JPH0567138U - ストレスコーン - Google Patents

ストレスコーン

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JPH0567138U
JPH0567138U JP1054092U JP1054092U JPH0567138U JP H0567138 U JPH0567138 U JP H0567138U JP 1054092 U JP1054092 U JP 1054092U JP 1054092 U JP1054092 U JP 1054092U JP H0567138 U JPH0567138 U JP H0567138U
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重夫 長屋
淳 河野
敦宏 新井
潤一 品川
亮仙 桑木
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昭和電線電纜株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 このストレスコーンは、絶縁部7のテーパ孔
8の内部に形成される電界の等電位面に沿って、弾性絶
縁体15を2以上に分割する。各絶縁ブロックの誘電率
は高圧部ほど高くなり、いわゆる段絶縁が施される。 【効果】 これによって、大型のストレスコーンを絶縁
ブロック毎にモールド成型できる。また、アース側電極
16をより平滑に滑らかに成型できる。一方、ストレス
コーンを電界方向に平行に層状に分割すれば、分割面近
傍における電気的ストレスの歪みが減少する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ケーブル接続部における電気的ストレスコーンを緩和するために使 用されるストレスコーンに関する。
【0002】
【従来の技術】
CVケーブルの接続部等においては、導体接続部近傍の電気的ストレスを緩和 するためにストレスコーンが使用される。 図2に一般のケーブル接続部主要部縦断面図を示す。 図において、ケーブルの導体1は接続スリーブ2によって図示しないもう一方 のケーブルの導体に電気接続されている。この導体1に被覆された絶縁体3の外 周にはストレスコーン4が嵌め込まれている。ストレスコーン4は、高圧側に弾 性絶縁体5を備え、アース側に半導電部6を備えている。この弾性絶縁体5及び 半導電部6は何れもEPゴム等から構成され一体にモールドされる。
【0003】 このような接続部の絶縁補強のために、エポキシ樹脂等から成る絶縁部7を用 いて接続部が包囲される。ストレスコーン4はこの絶縁部7のテーパ孔8に挿入 され、その内壁面に所定の面圧で押し付けられる。絶縁部7の接続スリーブ2を 取り囲む部分には、高圧側の電界を整えるために高圧側電極9が設けられている 。またストレスコーン4の形状保持のためにストッパー10が設けられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、図2に示したようなストレスコーン4は、弾性絶縁体5と半導電部 6とに分かれた2層構造となっている。この半導電部6は、先に説明した通り半 導電体から構成されるが、その立ち上がり部分には電界が集中するため平滑性と 緩やかな立ち上がりが要求される。 このために成型の際にはプレモールドを行って形状を整えたり、通常より薄い 未架硫ゴムを用いて成型したりしている。 しかしながら、上記半導電体からなる半導電部6の立ち上がり部分はどうして も電界が高くなり絶縁強度の上で弱点となる。
【0005】 また使用電圧が高電圧になるにつれて、ストレスコーンのサイズが大きくなり 、架硫成型の際、各部の温度上昇の違いが不均一になって全体として均一な架硫 を行うことができないといった問題もあった。更に成型のための金型の合わせ目 付近で割れが発生し易くなるといった問題もあった。 本考案は以上の点に着目してなされたもので、上記電気特性を改善し、大型化 による架硫成型性を改善したストレスコーンを提供することを目的とするもので ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の第1考案は、絶縁部に設けたテーパ孔内壁面に、当該テーパ孔に対応 する形状の弾性絶縁体の外周面を押し付けて、所定の面圧を保ち、絶縁補強を行 なうものにおいて、前記弾性絶縁体は、前記テーパ孔内部に形成される電界の等 電位面に沿って、分割され、前記弾性絶縁体の各分割された絶縁ブロックの誘電 率が、高圧部ほど、高くなるよう選定されていることを特徴とするストレスコー ンに関する。 本考案の第2考案は、絶縁部に設けたテーパ孔内壁面に、当該テーパ孔に対応 する形状の弾性絶縁体の外周面を押し付けて、所定の面圧を保ち、絶縁補強を行 なうものにおいて、前記弾性絶縁体は、前記テーパ孔内部に形成される電界方向 に平行に、層状に分割され、前記弾性絶縁体の各分割された絶縁ブロックの誘電 率が、内周部ほど、高くなるよう選定されていることを特徴とするストレスコー ンに関する。
【0007】
【作用】
このストレスコーンは、絶縁部7のテーパ孔8の内部に形成される電界の等電 位面に沿って、弾性絶縁体15を2以上に分割する。各絶縁ブロックの誘電率は 高圧部ほど高くなり、いわゆる段絶縁が施される。これによって大型のストレス コーンを絶縁ブロック毎にモールド成型できる。また、アース側電極16をより 平滑に滑らかに成型できる。一方、ストレスコーンを電界方向に平行に層状に分 割すれば、分割面近傍における電気的ストレスの歪みが減少する。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を図の実施例を用いて詳細に説明する。 図1は本考案のストレスコーン実施例を示すケーブル接続部主要部の縦断面図 である。 図において、このケーブル接続部自体の構成は図2に示した従来のものと同様 であるが、本考案のストレスコーン14は、その弾性絶縁体15が、例えば面A 及びBにおいて分割されている。なおアース側電極16は従来のものと同様の構 成である。またこのストレスコーン14は全て例えばEPゴムをモールド成型し て構成されるものとする。 図3に上記分割面選定のための説明図を示す。 図3は、ケーブル接続部等の絶縁部7と上記ストレスコーンの弾性絶縁体5と ケーブルの絶縁体3との間の等電位面を破線で表したものである。図1に示すス トレスコーン14の分割面A、Bは、何れもこの図3に示す等電位面に平行にな るように選定する。その結果、この分割面A、Bに平行な方向には電界が殆ど加 わらない。
【0009】 図4に上記弾性絶縁体15の具体的な実施例主要部断面図を示す。 図のように弾性絶縁体15は、例えば3つの絶縁ブロック15A、15B、1 5Cに分割される。そして、その分割面A、Bを境にそれぞれ誘電率が異なるよ うに選定されている。即ち絶縁ブロック15Aは誘電率が最大、絶縁ブロック1 5Bは中程度、絶縁ブロック15Cは最小の誘電率を示す材料に選定される。な おこのような分割面A、Bに何らかの原因で空隙等が生じると、電気的な弱点と なり得るため、この分割面A、Bにはシリコンオイル等を塗布し連続一体性を保 つようにする。 上記の構成により、各絶縁ブロック15A、15B、15Cは比較的小型とな るため、それぞれ別々にモールド成型をし、製造が容易になる。従って絶縁ブロ ックのすみずみに渡って均一に架硫を行い、例えば半導電体からなるアース側電 極と一体に成型される絶縁ブロック15Cについても、全体として均一な加熱架 硫によって良好な特性を得ることができる。
【0010】 図5に、上記のように構成したストレスコーンとケーブルの絶縁層との間の電 界強度特性図を示す。また図6に同様のストレスコーンによる絶縁部7の内壁面 との間の電界強度特性図を示す。 図の実線は、本考案のストレスコーンによる特性図で、破線は従来のストレス コーンによる特性図である。この図から明らかなように、本考案のストレスコー ンによれば何れの境界面においても電界強度の最大値を低く押さえることができ 、電気特性を向上させることがわかる。
【0011】 図7に、本考案の第2考案に係るストレスコーンの主要部縦断面を示す。 図に示すように、この第2考案に係るストレスコーンの弾性絶縁体15は、丁 度上記絶縁部7のテーパ孔8の内部に形成される電界方向に平行に延びる面Cに よって、層状に2分割されている。内側の絶縁ブロック15Dは、外側の絶縁ブ ロック15Eよりもより誘電率の高い材料を用い、先に説明したと同様の段絶縁 が施されている。 先に説明した図4に示すの第1考案において、図5、図6の特性図を眺めて見 ると、その分割面A、Bの近傍において電気的ストレスに歪みが生じていること が分かる。第2考案においてはこのような歪みを除去するようにしている。従っ て、図4に示した第1考案と組み合わせて第2考案を実施するのもよいし、第2 考案のみを単独で実施することも可能である。
【0012】 図8、図9に本考案の第2考案を実施した場合におけるケーブルの絶縁層とス トレスコーン間の電界強度特性図及び、絶縁部の内壁面とストレスコーン間の電 界強度特性図を図示した。何れの場合にも、従来よりも電界強度の最大値は低下 し、更にその電界の歪みが緩和されている。このような構成にした場合において も、やはり個々の絶縁ブロックが小型化し、その架硫成型処理が容易になり、そ の効果は第1考案と同様である。 本考案は以上の実施例に限定されない。上記実施例においては、弾性絶縁体を 3分割或は2分割する例を示したが、更にこれ以上の数に分割するようにしても 差し支えない。
【0013】
【考案の効果】
以上説明した本考案のストレスコーンは、弾性絶縁体をテーパ孔内部に形成さ れる電界の等電位面に沿って分割し、或はその電界方向に平行に層状に分割した ので、個々の絶縁ブロックが小型化しその架硫成型処理が容易になり、より均一 な高品質なストレスコーンを製造することが可能になる。また各絶縁ブロックの 誘電率が高圧部ほど高くなるように選定すると、いわゆる段絶縁によってストレ スコーンの内部電界が全体として均一化され、電界強度の最大値を低くしてその 電気特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のストレスコーン実施例を示すケーブル
接続部主要部縦断面図である。
【図2】従来のケーブル接続部主要部縦断面図である。
【図3】本考案のストレスコーンの分割面説明のための
説明図である。
【図4】本考案のストレスコーンの主要部縦断面図であ
る。
【図5】本考案のストレスコーンのケーブルの絶縁層と
ストレスコーン間における電界強度特性図である。
【図6】本考案のストレスコーンの絶縁部の内壁面とス
トレスコーン間における電界強度特性図である。
【図7】本考案の第2考案のストレスコーン主要部縦断
面図である。
【図8】本考案のストレスコーンのケーブルの絶縁層と
ストレスコーン間の電界強度特性図である。
【図9】本考案のストレスコーンの絶縁部の内壁面とス
トレスコーン間の電界強度特性図である。
【符号の説明】
1 導体 2 接続スリーブ 3 絶縁体 7 絶縁部 8 テーパ孔 14 ストレスコーン 15 弾性絶縁体 16 アース側電極 A、B 分割面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 新井 敦宏 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)考案者 品川 潤一 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)考案者 桑木 亮仙 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁部に設けたテーパ孔内壁面に、当該
    テーパ孔に対応する形状の弾性絶縁体の外周面を押し付
    けて、所定の面圧を保ち、絶縁補強を行なうものにおい
    て、 前記弾性絶縁体は、前記テーパ孔内部に形成される電界
    の等電位面に沿って、分割され、 前記弾性絶縁体の各分割された絶縁ブロックの誘電率
    が、高圧部ほど、高くなるよう選定されていることを特
    徴とするストレスコーン。
  2. 【請求項2】 絶縁部に設けたテーパ孔内壁面に、当該
    テーパ孔に対応する形状の弾性絶縁体の外周面を押し付
    けて、所定の面圧を保ち、絶縁補強を行なうものにおい
    て、 前記弾性絶縁体は、前記テーパ孔内部に形成される電界
    方向に平行に、層状に分割され、 前記弾性絶縁体の各分割された絶縁ブロックの誘電率
    が、内周部ほど、高くなるよう選定されていることを特
    徴とするストレスコーン。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6020717A (ja) * 1983-07-09 1985-02-02 株式会社フジクラ プレモールドゴムストレスコーン
JPS60129837U (ja) * 1984-02-04 1985-08-31 株式会社フジクラ 電力ケ−ブルの接続部
JPH04128039U (ja) * 1991-05-09 1992-11-20 古河電気工業株式会社 プレモールド絶縁体

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