JPH0568669A - 電子血圧計 - Google Patents

電子血圧計

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JPH0568669A
JPH0568669A JP3230199A JP23019991A JPH0568669A JP H0568669 A JPH0568669 A JP H0568669A JP 3230199 A JP3230199 A JP 3230199A JP 23019991 A JP23019991 A JP 23019991A JP H0568669 A JPH0568669 A JP H0568669A
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JP
Japan
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power mode
pressurizing
measurement
pressure
air pump
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JP3230199A
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Inventor
Kazuo Izumi
和夫 泉
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】被検者の覚醒・睡眠の状態に応じて加圧能力に
ついて適切な測定条件をユーザーサイドにおいて自由に
設定できるようにする。 【構成】急速排気弁6,加圧エアポンプ10,圧力セン
サ14,減圧弁18などを有し、カフ2に対する圧縮空
気の送気を自動的に行い、オシロメトリック法で血圧を
測定する電子血圧計である。加圧エアポンプ10の加圧
能力をハイパワーモードHとローパワーモードLとに切
り換えて設定登録するための測定条件設定スイッチ38
を設けるとともに、その測定条件に従ってマイクロコン
ピュータ30が加圧エアポンプ10の駆動回路12を制
御すべき加圧能力切換回路42を設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加圧エアポンプを有
し、被測定部(例えば上腕)に巻き付けたカフに対して
自動的に圧縮空気を送気して被測定部を圧迫し、血圧を
測定するようにした電子血圧計に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来のこの種の一般的な電子血
圧計の電気的構成を示すブロック線図である。
【0003】図において、2は被測定部(例えば上腕)
に巻き付けて圧迫するためのカフ、4はカフ2から導出
されたエアチューブ、6は急速排気弁、8は急速排気弁
6の駆動回路、10は加圧エアポンプ、12は加圧エア
ポンプ10の駆動回路、14は圧力センサ、16は圧力
検出回路、18は減圧弁、20は電源スイッチ、22は
電源回路、24は基準クロック発生回路、26は測定ス
イッチ、28は液晶による表示器、30はマイクロコン
ピュータである。
【0004】次に動作を説明する。電源スイッチ20を
押すことにより、電源回路22から各部に電源を供給す
るとともにマイクロコンピュータ30による制御動作を
開始する。カフ2を被測定部(上腕)に巻き付け、測定
スイッチ26を押すと、マイクロコンピュータ30は測
定動作を開始する。マイクロコンピュータ30は、ま
ず、駆動回路8を制御して急速排気弁6を閉弁するとと
もに、駆動回路12を制御して加圧エアポンプ10を駆
動する。すると、圧縮空気がエアチューブ4を介してカ
フ2に送気され、カフ2の膨張によって被測定部(上
腕)を圧迫する。
【0005】この過程において、マイクロコンピュータ
30はカフ2の内圧を圧力センサ14および圧力検出回
路16を介して常時的に監視している。図11に示すよ
うに、カフ2の内圧は次第に上昇し、その検出内圧が予
め設定されている所定圧力値P0 に達すると、マイクロ
コンピュータ30は、駆動回路12を制御して加圧エア
ポンプ10を停止する。すると、カフ2の内圧は減圧弁
18を介して徐々に低下していき、この減圧過程におい
て圧力センサ14および圧力検出回路16を介して圧脈
波を検出し、予め内蔵されている血圧判定アルゴリズム
に従ってオシロメトリック法により最高血圧と最低血圧
とを判定し、表示器28に表示する。それが終了すると
駆動回路8を制御して急速排気弁6を開弁し、カフ2の
内圧を急速に減圧する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子血圧計にお
いては、加圧エアポンプ10の加圧能力が固定的に定め
られており、したがって、カフ2の内圧が所定圧力値P
0 に達するまでの加圧時間t0 を可変することはできな
かった。
【0007】もちろん、製造段階においては、電源回路
22の電圧調整等によって加圧能力を調整することはで
きる。しかし、一旦調整してしまえばそれが固定値とな
り、ユーザーにおいて自由に設定変更することはできな
いものであった。
【0008】製造段階において加圧エアポンプ10の加
圧能力を高めに設定された電子血圧計の場合には、所定
圧力値P0 に達するまでに要する加圧時間t0 は短くな
る反面、加圧エアポンプ10が発する騒音が大きくな
る。覚醒状態にある被検者の血圧を測定する場合は、加
圧時間が短いので被検者に与える苦痛を少なくすること
ができる反面、睡眠状態にある被検者の血圧を測定する
場合には、急激な加圧による刺激が強過ぎたり騒音が大
きいので被検者の睡眠を妨げたり、また、その大きな騒
音のために他の患者などに迷惑をかけたりする(連続測
定式のものでは例えば会議の邪魔になったりする)とい
う問題がある。
【0009】上記とは逆に、製造段階において加圧エア
ポンプ10の加圧能力を低めに設定された電子血圧計の
場合には、加圧エアポンプ10が発する騒音が小さくな
る反面、所定圧力値P0 に達するまでに要する加圧時間
0 が長くなる。睡眠状態にある被検者の血圧を測定す
る場合は、急激な刺激が無く騒音も小さいので被検者の
睡眠を妨げることはない反面、覚醒状態にある被検者の
血圧を測定する場合は、加圧時間が長いので被検者に与
える苦痛が多くなるという問題がある。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、被検者の覚醒・睡眠の状態に応じ
て、加圧能力について適切な測定条件をユーザーサイド
において自由に設定することができるようにすることを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電子血圧計
は、加圧エアポンプを有する自動加圧式の電子血圧計で
あって、前記加圧エアポンプに対する制御部に加圧能力
を切り換える加圧能力切換手段を付加したことを特徴と
するものである。
【0012】
【作用】騒音がそれほど問題とはならない覚醒状態にあ
る被検者の血圧を測定する場合は、加圧能力切換手段に
よって加圧能力を高め(ハイパワーモード)に切り換え
て加圧エアポンプを駆動することにより、所定圧力値ま
での加圧時間を短くし、被検者に与える苦痛を軽減す
る。睡眠状態にある被検者の血圧を測定する場合は、加
圧能力を低め(ローパワーモード)に切り換えることに
より、加圧速度を緩めて急激な刺激を緩和するとともに
騒音を低減して、睡眠の阻害要因を軽減する。このよう
に、被検者の覚醒・睡眠の状態に応じて適切な測定条件
を選択することが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る電子血圧計の一実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は実施例の電子血圧計の電気的構成を
示すブロック線図である。この実施例は、携帯型の連続
測定式の電子血圧計に適用したものである。
【0015】図において、2はカフ、4はエアチュー
ブ、6は急速排気弁、8は急速排気弁6の駆動回路、1
0は加圧エアポンプ、12は加圧エアポンプ10の駆動
回路、14は圧力センサ、16は圧力検出回路、18は
減圧弁、20は電源スイッチ、22は電源回路、24は
基準クロック発生回路、26は測定スイッチ、28は液
晶による表示器、30はマイクロコンピュータであり、
これらの構成は従来例(図10)と同様である。21は
電源スイッチ20によって電源回路22に接続される電
池、31はマイクロコンピュータ30に内蔵されている
RAM、32はメモリ消去スイッチ、34はリアルタイ
ムクロックであり、これらは従来例では図示されていな
いが、一般的なものである。
【0016】36は測定データその他の指令をパーソナ
ルコンピュータ等との間でやりとりするためのシリアル
入出力インターフェイス、38は血圧測定の開始時刻,
終了時刻や測定時間間隔を設定するための測定条件設定
スイッチ、40は加圧モードを「設定」モードと「ロー
パワーモードL」とに切り換えるための加圧切換スイッ
チ、42は加圧エアポンプの駆動回路12とマイクロコ
ンピュータ30との間に介挿された加圧能力切換回路で
ある。
【0017】図2は電子血圧計の操作パネル部を示す。
表示器28は、28a〜28fの表示セグメントを有し
ている。表示セグメント28aは「開始時刻」の表記、
表示セグメント28bは「測定間隔」の表記、表示セグ
メント28cは「パワーモード」の表記、28dは時刻
や血圧値を表示するセブンセグメント、28eは計時中
を示す表示セグメント、表示セグメント28fは「mm
Hg」の表記である。
【0018】通常は、表示セグメント28d,28eに
よって現在時刻が表示されている。
【0019】測定条件設定スイッチ38は、設定キー3
8aと、アップキー38bと、ダウンキー38cと、入
力キー38dとからなり、表示器28の下側に配置され
ている。測定条件設定スイッチ38の横には測定スイッ
チ26と加圧切換スイッチ40とが配置されている。
【0020】次に、上記の構成の電子血圧計の動作を説
明する。
【0021】まず、測定期間やパワーモードについての
条件の設定の手順を図3に基づいて説明する。ここで
は、一例として、測定時間間隔を30分ごととし、第1
の測定期間として午前7:00〜午後11:00(覚醒
時間帯)を設定し、第2の測定期間として午後11:0
0〜午前7:00(睡眠時間帯)を設定するとする。ま
た、第1の測定期間ではハイパワーモードを設定し、第
2の測定期間ではローパワーモードを設定するとする。
【0022】医師などが設定キー38aを押すと設定モ
ードとなり、図3の(a)のように、表示器28の表示
セグメント28aの「開始時刻」と、表示セグメント2
8d,28eによって時刻の初期値「0:00」とが表
示される。アップキー38bを1回押すごとに、0:0
0→1:00→2:00→……のように表示が切り換わ
るので、アップキー38bを7回押す。すると、図3の
(b)のように「7:00」が表示される。次いで、入
力キー38dを押すと、第1の測定期間の開始時刻とし
て「7:00」がRAM31に登録されたことになる。
【0023】入力キー38dを押した後の表示は、図3
の(c)のように、表示セグメント28bの「測定間
隔」と、その初期値「10」(分)とが表示される。ア
ップキー38bを1回押すごとに、10→20→30→
……のように表示が切り換わるので、アップキー38b
を2回押す。すると、図3の(d)のように「30」が
表示される。次いで、入力キー38dを押すと、第1の
測定期間の測定時間間隔として「30分」がRAM31
に登録されたことになる。
【0024】入力キー38dを押した後の表示は、図3
の(e)のように、表示セグメント28cの「パワーモ
ード」と、表示セグメント28dの「H」とが表示され
る。
【0025】アップキー38bまたはダウンキー38c
を押すごとに、表示がH→L→H→L→……のように切
り換わるが、第1の測定期間ではハイパワーモードを設
定するので、アップキー38bもダウンキー38cも押
すことなく、直ちに入力キー38dを押す。これによっ
て、第1の測定期間のパワーモードとして「ハイパワー
モードH」がRAM31に登録されたことになる。
【0026】続いて第2の測定期間についての設定に移
る。この初期状態では、表示器28には図3の(f)の
ように表示セグメント28aの「開始時刻」と、表示セ
グメント28d,28eの「7:00」とが表示されて
いる。そこで、アップキー38bを16回押して、図3
の(g)のように「23:00」と表示させ、入力キー
38dを押す。これで、第2の測定期間の開始時刻とし
て「23:00」がRAM31に登録されたことにな
る。
【0027】測定時間間隔は第1の測定期間と同様に
「30分」を登録する。このとき、表示状態は、図3の
(h),(i)を経て、(j)のようになり、表示セグ
メント28cの「パワーモード」と、表示セグメント2
8dの「H」とが表示される。
【0028】第2の測定期間ではローパワーモードを設
定するので、アップキー38bかダウンキー38cのい
ずれかを押し、図3の(k)のように「L」を表示さ
せ、次いで入力キー38dを押す。これによって、第2
の測定期間のパワーモードとして「ローパワーモード
L」がRAM31に登録されたことになる。
【0029】このとき、表示器28には図3の(l)の
ように「開始時刻」と「23:00」とが表示されてい
るが、設定キー38aを再度押すと、設定モードが終了
し、図3の(m)のように現在時刻が表示される。
【0030】以上によって、第1の測定期間の測定条件
として、午前7:00〜午後11:00、測定時間間隔
30分、ハイパワーモードHが、また、第2の測定期間
の測定条件として、午後11:00〜午前7:00、測
定時間間隔30分、ローパワーモードLがそれぞれRA
M31に登録されたことになる。
【0031】図4はRAM31のメモリマップを示す。
RAM31の内容はマトリクス状となっており、N1
には第1の測定期間の設定条件が、N2 行には第2の測
定期間の設定条件が格納される。同様に、N3行、N4
行……に第3の測定期間、第4の測定期間……を格納す
ることができる。また、M1 列には各期間の開始時刻
が、M2 列には終了時刻が、M3 列には測定時間間隔
が、M4 列にはパワーモード(H,Lのいずれか)がそ
れぞれ格納される。
【0032】以上の測定条件の設定登録は、図5〜図7
に示すマイクロコンピュータ30の動作に係るフローチ
ャートのステップS1〜S3(図5参照)によって行わ
れる。すなわち、ステップS1では測定スイッチ26が
「入」側に操作されるのを待つが、操作されないのでス
テップS2に進んで設定キー38aが操作されるのを待
つ。もし、測定スイッチ26が「入」側に操作されたと
きはステップS4にスキップするが、まだ、測定条件が
設定されていないのでステップS1に戻る。そして、上
記したように設定キー38aが操作されるので、ステッ
プS2からステップS3に進んで上記のとおりの測定条
件の設定登録を行う。
【0033】設定登録が終了すると、被検者の被測定部
(例えば上腕)に対してカフ2を巻き付け、次いで、測
定スイッチ26を「入」側に操作すると測定モードに移
る。
【0034】すなわち、ステップS4からステップS5
に進んでリアルタイムクロック34より現在時刻を読み
出し、ステップS6でRAM31からM1 列(開始時
刻)とM2 列(終了時刻)のデータを読み出し、ステッ
プS7で現在時刻との比較により、現在が第1の測定期
間であるのか第2の測定期間であるのか、それともさら
に別の測定期間であるのかを判定し、ステップS8では
その判定結果に対応した測定期間における測定時間間隔
をRAM31のM3 列から読み出す。現在時刻が例えば
午前8:23であれば第1の測定期間であると判定し
て、N1 行のM3 列を読み出す。また、午前5:35で
あれば第2の測定期間であると判定してN2 行のM3
を読み出す。
【0035】さて、ステップS9では次に測定を行うべ
き直近の測定時刻を計算し、ステップS10ではリアル
タイムクロック34より現在時刻を読み出し、ステップ
S11で現在時刻が直近の測定時刻になったかどうかを
判断し、その直近の測定時刻になるまでは同様の判断を
繰り返す。直近の測定時刻とは、例えば、現在時刻が
8:23のときは8:30であり、現在時刻が8:31
のときは9:00である。そして、直近の測定時刻にな
ると図6のステップS12以下に進んで実際の血圧測定
を開始する。
【0036】ステップS12では駆動回路8を制御して
急速排気弁6を閉弁し、ステップS13において、RA
M31のM4 列からパワーモードを読み出す。第1の測
定期間であればハイパワーモードHが読み出され、第2
の測定期間であればローパワーモードLが読み出され
る。そして、ステップS14で読み出したパワーモード
がローパワーモードLかどうかを判断し、ハイパワーモ
ードHであるときはステップS15に進んで加圧切換ス
イッチ40がローパワーモード「L」側に切り換えられ
ているかどうかを判断し、その結果、「L」側に切り換
えられておらず「設定」側にセットされているときは、
ハイパワーモードHが許可されたものとして、ステップ
S16で加圧能力切換回路42にハイパワーモードHの
指令信号を送出する。
【0037】しかし、ステップS14で読み出したパワ
ーモードがローパワーモードLであると判断したとき、
または、読み出しはハイパワーモードHではあったがス
テップS15で加圧切換スイッチ40が「L」側に切り
換えられていたときは、ステップS17に進んで加圧能
力切換回路42に対しローパワーモードLの指令信号を
送出する。
【0038】つまり、加圧切換スイッチ40が「設定」
側にセットされている限りは、RAM31のM4 列から
読み出したパワーモード(HまたはL)に従って加圧能
力切換回路42を制御するが、「L」側にセットされて
いる場合には、読み出したパワーモードがハイパワーモ
ードHであってもローパワーモードLを優先させるよう
になっている。
【0039】加圧能力切換回路42は、ハイパワーモー
ドHの指令信号を受けたときは加圧エアポンプ10の駆
動回路12に高い電圧を供給して加圧エアポンプ10を
ハイパワーモードHで駆動し、ローパワーモードLの指
令信号を受けたときは低い電圧を供給してローパワーモ
ードLで駆動する。したがって、加圧エアポンプ10
は、午前7:00〜午後11:00の第1の測定期間で
はハイパワーモードHで駆動され、午後11:00〜午
前7:00の第2の測定期間ではローパワーモードLで
駆動される(以上、ステップS18)。なお、供給電圧
を変化させる代わりに、駆動パルスの幅を変化させるこ
とでパワーモードを変更してもよい。
【0040】加圧エアポンプ10の駆動によってエアチ
ューブ4を介してカフ2に圧縮空気を送気し、被測定部
(上腕)を圧迫する。カフ2の内圧は次第に上昇してい
くが、マイクロコンピュータ30は、ステップS19で
その内圧を圧力センサ14および圧力検出回路16を介
して検出し、ステップS20で所定圧力値P1 に達する
のを待つ。そして、所定圧力値P1 に達すると、図7の
ステップS21に進んで駆動回路12を制御して加圧エ
アポンプ10を停止する。このあとは、オシロメトリッ
ク法で血圧の測定を行う。
【0041】まず、ステップS22において減圧状態で
の圧脈波の検出を行う。すなわち、カフ2への圧縮空気
の送気を停止すると、カフ2内の圧縮空気は減圧弁18
から徐々に漏れ出し、カフ2の内圧はゆっくりと低下し
ていくが、この減圧排気中において、マイクロコンピュ
ータ30は、圧力センサ14および圧力検出回路16に
よって圧脈波を検出し、次いで、ステップS23で、予
め、内蔵ROMに格納されている血圧判定アルゴリズム
に従って血圧の判定、すなわち、最高血圧と最低血圧の
算出を行う。
【0042】ステップS24で最高血圧と最低血圧の判
定が完了するのを待って、ステップS25に進み急速排
気弁6を開弁し、ステップS26で脈拍数を算出し、ス
テップS27で測定結果である最高血圧と最低血圧と脈
拍数を測定時刻とともにRAM31に格納するととも
に、表示器28において各測定結果をサイクリックに表
示する。
【0043】そして、ステップS28で測定スイッチ2
6が「入」側にセットされた状態であるかどうかを判断
し、「入」側へのセット状態が続いている限り、ステッ
プS5に戻り以下同様の動作を繰り返すが、「入」側へ
のセット状態が解除され「切」側に戻されているとき
は、ステップS1に戻る。
【0044】上記の過程のうち、ステップS18からス
テップS25までの過程におけるカフ2の内圧の変化特
性を図8に示す。第1の測定期間である午前7:00〜
午後11:00の間は、30分おきにハイパワーモード
Hで血圧測定が行われるが、このときのカフ2の内圧特
性は実線a1 のとおりである。すなわち、加圧エアポン
プ10の駆動中においてカフ2の内圧が所定圧力値P1
に達するまでの加圧時間t1 は比較的短い。そして、所
定圧力値P1 に達したときの騒音レベルN1 は図9の実
線b1 のとおり比較的高い。午前7:00〜午後11:
00の第1の測定期間は被検者の覚醒状態に相当し、加
圧時間t1 が短いことから被検者に与える苦痛を軽減で
きる。
【0045】第2の測定期間である午後11:00〜午
前7:00の間は、ローパワーモードLで血圧測定が行
われ、このときのカフ2の内圧特性は図8の破線a2
とおりであり、所定圧力値P1 に達するまでの加圧時間
2 は比較的長い。しかし、所定圧力値P1 に達したと
きの騒音レベルN2 は図9の破線b2 のとおり比較的低
くなっている。午後11:00〜午前7:00の第2の
測定期間は被検者の睡眠状態に相当し、加圧時間t2
短く、かつ、カフ2の内圧の上昇がゆるやかに行われ急
激な刺激がなく、騒音レベルN2 が低いことから、被検
者の睡眠を妨げないですむ。
【0046】なお、ハイパワーモードHの設定時間帯で
あっても、加圧切換スイッチ40をローパワーモード
「L」側にセットしておくことにより、周囲の患者や会
議中の人々などに迷惑をかけないですむ(ステップS1
4→S15→S17)。
【0047】上記実施例においては、ローパワーモード
「L」側への切り換え時には測定条件設定スイッチ38
によって設定登録された測定条件がハイパワーモードH
であっても優先的(強制的)にローパワーモードLにす
るための加圧切換スイッチ40を設けてあったが、本発
明はこれに限定されるものではなく、そのような加圧切
換スイッチ40を省略したものも実施例として含む。そ
の場合、マイクロコンピュータ30の制御動作における
ステップS15の判断は不要となる。すなわち、測定条
件設定スイッチ38によって設定登録された測定条件の
とおりに加圧エアポンプ10を駆動するのである。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、加圧エ
アポンプの加圧能力切換手段を設けたので、単一の電子
血圧計でありながら、被検者の覚醒・睡眠の状態に応じ
て適切な測定条件を選択することができる。すなわち、
覚醒時には加圧能力を高め(ハイパワーモード)に設定
することにより、加圧時間を短くして被検者に与える苦
痛を軽減できるし、睡眠時には加圧能力を低め(ローパ
ワーモード)に設定することにより、加圧速度を緩めて
急激な刺激を緩和するとともに騒音を低減して、睡眠の
阻害要因を軽減することができる。本発明の電子血圧計
は、24時間連続測定用の血圧計に特に有効なものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電子血圧計の電気的構
成を示すブロック線図である。
【図2】実施例の電子血圧計の操作パネル部を示す正面
図である。
【図3】実施例における測定期間やパワーモードについ
ての条件設定の手順の説明図である。
【図4】実施例におけるRAMのメモリマップである。
【図5】実施例の動作説明に供するフローチャートであ
る。
【図6】実施例の動作説明に供するフローチャートであ
る。
【図7】実施例の動作説明に供するフローチャートであ
る。
【図8】実施例におけるカフ内圧変化の特性曲線図であ
る。
【図9】実施例における騒音レベルの特性図である。
【図10】従来例に係る電子血圧計の電気的構成を示す
ブロック線図である。
【図11】従来例におけるカフ内圧変化の特性曲線図で
ある。
【符号の説明】
2 カフ 6 急速排気弁 10 加圧エアポンプ 14 圧力センサ 18 減圧弁 26 測定スイッチ 28 表示器 30 マイクロコンピュータ 34 リアルタイムクロック 38 測定条件設定スイッチ 38a 設定キー 38b アップキー 38c ダウンキー 38d 入力キー 40 加圧切換スイッチ 42 加圧能力切換回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧エアポンプを有する自動加圧式の電
    子血圧計であって、前記加圧エアポンプに対する制御部
    に加圧能力を切り換える加圧能力切換手段を付加したこ
    とを特徴とする電子血圧計。
JP3230199A 1991-09-10 1991-09-10 電子血圧計 Pending JPH0568669A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3230199A JPH0568669A (ja) 1991-09-10 1991-09-10 電子血圧計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3230199A JPH0568669A (ja) 1991-09-10 1991-09-10 電子血圧計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0568669A true JPH0568669A (ja) 1993-03-23

Family

ID=16904135

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