JP3439428B2 - Sdh伝送装置 - Google Patents

Sdh伝送装置

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JP3439428B2
JP3439428B2 JP2000163421A JP2000163421A JP3439428B2 JP 3439428 B2 JP3439428 B2 JP 3439428B2 JP 2000163421 A JP2000163421 A JP 2000163421A JP 2000163421 A JP2000163421 A JP 2000163421A JP 3439428 B2 JP3439428 B2 JP 3439428B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非同期DS3信号
をSDH伝送装置に収容するSDH伝送装置に係り、特
にDS3信号スタッフ同期回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ISDN時代の進展に伴い、CC
ITT(国際電信電話顧問委員会)により世界統一的な
ネットワーク構築の基本となるSDH伝送方式が勧告さ
れている。これに伴い、既存網の非同期信号もSDHフ
レームへ収容して相互接続性を図ることが要求されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、非同期DS
3信号をSDH伝送装置に収容することに関して、従来
技術には次のような課題があった。第一の問題は、従
来、非同期DS3信号をSDH信号に収容するには、V
C−3単位のスイッチ(回線編集)機能を有するSDH
伝送装置を用意する必要があり、VC−3単位のスイッ
チ機能を有していない(VC−2単位やVC−11単位
のスイッチ機能しか有していない)SDH伝送装置は非
同期DS3信号を収容出来ないという問題があった。
【0004】第二の問題点は、非同期DS3信号をSD
H信号VC−nに収容する場合、SDH信号フォーマッ
ト上のオーバーヘッドバイトであるSTM−nのSOH
バイトやVC−3のPOHバイトおよび固定スタッフバ
イトの部分を避けてDS3信号を収容せざるを得ず、D
S3信号を復元する際に、これらSDH信号のオーバー
ヘッドバイトによるスタッフジッタ発生を抑えることが
かなり困難で、通常のPLO回路では、再生DS3クロ
ックの精度をDS3規格の±20ppm以内に収めるこ
とが大変難しいという問題があった。
【0005】本発明は、上述の如き従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的は、対象となるSD
H伝送装置が具備するVCスイッチ機能の対応VC種別
に依存することなく非同期DS3信号を収容することが
でき、且つ、DS3信号を収容するSDH信号VC種別
およびその個数に依存することなく、DS3信号復元時
のスタッフジッタ発生量を低減することができるSDH
伝送装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明の特徴は、非同期DS3信号をSD
H(Synchronous Digital Hierarchy)信号に収容して伝
送するSDH伝送装置において、装置のシステムクロッ
クに同期した中間信号を発生する手段と、前記発生した
中間信号に非同期DS3信号をパルススタッフ同期処理
して収容する手段と、前記非同期DS3信号をスタッフ
同期収容した中間信号をSDH信号に同期収容して伝送
する手段とを具備し、SDH網同期クロックに同期して
いるシステムクロックから、非同期DS3信号周波数よ
り高速なクロックである中間信号クロックを生成するも
のであって、前記中間信号は、スタッフ操作実行を送信
先に伝達するためのスタッフ指定ビットを挿入するため
のオーバーヘッドビットを2ビット以上連続してまたは
集中ないしは近接して定義しておらず、前記スタッフ指
定ビットは多数決判定が出来るビット数を有することに
ある。
【0007】
【0008】請求項2の発明の特徴は、前記非同期DS
3信号をスタッフ同期収容した中間信号を、VC−2マ
ッピングでVC−2信号7個に分割マッピングすること
にある。
【0009】請求項3の発明の特徴は、前記非同期DS
3信号をスタッフ同期収容した中間信号を、VC−11
マッピングでVC−11信号28個に分割マッピングす
ることにある。
【0010】請求項4の発明の特徴は、前記中間信号の
データレート、フレームフォーマット、スタッフ率を、
スタッフジッタを最小にするように選択することにあ
る。
【0011】上記本発明では、図1において、中間信号
のビットレートおよびフレームフォーマットは、DS3
信号の公称ビットレートやSDH信号への収容性および
スタッフ率と送信エラスティックストア容量(書き込み
/読み出し位相差比較周期)等を考慮し、任意に且つ最
適に決める。
【0012】中間信号クロック生成PLO16でSDH
網同期クロックに同期しているシステムクロックからD
S3信号周波数より高速なクロックである中間信号クロ
ックを生成する。この中間信号クロックはシステムクロ
ックに同期しているので、中間信号データとSDH信号
はクロック同期している。
【0013】送信側処理としては、非同期信号である入
力DS3信号から抽出したDS3クロックに従って入力
したDS3データ1を送信エラスティックストア3へ順
次書き込んで行く。一方、中間信号クロックに従って中
間信号生成6は送信エラスティックストア回路3よりD
S3データ2を読み出す。送信エラスティックストア回
路3の書き込みと読み出しの位相差を位相比較回路4で
監視し、ある位相差以下になったらスタッフ要求を中間
信号生成回路6へ出力する。
【0014】中間信号生成回路6は図4に例を示すよう
に中間信号フォーマット中の情報ビット領域以外である
スタッフ指定ビット位置と固定スタッフビット位置およ
び位相比較回路4からスタッフ要求があった場合にスタ
ッフビット位置で送信エラスティックストア回路3から
の読み出しを停止するように読み出してアドレス生成カ
ウンタ回路5へ読み出しイネーブル信号を出力する。
【0015】中間信号生成回路6は送信エラスティック
ストア3から読み出したDS3データ2と中間信号フォ
ーマット中のスタッフ指定ビットと固定スタッフビット
および位相比較回路4からのスタッフ要求があった場合
にはスタッフビットに余剰ビットを付加(スタッフ操
作)し中間信号を生成する。これにより非同期信号であ
るDS3信号が中間信号にスタッフ同期収容される。D
S3信号を収容した中間信号は、VC−2マッピング7
でVC−2信号7個に分割マッピングされSDH信号に
なりSDH伝送網へ出力される。
【0016】ここでは、中間信号をVC−2信号7個に
収容した例を示しているが、中間信号がシステムクロッ
クに同期していることで、中間信号を収容するSDH信
号のVC(Virtual Container)種別
は何でも良い。例えばVC−3信号1個またはVC−1
1信号28個のように中間信号のビットレートを収容で
きる容量が確保できるVC信号とその個数が確保されて
いれば良い。
【0017】受信側処理としては、SDH信号同期9で
入力されたSDH信号から7個のVC−2信号を抽出。
VC−2デマッピング10でVC−2信号7個を多重し
元の中間信号データ列を復元。中間信号終端11で中間
信号フォーマットを終端する。具体的には中間信号フレ
ーム中のスタッフ指定ビットを多数決判定し、その結果
スタッフビットが情報ビットではなく余剰ビットと判定
された時はスタッフ指定ビットと固定スタッフビットに
加えてスタッフビットの位置でも中間信号クロックを停
止した歯抜け中間信号クロックを発生する。この歯抜け
中間信号クロックより中間信号中のスタッフ指定ビット
と固定スタッフビットと余剰ビットとなっているスタッ
フビットは受信エラスティックストア13に書き込まれ
ず廃棄(デスタッフ操作)され情報ビット(DS3信
号)のみ書き込まれる。
【0018】DS3クロック生成PLO12では、歯抜
け中間信号クロックを平滑化して連続したDS3クロッ
クを再生出力する。この再生DS3クロックで受信エラ
スティックストア13からデータを連続して読み出し、
DS3データをU/B変換14へ出力する。U/B変換
14でDS3データをバイポーラ信号に変換してDS3
インタフェースへ出力DS3信号として出力する。
【0019】以上のように、中間信号の導入により、伝
送媒体であるSDH信号のVC種別に依存せずに、1ビ
ット単位でのパルススタッフ処理の実現やスタッフ率を
理想値に設定可能とすることができ、DS3信号復元時
に発生するスタッフジッタを最小化できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明のSDH伝送装置の
一実施形態の構成を示したブロック図である。本例のS
DH伝送装置は、B/U変換&CLK抽出回路1、書き
込みアドレス生成カウンタ回路2、送信エラスティクス
トア回路3、位相比較回路4、読み出しアドレス生成カ
ウンタ回路5、中間信号生成回路6、VC−2マッピン
グ回路7、SDH信号生成回路8、SDH信号同期回路
9、VC−2デマッピング回路10、中間信号終端回路
11、DS3クロック生成PLO回路12、受信エラス
ティクストア回路13、U/B変換回路14、SDH同
期クロック生成PG回路15及び中間信号クロック生成
PLO回路16を有している。
【0021】次に本実施形態の動作について説明する。
B/U変換&CLK抽出回路1は、入力DS3信号から
そのクロック成分を抽出してDS3クロックを生成し、
これを書き込みアドレス生成カウンタ回路2へ出力す
る。さらに、B3ZS符号化されているバイポーラ信号
をユニポーラ信号に変換してDS3データ1信号を生成
し、これを送信エラスティックストア回路3へ出力す
る。
【0022】書き込みアドレス生成カウンタ回路2は、
DS3クロックによりインクリメントするリングカウン
タで送信エラスティックストア回路3の容量を最大値と
してカウント動作し、そのカウンタ値を書き込みアドレ
スであるW_ADR信号として送信エラスティックスト
ア回路3および位相比較回路4へ出力する。
【0023】読み出しアドレス生成カウンタ回路5は、
中間信号クロック生成PLO回路16から入力する中間
信号クロックによりインクリメントするリングカウンタ
で、中間信号生成回路6から入力する読み出しイネーブ
ル信号が読み出し停止状態である時にカウントアップ動
作を停止してカウント値を保持し、送信エラスティック
ストア3の容量を最大値としてカウント動作する。その
カウンタ値は読み出しアドレスであるR_ADR信号と
して送信エラスティックストア回路3および位相比較回
路4へ出力する。
【0024】位相比較回路4は、書き込みアドレスW_
ADR信号と読み出しアドレスR_ADR信号を比較
し、書き込みアドレスに対して読み出しアドレスがある
値以上接近した場合にスタッフ操作の実行を要求するス
タッフ要求信号を中間信号生成回路6へ出力する。
【0025】送信エラスティックストア回路3は、B/
U変換&CLK抽出回路1から入力するDS3データ1
信号を書き込みアドレス生成カウンタ回路2から入力す
るW_ADR信号が指定するアドレスへ書き込み、読み
出しアドレス生成カウンタ回路5から入力するR_AD
R信号が指定するアドレスのデータをDS3データ2信
号として中間信号生成回路6へ出力する。
【0026】中間信号生成回路6は、中間信号クロック
を基に中間信号フレーム位相を生成する。その一例を図
4に示す。生成した中間信号フレーム位相に基づき、中
間信号フォーマット中の情報ビットのタイミングでは読
み出しアドレス生成カウンタ回路5へ出力する読み出し
イネーブル信号を読み出して実行状態とし、中間信号フ
ォーマット中のスタッフ指定ビットと固定スタッフビッ
トのタイミングでは読み出しイネーブル信号を読み出し
停止状態とし、位相比較回路4から入力したスタッフ要
求信号がスタッフ操作の実行を要求する状態となってい
たら中間信号フォーマット中のスタッフビットのタイミ
ングで読み出しイネーブル信号を読み出して停止状態と
する。
【0027】逆に入力したスタッフ要求信号がスタッフ
操作の実行を要求していない状態だったら中間信号フォ
ーマット中のスタッフビットのタイミングで読み出しイ
ネーブル信号を読み出して実行状態とする。そして、送
信エラスティックストア回路3から入力したDS3デー
タ2信号に中間信号フレーム位相のタイミングに従って
スタッフ指定ビットと固定スタッフビットとスタッフビ
ットを挿入して中間信号を生成し、これをVC−2マッ
ピング7へ出力する。
【0028】中間信号生成についてさらに説明すると、
位相比較回路4から入力したスタッフ要求信号がスタッ
フ操作の実行を要求していた場合、その中間信号フレー
ムをスタッフ実行フレームとし、スタッフ指定ビットを
スタッフ実行状態の論理にセットし、且つ、スタッフビ
ットに余剰ビットを挿入する。位相比較回路4から入力
したスタッフ要求信号がスタッフ操作の実行を要求して
いない場合、その中間信号フレームをスタッフ未実行フ
レームとし、スタッフ指定ビットをスタッフ未実行状態
の論理にセットし、且つ、スタッフビットを情報ビット
として使って送信エラスティックストア3から入力した
DS3データ2信号を挿入する。合わせて中間信号のフ
レーム先頭位置を示す中間信号フレーム1信号もVC−
2マッピング回路7へ出力する。
【0029】VC−2マッピング回路7では、入力した
中間信号データ1信号と中間信号フレーム1信号により
中間信号データを7つに分割し、それぞれを7つのVC
−2のペイロード部分に収容する。さらに、VC−2の
パスオーバーヘッド(POH)信号を付加してSDH信
号生成回路8へ出力する。
【0030】SDH信号生成回路8は、入力したVC−
2信号7つに対してTU−2ポインタ(V1からV4バ
イト)の付与して、VC−3およびSTM−n信号への
多重化処理を行い、STM−n信号を生成して出力SD
H信号としてSDH網へ出力する(図2、図3参照)。
【0031】次に、SDH網から入力されるSTM−n
信号を入力SDH信号としてSDH信号同期回路9へ入
力する。SDH信号同期回路9では、STM−n信号お
よびVC−3信号の終端処理(ポインタ処理、POH終
端)を行って7つのVC−2信号を抽出してVC−2デ
マッピング回路10へ出力する。
【0032】VC−2デマッピング回路10は、7つの
VC−2信号に分割されている中間信号をVC−2ペイ
ロードより抽出し、中間信号クロックに基づき1つの中
間信号に復元して中間信号データ2として中間信号終端
11へ出力する。合わせて中間信号のフレーム先頭位置
を示す中間信号フレーム2信号も中間信号終端回路11
へ出力する。
【0033】中間信号終端回路11では、中間信号フレ
ーム2信号と中間信号クロックを基に中間信号フレーム
位相を認識し、中間信号中のスタッフ指定ビットを抽出
して多数決判定処理を行い、その結果によりスタッフビ
ットが情報ビットなのか余剰ビット(スタッフ操作実
行)なのかを判断する。入力した中間信号データ2の中
身はそのまま変化させずに中間信号クロックに基づきD
S3データ3として受信エラスティック13へ出力する
と共に、中間信号クロックに対して中間信号中のスタッ
フ指定ビットと固定スタッフビットと余剰ビット(スタ
ッフ操作実行)と判定されたスタッフビットのタイミン
グのところを歯抜け(クロック停止)とした歯抜け中間
信号クロックを生成して、同じく受信エラスティックス
トア回路13へ出力する。
【0034】受信エラスティック回路13では、DS3
データ3を歯抜け中間信号クロックにより入力し、歯抜
け中間信号クロックが歯抜けとなっているタイミングで
はDS3データ3の書き込みを行わない。これにより、
中間信号中のスタッフ指定ビットと固定スタッフビット
と余剰ビット(スタッフ操作実行)と判定されたスタッ
フビットが廃棄され、中間信号中の情報ビット(DS3
信号)のみが受信エラスティックストア回路13へ書き
込まれることになる。
【0035】DS3クロック生成PLO回路12は、歯
抜け中間信号クロックを入力してその分周クロックを生
成する。合わせて44.736MHzを中心発振周波数
とするVCO(電圧制御発信器)を具備し、VCO出力
の分周クロックと歯抜け中間信号クロックの分周クロッ
クとの位相比較を行う。その結果をVCOへフィードバ
ックして位相同期させ、VCO出力クロックを平滑化し
た再生DS3クロックとして受信エラスティックストア
回路13とU/B変換14へ出力する。
【0036】受信エラスティックストア回路13では、
再生DS3クロックに基づき順次データを読み出し、こ
れをDS3データ4としてU/B変換回路14へ出力す
る。U/B変換回路14は、入力するDS3データ4と
再生DS3クロックより、B3ZS符号化処理およびユ
ニポーラ/バイポーラ変換を行って出力DS3信号を生
成し、これをDS3インタフェースへ出力する。
【0037】SDH同期クロック生成PG回路15は、
外部から入力するSDH網同期クロックを入力し、これ
に同期したシステムクロック信号を生成してSDH信号
処理部(VC−2マッピング7、SDH信号生成回路
8、SDH信号同期回路9、VC−2デマッピング回路
10)へ出力すると共に、中間信号クロック生成PLO
回路16にも出力する。
【0038】中間信号クロック生成回路PLO16は、
SDH網同期クロックに同期したシステムクロック信号
を入力して分周する。DS3信号周波数44.736M
Hzより高い発振周波数(中間信号の周波数)のVCO
(電圧制御発信器)を具備し、この出力の分周クロック
とシステムクロックの分周クロックとの位相比較を行
う。その結果をVCOへフィードバックして位相同期さ
せ、VCO出力を中間信号クロックとして出力する。
【0039】次に本実施形態の動作を更に補足説明す
る。非同期ディジタル信号であるDS3信号をパルスス
タッフ同期する場合、DS3信号よりも高いビットレー
トの信号(本発明では中間信号)を用い、余剰ビットを
高いビットレート信号からDS3信号のビットレートを
引いた分のビットレートで挿入することにより、スタッ
フ同期が実現できる。
【0040】余剰ビットを挿入(スタッフ操作実行)す
るか否かの判定は、位相比較回路4で、送信エラスティ
ックストア回路3の書き込みと読み出し位相差を書き込
みアドレス信号W_ADRと読み出しアドレス信号R_
ADRに比較することにより認識する。この位相比較の
実行は、読み出しアドレス信号R_ADRが一周期する
毎に行う。例えば、R_ADR信号が”0”となる度に
比較を実行し、もしも、ある値以下に読み出しアドレス
R_ADRが書き込みアドレスW_ADRに接近した場
合、スタッフ処理を行う必要があるとして中間信号生成
回路6へ余剰ビットの挿入を要求する。
【0041】DS3信号よりも高いビットレートの信号
(本発明では中間信号)は、スタッフジッタの発生を抑
えるために次の様な条件を満たさなければならない。
【0042】第一に、スタッフ操作実行を送信先に伝達
するためのスタッフ指定ビット等を挿入するためのオー
バーヘッドビットを2ビット以上連続(または集中/近
接して配置)して定義していないこと。なぜならばDS
3信号を復元する際に2ビット以上の(または集中/近
接している)オーバーヘッドビットを除去する際に2ク
ロック以上の(または集中/近接しての)クロック歯抜
けとなってしまい、これがジッタ増大要因となるからで
ある。また、スタッフ指定ビット等のオーバーヘッドビ
ットに限らず、その他の要因でDS3信号を収容する情
報ビット領域として使用できない部分が存在すると、そ
の部分がDS3信号を復元する際にクロック歯抜け部分
となり、同様にジッタ増大要因となってしまう。
【0043】第二に、スタッフ指定ビットは多数決判定
が出来るビット数が必要である。なぜならば、スタッフ
指定ビットがエラー等で誤ってしまうと、誤ったスタッ
フ処理を実行してしまい、その結果、DS3信号がビッ
ト位相ずれとなり、DS3フレーム同期はずれが起こっ
て大量のビットエラー(喪失)発生となってしまうから
である。
【0044】第三に、スタッフ率Srは経験的に0.1
程度が望ましい。あまりスタッフ率が大きな値だと、ス
タッフジッタが大きくなってしまう。
【0045】第四に、送信エラスティックストア容量の
周期で行う位相比較より長いフレーム長であること。つ
まり、スタッフ操作実行効果が送信エラスティックスト
アの位相比較結果に反映されるまで、少なくとも送信エ
ラスティックストア読み出しが一周期まわるだけの時間
が必要である。フレーム長が短いと、スタッフを行った
効果が出る前に次のスタッフ実行を決定してしまうこと
となり、不必要に2フレーム連続してスタッフを実行し
てしまって、スタッフジッタが増大してしまう。
【0046】以上、上記条件をいずれも満たせない場合
は、DS3信号を復元する際に生じるスタッフジッタを
増大させてしまう。
【0047】そこで、本発明のように中間信号を導入す
ると、上記条件を満たす中間信号を任意に定義して使用
することが可能で、この中間信号にDS3信号をパルス
スタッフ同期してからSDH信号に中間信号を同期収容
することにより、スタッフジッタ量を低減できる。さら
に、伝送媒体であるSDH信号のVC種別が任意に選
べ、且つ、VC種別に依らずスタッフジッタ発生量を低
く一定に保てるメリットがある。
【0048】上記条件を満たす中間信号の信号フォーマ
ット例を図4に示す。スタッフ指定ビットを3ビット用
意し、且つ、フレーム中にスタッフ指定ビットと固定ス
タッフビット/スタッフビットを分散配置し、それ以外
を情報ビット領域としたことで、上記条件の第一と第二
を満たす。スタッフ指定ビットと次のスタッフ指定ビッ
トの間隔、スタッフビットとスタッフ指定ビットとの間
隔、つまりサブフレーム長を送信エラスティックストア
容量以上にすれば上記条件の第四を満たせる。通常、送
信エラスティックストア容量は16ビットあれば十分な
ので、図4のフレーム当たりのビット数(フレーム長)
を18ビット×4サブフレーム=72ビット以上とすれ
ば良い。
【0049】スタッフ率は次式で表される。 Sr=M×(N−1)−M×N×fl÷fh……………(1) Sr:スタッフ率 M:中間信号フレーム当たりのサブフレーム数 N:サブフレーム当たりのビット数 fl:DS3信号のビットレート fh:中間信号のビットレート 上記式1でスタッフ率Srが0.1程度になるような、
Mは4サブフレーム以上、Nは18ビット以上、fhは
収容するSDH信号VCペイロードのビットレート合計
値以下の条件を満たすように決めてやれば、上記条件の
第三を満足出来る。
【0050】図1において、中間信号クロック生成PL
O回路16で、SDH網同期クロックに従属しているシ
ステムクロックに同期した中間信号クロックを生成し、
この中間信号クロックを基に中間信号を生成している。
故に、中間信号はシステムクロックに同期しているの
で、スリップを生じることなく中間信号をSDH信号に
マッピング(収容)することが可能である。さらに、中
間信号はどんな種別のVC(Virtual Container)にも自
由にマッピングすることが可能となり、送信端と受信端
とで収容内容(仕方)を整合しておきさえすれば、DS
3信号の伝送が可能となる。
【0051】本実施形態によれば、非同期ディジタル信
号であるDS3信号(44.736Mbps±20pp
m)をDS3信号よりも高いビットレートの中間信号に
パルススタッフ同期してその中間信号をSDH信号へ同
期収容することで伝送することにより、送信側ではSD
H伝送装置が具備するVCスイッチ機能の対応VC種別
に依らず非同期DS3信号が収容でき、しかも、受信側
では元のDS3信号を復元する際に発生するスタッフジ
ッタを低減することができる。
【0052】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。図1では、中間信号をVC−2信号7本に収容す
る例を示しているが、他のVCでも中間信号の収容が可
能である。例えば、VCペイロードの合計ビットレート
が44.8Mb/sとなるVC−11信号28本に収容
する場合は、図1のVC−2マッピング回路7がVC−
11マッピング回路に変わり、中間信号を28分割して
28個のVC−11信号のペイロードに収容してSDH
信号生成回路8へ出力する。さらに、VC−2デマッピ
ング回路10がVC−11デマッピングに変わり、SD
H信号同期回路9で抽出したVC−11信号28個を入
力し、VC−11のペイロードから分割されている中間
信号を抽出し、中間信号クロックに基づき、一つの中間
信号に復元して中間信号終端回路11へ出力する。
【0053】同様に、VCペイロードの合計ビットレー
トが48.384Mb/sとなるVC−3信号1本に収
容する場合は、図1のVC−2マッピング回路7がVC
−3マッピング回路に変わり、VC−2デマッピング回
路10がVC−3デマッピングに変わる。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、非同期DS3信号を、SDH装置内システムクロ
ックに同期した中間信号にパルススタッフ同期処理を行
うことにより、対象となるSDH伝送装置が具備するV
Cスイッチ機能の対応VC種別に依存することなく非同
期DS3信号を収容することができる。スタッフジッタ
を最小とするように中間信号のデータレートおよびフレ
ームフォーマットおよびスタッフ率が選択可能なことに
より、DS3信号を収容するSDH信号VC種別および
その個数に依存することなく、DS3信号復元時のスタ
ッフジッタ発生量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のSDH伝送装置の一実施形態の構成
を示したブロック図である。
【図2】 図1に示したSDH信号生成回路により生成
されたSDH信号例を示した図である。
【図3】 図1に示したSDH信号生成回路により生成
されたSDH信号例を示した図である。
【図4】 図1に示した中間信号生成回路により生成し
た中間信号のフォーマット例を示した図である。
【符号の説明】
1 B/U変換&CLK抽出回路 2 書き込みアドレス生成カウンタ回路 3 送信エラスティクストア回路 4 位相比較回路 5 読み出しアドレス生成カウンタ回路 6 中間信号生成回路 7 VC−2マッピング回路 8 SDH信号生成回路 9 SDH信号同期回路 10 VC−2デマッピング回路 11 中間信号終端回路 12 DS3クロック生成PLO回路 13 受信エラスティックストア回路 14 U/B変換回路 15 SDH同期クロック生成PG回路 16 中間信号クロック生成PLO回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非同期DS3(Digital Signal-level
    3)信号をSDH(Synchronous Digital Hierarchy)信
    号に収容して伝送するSDH伝送装置において、 装置
    のシステムクロックに同期した中間信号を発生する手段
    と、 前記発生した中間信号に非同期DS3信号をパルススタ
    ッフ同期処理して収容する手段と、 前記非同期DS3信号をスタッフ同期収容した中間信号
    をSDH信号に同期収容して伝送する手段とを具備し、 SDH網同期クロックに同期しているシステムクロック
    から、非同期DS3信号周波数より高速なクロックであ
    る中間信号クロックを生成するものであって、 前記中間信号は、スタッフ操作実行を送信先に伝達する
    ためのスタッフ指定ビットを挿入するためのオーバーヘ
    ッドビットを2ビット以上連続してまたは集中ないしは
    近接して定義しておらず、前記スタッフ指定ビットは多
    数決判定が出来るビット数を有することを特徴とする
    DH伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記非同期DS3信号をスタッフ同期収
    容した中間信号を、VC−2マッピングでVC−2信号
    7個に分割マッピングすることを特徴とする請求項1記
    載のSDH伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記非同期DS3信号をスタッフ同期収
    容した中間信号を、VC−11マッピングでVC−11
    信号28個に分割マッピングすることを特徴とする請求
    項1又は2記載のSDH伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記中間信号のデータレート、フレーム
    フォーマット、スタッフ率を、スタッフジッタを最小に
    するように選択することを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載のSDH伝送装置。
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