JPH0568029A - 位相ノイズの軽減方法 - Google Patents
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Abstract
ば2次PLLに相当する法則を確定する。 (2)偶発的冗長性の存在を検出し、ビット位置調整に
関連する冗長性も事前濾波することが必要かどうかを確
認する。 (3)基準クロックに対するエッジ抑圧を判断実行する
ことによって位相差ができるだけ最小限の状態でプレフ
ィルタ出力が(1)で確定される理想出力と一致するよ
うにする。 (4)ビット位置調節をそれらが事前されない場合に
(3)で得られたホールクロック内に収容する。 (5)“伝統的”PLLによって(4)で得られたクロ
ックによって受取られ再びクロッキングされたデータの
流れを濾波して一個の連続したデータの流れを再構成す
る。 【効果】 「ディザー」信号によってひきおこされる高
周波数の位相ノイズがなく、また「ディザー」信号が他
のシステムパラメータによって選択されるモードが明ら
かにされる。
Description
ハイアラーキ網)によるポインタの位置調整によって導
入される受信時の伝送デジタル信号中の位相ノイズを緩
和する方法を提供するものである。同方法では(a)ビ
ット位置調整に関する偶発的な冗長度と、(b)一定の
冗長度と、(c)ポインタ位置調整に関する偶発的な予
め濾波された冗長度とが組合わされ、組合わされた信号
はAPLL(アナログ位相同期ループ)内で濾波され
る。本発明は、同時に前記方法を実施するための装置に
関するものである。
(仮想容器)の再同期化はポインタジャスティフィケー
ション機構によって実行可能であることが知られてい
る。同機構は以下CCITTによる勧告案G.708と
G.709におけるVCタイプについて詳説する。以下
の記述を十分に理解するためにはそれぞれのポインタの
位置調整が同期トランスポートフレームに対して位置調
整符号に等しく考察されるVC(何れにしても更に、受
信ノードにおけるポインタ位置調整の統計は発信源と/
又は受信機ノードが回線網の同期性を失なって自由な基
準によってクロッキングされる場合には先の場合と大き
く異なることが知られている。この場合、前記VCをつ
くりだしたクロックとそれを終了させるクロックの間に
は周波数の相異が存在するのが普通である。上記周波数
の差異は両方のノードが回線網と同期化されずに互いに
逆符号を有する最大許容周波数差を示すためにふさわし
いやり方でクロッキングされる場合にその最大値に達す
る。このため位置調整は全て同じ符号を有し、受信機ノ
ード上の上記2個のクロックどうしの間に存在する周波
数差に逆比例する大きさだけ等間隔隔てられることにな
る。
偏差が“伝統的な”APLL(アナログ位相同期ルー
プ)によって濾波される場合、それらは国際規格(CC
ITT、例えば、同期マルチプレクサについては規格
G.783を見られたい)によって設定される限界より
も大きな位相ノイズの増加を招来することになることが
知られている。事実、上記規格を満たすためにはハード
ウェアの限界により実施不可能なすこぶる狭帯域幅(1
00mHz−1Hz)のAPLLを使用することが必要
である。
を活用してSDH回線網によって導入される位相ノイズ
を軽減するための若干の方法が提案されている。それら
の方法は図1に示すように“伝統的な”APLLによっ
て連続的なデータの流れを再構築する前にポインタ位置
調整によってひきおこされる位相偏差を予め濾波する思
想に基づいている。上記図1で、GB(1)はビット位
置調整に関連する偶発的冗長度を示す、RF(2)は一
定冗長度を、GP(3)はポインタ位置調整に関連する
偶発的冗長度を、PFI(4)はプレフィルタを、CO
M(5)は位相検出器を、またAPL(6)は連続的な
データの流れを再構成するAPLLを示す。
記位相偏差GP(3)に対して施こされる事前濾波の形
式PFI(4)の点で異なっている。
“固定ビットリーキング”という名称で知られているも
のであるが、8[U1]によるものではない)のタイプ
に応じた値をする符号を有するVCの鋭い位相偏差に対
応するものであることを銘記するだけで十分である。
ノードが同期化される場合には、ポインタジャスティフ
ィケーション機構は位相差の緩慢な偏移を同一ノードの
クロック間で調節する作用を行うのみであることが知ら
れている。このため、受信機ノードは十分に長期の観測
時間にわたって等しい数の正負ポインタ位置調整を経験
することになる。全ノードが同期化されるという仮定で
回線網の挙動を模擬することによって数人の執筆者が得
たポインタ位置調整の統計は多数のポインタ調整は受信
機によって“単一の”位置調整として考えることができ
ることを示している。更に、それら統計は一定の2重ポ
インタによる位置調整の後にもう一つの逆極性のポイン
タ位置調整によって構成されるシーケンスとして、逆極
性の調整どうしの間の周期が受信機の時定数よりも大き
い場合には、ゼロとは異なる確率で発生するシーケンス
の中で、全ノードが同期化される場合に回線網内へ導入
される位相ノイズの点でより臨界的なシーケンスを示し
ている。一定時間TBL中に一定のポインタ位置調整に関
連するそれぞれの位置跳躍を均一に拡散させるプレフィ
ルタPFI(4)を使用している。上記の如く、発信源
と(又は)受信機ノードの同期性の喪失によって受信機
は同一の符号を有し互いに等間隔に隔たった位置調整が
全てつくりだされることになる。本方法を活用すると、
一定の位置調整に関する位相跳躍は先行する位置調整に
よってひきおこされる跳躍が完全に回復されるまで事前
濾波されないため、情報データが失われてはならないと
すれば、周期TBL、従って、取得可能な事前濾波値も制
限する必要があるといえるだろう。この制限は同期ハイ
アラーキによって設けられる多重パスの大部分について
は大きすぎるように思われる。それ故、この方法はその
実施上の簡単さの点からは有利であるが、ポインタ位置
調整に伴う位相ノイズの軽減の方法としては一般的なも
のとは考えることはできない。
リズムを使用するようなより複合的な方法を使用するこ
とによって克服することができる。この方法に沿っての
優れた改善方法は1990年10月15〜19日のミュ
ンヘンで開催された作業グループETS1 TM3の合
議において示された知恵である。上記提案方法はポイン
タ位置調整GP(3)に関連する位相偏差を事前濾波す
るために帯域幅が十分に狭く出力が1[U1]のステッ
プで量子化されるようになった2次DPLLを使用す
る。出力量子化によってひきおこされる鋭い位相偏差
(振幅1[U1])の影響を軽減するために、DPLL
を形成するループ内部にRAMによってストアされた
“ディザー”を加えるために使用されるアダーノードが
導入される。
て妥当ではあるが、以下の欠点を備えている。即ち、 (1)「ディザー」信号をデジタル形で供給するRAM
のコスト。 (2)「ディザー」信号によってひきおこされる高周波
数の位相ノイズの存在。これは全く無視できるものでは
ない。 (3)「ディザー」信号が他のシステムパラメータによ
って選択されるモードが明らかでない。
た方法とそれに関連する実施用装置を提供することであ
る。
すように、濾波容易な信号を供給するためにポインタ位
置調整に関連する一定の冗長度と偶発的冗長度を少なく
とも事前濾波することを考慮するものである。より詳説
すれば、上記方法は以下の段階を含んでいる。即ち、 (1)プレフィルタの理想的応答法則、例えば、2次P
LLに相当する法則を確定する。 (2)偶発的冗長性の存在を検出し、ビット位置調整に
関連する冗長性も事前濾波することが必要かどうかを確
認する。 (3)基準クロックに対するエッジ抑圧を決定し実行す
ることによって位相差ができるだけ最小限の状態でプレ
フィルタ出力が(1)で確定される理想出力と一致する
ようにする。 (4)ビット位置調整をそれらが事前濾波されない場合
には(3)で得られたホールクロック内に収容する。こ
のことは例えば、正ビット位置調整によってクロックパ
ルスを抑圧し、負ビット位置調整の場合にはクロックパ
ルス抑圧を除去することによって行うことができる。 (5)“伝統的な”PLLによって(4)で得られたク
ロックによって受取られ再びクロッキングされたデータ
の流れを濾波して一個の連続したデータの流れを再構成
する。
置は請求範囲に明記する通りである。
た好適例を解説することによって明らかとなる。
す。同図では2段プレフィルタPFI(4)が含まれて
いる。即ち、(x)ブロックDEB(8)は何処にホー
ルを挿入しなければならないかを確定し、(g)ブロッ
クBUC(9)はブロックDEB(8)から制御を受取
った後、ホールを基準クロックRIF(27)上へ挿入
する。図の如く、ポインタ位置調整に関する偶発的冗長
度GP(3)だけでなく、固定冗長度RF(2)も事前
濾波される。本発明の特徴によれば、もしビット位置調
整GB(1)に関する偶発的冗長度をPFI(4)へ送
ったり、それらを直接位相検出器COM(5)へ付与し
た後APLL APL(6)へ送らなければならない場
合にはスイッチINT(7)を操作することができる。
PLL ON/OFFと命名され、そのブロック構成が
図3で示される2次負帰還システムを使用することを考
慮している。DPLL_ON/OFFは以下のブロック
によって構成される。 (1)線形位相検出器COF(10) (2)一次ループフィルタFIL(11) (3)VCO_ON/OFF VCO(20) 本発明の有利な特徴によれば、上記DPLLは使用され
るVCOの作業特徴において通常のDPLLと異なって
いる。この最後のVCOは、基準クロックRIF(2
7)上に挿入するべきホールによって出力にパルスIM
P(26)を生成する変調器SD(シグマデルタ)MO
D(19)によって実質上形成される。
って、図3に示すように、積分器ITG(14)と、一
定のスレショルド値を有するコンパレータSOG(1
5)とパルスジェネレータGIM(16)とによって実
質上構成される。積分された信号が上記スレショルド値
を上廻る毎に、一定のパルスが生成され、同パルスは適
当な利得で入力へ帰還され、再び積分された信号をスレ
ショルド値以下に下げる。
CL(28)はプレフィルタPFI(4)の出力を形成
する。クロック周期は基準クロックRIF(27)の周
期に等しく、平均周波数は基準クロックRIF(27)
の周波数に等しく、同周波数からは変調器SD MOD
(19)によって生成されるパルスIMP(26)の平
均周波数が差引かれる。
CO_ON/OFFの自由発振周波数は線形法則に従い
アダーSOM(12)によって加算される定数XO(2
4)の値に依存する。一方、その利得はブロックGUA
(17)の利得Kに反比例する。図4にはDPLL_O
N/OFFの好適例を示す。本図ではOPLL_ON/
OFFを構成するブロックCOF(10),FIL(1
1)およびVCO(20)のデジタル実施形の方式が略
示されている。
1]に示されクロックFC(56)によって受取られた
情報データの流れに関連するクロックCS(21)とD
PLL出力のクロック(28)との間で計画される瞬間
によってサンプリングされる位相エラーを供給する。殊
に、位相エラーE(60)は以下の式によって示すこと
ができる。
作が向上するに従ってのカウンタCOO(41)とCO
U(40)の状態を示し、DMは適当な値の積分定数を
示す。上記カウンタは周期的に0とDM−1の間をカウ
ントし、その状態の数値的表現IL とIS とは常に0と
DM−1の間に含まれる数字である。
ことが容易になる。もしIL ≧IS ならば、 E(60)=IL +IS −DM/2+1 …(2a) もしIL <IS ならば、 E(60)=IL +IS −DM/2+1 …(2b) この処理はブロックCOA(45),INV(44),
MUX(46)およびSOM(47)によって行われ
る。殊に、振幅コンパレータCOA(45)はILとIS
の値を比較して一定の出力を供給する。同出力はエラ
ーE(60)の通常値を取得する目的でアダーSOM
(47)によってその都度使用されなければならない値
DM/2又は−DM/2をMU(46)によって選択す
る。ブロックINV(44)はバスIS の全要素の反転
を実行し、IS により示されるバスを供給する。
に極を有し、DPLLのバンド利得が0.5dB以下に
なるような大きさとなっている。同フィルタは2つのア
ダーSOM(48)とSOM(53)と、2つのPIP
O(平行入力平行出力)PIP(49)とPIP(5
0)と2つのシフターSHI(51)とSHI(52)
より構成される。上記シフターは、入力と同一シフター
の利得を示す基数2のべき乗として表現される数の積を
計算する。
は、図4に略示するように、同一装置の好適デジタル構
造を構成するものである。図3のブロックITG(1
4)によって行われる積分演算はPIPO PIP(5
4)と図14のアダーSOM(13)とによって構成さ
れる累算器によるデジタル処理によって得られる。VC
O_ON/OFF VCO(20)を構成する図4のそ
の他のブロックは全て図3の同名のブロックと同一の作
用を有し、それらとはデジタル形で実行される点だけが
異なっている。図4のVCO_ON/OFF VCO
(20)はそれぞれ以下の式によって与えられる一定の
利得と自由発振周波数を有する。
準クロック周波数RIF(27)を、k1はシフターS
HI(55)の利得を、kはブロックGUA(17)の
利得を、また、xoは定数XO(24)の値を示す。
(67)により受取られクロックCS(21)によりク
ロッキングされる情報データは先に示した冗長度GB
(1),RF(2)およびGP(3)の全てのタイプを
保持し、“伝統的”なAPLLAPL(6)によって濾
波される前にクロックCL(28)によってクロッキン
グされる。上記の新たな再クロッキングは緩衝メモリ
(バッファ)BUF(66)が存在するために可能であ
る。上記メモリBUF(66)ではそれぞれクロックC
S(21)とCL(28)とによって供給される割合で
受取られた情報ビットが書込まれ読出される。このこと
は緩衝メモリBUF(66)の書込みアドレスAW(6
1)と読取りアドレスAR(62)を使用して行われ
る。それらは、それぞれカウンタCOO(40)とCO
U(41)の状態を示す。従って、再びクロッキングさ
れたデータDRT(68)とそれに関連するタイミング
クロックCL(28)は“伝統的な”APLLへ送られ
る。APLLはクロックCL(28)上に存在するホー
ルを消去して連続的なデータの流れを再構成する。
して得られる一定の結果を示す。それらは[U1]で表
現され国際規格(勧告G.783の表7.1)によって
規定されるような測定帯域フィルタの出力で評価される
ピークーピークジッターを表わす。上記ジッターはSD
H網によって導入される位相ノイズについてより危機的
な状況を表わすポインタ位置調整のシーケンスによって
ひきおこされる。このシーケンスは、2重ポインタ位置
調整の次にもう一つの逆極性の2重ポインタ位置調整が
続くことによって構成され、逆極性の調節間の周期が受
信機時定数よりも大きな場合には国際規格により基準シ
ーケンスと想定される。本規格は上記シーケンスに関す
るピークーピークジッターが0.75[U1]の下にあ
ることを確定する。図6と図7は前記方法がどのように
して広範囲の幅を有する本規格を満足させることができ
るかを示す。図6(図7)はVC−3(VC−12)か
らVC−4へ移行する多重パスに従い一定のフレームS
TM1(同期トランスポートモジュール)内でマッピン
グされる従属34368キロビット/秒(2048キロ
ビット/秒)を示す。この従属ビットに対する規格化機
構の測定帯域フィルタは、それぞれ100Hz(20H
z)と800kHz(100kHz)の上下コーナー周
波数を有し、十進バンドの出力の20dBの勾配を示
す。
ー」信号によってひきおこされる高周波数の位相ノイズ
がなく、また「ディザー」信号が他のシステムパラメー
タによって選択されるモードが明らかにされ、しかも
「ディザー」信号をデジタル形で供給するRAMのコス
トが軽減できる。
再構成する方法を示す回路図。
F VCO(20)の概略図。
一定の結果を示すグラフ図。
一定の結果を示すグラフ図。
Claims (7)
- 【請求項1】 伝送数値信号においてSDH網(同期デ
ジタルハイアラーキ網)からのポインタ位置調整によっ
て導入される位相ノイズを受信時に軽減する方法で、 (a)ビット位置調整GB(1)に関連する偶発的冗長
性と(b)固定冗長性が、(c)ポインタ位置調整に関
連する偶発的な事前濾波された冗長性と組合わされ、上
記組合わされた信号がAPLL(アナログ位相同期ルー
プ)内で濾波されるようになったものにおいて、 ポインタ位置調整(c)に関連する偶発的冗長性と、更
にビット位置調整を有するもしくは有しない固定冗長性
(b)の少なくとも一部が2段に事前濾波され、事前濾
波された信号(b)と(c)がこれら最後の信号が事前
濾波されない場合にビット位置調節に関連する最終的な
偶発的冗長性のみと組合わされることを特徴とする前記
方法。 - 【請求項2】 I)プレフィルタの理想的応答法則を確
立し、 II)偶発的冗長性の存在を検出してビット位置調整に関
連する冗長度も同時に事前濾波する必要があるかどうか
を確定し、 III )基準クロックに対するパルス抑圧を判断実行する
ことによって位相差が最小限の状態でプレフィルタの出
力が(I)で確定される理想出力と一致するようにし、 IV)これらが事前濾波されない場合にはビット位置調整
を(III )において取得されるホールクロック内に収容
し、 V)(IV)において取得されるクロックによって受取ら
れ再クロッキングされたデータフローを“伝統的な”P
LLによって濾波して連続的なデータの流れを再構成す
る段階を含む請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 プレフィルタ伝達関数として2次伝達関
数PLLが確定され、その場合、出力周波数偏差が発振
周期を変更せずに一定の基準クロック内でパルスを抑圧
することによって取得される請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 DPLLが一定の基準クロック内でパル
スが抑圧されるに応じてパルスを生成する変調器SDに
よって取得される請求項2に記載の方法。 - 【請求項5】 DPLL_ON/OFFの出力位相がA
PLLによって取得される位相を最小限の位相差で再生
する請求項2に記載の方法。 - 【請求項6】 位相コンパレータCOF(10)と、数
値フィルタFILL(11)と、ON/OFF形式の電
圧制御式発振器(VCO)とによって構成されるプレフ
ィルタを含む請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法
を実施するための装置。 - 【請求項7】 プレフィルタPFI(4)は緩衝メモリ
BUF(66)と関連してクロッキング処理後に濾波容
易な受信データを再クロッキングする請求項6に記載の
装置。
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