JPH056806Y2 - - Google Patents

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JPH056806Y2
JPH056806Y2 JP1986183617U JP18361786U JPH056806Y2 JP H056806 Y2 JPH056806 Y2 JP H056806Y2 JP 1986183617 U JP1986183617 U JP 1986183617U JP 18361786 U JP18361786 U JP 18361786U JP H056806 Y2 JPH056806 Y2 JP H056806Y2
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fibers
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footwear
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案ははき物用の中敷、詳しくは足の発汗に
ともなう臭気を消去する機能と抗菌性を具備した
はき物中敷に関するものである。 (従来の技術) はき物、殊に靴を着用した場合には、周知の通
り足裏からの発汗によつて靴内および靴下に臭気
が滞留し、靴を脱いだ際その臭気が発散して不快
感および不潔感を抱かせる場合がしばしばみられ
る。この問題を改善するため、特開昭56−11001
号公報にみられるように柑橘類の防カビ性と芳香
性を利用して作られた靴用中敷あるいは特開昭59
−174344号公報にみられるように、活性炭と繊維
とによる層を具備した中敷が提案されている。 (考案が解決しようとする問題点) しかしながら香料あるいは活性炭による消臭能
は、比較的短期間内における悪臭防止に有効であ
るものの長期間に亘り消臭能を持続させることは
困難である。例えば活性炭を使用した場合、その
性質から初期の臭気吸着能は優れているが、経時
的に吸着能が減衰し、所要の臭気吸着効果を長期
間持続することができない。その上活性炭自体が
粉粒物であるため、均斉な吸着層を形成するには
繊維物質と併用しなければならず、中敷の中に占
める活性炭の表面積が制限され、さらに活性炭の
結合安定化に接着剤を用いた場合には吸着表面積
が一層減少し、臭気の吸着効果を充分発揮できな
いという難点がある。 本考案は長期間に亘り消臭能を持続することが
でき、かつ消臭作用表面積の大きい消臭材層を備
えたはき物用中敷を提供するものである。 (問題点を解決するための手段) 本考案によるはき物用中敷は、その中敷の少な
くとも1つの層が、酸化還元能を有する中心金属
が鉄またはコバルトの金属ポルフイリン又は金属
ポルフイラジン及びこれらの誘導体を担持させた
繊維と銅イオンを担持させた繊維とを混合して熱
接着性物質の融着により形成されたシート状物で
構成し、足裏から発生する臭気を分解消去するよ
うになしたものである。 繊維に担持された消臭成分である上記金属錯体
としては、酸化還元能を有する中心金属が鉄また
はコバルトの金属ポルフイリン又は金属ポルフイ
ラジンおよびこれらの誘導体が用いられ、繊維に
物理的に接触して担持されたり、あるいは化学的
に結合し担持されて高分子金属錯体が形成されて
いる。 金属ポルフイリンおよびその誘導体は第3図に
示す構造式で表され、また、金属ポルフイラジン
は第4図に示す構造式で表される。両式において
はMは鉄またはコバルトである。両式において、
Xは水素または置換基を示す。置換基としては、
アルキル基、置換アルキル基(例えばクロロメチ
ル基)、ハロゲン基、ニトロ基、アミノ基、カル
ボニルクロリド基、カルボキシルアミド基、ニト
リル基、水酸基、アルコキシル基、フエノキシル
基、スルホン酸基、スルホニルクロリド基、スル
ホンアミド基、チオール基、アルキルケイ素基、
ビニル基等のほか、カルボキシル基やスルホン酸
基のアルカリ塩などが挙げられる。これらは、単
独または2種以上が用いられる。なかでも、好ま
しくはカルボキシル基やスルホン酸基またはこれ
らのアルカリ塩類、アミノ基、ハロゲン基、水酸
基などが用いられる。 酸化還元能を有する金属錯体の最も好ましい具
体例は、コバルトフタロシアニンオクタカルボン
酸、コバルトフタロシアニンテトラカルボン酸、
鉄フタロシアニンオクタカルボン酸または鉄フタ
ロシアニンテトラカルボン酸である。 上述の金属錯体は単独で用いても、また、2種
以上を組み合わせ用いてもよい。 金属錯体の所要担持量は金属錯体の種類に応じ
て変わるが、一般に1重量%以上である。担持量
が多い程良好な消臭性能が得られ、少ないと所望
レベルの消臭性能が得られず消臭性能の持続性に
劣る。しかし繊維が金属錯体あるいは銅イオンを
担持できる量には限界があり、好ましい担持量は
1〜20重量%である。 また銅イオンの担持に適用される銅化合物とし
ては、水酸化銅、酢酸銅、硫化銅あるいは酸化銅
等が挙げられる。 金属錯体並びに銅イオンを担持するに適した繊
維としては、再生セルロース繊維、吸湿性合成繊
維、多孔性繊維あるいは多孔性中空繊維などが挙
げられるが、とりわけ一次膨潤度が150〜500%の
再生セルロース繊維、未熟綿またはアセテートレ
ーヨンが望ましい。 消臭成分である銅イオンの担持繊維は、例えば
0.1〜2.5規定の水酸化ナトリウム水溶液または水
酸化カリウム水溶液と水酸化銅の粉状物を0.5〜
50グラム/リツトルの割合で混合分散させ、この
混合分散液にセルロース繊維を浸漬して水酸化銅
の粉状物を付着させた消臭抗菌性繊維である。金
属錯体と銅イオンを担持させた繊維をシート状物
とするための熱接着性物質(バインダ)として
は、例えば芯鞘型熱接着性複合繊維、低融点ポリ
エチレン繊維、ポリエステル粉末などが適用さ
れ、上記消臭性繊維に均一に混合して加熱処理す
るものであるが、なかでも熱接着複合繊維を用い
ることが好ましい。 (作用) はき物用中敷の少なくとも1つの層を構成して
いるシート状物の繊維に担持された酸化還元能を
有する中心金属が鉄またはコバルトの金属ポルフ
イリン又は金属ポルフイラジン及びこれらの誘導
体および銅化合物による銅イオン錯体の作用によ
り、人体の足裏から発生する汗臭と化学反応を起
こし、アンモニア、チオール、メルカプタン等の
悪臭物質を分解して消去し、また銅イオンは抗菌
作用を奏する。 (実施例) 一次膨潤度が約200%、長さ76m/m、太さ7
デニールの高膨潤性レーヨンステープルを、鉄フ
タロシアニンポリカルボン酸の水溶液(水溶液濃
度3g/リツトル PH12)に浸漬した後脱水乾燥
して、鉄フタロシアニンポリカルボン酸が約2重
量%担持した繊維(以下この繊維をA繊維とい
う)を得た。 またこれとは別に、長さ51m/m、太さ5デニ
ールのレーヨン繊維を前処理をして0.5規定の水
酸化ナトリウム水溶液に60℃で30分間浸漬後、水
洗い、遠心脱水、乾燥し、この精練したレーヨン
綿500gと水酸化銅粉末160gとを1.5規定の水酸化
ナトリウム水溶液に少量ずつ分散させながら投入
し、室温で約4時間放置した後、青緑色に染まつ
たこのレーヨン綿を洗液PHが8以下になるまで水
洗いし、脱水して乾燥した。このレーヨン綿の銅
担持量は10重量%であつた。(以下このレーヨン
綿をB繊維という)。 上記A繊維およびB繊維と、芯部が融点167℃
のポリプロピレン、鞘部が融点123℃のポリエチ
レンの芯鞘型熱接着性複合繊維(長さ51m/m、
太さ2デニール)とを25:25:50の割合で混合し
た。(以下この混合綿を消臭性綿という)。 この消臭性綿でもつて目付約350g/m2の繊維
ウエブ1を作り、その表側に上記芯鞘型熱接着性
複合繊維(長さ51m/m、太さ2デニール)の目
付約35g/m2のウエブ2を重ね合せ、さらにその
上に20S/2×20S/2/30×31のポリプロピレ
ン織布3を重ねるとともに、裏側にポリプロピレ
ン繊維(長さ51m/m、太さ2デニール)と芯鞘
型熱接着性繊維(長さ51m/m、太さ2デニー
ル)とを60:40の割合に混合してなる目付60g/
m2の混合ウエブ4を重ね合わて第2図に略示した
ごとき積層物となした。 しかるのちこの積層物を加熱式プレス板を用い
て、プレス圧力4Kg/cm2、温度140℃でもつて10
分間加熱成形して厚さ3m/mの不織布シートと
なし、このシートを裁断して第1図に示したごと
く、裏面層41、消臭層11、中間層21、表層
31を備えた中敷5を製作した。 一方比較例(イ)として上記繊維ウエブ1の代わり
に、レーヨン繊維(長さ76m/m、太さ7デニー
ル)と芯鞘型熱接着性複合繊維(長さ51m/m、
太さ2デニール)とを50:50の割合で混合した混
合綿を使用し、上記同様に成形加工したのち中敷
となした。 また比較例(ロ)として上記繊維ウエブ1の代わり
に、市販の粉粒状活性炭を上記比較例イの混合綿
に100g/m2散布したものを用いて上記同様に成
形加工したのち中敷となした。 さらに比較例(ハ),(ニ)として市販されている2種
の活性炭入り中敷を購入した。 また他に第1表に示したように繊維ウエブの目
付(g/m2)を異にした実施例(2),(3)、比較例
(イ−2)(イ−3)および比較例(ロ−2)(ロ
−3)の中敷を製作し、これら9種の中敷と上記
2種の市販の中敷をそれぞれ5足準備して工場で
労働に従事する男子に着用させ、官能検査により
経過日数毎に左右の靴に使用した中敷と靴下の臭
気を比較した。その結果を第2表に示す。なお官
能検査はその日の業務終了直前に行つた。
【表】
【表】
【表】 (考案の効果) このように本考案によるはき物用中敷は、中敷
の少なくとも1つの層が、酸化還元能を有する金
属錯体を担持させた繊維と銅イオンを担持させた
繊維とを混合し、熱接着性物質の融着により形成
されたシート状物でもつて構成されてなるもので
あるから、人体の足裏から発生する汗臭は金属錯
体による悪臭成分の酸化分解作用と銅イオンの金
属アミン錯体形成反応によつて効果的に消去され
また消臭有効面積を大きく、さらに銅イオンは優
れた抗菌性を発揮するから、その消臭効果は長期
間持続する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示した部分断面斜視
図、第2図は積層物の断面図、第3図および第4
図は金属ポルフイリンおよび金属ポルフイラジン
のそれぞれ構造式を示したものである。 11は消臭層、21は中間層、31は表層、4
1は裏面層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 中敷の少なくとも1つの層が、酸化還元能を
    有する、中心金属が鉄またはコバルトの金属ポ
    ルフイリンまたは金属ポルフイラジンおよびこ
    れらの誘導体である金属錯体を担持させた繊維
    と銅イオンを担持させた繊維とを混合し、熱接
    着性物質の融着により形成されたシート状物で
    構成されていることを特徴とする消臭抗菌性の
    はき物用中敷。 (2) 酸化還元能を有する金属錯体が、鉄フタロシ
    アニンポリカルボン酸またはコバルトフタロシ
    アニンポリカルボン酸である前記実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の消臭性はき物用中敷。 (3) 熱接着性物質が熱接着性複合繊維である前記
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の消臭抗菌
    性はき物用中敷。 (4) 酸化還元能を有する金属錯体および銅イオン
    の繊維への担持量が0.1重量%以上である前記
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の消臭抗菌
    性のはき物用中敷。 (5) 銅イオンの担持繊維がセルロース繊維である
    前記実用新案登録請求の範囲第1項記載の消臭
    抗菌性はき物用中敷。
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JPS6388104U JPS6388104U (ja) 1988-06-08
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6012001A (ja) * 1983-06-30 1985-01-22 株式会社ナ−ド研究所 使い捨て靴敷き

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54179850U (ja) * 1978-06-06 1979-12-19
JPS58161502U (ja) * 1982-04-26 1983-10-27 菅 謙一 靴の底敷または中敷

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JPS6012001A (ja) * 1983-06-30 1985-01-22 株式会社ナ−ド研究所 使い捨て靴敷き

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