でも、第３実
施例と同様、インナーロータ型永久磁石式電動機に適用
するようにしている。図６に示すように、永久磁石式電
動機の外側には、固定子４１が配置されており、この固
定子４１には、歯部４２が形成されており、この歯部４
２にコイル４３が巻かれており、磁極が形成されてい
る。
【００３０】一方、永久磁石式電動機の内側には、その
固定子４１の磁極に対向するように、回転子４４が配置
され、この回転子４４の内側には複数の永久磁石４５が
所定角度で配置されている。更に、この永久磁石４５の
表面部には磁石の保護、表面磁束の均一化等のために補
助鉄心４６が設けられている。隣接する補助鉄心４６間
に磁化方向が９０度異なるとともに、隣接する永久磁石
４５の磁束に加えられるように極間磁石４７を配置す
る。その場合、ここでは、極間磁石４７は、補助鉄心４
６の表面の高さに略等しくなるように形成しているが、
極間磁石４７の高さを永久磁石４５と略同じ高さにする
等適宜設定することができる。
固定子４１の磁極に対向するように、回転子４４が配置
され、この回転子４４の内側には複数の永久磁石４５が
所定角度で配置されている。更に、この永久磁石４５の
表面部には磁石の保護、表面磁束の均一化等のために補
助鉄心４６が設けられている。隣接する補助鉄心４６間
に磁化方向が９０度異なるとともに、隣接する永久磁石
４５の磁束に加えられるように極間磁石４７を配置す
る。その場合、ここでは、極間磁石４７は、補助鉄心４
６の表面の高さに略等しくなるように形成しているが、
極間磁石４７の高さを永久磁石４５と略同じ高さにする
等適宜設定することができる。
【００３１】このように、第４実施例によれば、上記し
た第２実施例と同様の作用効果を奏することができる。
また、極間磁石に強度の高い材料（鋳造磁石等）を使用
し、主磁石保持用の楔と兼用することもできる。そのよ
うに構成することにより、極間磁石を固定部材としての
機能を持たせることができることになり、永久磁石式電
動機の部品点数を減することができる。
た第２実施例と同様の作用効果を奏することができる。
また、極間磁石に強度の高い材料（鋳造磁石等）を使用
し、主磁石保持用の楔と兼用することもできる。そのよ
うに構成することにより、極間磁石を固定部材としての
機能を持たせることができることになり、永久磁石式電
動機の部品点数を減することができる。
【００３２】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【００３３】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、次のような効果を奏することができる。 （Ａ）請求項１又は７記載の発明によれば、簡単な構造
で電動機の有効磁束量を向上させることにより、電動機
の特性を向上させることができる。
よれば、次のような効果を奏することができる。 （Ａ）請求項１又は７記載の発明によれば、簡単な構造
で電動機の有効磁束量を向上させることにより、電動機
の特性を向上させることができる。
【００３４】（Ｂ）請求項２記載の発明によれば、熱処
理により非磁性化端部を容易に形成することができる。 （Ｃ）請求項３又は４記載の発明によれば、電動機の有
効磁束量を格段に向上させることにより、より一層の電
動機の特性を向上させることができる。 （Ｄ）請求項５記載の発明によれば、上記（３）の効果
に加えて、回転子の磁極面の凹凸を無くして騒音を低減
することができる。
理により非磁性化端部を容易に形成することができる。 （Ｃ）請求項３又は４記載の発明によれば、電動機の有
効磁束量を格段に向上させることにより、より一層の電
動機の特性を向上させることができる。 （Ｄ）請求項５記載の発明によれば、上記（３）の効果
に加えて、回転子の磁極面の凹凸を無くして騒音を低減
することができる。
【００３５】（Ｅ）請求項６記載の発明によれば、極間
磁石に強度の高い材料（鋳造磁石など）を使用し、主磁
石保持用の楔と兼用することにより、永久磁石式電動機
の部品点数を減することができる。 （Ｆ）請求項７記載の発明によれば、上記（１）又は
（３）に比べて、より電動機の有効磁束量を向上させる
ことにより、電動機の特性を向上させることができる。
磁石に強度の高い材料（鋳造磁石など）を使用し、主磁
石保持用の楔と兼用することにより、永久磁石式電動機
の部品点数を減することができる。 （Ｆ）請求項７記載の発明によれば、上記（１）又は
（３）に比べて、より電動機の有効磁束量を向上させる
ことにより、電動機の特性を向上させることができる。
【図１】本発明の第１実施例の具体例１を示す永久磁石
式電動機の部分断面図である。
式電動機の部分断面図である。
【図２】本発明の第１実施例の具体例２を示す永久磁石
式電動機の部分断面図である。
式電動機の部分断面図である。
【図３】本発明の第２実施例の具体例１を示す永久磁石
式電動機の部分断面図である。
式電動機の部分断面図である。
【図４】本発明の第２実施例の具体例２を示す永久磁石
式電動機の部分断面図である。
式電動機の部分断面図である。
【図５】本発明の第３実施例を示す永久磁石式電動機の
部分断面図である。
部分断面図である。
【図６】本発明の第４実施例を示す永久磁石式電動機の
部分断面図である。
部分断面図である。
【図７】従来の永久磁石式電動機の断面図である。
１，２１，３１，４１ 固定子 ２，２２，３２，４２ 歯部 ３，２３，３３，４３ コイル ４，２４，３４，４４ 回転子 ５，２５，３５，４５ 永久磁石（主磁石） ６，２６，３６，４６ 補助鉄心 １１，１２，３７ 非磁性化端部 ２７，２８，４７ 極間磁石
Claims (7)
- 【請求項１】 固定子と回転子を対向させ、前記回転子
の永久磁石の表面に補助鉄心を具備する永久磁石式電動
機において、 前記補助鉄心の両端に非磁性化端部を備え、隣接する補
助鉄心間の漏洩磁束量を低減することを特徴とする永久
磁石式電動機。 - 【請求項２】 請求項１記載の永久磁石式電動機におい
て、前記非磁性化端部を前記補助鉄心の局部熱処理によ
り形成することを特徴とする永久磁石式電動機。 - 【請求項３】 固定子と回転子を対向させ、前記回転子
の永久磁石の表面に補助鉄心を具備する永久磁石式電動
機において、 隣接する補助鉄心間に極間磁石を備え、隣接する補助鉄
心間の漏洩磁束量を低減することを特徴とする永久磁石
式電動機。 - 【請求項４】 請求項３記載の永久磁石式電動機におい
て、前記極間磁石の高さを前記回転子の永久磁石の高さ
と略同じ高さに構成することを特徴とする永久磁石式電
動機。 - 【請求項５】 請求項３記載の永久磁石式電動機におい
て、前記極間磁石の高さを前記補助鉄心の高さと略同じ
高さに構成することを特徴とする永久磁石式電動機。 - 【請求項６】 請求項３記載の永久磁石式電動機におい
て、前記極間磁石に強度の高い材料を使用し、主磁石保
持用の楔と兼用することを特徴とする永久磁石式電動
機。 - 【請求項７】 固定子と回転子を対向させ、前記回転子
の永久磁石の表面に補助鉄心を具備する永久磁石式電動
機において、 隣接する補助鉄心の両端に非磁性化端部を備え、かつ隣
接する補助鉄心間に極間磁石を備え、隣接する補助鉄心
間の漏洩磁束量を低減することを特徴とする永久磁石式
電動機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9301445A JPH11146586A (ja) | 1997-11-04 | 1997-11-04 | 永久磁石式電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9301445A JPH11146586A (ja) | 1997-11-04 | 1997-11-04 | 永久磁石式電動機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11146586A true JPH11146586A (ja) | 1999-05-28 |
Family
ID=17896986
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9301445A Withdrawn JPH11146586A (ja) | 1997-11-04 | 1997-11-04 | 永久磁石式電動機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11146586A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1104077A3 (en) * | 1999-11-19 | 2003-02-05 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Permanent magnet rotary electric motor |
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| JP2012110219A (ja) * | 2010-11-18 | 2012-06-07 | General Electric Co <Ge> | 耐故障性の永久磁石電動機械向けの回転子構造 |
| WO2018225293A1 (ja) * | 2017-06-07 | 2018-12-13 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機 |
| JP2021069191A (ja) * | 2019-10-23 | 2021-04-30 | 株式会社デンソー | 回転電機 |
| US11661646B2 (en) | 2021-04-21 | 2023-05-30 | General Electric Comapny | Dual phase magnetic material component and method of its formation |
| US11926880B2 (en) | 2021-04-21 | 2024-03-12 | General Electric Company | Fabrication method for a component having magnetic and non-magnetic dual phases |
-
1997
- 1997-11-04 JP JP9301445A patent/JPH11146586A/ja not_active Withdrawn
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