JPH056619B2 - - Google Patents

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JPH056619B2
JPH056619B2 JP12875986A JP12875986A JPH056619B2 JP H056619 B2 JPH056619 B2 JP H056619B2 JP 12875986 A JP12875986 A JP 12875986A JP 12875986 A JP12875986 A JP 12875986A JP H056619 B2 JPH056619 B2 JP H056619B2
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JP
Japan
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coiled
coil case
coil
tension
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はコイル状に巻かれた薄板長尺状の筋か
い部材の施工機に係り、更に詳しくは木造建造物
の強度を増す為に、柱や桁等の間に架すコイル状
に巻かれた薄板長尺状を巻き出し、巻き戻し可能
に収納することができると共に、収納したコイル
状筋かい部材を効率良く施行することができるよ
うにした、コイル状に巻かれた薄板長尺状の筋か
い部材の施工機に関する。
[従来の技術] 周知の通り、木造建築に於いては建造物の強度
を増す為に、柱と桁間又は土台と桁間等に筋かい
部材が配設されている。従来は、この筋かい部材
として角材の平割材又は平角材を用いており、こ
れらの平割材や平角材を第10図〜第14図に示
すように配設している。
即ち、木造柱組の接合部(接合位置)1′に溝
部2′を形成し、この溝部2′内に上記の如く木製
の筋かい部材3′の端部3′aを嵌合せしめ、表面
上から釘4′を打ち付けて固定して配設したもの
である。
従来の木造建築の場合には、このように筋かい
部材として平割材や平角材等の木製のものを用い
ているので次のような不具合、又は解決すべき問
題点を内在している。
即ち、木材であるので所定の強度を得る為に
その厚さは厚く形成されており、その為に配設し
た時にこれが外方に出張らないようにする為に
は、上記した如く溝部を形成する必要がある。上
記溝部2′は筋かい部材3′の両端部3′a,3′b
が位置する個所は勿論のことであるが、第10図
に示すように筋かい部材3′が配設される個所に
間柱5′…が設けられている場合には、これらの
間柱5′上にも形成する必要がある。従つて、溝
部2′の形成に非常に多くの手間費間を要し、筋
かい部材3′の配設作業効率を向上させにくく、
例えば1人で1日に4本〜6本程度しか配設する
ことができないのが現状である。又、施工3′
には第11図に示すように引張り方向の力矢示
6′と、圧縮方向の力矢示7′が加わるが、従来の
筋かい部材3′の場合は圧縮方向の力矢示7′に対
しては比較的強い強度を有するが、引張り方向の
力矢示6′に対しては弱い不具合がある。即ち、
建造物に力が作用した時に、従来の筋かい部材
3′の場合には圧縮方向矢示7′でその力を受け止
めていた。しかし、このように圧縮方向矢示7′
で受け止めた場合には、一方の部材8′と他方の
部材9′の間を離間させようとする力F1′,F2′が
作用してしまう不具合が生じる。更に従来の筋
かい部材3は木製であるので、所定の強度を得る
為に、その厚さをある程度厚くしなければならな
い。従つて、第14図に示すように断熱材10′
を配設しておいた場合には、筋かい部材3′と断
熱材10′の間が密着してしまい、その間の通風
が悪くなつてしまい結露が生じる等の不具合があ
る。そして又、建築基準を満たす為の強度を確
保する為にはその、横断面積を大きくしなければ
ならないが、元々横断面積は大きく形成されてい
るので、大きくするのに限界があり、柱の太さ以
上に大きくすることは実質上できない。そして更
に長尺に形成されているので、搬送や保管をし
にくいと共に、端材が多く発生して有効利用を
図りにくい等の不具合がある。
そこで、所定の強度を有するコイル状に巻かれ
た薄板長尺状の部材として利用することが考慮さ
れる。
[発明が解決しようとする問題点] 上記コイル状に巻かれた薄板長尺状の筋かい部
材によれば、〜の如く不具合を解決すること
ができるものの、この筋かい部材を所定の個所に
施工する為には次のような不具合、又は解決すべ
き問題がある。
即ち、イ.コイル状に巻かれているので、施工
する時にはこれを巻き戻したり、巻き取つたりし
なければならないが、このような巻戻し、巻取り
作業がしにくい。又、ロ.コイル状に巻き取つた
状態においても、筋かい部材を配設する個所の一
方に固着する為の端末は、釘打ち代分だけ少し引
き出しておく必要があるが、このように釘打ち代
分だけ少き引き出しておくのが面倒である。更に
ハ.上記端末を固着した後に、コイル状筋かい部
材を所定長さ引き出して、筋かい部材を配設する
個所の他方に固着するものであるが、このように
他方に固着する時には、筋かい部材にテンシヨン
をかける必要があるが、単に筋かい部材を引張つ
た程度ではテンシヨン十分にかけることができな
い。即ち、テンシヨンを十分にかけにくい。そし
て又、ニ.テンシヨンをかけて釘打ちした後に、
この筋かい部材の他方の端末を適宜カツター徴等
を用いてカツトするのであるが、このカツト作業
が面倒である等である。
本発明は述上の点に鑑み成されたものでありそ
の目的とする所は、コイル状に巻かれた長尺状
筋かい部材の巻戻し、巻取り作業を容易に行うこ
とができ、又所定長の釘打ち代を常時引き出し
ておくことができ、更に十分なテンシヨンを容
易にかけることができ、そして又カツト作業を
容易に行うことができ、総じてコイル状に巻か
れた長尺状の筋かい部材の配設作業効率を向上さ
せることができる、コイル状に巻かれた薄板長尺
状の筋かい部材の施工機を提供するにある。
[問題転を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成する為に次の技術的手
段を有する。即ち、実施例に対応する添付図面に
使用した符号を用いて説明すると、軸芯3の回り
にコイル状に巻かれている薄板長尺状の筋かい部
材4を、上記軸芯3を回動自在に支持することに
より巻き取り、巻き戻し可能に支持して収納する
コイルケース2と、 上記コイル状筋かい部材4の表面に当接する送
り出しローラー20,84を有し、上記コイルケ
ース2の外部に突出された回動ハンドル17を回
動させて上記送り出しローラー20,84を回転
させることにより上記コイル状筋かい部材4の端
末4aを、釘打ち代14が得られる程度の長さ分
だけコイルケース2外に引き出すための送り手段
5と、上記コイルケース2の外方に突出する掛止
爪28,95を有し、上記コイルケース2外に引
き出されたコイル状筋かい部材4の端末4aを、
柱63,64や桁65等の施工目的とする一側打
設位置へ釘打をした後に、上記掛止爪28,95
を施工側の部材に掛止させて上記コイルケース2
を他側の打設位置26に止めるための止め手段6
と、上記コイルケース2の外方に突出する引張用
ハンドル29,97を有し、上記引張ハンドル2
9,97を回動させることにより上記コイルケー
ス2を他側方向に付勢して上記コイル状筋かい部
材4にテンシヨンをかけるテンシヨンかけ手段7
と、上記コイル状筋かい部材4の裏面側に配置さ
れた一方の刃52、およびその反対の表面側の配
置された他方の刃53よりなるカツター54を有
し、上記コイル状筋かい部材4を釘打ちした後に
上記コイル状筋かい部材4の他方の端末4bをカ
ツトするためのカツト手段8とを具備することを
特徴とするコイル状に巻かれた薄板長尺状の筋か
い部材の施工機である。
[作用] 本発明は上記技術手段より成るので、配設作業
終了時にコイル状筋かい部材4をコイルケース2
内に収納した状態でその端末aを、釘打ち代14
分程度の長さにではコイルケース外に引き出して
おくことができる。従つて、この端末4aを施工
目的とする一側打設位置60に容易に固着するこ
とができる。この固着は、コイル状筋かい部材4
の表面から釘41を打ち付けて行う。上記のよう
に端末4aを一側打設位置60に固着したら、次
にコイルケース2を施工目的とする他側打設位置
61迄移動させながらコイル状筋かい部材4を所
定長引き出す。そして、このコイルケース2を止
め手段6によつて他側打設位置61に止め、次い
でテンシヨンかけ手段7によつて所定長さ引き出
したコイル状筋かい部材4にテンシヨンをかけ
る。
このようにテンシヨンをかけたら、次に他側打
設位置61上のコイル状筋かい部材4に釘41…
を打ち付けて固着する。そして、上記固着後にカ
ツト手段8によつて他方の端末4bをカツトすれ
ばコイル状筋かい部材4の配設を終了することが
できる。この時に、送り出し手段5によつて端末
4aを釘打ち代14程度コイルケース2外に引き
出すことができる。
[実施例] 次に添付図面第1図〜第8図に従い本発明の好
適な実施例を詳述する。
図中1は施工機本体を示しコイルケース2内
に、軸芯3上にコイル状に巻かれた薄板長尺状の
筋かい部材4(以下コイル状筋かい部材とする。)
を巻き取り巻き戻し自在に収納すると共に、この
コイルケース2に送り出し手段5、止め手段6、
テンシヨンかけ手段7、カツト手段8を配設して
構成したものである。
上記コイルケース2は、第1図に示すように略
円形に形成されており、その中心には上記コイル
状筋かい部材4の軸芯3を軸支する為の支持軸が
立設されたコイルケース本体10と、該コイルケ
ース10上に取着する蓋体11より成つている。
上記蓋体11の中心には挿通孔12が形成されて
おり、蓋体11は上記支持軸9をこの挿通孔12
に通しながらコイルケース本体1上に取着されて
いる。そして、上記支持軸9の端部に形成された
オスネジ部9aに止めナツト13を螺着して、蓋
体11をコイルケース本体10上に固着するよう
にしている。
上記送り手段5はコイル状筋かい部材4の端末
4aを、コイルケース2に形成された引出口2a
から外方に釘打ち代14が得られる程度の長さ分
だけコイルケース2外に引き出す為に設けられて
いるものであり次のように構成されている。即
ち、第5図に示すように、本体フレーム15上に
送り出し用ローラー軸16を回動自在及び軸方向
に沿つて摺動自在に配設する。そして、この送り
出し用ローラー軸16に回動ハンドル17を固着
せしめ、該回動ハンドル17の回動によつて上記
送り出し用ローラー軸16を回動させることがで
きるようにする。次にで、この送り出し用ローラ
ー軸16上にトルク伝達ギヤ18を固着せしめる
と共に、送り出しローラー駆動ギヤ19を固着す
る。この送り出しローラー駆動ギヤ19には噛合
部19aと摺動部19bが形成されており、送り
出しローラー駆動ギヤ19上に軸支された送り出
しローラー20の端部に形成された噛合部20a
と、上記噛合部9aが噛合せしめられた時に、送
り出し用ローラー軸16のトルクが送り出しロー
ラー20に伝達するようになつている。又、この
送り出しローラー2の噛合部20aと周面20b
の間にはラチエツト機構21が介設せしめられて
おり、回動ハンドル17を第5図中矢示2方向に
回動せしせた時、即ち送り出し用ローラー軸16
を第5図中時計方向に回動せしめた時にのみ、送
り出しローラーの周面20bを第5図中時計方向
矢示23に回転させることができるようになつて
おり、この矢示23方向に回転する時に周面20
b上に当接せしめられているコイル状筋かい部材
4をコイルケース2の外方に引き出す。上記コイ
ル状筋かい部材4は、スプリング24によつて付
勢されている加圧ローラー25によつて送り出し
ローラー20の周面20b上に強く押し付けられ
ている。
次に止め手段6について説明する。この止め手
段6はコイルケース2を目的打設位置26に止め
る為に配置されたものであり、コイルケース2の
下方に取着された軸ピン27上に掛止爪28を回
動自在に軸支されて構成した例を示している。
上記掛止爪28は、テンシヨンかけ手段7を構
成する引張用ハンドル29の先端部に形成されて
いるものであり、該引張用ハンドル29を第5図
中矢示30方向に回動せしめた時に、上記掛止爪
28がコイルケース2を固定した土台3等を押圧
して、コイルケース22を第5図中矢示2、即ち
後方に移動させてコイル状筋かい部材4にテンシ
ヨンをかけることができるようになつている。上
記のようにしてコイル状筋かい部材4にテンシヨ
ンをかけた時に、コイルケース2内に収納されて
いるコイル状筋かい部材4がコイルケース外に引
き出されてしまつてはテンシヨンをかけることが
できない。その為に、テンシヨンをかけた時にコ
イルケース2内に収納されているコイル状筋かい
部材4が外部に引き出されるのを防止する為のブ
レーキ機構33が配設されている。このブレーキ
機構33はブレーキパツド34を軸ピン35上に
回動自在に取着し、該ブレーキパツド34を押圧
して押圧スプリング36でパツド受37側に強く
押し付けるように構成したものであり、ブレーキ
パツド34とパツド受37の間にコイル状筋かい
部材4を通しておくことによつて、テンシヨンを
かけた時にコイルケース内に収納しているコイル
状筋かい部材4がコイルケース2外に引き出され
ないようにしている。上記ブレーキ解除は、解除
用レバー38を矢示39方向に回動させて、ブレ
ーキパツド4をパツド受37から離隔させること
によつて行うことができる。
次にタツカー40について説明する。このタツ
カー40はコイル状筋かい部材44にテンシヨン
をかけた後に他側端末4bを目的打設位置26に
固着する為の釘41を打設する為に配設されてい
るものである。即ち、本体フレーム15上に回動
自在に取着された釘打駆動用シヤフト42b上に
タツカー駆動ギヤ2が固着されている。上記タツ
カー駆動ギヤ42の略半周にはギヤ歯42aが形
成されており、該ギヤ歯42aと上記トルク伝達
用ギヤ18の周面に形成されたギヤ歯18aが、
後述するカム43の作用によつて釘打ち時に噛合
するようになつている。上記タツカー駆動ギヤ4
2の周面上には係合ピン44が配設されており、
タツカー駆動ギヤ42が第5図中矢印45方向に
回動せしめられた時に、この係合ピン44が、押
圧スプリング46によつて常時下方に付勢されて
いる打設ピストン47を、第5図中1点鎖線で示
した上死点迄上動せしめ、上死点に於いて係合ピ
ン44を打設ピストン47の係合がはずれた時
に、打設ピストン47は押圧スプリング46によ
つて急激に下動せしめられて、釘41をコイル状
筋かい部材4上に打ち込むものである。
上記係合ピン44は、タツカー駆動ギヤ42の
矢示48方向の回動によつて下方に戻されるが、
この下方に戻る時に打設ピストン47上に突設さ
れている係合片47aの上側に当接するが、該係
合ピン44は第5図中P点に示すように上側側方
向には回動自在と成されているので、上記係合片
47aの下側に位置することができる。
次に上記カム43について説明する。このカム
43は、本体フレーム15上に回動自在に配設さ
れたカム作動用シヤフト43の一端部に固着され
たものであり、上記カム作動用シヤフト49の他
側端部にはカム43を回動せしめる為のカム作動
レバー50が固着されている。このカム作動レバ
ー50を作用方向に回動せしめることによつて、
第6図に示すようにトルク伝達用ギヤ歯18a
と、タツカー駆動ギヤ42のギヤ歯42aを噛合
せしめることができる。この時に、上記送り出し
ローラー駆動ギヤ1の噛合部19aと、送り出し
ローラー20の噛合部20aは第6図に示すよう
に非噛合状態となり、回動ローラー17を回動せ
しめて送り出しローラー軸16を回動せしめて
も、送り出しローラー20は回動しない。そし
て、上記カム作動レバー50を非作用方向に回動
せしめた時に、上記トルク伝達用ギヤ18は押圧
スプリング51に押されて、第7図に示すように
タツカー駆動ギヤ42と非噛合状態となる。この
時に、ローラー送り出し駆動ギヤ9の噛合部19
aと、送り出しローラー20の噛合部20aが係
合せしめられる。
次にカツト手段8について説明する。このカツ
ト手段8は他側端4bを固着コイル状筋かい部材
4を切断する為に配設されているものであり、固
定刃52と可動刃53より成るカツター54を動
作させて切断するようにしたものである。上記固
定刃52は本体フレーム15上に固着されてお
り、可動刃53は本体フレーム15上に、上下方
向摺動自在に支持された可動刃支持体55上に固
着されている。上記可動刃支持体55上には係合
軸56が突設されており、該係合軸56に、送り
出しローラー軸16上に固着された切断刃駆動レ
バー57に形成された長孔58が係合している。
これによつて回動ハンドル17を第5図中矢示5
9方向に大きく回動せしめた時に可動刃53を下
動させることができ、固定刃52と競働してコイ
ル状筋かい部材4を切断することができる。
次に上記構成に基き動作を説明する。
本実施例の施工機本体1は上記の如く構成され
ているので、コイル状筋かい部材4を配設する時
には次のようにして容易に行うことができる。
即ち、コイル状筋かい部材4の端末4aを、柱
63,64、桁65、土台31等によつて区画さ
れる空間に配設する時には、配設個所の一側打設
位置60に端末4aを固着する。上記固着は端末
4aを一側打設位置60に位置せしめてその表面
上から釘41…を打ち付けて行うものであり、上
記端末4aはコイルケース2から釘打ち代14程
度の長さ引き出されているで固着作業を容易に行
うことができる。釘41…の打設はタツカー40
を動作させて行う。即ち、先ずカム作動レバー5
0を作用方向に回動させて、トルク伝達用ギヤ1
8のギヤ歯18aとタツカー駆動ギヤ42のギヤ
歯42aを噛合せしめる。次いで回動ハンドル1
7を第5図中矢示59方向に回動せしめて、トル
ク伝達用ギヤ18を第5図中反時計方向に回動さ
せる。
これによつてタツカー駆動ギヤ42は時計方向
矢示45に回動せしめられて、係合ピン44が打
設ピストン47を上方に移動させる。そして、打
設ピストン47が上死点迄上動せしめられた時
に、係合ピン44と係合片47aの係合がはずれ
て、打設ピストン47は押圧スプリング46の弾
発力によつて下方に強く戻されて釘41をコイル
状筋かい部材4の表面上に打ち込む。このような
動作を繰り返して端末4aに所定数の釘41を打
ち込んで、端末4aを一側打設位置60上に固着
したら、次に解除用レバー38を矢示39方向に
回動させてブレーキ機構33をオフにし、コイル
状筋かい部材4を所定長引き出しながらコイルケ
ース2を他側打設位置61に移動させる。このよ
うにして他側打設位置61迄移動させたら、この
コイルケース2を止め手段6によつてコイルケー
ス2を目的打設位置26に止める。第5図に示し
た例は掛止爪28を土台31に掛止させてコイル
ケース2を止めた状態を示している。
このようにしてコイルケース2を目的打設位置
26に止めたら次に一側と他側の打設個所60,
61間に架したコイル状筋かい部材4にテンシヨ
ンをかける。このテンシヨンは、テンシヨンかけ
手段7によつて行うものであり、この例の場合は
引張り用ハンドル29を第5図中矢示30方向に
回動させてコイルケース2を矢示32方向に移動
させて行う。このようにしてコイルケース2を移
動せしめた時に、コイルケース2内に収納されて
いるコイル状筋かい部材4はブレーキ機構33に
よつてロツクされているのでコイルケース外に引
き出されるようなことがなく、テンシヨンを十分
にかけることができる。
上記のようにしてテンシヨンをかけたら、次に
タツカー40を動作させて釘41を打ち込み他方
の端末4bを他側打設位置61上に固着する。こ
のようにして他方の端末4b固着したら、次にカ
ム作動レバー50を回動させてカム43を非作用
方向に回動せしめる。これによつて、トルク伝達
用ギヤ18とタツカー駆動ギヤ42の噛合がはず
れると共に、送り出しローラー駆動ギヤ19の噛
合部19aと送り出しローラー20の噛合部20
aが噛合する。そして、次にブレーキ機構33を
オフにする。
上記のようにしたら、次に回動ハンドル17を
矢示59方向に大きく回動せしめる。これによつ
て切断刃駆動レバー57が可動刃53を下方に押
し下げて、コイル状筋かい部材4の他方の端末4
bが切断される。上記回動ハンドル17の矢示5
9方向の回動力は、ラチエツト機構21によつて
スリツプされるので、送り出しローラー20はこ
の時に回動しない。
このように回動ハンドル17を矢示59方向に
回動させてコイル状筋かい部材4の他方の端末4
bを切断したら、次にこの回動ハンドル17を矢
示22方向に引き戻す。これによつて送り出し用
ローラー軸16が第5図中時計方向に回転せしめ
られる。上記ローラー軸16のトルクは送り出し
ローラー駆動ギヤ19を介して送り出しローラー
20に伝わり、これを時計方向矢示23に回転さ
せる。この送り出しローラー20の周面20b上
には、コイルケース2内に収納されているコイル
状筋かい部材4が、加圧ローラー25によつて押
し付けられながら当接しているので、上記送り出
しローラー20の矢示23方向の回転によりコイ
ル状筋かい部材は矢示62で示すようにコイルケ
ース2外で引き出される。
上記引き出される長さは、送り出しローラー2
0の回動量によつて定まり、頂度釘打ち代14程
度引き出すことができる。このように、筋かい部
材の1回の配設作業終了時に、端末4aを釘打ち
代14程度コイルケース2外へ引き出しておくこ
とができるので、次の配設作業がしやすい。
次に添付図面第9図に従い本発明の第2実施例
を詳述する。
この例の場合も実質的な構成、目的および効果
は前記第1実施例の場合と同一であり、同一部分
であり、同一部分については同一の符号を付して
説明を省略する。
即ち、この第2実施例の場は、送り手段5、止
め手段6、テンシヨンかけ手段7、およびカツト
手段8をそれぞれ次のように構成した例を示して
いる。
先ず、送り手段5は本体フレーム15上に回動
自在に取着された案内ローラー支持軸80上に固
着された回動レバー81、押し下げレバー82、
扇状ギヤ83、送り出しローラー84、ラチエツ
ト機溝付ギヤ85によつて構成されている。上記
押し下げレバー82と扇状ギヤ83は本体フレー
ム15上に回動自在に取着された回軸上86の同
軸上に固着されており、回動レバー81が矢示8
6′方向に回動せしめられ、押し下げレバー82
が上記回動レバー81上に配設されたローラー付
ダボ87に押されて下方に回動せしめられた時
に、扇状ギヤ83は矢示88方向に回動せしめら
れるようになつている。そして、上記回動レバー
81を矢示89方向に戻して押し下げレバー82
の下方への押圧が解除された時には、上記押し下
げレバー82および扇状ギヤ83は押圧スプリン
グ90の弾発力によつて矢示91方向に回動せし
められて初期動作位置に復帰する。上記初期動作
位置は、押し下げレバー82がストツパー92に
当接することによつて定まる位置である。
上記送り出しローラー84とラチエツト機溝付
ギヤ85は、ローラー支持軸93の同軸上に固着
されており、ラチエツト機溝付ギヤ85は送り出
しローラー84の端部に取着されている。このラ
チエツト機溝付ギヤ85は、上記扇状ギヤ83と
噛合しており、扇状ギヤ83の矢示91方向への
回動力のみ送り出しローラー84に伝え、これを
矢示94方向にのみ回動させる作用を有してい
る。
止め手段6はコイルケース2の下端に掛止爪9
5を固着して構成している。
テンシヨンかけ手段7は、コイルケース2上に
引張りハンドル97を固着すると共に、引張時加
圧用カム98を配設して構成したものである。引
張時加圧用カム98は作動レバー99の操作によ
つてカム受100に押し付けることができ、この
時にその間に通されたコイル状筋かい部材4にブ
レーキをかけることができるものである。
カツト手段8は、本体フレーム15上に形成さ
れたガイド溝101内に上下動自在に支持された
可動刃支持体102を摺動自在に支持し、これに
形成された長孔103に押し下げレバー82上に
突設した係合ピン104を係合させて構成したも
のである。
この第2実施例の場合は上記のように構成した
ものであるから、端末4aを一側打設位置に固着
する時には適宜タツカーを用いて行う。そして、
他方の端末4aを固着したら第1実施例の場合と
同様に、内部に収納したコイル状筋かい部材4を
引き出しながら他側打設位置迄移動させる。次い
で。掛止爪95を利用してコイルケース2を他方
の配設個所に止める。このようにコイルケース2
を止めたら、次に作動レバー99を操作して引張
時加圧用カム98をカム受100に押し付けコイ
ル状筋かい部材4にブレーキをかける。そして、
引張りハンドル97を手前に引いてテンシヨンを
かけながら他方の端末を適宜タツカーを用いて固
着する。
このようにして固着したら、次に作動レバー9
9を操作してブレーキを解除する。次いで、回動
レバー81を矢示86′方向に回動させて押し下
げレバー82を下方に押し下げて他方の端末を切
断する。この時に扇状ギヤ83は矢示88方向に
回動してラチエツト機溝付ギヤ85を反時計方向
に回転させるが、ラチエツト機溝によつてこの方
向の回転はスリツプしてしまうので、送り出しロ
ーラー84はこの方向には回転しない。
上記のようにしてコイル状筋かい部材の他方の
端末を切断したら、次に回動レバー81を矢示8
9方向に戻す。このように回動レバー81が戻さ
れると押し下げレバー82のは押圧スプリング9
0の弾発力によつて上方位置に復帰する。これに
よつて、扇状ギヤ83は矢示91方向に回動する
ので、これと噛合しているラチエツト機溝付ギヤ
885は時計方向矢示94に回転せしめられる。
この方向の回転は送り出しローラー84に伝わ
り、これを矢示94方向に回転せしめる。この送
り出しローラー84の回転によつてコイルケース
2内に収納されているコイル状筋かい部材4はコ
イルケース外に所定長引き出される。
この引き出される長さは、送り出しローラー8
4の回転量によつて定まり、釘打ち代の長さ程度
となる。即ち、切断後はその端末を常に釘打ち代
分程度の長さだけコイルケース2の外部に引き出
しておくことができる。
而して、案内ローラー96の上部に加圧ローラ
ー105を設けるとよい。この加圧ローラー10
5は本体1に軸106によつて軸支されているア
ーム107に回動自在に支持されているもので、
スプリング108によつて常時案内ローラー96
側に押されている。コイル状筋かい部材4を送り
出す時は、案内ローラー96とこの加圧ローラー
105がコイル状筋かい部材4を挟持し送り出し
を円滑にしている。そして、コイル状筋かい部材
4の一方の端末を止めテンシヨンをかけた時に、
加圧ローラー105が案内ローラー96にくい込
みテンシヨンをかけ易い。
尚、上記実施例に於いてはハンドルやレバーの
操作を全て手動で行うようにした例を示したが、
これら操作は適宜電動機を配設して電動で行うよ
うにすることもできる。
[発明の効果] 以上詳述した如く本発明は、コイル状に巻か
れた長尺状の筋かい部材4をコイルケース2内に
収納したので巻き取りや巻き戻しを容易に行うこ
とができ、又端末をコイルケース2外に釘打ち
代14程度の長さだけ常時引き出しておくことが
でき、更に配設作業時に十分なテンシヨンを溶
易にかけることができ、そして又カツト作業を
容易に行うことができ、総じてコイル状に巻か
れた長尺状の筋かい部材の配設作業効率を向上さ
せることができる。コイル状に巻かれた薄板長尺
状の筋かい部材の施工機を提供する等種々の利点
を有する。
【図面の簡単な説明】
添付図面第1図〜第8図は本発明の第1実施例
を示し、第1図は平面図、第2図はコイル状筋か
い部材の平面図、第3図はコイル状に巻かれた状
態を示す側面図、第4図は第1図中A−A線に沿
う断面図、第5図は要部の機構説明図、第6図、
第7図はカムの動作を説明する図であり、第6図
はカム作用時の状態を示す図、第7図はカム非作
用時の状態示す図、第8図は配設状態を示す図、
第9図は第2実施例を示し、要部の機構説明図、
第10図〜第14図は木製の筋かい部材の配設態
様を示す図であり、第10図は斜視図、第11図
は接合部の拡図、第12図は第11図X−X線に
沿う断面図、第13図は配設状態を示す正面図、
第14図は第13図中にY−Y線に沿う断面図で
ある。 尚、図中1……施工機本体、2……コイルケー
ス、2a……引出口、4……コイル状筋かい部
材、5……送り出し手段、6……止め手段、7…
…テンシヨンかけ手段、8……カツト手段、14
……釘打ち代、をそれぞれ示している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 軸芯3の回りにコイル状に巻かれている薄板
    長尺状の筋かい部材4を、上記軸芯3を回動自在
    に支持することにより巻き取り、巻き戻し可能に
    支持して収納するコイルケース2と、 上記コイル状筋かい部材4の表面に当接する送
    り出しローラー20,84を有し、上記コイルケ
    ース2の外部に突出された回動ハンドル17を回
    動させて上記送り出しローラー20,84を回転
    させることにより上記コイル状筋かい部材4の端
    末4aを、釘打ち代14が得られる程度の長さ分
    だけコイルケース2外に引き出すための送り手段
    5と、 上記コイルケース2の外方に突出する掛止爪2
    8,95を有し、上記コイルケース2外に引き出
    されたコイル状筋かい部材4の端末4aを、柱6
    3,64や桁65等の施工目的とする一側打設位
    置へ釘打をした後に、上記掛止爪28,95を施
    工側の部材に掛止させて上記コイルケース2を他
    側の打設位置26に止めるための止め手段6と、 上記コイルケース2の外方に突出する引張用ハ
    ンドル29,97を有し、上記引張ハンドル2
    9,97を回動させることにより上記コイルケー
    ス2を他側方向に付勢して上記コイル状筋かい部
    材4にテンシヨンをかけるテンシヨンかけ手段7
    と、 上記コイル状筋かい部材4の裏面側に配置され
    た一方の刃52、およびその反対の表面側の配置
    された他方の刃53よりなるカツター54を有
    し、上記コイル状筋かい部材4を釘打ちした後に
    上記コイル状筋かい部材4の他方の端末4bをカ
    ツトするためのカツト手段8とを具備することを
    特徴とするコイル状に巻かれた薄板長尺状の筋か
    い部材の施工機。
JP12875986A 1986-06-03 1986-06-03 コイル状に巻かれた薄板長尺状の筋かい部材の施工機 Granted JPS62284858A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180072068A (ko) * 2016-12-21 2018-06-29 주식회사 세 바 냉각 기능이 구비된 안마기용 솔레노이드 밸브

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20180072068A (ko) * 2016-12-21 2018-06-29 주식회사 세 바 냉각 기능이 구비된 안마기용 솔레노이드 밸브

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