JPH0567155U - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JPH0567155U
JPH0567155U JP1340992U JP1340992U JPH0567155U JP H0567155 U JPH0567155 U JP H0567155U JP 1340992 U JP1340992 U JP 1340992U JP 1340992 U JP1340992 U JP 1340992U JP H0567155 U JPH0567155 U JP H0567155U
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flexible magnet
magnet
flexible
electric machine
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且仁 林
邦夫 宮崎
政幸 石川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】可撓性磁石をケースに組み込んだ状態で可撓性
磁石に適度な反発力をもたせて、ケースからの可撓性磁
石の抜け強度を安定的に確保し、可撓性磁石をケースに
組み込んだあと、磁石内面の真円度を安定的に確保し、
磁石と電機子とのエアギャップを縮めて特性の向上を図
ることができる回転電機を提供する。 【構成】円筒状のケースの内面に円筒状に形成されて固
定され界磁を形成する短冊状の可撓性磁石と、可撓性磁
石内に設けられる電機子とを備え、可撓性磁石をケース
に圧入したときの圧縮係数をAとしたとき、1.015
≦A≦1.047となるように設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、円筒状のケースの内面に短冊状の可撓性磁石を円筒状に形成して固 定し界磁を形成してなる回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】
短冊状に形成した可撓性のゴム磁石やプラスチック磁石を円筒状に形成して円 筒状のケースの内面に固定する場合、磁石の内周側の周長と外周側の周長が異な るために、内周側で圧縮応力が、外周側で引っ張り応力が作用し、磁石が変形し て真円度が悪くなるなどの問題を生じていた。
【0003】 そこで、可撓性磁石を円筒状に形成して円筒状のケースの内面に固定した状態 で大きな応力が作用しないように工夫したものが提案されている。実開昭63− 4169号公報記載のものがその例であり、これを図6ないし図8に示す。図6 に示す例は、厚さ方向に二分した短冊状の可撓性磁石22,23を円筒状に形成 して円筒状のケース21の内面に重ねて固定したもので、外周側の磁石22の周 方向の長さよりも内周側の磁石23の周方向の長さを短くしたものである。図7 に示す例は、可撓性磁石32にケース31の軸線方向に複数の切り溝33を形成 した上で円筒状に形成し、ケース31の内面に固定したものである。図8に示す 例は、可撓性磁石42にケース41の周方向に複数の切り溝43を形成して円筒 状に形成し、ケース41の内面に固定したものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
図6に示す従来例によれば、可撓性磁石を円筒状に形成したとき発生する応力 を小さくすることができ、また、図7、図8に示す従来例によれば、可撓性磁石 を円筒状に形成したとき切り溝の部分で応力を逃がすことができ、大きな応力が 発生することによる不具合を防止することができる。しかし、上記何れの従来例 でも、可撓性磁石を円筒状に形成したとき、できるだけ圧縮反発力を発生させな いようにするものであるため、可撓性磁石をケースに組み込んだ状態での可撓性 磁石の反発力が弱く、ケースからの可撓性磁石の抜け強度を安定的に確保できな いし、可撓性磁石をケースに組み込んだあと、磁石内面の真円度を安定的に確保 できず、設計上、ケース寸法や磁石寸法や磁石の硬度が変わると抜け強度や真円 度も変わってしまうという問題がある。また、図7、図8に示す例では切り溝の 部分でバリが発生し、さらに図7の例では磁石の内周面が多角形状になり、この ようなバリや多角形状の内面に電機子が接触しやすいため、磁石と電機子との間 のエアギャップを大きくしなければならないという問題がある。
【0005】 本考案は、このような問題点を解消するためになされたもので、可撓性磁石を ケースに組み込んだ状態で可撓性磁石に適度な反発力をもたせて、ケースからの 可撓性磁石の抜け強度を安定的に確保するとともに、可撓性磁石をケースに組み 込んだあと、磁石内面の真円度を安定的に確保し、もって、磁石と電機子とのエ アギャップを縮め、特性の向上を図ることができる回転電機を提供することを目 的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の目的を達成するために、可撓性磁石をケースに圧入したとき の圧縮係数をAとしたとき、 1.015≦A≦1.047 とした。
【0007】
【作用】
可撓性磁石の圧縮係数Aを1.015から1.047までの範囲に設定するこ とにより、可撓性磁石を円筒状に形成して円筒状のケースに組み込んだとき可撓 性磁石に適度の応力が作用して反発力が生じ、ケースからの可撓性磁石の抜け強 度が適宜の強さで確保され、可撓性磁石の内周面の真円度が向上する。
【0008】
【実施例】 以下、図面を参照しながら本考案にかかる回転電機の実施例について説明する 。なお、本考案は回転電機であればモータにも発電機にも適用可能であるが、こ こではモータの場合を例にして説明することにする。 図1において、円筒状のケース11の内周面には、円筒状に形成された可撓性 磁石12が固定されている。可撓性磁石12は界磁を形成しており、この可撓性 磁石の内周側には図示されない電機子が配置される。可撓性磁石12と一体のケ ース11と上記電機子のうち何れか一方が他方に対して回転するモータを構成し ている。
【0009】 可撓性磁石12は、ケース11に組み込まれる前は図2に示すように短冊状を なしている。図1、図2に示すように、ケース11に組み込まれる前の短冊状可 撓性磁石12のケース11の周方向に対する寸法すなわち長さ寸法をL、ケース 11に組み込まれる前の短冊状可撓性磁石12のケース11の半径方向に対する 寸法すなわち厚さ寸法をt、ケース11の内径寸法をD、可撓性磁石12を円筒 状に形成してケース11の内面に圧入したときの可撓性磁石12の圧縮係数、す なわちケース11に組み込んだあとの可撓性磁石12の長さ寸法に対するケース 11に組み込む前の可撓性磁石12の長さの比をAとしたとき、 D≧11t、 1.015≦A≦1.047 L=Aπ(D−t) となるように設定した。
【0010】 可撓性磁石12の例として、 フェライト滋粉が85〜93重量パーセントで残りがゴムバインダー サマリウム−コバルト(Sm−Co)滋粉が85〜97重量パーセントで残り がゴムバインダー ネオジム−鉄−ボロン(Nd−Fe−B)滋粉が85〜99重量パーセントで 残りがゴムバインダー などがある。
【0011】 可撓性磁石の圧縮係数Aと、ケースからの可撓性磁石の抜け強度との関係を図 3に示す。モータケースは有底円筒状になっていて抜け強度の実測に適しないた め、ここではモータケースの内径と同じ内径のヨーク13の内面に、円筒状に形 成した可撓性磁石12を嵌め込み、可撓性磁石12にヨーク13の軸線方向に押 圧力を加えて可撓性磁石12が抜け落ちる押圧力を測定した。可撓性磁石12が タケース11から容易に抜け落ちることがなく、可撓性磁石12をケース11に 安定的に固定するには、抜け強度を1.0Kgf以上確保することが望ましく、 そのためには圧縮係数Aを1.015以上にすればよいことが図3からわかる。 抜け強度をできるだけ強くするには、圧縮係数Aをできるだけ大きくすればよい が、圧縮係数Aをあまり大きくすると抜け強度が大きくなりすぎて大きな内部応 力により可撓性磁石12が変形し、さらにはケースに可撓性磁石12を組み込む ことが不可能になってしまう。この点を勘案して、圧縮係数Aは1.047を上 限とする。
【0012】 図4は、可撓性磁石12の圧縮係数Aと、可撓性磁石12をケースに組み込ん だときの真円度との関係を示すもので、(a)は磁石の硬度がショアーD45° の場合、(b)は磁石の硬度がショアーD35°の場合を示す。ケース11の内 径は28mm、可撓性磁石12の幅寸法は13mm、厚さ寸法は1.8mmとし た。ここで真円度とは、最大直径と最小直径との差のことであり、この差が小さ い方が真円度が良好ということになる。ケース11の奥側と手前側で測定し、奥 側の測定結果を「〇」で、手前側の測定結果を「×」で区別してある。何れも4 個の試料についての測定結果をとり、平均値を線で結んだ。図4(a)(b)か らわかるように、可撓性磁石12の硬度が変わっても同じような傾向を示す。モ ータの特性を向上させるためには、ケース11に組み込んだ可撓性磁石12の内 周面と、可撓性磁石12の内方に組み込んだ電機子との間のエアギャップをなる べく小さくすればよく、そのためには、真円度が40μm以下であることが要求 される。図4(a)(b)から明らかなように、可撓性磁石の圧縮係数Aが大き くなるに従って真円度はよくなっており、40μm以下の真円度を得るには、圧 縮係数Aを1.015以上にすればよいことがわかる。
【0013】 図5は、ケース11に組み込んだ可撓性磁石12の内周面と、可撓性磁石12 の内方に組み込んだ電機子14との間のエアギャップGと起動トルクとの関係を 示す。図5から明らかなように、エアギャップGは起動トルク特性に大きく影響 し、エアギャップGが大きくなるに従って起動トルクが低下する。可撓性磁石1 2の真円度が悪いとエアギャップGが大きくなるように設計しなければならず、 特性が悪化する。反対に、可撓性磁石12の真円度が良好だとエアギャップGが 小さくなるように設計することができ、特性が向上する。図5に示すように、実 用上必要な起動トルクを得るためにはエアギャップGを0.34mm以下にする 必要があり、そのときの真円度は40μm以下にすればよいことになる。
【0014】 以上、図3ないし図5について説明したとおり、円筒状のケースの内面に短冊 状の可撓性磁石を円筒状に形成して固定したとき、所定の抜け強度を得ることが でき、かつ、実用上必要な特性を得るための真円度を確保するためには、可撓性 磁石の圧縮係数Aを1.015以上にすればよく、また、可撓性磁石を円筒状に 形成して円筒状のケースの内面に固定したとき可撓性磁石に生じる内部応力が大 きくなりすぎず、かつ、可撓性磁石をケースに嵌め込むときの作業性を考慮すれ ば、可撓性磁石の圧縮係数Aの上限を1.047程度に設定すればよい。また、 可撓性磁石の抜け強度、組込作業性、特性等を総合的にみれば、可撓性磁石の圧 縮係数Aは1.03程度が最も適した値であり、この値を中心とした1.025 〜1.035の範囲に設定するのがより好ましい。
【0015】 なお、ケースの内径寸法Dに対して可撓性磁石の厚さ寸法tが一定の値以上に なると、ケースの内面に固定しようとして可撓性磁石を円筒状に形成したとき、 可撓性磁石が割れることがある。そこで、このような不具合が生じないように、 上記実施例では、D≧11t、すなわちケースの内径寸法Dは可撓性磁石の厚さ 寸法tの11倍以上とした。
【0016】 本考案は、モータにも発電機にも適用することができる。また、可撓性磁石を 有するケースが回転するタイプであっても、電機子側が回転するタイプ出会って も差し支えない。
【0017】
【考案の効果】
本考案によれば、可撓性磁石を円筒状に形成して円筒状のケース内面に圧入し たときの可撓性磁石の圧縮係数Aを1.015から1.047までの範囲に設定 したことにより、可撓性磁石に適度の応力が作用して反発力が生じ、ケースから の可撓性磁石の抜け強度が適宜の強さで確保されるとともに、可撓性磁石の内周 面の真円度が向上し、可撓性磁石と電機子との間のエアギャップを小さくして回 転電機の特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる回転電機の実施例を示す平面
図。
【図2】同上実施例に用いられる可撓性磁石のケースへ
の組込前の斜視図。
【図3】可撓性磁石の圧縮係数とケースからの抜け強度
との関係を示す線図。
【図4】可撓性磁石の圧縮係数と真円度との関係を磁石
の硬度別に示す線図。
【図5】界磁と電機子間のエアギャップと起動トルクと
の関係を示す線図。
【図6】従来の回転電機の例を示す正面断面図。
【図7】従来の回転電機の別の例を示す一部断面平面
図。
【図8】従来の回転電機のさらに別の例を示す正面断面
図。
【符号の説明】
11 ケース 12 可撓性磁石 14 電機子

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のケースと、このケースの内面に
    円筒状に形成されて固定され界磁を形成する短冊状の可
    撓性磁石と、この可撓性磁石内に設けられる電機子とを
    備えた回転電機において、上記可撓性磁石を上記ケース
    に圧入したときの圧縮係数をAとしたとき、 1.015≦A≦1.047 となるように設けられてなる回転電機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005033844A (ja) * 2003-05-15 2005-02-03 Aichi Steel Works Ltd モータ装置及びその筐体

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58144565A (ja) * 1982-01-20 1983-08-27 Tdk Corp モ−タ用ゴム磁石
JPS6197968A (ja) * 1984-10-19 1986-05-16 Matsushita Electronics Corp 半導体装置

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