JPH0567499B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、輸液バツグ等に対するバツグ自動
半折装置に関し、より詳しくは輸液等が収納され
た後のバツグを梱包するのに嵩低くなるよう搬送
過程中で自動的に半折されるようにした装置に関
する。

〈従来の技術〉 従来より輸液バツグ等のバツグは内容物である
輸液等を収容した後、ピンホールテスター
（ALT装置）にてバツグの正常性をテストした
後、包装機へと搬送されるのであるが、バツグは
広げたままであると、段ボール包装の強度を増す
補強板を大きくせねばならず、また口栓部等が出
張つてスタツク時および外装内にガス充填して複
数を封入する際には却つて嵩張るので、輸送上嵩
低くするために半折する必要が生ずる。しかし口
栓部等があつて半折りが難しいので従来は搬送過
程中に作業者によつて半折させていたか、コンベ
アどうしの間へプツシヤー或いはこれに類するも
ので、強くバツグ内へ押し込んで半折していた
が、バツグへ強く当たる場合があり、好ましくな
かつた。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら最近ではピンホールテスターが毎
分38バツグというスピーデイな処理であるため上
記作業者による作業が非常に疲れるのみか、コン
ベアスピードとの関係上危険性も高い作業とな
る。

そのため、バツグ半折作業の自動化が要求され
る処であつた。

〈発明の目的〉 この発明は上記問題点を解消してバツグの自動
半折を可能にした装置を提供することを目的とし
ている。

〈問題点を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、この発明の輸液バツ
グ等に対するバツグ自動半折装置は、バツグの受
渡しコンベアと、受取りコンベアとを搬送過程中
にバツグ垂下のための間隔をあけて装備し、受渡
しコンベアの終端付近と、受取りコンベア上方と
の間を進退できる受取り部材をメインシリンダ機
構に装備し、受取り部材は内方を空間にしたアン
グル材と、バツグ進行方向に対して両側方からサ
ブシリンダ機構にて進退自在にしてあるピン状の
支吊部材とからなり、さらに上記受取りコンベア
は受取り部材で受取つたバツグが進行中に半折で
きるよう受渡しコンベアより低位置に段差をつけ
て後続させてあることを特徴としている。

〈作用〉 上記の構成による輸液バツグ等に対するバツグ
自動半折装置によると、バツグの受渡しコンベア
から受取り部材のアングル材両側方から進出した
支吊部材のところでバツグを受取り、受取り部材
が受取りコンベア側へバツグを進行させる際、バ
ツグの自重による垂下作用と、受渡しコンベアよ
りも低位置に段差をつけて後続している受取りコ
ンベアに沿う作用とによつて半折され、半折後、
支吊部材をバツグから離脱して包装機側へと半折
状態で搬送させることになる。

〈実施例〉 次いで、この発明の実施例について図を参照し
ながら以下に説明する。

１０はピンホールテスターを経た輸液バツグ等
のバツグ１を搬送する受渡しコンベア、２０は受
渡しコンベア１０からのバツグ１を包装機（図示
せず）側へ搬送するためやや傾斜させてある受取
りコンベアである。

１１は光電管機構等によるバツグ検出スイツ
チ、３０はメインシリンダで装置の機枠にて受取
りコンベア２０の上方位置に装備されてある。４
０はメインシリンダ３０にて受渡しコンベア１０
の終端付近と受取りコンベア２０上方との間を進
退できる受取り部材であり、この受取り部材４０
は横倒しコ字状の内方を空間にしたアングル材４
１と、側方からサブシリンダ４２，４２にて進退
自在にしてあるピン状の支吊部材４３，４３とか
らなつている。

また上記した受取りコンベア２０は、受取り部
材４０で受取つたバツグ１が進行中に半折できる
よう受渡しコンベア１０より低位置に段差をつけ
て後続装備させてあり、受渡しコンベア１０と受
取りコンベア２０との間隔は各コンベアスピード
にもよるが、例えば90mm等若干の隔差を設けてあ
り、受渡しコンベア１０の方が、受取りコンベア
２０よりも速くしてバツグ１を受取り部材４０へ
早送りできるようにしてある。

上記装置によると、先ずピンホールテスターを
経て口栓部側を後部にして搬送されてきたバツグ
１は受渡しコンベア１０へと至る。受渡しコンベ
ア１０の終端付近では、メインシリンダ３０の作
動にて受渡しコンベア１０の終端付近へ受取り部
材４０は進出していて、支吊部材４３，４３も進
出しているバツグ待機状態にある（第１図Ａ）。

次にバツグ１は受渡しコンベア１０で受取り部
材４０へと送られ、支吊部材４３，４３にてバツ
グ１の中央付近を支えた状態になり（第１図Ｂ）、
バツグ１の後端位置通過をバツグ検知スイツチ１
１で検知すると、メインシリンダ３０の作動にて
受取り部材４０はバツグ１を受取りコンベア２０
側ヘと移行させることになる。この際、バツグ１
はその自重による垂下作用と、受渡しコンベア１
０よりも低位置に段差をつけて装備してある受取
りコンベア２０に当接しながら沿う作用とによつ
て半折されることになる（第１図Ｃ）。

半折後は、支吊部材４３，４３をサブシリンダ
４２，４２の作動にて後退させ、バツグ１の半折
位置から抜脱させ、受取りコンベア２０上へバツ
グ１を落下させ包装機側へと搬送させる（第１図
Ｄ）。

上記のごときバツグ１の半折受取り終了後に
は、メインシリンダ３０の作動にて受取り部材４
０を受渡しコンベア１０側へ進出させると共にサ
ブリンダ４２，４２にて支吊部材４３，４３も進
出させ後続製品の受取り準備に入ることになる。

なお、バツグ１を半折させる際、半折方向へエ
アー吹付けを行なうこともでき、このエアー吹付
けにて半折の方向付けと、バツグおよびその近辺
の塵埃等を放散するとともにバツグ表面の印刷乾
燥にも役立つことになり好都合となる。

〈発明の効果〉 以上のように、この発明装置によると、受渡し
コンベアおよび受取りコンベアと、さらにはバツ
グ支吊部材を有する受取り部材とからなる簡単な
装置にてバツグの自動半折を行い得るほか、バツ
グにできる丈無理をかけることなく自動半折が可
能となり、非常にスピーデイーなピンホールテス
ター通過後のバツグ搬送にも対応でき、作業の安
全性を省力化が実現できることになる。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の実施例を示しており、第１図Ａ
〜Ｄは作用時の概要側面図、第２図は要部の斜視
図である。 １……バツグ、１０……受渡しコンベア、２０
……受取りコンベア、３０……メインシリンダ、
４０……受取り部材、４２，４２……サブシリン
ダ、４３，４３……支吊部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ バツグの受渡しコンベアと、受取りコンベア
   とを搬送過程中にバツグ垂下のための間隔をあけ
   て装備し、受渡しコンベアの終端付近と、受取り
   コンベア上方との間を進退できる受取り部材をメ
   インシリンダ機構に装備し、受取り部材は内方を
   空間にしたアングル材とバツグ進行方向に対して
   両側方からサブシリンダ機構にて進退自在にして
   あるピン状の支吊部材とからなり、さらに上記受
   取りコンベアは受取り部材で受取つたバツグが進
   行中に半折できるよう受渡しコンベアより低位置
   に段差をつけて後続させてあることを特徴とする
   輸液バツグ等に対するバツグ自動半折装置。