JPH0569870A - 電動式車両 - Google Patents

電動式車両

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JPH0569870A
JPH0569870A JP3262524A JP26252491A JPH0569870A JP H0569870 A JPH0569870 A JP H0569870A JP 3262524 A JP3262524 A JP 3262524A JP 26252491 A JP26252491 A JP 26252491A JP H0569870 A JPH0569870 A JP H0569870A
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battery
electric vehicle
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wet
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Yoshihiro Nakazawa
祥浩 中沢
Yoshinori Mita
義訓 三田
Masao Ogawa
雅雄 小川
Koichi Sugioka
浩一 杉岡
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L50/00Electric propulsion with power supplied within the vehicle
    • B60L50/50Electric propulsion with power supplied within the vehicle using propulsion power supplied by batteries or fuel cells
    • B60L50/60Electric propulsion with power supplied within the vehicle using propulsion power supplied by batteries or fuel cells using power supplied by batteries
    • B60L50/64Constructional details of batteries specially adapted for electric vehicles
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
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    • H01M50/20Mountings; Secondary casings or frames; Racks, modules or packs; Suspension devices; Shock absorbers; Transport or carrying devices; Holders
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 当該電動式自動二輪車のステップフロア5の
下方には、走行用モータを駆動するための湿式二次電池
(バッテリ装置21)が配置されている。このバッテリ
装置21は、その極板が水平となるように配置されてい
る。 【効果】 バッテリ装置21内の極板の各部分で電解液
の分布が平準化するので、極板上での反応の均一化を図
ることができる。したがって、反応面積の低下、ひいて
は容量の低下を防止することができ、当該バッテリ装置
21の長寿命化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電動式車両に関するもの
であり、特に、バッテリの容量低下を極力防止し、長寿
命化を図ることのできる電動式車両に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電動式車両の駆動モータのエネルギ源、
又は内燃機関を搭載した車両の内燃機関始動用、若しく
は灯火用等の電源として、化学的作用により再充電を行
い、繰り返して電源として利用することのできる湿式二
次電池が用いられている。
【0003】このような湿式二次電池には、例えば陽極
としてニッケル(Ni)を用い、陰極として亜鉛(Z
n)を用いたニッケル−亜鉛電池がある。この電池の通
常の反応を化1に示す。
【0004】
【化1】 また、充電末期においては、化2のような反応となる。
【0005】
【化2】 この充電末期にニッケル極より発生する酸素ガスは、極
間電位の上昇に伴うものであり、このようにニッケル極
に流れる電気量が酸素ガス発生に費やされた分だけ、充
電電気量が減少する。一方、ニッケル極で発生した酸素
ガスを亜鉛極が吸収しない場合には、亜鉛極は充電電気
量が流れた分だけ、充電を受け入れるためにニッケル極
より過充電となる。これにより亜鉛極活物質が消費さ
れ、当該湿式二次電池が短寿命となる。
【0006】このような不具合を解消するためには、当
該湿式二次電池を密閉式として、ニッケル極で発生した
酸素ガスを亜鉛極で吸収させれば良い。このような構成
により、過充電によってできた充電活物質が放電活物質
に変更され、そして、ニッケル、亜鉛両極での充電量が
同一値にバランスし、これにより高寿命化を図ることが
できる。
【0007】しかし、このような構成でも、亜鉛極で発
生する析出物が成長してニッケル極にまで達すると、セ
ル内短絡を生じ、当該湿式二次電池がその機能を果たす
ことができなくなる。
【0008】したがって、このようなセル内短絡を防止
するために、イオンは透過しながらも亜鉛析出物質の透
過は防ぐような物理的強度を有し、かつガス透過性には
乏しい、親水性イオン透過膜により形成されたセパレー
タを、ニッケル極及び亜鉛極間に配置している。このよ
うな湿式二次電池は、例えばPCTに基づく国際公開W
O84/00642号に記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】さて、前記のような湿
式二次電池を電動式車両に搭載する場合、該電池は、極
板が天地方向に向くように配置される。しかし、このよ
うな配置方法では、極板上部は電解液が不足気味とな
り、逆に極板下部は過多となる。
【0010】電解液が不足する部分は、イオン通路の断
面積が不足するから、内部抵抗が増加して電位差が大き
くなって、充電時にガス発生が大きくなり、また放電時
には反応が加速的に起きやすく、発熱も大きい。また、
電解液過多の部分は、内部抵抗は小さく、電位差も小さ
いが、液で亜鉛極が囲まれている状態となり、ニッケル
極からの酸素ガス吸収効率は低下する。
【0011】このような反応の違いが同一極板上で起き
ると活性化している上部から活物質に消費が行われるこ
ととなり、反応面積の低下、すなわち容量低下が早期に
発生することとなり、好ましくない。
【0012】本発明は、前述の問題点を解決するために
なされたものであり、その目的は、湿式二次電池の容量
低下を極力防止することのできる電動式車両を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、まず請求項1では、その極板が水平となるよう
に、湿式二次電池を当該電動式車両に取り付けるように
した。
【0014】請求項2では、前記湿式二次電池をステッ
プフロアの下方に配置するようにした。
【0015】請求項3では、前記湿式二次電池を構成す
る複数のセル間に、冷却媒体通過用の媒体通路を形成す
るようにした。
【0016】請求項4では、各セルを、それぞれ個別の
セルケース内に構成すると共に、該セルケースの外周部
にリブを設け、該セルケースを、各リブが接触するよう
に互いに密着させることにより、湿式二次電池を構成す
るようにした。
【0017】請求項5では、前記各セルケースの外周に
それぞれ位置決め用の凹部及び凸部を形成し、該凹部及
び凸部を嵌合させることにより、各セルケースの位置決
めをするようにした。
【0018】請求項6では、当該車両の搭載される湿式
二次電池に、冷却媒体を前記媒体通路内に強制的に通過
させるための強制通過手段を接続するようにした。
【0019】請求項7では、前記強制通過手段を、前記
湿式二次電池に対する充電中に付勢するようにした。
【0020】請求項8では、前記強制通過手段を、前記
湿式二次電池が所定温度を超えたときに付勢するように
した。
【0021】請求項9では、前記媒体通路及び当該電動
式車両のパワーユニット間にダクトを設け、該ダクト内
に前記の強制通過手段を配置するようにした。
【0022】
【作用】請求項1においては、湿式二次電池が水平配置
されるので、極板の各部分で電解液の分布が平準化す
る。
【0023】請求項2においては、前記湿式二次電池が
ステップフロアの下方に配置されるので、当該電動式車
両の車高及び重心を低くできる。
【0024】請求項3においては、湿式二次電池を構成
する各セル間に冷却媒体通過用の媒体通路が形成される
ので、湿式二次電池の冷却を行うのが容易である。
【0025】請求項4においては、前記セルケースの外
周に形成されたリブにより前記媒体通路が形成される。
【0026】請求項5においては、各セルケースの外周
に形成された凸部及び凹部を嵌合させることにより、各
セルケースの位置決めを行うので、該位置決めを正確に
行うことができる。
【0027】請求項6においては、強制通過手段の付勢
により、冷却媒体が前記媒体通路内を強制的に通過する
ので、湿式二次電池の冷却能力が向上する。
【0028】請求項7及び8においては、湿式二次電池
の充電中、及び/あるいは該湿式二次電池が所定温度を
超えたときに、前記強制通過手段を付勢するので、電力
の無駄な消費が防止される。
【0029】請求項9においては、前記媒体通路及び当
該電動式車両のパワーユニット間にダクトが接続されて
いるので、当該車両の走行中には、前記強制通過手段を
付勢せずとも、湿式二次電池の冷却が効率良く行われ
る。
【0030】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明を詳細に説明
する。まず、本発明の電動式車両に搭載される湿式二次
電池の一例を説明する。
【0031】図3は本発明の一実施例に適用される湿式
二次電池の一例の一部破断斜視図である。同図におい
て、セルケース42内には、複数の亜鉛極(陰極)10
5及びニッケル極(陽極)106が交互に配置されてい
る。同図では、亜鉛極105及びニッケル極106は、
それぞれ3枚及び2枚示されているが、それ以上の枚数
であっても良い。
【0032】ニッケル極106には、電解液を含浸させ
た保液紙107が2層以上となるように巻回されてい
て、最外層の保液紙107の内側には、セパレータ10
1が巻回されている。前記セパレータ101、及び必要
に応じて保液紙107は、それぞれニッケル極106の
集電極106Aのみが露出するように、その上下部分が
溶着等により固着されている。なお、前記上下部分の溶
着は、省略されても良い。
【0033】符号112はセルケース42を密封するセ
ルカバー、53は該セルカバー112に設けられ、セル
ケース42内で発生したガスを排出する圧力排気弁であ
る。また符号105Aは亜鉛極105の集電極である。
【0034】図5はセパレータ101の平面図、図2は
セパレータ101の要部拡大断面図である。各々の図に
おいて、セパレータ101は、親水性イオン透過膜10
2と、該親水性イオン透過膜102に部分的に形成され
た複数の開口部102Aに固着された疎水性ガス透過膜
103とより構成されている。親水性イオン透過膜10
2は、ポリエチレン、ポリプロピレン等を発泡又は機械
的な引き伸しによりスポンジ状に形成された多孔膜であ
り、界面活性材が塗付又は充填されている。疎水性ガス
透過膜103もスポンジ状の多孔膜であるが、界面活性
材は用いられていない。
【0035】前記親水性イオン透過膜102には、小径
(例えば6[mm]程度)の開口部102Aが形成され
ていて、該開口部102Aに疎水性ガス透過膜103
が、例えば熱溶着により固着されている。符号104は
溶着部である。
【0036】このように形成されたセパレータ101を
用いれば、親水性イオン透過膜102の作用により電極
反応上重要なイオン透過性を十分に確保でき、また過充
電時にニッケル極で発生する酸素ガスが疎水性ガス透過
膜103を通過することによりガス反応も平準化し、亜
鉛極105の反応面積の縮小防止を図ることができる。
また、疎水性ガス透過膜103は電解液を近付けず、亜
鉛析出物も成長しないので、親水性イオン透過膜102
と同様に、亜鉛析出物によるセル内短絡を防止できる。
【0037】なお、セパレータ101は、親水性イオン
透過膜102と疎水性ガス透過膜103との複合構造で
あれば、それらの材料や断面の構造、あるいは親水性イ
オン透過膜102に形成される開口部102Aの形状、
径あるいはその個数(換言すれば疎水性ガス透過膜10
3の形状、大きさや個数)等は、前記の実施例のみに限
定されない。
【0038】また、このセパレータは、ニッケル−亜鉛
電池以外の電池に用いられても良いことは当然である。
【0039】図4は本発明の一実施例に適用される湿式
二次電池の他の例の断面図である。同図において、図3
と同一の符号は、同一又は同等部分をあらわしているの
で、その説明は省略する。この実施例は、図3に示され
た湿式二次電池の、亜鉛極105及びニッケル極106
(保液紙107及びセパレータ101が巻かれたニッケ
ル極106)とセルケース42及びセルカバー112と
の間に、補液層109及び110を設けたものである。
この補液層109及び110としては、例えばセ−ルロ
ースに電解液を充填したものを用いることができる。
【0040】図3に示したような、保液紙を電極の周囲
に巻回することにより電極群に対して電解液を供給する
タイプの湿式二次電池においては、充放電を繰り返すこ
とにより、電解液が保液紙107から漏出し、該保液紙
107とセルケース42の間に移動することがある。こ
の電解液の移動により、電極の表面に部分的に電解液の
枯れが生じることがあり、電気化学反応上好ましくな
い。これに対して、この図4に示されるように、電極群
及びセルケース42及びセルカバー112の間に補液層
109,110を設けることにより、電解液の移動が緩
和でき、電解液の枯れを防止することができる。
【0041】なお、図4では、各電極とセルカバー11
2との間に空隙部42Zがあるが、該空隙部42Zが生
じないように補液層110を形成しても良い。また、圧
力排気弁53による酸素ガス排出を容易にするために、
該圧力排気弁53と各電極との間に空隙部を形成するよ
うにしても良い。
【0042】さて、以上の構成を有する湿式二次電池
を、電動式自動二輪車に適用した本発明の一実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例の側面図である。同図
において、当該電動式自動二輪車の車体フレームは、前
部フレーム1、中央フレーム2及び後部フレーム3より
構成され、その外側はレッグシールド4、ステップフロ
ア5、後部カバー6及びアンダーカバー7より構成され
る樹脂製のボディによって覆われている。
【0043】前部フレーム1に取り付けられたヘッドパ
イプ11は、その上端に操向ハンドル12を備えると共
に、その下端にフロントクッション13を介して前輪1
5を軸架したフロントフォーク14が枢支されている。
中央フレーム2の後部には、後端に後輪16を軸架した
スイング式のパワーユニット17の前端がピボット17
Aで上下揺動自在に枢支され、そのパワーユニット17
の後部上面と後部フレーム3とは、リヤクッション18
を介して連結されている。
【0044】パワーユニット17とシート19との間に
は、ヘルメット等を収容するための物入れ20が設けら
れている。この物入れ20は、当該電動式自動二輪車の
駆動モータより発生される磁気の影響を受けないよう
に、導電性樹脂等の磁気シールド材で形成されている。
【0045】前記ステップフロア5の下方には、パワー
ユニット17内に配置された、当該電動式自動二輪車の
走行用モータ(図示せず)に電力を供給するバッテリ装
置21が配置されている。このバッテリ装置21は湿式
二次電池であり、その極板が水平となるように、複数の
セルを横向きに複数備えることにより構成され、そして
中央フレーム2に対して適宜の手法により取り付けられ
ている。このバッテリ装置21は、図6に関して後述す
るように当該電動式自動二輪車の左右両側面に開口部を
有すると共に、その後側にファンモータ25及びファン
26を有するダクト24が接続されている。このファン
モータ25は、例えば充電中に駆動され、これにより前
記開口部からバッテリ装置21内に空気(冷却媒体)が
取り込まれ、前記ダクト24の後端部より排出される。
この空気の通過によりバッテリ装置21が冷却される。
【0046】前記ヘッドパイプ11の前部には、前記駆
動モータを制御するコントローラ22、及び前記バッテ
リ装置21に対して充電を行うための充電器23が取り
付けられている。これらのコントローラ22及び充電器
23は、図示された位置以外の位置(例えばシート19
の下方あるいは後方等)に取り付けることも可能であ
る。
【0047】図6は図1のA−A断面図である。まず、
中央フレーム2の所定位置にはウェルディングナット2
Bが溶着されていて、該ナット2Bにボルト2Aを螺合
させることにより、ステップフロア5が中央フレーム2
に固定されている。バッテリ装置21は、ステップフロ
ア5の下方部分に固定されたバッテリケース31と、当
該電動式自動二輪車の左右に位置するように前記バッテ
リケース31内に固定された2組のバッテリ群30A及
び30Bとより構成されている。前記ステップフロア5
は、バッテリ群30A及び30Bの上方を覆う蓋として
も機能している。
【0048】前記バッテリ群30A及び30Bと、バッ
テリケース31及びステップフロア5との間には、支持
体35及び36が配置されている。符号37は、シール
材として機能するスポンジである。
【0049】当該電動式自動二輪車の左右両側面に位置
する、前記バッテリケース31とステップフロア5との
間の接合部には、所定の開口部33が形成されていて、
前記ファンモータ25(図1)の駆動により該開口部3
3から空気が流入し、バッテリ群30A及び30Bが冷
却される。
【0050】前記バッテリ群30A及び30Bは、それ
ぞれ16個のセル41を直列に接続することにより構成
されている。次に、当該電動式自動二輪車の左側に配置
されたバッテリ群30Aの構成を詳細に説明する。
【0051】図7はバッテリ群30Aの一部破断正面
図、図8は図7の要部拡大図、図9は図7の一部破断平
面図、図10は図7の一部破断右側面図、図11はセル
ケース42の斜視図、図12は第1連結板43の斜視
図、図13〜図15はそれぞれ第2連結板44の正面
図、平面図及び右側面図である。なお、カバー50及び
カバー51又は52は、図3及び図4に示されたセルカ
バー112に対応している。また、バッテリ群30A
は、その正面が当該電動式自動二輪車の左側面側に位置
するように配置されている。
【0052】まず、図11に示されるように、セルケー
ス42は、開口部42Fを有する筐体であり、その外周
(底面42P及び上面42Q並びに両側面42R)に
は、該開口部42Fから奥に向かうように、リブ42A
及びリブ42Bが形成されている。また、セルケース4
2の底面42P及び上面42Qには環状突起(位置決め
用凹部)42C、及び該環状突起42Cの内径とほぼ同
一径の突起(位置決め用凸部)42Dとが形成され、ま
たその両側面42Rには、突起42Eが形成されてい
る。そして、セルケース42の底面42Pに形成される
環状突起42Cは、その上面42Qに形成される突起4
2Dに対応する位置に形成されて、同様に、前記底面4
2Pに形成される突起42Dは、前記上面42Qに形成
される環状突起42Cに対応する位置に形成されてい
る。
【0053】このような構成を有するセルケース42
を、突起42Dが環状突起42Cの内径部に嵌合するよ
うに、縦方向(図11の矢印D方向)に4つ重ね合わせ
る。この重ね合わせにより、図8に示されたように、隣
接するセルケース42の間の領域の、前記リブ42A間
に、空気通路(媒体通路)91が形成される。そして、
この重ね合わされた4つのセルケース42を4組用意
し、それらの側面を3つの第2連結板44を用いて横方
向(図11の矢印L方向)に密着させる。
【0054】第2連結板44は、図13〜図15に示さ
れるように、その両端にフランジ44Kを有する帯状部
44Jと、前記フランジ44Kに設けられたボルト44
Lとより構成されている。前記帯状部44Jの板厚は、
前記突起42E(図11)の突出高さのほぼ2倍であ
り、また該帯状部44Jには、前記突起42Eとほぼ同
径の穴部44Eが穿設されている。そして、この穴部4
4Eを各セルケース42の側面に形成された突起42E
に嵌合させることにより、重ね合わされた4つのセルケ
ース42がその横方向に4組密着される。
【0055】また、最側部(左右両側)に位置するセル
ケース42には、第2連結板44とはフランジ44Kの
形状が異なる第3連結板45が密着される。
【0056】この後、その底面42Pが露出した最底部
の4つのセルケース42、及びその上面42Qが露出し
た最上部の4つのセルケース42のそれぞれに、図12
の第1連結板43を装着する。この第1連結板43に
は、横方向に密着されたセルケース42の底面42P又
は上面42Qに形成されたリブ42Aと同様のリブ43
Aが形成されると共に、前記各セルケース42の環状突
起42C及び突起42Dと対応する位置に、突起43D
及び環状突起43Cが形成されている。そして、前記装
着は、第1連結板43の突起43D及び環状突起43C
を、セルケース42の環状突起42C及び突起42Dに
嵌合させることにより行い、またこの際、第2連結板4
4のフランジ44K、及び第3連結板45のフランジ
を、第1連結板43の開口部43G及び凹部43Hより
露出させる。前記装着により、第1連結板43とセルケ
ース42と間には、図8に示されるように、空気通路
(媒体通路)92が形成される。
【0057】その後、上下それぞれに配置された一対の
第1連結板43に、細長形状のアングル48を横架し、
第2連結板44のボルト44L、及び第3連結板45の
ボルトに、前記アングル48を介してナット49を螺合
することにより、アングル48で2枚の第1連結板43
及び12個のセルケース42を押さえ付け、それらを固
定する。
【0058】さて、前記セルケース42のそれぞれに
は、図3に関して説明したように、複数の亜鉛極(陰
極)105、及び電解液を含浸させた保液紙107及び
セパレータ101が巻回されたニッケル極(陽極)10
6が交互に配置され、セル41が形成される。図10の
例では、亜鉛極105及びニッケル極106は、1セル
ケース42内に、それぞれ15枚及び14枚配置されて
いる。そして、16個のセル41を直列に接続すべく、
隣接するセル41の各集電極105A及び105B(図
3参照)が集電部47により連結される(図7及び図1
0参照)。
【0059】この後、セルケース42の開口部42F
(図11)には、圧力排気弁53が取り付けられたカバ
ー50、及びカバー51又は52が取り付けられ、これ
により該セルケース42が閉塞される。なお、セルケー
ス42、並びにカバー50、及びカバー51又は52
と、亜鉛極105及びニッケル極106との間に補液層
109(図4参照)が配置される。
【0060】コネクタ46Aは、直列に接続されたセル
41の、最終端の陽極及び陰極にリード線46Rを接続
するためのものであり、適宜のセル41に取り付けられ
ている。
【0061】図6に示されたバッテリ群30Bも、前述
の構成を有するバッテリ群30Aとほぼ同様の構成を有
しており、そのコネクタ46Bは、コネクタ46Aと対
称型である。前記バッテリ群30A及びバッテリ群30
Bの出力線、すなわちコネクタ46A及び46Bより引
き出されたリード線は、バッテリケース31及びステッ
プフロア5の内部あるいは外部でさらに直列に接続され
ていて、その陽極側及び陰極側は、図16に示されるよ
うに、充電器23に接続されている。なお、符号28は
当該電動式自動二輪車のメインスイッチである。
【0062】図16に示されるように、充電器23はさ
らにファンモータ25及びプラグ27に接続されてい
て、プラグ27を家庭用あるいは充電スタンド等に設置
されているコンセントに接続して充電を行っているとき
にのみ、ファンモータ25が駆動される。前記ファンモ
ータ25の駆動により、図6の開口部33より空気がバ
ッテリケース31及びステップフロア5内に導入され
る。導入された空気は、空気通路91及び空気通路92
を通過し、そしてバッテリ装置21後部に配置されたダ
クト24(図1)より排出される。
【0063】なお、ファンモータの駆動は、例えば湿式
二次電池が所定温度を超えている場合にのみ行うように
しても良い。また、充電中に所定温度を超えたときにの
みファンモータを駆動するようにしても良い。
【0064】図18は本発明の他の実施例の側面図であ
る。同図において、図1と同一の符号は、同一又は同等
部分をあらわしているのでその説明は省略する。
【0065】図1との対比から明らかなように、バッテ
リ装置21の後側に設けられたダクト24Aの後端部
は、パワーユニット17Pに接続されている。そして、
ダクト24Aの途中には、シロッコファン26Aが配置
されている。このシロッコファン26Aには、ファンモ
ータ(図16の符号25)が接続されている。前記ダク
ト24Aの、シロッコファン26Aが配置された側から
後側は、パワーユニット17Pの揺動を吸収するような
構造となっており、例えば可撓性を有する材料により形
成されている。なお、前記ファン26Aは、シロッコフ
ァン以外のいかなる構成のファンであっても良い。
【0066】図19は、前記パワーユニット17Pの横
断面図である。同図において、図18と同一の符号は、
同一又は同等部分をあらわしている。まず、当該パワー
ユニット17Pのケース本体274には、電動モータ2
50、無段変速機276及び減速機構278が取り付け
られている。
【0067】前記ケース本体274は、アルミニウム合
金等を鋳造して成型され、その前部には凹部274a
が、またその後部には凹部274bが画成される。この
凹部274aにはモータケース280が固定され、その
内部に電動モータ250を収容するモータ室282が画
成される。一方、前記凹部274bには軸受部材286
が固定されて減速機構278を収容する歯車室288が
画成され、また左側部にはサイドカバー290が固設さ
れて無段変速機276を収容する変速室292が画成さ
れる。前記モータ室282と変速室292とは、ケース
本体274の凹部274aの底部に形成された通孔29
6を介して通気可能に連通している。また前記ケース本
体274及び/あるいはサイドカバー290の、無段変
速機276が配置された部分の下面には、図示されない
排風口が形成されていて、該部分が前記排風口を介して
大気に開放されている。この排風口は、例えば図18及
び図19の符号17Zで示される位置に形成されてい
る。
【0068】前記モータケース280には、ボルト42
0が突設されていて、これに螺合されたナット422に
よって、モータケース280に絶縁被覆導体424の導
体部の一方が電気的に接続してある。前記絶縁被覆導体
424の導体部の他方は同様の手法によって、当該二輪
車のフレームに電気的に接続してあり、該フレームとモ
ータケース280とは導通されている。
【0069】また、前記モータケース280には軸受3
00が設けられていて、モータ室282内に前記軸受3
00とケース本体274の凹部274aの底部に設けら
れた軸受302とによって、回転軸304が回転自在に
支承される。そして、前記回転軸304の、モータ室2
82に位置する部分には、マグネットから成るロータ3
08、及び冷却ファン306が取り付けられ、また、そ
の変速室292側に位置する部分には無段変速機276
のドライブプーリ370が取り付けられている。
【0070】前記モータケース280には、そのモータ
室282側の左面にステータを構成する3つのステータ
コイル314が固設され、また右面にはボルト320を
用いてヒートシンク316が固定される。このヒートシ
ンク316は、六角筒状のアルミニウム押出し成型品あ
るいは鋳造品であり、その外周部には、前記電動モータ
250の駆動用FETが6個取り付けられている(図示
せず)。また前記ヒートシンク316の内周部には、電
源安定化用のコンデンサ334が配置されている。この
コンデンサ334は、前記FETを含む電動モータ25
0の駆動回路と並列に、バッテリに接続されている。
【0071】前記ヒートシンク316の外周には、カバ
ー322が固定されている。そして、このカバー322
とヒートシンク316との間に、前記FETを駆動制御
するゲートドライブ回路(図示せず)が配置されてい
る。
【0072】前記ヒートシンク316には、該ヒートシ
ンク316を閉塞するように、カバー322aが固着さ
れている。このカバー322aには、図18に示したダ
クト24Aの後端部が固着されている。なお、前記ヒー
トシンク316には、必要に応じて冷却フィンが形成さ
れている。
【0073】無段変速機276は、前記ドライブプーリ
370と、減速機構278の入力軸376に設けられた
ドリブンプーリ372と、それらの間に巻装されたベル
ト374とより構成される。前記ドライブプーリ370
には、ガバナ機構390が形成されている。
【0074】このような構成により、電動モータ250
の駆動による回転軸304の回転が、無段変速機276
及び減速機構278を介して、後輪16(図18)に接
続される出力軸410に伝達される。なお、符号180
はクラッチ機構である。
【0075】前記冷却ファン306は、回転軸304の
回転と共に回転する。この結果、前記シロッコファン2
6Aの回転がなくても、前記バッテリ装置21(図1
8)の開口部33(図6参照)より該バッテリ装置21
内に空気が導入され、これがダクト24Aを介して、パ
ワーユニット17Pの内部に導入される。導入された空
気は、ヒートシンク316及びコンデンサ334の間、
電動モータ250、冷却ファン306、並びに無段変速
機276を通過して、前記の排風口より排出される(図
18の矢印A方向)。
【0076】したがって、走行中は前記冷却ファン30
6の回転により、またバッテリ装置21への充電中はシ
ロッコファン26Aの回転により、バッテリ装置21、
電動モータ250、無段変速機276等が冷却される。
【0077】さて、バッテリ群30A及び30Bは、適
宜の連結用部材で連結されても良い。
【0078】また、この実施例では、セルケース42の
外周部にリブ42Aを形成すると共に、第1連結板43
にも前記リブ42Aと同様のリブ43Aを形成したの
で、セルケース42同士の接合部には空気通路91が、
またセルケース42と第1連結板43との接合部には空
気通路92が形成される。このように、リブを形成する
だけで各セルケース42の周囲に空気通路を形成できる
ので、セルケース42の金型製作が容易であるが、特に
このようなリブを形成せずとも、図17に示したように
セルケース42に直接、空気通路115を形成しても良
い。
【0079】さらに、バッテリ装置21に形成される開
口部33は、前記バッテリケース31とステップフロア
5との間の接合部、すなわち、バッテリ装置21の側面
に形成され、またダクト24、24Aはバッテリ装置2
1の後部に取り付けられるものとして説明したが、バッ
テリ装置21内の各セルを効率良く冷却できれる構造で
あれば、前記開口部の形成位置及びダクトの取り付け位
置は、前記の位置以外の、いかなる位置であっても良い
ことは当然である。
【0080】さらに、湿式二次電池の内部構造は、前述
したもののみに限定されることなく、いかなる構造のも
のであっても良い。
【0081】さらにまた、本発明を電動式自動二輪車に
適用して説明したが、本発明は、電動式四輪車等の各種
電動式車両に適用されても良い。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、つぎのような効果が達
成される。
【0083】(1) 請求項1記載の電動式車両によれば、
極板の各部分で電解液の分布が平準化するので、極板上
での反応の均一化を図ることができる。したがって、反
応面積の低下を防止でき、これにより湿式二次電池の容
量低下を防止し、長寿命化を図ることができる。
【0084】(2) 請求項2記載の電動式車両によれば、
当該電動式車両の車高及び重心を低くできるので、該電
動式車両の走行性能の向上を図ることができる。
【0085】(3) 湿式二次電池は、一般に極板間の距離
を短くして、活物質の脱落を防止し、内部抵抗の低減を
図るよう、内部に緊迫力を与えて構成される。そして、
極板に面したセルケースに電気化学反応による熱が伝達
される構成となっている。
【0086】しかし、特に車両用の湿式二次電池のよう
に、複数のセルを用いて電池が構成されている場合に
は、各セル内の極板群はケースの一枚壁によって隔離さ
れているだけなので、該壁部、すなわち各セル間に熱が
溜まりやすく、各極板での化学反応の平準化が難しい。
【0087】また、例えばニッケル−亜鉛電池では、そ
の温度が十分に低くないとニッケル正極の充電受入れが
極端に悪く、充電電気量がガス発生に費やされてしま
う。
【0088】これに対し、請求項3記載の電動式車両に
よれば、湿式二次電池を構成する各セル間に冷却媒体
(例えば空気)通過用の媒体通路が形成されるので、該
湿式二次電池の冷却が行われ、各極板での化学反応の平
準化が維持でき、該湿式二次電池の寿命を確保すること
ができる。また効率的な充電を行うことができる。
【0089】(4) 複数のセルを用いて湿式二次電池を構
成する場合において、当該湿式二次電池のケースを、複
数のセル収容部に分かれた一体化構造とすると、該ケー
スの金型が大型化する。また、このような一体化構造で
は、請求項3に示したような、各セル間に冷却媒体通過
用の媒体通路を形成するためには、細長いピン状の雄型
が必要となり、その金型は複雑になる。
【0090】これに対し、請求項4記載の電動式車両で
は、ケースを各セルごとの大きさとすると共に、それら
の外周に凸状のリブを形成し、それらを組み合わせるだ
けで、リブとリブとの間に前記の媒体通路が形成される
ので、該ケース(セルケース)の金型製造が容易であ
る。また各セルケースの周囲に、比較的小断面積の媒体
通路を形成されるので、各セルの冷却を均等に行うこと
ができる。
【0091】(5) 請求項5記載の電動式車両によれば、
各セルケースの外周に形成された凸部及び凹部の嵌合に
より、該セルケースの位置決めが行えるので、該位置決
めをを正確に、かつ容易に行うことができる。また各セ
ルケース接続部の強度も十分となる。
【0092】(6) 前述したように、湿式二次電池に対し
て充電を行うには、該電池の温度が十分に下がった状態
でなければならないが、自然対流式の冷却方法では冷却
に時間がかかり、また夏の暑い時期には、長時間待って
も充電可能温度まで温度が下がらない場合がある。
【0093】これに対し、請求項6記載の電動式車両に
よれば、冷却媒体が前記媒体通路内を強制的に通過する
ので、湿式二次電池を効率良く冷却することができ、こ
の結果、効率的な充電開始まで、短時間で済む。
【0094】また、充電中における湿式二次電池の温度
上昇も防止でき、充電を効率的に行うことができる。
【0095】(7) 請求項7記載の電動式車両によれば、
湿式二次電池の充電中に強制通過手段が付勢され、例え
ば走行中には該付勢が停止されるので、電力の無駄な消
費が防止される。
【0096】(8) 請求項8記載の電動式車両によれば、
当該湿式二次電池が所定温度を超えたときに前記強制通
過手段が付勢され、該温度以下となったときには該付勢
が停止されるので、電力の無駄な消費が防止される。
【0097】また、充電中に電池温度が低下した場合に
前記付勢を停止するようにすれば、充電元電力の無駄な
消費をも防止することができる。
【0098】(9) 請求項9記載の電動式車両において
は、当該車両の走行中には、前記強制通過手段を付勢せ
ずとも、湿式二次電池の冷却が効率良く行われる。すな
わち、当該車両の走行中における湿式二次電池の冷却
を、バッテリの蓄積電力を増大することなく、効率良く
行うことができる。
【0099】また、バッテリの冷却装置と、電動モータ
及び無段変速比等の冷却装置とを別々に設けずに、一体
化されているので、それら冷却装置の構成が簡略化され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の側面図である。
【図2】 セパレータ101の拡大断面図である。
【図3】 本発明の一実施例に適用される湿式二次電池
の一例の一部破断斜視図である。
【図4】 本発明の一実施例に適用される湿式二次電池
の他の例の断面図である。
【図5】 セパレータ101の平面図である。
【図6】 図1のA−A断面図である。
【図7】 バッテリ群30Aの一部破断正面図である。
【図8】 図7の要部拡大図である。
【図9】 図7の一部破断平面図である。
【図10】 図7の一部破断右側面図である。
【図11】 セルケース42の斜視図である。
【図12】 第1連結板43の斜視図である。
【図13】 第2連結板44の正面図である。
【図14】 第2連結板44の平面図である。
【図15】 第2連結板44の右側面図である。
【図16】 バッテリ装置21、充電器23及びファン
モータ25の接続例を示す回路図である。
【図17】 セルケースに空気通路を直接形成した湿式
二次電池を示す概略図である。
【図18】 本発明の他の実施例の側面図である。
【図19】 パワーユニット17Pの横断面図である。
【符号の説明】
5…ステップフロア、17,17P…パワーユニット、
21…バッテリ装置、23…充電器、24,24A…ダ
クト、25…ファンモータ、26…ファン、26A…シ
ロッコファン、30A,30B…バッテリ群、31…バ
ッテリケース、42…セルケース、42A,42B…リ
ブ、42C…環状突起、42D,42E…突起、43…
第1連結板、43A…リブ、43C…環状突起、43D
…突起、91,92…空気通路、250…電動モータ、
276…無段変速機、278…減速機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉岡 浩一 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿式二次電池を備えた電動式車両におい
    て、 前記湿式二次電池は、その極板が水平となるように、当
    該車両に配置されたことを特徴とする電動式車両。
  2. 【請求項2】 当該車両はステップフロアを備え、 前記湿式二次電池は、前記ステップフロアの下方に配置
    されたことを特徴とする請求項1記載の電動式車両。
  3. 【請求項3】 前記湿式二次電池は、複数のセルより構
    成され、 各セル間には、冷却媒体通過用の媒体通路が形成された
    ことを特徴とする請求項1あるいは2記載の電動式車
    両。
  4. 【請求項4】 前記各セルは、それぞれリブを備えた個
    別のセルケース内に構成され、 前記媒体通路は、各セルケースを、前記リブが当接する
    ように隣接して配置することにより、前記リブ間に形成
    されることを特徴とする請求項3記載の電動式車両。
  5. 【請求項5】 前記各セルケースは、それぞれ位置決め
    用の凹部及び凸部を備え、該凹部及び凸部が嵌合するこ
    とにより、それらの位置決めを行うことを特徴とする請
    求項4記載の電動式車両。
  6. 【請求項6】 前記湿式二次電池には、冷却媒体を前記
    媒体通路内に強制的に通過させるための強制通過手段が
    接続されたことを特徴とする請求項3ないし5のいずれ
    かに記載の電動式車両。
  7. 【請求項7】 前記強制通過手段は、前記湿式二次電池
    に対する充電中に付勢されることを特徴とする請求項6
    記載の電動式車両。
  8. 【請求項8】 前記強制通過手段は、前記湿式二次電池
    が所定温度を超えたときに付勢されることを特徴とする
    請求項6あるいは7記載の電動式車両。
  9. 【請求項9】 前記強制通過手段は、前記媒体通路及び
    当該電動式車両のパワーユニット間に接続されたダクト
    に配置されたことを特徴とする請求項6ないし8のいず
    れかに記載の電動式車両。
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