JPH056889B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ 産業上の利用分野 本発明はデータ処理システムに接続可能な周辺
データ・メモリの階層に関し、具体的には極めて
大量なデータを記憶できる周辺データ・メモリ階
層に関する。

Ｂ 従来技術 かなりな計算能力を有するデイジタル・コンピ
ユータの出現以来、データは上位コンピユータの
外部に記憶されるようになつた。

1940年代のリレー・コンピユータの場合です
ら、プログラム及びデータのメモリは別個の周辺
データ・メモリ・システムをなしていて、その
各々にはリレー・コンピユータへの入力であるカ
ード・リーダによつて読取り可能なユニツト・レ
コード・カードもしくは穿孔紙テープが与えられ
ている。デイジタル電子回路の出現とともに、よ
り能力のある周辺データ・メモリへの要求が強く
なつた。磁気テープ及び磁気デイスクが周辺デー
タ・メモリとして使用されていて、テープもしく
はデイスク上に記憶されているデータが上位プロ
セツサの電子メモリに読取られている。上述の周
辺データ・メモリのアドレツシング方式は単一の
アドレス空間を使用して、周辺のレコード媒体に
関連するリーダもしくはレコーダをアドレスして
いる。計算能力の増大に伴なつて、より大きなメ
モリ容量への要求が増大して、データ・メモリの
階層の概念が開発された。大きなデータ処理機構
では、複数の磁気テープ及び磁気デイスク・レコ
ーダ及び再生装置が、データ処理のための広範囲
の単一アドレス空間をベースとする周辺メモリを
与えている。しばしば、このような周辺装置の横
に、真の周辺データ・メモリ階層が存在する。こ
のようなデータ・メモリ階層の例はIBM3850大
容量メモリ・システムである。本明細書で説明さ
れるものと同じアドレツシング及びアクセスの原
理に従うものではないが、他のデータ・メモリ階
層も使用できる。IBM3850大容量メモリ・シス
テムについては1977年８月刊、IBMテクニカル
デイスクロージヤ・ブレテイン（Technical
Disclosure Bulletin）第939−940頁の「多重レ
ベル記憶デイレクトリの統合（”Multi−level
Stored Directory Integrity”）」と題する論文に
説明がなされている。この周辺データ・メモリ階
層では、階層の低いレベルは磁気テープの自動貯
蔵庫（Warehouse）タイプのライブラリをなし
ている。階層の高いレベルは複数の直接アクセ
ス・メモリ装置（DASD）、別名磁気デイスク・
レコーダより成る。IBM3850のアドレツシング
は単一のアドレス・フイールドで、仮想アドレツ
シング技術を使用している。階層中に記憶された
すべてのデータへのアクセスは上のレベルの
DASDユニツトを通して行われている。

磁気テープ及び磁気デイスクの周辺メモリ・サ
ブシステムは除去可能な媒体をしばしば使用して
いる。このような媒体はレコーダもしくは再生装
置から除去されると、しばしば棚上に保管されて
いる。除去可能な媒体は棚とレコーダもしくは再
生装置間を手で運ばれている。取付けもしくは取
外しメツセージは使用中の上位プロセツサによつ
て、レコーダもしくは再生装置に隣接するコンソ
ールに与えられ、棚の保管に便利を与えている。
オペレータが上位プロセツサのメツセージを読み
取つて、除去可能な媒体を保管棚から手で運んで
テープ・ドライブもしくはデイスク・ドライブ
（ドライブはレコーダもしくは再生装置の別名で
ある）に取付けている。上位プロセツサが除去可
能な媒体上のデータにアクセスするのは、テープ
もしくはデイスク・ドライブを介してだけであ
る。アドレツシングは、上位プロセツサ及び種々
のドライブ間に延びるアクセス経路に無関係なド
ライブのアドレスに基づいている。テープ・リー
ルもしくはデイスク・パツクの各々にはボリウム
通し番号（しばしばVOLSERと呼ばれる）が割
当てられている。一般に、記録されているテープ
は、１回の読取り動作でその全体が読取られる。
又テープ上への記録は単一セツトの記録動作中で
行われている。即ち磁気テープ上では、位置毎の
更新は行われない。

除去不能な媒体を有するデイスク・ドライブの
出現と、周辺に記憶されているデータへの高速ア
クセスの要求が高まるにつれ、デイスク・ドライ
ブと上位プロセツサの中間にランダム・アクセス
半導体キヤツシユが置かれるようになつた。これ
等のキヤツシユ付きデイスク・ドライブのサブシ
ステムの一部では、データへのアクセスはキヤツ
シユを通してだけ行われている。米国特許第
4500954号に開示されたような、これ等のキヤツ
シユ付きデイスク・ドライブ・サブシステムの他
のものでは、データの記録もしくは読取りのため
に、キヤツシユをバイパスして、直接デイスク・
ドライブをアクセスできる。このようなサブシス
テムのアドレツシング・フイールドはデイスク・
ドライブのデータ領域をアクセスするために使用
するアドレス空間に基づいている。半導体のキヤ
ツシユに記憶されているデータは、このようなデ
イスク・ドライブのためのデータ領域がキヤツシ
ユ中に割当てられているかどうかを知るために、
キヤツシユをチエツクすることにより、デイス
ク・ドライブのアドレスを使用してアクセスされ
ている。従つてキヤツシユにこのようなアドレス
のための領域が割当てられている時には、上位プ
ロセツサはキヤツシユの割当てられた領域をアク
セスする。半導体キヤツシユが作動していない時
は、デイスク・ドライブを又直接アクセスするこ
とができる。キヤツシユに割当てられた空間がな
い場合には、キヤツシユはバイパスされて、すべ
てのデータは直接デイスク・ドライブから読取ら
れる。このような構成は、デイスク・ドライバか
らキヤツシユへのデータの移動、そのキヤツシユ
中への記憶、及びデータをキヤツシユから取出し
て、キヤツシユに書込むように上位プロセツサに
通知する必要がない。従つて、このようなキヤツ
シユ付きドライブ・サブシステムに記憶されてい
るデータのコピーはかならずしも最速のアクセ
ス・レベルからは得られていない。米国特許第
4500954号はキヤツシユ付きデイスク・ドライ
ブ・サブシステムへのデータの記憶が、キヤツシ
ユを使用しないで利点があること、即ちキヤツシ
ユを使用するとパホーマンスが劣化することを示
している。キヤツシユ及びデイスク・レコーダの
両方が上位プロセツサへのアクセス経路を示し、
キヤツシユもしくはデイスク・レコーダのどちら
も上位プロセツサへの別個の独立したアクセス経
路を持たない。

Ｃ 発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、従来記憶したデータの量より
も多量のデータを効率的に記憶し、検索できる周
辺データ・メモリ・システムを与えることにあ
る。

Ｄ 問題点を解決するための手段 本発明に従う、周辺データ・メモリ階層は複数
のデータ・メモリ・レベルを有し、各レベルは複
数のデータ記憶素子を有する。記憶レベルの各々
は、階層の最上位の最短のアクセス時間から階層
の最下位の最長のアクセスにわたる異なるアクセ
ス特性を有する。単一のデイレクトリが周辺デー
タ・メモリ階層の種々のレベルに記憶されてい
る。名前付きデータ・オブジエクト及びそのコピ
ーの位置を識別する。複数の独立経路によつてデ
イレクトリ及び上記レベルのすべてに結合されて
いるデータ・オブジエクト・アクセス装置が、最
短のアクセス時間を有する名前付きデータ・オブ
ジエクトのコピーを有するレベルを識別する。検
索されるのは名前付きデータ・オブジエクトのコ
ピーである。周辺データ・メモリ階層の低いレベ
ルに記憶されている名前付きデータ・オブジエク
トはデータ・メモリ階層の中間レベルもしくは上
位レベルを通してこのような名前付きデータ・オ
ブジエクトを処理することなく、独立経路の１つ
を介してこのような低いレベルから直接アクセス
される。

Ｅ 実施例 上位プロセツサ１０は主メモリの一部であるメ
モリ領域中にオブジエクト管理プログラム１１を
含んでいる。入力である名前付きデータ・オブジ
エクトはイメージ入力システムIIS12から順次受
取られる。各データ・オブジエクトは譲渡証、手
紙、契約書等のような文書のイメージである。オ
ブジエクト管理プログラムは最初、周辺データ・
メモリ階層の上位即ち第１のレベルをなす周辺デ
イスク・ドライブ・オブジエクト・メモリ１３中
に受取つた名前付きデータ・オブジエクトを記憶
する（メモリもしくはドライブ１３は実際には大
きな複数のデイスク・ドライブでよい）。双方向
矢印１４は、上位プロセツサ１０が受取つた名前
付きデータ・オブジエクトをオブジエクト・メモ
リ１３中に記憶するだけでなく、これを仕掛デー
タ・オブジエクトとして検索することを意味して
いる。

名前付きデータ・オブジエクトが受取られるた
びに、保存するように記憶されたオブジエクト・
デイレクトリ１５が更新される。デイレクトリ１
５は周辺デイスク・ドライブ１６中に記憶されて
いる。オブジエクト・デイレクトリ１５は受取つ
たデータ・オブジエクトの名前、周辺データ・メ
モリ階層のすべてのレベル上に記憶しているコピ
ーの数、及びデータ・メモリ階層のどのレベルが
IIS12から受取つた名前付きデータ・オブジエク
トの各々に対するコピーを有するかを示す情報を
含んでいる。デイスク・ドライブ１３及び１６は
磁気記録型のものが好ましい。

周辺デイスク・データ・メモリ階層の残りは受
取つた名前付きデータ・オブジエクトを両面型の
光学的一回書込み多数回読取り（WORM）デイ
スク上に記憶する。光学的デイスクの各面はボリ
ウム通し番号VOLSERによつて別個に識別され
るデータのボリウムを記憶する。説明を簡単にす
るために、VOLSER ＡはデイスクのＯ面上のボ
リウムを示し、VOLSER Ｂはデイスクの１面上
のボリウムを示すものとする。光学的デイスクの
各々は除去可能なレコード媒体をなしている。

周辺データ・メモリ階層の最下位のメモリ・レ
ベルは多数の光学的デイスクを保管できる保管棚
２０である。独立型の光学的デイスク・レコーダ
即ちドライブ２１は図示されている周辺データ・
メモリ階層の第３の即ち最下位のレベルの一部で
ある。本発明の第１の実施例では、光学的デイス
クは破線の双方向矢印２２によつて示したよう
に、手によつて保管棚２０から光学的デイスク・
ドライブ２１に運ばれている。デイスク・ドライ
ブ２１（このような独立型の光学的ドライブは数
個あつてもよい）は双方向矢印２３によつて示し
たように直接作動時に上位プロセツサ１０に接続
されている。上位プロセツサ１０の一部である、
オブジエクト管理プログラム１１は、受取つた名
前付きデータ・オブジエクトがオブジエクト・メ
モリ１３中に記憶された後に、定期的バツクアツ
プのために受取つた名前付きデータ・オブジエク
トのうち一部を識別する。このようなオブジエク
トのバツクアツプ・コピーはデイスク・ドライブ
２１中の光学的デイスク（図示せず）中に記憶さ
れる。このようなバツクアツプ・コピーは論理的
にはデータ・メモリ階層の外部にある。ドライブ
２１中の光学的デイスクが容量一杯になると、上
位プロセツサ１０は保管棚２０のエリアで作業中
の要員に取外しメツセージを発生して、光学的デ
イスクを取外させて、これを保管棚２０中の予定
のスロツト位置に保管させる。上位プロセツサ１
０は論理的に保管棚２０を、光学的ドライブ２１
上で記録した光学的にデイスクを保管するバツク
アツプ部２５及び以下に説明するデータ・メモリ
階層の中間レベル中で記録した光学デイスクを保
管する主要部２６に分けている。バツクアツプ部
２５は災害復旧の増強のために主要部２６とは離
れた場所に存在することが望ましい。

周辺データ・メモリ階層の中間レベルは１以上
の貯蔵庫型の光学的デイスク即ち媒体ライブラリ
２８及び２９より成る。ライブラリの各々は物理
的保管のための光学デイスクを受取るためのかな
り多数の記憶用スロツト即ちセルを有する開放側
壁を有する。開放側壁中には、ライブラリ２８中
のＤ０，Ｄ１，Ｄ２及びＤ３で示した４つ迄の光
学的デイスク・ドライブ（レコーダ）が存在す
る。ライブラリ２９中にも同じ組の光学的デイス
ク・ドライブが存在することを理解されたい。光
学的デイスク・ドライブＤ０−Ｄ３の各々は上位
プロセツサ１０に作動時に結合されていて、オブ
ジエクト管理プログラム１１によつて、データ・
オブジエクトのコピーを交換するようになつてい
る。複数の双方向矢印３０はオブジエクト管理プ
ログラム１１とライブラリ２８及び２９中の８個
の光学デイスク・ドライブ間の個々の作動的結合
を示している。さらに、ライブラリ２８及び２９
はIOステーシヨン３１を有し、双方向矢印３２
によつて示されたように自動貯蔵庫型ライブラリ
へ挿入するために、手で運ばれる光学的デイスク
を受入れ、光学的デイスクを排出して光学的デイ
スク・ライブラリから手でピツクアツプするよう
になつている。矢印３２は２つのライブラリ２８
及び２９のIOステーシヨン３１と保存棚２０の
主要部２６間の光学的デイスクの手による移動を
示している。ライブラリの各々は貯蔵コンパート
メント即ちセルのすべて、光学的デイスク・ドラ
イブのすべて及びIOステーシヨン３１をアクセ
スして、光学的デイスクを自動的に検索し、これ
に記憶するため、開放側壁の全範囲を横切つて移
動する移動エレベータを有する。このようなライ
ブラリは米国特許第4608679号に開示されている。
他の貯蔵庫型のライブラリ構造も同様に使用でき
る。ライブラリの各々は種々の保管セル（図示せ
ず）、ドライブＤ０−Ｄ３及びIOステーシヨン３
１をアクセスする際に移動エレベータの移動を制
御する制御セクシヨンＣ３３を有する。セクシヨ
ンＣ３３は双方向矢印３５を示したように、上位
プロセツサ１０のライブラリ管理部LM３４に作
動的に結合されている。LM３４は本発明とは関
係ないが、ライブラリを効率的に動作させるもの
であり、ライブラリ２８及び２９は上位プロセツ
サ１０からのコマンドに自動的に応答して、オブ
ジエクト管理プログラム１１及び夫々の光学的デ
イスク・ドライブ間のデータの移動を容易にする
ために種々のドライブへ、もしくはこれからの光
学的デイスクの挿入及び除去を行うものである。
本発明の初期の実施例では、日々のサイクルの予
定の時間、たとえば夜遅く、予定の期間中に最後
の記録以来、IIS12から受取られた名前付きデー
タ・オブジエクトのすべてのコピーは、名前付き
データ・オブジエクトの主要（１次）コピーとし
て、ライブラリ２８及び２９中の光学デイスク媒
体上に記録される。その日の同じ時間頃に、バツ
クアツプ・コピーが別個にドライブ２１上で記録
される。ライブラリ２８及び２９のドライブ上へ
の記録のシーケンスはデータ・オブジエクトをド
ライブ２１に含まれている光学的デイスクに記録
するバツクアツプ・シーケンスとは全く異なつて
いる。必ずしも受取つたすべての名前付きデー
タ・オブジエクトをバツクアツプ・モードで記録
する必要はない。オブジエクト管理プログラム１
１はどの名前付きデータ・オブジエクトをバツク
アツプすべきか、どの名前付きデータ・オブジエ
クトをライブラリ２８もしくは２９中に保管する
主要コピーだけにするかを判断する規則を有す
る。勿論、必要ならば、オブジエクト・メモリ１
３中に存在するコピーの外に、２つのコピー、即
ち主要コピー及び２次的なバツクアツプ・コピー
を有することができる。もしくは、名前付きデー
タ・オブジエクトをオブジエクト・メモリ１３中
に残すことを要求するアクセス要件を伴つた名前
付きデータ・オブジエクトのクラスが存在する。
このような名前付きオブジエクトはバツクアツ
プ・コピーだけを有することができ、ライブラリ
２８もしくは２９中に主要コピーは作成されな
い。

受取つた名前付きデータ・オブジエクトがライ
ブラリ２８，２９から保管棚２０に移動した後
は、このデイスクへのアクセスは、データ・メモ
リ階層の最下位のレベルに独立したアクセスを与
える独立型の光学デイスク・ドライブ２１を介し
て行うことが好ましい。通常のように、第１のレ
ベルのオブジエクト・メモリ１３は階層中の他の
２レベルと独立してアクセスできる。本発明に従
えば、中間レベル２８，２９は最下位のレベル２
０，２１と同じように夫々の独立したアクセス経
路を有する。バツクアツプ・コピーを除き、磁気
デイスク・ドライブ１６中に記憶されているボリ
ム・テーブル４６は新らしいコピーが作成される
か、削除される、又光学的デイスク媒体（媒体は
複数であることに注意されたい）が１つの場所か
ら他の場所に移動されるたびに更新される。予定
の時間、たとえば１日、１週間、１ケ月もしくは
３ケ月の後に、受取つた名前付きデータ・オブジ
エクトのコピーは最下位レベル即ちオブジエク
ト・メモリ１３から消去される。この動作によつ
て、２つ迄のコピー、即ちライブラリ２８，２９
中に記憶されている主要コピー及び最上位のレベ
ル２０中に記憶されているバツクアツプ・コピー
が残される。さらに時間が経つた後、ライブラリ
２８，２９の光学的デイスク上に記録された主要
コピーはIOステーシヨン３１から周辺データ・
メモリ階層の最下位のレベルの主要部２６に送ら
れる。

ドライブ１３からライブラリ２８，２９への名
前付きデータ・オブジエクトのコピー動作のシー
ケンスはオブジエクト管理プログラム１１中に確
立されている規則によつて判断される。たとえ
ば、譲渡証は個々の光学的デイスク上にまとめて
分類され、同じく手紙、契約書等は、このような
名前付きデータ・オブジエクトのカテゴリー即ち
クラスを受取るように指定された他の光学的デイ
スクにまとめて分類される。メモリ１３中にまと
められた主要コピーの保存期間は各クラス毎に異
なり、たとえば譲渡証が最初に除去され、続いて
手紙、続いて契約書が除去される。中間レベルの
ライブラリ２８もしくは２９から最下位のレベル
の保管棚２０への媒体の移動の順序も同じように
異なる。従つて夫々の光学的媒体中のバツクアツ
プ・コピーと主要コピーのシーケンスは無関係な
シーケンスである。

このようにして移送された光学的デイスクはラ
イブラリ２８もしくは２９中に再挿入できるが、
本発明に従えば、その後に名前付きデータ・オブ
ジエクトを検索するには、これ等を光学的デイス
ク・ドライブ２１に手によつてロードすることが
より効率的である。このような効率的である理由
は、古い名前付きデータ・オブジエクトへの上位
プロセツサ１０による参照は、アクセス間隔がか
なりの期間離れている時は、ほとんどないことが
予想されるからである。さらに、このようなアク
セスは、比較的多数のこのような名前付きデー
タ・オブジエクトを記憶する光学的デイスク上の
１つもしくは２つの名前付きデータ・オブジエク
トに対して行われる可能性が高い。従つて単一の
名前付きデータ・オブジエクトをアクセスするの
にライブラリ２８，２９の機構を使用すること
は、独立型の光学的デイスク・ドライブに手でロ
ードするよりも効率的でない。

記録されたデータ・オブジエクトをアクセスす
る方法を第２図を参照して説明する。上位プロセ
ツサ１０は先ず、デイスク・ドライブ１６に記憶
されているオブジエクト・デイレクトリ（カタロ
グ）１５をアクセスする。階層内に記憶されたデ
ータを記憶するデータをインデツクスするオブジ
エクト・デイレクトリ１５の外に、構成テーブル
（図示されていないが、良く知られている）が階
層のデイバイスの物理的構成を記述している。ボ
リウム・テーブル４６はこのような構成テーブル
の一部である。ボリウム・テーブル４６は、ボリ
ウムがライブラリ２８もしくは２９、あるいは保
管棚２０の部分２５もしくは２６のどれに記憶さ
れているかに関係なく、VOLSERによつてボリ
ウムの物理的位置の表示を記憶している。オブジ
エクト・デイレクトリ１５は周辺データ・メモリ
階層中のどこに名前付きデータ・オブジエクトが
記憶されているかを示し、識別する。オブジエク
ト・デイレクトリ１５が、コピーが依然オブジエ
クト・メモリ１３中の最上位即ち第１のレベルに
存在することを示す時は、上位プロセツサ１０は
第２図の矢印４１によつて、デスク・ドライブ１
３から直接名前付きデータ・オブジエクトを検索
できる。他方オブジエクト・デイレクトリ１５が
もはや名前付きデータ・オブジエクトのコピーが
周辺データ・メモリ階層の最上位レベルには存在
しないことを示していると上位プロセツサ１０が
判断すると、上位プロセツサ１０はボリウム・テ
ーブル４６をアクセスして、含まれているボリウ
ムの物理的位置を決定する。このボリウムの位置
に依存して、上位プロセツサ１０はライブラリ２
８，２９より成る中間レベルかデイスク・ドライ
ブ２１及び保管棚２０より成る最下位レベルに進
む。矢印４２は要求された名前付きデータ・オブ
ジエクトを記憶している光学的デイスクがライブ
ラリ２８もしくは２９中に依然コピーを有し、従
つて上位プロセツサ１０はLM３４を活性化し
て、光学的デイスクを取出して、これを夫々のラ
イブラリのドライブＤ０−Ｄ３の１つに挿入する
ことを示している。次に上位プロセツサ１０はこ
のようなライブラリ・ドライブから名前付きデー
タ・オブジエクトをアクセスする。他方、ボリウ
ム・テーブル４６は上位プロセツサ１０に対し
て、名前付きデータ・オブジエクトの主要コピー
を含むボリウムがデータ・メモリ階層の最下位の
レベルにあることを示すことがある。これによる
動作は矢印４３によつて示され、上位プロセツサ
１０はデータ・メモリ階層の最下位レベルに配属
されている要員に取付けメツセージを発生し、主
要部２６中の予定の、即ちアドレスされたメモリ
位置に記憶されている光学的デイスクを光学的デ
イスク・ドライブ２１に移動するように指示す
る。一度取付けられると、オブジエクト管理プロ
グラム１１は光学的デイスク・ドライブ２１をア
ドレスすることによつて要求された光学的デイス
クをアクセスする。その後の読取り動作は通常の
デイスク読取り手順に従う。

オブジエクト・デイレクトリ１５は多数の項目
を有する。各項目は受取つた名前付きデータ・オ
ブジエクトの名前並びに主要コピーとして名前付
きデータ・オブジエクトを記憶している光学的デ
イスク上のボリウムのVOLSER及び名前付きデ
ータ・オブジエクトのバツクアツプ・コピーを記
憶する光学的デイスクのVOLSERを含んでいる。
デイスク・ドライブ１６はさらにその中に保存可
能に記憶されたボリウム・テーブル４６を有す
る。ボリウム・テーブル４６は光学的デイスクの
Ａ及びＢ面上のVOLSERを識別するインデツク
ス付き項目フイールドを各項目中に有する。ボリ
ウム・テーブルは又主要コピーが依然中間レベル
のライブラリ２８，２９中に存在するか、もしく
は最下位レベルの主要部２６中に記憶されている
だけであるかどうかを示す位置バイトを含んでい
る。もし光学的デイスクが依然ライブラリ２８，
２９中に存在する時は、光学的デイスクが現在存
在する、ライブラリ内のセル即ちスロツト番号、
ドライブもしくは他の位置が、そのボリウムのた
めの項目に示されている。個々のライブラリの内
部では、光学的デイスクが移動エレベータによつ
て保持されているかどうか、光学的デイスクが現
在ライブラリのドライブ中に存在するかIOステ
ーシヨン３１中に存在するかどうかにかかわら
ず、VOLSER Ａ及びＢを有する光学的デイスク
のライブラリ内の位置がメモリ・セルもしくはス
ロツトのアドレスとなる。ボリウム・テーブル４
６の項目の位置バイトが階層の最下位レベルの主
要部２６に主要コピーがあることを示すと、この
光学的デイスクを保管しているスロツトの実際の
棚のアドレスが示される。いずれにしても、上位
プロセツサ１０は自動的に光学的デイスクを中間
レベルの光学的デイスク・ドライブＤ０−Ｄ３の
１つに移動させるか、メツセージを保管棚の近く
に居る要員に送つて主要光学的デイスクのコピー
を光学的デイスク・ドライブ２１上に取付ける。
上位プロセツサ１０は要求された名前付きデー
タ・オブジエクトのコピーを記憶しているレベル
への独立した経路を介して、最速のアクセス応答
を有するレベルから、名前付きデータ・オブジエ
クトを常に取出す。

Ｆ 発明の効果 本発明に従えば、従来記憶したデータの量より
も多量のデータを効率的に記憶し、検索できる周
辺データ・メモリ・システムが与えられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に従う、上位プロセツサに接続
された周辺データ・メモリ・システムの概略図で
ある。第２図は第１図の周辺データ・メモリ階層
の種々のレベルにあるデータ・メモリ領域をアク
セスする方法を示すための概略図である。 １０……上位プロセツサ、１１……オブジエク
ト管理プログラム、１２……IIS（イメージ入力シ
ステム）、１３……オブジエクト・メモリ、１５
……オブジエクト・デイレクトリ、１６……周辺
デイスク・ドライブ、２０……保管棚、２１……
デイスク・ドライブ、２５……バツクアツプ部、
２６……主要部、２８，２９……デイスク・ライ
ブラリ、３１……IOステーシヨン、３３……制
御ステーシヨン（Ｃ）、３４……ライブラリ管理
部（LM）、４６……ボリウム・テーブル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 名前付きデータ・オブジエクトを記憶するた
   めのものであつて、複数のメモリ・レベルを有
   し、該複数のメモリ・レベルのうち第１のレベル
   は任意の他のレベルよりも高速なアクセス特性を
   有する最上位のレベルであり、第２のレベルは任
   意の他のレベルよりも低速なアクセス特性を有す
   る最下位のレベルであり、さらに上記高速及び低
   速のアクセス特性の中間のアクセス特性を有する
   中間レベルを有する周辺データ・メモリ階層にお
   いて、 (a) 名前付きデータ・オブジエクトを供給して、
   該名前付きデータ・オブジエクトのシーケンス
   中に記憶させる入力手段と、 (b) 上記入力手段に結合されていて、上記名前付
   きデータ・オブジエクトの複数のコピーを上記
   データ・メモリ階層の複数のレベルの１つもし
   くはそれ以上のレベルに記憶せしめるデータ手
   段と、 (c) データ・オブジエクトの名前、コピーの数及
   び上記レベル中の各コピーのメモリ位置を含
   む、データ・メモリ階層中に記憶されている名
   前付きデータ・オブジエクトの各々のための項
   目を有するデイレクトリ手段と、 (d) データ・メモリ階層中に記憶されている名前
   付きデータ・オブジエクトの１つが検索される
   べきことを示す指示手段と、 (e) 上記レベルの各々に接続された別個の独立し
   たアクセス経路を有し、上記指示手段、上記デ
   イレクトリ手段及び上記データ手段に結合され
   ていて、上記デイレクトリ手段中に示されてい
   るレベル中に上記複数のコピーを記憶し、上記
   コピーの１つを記憶している最速のアクセス特
   性を有するレベルから上記名前付きデータ・オ
   ブジエクトの複数のコピーのうちの１つをアク
   セスするべく上記レベルに独立にアクセスする
   ためのアクセス手段とを有する、 周辺データ・メモリ装置。 ２ 名前付きデータ・オブジエクトを記憶するた
   めの、複数のデータ・メモリ・レベルを有し、該
   複数のメモリ・レベルのうち第１のレベルのもの
   は該レベルの中で最短のアクセス時間を有する最
   上位のレベルであり、第２のレベルは最長のアク
   セス時間を有する最下位のレベルであり、他のレ
   ベルは最短及び最長のアクセス時間の中間のアク
   セス時間を有する、周辺データ・メモリ階層を動
   作させる機械で実行される方法であつて、 (a) 外部のソースから、データ・メモリ階層中に
   記憶さるべき複数の名前付きデータ・オブジエ
   クトを順次受取り、 (b) 受取つた名前付きデータ・オブジエクトの
   夫々の１つの１もしくはそれ以上のコピーを作
   成するための規則を確立し、 (c) 受取つた名前付きデータ・オブジエクトの最
   初のものについては、最初、そのコピーを最上
   位レベル中に記憶し、 (d) 受取つた名前付きデータ・オブジエクトの第
   ２のものについては、最初そのコピーを最上位
   レベル中に記憶し、 (e) 受取つた名前付きデータ・オブジエクトの最
   初のもののバツクアツプ・コピーを定期的に作
   成して、このバツクアツプ・コピーをデータ・
   メモリ階層の最下位レベルに記憶し、 (f) 上記受取つた名前付きデータ・オブジエクト
   の第１のもの及び第２のものの主要コピーを第
   １の周期で上記他のレベル中に記憶し、 (g) 上記第１の周期よりもひんぱんでない第２の
   周期で、上記主要コピーを上記他のレベルから
   上記最下位のレベルに移動し、 (h) 各名前付きデータ・オブジエクトのデイレク
   トリ識別子、該名前付きデータ・オブジエクト
   リから作成されたコピーの数及び該コピーの
   各々のデータ・メモリ階層中の位置を、該レベ
   ルの各々に一意的なアドレス・フイールド中の
   コピーの位置のアドレスとともに保存し、 (i) 所与の名前付きデータ・オブジエクトのコピ
   ーを上記最上位のレベルから時々消去し、 (j) アクセスされたコピーを、アクセス中のレベ
   ルのアクセス時間よりも短かいアクセス時間を
   有するレベルを通して移動させることなく、名
   前付きデータ・オブジエクトのコピーを記憶し
   ている任意の他のレベルよりも短かくアクセス
   時間を有するレベルから直接そのコピーを取出
   すことによつて名前付きデータ・オブジエクト
   をアクセスする段階とを有する、 周辺データ・メモリ階層を動作させるマシンで
   実行される方法。