JPH0569378A - 重力バランス装置、多関節型ロボツト、及びロボツト用手首装置 - Google Patents

重力バランス装置、多関節型ロボツト、及びロボツト用手首装置

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JPH0569378A
JPH0569378A JP23190891A JP23190891A JPH0569378A JP H0569378 A JPH0569378 A JP H0569378A JP 23190891 A JP23190891 A JP 23190891A JP 23190891 A JP23190891 A JP 23190891A JP H0569378 A JPH0569378 A JP H0569378A
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JP
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arm
wrist
axis
rotation
robot
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JP23190891A
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English (en)
Inventor
Toshio Ogiso
敏夫 小木曽
Fujio Tajima
不二夫 田島
Fusaaki Ozawa
房明 小沢
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は多関節型ロボット等ロボット等重力
作用方向に駆動されるアーム装置において、広い動作範
囲で駆動モータ所要トルクを低減する重力バランス装置
を供給することにある。 【構成】 モータ2より動力伝達部材6、7、8を介し
て駆動されるアーム状部材1の重力バランス装置を、そ
れと結合された複数のサブアーム9a、9bと固定部材
3をバネ状部材5で連結することにより構成した。 【効果】 アーム状部材1が上向き姿勢から下向き姿勢
まで180度程度の広い動作範囲でバネ状部材5の力発
生不能箇所を無くすることができ、姿勢によらず重力負
荷モーメントをほぼ打ち消すことができ、モータの所要
トルクを低減でき、アーム状部材1の高速動作を実現可
能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重力作用環境下で使用
される作業機械において、揺動運動するアーム状負荷体
回転駆動装置に作用する重力負荷モーメントを軽減もし
くは相殺するための重力バランス装置及びそれが重力作
用方向駆動関節部に装着された多関節型ロボットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、重力作用環境下で使用される作業
機械における揺動運動するアーム状負荷体回転駆動装置
に作用する重力負荷モーメントを軽減もしくは相殺する
ための重力バランス装置としては以下のようである。
【0003】1)特開昭55−35735号公報に記載
のように、回転角により変化する駆動モータ保持トルク
を回転軸より適切な歯数比の多段歯車を介して最終段歯
車に結合された単一のサブアーム先端と固定部との間に
バネを設けることにより重力バランスを図った装置が述
べられていた。
【0004】2)また、特開昭55−106787号公
報に記載のように、上記1)に述べられた重力バランス
装置を2系列設けることにより、歯車のピッチ誤差によ
る重力バランストルクの変動量を低減する装置が述べら
れていた。
【0005】3)また、特公昭63−51831号公報
に記載のように、垂直多関節型ロボットの第2アームの
重量配分をその重心が第2アーム駆動軸と一致するよう
に選ぶことにより第2アーム駆動軸の重力バランス装置
を不要とするロボット構成が述べられていた。
【0006】4)また、実開昭63−53691号公報
に記載のように、第2アームの重量配分が上記3)に述
べられている条件をほぼ満足する垂直多関節型ロボット
の第1アーム部の重力バランス装置として、第1アーム
ベースと、第1アームの間にバネバランサを設ける装置
が述べられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】重力バランス装置に関
する前記1)の従来技術は、広い動作領域における正弦
波状の重力負荷モーメントに対処しうる重力バランス装
置の構成を示しているが、単一のサブアームを用いてい
るため、サブアームとバネが一直線上となる姿勢ではバ
ランス力を発生させることはできず、その姿勢近傍では
過大な力がバネに要求される欠点があり、また、その近
傍の姿勢では、バネの所望発生力を線形な力・変位関係
を有するバネを用いて実現できない問題がある。
【0008】また、前記2)の従来技術は、駆動系に2
系列の歯車のピッチ誤差分の位相差のある重力バランス
装置を設けて発生トルク変動量を低減したものである
が、基本的な重力バランストルク発生原理は前記1)の
従来技術と同一であり、相違はない。
【0009】また、前記3)の従来技術は、第2アーム
の重力バランスをとることにより、第2アーム用バラン
サを不要としている。しかし、広い動作範囲を有し、器
用な作業の可能な6自由度ロボットは、平行リンク方式
ではなく直列リンク型となり、第2アーム駆動軸と、第
2アームがオフセット配置されており、図17に示すよ
うに姿勢によらず第2アームの重心を第2アーム駆動軸
と一致させることができないという問題があり、また重
力バランスをとることは、第2アームの駆動モータの負
荷慣性モーメントが増大するという問題がある。
【0010】また、前記4)の従来技術は、簡易な構成
で、第1アーム、第2アームの重力バランスを可能とす
るが、第1アームが下向き姿勢をとる場合に正確なバラ
ンストルクをバネバランサにより発生できないという問
題があり、前述の広い動作範囲を有するロボットには適
用できないという問題がある。
【0011】本発明の目的は、以上のことから、広い動
作領域を有し、第2アームの回転駆動モータの負荷慣性
モーメントが増大しない直列リンク型垂直多関節型ロボ
ットにおいて、第2アーム駆動軸と第2アームがオフセ
ット配置されているロボットに、第1アーム、第2アー
ムの全動作範囲で高精度の重力バランスを可能にする重
力バランス装置及びその装着された多関節型ロボットを
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は以下に述べる技術的手段を採用した。 (1)重力バランス装置のサブアームとバネが一直線と
なる姿勢でバランス力を発生できるようにするため、2
個の互いに位相差のあるサブアームと固定ベースの間に
バネを設ける構成とした。
【0013】(2)線形な力・変位関係のバネで広い動
作範囲で良好な重力バランスを実現するために、全動作
範囲の多数点につき、バネの所要力とバネ変位の関係か
ら最小二乗法によりバネ定数を決定することにより、全
動作範囲で良好な重力バランスを実現した。
【0014】(3)第1アーム、第2アーム各々が重力
作用方向に対してなす角を固定ベースの軸まわりに取り
出す回転軸もしくはその動力伝達された回転軸に取りだ
し、2個のサブアームを設け、固定ベースとの間をバネ
連結する構成とすることにより、第2アーム回転軸と第
2アームがオフセット配置されたロボットでほぼ正確な
重力補償を可能とした。
【0015】即ち、本発明の構成は、駆動装置の回転運
動もしくは直動運動を用いて、第1の回転軸まわりに該
第1の回転軸とは異なる位置に重心を有する負荷体を重
力作用方向に回転運動させる回転装置の重力バランス装
置において、前記負荷体の重力作用方向に対してなす角
を、固定ベースの軸まわりに取りだす第1の回転軸もし
くはその回転を動力伝達部材を介して伝達した第2の回
転軸に、互いに位相差を有する2個のサブアームを設
け、該サブアーム端部と固定ベースに設けられた固定部
材の固定箇所をバネ状部材で連結したことを特徴とする
ものである。
【0016】また、固定ベースと、その重力作用方向軸
まわりに旋回駆動される旋回ベースと、該旋回ベースに
設けられた第1の駆動装置により重力作用方向に回転駆
動される第1アームと、該第1アームに装着された第2
の駆動装置により第1アーム先端の軸まわりに重力作用
方向に回転可能な第2アームと、該第2アーム先端に姿
勢決定機能のある手首部とを有する多関節型ロボットに
おいて、前記第1の駆動装置の回転軸もしくはその回転
が伝達された回転軸に互いに90度の位相差を有する2
個のサブアームが設けられており、該サブアームの先端
と前記固定ベースの固定箇所とがバネ状部材を介して連
結され、前記第2の駆動装置の回転軸の回転を平行リン
ク、ベルト等の動力伝達手段を介して伝達された、固定
ベースに設けられた回転軸に、互いに90度の位相差を
有する2個のサブアームが設けられており、該サブアー
ムの先端と該固定ベースの固定箇所とがバネ状部材を介
して連結されていることを特徴とするものである。
【0017】また、固定ベースと、その重力作用方向軸
まわりに旋回駆動される旋回ベースと、該旋回ベースに
設けられた第1の駆動装置により重力作用方向に回転駆
動される第1アームと、該旋回ベースに設けられた第2
の駆動装置により平行リンク、ベルト等の動力伝達部材
を介して第1アーム先端の軸まわりに回転可能な第2ア
ームと、該第2アームの先端に姿勢決定機能のある手首
部とを有する多関節型ロボットにおいて、前記第1の駆
動装置の回転軸もしくはその回転が伝達された回転軸に
互いに90度の位相差を有する2個のサブアームが設け
られており、該サブアームの先端と前記固定ベースの固
定箇所とがバネ状部材を介して連結されており、前記第
2の駆動装置の回転軸もしくはその回転が伝達された回
転軸に互いに90度の位相差を有する2個のサブアーム
が設けられており、該サブアームの先端と前記固定ベー
スの固定箇所がバネ状部材を介して連結されていること
を特徴とするものである。
【0018】また、多関節型ロボットの第1及び第2の
アームのうち、第2アームの先端に手首部を設け、該手
首部の回転、曲げ、ひねりの3自由度姿勢決め動作を行
うロボット用手首装置において、前記手首部は、前記第
2アームの回転軸より長手方向後方に設けられた手首回
転軸駆動モータによって第2アーム前方をその長手方向
軸まわりに回転駆動し、該第2アーム前方に、長手方向
に平行配置された手首曲げ軸及びひねり軸駆動モータよ
り動力伝達部材を介して曲げ及びひねり動作を行うこと
を特徴とするものである。
【0019】また、前記手首部は、前記第2アームの回
転軸より長手方向後方に設けられた手首回転軸駆動モー
タによって第2アーム前方をその長手方向軸まわりに回
転駆動し、該第2アーム前方に、長手方向に対して直交
配置された手首曲げ軸及びひねり軸駆動モータより動力
伝達部材を介して曲げ及びひねり動作を行うことを特徴
とするものである。
【0020】また、前記手首部は、前記第2アームの回
転軸より長手方向後方に設けられた手首回転軸駆動モー
タによって第2アーム前方をその長手方向軸まわりに回
転駆動し、該第2アーム前方をその中心軸に対してオフ
セットさせ、その先端で中心軸側へもどるコの字型と
し、中心軸側へもどった先端に中心軸と合致する姿勢と
なり、該第2アーム前方基部に、その長手方向と直交す
る方向に設けられた手首曲げ軸駆動モータよりオフセッ
トアーム部に設けられた動力伝達部材を介して該手首部
の曲げ動作を行い、該手首部内に設けられたひねり軸駆
動モータより減速機を介して該手首部先端のひねり動作
を行うことを特徴とするものである。
【0021】
【作用】つぎに、先ず本発明の重力バランス装置の基本
原理を、図18〜図22を用いて説明する。図18は、
重力バランス装置の装着された装置の構成を示し、図1
9は、本発明の重力バランス装置の原理説明図を示し、
図20は、バネ発生モーメント及び軸まわりの重力負荷
モーメントの軸位置変化特性を示し、図21は、従来の
重力バランス装置の構成を示し、図22は、そのバネ発
生モーメント及び軸まわりの重力負荷モーメントの軸位
置変化特性を示している。
【0022】図18において、アーム状負荷体1(質量
m、重心距離L、慣性モーメントJ)は、回転型駆動装
置2により回転駆動される。ここで、アーム状負荷体の
重心は、回転型駆動装置軸とは異なる位置にある。重力
バランス装置の無い場合の回転型駆動装置2の発生トル
クTと軸位置θの関係は、数式1のように示される。
【0023】
【数1】
【0024】従って、駆動装置は、数式1の右辺第1項
の慣性トルクと、右辺第2項の重力補償トルクの加算分
のトルクを発生しなければならず、大容量のものが要求
される。重力バランス装置は、重力補償トルクを機構的
に補償し、駆動装置の発生トルクTと軸位置θの関係を
数式2で示されるようにするものであり、アーム状負荷
体1の高加減速動作を実現可能とするものである。ここ
で、ΔMは重力バランス装置で補償できない誤差モーメ
ントを示す。
【0025】
【数2】
【0026】次に、本発明の重力バランス装置の作用を
図18〜図20を用いて説明する。本発明の重力バラン
ス装置は、固定部材3とダブルサブアーム4a、4bを
図示のようにバネ5a、5bを介して連結することによ
り構成されている。ここで、ダブルサブアーム4a、4
bのなす角は90°(度)とした。図19(a)(θ=
90度)及び図19(c)(θ=−90°)は重力バラ
ンス姿勢を示し、その姿勢において、バネ5aは初期長
さであり、バネ5bは力を発生しない姿勢であるため、
重力補償モーメントは零である。また、バネ5bは、図
19(a)の姿勢で初期長さをとるとする。
【0027】また、図19(b)(θ=0°)の最大重
力負荷モーメント作用姿勢において、バネ5bは、重力
補償方向に力を発生する。固定箇所・駆動軸間距離
0、サブアーム長R1、バネ定数K1、K2とすると、各
バネの発生力F1、F2、バネ状部材のなす角度φ1
φ2、重力バランス装置の補償トルクM、重力負荷トル
クM0は、各々、数式3〜数式8で示される。
【0028】
【数3】
【0029】
【数4】
【0030】
【数5】
【0031】
【数6】
【0032】
【数7】
【0033】
【数8】
【0034】ここで、M=M0となるようにバネ定数
1、K2を選んだ場合の重力補償効果例を図20(a)
に示した。この場合、図18において、L0=0.2
(m)、R1=0.05(m)、m=10(kg)、L
=0.1(m)である。図20(a)において、M
0(実線)とM(破線)は、180度の動作範囲全体で
ほぼ正確な重力補償を実現している。なお、そのときの
バネ発生力F1、F2の姿勢角変化を図20(b)に示し
た。
【0035】一方、従来のシングルサブアームの重力バ
ランス装置(図21参照)の重力補償効果を図22に示
したが、2種類の重力バランス装置A、Bの計算例とも
に、約90度(0°≦θ≦90°もしくは−90°≦θ
≦0°)の動作範囲で、ほぼ正確な重力補償が可能であ
るが、180度の動作範囲全体で正確な重力補償を行う
には難があることを示している。
【0036】これは、従来の多くの溶接作業用垂直多関
節型ロボットが、上向き姿勢のみの狭い動作範囲しかと
らなかったので従来の重力バランス装置で十分であった
ことを示しているが、組立作業等、下向き作業も含めた
広い動作範囲の要求される垂直多関節型ロボットの第1
アーム、第2アームの重力補償には、本発明の技術が有
効であることを示している。
【0037】
【実施例】以下、本発明のいくつかの実施例を、図面を
参照して説明する。
【0038】本発明の第1の実施例を図1〜図4及び図
18を用いて説明する。本実施例では、本発明の重力バ
ランス装置の基本構成について述べる。図1は、駆動装
置によりアーム状部材が回転駆動される装置の重力バラ
ンス装置の構造を示し、図2は、図1と同種の装置の重
力バランス装置の他の構造を示し、図3は、図1と同種
の装置の重力バランス装置のその他の構造を示し、図4
は、図2の装置の駆動装置の横断面を示している。
【0039】図18は、『作用』の項でも説明したよう
に、アーム状部材1の自重により回転型駆動装置2に作
用するモーメント荷重を機構的に補償するための重力バ
ランス装置の動作原理について説明したものである。図
18の構成の重力バランス装置の具体的構成について図
1〜図3に示した。
【0040】図1は、図18に示した機構そのままを駆
動装置部の詳細構成を含めて示したものである。駆動装
置2により発生される回転動力は、プーリ6a、タイミ
ングベルト7、プーリ6b、減速機8を介してアーム状
部材1に伝達される。アーム状部材には、サブアーム4
a、4bが装着されている。サブアーム4a、4bは、
先端の長さの異なる突起部から固定部材3とバネ状部材
5a、5bを介して連結されており、アーム状部材1の
姿勢角θによらず重力バランスを実現する補償力がバネ
5a、5bより発せられる。
【0041】図2はサブアーム4a、4bをアーム状部
材1に突起部9a、9bとして構成したものである。そ
の他の動作原理は図1と同一である。突起部9a、9b
は、図1と逆向きに設けてあるが、重力バランス装置と
しては、『作用』に示した動作原理で同様に作動する。
【0042】図3は、アーム状部材1の回転をプーリ1
0a、タイミングベルト11、プーリ10bを介して伝
達し、プーリ10bにサブアーム4a、4bを設け、固
定部材3との間にバネ状部材5a、5bを設けて連結し
たものである。動作原理は、図1、図2と同じである。
【0043】図4は、図2に示した重力バランス装置を
含むアーム状部材駆動装置の構造を示したものである。
モータ2で発生される回転動力は、プーリ6a、タイミ
ングベルト7、プーリ6b、及び調和駆動型減速機8を
介してアーム状部材1に伝達される。タイミングベルト
7は、カムフォロワ12により外側より押しつけられて
おり、張力調整が行われる。アーム状部材1には、突起
部9が設けられており、固定部材3との間をバネ状部材
5により連結されている。
【0044】本発明の第2の実施例を図5〜図16を用
いて説明する。本実施例は、第1の実施例で述べた重力
バランス装置の装着された多関節型ロボットの機構とそ
の動作原理について説明するものである。
【0045】図5は、本発明の重力バランス装置の装着
された多関節型ロボットの構造を示し、図6は、図5の
ロボットの動作領域を示し、図7〜図9は、本ロボット
の手首機構を示し、図10は、図5のロボットの力の作
用状況を示し、図11は、図5のロボットの第1アーム
の重力バランス姿勢を示し、図12は、図5のロボット
の第2アームの重力バランス姿勢を示し、図13は、本
発明の重力バランス装置の設計方法を示し、図14は、
図5のロボットの対象作業例を示し、図15は、図14
の作業時の第1アーム、第2アーム駆動モータの駆動ト
ルクの時間変化を示し、図16は、本発明の重力バラン
ス装置の装着されたロボットの他の構造を示している。
【0046】まず、本発明の多関節型ロボットの構造に
ついて、図5を用いて説明する。本ロボットは、図示の
白矢印の方向に重力が作用するように設置される。固定
ベース15には、旋回軸駆動モータ13により減速機1
4を介して重力作用方向ではない旋回方向に回転駆動さ
れる旋回ベース16が設けられている。旋回ベース箱1
7には、旋回軸からオフセットした位置に第1アーム2
2の回転軸が設けられており、モータ18よりプーリ1
9a、タイミングベルト20、プーリ19b、減速機2
1を介して回転駆動される。第1アーム22の先端には
第2アーム31の回転軸があり、その回転軸からオフセ
ット配置された第2アーム31が第1アーム22中に設
けられた第2アーム駆動モータ26より歯車27、プー
リ28a、タイミングベルト29、プーリ28b、減速
機30を介して回転駆動される。第2アーム31先端に
は、工具35の装着された手首部34が設けられてお
り、第2アーム31中に手首部35の3自由度の姿勢決
め動作(回転、曲げ、ひねり)を実現する駆動モータと
動力伝達機構が設けられている。
【0047】このロボットにおいて、旋回軸からオフセ
ットした位置に第1アーム回転軸が設けられているの
は、このような構成とすることにより、第1アーム及び
第2アームの下向き動作角を大きくとることができ、図
6に示すように、動作領域を広げられることによる。こ
の図で、動作領域Bはオフセットなし、動作領域Aはオ
フセットありの場合を示している。また、第2アーム回
転軸に対して第2アームがオフセット配置されているの
は、第2アーム中に内蔵される3自由度手首駆動機構
が、図7〜図9に示すように、第2アーム全体に設けら
れているため回転軸をアームと同軸配置できないためで
ある。
【0048】つぎに図5において、ロボットの第1アー
ム及び第2アームの駆動モータ用重力バランス装置につ
いて説明する。ここで、第1アーム駆動モータと第2ア
ーム駆動モータには、第1アーム、第2アームの姿勢に
より変化する重力負荷モーメントが作用するため、重力
バランス装置にはその補償トルクを発生することが要求
される。
【0049】第1アーム22の重力バランス装置は、第
1アーム後部に設けられた突起部23a、23bと固定
ベース25との間をバネ24a、24bで連結すること
により構成している。
【0050】第2アーム31の重力バランス装置は、第
2アーム31の回転部分後部に設けられた突起部32
a、32bより平行リンク58a、58bを介して旋回
ベース箱17の固定部材34に設けた回転軸まわりのサ
ブアーム59a、59bを第2アーム31が重力作用方
向に対してなす角と対応する角度回転動作させ、そのサ
ブアーム59a、59bと、旋回ベース箱17内の固定
ベース25との間をバネ33a、33bで連結すること
により構成している。
【0051】つぎに、手首機構の構成について、図7〜
図9を用いて説明する。3自由度の手首機構は、手首部
の完全な姿勢決めを可能とするため、溶接、シーリン
グ、組立等のあらゆる作業に利用可能な構成である。3
自由度手首機構の構成としては、特開平1−17798
7号に開示されているように回転軸駆動モータにより回
転駆動される第2アーム前方部に第2アーム長手方向に
対向配置された曲げ軸、ひねり軸駆動用モータにより動
力伝達機構を介して手首部を駆動するものが知られてい
る。ここでは、アーム長の短いロボットに適用可能な構
成のものを示す。
【0052】図7〜図9に示したものは、いずれも手首
部の3自由度機構が回転、曲げ、ひねりの順で第2アー
ム後方から前方に向かって配列されている。回転機構は
いずれも第2アーム回転軸に対して後方(31a)に設
置された手首部回転軸駆動モータ36より減速機37を
介して、第2アームの前方部31bを回転駆動する。
【0053】次に、手首部の曲げ、ひねり機構について
各々説明する。図7の機構は、第2アーム31中にその
長手方向に平行配置した曲げ軸、ひねり軸駆動モータ3
8、39より手首部34まで動力伝達する構成である。
曲げ軸はモータ38より歯車40、プーリ41a、タイ
ミングベルト42、プーリ41b、減速機43を介して
手首部34の曲げ動作を実現する。また、ひねり軸駆動
モータ39より歯車44、プーリ45a、タイミングベ
ルト46、プーリ45b、歯車47、減速機48を介し
て手首部34のひねり動作を実現する。
【0054】図8の機構は、第2アーム31中に第2ア
ーム長手方向と直交方向に平行配置した曲げ軸、ひねり
軸駆動モータより動力伝達部材を介して手首部の曲げ、
ひねり動作を実現するものである。曲げ軸動作は、モー
タ38よりプーリ41a、タイミングベルト42、プー
リ41b、減速機43を介して動力伝達することにより
実現される。ひねり軸動作は、モータ39よりプーリ4
5a、タイミングベルト46、プーリ45b、歯車4
7、減速機48を介して動力伝達することにより実現さ
れる。
【0055】図9の機構は、第2アーム前方部31bの
形状がコの字型となっており、曲げ軸駆動モータ38よ
りプーリ41a、タイミングベルト42、プーリ41
b、減速機43を介して手首部曲げ軸を駆動し、手首部
34には、ひねり軸駆動モータ39が内蔵されており、
減速機48を介して手首部先端部のひねり動作を実現す
る。図7〜図9に示した手首駆動機構を比較すると、図
7から図9の順に機構は簡素化されるが、第2アームの
幅は、図7から図9の順に大きくなっており、狭隘部で
の作業には不都合を生じることを示している。
【0056】次に、図10〜図13を用いて多関節型ロ
ボットの重力バランス装置の設計法について説明する。
図10は、図5に示した多関節型ロボットの各構成要素
の力の作用状況を示したものである。図10(a)は第
1アーム22の力の作用状況を示す。第1アーム22の
自重W1がその重心に作用し、第1アーム22先端には
第2アーム31の自重による並進力(−F2)が作用す
る。従って、第1アーム22回転軸における並進力及び
回転モーメントの釣り合いは、数式9、数式10で示さ
れる。
【0057】
【数9】
【0058】
【数10】
【0059】図10(b)は、第2アーム31の力の作
用状況を示す。第2アーム31の自重W2が重心に作用
する。従って、第2アーム31の回転軸における並進力
及び回転モーメントの釣り合いは、数式11、数式12
で示される。
【0060】
【数11】
【0061】
【数12】
【0062】数10(c)は、第1アーム22の重力バ
ランス装置の力の作用状況を示している。第1アーム2
2の回転軸まわりに作用するモーメント荷重(−M1
を補償するため、重力バランス装置のバネ状部材24
a、24bに力F3、F4が作用して、第1アーム22の
回転軸まわりに数式13に示すトルクM1が発生する。
【0063】
【数式13】
【0064】図10(d)は第2アーム31の重力バラ
ンス装置の力の作用状況を示す。第2アームの回転軸ま
わりに作用するモーメント荷重(−M2)を補償するた
め、重力バランス装置のバネ状部材33a、33bに力
5、F6が作用して、第2アーム31の回転軸まわりに
数式14に示すトルクM2を発生する。
【0065】
【数式14】
【0066】次に、図11及び図12を用いて重力バラ
ンス装置のバネ状部材の初期長さを与える多関節型ロボ
ットの姿勢について説明する。図11(a)、(b)
は、第1アーム22の重力バランス姿勢を示しており、
図12(a)、(b)は、第2アーム31の重力バラン
ス姿勢を示している。図10に示したバネ状部材24
a、24b、33a、33bの初期長さは、図11
(a)、図12(a)の姿勢で与えることにより全ての
第1アーム22、第2アーム31の姿勢で誤差の小さい
重力バランスを実現できる。
【0067】図13は、重力バランス装置の設計法の流
れ図を示したものである。第1アーム22、第2アーム
31用の重力バランス装置の重力バランス効果は、第1
アーム22、第2アーム31の姿勢角φ、ζにのみ依存
するため、独立に設計することができる。
【0068】まず、工程1で、各部の寸法(L0、R1
図18参照)の初期値を与える。工程2で動作領域の多
数点につき、最小二乗法を用いてバネ定数最適値を求め
る。この工程では、動作領域内のn個の点につき、以下
の、数式15、数式16に示すような方程式の係数を与
え、数式17に示す(未知数の数より方程式数の多い)
方程式を最小二乗法により数式18のように解くことに
より、各バネ定数K1、K2、K3、K4を求めるものであ
る。(数式15〜数式18は第1アームに関するものを
示した。)
【0069】
【数15】
【0070】
【数16】
【0071】
【数17】
【0072】
【数18】
【0073】次に、工程3でそのような寸法、バネ定数
のバネが実際に設計可能であるか否かを検討し、不可能
な場合は、工程1にもどり、各部寸法を変更し、工程1
〜工程3を工程3の条件が満足するまで繰り返す。
【0074】次に、本多関節型ロボットを適用して実現
できる作業につき、図14、図15を用いて説明する。
前述のように、第1アーム22の回転軸が旋回ベース1
6の中心軸に対してオフセット配置されているロボット
は、その下方、手前側に広い動作範囲を有する。このよ
うなロボットは図14に示すようなロボット付近に置か
れた深い部品箱49の中の部品を手首部34の先端に設
けられた工具35で取りだし、ライン50上の基板51
上に移載、装着するような作業に好適である。図中矢印
のような動作を行う際の第1アーム、第2アーム駆動モ
ータの所要トルクの時間変化を図15に示した。これか
ら、重力バランス装置無しの場合は、重力負荷トルクが
オフセットトルクとしてモータに要求されるのに対し、
重力バランス装置を用いることにより、そのオフセット
分が除去され、モータ所要トルクが低減され、モータの
発熱量の低減及びモータの高速駆動及び長時間駆動が可
能となる。
【0075】次に、図16を用いて本発明の重力バラン
ス装置を装着した他の構成の多関節型ロボットについて
述べる。図16に示したロボットは、平行リンクを用い
た多関節型ロボットである。第1アーム22は、第1ア
ーム駆動モータ18よりプーリ19a、タイミングベル
ト20、プーリ19b、減速機21を介して駆動され
る。また、第2アーム31は、第2アーム駆動モータ5
2よりプーリ53a、タイミングベルト54、プーリ5
3b、減速機55を介してリンク57aが回転駆動さ
れ、リンク57bを介して第2アーム31を回転駆動す
る構成である。
【0076】このような構成をとると、上腕アーム22
及び第2アーム31の駆動回転軸は、旋回ベース箱17
に集中配置されるため、固定部材25を1ケで済ませる
ことができる。しかし、平行リンク機構を用いているた
め、第1アーム22、第2アーム31の動作範囲は、機
構学上の思案点を含まぬように配慮する必要があり、動
作領域が狭くなる問題がある。
【0077】また、図16では、回転モータから直接回
転動力を伝達する機構を示したが、ナット部がアームと
結合されたボールネジをモータにより駆動して直動動作
を得ることによりアームの回転を得る方式のロボットで
も同様の構成の重力バランス装置を装着し、駆動するこ
とができる。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように本発明の重力バランス
装置を装着した多関節型ロボットは、上記のように構成
されているので、下記に示すような効果を奏する。
【0079】(1)複数の位相差あるサブアームからな
る重力バランス装置を用いたため、ロボットの動作姿勢
によらず重力バランス装置の力発生不能箇所をなくし
た。
【0080】(2)動作範囲全域の多数点でのバネ状部
材の変位と所要力の関係から、最小二乗法に基づきバネ
状部材のバネ定数を決定することにより、線形な特性を
有するバネを用いて広い動作範囲でほぼ正確な重力補償
を可能にした。
【0081】(3)回転軸の回転を固定ベースまわりの
回転として取りだしその回転体に設けた複数のサブアー
ムと固定ベースの間にバネ状部材を設けることにより、
第2アーム回転軸と第2アームの間にオフセットがある
場合にも正確な重力補償を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の重力バランス装置を装着した
アーム装置の構造図である。
【図2】図2は、本発明の重力バランス装置を装着した
アーム装置の、他の構造図である。
【図3】図3は、本発明の重力バランス装置を装着した
アーム装置の、その他の構造図である。
【図4】図4は、図2に示すアーム装置の駆動装置部の
横断面図である。
【図5】図5は、本発明の重力バランス装置の装着され
た多関節型ロボットの構造図である。
【図6】図6は、図5に示す多関節型ロボットの動作領
域を示す図である。
【図7】図7は、図5に示す多関節型ロボットの手首駆
動機構図である。
【図8】図8は、図5に示す多関節型ロボットの他の手
首駆動機構図である。
【図9】図9は、図5に示す多関節型ロボットのその他
の手首駆動機構図である。
【図10】図10は、図5に示す多関節型ロボットの各
部の力の作用状況を示した図である。
【図11】図11は、図5に示す多関節型ロボットの第
1アームの重力バランス姿勢を示した図である。
【図12】図12は、図5に示す多関節型ロボットの第
2アームの重力バランス姿勢を示した図である。
【図13】図13は、図1に示す重力バランス装置の設
計法を示す流れ図である。
【図14】図14は、図5に示す多関節型ロボットの作
業例を示す図である。
【図15】図15は、図14に示す作業時の第1アー
ム、第2アーム駆動モータの所要トルクの時間変化を示
した図である。
【図16】図16は、本発明の重力バランス装置の装着
された他の構成の多関節型ロボットの説明図である。
【図17】図17は、オフセットあるアーム装置の重力
バランス状況を示す図である。
【図18】図18は、本発明の重力バランス装置の基本
構造図である。
【図19】図19は、図18に示す重力バランス装置の
姿勢変化構造図である。
【図20】図20は、図18に示す重力バランス装置の
重力負荷補償効果を示した図である。
【図21】図21は、従来の重力バランス装置の基本構
成図である。
【図22】図22は、図21に示す重力バランス装置の
重力負荷補償効果を示した図である。
【符号の説明】
1 アーム状部材 2 駆動装置 3 固定部材 4a、4b サブアーム 5、5a、5b バネ状部材 6a、6b プーリ 7 タイミングベルト 8 減速機 9、9a、9b 突起部 10a、10b プーリ 11 タイミングベルト 12 カムフォロワ 13 旋回軸駆動モータ 14 減速機 15 固定ベース 16 旋回ベース 17 旋回ベース箱 18 第1アーム駆動モータ 19a、19b プーリ 20 タイミングベルト 21 減速機 22 第1アーム 23a、23b 第1アーム突起部 24a、24b バネ状部材 25 固定部材 26 第2アーム駆動モータ 27、27a、27b 歯車 28、28a、28b プーリ 29 タイミングベルト 30 減速機 31、31a、31b 第2アーム 32、32a、32b 第2アーム突起部 33、33a、33b バネ状部材 34 手首部 35 工具 36 手首回転軸駆動モータ 37 減速機 38 手首曲げ軸駆動モータ 39 手首ひねり軸駆動モータ 40 歯車 41a、41b プーリ 42 タイミングベルト 43 減速機 44 歯車 45a、45b プーリ 46 タイミングベルト 47 歯車 48 減速機 49 部品箱 50 ライン 51 基板 52 第2アーム駆動モータ 53a、53b プーリ 54 タイミングベルト 55 減速機 56a、56b バネ状部材 57a、57b リンク 58a、58b リンク 59a、59b サブアーム

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置の回転運動もしくは直動運動を
    用いて、第1の回転軸まわりに該第1の回転軸とは異な
    る位置に重心を有する負荷体を重力作用方向に回転運動
    させる回転装置の重力バランス装置において、 前記負荷体の重力作用方向に対してなす角を、固定ベー
    スの軸まわりに取りだす第1の回転軸もしくはその回転
    を動力伝達部材を介して伝達した第2の回転軸に、互い
    に位相差を有する2個のサブアームを設け、該サブアー
    ム端部と固定ベースに設けられた固定部材の固定箇所を
    バネ状部材で連結したことを特徴とする重力バランス装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の重力バランス装置におい
    て、 前記2個のサブアームの互いになす角が90度であり、
    前記回転装置の2箇所の重力バランス姿勢で、1個のバ
    ネ状部材の長さが等しくその初期長さをとり、他方のバ
    ネ状部材がサブアームと一直線となることを特徴とする
    重力バランス装置。
  3. 【請求項3】 固定ベースと、その重力作用方向軸まわ
    りに旋回駆動される旋回ベースと、該旋回ベースに設け
    られた第1の駆動装置により重力作用方向に回転駆動さ
    れる第1アームと、該第1アームに装着された第2の駆
    動装置により第1アーム先端の軸まわりに重力作用方向
    に回転可能な第2アームと、該第2アーム先端に姿勢決
    定機能のある手首部とを有する多関節型ロボットにおい
    て、 前記第1の駆動装置の回転軸もしくはその回転が伝達さ
    れた回転軸に互いに90度の位相差を有する2個のサブ
    アームが設けられており、該サブアームの先端と前記固
    定ベースの固定箇所とがバネ状部材を介して連結され、
    前記第2の駆動装置の回転軸の回転を平行リンク、ベル
    ト等の動力伝達手段を介して伝達された、固定ベースに
    設けられた回転軸に、互いに90度の位相差を有する2
    個のサブアームが設けられており、該サブアームの先端
    と該固定ベースの固定箇所とがバネ状部材を介して連結
    されていることを特徴とする多関節型ロボット。
  4. 【請求項4】 固定ベースと、その重力作用方向軸まわ
    りに旋回駆動される旋回ベースと、該旋回ベースに設け
    られた第1の駆動装置により重力作用方向に回転駆動さ
    れる第1アームと、該旋回ベースに設けられた第2の駆
    動装置により平行リンク、ベルト等の動力伝達部材を介
    して第1アーム先端の軸まわりに回転可能な第2アーム
    と、該第2アームの先端に姿勢決定機能のある手首部と
    を有する多関節型ロボットにおいて、 前記第1の駆動装置の回転軸もしくはその回転が伝達さ
    れた回転軸に互いに90度の位相差を有する2個のサブ
    アームが設けられており、該サブアームの先端と前記固
    定ベースの固定箇所とがバネ状部材を介して連結されて
    おり、前記第2の駆動装置の回転軸もしくはその回転が
    伝達された回転軸に互いに90度の位相差を有する2個
    のサブアームが設けられており、該サブアームの先端と
    前記固定ベースの固定箇所がバネ状部材を介して連結さ
    れていることを特徴とする多関節型ロボット。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の多関節型ロボット
    において、 前記旋回ベースの旋回軸に対して、前記第1アームの回
    転軸がオフセット配置されており、前記第2アームの回
    転軸に対して、該第2アームがオフセット配置されてい
    ることを特徴とする多関節型ロボット。
  6. 【請求項6】 多関節型ロボットの第1及び第2のアー
    ムのうち、第2アームの先端に手首部を設け、該手首部
    の回転、曲げ、ひねりの3自由度姿勢決め動作を行うロ
    ボット用手首装置において、 前記手首部は、前記第2アームの回転軸より長手方向後
    方に設けられた手首回転軸駆動モータによって第2アー
    ム前方をその長手方向軸まわりに回転駆動し、該第2ア
    ーム前方に、長手方向に平行配置された手首曲げ軸及び
    ひねり軸駆動モータより動力伝達部材を介して曲げ及び
    ひねり動作を行うことを特徴とするロボット用手首装
    置。
  7. 【請求項7】 多関節型ロボットの第1及び第2のアー
    ムのうち、第2アームの先端に手首部を設け、該手首部
    の回転、曲げ、ひねりの3自由度姿勢決め動作を行うロ
    ボット用手首装置において、 前記手首部は、前記第2アームの回転軸より長手方向後
    方に設けられた手首回転軸駆動モータによって第2アー
    ム前方をその長手方向軸まわりに回転駆動し、該第2ア
    ーム前方に、長手方向に対して直交配置された手首曲げ
    軸及びひねり軸駆動モータより動力伝達部材を介して曲
    げ及びひねり動作を行うことを特徴とするロボット用手
    首装置。
  8. 【請求項8】 多関節型ロボットの第1及び第2のアー
    ムのうち、第2アームの先端に手首部を設け、該手首部
    の回転、曲げ、ひねりの3自由度姿勢決め動作を行うロ
    ボット用手首装置において、 前記手首部は、前記第2アームの回転軸より長手方向後
    方に設けられた手首回転軸駆動モータによって第2アー
    ム前方をその長手方向軸まわりに回転駆動し、該第2ア
    ーム前方をその中心軸に対してオフセットさせ、その先
    端で中心軸側へもどるコの字型とし、中心軸側へもどっ
    た先端に中心軸と合致する姿勢となり、該第2アーム前
    方基部に、その長手方向と直交する方向に設けられた手
    首曲げ軸駆動モータよりオフセットアーム部に設けられ
    た動力伝達部材を介して該手首部の曲げ動作を行い、該
    手首部内に設けられたひねり軸駆動モータより減速機を
    介して該手首部先端のひねり動作を行うことを特徴とす
    るロボット用手首装置。
  9. 【請求項9】 請求項3、4又は5に記載の多関節型ロ
    ボットにおいて、請求項6に記載のロボット用手首装置
    を装着したことを特徴とする多関節型ロボット。
  10. 【請求項10】 請求項3、4又は5に記載の多関節型
    ロボットにおいて、請求項7に記載のロボット用手首装
    置を装着したことを特徴とする多関節型ロボット。
  11. 【請求項11】 請求項3、4又は5に記載の多関節型
    ロボットにおいて、請求項8に記載のロボット用手首装
    置を装着したことを特徴とする多関節型ロボット。
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