JPH0567488A - スパークプラグ - Google Patents
スパークプラグInfo
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- JPH0567488A JPH0567488A JP22793191A JP22793191A JPH0567488A JP H0567488 A JPH0567488 A JP H0567488A JP 22793191 A JP22793191 A JP 22793191A JP 22793191 A JP22793191 A JP 22793191A JP H0567488 A JPH0567488 A JP H0567488A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 中心電極の先端部に溶接した貴金属チップの
熱引きの向上と、貴金属チップの溶接強度の向上とが同
時に達成できるスパークプラグの提供。 【構成】 純ＮｉまたはＮｉ合金製外層４１と、該外層
の中心部に埋設されたＣｕまたはＡｇを主体とする良熱
伝導性金属製中間層４２と、該中間層の中心部に配され
た純Ｎｉ、Ｎｉ合金または純Ｆｅ製芯４３とからなる３
層材４０の先端に貴金属チップ５を溶接してなる中心電
極４を備える。望ましくは、貴金属チップ５は、０．１
〜１５．０重量％の稀土類金属酸化物と、イリジウム、
またはルテニウムのいずれか１つ以上の残余との焼結体
からなる。
熱引きの向上と、貴金属チップの溶接強度の向上とが同
時に達成できるスパークプラグの提供。 【構成】 純ＮｉまたはＮｉ合金製外層４１と、該外層
の中心部に埋設されたＣｕまたはＡｇを主体とする良熱
伝導性金属製中間層４２と、該中間層の中心部に配され
た純Ｎｉ、Ｎｉ合金または純Ｆｅ製芯４３とからなる３
層材４０の先端に貴金属チップ５を溶接してなる中心電
極４を備える。望ましくは、貴金属チップ５は、０．１
〜１５．０重量％の稀土類金属酸化物と、イリジウム、
またはルテニウムのいずれか１つ以上の残余との焼結体
からなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、中心電極の先端に貴
金属チップを溶接したスパークプラグに関する。
金属チップを溶接したスパークプラグに関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車エンジンなどのガソリン機関で
は、耐火花消耗性向上のため電極先端に白金（Ｐｔ）合
金など貴金属チップを溶接したスパークプラグが使用さ
れている。このスパークプラグは、ニッケル（Ｎｉ）合
金製母材（外層）に熱電導性に優れた銅（Ｃｕ）芯を埋
設した２層材を使用し、母材の先端に貴金属チップを溶
接した中心電極を有する。
は、耐火花消耗性向上のため電極先端に白金（Ｐｔ）合
金など貴金属チップを溶接したスパークプラグが使用さ
れている。このスパークプラグは、ニッケル（Ｎｉ）合
金製母材（外層）に熱電導性に優れた銅（Ｃｕ）芯を埋
設した２層材を使用し、母材の先端に貴金属チップを溶
接した中心電極を有する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記スパーク
プラグは、貴金属チップ溶接面とＣｕ芯との間に熱伝導
性の悪い母材層が０．５ｍｍ以上の厚さで介在してい
た。このため、燃焼室に露出した貴金属チップ表面から
受ける熱を、Ｃｕ芯を介して中心電極の後端側に逃が
す、いわゆる熱引きが十分でない欠点があった。この結
果、特に高速、高負荷運転では貴金属チップが過昇温
し、貴金属チップの消耗や、溶接面付近のひび割れなど
が生じ易く、耐久性向上の妨げとなっていた。また貴金
属チップをＣｕ芯に近接させて溶接すれば、熱引きは向
上できるが、Ｃｕ芯先端部を被覆するＮｉ合金層が薄く
なり、溶接強度が低下し易いとともに、Ｎｉ合金製母材
とＣｕ芯との熱膨張差により貴金属チップに熱応力が加
わる。これにより、貴金属チップの剥離が生じ易いとと
もに、Ｃｕ芯の先端に冷熱サイクリックによる空洞がで
きたり、Ｎｉ合金製母材の薄肉部にクラックが生じ易
い。さらに、Ｐｔは高価であるため安価なイリジウム
（Ｉｒ）またはルテニウム（Ｒｕ）を用いれば安価に製
造できるが、Ｉｒは９００〜１０００℃の高温において
酸化揮発し易い欠点がある。この発明の目的は、貴金属
チップの熱引きの向上と、貴金属チップの溶接強度の向
上とが同時に達成できるとともに、上記Ｃｕ芯先端の空
洞の発生やＮｉ合金製母材のクラックの発生が防止でき
るスパークプラグの提供にある。請求項２に記載の発明
の目的は、Ｉｒ又はＲｕを主体とするサーメット製チッ
プを用い、これら金属の高温酸化揮発による消耗が効果
的に防止でき、これにより安価で耐久性の向上したスパ
ークプラグの提供にある。
プラグは、貴金属チップ溶接面とＣｕ芯との間に熱伝導
性の悪い母材層が０．５ｍｍ以上の厚さで介在してい
た。このため、燃焼室に露出した貴金属チップ表面から
受ける熱を、Ｃｕ芯を介して中心電極の後端側に逃が
す、いわゆる熱引きが十分でない欠点があった。この結
果、特に高速、高負荷運転では貴金属チップが過昇温
し、貴金属チップの消耗や、溶接面付近のひび割れなど
が生じ易く、耐久性向上の妨げとなっていた。また貴金
属チップをＣｕ芯に近接させて溶接すれば、熱引きは向
上できるが、Ｃｕ芯先端部を被覆するＮｉ合金層が薄く
なり、溶接強度が低下し易いとともに、Ｎｉ合金製母材
とＣｕ芯との熱膨張差により貴金属チップに熱応力が加
わる。これにより、貴金属チップの剥離が生じ易いとと
もに、Ｃｕ芯の先端に冷熱サイクリックによる空洞がで
きたり、Ｎｉ合金製母材の薄肉部にクラックが生じ易
い。さらに、Ｐｔは高価であるため安価なイリジウム
（Ｉｒ）またはルテニウム（Ｒｕ）を用いれば安価に製
造できるが、Ｉｒは９００〜１０００℃の高温において
酸化揮発し易い欠点がある。この発明の目的は、貴金属
チップの熱引きの向上と、貴金属チップの溶接強度の向
上とが同時に達成できるとともに、上記Ｃｕ芯先端の空
洞の発生やＮｉ合金製母材のクラックの発生が防止でき
るスパークプラグの提供にある。請求項２に記載の発明
の目的は、Ｉｒ又はＲｕを主体とするサーメット製チッ
プを用い、これら金属の高温酸化揮発による消耗が効果
的に防止でき、これにより安価で耐久性の向上したスパ
ークプラグの提供にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この発明のスパークプラ
グは、純ＮｉまたはＮｉ合金製外層と、該外層の中心部
に埋設されたＣｕまたはＡｇを主体とする良熱伝導性金
属製中間層と、該中間層の中心部に配された純Ｎｉ、Ｎ
ｉ合金または純Ｆｅ製芯とからなる３層材の先端に貴金
属チップを溶接してなる中心電極を備える。請求項２に
記載のスパークプラグは、貴金属チップが、０．１〜１
５．０重量％の稀土類金属酸化物と、イリジウムまたは
ルテニウムのいずれか１つ以上の残余との焼結体からな
る。
グは、純ＮｉまたはＮｉ合金製外層と、該外層の中心部
に埋設されたＣｕまたはＡｇを主体とする良熱伝導性金
属製中間層と、該中間層の中心部に配された純Ｎｉ、Ｎ
ｉ合金または純Ｆｅ製芯とからなる３層材の先端に貴金
属チップを溶接してなる中心電極を備える。請求項２に
記載のスパークプラグは、貴金属チップが、０．１〜１
５．０重量％の稀土類金属酸化物と、イリジウムまたは
ルテニウムのいずれか１つ以上の残余との焼結体からな
る。
【０００５】
【発明の作用、効果】この発明のスパークプラグでは、
貴金属チップは良熱伝導性中間層に近接しているので、
燃焼室に露出したチップ表面からの受熱は該中間層を介
して迅速に後方に伝達され、チップは低温に保たれる。
また中心電極の中心に外層と熱膨張率が同一または近似
した芯を有し、チップは少なくともこれら外層および芯
の双方に溶接できるので、低温と高温との繰り返しによ
る熱応力は緩和され、剥離は防止される。これらによ
り、Ｃｕ芯先端の空洞の発生やＮｉ合金製母材のクラッ
クの発生が防止できる。請求項２に記載の発明では、Ｉ
ｒ又はＲｕと、稀土類金属酸化物とを焼結してサーメッ
トとし、Ｉｒの粒界を稀土類酸化物で被覆する。これに
よりＩｒ等と酸素との接触を阻止してＩｒ等の酸化揮発
を防止している。この結果、消耗による火花放電間隙の
拡大が少なく、安価で耐久性に優れたスパークプラグが
得られる。
貴金属チップは良熱伝導性中間層に近接しているので、
燃焼室に露出したチップ表面からの受熱は該中間層を介
して迅速に後方に伝達され、チップは低温に保たれる。
また中心電極の中心に外層と熱膨張率が同一または近似
した芯を有し、チップは少なくともこれら外層および芯
の双方に溶接できるので、低温と高温との繰り返しによ
る熱応力は緩和され、剥離は防止される。これらによ
り、Ｃｕ芯先端の空洞の発生やＮｉ合金製母材のクラッ
クの発生が防止できる。請求項２に記載の発明では、Ｉ
ｒ又はＲｕと、稀土類金属酸化物とを焼結してサーメッ
トとし、Ｉｒの粒界を稀土類酸化物で被覆する。これに
よりＩｒ等と酸素との接触を阻止してＩｒ等の酸化揮発
を防止している。この結果、消耗による火花放電間隙の
拡大が少なく、安価で耐久性に優れたスパークプラグが
得られる。
【０００６】
【実施例】図１は、この発明にかかるスパークプラグを
示す。このスパークプラグは、先端面にＬ字形の外側電
極１１が溶接された筒状の主体金具１内に、軸穴２１付
き絶縁碍子２を嵌め込んでいる。絶縁碍子２は、主体金
具内周に設けた段座１２にパッキン１３を介して絶縁碍
子２の座面２２を係止し、主体金具頭部１４をかしめる
ことにより固定されている。前記軸穴２１には、先端側
に中心電極４が挿入され、その先端部４Ａが絶縁碍子２
の先端より突出し、後端鍔部４Ｂが軸穴２１の段部に当
接している。軸穴２１の後端側には、導電性ガラスシー
ル３１に挟まれたモノシリック抵抗体３２を備えた中軸
３が加熱封着されている。
示す。このスパークプラグは、先端面にＬ字形の外側電
極１１が溶接された筒状の主体金具１内に、軸穴２１付
き絶縁碍子２を嵌め込んでいる。絶縁碍子２は、主体金
具内周に設けた段座１２にパッキン１３を介して絶縁碍
子２の座面２２を係止し、主体金具頭部１４をかしめる
ことにより固定されている。前記軸穴２１には、先端側
に中心電極４が挿入され、その先端部４Ａが絶縁碍子２
の先端より突出し、後端鍔部４Ｂが軸穴２１の段部に当
接している。軸穴２１の後端側には、導電性ガラスシー
ル３１に挟まれたモノシリック抵抗体３２を備えた中軸
３が加熱封着されている。
【０００７】中心電極４は、図２に示すごとく、先端が
径小となっている円柱状を呈し、１５．０重量％のＣ
ｒ、８．０重量％の鉄（Ｆｅ）を含むＮｉ合金製の外層
４１、該外層４１に埋め込まれたＣｕ又は銀（Ａｇ）を
主体とする良熱伝導金属製の中間層４２、および該中間
層４２の中心に埋設された純Ｎｉ、純ＦｅまたはＮｉ合
金材料製の芯４３とからなる３層材４０の先端に、貴金
属チップ５を溶接してなる。なお外層４１と芯４３と
は、軸方向の熱膨張率が近似していればよい。
径小となっている円柱状を呈し、１５．０重量％のＣ
ｒ、８．０重量％の鉄（Ｆｅ）を含むＮｉ合金製の外層
４１、該外層４１に埋め込まれたＣｕ又は銀（Ａｇ）を
主体とする良熱伝導金属製の中間層４２、および該中間
層４２の中心に埋設された純Ｎｉ、純ＦｅまたはＮｉ合
金材料製の芯４３とからなる３層材４０の先端に、貴金
属チップ５を溶接してなる。なお外層４１と芯４３と
は、軸方向の熱膨張率が近似していればよい。
【０００８】チップ５は、この実施例では、外層４１の
先端面の中心に設けられ、中間層４２および芯４３の先
端に達する小穴４４に、チップの基部５１が嵌め込ま
れ、該基部５１と外層４１との嵌合面（接合面）５Ａを
全周にわたって溶接し、チップ端面５２は前記中間層４
２および芯４３の先端と接触している。なお、チップ５
を小穴４４に当てがい、抵抗溶接５Ｂしたのち、前記嵌
合面５Ａをレーザー溶接すると、溶接強度が増大できる
とともに、チップ５と中間層４２との接合度合いが増
し、熱引きが最も良好となる。
先端面の中心に設けられ、中間層４２および芯４３の先
端に達する小穴４４に、チップの基部５１が嵌め込ま
れ、該基部５１と外層４１との嵌合面（接合面）５Ａを
全周にわたって溶接し、チップ端面５２は前記中間層４
２および芯４３の先端と接触している。なお、チップ５
を小穴４４に当てがい、抵抗溶接５Ｂしたのち、前記嵌
合面５Ａをレーザー溶接すると、溶接強度が増大できる
とともに、チップ５と中間層４２との接合度合いが増
し、熱引きが最も良好となる。
【０００９】チップ５は、Ｉｒの粉末８５．０重量％
と、稀土類金属酸化物であるイットリア（ Ｙ2 ０3 ）
の粉末１５．０重量％とを焼結した焼結体からなり、円
柱状を呈する。この焼結体は、Ｉｒの粒界にイットリア
が入り込んだサーメットとなっている。イットリアの添
加量は、０．１〜１５．０重量％であることが必要であ
り、望ましくは５．０〜１０．０重量％の範囲が良い。
またイットリアの他にトリア（ＴｈＯ2 ）、酸化ランタ
ン（Ｌａ2 Ｏ3 ）など他の稀土類金属酸化物を用いるこ
とも可能である。
と、稀土類金属酸化物であるイットリア（ Ｙ2 ０3 ）
の粉末１５．０重量％とを焼結した焼結体からなり、円
柱状を呈する。この焼結体は、Ｉｒの粒界にイットリア
が入り込んだサーメットとなっている。イットリアの添
加量は、０．１〜１５．０重量％であることが必要であ
り、望ましくは５．０〜１０．０重量％の範囲が良い。
またイットリアの他にトリア（ＴｈＯ2 ）、酸化ランタ
ン（Ｌａ2 Ｏ3 ）など他の稀土類金属酸化物を用いるこ
とも可能である。
【００１０】稀土類金属酸化物の含有量は、図３に示す
実験データから証明されるように、０．１重量％以下で
あると、９００〜１０００℃におけるＩｒの酸化揮発の
抑止効果がほどんど生じない。また１５．０重量％を越
えると耐熱衝撃性が低下し、後記する溶接時にひび割れ
の発生が増大する。またＩｒに他の金属として、Ｒｕを
用いることができ、さらにはこれら双方を含む３元系と
してもよく、この場合においても稀土類金属酸化物の添
加割合は上記範囲内にあることが必要である。
実験データから証明されるように、０．１重量％以下で
あると、９００〜１０００℃におけるＩｒの酸化揮発の
抑止効果がほどんど生じない。また１５．０重量％を越
えると耐熱衝撃性が低下し、後記する溶接時にひび割れ
の発生が増大する。またＩｒに他の金属として、Ｒｕを
用いることができ、さらにはこれら双方を含む３元系と
してもよく、この場合においても稀土類金属酸化物の添
加割合は上記範囲内にあることが必要である。
【００１１】中心電極４へのチップ５の溶接方法を図４
とともに説明する。３層材４０は、図４の（イ）に示す
如く、外径２．５ｍｍの外層４１、外径１．４ｍｍで砲
弾状の先端部が外層内に埋設されている中間層４２、お
よび直径０．５ｍｍの芯４３からなる３層材４０を押出
により成形する。つぎに、その先端部を切削して、図４
の（ロ）に示す外径１．０ｍｍの先端径小部４Ａ及び直
径０．５５ｍｍの小穴４４を設ける。つぎに図４の
（ハ）に示すごとく、該小穴４４に円柱状のチップ５を
嵌め込み、嵌合面５Ａの全周をレーザー溶接、電子ビー
ム溶接、またはアルゴン溶接される。溶接前のチップ５
は、直径Ｄ＝０．５ｍｍ、長さＨ＝１．４ｍｍの円柱で
あり、小穴４４は深さｈ＝０．５ｍｍとなっている。
とともに説明する。３層材４０は、図４の（イ）に示す
如く、外径２．５ｍｍの外層４１、外径１．４ｍｍで砲
弾状の先端部が外層内に埋設されている中間層４２、お
よび直径０．５ｍｍの芯４３からなる３層材４０を押出
により成形する。つぎに、その先端部を切削して、図４
の（ロ）に示す外径１．０ｍｍの先端径小部４Ａ及び直
径０．５５ｍｍの小穴４４を設ける。つぎに図４の
（ハ）に示すごとく、該小穴４４に円柱状のチップ５を
嵌め込み、嵌合面５Ａの全周をレーザー溶接、電子ビー
ム溶接、またはアルゴン溶接される。溶接前のチップ５
は、直径Ｄ＝０．５ｍｍ、長さＨ＝１．４ｍｍの円柱で
あり、小穴４４は深さｈ＝０．５ｍｍとなっている。
【００１２】この中心電極４を有するスパークプラグ
は、チップ５の基部５２と、中間層４２および芯４３の
先端とが近接している。このため熱引きが円滑になされ
チップ５の温度を後記する測定結果の如く数十℃前後低
く保つことができる。チップ５の基部５２と中間層４２
の先端面とは、直接に溶接または接触していることが望
ましいが、溶接時にチップ５の先端５２と中間層４２お
よび芯４３の先端との間に、溶融した金属による薄い金
属層が形成される場合があり、０．３ｍｍ以下に近接し
ていればチップ５を低温に保つ効果がある。
は、チップ５の基部５２と、中間層４２および芯４３の
先端とが近接している。このため熱引きが円滑になされ
チップ５の温度を後記する測定結果の如く数十℃前後低
く保つことができる。チップ５の基部５２と中間層４２
の先端面とは、直接に溶接または接触していることが望
ましいが、溶接時にチップ５の先端５２と中間層４２お
よび芯４３の先端との間に、溶融した金属による薄い金
属層が形成される場合があり、０．３ｍｍ以下に近接し
ていればチップ５を低温に保つ効果がある。
【００１３】図５の（イ）、（ロ）のグラフは、耐久試
験の結果を示す。 （イ）図１および図２に示したスパークプラグ、図５
に示す貴金属チップ５と良熱伝導性金属芯４５とが０．
５ｍｍ離れて溶接されたスパークプラグ、および貴金
属チップ５と良熱伝導性金属芯４５とが接触して溶接さ
れたスパークプラグとを、２０００ｃｃ、６気筒のガ
ソリン機関に装着し、５５００ｒｐｍ、全負荷１分間
と、アイドリング１分間との冷熱サイクリック耐久試験
を３００時間（９０００サイクル）行い、電極の消耗度
合いを調査した結果を示す。孔の発生については、Ｘ線
撮影を行い、成長度合いを検査した。 （ロ）は上記のエンジンテスト終了後のスパークプラグ
を水冷室を備えた支持部材に装着してバーナーで加熱
し、貴金属チップ５の受熱温度を放射温度計により測定
した結果を示す。この発明のスパークプラグは、スパ
ークプラグ、と比較して、貴金属チップ５が低温に
維持できることが証明されている。
験の結果を示す。 （イ）図１および図２に示したスパークプラグ、図５
に示す貴金属チップ５と良熱伝導性金属芯４５とが０．
５ｍｍ離れて溶接されたスパークプラグ、および貴金
属チップ５と良熱伝導性金属芯４５とが接触して溶接さ
れたスパークプラグとを、２０００ｃｃ、６気筒のガ
ソリン機関に装着し、５５００ｒｐｍ、全負荷１分間
と、アイドリング１分間との冷熱サイクリック耐久試験
を３００時間（９０００サイクル）行い、電極の消耗度
合いを調査した結果を示す。孔の発生については、Ｘ線
撮影を行い、成長度合いを検査した。 （ロ）は上記のエンジンテスト終了後のスパークプラグ
を水冷室を備えた支持部材に装着してバーナーで加熱
し、貴金属チップ５の受熱温度を放射温度計により測定
した結果を示す。この発明のスパークプラグは、スパ
ークプラグ、と比較して、貴金属チップ５が低温に
維持できることが証明されている。
【００１４】図６は、この発明のスパークプラグの他の
実施例を示す。この実施例では、貴金属チップ５を薄い
平板状とし、芯４３の先端部を径大に形成している。貴
金属チップ５は、抵抗溶接により芯４３および外層４１
に溶接５Ｂした後、外層４１との接合部５Ａを再度レー
ザー溶接により溶接している。これによりチップ５の溶
接強度が増し、耐久性が増大できる。
実施例を示す。この実施例では、貴金属チップ５を薄い
平板状とし、芯４３の先端部を径大に形成している。貴
金属チップ５は、抵抗溶接により芯４３および外層４１
に溶接５Ｂした後、外層４１との接合部５Ａを再度レー
ザー溶接により溶接している。これによりチップ５の溶
接強度が増し、耐久性が増大できる。
【００１５】上記実施例においては、貴金属チップ５に
サーメットを用いているが、Ｐｔ、鉛（Ｐｄ）、金（Ａ
ｕ）とＰｄとの合金など、耐熱、耐火花消耗性に優れた
他の貴金属を用いても良い。
サーメットを用いているが、Ｐｔ、鉛（Ｐｄ）、金（Ａ
ｕ）とＰｄとの合金など、耐熱、耐火花消耗性に優れた
他の貴金属を用いても良い。
【図１】この発明におけるスパークプラグの断面図であ
る。
る。
【図２】中心電極の先端部の拡大断面図である。
【図３】サーメット製チップの耐久実験結果を示すグラ
フである。
フである。
【図４】中心電極の先端部の加工工程図である。
【図５】スパークプラグの耐久実験結果を示すグラフで
ある。
ある。
【図６】他の実施例における中心電極の先端部断面図で
ある。
ある。
１ 主体金具 ２ 絶縁碍子 ３ 中軸 ４ 中心電極 ４０ ３層材 ４１ 外層 ４２ 中間層 ４３ 芯 ５ 貴金属チップ
Claims (2)
- 【請求項１】 純ＮｉまたはＮｉ合金製外層と、該外層
の中心部に埋設されたＣｕまたはＡｇを主体とする良熱
伝導性金属製中間層と、該中間層の中心部に配された純
Ｎｉ、Ｎｉ合金または純Ｆｅ製芯とからなる棒状３層材
の先端に貴金属チップを溶接してなる中心電極を備えた
スパークプラグ。 - 【請求項２】 請求項１において、貴金属チップは、
０．１〜１５．０重量％の稀土類金属酸化物と、イリジ
ウムまたはルテニウムのいずれか１つ以上の残余との焼
結体からなるスパークプラグ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22793191A JPH0567488A (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | スパークプラグ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22793191A JPH0567488A (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | スパークプラグ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0567488A true JPH0567488A (ja) | 1993-03-19 |
Family
ID=16868531
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22793191A Pending JPH0567488A (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | スパークプラグ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0567488A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0637113A1 (en) * | 1993-07-26 | 1995-02-01 | Ngk Spark Plug Co., Ltd | A spark plug |
| US6528929B1 (en) | 1998-11-11 | 2003-03-04 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Spark plug with iridium-based alloy chip |
| JP2013037807A (ja) * | 2011-08-04 | 2013-02-21 | Ngk Spark Plug Co Ltd | スパークプラグ |
| US11621544B1 (en) | 2022-01-14 | 2023-04-04 | Federal-Mogul Ignition Gmbh | Spark plug electrode and method of manufacturing the same |
| RU2799493C1 (ru) * | 2022-07-25 | 2023-07-05 | Акционерное общество "Уфимское научно-производственное предприятие "Молния" | Свеча зажигания для камер сгорания энергетических и двигательных установок |
-
1991
- 1991-09-09 JP JP22793191A patent/JPH0567488A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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