JPH0567921B2 - - Google Patents
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- JPH0567921B2 JPH0567921B2 JP60101758A JP10175885A JPH0567921B2 JP H0567921 B2 JPH0567921 B2 JP H0567921B2 JP 60101758 A JP60101758 A JP 60101758A JP 10175885 A JP10175885 A JP 10175885A JP H0567921 B2 JPH0567921 B2 JP H0567921B2
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- JP
- Japan
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- color
- optical filter
- crystal plate
- separation
- scanning direction
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- 238000000926 separation method Methods 0.000 claims description 63
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 74
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 13
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- 230000012447 hatching Effects 0.000 description 3
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 2
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 2
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 description 1
- 239000010453 quartz Substances 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N silicon dioxide Inorganic materials O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Optical Filters (AREA)
- Color Television Image Signal Generators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は固体撮像素子に好適な光学フイルタに
関する。
関する。
従来の技術
現在、単管式のカラーテレビジヨンカメラに
は、撮像管の代わりに固体撮像素子を組み込んだ
ものがある。第8図に示すように、固体撮像素子
1はモザイク型の色フイルタ2と組み合わされ
る。
は、撮像管の代わりに固体撮像素子を組み込んだ
ものがある。第8図に示すように、固体撮像素子
1はモザイク型の色フイルタ2と組み合わされ
る。
Pfは色フイルタ2の1サイクルピツチを示す。
この1サイクルピツチPfは搬送周波数fH1に対応
する水平空間周波数fH1 *のサイクルに相当するよ
うに定めてある。固体撮像素子は撮像管とは構造
を異にするため、色ビートの発生の状況も固体撮
像素子と撮像管とでは多少相違する。このため、
撮像管に適用される光学フイルタを固体撮像素子
に適用した場合には、色ビートの除去が不十分で
あるという問題点があり、固体撮像素子には、特
別に設計した光学フイルタが必要となる。
この1サイクルピツチPfは搬送周波数fH1に対応
する水平空間周波数fH1 *のサイクルに相当するよ
うに定めてある。固体撮像素子は撮像管とは構造
を異にするため、色ビートの発生の状況も固体撮
像素子と撮像管とでは多少相違する。このため、
撮像管に適用される光学フイルタを固体撮像素子
に適用した場合には、色ビートの除去が不十分で
あるという問題点があり、固体撮像素子には、特
別に設計した光学フイルタが必要となる。
ここで、一般的な固体撮像素子における色ビー
トの発生状況について説明する。第9図は、光学
フイルタを使用しないで、一般的な固体撮像素子
によりゾーンプレートを撮像した場合の受像管上
における色ビートの発生状況を示す。同図中、点
0はゾーンプレートの中心を示し、X軸は固体撮
像素子の走査方向、Y軸は走査方向に対して垂直
な方向(以下走査垂直方向という)を示す。また
同図中の各位置は撮像画面上の位置を表わすと共
に、空間周波数を表わす。点0の空間周波数は零
であり、その他の点の空間周波数は点0からの距
離に比例する。従つて、X軸は被写体の走査方向
の空間周波数を表わし、Y軸は走査垂直方向の空
間周波数を表わす。
トの発生状況について説明する。第9図は、光学
フイルタを使用しないで、一般的な固体撮像素子
によりゾーンプレートを撮像した場合の受像管上
における色ビートの発生状況を示す。同図中、点
0はゾーンプレートの中心を示し、X軸は固体撮
像素子の走査方向、Y軸は走査方向に対して垂直
な方向(以下走査垂直方向という)を示す。また
同図中の各位置は撮像画面上の位置を表わすと共
に、空間周波数を表わす。点0の空間周波数は零
であり、その他の点の空間周波数は点0からの距
離に比例する。従つて、X軸は被写体の走査方向
の空間周波数を表わし、Y軸は走査垂直方向の空
間周波数を表わす。
ところで、ゾーンプレートは同心円の白黒パタ
ーンであるため、色ビートはX軸及びY軸に関し
て対称に表わされるが、実際上は第9図中第1象
限に表わされるものだけに注目すれば足りるた
め、以下第1象限内の色ビートについてだけ説明
する。また色ビートは現象であつて本来は符号を
付すことは出来ないが、便宜上符号付して説明す
る。点A〜Eは色ビートの表われた個所(空間周
波数)を示す。円は色ビートの大きさを表わし、
径が大きい程色ビートが大きいことを意味する。
同図より分かるように、固体撮像素子を使用した
テレビジヨンカメラにより撮像を行なつた場合に
は、走査方向上についてみると、空間周波数fH1 *
において、大きい色ビート3と中程度の色ビート
4とが空間周波数2fH1 *において、小さい色ビー
ト5が表われ、走査垂直方向についてみると、空
間周波数fV1 *において、小さい色ビート6と中程
度の色ビー4とが、空間周波数2fV1 *において、
小さい色ビート7が表われる。
ーンであるため、色ビートはX軸及びY軸に関し
て対称に表わされるが、実際上は第9図中第1象
限に表わされるものだけに注目すれば足りるた
め、以下第1象限内の色ビートについてだけ説明
する。また色ビートは現象であつて本来は符号を
付すことは出来ないが、便宜上符号付して説明す
る。点A〜Eは色ビートの表われた個所(空間周
波数)を示す。円は色ビートの大きさを表わし、
径が大きい程色ビートが大きいことを意味する。
同図より分かるように、固体撮像素子を使用した
テレビジヨンカメラにより撮像を行なつた場合に
は、走査方向上についてみると、空間周波数fH1 *
において、大きい色ビート3と中程度の色ビート
4とが空間周波数2fH1 *において、小さい色ビー
ト5が表われ、走査垂直方向についてみると、空
間周波数fV1 *において、小さい色ビート6と中程
度の色ビー4とが、空間周波数2fV1 *において、
小さい色ビート7が表われる。
上記のような色ビートを発生させる固体撮像素
子に適用される光学フイルタの1例として、特公
昭57−15369号の光学フイルタがある。この光学
フイルタ10は、第10図に示すように、分離方
向が走査方向(X軸方向であり、第11図中矢印
11Aで示す方向)である走査方向分離水晶板1
1と、X軸に対して反時計方向に45度回動した方
向(第11図中矢印12Aで示す方向)を分離方
向とする反時計方向45度方向分離水晶板12と、
X軸に対して時計方向に45度回動した方向(第1
1図中矢印13Aで示す方向)を分離方向とする
時計方向45度方向分離水晶板13とを重ね合わせ
てなる構成である。
子に適用される光学フイルタの1例として、特公
昭57−15369号の光学フイルタがある。この光学
フイルタ10は、第10図に示すように、分離方
向が走査方向(X軸方向であり、第11図中矢印
11Aで示す方向)である走査方向分離水晶板1
1と、X軸に対して反時計方向に45度回動した方
向(第11図中矢印12Aで示す方向)を分離方
向とする反時計方向45度方向分離水晶板12と、
X軸に対して時計方向に45度回動した方向(第1
1図中矢印13Aで示す方向)を分離方向とする
時計方向45度方向分離水晶板13とを重ね合わせ
てなる構成である。
この光学フイルタ10によれば、単位入射光束
14は第12図に示すように、4つの光線151
〜154に分離される。同図中、ベクトル,,
は夫々水晶板11,12,13による分離方向
及び分離距離を表わす。光線151〜154の走査
方向の分離距離はPx1、走査垂直方向の分離距離
はPy1である。
14は第12図に示すように、4つの光線151
〜154に分離される。同図中、ベクトル,,
は夫々水晶板11,12,13による分離方向
及び分離距離を表わす。光線151〜154の走査
方向の分離距離はPx1、走査垂直方向の分離距離
はPy1である。
また、光学フイルタの他の例として、特開昭59
−75222号の光学フイルタがある。この光学フイ
ルタ30は、第13図に示すように、分離方向が
走査方向(X軸方向であり、第14図中矢印31
Aで示す方向)である走査方向分離水晶板31
と、X軸に対して反時計方向に45度回動した方向
(第14図中矢印32Aで示す方向)を分離方向
とする45度方向分離水晶板32と、X軸に対して
垂直方向(第14図中矢印33Aで示す方向)を
分離方向とする垂直方向分離水晶板33とを重ね
合わせてなる構成である。
−75222号の光学フイルタがある。この光学フイ
ルタ30は、第13図に示すように、分離方向が
走査方向(X軸方向であり、第14図中矢印31
Aで示す方向)である走査方向分離水晶板31
と、X軸に対して反時計方向に45度回動した方向
(第14図中矢印32Aで示す方向)を分離方向
とする45度方向分離水晶板32と、X軸に対して
垂直方向(第14図中矢印33Aで示す方向)を
分離方向とする垂直方向分離水晶板33とを重ね
合わせてなる構成である。
ここで、この光学フイルタ30に走査方向と同
一方向を偏光方向とする直線偏光が入射した場合
を想定し、これを光学フイルタ30に入射した直
線偏光の光点の分離状態を示す第15図とその色
ビートの改善状況を示す第16図とを用いて説明
する。
一方向を偏光方向とする直線偏光が入射した場合
を想定し、これを光学フイルタ30に入射した直
線偏光の光点の分離状態を示す第15図とその色
ビートの改善状況を示す第16図とを用いて説明
する。
走査方向分離水晶板31により分離された光線
は第15図Aに図示する如く、入射光34の偏向
方向と分離方向とが一致するために、光線351
のみとなり、この際の色ビートの改善は第16図
Aに図示する如く全く無い。
は第15図Aに図示する如く、入射光34の偏向
方向と分離方向とが一致するために、光線351
のみとなり、この際の色ビートの改善は第16図
Aに図示する如く全く無い。
そして、走査方向分離水晶板31を通過した光
線351は45度方向分離水晶板32にて分離され
第15図Bに図示する如く光線351と光線352
となるので、この水晶板31の分離距離を適当に
設定し、コントラスト零ライン37を第16図B
に図示する如く色ビート3の中心を通過させるこ
とができ、これにより色ビート3をある程度軽減
できる。
線351は45度方向分離水晶板32にて分離され
第15図Bに図示する如く光線351と光線352
となるので、この水晶板31の分離距離を適当に
設定し、コントラスト零ライン37を第16図B
に図示する如く色ビート3の中心を通過させるこ
とができ、これにより色ビート3をある程度軽減
できる。
更に、45度方向分離水晶板32を通過した光線
351,352は垂直方向分離水晶板33にて分離
されて第15図Cに図示する如く光線351、光
線352、光線353及び光線354となるので、
この水晶板31の分離距離を適当に設定し、コン
トラスト零ライン38を第16図Cに図示する如
く色ビート4の中心を通過させることができ、こ
れにより色ビート4をある程度軽減できる。
351,352は垂直方向分離水晶板33にて分離
されて第15図Cに図示する如く光線351、光
線352、光線353及び光線354となるので、
この水晶板31の分離距離を適当に設定し、コン
トラスト零ライン38を第16図Cに図示する如
く色ビート4の中心を通過させることができ、こ
れにより色ビート4をある程度軽減できる。
発明が解決しようとする問題点
しかしながら、上記した光学フイルタ10によ
れば、走査方向の分離距離Px1を適当に定めるこ
とにより、第9図中の色ビート3,4を軽減する
ことは出来るが、色ビート5を軽減することは出
来ず、色ビート5の軽減は、走査垂直方向の分離
距離Py1を如何に定めても無理である。また色ビ
ート3,4についても十分には軽減されず、ある
程度は残つていた。従つて、上記の光学フイルタ
10は、走査方向の色ビートを十分に軽減除去出
来ないという問題点があつた。
れば、走査方向の分離距離Px1を適当に定めるこ
とにより、第9図中の色ビート3,4を軽減する
ことは出来るが、色ビート5を軽減することは出
来ず、色ビート5の軽減は、走査垂直方向の分離
距離Py1を如何に定めても無理である。また色ビ
ート3,4についても十分には軽減されず、ある
程度は残つていた。従つて、上記の光学フイルタ
10は、走査方向の色ビートを十分に軽減除去出
来ないという問題点があつた。
また、上記した光学フイルタ30によれば、走
査方向と同一方向を偏光方向する直線偏光が入射
した場合、最大の色ビート3はコントラスト零ラ
イン37による軽減のみしかなく、最大の色ビー
ト3を十分に軽減除去出来ず、更に、上記したコ
ントラスト零ライン37,38ではそのライン上
の空間周波数成分が低減されるため、解像度が劣
化するといつた問題点があつた。
査方向と同一方向を偏光方向する直線偏光が入射
した場合、最大の色ビート3はコントラスト零ラ
イン37による軽減のみしかなく、最大の色ビー
ト3を十分に軽減除去出来ず、更に、上記したコ
ントラスト零ライン37,38ではそのライン上
の空間周波数成分が低減されるため、解像度が劣
化するといつた問題点があつた。
一方、上記した光学フイルタ30を用いて解像
度を優先させた分離距離を設定すると、コントラ
スト零ライン37,38は第17図に図示する如
くコントラスト零ライン37-,38-となる。即
ち最大の色ビート3までの解像度を全方向に対し
て有するように設定し、且つ、色ビート3又は色
ビート4を最も軽減するには、同図に点線で図示
した1/4円Rと接するようにコントラスト零ライ
ン37,38を設定しなければならず、この結
果、コントラスト零ライン37,38は色ビート
3,4を通過しないコントラスト零ライン37′,
38′となる。従つて、光学フイルタ30を用い
て解像度を優先させた分離距離を設定すると色ビ
ート3,4を軽減することができないといつた問
題点があつた。
度を優先させた分離距離を設定すると、コントラ
スト零ライン37,38は第17図に図示する如
くコントラスト零ライン37-,38-となる。即
ち最大の色ビート3までの解像度を全方向に対し
て有するように設定し、且つ、色ビート3又は色
ビート4を最も軽減するには、同図に点線で図示
した1/4円Rと接するようにコントラスト零ライ
ン37,38を設定しなければならず、この結
果、コントラスト零ライン37,38は色ビート
3,4を通過しないコントラスト零ライン37′,
38′となる。従つて、光学フイルタ30を用い
て解像度を優先させた分離距離を設定すると色ビ
ート3,4を軽減することができないといつた問
題点があつた。
そこで、本発明は、最大の色ビート3とこれに
続く色ビート4とがfH1 *を通りY軸と平行な直線
上に位置することに着目して、上記問題点をこと
ごとく解決した光学フイルタを提供することを目
的とする。
続く色ビート4とがfH1 *を通りY軸と平行な直線
上に位置することに着目して、上記問題点をこと
ごとく解決した光学フイルタを提供することを目
的とする。
問題点を解決するための手段
本発明は、分離方向が走査方向と同一方向であ
り、分離距離が色ストライプフイルタの1サイク
ルピツチPfの1/2である第1の水晶板と、分離方
向が走査方向に対して45度方向であり、分離距離
が色ストライプフイルタの1サイクルピツチPfの
1/2乃至1/4である第2の水晶板と、分離方向が走
査方向と同一方向であり、分離距離が色ストライ
プフイルタの1サイクルピツチPfの1/2乃至1/4で
ある第3の水晶板とを重ね合わせた構成である。
り、分離距離が色ストライプフイルタの1サイク
ルピツチPfの1/2である第1の水晶板と、分離方
向が走査方向に対して45度方向であり、分離距離
が色ストライプフイルタの1サイクルピツチPfの
1/2乃至1/4である第2の水晶板と、分離方向が走
査方向と同一方向であり、分離距離が色ストライ
プフイルタの1サイクルピツチPfの1/2乃至1/4で
ある第3の水晶板とを重ね合わせた構成である。
作 用
第1の水晶板及び第3の水晶板は、色ビートの
うちfH1 *を通りY軸と平行な直線上に位置する最
大の色ビート3とこれに続く色ビート4とを軽減
除去するように二重に作用し、第2の水晶板は、
色ビート5を軽減し、且つ色ビート6,7を軽減
するように作用する。
うちfH1 *を通りY軸と平行な直線上に位置する最
大の色ビート3とこれに続く色ビート4とを軽減
除去するように二重に作用し、第2の水晶板は、
色ビート5を軽減し、且つ色ビート6,7を軽減
するように作用する。
実施例
次に本発明になる光学フイルタの一実施例につ
いて説明する。
いて説明する。
第1図に示すように、光学フイルタ20は、固
体撮像素子1(第8図参照)における走査方向
(X軸方向)と同一方向を分離方向(第2図中矢
印21Aで示す方向)とする第1の水晶板21
と、X軸に対して時計方向に135度回動した方向
を分離方向(第2図中矢印22Aで示す方向)と
する第2の水晶板22と、固体撮像素子1におけ
る走査方向と同一方向を分離方向(第2図中矢印
23Aで示す方向)とする第3の水晶板23とが
積重された構造である。
体撮像素子1(第8図参照)における走査方向
(X軸方向)と同一方向を分離方向(第2図中矢
印21Aで示す方向)とする第1の水晶板21
と、X軸に対して時計方向に135度回動した方向
を分離方向(第2図中矢印22Aで示す方向)と
する第2の水晶板22と、固体撮像素子1におけ
る走査方向と同一方向を分離方向(第2図中矢印
23Aで示す方向)とする第3の水晶板23とが
積重された構造である。
この光学フイルタ20に入射した単位光束24
は、まず、第1の水晶板21において複屈折し
て、第3図中ベクトルで示すように、X軸方向
に光線251と252とに分離される。分離された
光線251,252は第2の水晶板22において複
屈折して、ベクトルで示すように、45度方向に
光線253と254とに分離される。分離された各
光線251〜254は第3の水晶板23において複
屈折して、ベクトルで示すように、X軸方向に
分離される。これにより、単位光束24は、「Z」
字状に8本の光線251〜258に分離される。
PX2,PX3は夫々走査方向の分離距離を示し、Py2
は走査垂直方向の分離距離を示し、またP 45°は
45度方向の分離距離を示す。
は、まず、第1の水晶板21において複屈折し
て、第3図中ベクトルで示すように、X軸方向
に光線251と252とに分離される。分離された
光線251,252は第2の水晶板22において複
屈折して、ベクトルで示すように、45度方向に
光線253と254とに分離される。分離された各
光線251〜254は第3の水晶板23において複
屈折して、ベクトルで示すように、X軸方向に
分離される。これにより、単位光束24は、「Z」
字状に8本の光線251〜258に分離される。
PX2,PX3は夫々走査方向の分離距離を示し、Py2
は走査垂直方向の分離距離を示し、またP 45°は
45度方向の分離距離を示す。
分離距離PX2は第1の水晶板21の厚さt1によ
り定まり、分離距離Py2及びP 45°は第2の水晶板
22の厚さt2により定まり、分離距離PX3は第3
の水晶板23の厚さt3により定まる。
り定まり、分離距離Py2及びP 45°は第2の水晶板
22の厚さt2により定まり、分離距離PX3は第3
の水晶板23の厚さt3により定まる。
本実施例においては、第1の水晶板21の厚さ
t1は、分離距離PX2が前記の色フイルタ2の1サ
イクルピツチPfの1/2となるように定めてある。
厚さt1とピツチPfとの関係は、t1=(Pf/2K)で
表わされる。こゝで、Kは5.87958×10-3である。
例えば、ピツチPfが46μmである場合には、厚さ
t1は約3.91mmとなる。また第2の水晶板22の厚
さt2は分離距離P 45°が色フイルタ2の1サイク
ルピツチpfの1/2となるように定めてあり、t2=t1
である。第3の水晶板23の厚さt3は、分離距離
PX3が色フイルタ2の1サイクルピツチPfの1/2よ
り多少短いように定めてある。
t1は、分離距離PX2が前記の色フイルタ2の1サ
イクルピツチPfの1/2となるように定めてある。
厚さt1とピツチPfとの関係は、t1=(Pf/2K)で
表わされる。こゝで、Kは5.87958×10-3である。
例えば、ピツチPfが46μmである場合には、厚さ
t1は約3.91mmとなる。また第2の水晶板22の厚
さt2は分離距離P 45°が色フイルタ2の1サイク
ルピツチpfの1/2となるように定めてあり、t2=t1
である。第3の水晶板23の厚さt3は、分離距離
PX3が色フイルタ2の1サイクルピツチPfの1/2よ
り多少短いように定めてある。
次に、上記の光学フイルタ20の特に走査方向
に関する特性について説明する。
に関する特性について説明する。
第1の水晶板21は厚さt1が上記のように定め
てあるため、第5図中破線の曲線で示すよう
に、コントラストが水平空間周波数fH1 *で零とな
るような特性を有する。この特性をゾーンプレー
トを撮像した画面上で表わすと、第4図に示すよ
うになる。同図中、26は第1の水晶板21によ
るコントラスト零ラインである。ここで、第1の
水晶板21の厚さt1はPX2=Pf/2となるように
定めてあるため、コントラスト零ライン26は、
水平空間周波数fH1 *を通り、Y軸と平行となる。
このコントラスト零ライン26は、第1の水晶板
21が最大のフイルタ効果を発揮するラインであ
る。従つて、ハツチングで示すライン26の近傍
の空間周波数領域はライン26上を最大としてフ
イルタ効果が及ぶ範囲であり、この範囲に含まれ
ており、主要な色ビートを構成する色ビートを
3,4が軽減される。
てあるため、第5図中破線の曲線で示すよう
に、コントラストが水平空間周波数fH1 *で零とな
るような特性を有する。この特性をゾーンプレー
トを撮像した画面上で表わすと、第4図に示すよ
うになる。同図中、26は第1の水晶板21によ
るコントラスト零ラインである。ここで、第1の
水晶板21の厚さt1はPX2=Pf/2となるように
定めてあるため、コントラスト零ライン26は、
水平空間周波数fH1 *を通り、Y軸と平行となる。
このコントラスト零ライン26は、第1の水晶板
21が最大のフイルタ効果を発揮するラインであ
る。従つて、ハツチングで示すライン26の近傍
の空間周波数領域はライン26上を最大としてフ
イルタ効果が及ぶ範囲であり、この範囲に含まれ
ており、主要な色ビートを構成する色ビートを
3,4が軽減される。
第2の水晶板22の厚さt2はt2=t1としてある
ため、この水晶板22のコントラスト零ライン
は、第4図中27で示す如くになり、ハツチング
で示す空間周波数領域がフイルタ効果が及ぶ範囲
となり、色ビート3,4を含めて他の色ビート
5,6,7が軽減される。なお、t2=t1であるた
め、第4図中、コントラスト零ライン27の点0
よりの距離Lは、同図中の距離mと等しい。
ため、この水晶板22のコントラスト零ライン
は、第4図中27で示す如くになり、ハツチング
で示す空間周波数領域がフイルタ効果が及ぶ範囲
となり、色ビート3,4を含めて他の色ビート
5,6,7が軽減される。なお、t2=t1であるた
め、第4図中、コントラスト零ライン27の点0
よりの距離Lは、同図中の距離mと等しい。
第3の水晶板23の厚さt3は上記のように定め
てあるため、この水晶板23のコントラスト零ラ
インは、第4図中28で示す如くになり、上記の
ライン26に近接してこれと平行となる。ハツチ
ングで示す空間周波数領域がフイルタ効果が及ぶ
範囲となり、色ビート3,4が更に軽減される。
てあるため、この水晶板23のコントラスト零ラ
インは、第4図中28で示す如くになり、上記の
ライン26に近接してこれと平行となる。ハツチ
ングで示す空間周波数領域がフイルタ効果が及ぶ
範囲となり、色ビート3,4が更に軽減される。
従つて、色ビート3〜7のうち主要な色ビート
3,4は第1の水晶板21によるフイルタ効果に
加えて第2の水晶板22によるフイルタ効果を作
用され、更には第3の水晶板23によるフイルタ
効果を作用され、即ちフイルタ効果を三重に作用
されて、略完全に除去される。他の色ビート5,
6,7は、第2の水晶板22によるフイルタ効果
を作用されて軽減される。
3,4は第1の水晶板21によるフイルタ効果に
加えて第2の水晶板22によるフイルタ効果を作
用され、更には第3の水晶板23によるフイルタ
効果を作用され、即ちフイルタ効果を三重に作用
されて、略完全に除去される。他の色ビート5,
6,7は、第2の水晶板22によるフイルタ効果
を作用されて軽減される。
第2の水晶板22による走査方向のMTF特性
は、第5図中一点鎖線の曲線で示すように、第
4図中のコントラスト零ライン26がX軸と交差
する水平空間周波数fH2 *においてコントラストが
零となるような特性となる。第3の水晶板23に
よる走査方向のMTF特性は、第5図中二点鎖線
の曲線で示すように、第4図中のコントラスト
零ライン28がX軸と交差する水平空間周波数
fH3 *においてコントラストが零となる特性とな
る。
は、第5図中一点鎖線の曲線で示すように、第
4図中のコントラスト零ライン26がX軸と交差
する水平空間周波数fH2 *においてコントラストが
零となるような特性となる。第3の水晶板23に
よる走査方向のMTF特性は、第5図中二点鎖線
の曲線で示すように、第4図中のコントラスト
零ライン28がX軸と交差する水平空間周波数
fH3 *においてコントラストが零となる特性とな
る。
光学フイルタ20の走査方向の特性は、第1と
第2と第3の水晶板21,22,23のMTF特
性が総合された第5図中実線の曲線で示すよう
な特性、即ち、水平空間周波数fH1 *及びfH2 *及び
fH3 *でコントラストが零となる特性となる。
第2と第3の水晶板21,22,23のMTF特
性が総合された第5図中実線の曲線で示すよう
な特性、即ち、水平空間周波数fH1 *及びfH2 *及び
fH3 *でコントラストが零となる特性となる。
従つて、上記の光学フイルタ20を固体撮像素
子を用いたテレビジヨンカメラの光学系に使用す
ることにより、走査方向についてみると、色ビー
ト3,4は略完全に除去され、色ビート5につい
ては軽減され、また走査垂直方向についてみる
と、色ビート6,7が軽減される。
子を用いたテレビジヨンカメラの光学系に使用す
ることにより、走査方向についてみると、色ビー
ト3,4は略完全に除去され、色ビート5につい
ては軽減され、また走査垂直方向についてみる
と、色ビート6,7が軽減される。
さてここで、従来の光学フイルタ30と本発明
に係る光学フイルタ20とを比較するため、光学
フイルタ20へ入射する単位光束24が走査方向
と同一方向を偏光方向とする直線偏光である場合
について、光学フイルタ20に入射した直線偏光
の光点の分離状態を示す第18図とその色ビート
の改善状況を示す第19図とを用いて説明する。
に係る光学フイルタ20とを比較するため、光学
フイルタ20へ入射する単位光束24が走査方向
と同一方向を偏光方向とする直線偏光である場合
について、光学フイルタ20に入射した直線偏光
の光点の分離状態を示す第18図とその色ビート
の改善状況を示す第19図とを用いて説明する。
この光学フイルタ20に入射した単位光束24
は、まず、走査方向を分離方向とする第1の水晶
板21において複屈折する。しかし、第1の水晶
板21の分離方向と単位光束24の偏光方向とが
一致するため、第18図A中に図示する如く光線
252のみが第1の水晶板21より出力され、実
質的に複屈折の効果はない。このため、第18図
A中に図示する如く色ビートは何等改善されずこ
の点は上記した光学フイルタ30と同様である。
は、まず、走査方向を分離方向とする第1の水晶
板21において複屈折する。しかし、第1の水晶
板21の分離方向と単位光束24の偏光方向とが
一致するため、第18図A中に図示する如く光線
252のみが第1の水晶板21より出力され、実
質的に複屈折の効果はない。このため、第18図
A中に図示する如く色ビートは何等改善されずこ
の点は上記した光学フイルタ30と同様である。
そして、第1の水晶板21を通過した光線25
2は、第2の水晶板22で分離されて第18図B
と図示する如く光線252と光線254とになるの
で、この第2の水晶板22の分離距離を適当に設
定することにより、コントラスト零ライン29を
第16図Bに図示する如く色ビート3の中心を通
過させ、色ビート3の軽減を図ることができ、こ
の点についても上記した光学フイルタ30と同様
である。
2は、第2の水晶板22で分離されて第18図B
と図示する如く光線252と光線254とになるの
で、この第2の水晶板22の分離距離を適当に設
定することにより、コントラスト零ライン29を
第16図Bに図示する如く色ビート3の中心を通
過させ、色ビート3の軽減を図ることができ、こ
の点についても上記した光学フイルタ30と同様
である。
しかしながら、本発明の要旨に係る第3の水晶
板23は走査方向と同一方向を分離方向とするた
め、上記した光学フイルタ30中の垂直方向分離
水晶板33とは構成は勿論のことその作用におい
ても全く異なるものである。
板23は走査方向と同一方向を分離方向とするた
め、上記した光学フイルタ30中の垂直方向分離
水晶板33とは構成は勿論のことその作用におい
ても全く異なるものである。
即ち、第2の水晶板22を通過した光線252
と光線254とは第3の水晶板23にて分離され
て第18Cに図示する如く光線252、光線25
4、光線256、光線258となるので、この第3
の水晶板23の分離距離を適当に設定し、コント
ラスト零ライン26を第16図Cに図示する如く
色ビート3,4の中心を通過させ、色ビート3,
4の軽減を同時に行なつている。
と光線254とは第3の水晶板23にて分離され
て第18Cに図示する如く光線252、光線25
4、光線256、光線258となるので、この第3
の水晶板23の分離距離を適当に設定し、コント
ラスト零ライン26を第16図Cに図示する如く
色ビート3,4の中心を通過させ、色ビート3,
4の軽減を同時に行なつている。
従つて、この光学フイルタ20によれば、最大
の色ビート3はコントラスト零ライン29のみた
らずコントラスト零ライン26でも軽減すること
ができ、色ビート3を完全に除去できる。
の色ビート3はコントラスト零ライン29のみた
らずコントラスト零ライン26でも軽減すること
ができ、色ビート3を完全に除去できる。
但し、コントラスト零ライン29はそのライン
上の空間周波数成分が低減されるため、解像度が
不必要に劣化する。そこで、解像度を優先させて
第2の水晶板22の分離距離を設定すると、コン
トラスト零ライン29は第20図に図示する如く
コントラスト零ライン27となる。
上の空間周波数成分が低減されるため、解像度が
不必要に劣化する。そこで、解像度を優先させて
第2の水晶板22の分離距離を設定すると、コン
トラスト零ライン29は第20図に図示する如く
コントラスト零ライン27となる。
即ち、最大の色ビート3までの解像度を全方向
に対して有するように設定し、且つ、色ビート3
を最も軽減するには、同図に点線で示した1/4円
Rと接するようにコントラスト零ライン29を設
定すれば良く、この結果、コントラスト零ライン
29は色ビート3を通過しないコントラスト零ラ
イン29となる。
に対して有するように設定し、且つ、色ビート3
を最も軽減するには、同図に点線で示した1/4円
Rと接するようにコントラスト零ライン29を設
定すれば良く、この結果、コントラスト零ライン
29は色ビート3を通過しないコントラスト零ラ
イン29となる。
従つて、光学フイルタ20を用いて解像度を優
先させた分離距離を設定すると、第2の水晶板2
2によつては色ビート3,4を直接軽減すること
ができないものの、本発明の要旨に係る第3の水
晶板23により、従来の光学フイルタ30で軽減
できなかつた最大の色ビート3及びこれに続く色
ビート4を軽減除去できる。
先させた分離距離を設定すると、第2の水晶板2
2によつては色ビート3,4を直接軽減すること
ができないものの、本発明の要旨に係る第3の水
晶板23により、従来の光学フイルタ30で軽減
できなかつた最大の色ビート3及びこれに続く色
ビート4を軽減除去できる。
尚、本発明は上記の実施例に限るものではな
く、第2の水晶板22の厚さt2及び第3の水晶板
23の厚さt3を、色フイルタ1サイクルピツチPf
の1/2よりも小さく1サイクルピツチPfの1/4より
も大きい範囲内の適当な寸法に定めた構成とし得
る。例えば、第2の水晶板22の厚さt2を上記実
施例の場合より薄くし、第3の水晶板23の厚さ
t3を上記実施例の場合より厚くしてもt3=t1とし
てもよい。第2の水晶板22のコントラスト零ラ
インは第6図中例えば27Aで示すように水平空
間周波数fH1 *の2倍の水平空間周波数2fH1 *と交差
するラインとなり、第3の水晶23のコントラス
ト零ラインは28Aで示すように第1の水晶板2
1のコントラスト零ライン26と一致する。この
ようなコントラスト零ライン27Aを有する第2
の水晶板22の走査方向のMTF特性は、第7図
中二点鎖線の曲線Aで示す如くになり、コント
ラスト零ライン28Aを有する第3の水晶板23
の走査方向のMTF特性は、曲線と一致する曲
線Aで示す如くになる。この光学フイルタの走
査方向のMTF特性は、第7図中実線の曲線A
で示す如くになる。この光学フイルタによれば、
強力なフイルタ効果が色ビート3,5に対して作
用するため、色ビート3及び4は上記の光学フイ
ルタに比べてより完全に除去され、色ビート5も
上記の光学フイルタに比べてより効果的に軽減さ
れる。
く、第2の水晶板22の厚さt2及び第3の水晶板
23の厚さt3を、色フイルタ1サイクルピツチPf
の1/2よりも小さく1サイクルピツチPfの1/4より
も大きい範囲内の適当な寸法に定めた構成とし得
る。例えば、第2の水晶板22の厚さt2を上記実
施例の場合より薄くし、第3の水晶板23の厚さ
t3を上記実施例の場合より厚くしてもt3=t1とし
てもよい。第2の水晶板22のコントラスト零ラ
インは第6図中例えば27Aで示すように水平空
間周波数fH1 *の2倍の水平空間周波数2fH1 *と交差
するラインとなり、第3の水晶23のコントラス
ト零ラインは28Aで示すように第1の水晶板2
1のコントラスト零ライン26と一致する。この
ようなコントラスト零ライン27Aを有する第2
の水晶板22の走査方向のMTF特性は、第7図
中二点鎖線の曲線Aで示す如くになり、コント
ラスト零ライン28Aを有する第3の水晶板23
の走査方向のMTF特性は、曲線と一致する曲
線Aで示す如くになる。この光学フイルタの走
査方向のMTF特性は、第7図中実線の曲線A
で示す如くになる。この光学フイルタによれば、
強力なフイルタ効果が色ビート3,5に対して作
用するため、色ビート3及び4は上記の光学フイ
ルタに比べてより完全に除去され、色ビート5も
上記の光学フイルタに比べてより効果的に軽減さ
れる。
なお、上記の光学フイルタにおいて、第3図中
光線255,257が夫々光線252,254と一致
し、単位光束は6つの光線に分離される。
光線255,257が夫々光線252,254と一致
し、単位光束は6つの光線に分離される。
また、第1及び第2の水晶板21,23の並び
の順番は上記に限定されるものではなく、逆でも
同様のMTF特性が得られるのは勿論である。即
ち、第1乃至第3の水晶板21,22,23の並
びの順番は、第2の水晶板22が中央であればよ
い。
の順番は上記に限定されるものではなく、逆でも
同様のMTF特性が得られるのは勿論である。即
ち、第1乃至第3の水晶板21,22,23の並
びの順番は、第2の水晶板22が中央であればよ
い。
発明の効果
上述の如く、本発明になる光学フイルタによれ
ば、第1の走査方向分離複屈折板と45度方向分離
複屈折板と、第2の走査方向分離複屈折板とを重
ね合わせてなり、且つ第1の走査方向分離複屈折
板の厚さをこれによる分離距離が色フイルタの1
サイクルピツチの1/2に相当する寸法、45度方向
分離複屈折板及び第2の走査方向分離複屈折板の
厚さを夫々色フイルタの1サイクルピツチの1/2
乃至1/4に相当する寸法となるように定めてなる
構成であるため、走査方向に表われる主要な色ビ
ートに対しては、第1、第2の走査方向分離複屈
折板が二重に作用し、場合によつては45度方向分
離複屈折が加えて作用して計三重に作用し、然し
て上記の主要な色ビートを略完全に除去すること
が出来、また45度方向分離複屈折板が走査方向に
表われれるその他の色ビートを軽減すると共に走
査方向垂直方向に表われる色ビートを軽減し、然
して特に固体撮像素子に適用した場合に、走査方
向に表われる色ビートは略完全に、走査垂直方向
に表われる色ビートは十分に軽減することが出
来、固体撮像素子に好適であるという特長を有す
る。
ば、第1の走査方向分離複屈折板と45度方向分離
複屈折板と、第2の走査方向分離複屈折板とを重
ね合わせてなり、且つ第1の走査方向分離複屈折
板の厚さをこれによる分離距離が色フイルタの1
サイクルピツチの1/2に相当する寸法、45度方向
分離複屈折板及び第2の走査方向分離複屈折板の
厚さを夫々色フイルタの1サイクルピツチの1/2
乃至1/4に相当する寸法となるように定めてなる
構成であるため、走査方向に表われる主要な色ビ
ートに対しては、第1、第2の走査方向分離複屈
折板が二重に作用し、場合によつては45度方向分
離複屈折が加えて作用して計三重に作用し、然し
て上記の主要な色ビートを略完全に除去すること
が出来、また45度方向分離複屈折板が走査方向に
表われれるその他の色ビートを軽減すると共に走
査方向垂直方向に表われる色ビートを軽減し、然
して特に固体撮像素子に適用した場合に、走査方
向に表われる色ビートは略完全に、走査垂直方向
に表われる色ビートは十分に軽減することが出
来、固体撮像素子に好適であるという特長を有す
る。
また、更に、走査方向と同一方向の直線偏光が
入射した場合においても第2の走査方向分離複屈
折板を有するため、解像度を不必要に劣化させる
ことなく最大の色ビート及びこれに続く色ビート
を軽減除去できるという効果があり、例えば、水
面を背景として撮像し直線偏光が入射する場合に
おいても色ビートを軽減除去できるという効果が
ある。
入射した場合においても第2の走査方向分離複屈
折板を有するため、解像度を不必要に劣化させる
ことなく最大の色ビート及びこれに続く色ビート
を軽減除去できるという効果があり、例えば、水
面を背景として撮像し直線偏光が入射する場合に
おいても色ビートを軽減除去できるという効果が
ある。
第1図は本発明になる光学フイルタの一実施例
の構成を示す斜視図、第2図は第1図の光学フイ
ルタを構成する各水晶板の光線分離方向を示す
図、第3図は第1図の光学フイルタによる光線分
離の状態を示す図、第4図は第1図の光学フイル
タの特性をゾーンプレートを撮像した画面上にコ
ントラスト零ラインを描いて示す図、第5図は第
1図の光学フイルタのMTF特性を示す図、第6
図は本発明の別の実施例である光学フイルタの特
性を示す第4図に対応する図、第7図はこの光学
フイルタのMTF特性を示す図、第8図は固体撮
像素子の1例を色フイルタと併せて示す分解斜視
図、第9図は第8図の固体撮像素子によりゾーン
プレートを撮像したときに受像管に表われる色ビ
ートの発生状況を示す図、第10図は従来の光学
フイルタの1例の構成を示す斜視図、第11図は
この光学フイルタ10を構成する各水晶板の光線
分離方向を示す図、第12図はこの光学フイルタ
10による光線分離状態を示す図、第13図は従
来の光学フイルタの他の例の構成を示す斜視図、
第14図はこの光学フイルタ30を構成する各水
晶板の光線分離方向を示す図、第15図はこの光
学フイルタ30による直線偏光の光線分離状態を
示す図、第16図はこの光学フイルタ30による
直線偏光の色ビートの改善状況を示す図、第17
図はこの光学フイルタ30により解像度を考慮し
た直線偏光の色ビートの改善状況を示す図、第1
8図は本発明になる光学フイルタ20による直線
偏光の光線分離状態を示す図、第19図はこの光
学フイルタ20による直線偏光の色ビートの改善
状況を示す図、第20図はこの光学フイルタ20
により解像度を考慮した直線偏光の色ビートの改
善状況を示す図である。 1……固体撮像素子、2……色フイルタ、3〜
7……色ビート、20……光学フイルタ、21…
…第1の水晶板、22……第2の水晶板、23…
…第3の水晶板、24……単位光束、251〜2
58,351〜354……光線、26,27,27
A,28,28A,29,37,37′,38,
38′……コントラスト零ライン。
の構成を示す斜視図、第2図は第1図の光学フイ
ルタを構成する各水晶板の光線分離方向を示す
図、第3図は第1図の光学フイルタによる光線分
離の状態を示す図、第4図は第1図の光学フイル
タの特性をゾーンプレートを撮像した画面上にコ
ントラスト零ラインを描いて示す図、第5図は第
1図の光学フイルタのMTF特性を示す図、第6
図は本発明の別の実施例である光学フイルタの特
性を示す第4図に対応する図、第7図はこの光学
フイルタのMTF特性を示す図、第8図は固体撮
像素子の1例を色フイルタと併せて示す分解斜視
図、第9図は第8図の固体撮像素子によりゾーン
プレートを撮像したときに受像管に表われる色ビ
ートの発生状況を示す図、第10図は従来の光学
フイルタの1例の構成を示す斜視図、第11図は
この光学フイルタ10を構成する各水晶板の光線
分離方向を示す図、第12図はこの光学フイルタ
10による光線分離状態を示す図、第13図は従
来の光学フイルタの他の例の構成を示す斜視図、
第14図はこの光学フイルタ30を構成する各水
晶板の光線分離方向を示す図、第15図はこの光
学フイルタ30による直線偏光の光線分離状態を
示す図、第16図はこの光学フイルタ30による
直線偏光の色ビートの改善状況を示す図、第17
図はこの光学フイルタ30により解像度を考慮し
た直線偏光の色ビートの改善状況を示す図、第1
8図は本発明になる光学フイルタ20による直線
偏光の光線分離状態を示す図、第19図はこの光
学フイルタ20による直線偏光の色ビートの改善
状況を示す図、第20図はこの光学フイルタ20
により解像度を考慮した直線偏光の色ビートの改
善状況を示す図である。 1……固体撮像素子、2……色フイルタ、3〜
7……色ビート、20……光学フイルタ、21…
…第1の水晶板、22……第2の水晶板、23…
…第3の水晶板、24……単位光束、251〜2
58,351〜354……光線、26,27,27
A,28,28A,29,37,37′,38,
38′……コントラスト零ライン。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 撮像素子の前側に色フイルタと共に配される
光学フイルタにおいて、 該撮像素子における走査方向と同一方向が分離
方向であり、該色フイルタの1サイクルピツチの
略1/2に相当する分離距離を有する第1の走査方
向分離複屈折透明板と、 上記走査方向に対して45度傾斜した方向が分離
方向であり、該色フイルタの1サイクルピツチの
1/2乃至1/4に相当する分離距離を有する45度方向
分離複屈折透明板と、 上記走査方向と同一方向が分離方向であり、該
色フイルタの1サイクルピツチの1/2乃至1/4に相
当する分離距離を有する第2の走査方向分離複屈
折透明板とを有する光学フイルタであつて、 該45度方向分離複屈折透明板を中央に配して該
第1、第2の走査方向分離複屈折透明板を夫々重
ね合わせてなることを特徴とする光学フイルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60101758A JPS61260788A (ja) | 1985-05-14 | 1985-05-14 | 光学フイルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60101758A JPS61260788A (ja) | 1985-05-14 | 1985-05-14 | 光学フイルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61260788A JPS61260788A (ja) | 1986-11-18 |
JPH0567921B2 true JPH0567921B2 (ja) | 1993-09-27 |
Family
ID=14309130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60101758A Granted JPS61260788A (ja) | 1985-05-14 | 1985-05-14 | 光学フイルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61260788A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5975222A (ja) * | 1982-10-22 | 1984-04-27 | Victor Co Of Japan Ltd | 光学フイルタ |
-
1985
- 1985-05-14 JP JP60101758A patent/JPS61260788A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5975222A (ja) * | 1982-10-22 | 1984-04-27 | Victor Co Of Japan Ltd | 光学フイルタ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61260788A (ja) | 1986-11-18 |
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