JPH0568736A - パチンコ機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 別遊技装置とこれを始動させるための始動入
賞領域とを備えたパチンコ機において、始動入賞口と他
の入賞領域とで賞品球の払い出し個数が異なるように各
々の賞品球払い出し個数を的確に設定できるパチンコ機
を提供する。 【構成】 遊技球が始動入賞口４に入賞したときは、始
動入賞球カウンタ５２からの信号と賞品球カウンタ５１
からの信号に基づいて賞品球払い出し装置２５の動作を
停止制御することにより、他の入賞領域に入賞したとき
と異なる個数の賞品球を払い出すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はパチンコ機に関し、詳し
くは、通常の弾球遊技と異なる別遊技を行うための別遊
技装置を備えたパチンコ機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、入賞領域を形成した遊技盤上に、
可変表示装置に代表される別遊技装置と、遊技球が入賞
することにより別遊技装置を始動するように定められた
始動入賞口と、前記別遊技装置による別遊技の結果が予
め定められた特定の態様になったとき遊技者にとって不
利な状態から有利な状態に変換される可変入賞装置とを
配置し、始動入賞口に入賞したときに別遊技を行い、特
定の態様に応じて可変入賞装置が状態変換して遊技者に
多くの賞品球を獲得できる機会を与えることにより、遊
技性を高めたパチンコ機が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このタ
イプのパチンコ機においては、上記のように遊技球が始
動入賞口に入賞しなければ別遊技が行われず、結果とし
て多くの賞品球を獲得できる機会が与えられないので、
始動入賞口への入賞率が低いと遊技の興趣が損なわれ
る。そこで、始動入賞口への入賞率を高くすることが要
望されるが、始動入賞口も通常の入賞口を含む入賞領域
の一種であるから、始動入賞口への入賞毎に、入賞領域
に対して予め定められた一定個数（例えば１３個）の賞
品球が払い出される。それ故、始動入賞口への入賞率を
あまりに高くすると、遊技店の経営に支障を来すことに
なる。このため、遊技店では、いわゆる釘調整により始
動入賞口への入賞率を調整するようにしているが、遊技
者に満足を与えつつ経営の釣合いを取ることは困難であ
った。

【０００４】これを解決するものとして、遊技球が始動
入賞領域に入賞したときと他の入賞領域に入賞したとき
とで、それぞれ払い出す賞品球の個数を異ならせる、例
えば始動入賞口への入賞率を高くするか又は他の入賞領
域への入賞率と同程度にする代わりに、始動入賞口への
入賞時に払い出される賞品球の個数を他の入賞領域に対
する払い出し個数よりも少なくすることが考えられる
が、これを実現するためには、始動入賞口と他の入賞領
域とで賞品球の払い出し個数を的確に変更設定できるよ
うに構成しなければならない。

【０００５】従って、本発明の目的は、別遊技装置とこ
れを始動させるための始動入賞領域とを備えたパチンコ
機において、始動入賞口と他の入賞領域とで賞品球の払
い出し個数が異なるように各々の賞品球払い出し個数を
的確に設定できるパチンコ機を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のパチンコ機は、
通常の弾球遊技と異なる別遊技を行うための別遊技装置
と、遊技盤上に形成された入賞領域の一部を構成し且つ
遊技球が入賞することにより別遊技を開始するように定
められた始動入賞領域と、該始動入賞領域への入賞球を
検出することにより別遊技装置を始動させるための信号
を生成する始動入賞検出手段と、別遊技の結果が予め定
められた特定の態様になったとき遊技者にとって不利な
状態から有利な状態に変換される可変入賞装置と、前記
始動入賞領域を含む入賞領域のいずれかに遊技球が入賞
したとき所定個数の賞品球を払い出す賞品球払い出し装
置と、該賞品球払い出し装置から排出された賞品球を検
出する賞品球検出手段とを備え、遊技球が始動入賞領域
に入賞したときは、始動入賞検出手段の検出信号と賞品
球検出手段の検出信号に基づいて賞品球払い出し装置の
動作を停止制御することにより、他の入賞領域に入賞し
たときと異なる個数の賞品球を払い出すようにしたこと
を特徴とする。

【０００７】前記賞品球検出手段は、賞品球払い出し装
置の賞品球排出位置に設けられた検出スイッチと、該検
出スイッチからの出力に応じて動作する賞品球カウンタ
とで構成することができる。

【０００８】

【作用】通常のパチンコ遊技において、遊技盤上に向か
って発射された遊技球（打球）が始動入賞領域以外の入
賞領域に入賞した場合には、予め設定された一定個数
（例えば１３個）の賞品球が賞品球払い出し装置から払
い出される。

【０００９】一方、打球が始動入賞領域に入賞した場合
には、始動入賞検出手段からの検出信号により別遊技装
置による別遊技が開始されると共に、上記の一定個数と
異なる数（例えば５個）の賞品球が賞品球払い出し装置
から払い出される。その際、賞品球払い出し装置の動作
は始動入賞検出手段の検出信号と賞品球検出手段の検出
信号に基づいて停止制御されるので、始動入賞領域への
入賞を他の入賞と確実に識別すると共に、始動入賞領域
への入賞に応じた個数の賞品球を確実に払い出すことが
できる。

【００１０】

【実施例】図１は本発明の実施例であるパチンコ機の正
面部分を示し、図２はその裏側を示す。

【００１１】図示の正面部１の遊技盤面２には、所謂チ
ューリップ３などの可変入賞装置及び特定入賞口４等を
含む入賞口が配設されている。これらの入賞口のうち、
少なくとも１つの特定入賞口４は、例えば遊技盤面２の
中央に別遊技装置として設けた可変表示装置から成る所
謂ヤクモノ５を起動するための始動入賞領域の一種の、
所謂スタート孔である。これに打球が入賞すると、始動
入賞検出手段を構成する後述の検出器により、その打球
（以下、始動入賞球という）を検出して、ヤクモノ５に
よる可変表示を開始し、別遊技が行われる。そして、別
遊技の結果として可変表示が特定の態様で終了した場合
には、チューリップ３或は他の可変入賞装置が、遊技者
にとって不利な状態から有利な状態に変換駆動される。
このような別遊技ができるパチンコ機の構成は、公知の
技術による。

【００１２】遊技盤面２の左側には内外２本のガイドレ
ール６，７が配置されると共に、遊技盤面２の下端には
アウト球回収用の孔８が設けられ、その裏面側にはアウ
ト球通路９（図２）が形成されている。

【００１３】正面部１の右側下部には打球ハンドル１０
が設けられ、遊技者がこれを操作することで、球発射装
置１１を介して遊技盤面２のガイドレール６，７の間に
パチンコ球が打ち出される。遊技盤面２の下方には上皿
１２とこれにパチンコ球を排出するための出口１３が設
けられ、上皿１２に排出されたパチンコ球は、通路１４
から１個ずつ裏面側の球送り装置１５を介して球発射装
置１１に供給される。正面部１の下端には、下皿１６と
これにパチンコ球を排出するための出口１７が設けられ
ている。なお、球発射装置からガイドレール６，７の間
に発射されたパチンコ球が遊技盤面２の上端に到達せず
戻ってしまった場合には、その戻り球はガイドレール
６，７の下端から下方の回収路に落込み、裏側に貫通し
た孔１８と通路２７ａ（図２）を通って下皿１６に回収
される。

【００１４】一方、正面部１の裏面には、図２に示すよ
うに、遊技盤面２の特定入賞口４から成る始動入賞領域
に入った始動入賞球を検出する始動入賞球検出器１９
が、当該特定入賞口４に対応して配置されている。この
検出器としては、例えばマイクロスイッチが使用され
る。また、特定入賞口４のみならず、可変入賞装置３或
は各種入賞口を含む入賞領域のいずれかに入賞したパチ
ンコ球を下方に導く入賞球回収路２０が形成され、その
下方には、共通の入賞球通路を形成する筒状の通路部材
２１が接続されている。この通路部材２１は入賞球が１
個ずつ通過するように形成されると共に、その通過毎に
作動する入賞球検出器２２を備えている。このような入
賞球検出器としては、近接センサ等が用いられる。

【００１５】正面部１の裏側には、更に、上部のパチン
コ球容器２３から延びた球供給路２４の終端部に、後に
説明する賞品球払い出し装置２５が配置されている。そ
の下側には、下方に向かって屈曲しながら延びた一対の
ガイド板２６により賞品球払い出し通路２７が形成さ
れ、この通路２７の途中にはベル２８が配置されると共
に、通路の下部２７ａは中央部に向かって傾斜し、正面
部１のほぼ中心位置で垂下して正面側の下皿１６への出
口１７に連通している。なお、賞品球払い出し通路２７
の出口１７部分には、通路下部を覆う通路板２９と共
に、下皿１６にパチンコ球が所定量以上貯まった時これ
を検出するオーバーフロー検出器３０が配置される。

【００１６】また、上記の賞品球払い出し通路２７から
正面側の上皿１２にパチンコ球を供給するため、通路２
７の曲がりくねった部分の終端に隣接した位置に正面側
への通路３１が設けられ、その先は上皿１２への出口１
３に通じている。従って、後述のように賞品球払い出し
装置２５から通路２７に賞品球として払い出されたパチ
ンコ球は、ベル２８に接触してこれを鳴らした後、通路
２７の曲がりくねった部分から通路３１に飛び込み、出
口１３を通って上皿１２に到達する。そして、上皿１２
に収容可能な量を越えるパチンコ球が貯まった場合に
は、通路３１からあふれたパチンコ球が払い出し通路の
下部２７ａを通って下皿１６に送り込まれる。

【００１７】更に、正面部１の裏側において、球払い出
し通路２７の内側には一対のガイド板３２により球回収
用通路３３が形成され、通路３３の上端には、例えばパ
チンコ機の稼動終了後に、上部の容器２３及び球供給路
２４に残ったパチンコ球をこの通路３３に落し込むため
球供給路２４を開く開閉装置３４が配置されている。上
記の球回収用通路３３とアウト球通路９は、略Ｙ字状の
通路部材３５により合流し、図示しないパチンコ球回収
容器に連通している。また、隣接する球払い出し通路２
７と球回収用通路３３は、１枚の平板から成るカバー３
６で覆われるようになっている。

【００１８】次に、図３は実施例のパチンコ機に組み込
まれた賞品球払い出し装置２５を示す。これは、１回毎
に一定個数（例えば１３個）の賞品球を払い出すため、
円周上に所定個数の賞品球保持部４１を形成した回転ド
ラム４２を有し、ドラム４２の軸４３をモータ４４を含
む駆動機構により、図において反時計方向に所定角度回
転することで、一定個数の賞品球を前記払い出し通路２
７の入口に送り込むように構成されている。

【００１９】上記ドラム４２の球送り出し位置には、球
検出レバー４５が揺動自在に配置されている。このレバ
ー４５の一端は、スプリング４６により検出スイッチ４
７から離間した位置に引っ張られているが、レバー４５
の他端は、ドラム４２が回転する時、賞品球保持部４１
から賞品球として順次送り出されるパチンコ球Ｐに当接
して持ち上げられる。従って、賞品球を払い出す時、レ
バー４５の一端はスプリング４６の引張力に抗して回動
して検出スイッチ４７を作動させ、その作動回数は賞品
球カウンタ４８でカウントされる。そして、カウント数
が一定数（例えば１３）に達すると、そのカウント信号
は前述の入賞球検出器２２からの検出信号をカウントす
る入賞球カウンタ４９に減算信号として入力される。か
くして、入賞球の数に対応した個数の賞品球が通路２７
に払い出され、全ての入賞球に対応した払い出し数に達
した時、入賞球カウンタ４９からの出力によって作動す
るモータ駆動回路５０がモータ４４の駆動を停止し、賞
品球の払い出しを止める。

【００２０】賞品球払い出し装置２５は上記のように構
成されているので、特定（始動）入賞口４以外の入賞領
域に入賞した入賞球に対しては、１個につき一定個数
（通常は１３個）の賞品球が払い出される。

【００２１】しかしながら、始動入賞球に対しては、任
意に定めた個数（例えば５個）の賞品球が払い出される
ようにするため、始動入賞球に対応した賞品球数をカウ
ントする第２の賞品球カウンタ５１と、始動入賞球をカ
ウントする一方で、第１の賞品球カウンタ４８の動作を
停止する割込信号及び第２の賞品球カウンタ５１を作動
させる起動信号を出力する賞品球数可変手段とが設けら
れる。この賞品球数可変手段は、図示の実施例では、図
２に示された始動入賞球検出器１９と、この検出器１９
からの検出信号により始動入賞球の個数をカウントし、
それを保持する始動入賞球カウンタ５２とから成る。

【００２２】第２の賞品球カウンタ５１は、始動入賞球
１個に対する賞品球の払い出し個数を任意に設定できる
ものであり、その設定された個数をカウントした時に、
設定数カウント信号を入賞球カウンタ４９と始動入賞球
カウンタ５２の両方に減算信号として供給する。

【００２３】この実施例では、上記の検出スイッチ４７
と第１及び第２の賞品球カウンタ４８及び５１とで賞品
球検出手段を構成している。

【００２４】始動入賞球カウンタ５２は、始動入賞球検
出器１９からの検出信号に応じて、上記の割込信号及び
起動信号を出力する。これにより、第１の賞品球カウン
タ４８は一定数（例えば１から１３まで）のカウント動
作を停止する一方、第２の賞品球カウンタ５１は任意に
設定された数（例えば１から５まで）のカウント動作を
開始し、その設定数までカウントした時には、停止して
いる第１の賞品球カウンタ４８に代わって、上記のよう
に入賞球カウンタ４９に対する減算信号を出力する。そ
の結果、モータ駆動回路５０は、始動入賞球１個につき
賞品球を第２の賞品球カウンタ５１の設定数だけ送り出
すようにモータ４４を駆動する。また、第２の賞品球数
カウンタ５１は、始動入賞球カウンタ５２からの起動信
号に応じて設定数までカウントした時、或は起動信号を
受けた時に、始動入賞球カウンタ５２のカウント数を１
だけ減算する信号を送出する。そして、始動入賞球カウ
ンタ５２の内容が０になった時、このカウンタ５２は第
２の賞品球カウンタ５１への起動信号を止めると共に、
第１の賞品球カウンタ４８に対し割込解除信号を送る。

【００２５】このように、図示の実施例では、第２の賞
品球カウンタ５１と始動入賞球カウンタ５２を含む賞品
球数可変手段を用いることにより、始動入賞球１個に対
する賞品球の払い出し個数を任意に設定することができ
る。

【００２６】また、別遊技装置とこれを始動させるため
の始動入賞口とを備えたパチンコ機においては、始動入
賞口に対応して入賞球検出器が既に配設されているの
で、これをそのまま賞品球数変更のための検出手段とし
て用いることができる。

【００２７】以上、図示の実施例について説明したが、
本発明はこれに限られるものではない。例えば、賞品球
払い出し装置は図示の構造に限らず、入賞球に応じて任
意の数の賞品球を排出できるものであればよい。

【００２８】

【発明の効果】以上のように、本発明は、別遊技装置と
これを始動させるための始動入賞領域とを備えたパチン
コ機において、遊技球が始動入賞領域に入賞したとき
は、始動入賞検出手段の検出信号と賞品球検出手段の検
出信号に基づいて賞品球払い出し装置の動作を制御する
ことにより、他の入賞領域に入賞したときと異なる個数
の賞品球を払い出すように構成したものであるから、始
動入賞口と他の入賞領域とで賞品球の払い出し個数が異
なるように各々の賞品球払い出し個数を設定し、始動入
賞領域への入賞を他の入賞と確実に識別すると共に、始
動入賞領域への入賞に応じた個数の賞品球を確実に払い
出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例のパチンコ機の正面部を示す
図。

【図２】図１の正面部を裏側から見た図。

【図３】賞品球払い出し装置からの払い出し個数を可変
設定する手段の説明図。

【符号の説明】 １…パチンコ機の正面部、２…遊技盤面、３…可変入賞
装置、４…特定入賞口、５…ヤクモノ、６，７…ガイド
レール、８…アウト球回収孔、１０…打球ハンドル、１
１…球発射装置、１５…球送り装置、１９…始動入賞球
検出器、２０…入賞球回収路、２２…入賞球検出器、２
３…パチンコ球容器、２５…賞品球払い出し装置、２７
…賞品球払い出し通路、３０…オーバーフロー検出器、
３３…球回収用通路、４１…パチンコ球保持部、４２…
回転ドラム、４４…モータ、４５…球検出レバー、４８
…第１の賞品球カウンタ、４９…入賞球カウンタ、５０
…モータ駆動回路、５１…第２の賞品球カウンタ、５２
…始動入賞球カウンタ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】通常の弾球遊技と異なる別遊技を行うため
   の別遊技装置と、 遊技盤上に形成された入賞領域の一部を構成し且つ遊技
   球が入賞することにより前記別遊技を開始するように定
   められた始動入賞領域と、 該始動入賞領域への入賞球を検出することにより前記別
   遊技装置を始動させるための信号を生成する始動入賞検
   出手段と、 前記別遊技の結果が予め定められた特定の態様になった
   とき遊技者にとって不利な状態から有利な状態に変換さ
   れる可変入賞装置と、 前記始動入賞領域を含む入賞領域のいずれかに遊技球が
   入賞したとき所定個数の賞品球を払い出す賞品球払い出
   し装置と、 該賞品球払い出し装置から排出された賞品球を検出する
   賞品球検出手段とを備え、 遊技球が前記始動入賞領域に入賞したときは、前記始動
   入賞検出手段の検出信号と前記賞品球検出手段の検出信
   号に基づいて前記賞品球払い出し装置の動作を停止制御
   することにより、他の入賞領域に入賞したときと異なる
   個数の賞品球を払い出すように構成したことを特徴とす
   るパチンコ機。
2. 【請求項２】前記賞品球検出手段は、前記賞品球払い出
   し装置の賞品球排出位置に設けられた検出スイッチと、
   該検出スイッチからの出力に応じて動作する賞品球カウ
   ンタとで構成されている請求項１記載のパチンコ機。