JPH0569093U - 伸縮式ブームの絶縁装置 - Google Patents

伸縮式ブームの絶縁装置

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JPH0569093U
JPH0569093U JP1631192U JP1631192U JPH0569093U JP H0569093 U JPH0569093 U JP H0569093U JP 1631192 U JP1631192 U JP 1631192U JP 1631192 U JP1631192 U JP 1631192U JP H0569093 U JPH0569093 U JP H0569093U
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boom
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insulating
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亨 坂本
潤 天野
政和 八鍬
英之 松本
勝 西脇
義雄 成宮
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Central Japan Railway Co
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Central Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伸縮式ブームにおいて鋼材料により形成され
た基端側部分に鉄道用のトロリ線等が接触した場合で
も、安全に作業を行えるようにする伸縮式ブームの絶縁
構造を提供する。 【構成】 伸縮式ブーム34は、鋼材料により形成さ
れ、基台33に起伏自在に取り付けられた基端側ブーム
34a,34bと、電気絶縁材料により形成され、その
基端側ブーム34a,34bに伸縮自在に挿入された先
端側ブーム34cとから構成される。絶縁構造10は、
電気絶縁材料により形成された絶縁カバー11,12に
よって基端側ブーム34a,34bを覆うことにより構
成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、クレーン車、高所作業車等に取り付けられる伸縮式ブームの絶縁装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、高所作業車には、作業者搭乗用の作業台を先端に備えた伸縮式ブーム が取り付けられている。この伸縮式ブームは、車体(基台)に起伏自在に取り付 けられた基端側ブーム(最基端ブームおよびこれに伸縮自在に挿入された中間ブ ームから構成される場合もある)と、この基端側ブーム(中間ブーム)に伸縮自 在に挿入された先端ブームとから構成される。なお、配電設備の工事等に使用さ れる高所作業車(以下、電設用高所作業車という)では、基端側ブームは強度上 、鋼材料によって形成されるが、その一方、先端ブームは電気絶縁材料により形 成される。これにより、先端ブームや作業台が電柱の上部に張られた電線に接触 しても、作業台と車体(地面)間が絶縁状態に維持されるため、電線と地面間で 短絡が生じたり作業台に搭乗した作業者が感電したりすることが防止される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、電設用高所作業車には、鉄道用レールに載って走行し、鉄道用 レールに沿って設置されたトロリ線その他の配電設備の保守・点検等に用いられ るものがある。ここで、伸縮式ブームを、列車の高さに対応して比較的低い位置 に張られたトロリ線の下側をくぐるようにしてそのトロリ線よりも上方に伸ばし て作業を行う場合に、基端側ブームの上面等がそのトロリ線に接触するおそれが ある。この場合には、前述のように基端側ブームが鋼材料、即ち、導電性の材料 で作られているため、トロリ線とレール間で短絡が生ずる可能性が高いという問 題がある。
【0004】 本考案はこのような問題に鑑みたものであり、伸縮式ブームの基端側部分に鉄 道用のトロリ線等が接触した場合でも、安全に作業を行えるようにする伸縮式ブ ームの絶縁装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案では、基端側ブームを、電気絶縁材料に より形成された絶縁カバーによって覆うようにしている。
【0006】
【作用】
このような伸縮式ブームの絶縁装置によれば、鋼材料により形成された基端側 ブームが絶縁カバーによって覆われるため、基端側ブームの上面等へのトロリ線 等の直接の接触を回避でき、そのトロリ線等とレール又は地面間での短絡等を防 止することができる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。 まず、本考案に係る絶縁装置を有する伸縮式ブームを備えた軌陸用高所作業車 について図3を用いて説明する。 この軌陸用高所作業車30は、道路上を走行するトラックをベースとして構成 されている。このため、車体31の前後左右にはそれぞれタイヤ32が取り付け られている。車体31の前部には、車体31に対して旋回が自在な旋回台33が 取り付けられている。この旋回台33の上部には、多段伸縮式ブーム(以下、単 に伸縮式ブームという)34が取り付けられている。
【0008】 この伸縮式ブーム34は、図1に詳しく示すように、旋回台33に起伏自在に 枢着された最基端ブーム34aと、この最基端ブーム34aに伸縮自在に挿入さ れた中間ブーム34bとを備えて構成されている。なお、これら最基端ブーム3 4aおよび中間ブーム34bが実用新案登録請求の範囲にいう「基端側ブーム」 に相当する。また、これら最基端ブーム34aおよび中間ブーム34bは、鋼材 料(導電性材料)から角柱状に形成されたものである。 また、伸縮式ブーム34は、中間ブーム34bに伸縮自在に挿入された先端ブ ーム(請求の範囲にいう「先端側ブーム」)34cを備えている。この先端ブー ム34cは、繊維強化プラスチック(FRP)、即ち、電気絶縁材料により角柱 状に形成されたものである。
【0009】 なお、先端ブーム34cの先端には、作業台35が取り付けられている。 また、車体31の前後左右(ただし、各タイヤ32の後方)にはそれぞれ鉄輪 36が張出・格納自在に取り付けられている。
【0010】 このように構成された軌陸用高所作業車30は、まず、鉄道用レール(以下、 単にレールという)Rに沿って位置する作業現場近くまで道路上を走行して移動 する。このとき、各鉄輪36は、図に鎖線で示したように車体31に対して引き 上げられるようにして格納されている。作業現場近くの踏切上において、レール Rを横切るようにして停止した作業車30は、車体31の下部中央に取り付けら れたセンタジャッキ38を下方に伸長させて自らの車体31を持ち上げる。そし て、センタジャッキ38を中心にして車体31をレールRに平行となるように旋 回させる。ここで、各鉄輪36は図に示すように下方に降ろされるようにして張 り出される。その後、センタジャッキ38を縮小させて、各鉄輪36を鉄道用レ ールR上に載せる。このとき、各タイヤ32もレールRに当接する。このため、 タイヤ32を駆動することにより、作業車30はレールR上を走行し、作業現場 に到着することができる。そして、作業台35に搭乗した作業者は、ブーム34 を起伏・伸縮作動させたり、旋回台33の作動を通じて旋回作動させたりして、 鉄道用レールRの上方等、任意の高所で作業を行うことができる。
【0011】 ここで、鉄道用レールRの上方には、トロリ線Tが張られているのであるが、 このトロリ線Tは、列車の高さに対応した低い位置に張られている。このため、 伸縮式ブーム34をその下をくぐるようにして起立させると、図1に示すように (この図では、旋回台33を車体31に対して90度横に旋回させている)、ト ロリ線Tが最基端ブーム34aないし中間ブーム34bの上面に接触するおそれ が生ずる。 そこで、伸縮式ブーム34には、上記絶縁装置10が取り付けられる。
【0012】 その絶縁装置10は、最基端ブーム34aおよび中間ブーム34bに取り付け られた最基端ブーム用絶縁カバー11と中間ブーム用絶縁カバー12とからなる 。両絶縁カバー11,12は、上記FRPにより横断面がコの字形になるように 形成された長手部材である。 図2に詳しく示すように、最基端ブーム用絶縁カバー11は、その開口部を下 側に向けた状態で最基端ブーム34aの上面および両側面の上半分程度を覆うよ うに取り付けられている。なお、この絶縁カバー11の最基端ブーム34aへの 取付は、最基端ブーム34aの先端および基端部付近における両側面から横方向 に延びるように取り付けられた基端部取付ステー13を介して行われており、絶 縁カバー11の内面と最基端ブーム34aの外面との間には適当な隙間が設けら れている。
【0013】 また、中間ブーム用絶縁カバー12も最基端ブーム用絶縁カバー11と同様に 、その開口部を下側に向けた状態で中間ブーム34bの上面および両側面の上側 一部を覆うように取り付けられている。ただし、中間ブーム用絶縁カバー12は 、最基端ブーム用絶縁カバー11と最基端ブーム34a間の隙間に挿入されるよ うにして配置されている。この絶縁カバー12の中間ブーム34bへの取付けは 、中間ブーム34bの先端部における両側面から横方向に延びるように取り付け られた中間部取付ステー14を介して行われている。
【0014】 さらに、中間ブーム用絶縁カバー12の基端側の上部内面には、スライダ15 が取り付けられている。このスライダ15は、中間ブーム34bが最基端ブーム 34aに対して伸縮動するときに、中間ブーム34bとともに移動する中間ブー ム用絶縁カバー10aの基端側部分を最基端ブーム34aの上面に対して案内す る。これにより、中間ブーム34bに対して中間部取付ステー14によってのみ 連結された中間ブーム用絶縁カバー12を安定させることができる。
【0015】 このように構成された絶縁装置10を備えることにより、トロリ線Tの最基端 ブーム34aおよび中間ブーム34bの上面への直接の接触を回避することがで きる。このため、トロリ線Tと車体31およびレールRとの間での短絡を防止す ることができ、安全に作業を行うことができる。
【0016】
【考案の効果】
以上のように、本考案の絶縁装置を備えれば、低い位置に張られた電線の上方 に伸縮式ブームを伸ばして作業を行う場合でも、その伸縮式ブームにおける鋼材 料部分たる基端側ブームへの電線の直接の接触を回避することができる。このた め、その電線と地面等との間での短絡を確実に防止することができ、伸縮式ブー ムを利用した作業の安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る伸縮式ブームの絶縁装置の側面図
である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】上記伸縮式ブームを備えた軌陸用高所作業車の
側面図である。
【符号の説明】
10 絶縁装置 11,12 絶縁カバー 13,14 取付ステー 15 スライダ 30 軌陸用高所作業車 34a,34b 基端側ブーム 34c 先端ブーム 36 鉄輪 R 鉄道用レール T トロリ線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 八鍬 政和 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 愛知車輌株式会社上尾工場内 (72)考案者 松本 英之 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 愛知車輌株式会社上尾工場内 (72)考案者 西脇 勝 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)考案者 成宮 義雄 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼材料により形成され、基台に起伏自在
    に取り付けられた基端側ブームと、電気絶縁材料により
    形成され、前記基端側ブームに伸縮自在に挿入された先
    端側ブームとから構成される伸縮式ブームの絶縁装置で
    あって、 前記基端側ブームを、電気絶縁材料により形成された絶
    縁カバーによって覆ったことを特徴とする伸縮式ブーム
    の絶縁装置。
JP1992016311U 1992-02-19 1992-02-19 伸縮式ブームの絶縁装置 Expired - Lifetime JP2563295Y2 (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5748880U (ja) * 1980-09-02 1982-03-18
JPS60103196U (ja) * 1983-12-16 1985-07-13 株式会社タダノ 電気工事用の高所作業車
JPS61189086U (ja) * 1985-05-15 1986-11-25
JPH0434298U (ja) * 1990-07-20 1992-03-23

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