JPH0566014A - ガスライタ用圧電機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成を有するとともに全体的に対称な
幾何学的配置を有するガスライタ用圧電機構を提供する
ことである。 【構成】 打撃子６は、スプリング１４に付勢されて窓
部の傾斜部３０を滑り、その案内係止ラグ１１がチュー
ブ状のアッセンブリに関して縦方向のスロットの一側の
切欠に嵌り込んで係止されている。この状態で、外部ス
プリング２０のばね力に抗して内側伸縮アッセンブリ１
を下方に押し込むと、角度片２２がリング２２を蹴って
バーナ口３５からガスを排出させる一方、上記案内係止
ラグ１１が窓部のいま一つの傾斜部３１に当接して回転
し、上記切欠から外れる。これにより、上記打撃子６
は、スプリング１４に付勢されて、内側伸縮アッセンブ
リ１内の圧電素子を打撃して点火用火花を発生し、上記
ガスを発火させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本明細書の発明の名称の欄に記載
された本発明は、現在同じ目的で使用されている圧電機
構により提供されているものに比べて、一連の重要な特
徴を有するガスライタ用圧電機構に関する。

【０００２】

【発明の目的】周知のように、全ての圧電機構は、基本
的に一対の伸縮自在なアッセンブリにより構成され、こ
れらアッセンブリは最大伸張位置にそれらを付勢するス
プリングにより相互に付勢され、全体がばらばらになる
のを制限する手段を備えている。衝撃が与えられたとき
に点火用火花を発生する結晶もしくは圧電素子は、目立
たないように配置されるとともに、これらのアッセンブ
リの一つにしっかりと固定されている。上記圧電素子
は、「アンビル（ａｎｖｉｌ）」と呼ばれる金属片と打
撃子（ｐｌｅｘｏｒ）の衝撃を実際に受ける「ベースも
しくは制限片」と呼ばれるいま一つの金属片との間に配
置される。

【０００３】上記内部の伸縮体の軸方向の空間および静
止位置にて上記打撃子が機能し、それは後述する維持機
構の存在により圧電素子から離れている。点火のために
手による圧縮力が伸縮セットに印加され、伸縮セットを
付勢するスプリングの作用が減少させられると、同時に
第２のスプリングの圧縮が発生し、この圧縮が後にトリ
ガの瞬間に上記打撃子に衝撃を与え、このようにして打
撃子の衝撃エネルギを発生する。

【０００４】上記打撃子の案内は、チューブ状のアッセ
ンブリの一つの壁を横切る一対の対向する縦方向のスロ
ットにより規定され、それらの各々には、打撃子の案内
係止ラグが嵌合される。

【０００５】上記機構の静止状態において、上記打撃子
は、上記チューブ状のアッセンブリに関して縦方向のス
ロットの一側の切欠内にあるその横断方向ラグにより係
止されるとともに、打撃子に回転運動をさせるように横
方向ラグを切欠に嵌入する。保持用の切欠から解放して
打撃し、その後に切欠の中に入ることの両方、および伸
縮セットの圧縮行程の終端およびそれが緩む間の各々に
おいて発生する上記機構の再配置において、打撃子に小
さい回転を発生させるため、打撃子の案内係止ラグは、
ほかの伸縮体に設けられた開口の傾斜部のエッジにより
押圧されてこれらのラグがまた機能する。

【０００６】簡単な構成を有するとともに全体的に対称
な幾何学的配置を有し、伸縮セットの最大分離位置の復
帰スプリングに関して外側にあり、打撃子に衝撃を与え
る上記スプリングがその過程において全体的に案内され
る、両伸縮アッセンブリの完全な案内部材を得ることが
本発明の目的である。

【０００７】外部スプリングが圧電素子から軸方向に離
れた位置を占めるということを予め行なう結果として、
火花の発生の瞬間に生じる誘導効果を減少させることが
また、本発明の目的である。

【０００８】電気回路の配線を短縮するとともに、非導
電性プラスチックにより介在する素子の数を最小にして
製造コストを削減し、かつ、ガスの点火用火花を発生す
る瞬間にさきだって、空気とガスとの完全な混合を達成
して燃焼を最適化することが本発明の他の目的である。

【０００９】最後に、より強くて持続する火花を達成す
るために、制限片もしくは衝撃ベースにより圧電素子の
上の打撃子のための完全な固定を確保することを、本発
明はまた目的として有する。

【００１０】本発明の改善において、ほかの目的がま
た、ライタの機能的な作用の改善、異なった部品のアッ
センブリにおける、同様に、同じ圧電素子機構とライタ
のハウジングとの間におけるギャップの可能な集積によ
り圧電機構に存在する可能な軸方向の遊びを完全に削減
することにあると考えられ、この改善は付加的なスプリ
ングを付け加える必要なしに達成される。

【００１１】

【発明の背景】現在、伸縮セットの外形は四角形で、全
ての機構はライタのアッセンブリに、かかる目的のため
に設けられたハウジング内に配置され、両部品は相対回
転してはならないが、ある場合にはこの問題は、外側ア
ッセンブリの内側部分と内側アッセンブリの外形とを円
と異ならせて、案内係止ラグを有する打撃子の導入を可
能にする楕円形のもののようにすることによって解消す
ることができるが、それは、後に、モールドの困難な非
対称な形態を有するほかの伸縮アッセンブリに存在する
窓部にそれ自身を収容するために、回転した位置でそれ
自身を配置することができるからである。

【００１２】ほかのケースでは、これらの断面は円形で
あるが、このことは、打撃子の案内係止ラグが打撃子の
嵌入のあとに組み立てられなければならないつぼ金によ
り実現されることを意味するとともに、同時に、伸縮セ
ットに与えられる圧縮を意味する。この不適当なつぼ金
を有するアッセンブリは、機構のそれらの部分の製造コ
ストを増大させる。

【００１３】本発明を出願している同じ会社は特許Ｐ−
８９０２７４１号を有しており、この特許にはガスライ
タのための圧電機構について開示するとともにクレーム
しており、その中では上記した問題がコストの面と機能
および構造の面の両方で、解消、ないしは少なくとも有
利に軽減されている。係る特許においては、止め輪ピン
の機能を果たす一対のラグを外部アッセンブリ内で前も
って手配することにより、両伸縮部品に関する角度変位
をなくしており、一対のラグは打撃子の軸方向の変位の
ために内側伸縮アッセンブリに与えられた同じスロット
の内部で動作し、係るスロットは打撃子の案内のために
必要とするよりも大きい長さを有している必要がある。
打撃子および伸縮セットを補助するスプリングを通して
電流が流れるほかの従来の機構と異なり、電流が、アン
ビル、圧電素子、打撃子制限片および外側伸縮アッセン
ブリを通して、単に巡回するだけであるので、電流に対
して経路の短縮化を図ることができる。この経路は短く
しかも火花発生の瞬間に、電流は打撃子制限片もしくは
圧電素子の下部固定部から外側伸縮アッセンブリの止輪
ピンへ流れるが、特に、制限片上の打撃子の完全な座り
および圧電素子の内面での完全な座りがないと、点火の
失敗やあるいはいくぶんか長いほかの経路を通しての電
流誘導を生じさせるというこれらのエレメントの接触面
における小さな機能が存在する。

【００１４】全ての場合において、打撃子を補助するス
プリングは、上記打撃子を収容する伸縮アッセンブリの
内部で部分的もしくは全体的に案内されるとともに、歯
付きのラグを備え、上記アッセンブリの自由端に固定さ
れているキャップにその他端における支持を確立し、上
記歯付きのラグは伸縮アッセンブリの壁に対向してそれ
ぞれの横方向の開口に導入され、この固定位置にて不動
とされている。

【００１５】全ての圧電機構、すなわち、隣接要素を有
する伸縮セットは、ライタのアッセンブリのハウジング
内に、主として軸方向に、僅かのギャップを有してお
り、それはパルサの望ましくない動きをひきおこす。

【００１６】それに加えて、アッセンブリのハウジング
の底部から突出するとともに、周知の方法でその上端が
円錐形に形成されて、取付部として設けられた小さな穴
もしくは凹部に導入され、圧電機構を横方向に移動しな
いようにするのに貢献し、伸縮セットにギャップの集積
を決定するある種の剛性を与えるスタッドの上に、キャ
ップもしくは伸縮セットの内部ベースを直接的に配置し
ても、明確に、上記圧電機構の小さい動きがパルスに検
知され、かつこのことによってさえ、その固定位置へ効
率的に復帰しない。この問題を解消する試みにおいて、
装置を複雑かつより高価なものとしても、現在のとこ
ろ、せいぜい付加のスプリングが圧電素子のハウジング
と後者の下部キャップとの間に組み込まれて配置される
にすぎない。上記スプリングは、ある種の周知の圧電機
構タイプのライタのガスバーナとして機能している間に
分岐したリングのロックの間に、開いてガスを出させる
のに必要である。

【００１７】

【課題を解決するための手段】上記した欠点を解消し、
提案した卓越した特性を得るため、本発明を構成するガ
スライタの圧電機構は、基本的に、斜面の一つにより内
側伸縮アッセンブリに固定される角度片による相対回転
をもたない円形断面の、一対の伸縮アッセンブリからな
り、一方、他方は外側伸縮アッセンブリの面の一つの外
部を通して接線状に配置される。角度片の斜面の一つ
は、中心に縦方向スロットを有し、この縦方向スロット
を通して内側伸縮アッセンブリが横方向に導入されると
ともに、２つの径方向反対位置の平行の切欠を与えるた
めに、この角度部材は打撃子の制限片との接触を確立す
るように機能し、上記打撃子制限片はすでに述べたよう
に、打撃子と結晶もしくは圧電素子との間で中間位置を
占める。このことは、図面を参照して、後により詳しく
説明される。

【００１８】伸縮セット、もしくはほかの機構から最大
距離の位置復帰スプリングは、内側伸縮アッセンブリを
外部から取り囲み、角度片上で支持する。その他端部は
外側伸縮アッセンブリを前面で打撃する。

【００１９】この装置により、外部スプリングはいつ
も、スプリングの座部の角度片と対向している制限片を
越えて配置されるような、圧電素子から軸方向に離れた
位置にある。

【００２０】打撃子を補助するスプリングは、内側伸縮
アッセンブリの筒状の軸方向の空間内で完全に案内され
るとともに、打撃子の衝撃の発生の瞬間に、それは上記
アッセンブリの内部に全体的に収容される。

【００２１】点火ピンのベースもしくは同じものの制限
片から、外側伸縮アッセンブリが導電プラスチック材料
である必要がなくしたがってその構成がより経済的であ
るような金属製角度片に、電流が直接的に通過するとと
もに、良好な接触を有するので、電流は短絡経路を形成
する。

【００２２】伸縮セットの部品の回転止め機構を有する
角度片の自由斜面は頂部が傾斜するとともに、その傾斜
は、それがライタのパルサに作用して、上記した経路の
同じ瞬間に火花が発生すると、伸縮セットのすべての押
込み行程の間でガスの開口を制御する。

【００２３】機構のいま一つの改善として、本発明に係
るほかの特徴は、ライタの機能的な作用が改善されてい
るということであり、同じ圧電機構とライタアッセンブ
リとの間と同様に、異なった部品のアッセンブリにおけ
るギャップの集積による圧電機構の可能な軸上の遊びを
完全になくしたことにあり、このことは、前に述べたよ
うに、ライタアッセンブリのハウジングの底部と圧電機
構の下部伸縮アッセンブリのキャップとの間に配置され
たこの第３の付加的なスプリングによることなく発生す
る。

【００２４】それから、本発明によれば、ライタの内部
アッセンブリに収容された伸縮アッセンブリの自由端の
閉鎖キャップは、後に図面とともに説明するように、伸
縮セットのより大きな部分のアッセンブリを閉鎖し、上
記スプリングがその上に支持を確立する打撃子を補助す
る。上記閉鎖キャップは、下部キャップの歯付きのラグ
の固定開口がこの遊びを許容するために形成されている
ことを見てきたように、閉鎖アッセンブリに関して軸方
向に動く。機構の静止位置において、下部キャップは、
点火ピンを補助するスプリングが存在することにより、
下部伸縮アッセンブリの口部に関してより離れた位置に
あり、これはその最も伸張した位置にあり、したがっ
て、予めテンションを与えて組み込む必要がないので、
スプリングの寿命を長くすることができる。

【００２５】この装置に関して、このスプリングの特別
なアッセンブリにより、パルサの静止位置および全体的
な復帰状態に組み込まれた圧電機構が静止状態にあり、
点火を発生するためにパルスを発生する際に、第１に、
このスプリングはキャップが導入位置に静止するまで圧
縮されるとともに、伸縮セットを補助する外部スプリン
グの連続する圧縮が発生し、かつ、打撃子を補助するス
プリングのこの圧縮動作と同時に圧電結晶に衝撃を与
え、伸縮セットのこの圧縮行程を終了するが、これらの
機能は周知である。

【００２６】本発明の特徴の理解に供するとともに、こ
の明細書の総括的な部分を形成するために図面を添付し
たが、これらの図面は単に図示のためのものであってこ
れに限定されるものではない。

【００２７】

【実施例】図面に示された番号を参照すると、本発明に
より提案されたガスライタの圧電機構は、他のタイプの
ものと同様に、番号１および２が付された２つの伸縮ア
ッセンブリを有し、参照番号１が内側に参照番号２が外
側に対応することを我々は看て取ることができる。図２
において、圧電素子３が伸縮アッセンブリ１の内部を占
めており、アンビル４と制限片もしくはベース５との間
で不動とされ、内側アッセンブリ１の筒状の軸方向の空
間７（図５参照）内で変位するとともに案内されて打撃
子を打撃することを、我々は看て取ることができる。

【００２８】上記アンビル４は、四角形状の部分の全体
に嵌合し、アッセンブリ１の上部は、２つのその対向す
る面に一対のラグ８を含み、アッセンブリ１に示される
対応する窓部９にそれらが嵌合することにより、アンビ
ルが不動となる（図４ないし図６参照）。

【００２９】打撃子６が当る制限片５は、下半分よりも
大きい径を有する上半分を規定するための段部を備えた
柱状を有するものである。この段部は、内側アッセンブ
リ１の筒状空間のリング状の棚部１０に支持され、制限
片５の径の小さい部分が、内側アッセンブリ１よりもよ
り小さい径のこの部分に保持される。

【００３０】図１５および１６においてその形状を明瞭
に看て取ることができる打撃子６は、段付きの柱状の形
状を有するもので、大きい径の側に２つの径方向に突出
するラグ１１を備え、その他側の端部は円錐状に形成さ
れている。案内係止ラグ１１は、圧電素子３に対して所
定の距離に打撃子６を保持し、これらの保持手段がなく
なると、制限片５を介して、上記打撃子が結晶３をたた
いて点火用火花を発生させる。これらの保持手段は、横
方向の切欠１２により、周知のように構成されており、
上記切欠１２は、内側アッセンブリ１の筒状部および案
内係止ラグとの対向部分に設けられた縦方向スロット１
３の側部の一つから、回転方向の同じ側に向かって切り
欠かれている。それらの中で、横方向ラグ１１は、打撃
子６と反対方向に作用する。したがって、打撃子は回転
することなく上記したスロット１３に沿って変位する
が、同じ形状を有する横方向の切欠１２に入るために単
に回転すればよい。

【００３１】打撃子６は、外側伸縮アッセンブリ２の自
由端を閉鎖するキャップ１５の底部に当接するスプリン
グ１４により補助され、上記キャップ１５と外側伸縮ア
ッセンブリ２の両者は、歯付きラグ１６と相補形の窓部
１７とを有する。上記スプリング１４は、打撃子６の円
筒状の植込ボルト１８およびキャップ１５の同軸差込み
１９が嵌入するその端部により完全に案内されて保持さ
れる。このキャップの構造は図１７から図１９に明瞭に
示されている。

【００３２】内側および外側伸縮アッセンブリ１および
２はそれぞれ外部スプリング２０により補助され、この
外部スプリング２０はそれらをその最大伸張位置に向か
って付勢するとともに、後に見るように、打撃子６の案
内係止ラグ１１により規定される天井部に制限され、上
記案内係止ラグ１１は外側伸縮アッセンブリ２内にある
それぞれの窓部２１のエッジに保持され、その内部にて
作動する。

【００３３】上記伸縮アッセンブリ１および２は、角度
片２２によって規定される外部エレメントにより相対回
転しないようになっており、上記角度片の外形は図２０
から図２２に示されている。角度片２２は「Ｌ」字形状
を有するとともに、その側面の一つにより、内側伸縮ア
ッセンブリ１に固定されており、この固定のために、こ
の内側伸縮アッセンブリ１は２つの平行で径方向に対向
する番号２３が付された切欠を備えており、その中に各
々のラグ２４の内側エッジが嵌合され、これら内側エッ
ジは、番号２６が付された角度片２２の中心スロット２
５の各側部に形成されている。ほかの直角の側部２７が
上記機構の縦方向の軸に平行な位置に保持されるととも
に、その最も先端のエッジが図１において番号２８を付
して示す外側伸縮アッセンブリ２の面の一つにオーバー
ラップしている。最終の状況に対応する図２からも分か
るように、上記したものが点火用火花を発生するために
引っ込めたときに、上記オーバラップの領域が大きくな
るので、これらの要素間の相対回転の発生を阻止するこ
とができる。静止位置は図１に対応する。

【００３４】スプリング２０は、角度片２２の側部２６
に直接当接するとともに、図２に示すように、制限片５
のより大きい径の最外部が維持される高さに正確に上記
側部２６を配置する。したがって、制限片５はラグ２４
の間に、より特別には面取りしたエッジの首部の肩部２
９との間に配置され、これらの首部は同じ円周を有して
おり、その中で、制限片５の拡大部分が正確に調整され
る。この構成は、制限片５がまだ組み込まれていないと
きおよびその組込みの後に、到達するべき角度片２２の
正確な位置のみを許容し、制限片５、圧電素子３および
アンビル４により規定されるものがコンパクトで不動の
ユニットを形成していることを我々は記憶しているの
で、角度片２２はもはや抜けない。

【００３５】機構の静止状態（図１参照）では、上記打
撃子６は、内側アッセンブリ１の縦方向のスロット１３
の各々の横方向の切欠１２に収容されるその案内係止ラ
グ１１を有し、スプリング１４が打撃子６に作用する僅
かな圧力によりこの位置を保持するとともに、外側アッ
センブリ２の窓部２１の内側の横断エッジに案内係止ラ
グ１１に印加されて保持され、これらの横方向のエッジ
が傾斜もしくは傾いている、周知の形を有する。

【００３６】制限片５に対する衝撃を打撃子６に与える
ようにするためには、圧縮力を加えて伸縮セットを引っ
込めるようにすればよく、この引込めにより両スプリン
グ１４および２０の圧縮力が発生する。この変位によ
り、各々の窓部２１の傾斜部３０のエッジに関して打撃
子６の案内係止ラグ１１の距離変化がまた生じ、それら
が反対側の傾斜もしくは傾いたエッジ３１と接触する瞬
間がくると、案内係止ラグ１１が切欠１２から飛び出し
てそれは内側アッセンブリの縦方向のスロット１３に沿
う高速の連続する滑りにより、打撃するような打撃子６
の回転を意味する。このような状態において、スプリン
グ２０の圧縮はまだ維持されており、この位置は図２に
対応している。

【００３７】ユーザがライタのパルサ３２（図１）に印
加している圧縮を解放すると、伸縮アッセンブリ１およ
び２は外部スプリング２０の作用により伸張する。この
過程で、打撃子６の案内係止ラグ１１は、それらが各々
の横方向の切欠１２に到達するまで内側アッセンブリ１
の各々のスロット１３に沿って変位し、それらが上記案
内係止ラグ１１に加わる力により切欠に嵌合する瞬間、
外側アッセンブリ２の窓部２１の傾斜部３０のエッジに
当り、伸縮セットの制限拡張位置に到達する。

【００３８】本機構の作用は次の通りである。

【００３９】点火に関連するライタアッセンブリおよび
装置が部分的および図式的に示されている図１によれ
ば、下端がハウジング底部の突出部３３に当接している
ので、パルサ３２に力を印加すると、上記伸縮セットは
引っ込む。この過程で、角度片２２の側部２７が漸進的
に分岐したリング３４を押し、このリング３４はガス排
出のためのバーナ口３５の上で作動するとともに、火花
がこの圧縮過程の最後の瞬間まで発生されないので、ガ
スは空気とよく混合する。側部２７はしたがって、カム
を構成し、その斜面部３６の仕上げはガス開口の制御用
傾斜をなし、最初にフォーク状リング３４を角度的に変
位させ、後にその位置に保持する。

【００４０】伸縮セットの回止め手段を構成するととも
に、ガスの出を発生させるためのカムとして作用する角
度片２２は、点火用火花を発生する電気回路の電流伝送
要素を構成する。上記電流は、すなわちアンビル４、圧
電素子３、点火ピンのベース片５および角度片２２より
なる部材から導電性の分岐リング３４およびバーナの口
３５へ通過する、短絡経路を流れる。上記角度片２６の
座部における完全な電気電導は、制限片５により保証さ
れるが、それは全ての瞬間においてまた上記した調整さ
れた接触が達成されるからである。

【００４１】圧電機構のこの構造および機能により、外
部アッセンブリ２およびその底部キャップ１５は、導電
性プラスチックで作られている必要がないが、それは電
流がそれらを通して流れず、角度片２２により転換され
るからである。

【００４２】圧電素子３もしくは結晶が外部スプリング
２０から軸方向に離れているということから、誘導効果
は発生せず、このことは、電圧は勿論、火花の強さおよ
び持続時間を改善する。

【００４３】制限片５、もしくは点火ピンのベースは、
結晶もしくは圧電素子３の完全な座部となる可鍛の合金
からなり、このことは製造時間の節約となる。打撃子６
は導電材料を必要としないけれども、同じ材料がアンビ
ル４、角度片もしくはカム２２および打撃子６の構成に
も使用される。

【００４４】上記内側アッセンブリ１のいちばん端のエ
ッジがときどき外部アッセンブリ２のキャップ底部１５
と接触するので、打撃子６を付勢するスプリング１４
は、機構の静止状態では内側アッセンブリ１の筒状空間
にほぼ全体が収容され、圧縮行程の終りにおいてその内
部に全面的に隠され、このことは、望ましくない摩擦や
ゆがみに影響されないようにしてスプリングの機能を改
善する。

【００４５】上記機構が静止位置にあるときには、内側
伸縮アッセンブリ１の端部はキャップ１５の筒状の軸空
間内に導入され、それは協働して伸縮セットおよびスプ
リングの動きを案内する。

【００４６】図１に示すように、全ての圧電機構はライ
タアッセンブリ内に導入されるとともに、その目的のた
めに設けられたハウジングに収容され、伸縮アッセンブ
リ２を閉鎖するためのキャップ１５がライタアッセンブ
リの底部の壁から突出する突出部３３に固定される。

【００４７】それから、最後のパラグラフでは、またラ
イタの機能を改善すること、このセットと点火アッセン
ブリのハウジングとの間においてパルサ３２の作用に関
して好ましくない動きを発生する、ライタの使用により
形成されたり、あるいは異なった部品の製造公差により
形成されるギャップとともに、圧電機構の取り付けギャ
ップを減少させることができることについて述べる。そ
れはキャップ１５が外側伸縮アッセンブリ２を閉鎖する
とともに、打撃子６を付勢している螺旋スプリング１４
に助けられ、また、それに対抗して、上記アッセンブリ
２に関して軸方向の変位が可能で、かつ自身がそれから
離接することができ、天井部によりこの変位が制限され
ているからであり、このことは図２３および図２４に示
されており、これら図面により上記の改善が理解され
る。

【００４８】これら図２３および図２４に示された例に
おいて、キャップが外部アッセンブリ２と僅かに分離さ
れるとともにスプリングにより付勢されて静止するよう
にすることを容易にするために採用された解決法を見る
ことができ、キャップ１５の鋸歯状部を有するラグ１６
の受取り用開口１７が延長され、この延長された開口に
番号１７′がつけられている。

【００４９】このような状態において、打撃子６を付勢
する螺旋スプリング１４は、これらの要素２および１５
を最も離れた位置に保持し、これらはそれぞれの開口１
７′の最も下のエッジに当接する歯１６により支持され
る。この位置では、スプリング１４はその静止位置にあ
り、これはライタのパルサ３２に作用して、点火用火花
を発生するためにその使用が要求されるときに、それが
単に圧縮されるだけであるので、その寿命を長くする。

【００５０】静止位置および衝撃発生位置とに対応して
図２３および図２４をそれぞれ比較すると、点火を発生
するために衝撃を与えると、伸縮セット内に最初に伸縮
経路が形成されるのがみられる。この動きの後に、図１
を参照して説明した場合に起こるような、アッセンブリ
１および２により実現される伸縮セットの押込みが発生
する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係るガスライタの圧電機構の縦方向
部分断面正面図で、組み立てられた状態を示すととも
に、部分断面によりライタアッセンブリの位置を示す。

【図２】 トリガ位置にありライタアッセンブリを含ま
ない図１と同様の縦方向部分断面正面図である。

【図３】 内側伸縮アッセンブリの正面図である。

【図４】 図３に示されたものの側面図である。

【図５】 図３のＥ−Ｅ線に沿う縦方向断面図である。

【図６】 図４の平面図である。

【図７】 図４のＤ−Ｄ線に沿う断面図である。

【図８】 図３のＡ−Ａ線に沿う断面図である。

【図９】 図４の底面図である。

【図１０】 外側伸縮アッセンブリの正面図である。

【図１１】 図１０の側面図である。

【図１２】 図１０のＣ−Ｃ線に沿う断面図である。

【図１３】 図１１のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。

【図１４】 図１１の平面図である

【図１５】 打撃子の平面図である。

【図１６】 打撃子の縦方向正面図である。

【図１７】 外側伸縮アッセンブリのキャップの正面図
である。

【図１８】 外側伸縮アッセンブリのキャップの平面図
である。

【図１９】 外側伸縮アッセンブリのキャップの側面図
である。

【図２０】 両方の伸縮セットの間での相対回転を避け
る外部角度片の正面図である。

【図２１】 両方の伸縮セットの間での相対回転を避け
る外部角度片の平面図である。

【図２２】 両方の伸縮セットの間での相対回転を避け
る外部角度片の側面図である。

【図２３】 本発明のさらなる改良を含む圧電機構の部
分および縦方向断面図で、特に、外側伸縮アッセンブリ
の閉鎖キャップの伸縮接続により決定されるものを示
し、機構が静止位置にある。

【図２４】 パルスの発生の後の、図２３と同様のもの
の断面図である。

【符号の説明】

１ 内側伸縮アッセンブリ ２ 外側伸縮アッセンブリ ３ 圧電素子 ４ アンビル ５ 制限片 ６ 打撃子 ７ 筒状の軸方向の空間 ８ ラグ ９ 窓部 １０ リング状の棚部 １１ 案内係止ラグ １２ 切欠 １３ 縦方向スロット １４ スプリング １５ キャップ １６ 歯付きラグ １７ 相補片窓部 １７′ 窓部 １８ 植込ボルト １９ 同軸差込み ２０ 外部スプリング ２１ 窓部 ２２ 角度片 ２３ 切欠 ２４ ラグ ２５ 中心スロット ２６ 側部 ２７ 側部 ２８ 面 ２９ 肩部 ３０ 傾斜部 ３１ 反対側のエッジ ３２ パルサ ３３ 突出部 ３４ リング ３５ バーナ口 ３６ 傾斜面

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 伸張位置に維持するスプリングにより付
   勢される２つの伸縮アッセンブリと、それらの内部にお
   いてアンビル（４）と打撃子（６）がその上を打撃して
   点火用火花を発生させる制限片（５）との間に不動にさ
   れた圧電素子（６）とを備え、上記打撃子が伸縮セット
   の内部で変位するとともに案内され、上記打撃は圧電素
   子（３）から離れた位置に保持する手段を解放して打撃
   子（６）をトリガすることにより伸縮セットの押込みの
   最終段階で発生し、この変位の間のスプリングの圧縮の
   結果として、打撃子（６）の保持と解放が行われ、その
   案内係止ラグ（１１）が一対の縦方向スロット（１３）
   内を案内され、上記案内係止ラグ（１１）が横方向切欠
   に到達すると、案内係止ラグ（１１）が各々の窓部（２
   １）の傾斜部のエッジ（３１）に当たって保持を解放
   し、上記伸縮アッセンブリの２つの対向する壁があり、
   それらの中で打撃子（６）の各ラグ（１１）が作動する
   とともに、各窓部（２１）の対向するエッジを規定し、
   いま一つの傾斜部のエッジ（３０）が上記案内係止ラグ
   （１１）に当接すると、打撃子（６）を回転させて上記
   収縮セットの復帰行程の間に上記横方向切欠（１２）に
   保持し、伸縮アッセンブリの自由端に固定されたキャッ
   プ（１５）にその他端で支持された打撃子（６）を付勢
   するスプリング（１４）が存在するガスライタの圧電機
   構において、上記外側伸縮アッセンブリ（２）および内
   側伸縮アッセンブリ（１）は外部角度片（２２）により
   回転が阻止され、この外部角度片（２２）は内側伸縮ア
   ッセンブリ（１）にその側部（２６）の一つにより固定
   され、そのために上記内側伸縮アッセンブリ（１）は２
   つの平行な対向する切欠（２３）を備え、これら切欠に
   は上記側部（２６）の中心スロット（２５）の側部に形
   成されてそれぞれのラグ（２４）が嵌合するとともに、
   外側部（２７）が四角形状の外側筒状アッセンブリ
   （２）の外面の一つと接触し、内側筒状アッセンブリ
   （１）を取り囲むとともに上記角度片（２２）の側部
   （２６）に当接する一つの端部を有し、いま一つの端部
   が外側アッセンブリ（２）の正面座部に当接する復帰ス
   プリングを有することを特徴とするガスライタ用圧電機
   構。
2. 【請求項２】 打撃子（６）を付勢するスプリング（１
   ４）は外部スプリング（２０）から軸方向に離れて配置
   されるとともに、外部スプリング（１４）は上記圧電素
   子（３）と軸方向に分離されている請求項１記載のガス
   ライタ用圧電機構。
3. 【請求項３】 上記打撃子（６）を付勢するスプリング
   （１４）は内側伸縮アッセンブリ（１）の筒状軸空間
   （７）に案内され、トリガの瞬間もしくは伸縮セットの
   最大押込み位置に達すると、その内部に全体的に収容さ
   れる請求項１または２記載のガスライタ用圧電機構。
4. 【請求項４】 アンビル（４）、圧電素子（３）、点火
   ピン規制用ベース（５）および角度片（２２）を通し
   て、導電用分岐リングおよびバーナに通過し、トリガの
   瞬間に回路を閉成して電流が短絡経路を形成する請求項
   １から３のいずれか一に記載のガスライタ用圧電機構。
5. 【請求項５】 上記機構の軸に平行に配置された角度片
   （２２）の側部（２７）が傾斜部（３６）に仕上げられ
   ており、その傾斜部の傾斜は上記伸縮セットの押込み行
   程の間にバーナの分岐したリングを角度的に変位させて
   ガスの開口を制御する請求項１から４のいずれか一に記
   載のガスライタ用圧電機構。
6. 【請求項６】 上記中心スロット（２５）の側部の各々
   における角度片（２２）のラグ（２４）は円弧状を有す
   るとともに同じ円に属しその直径がその間に嵌合する点
   火ピンのベース（５）の直径と等しい対向する凹部（２
   ９）を有し、角度片（２２）の抜止め手段を構成すると
   ともに、電気回路の電流伝達路を構成している請求項１
   記載のガスライタ用圧電機構。
7. 【請求項７】 上記外側伸縮アッセンブリ（２）とその
   自由端を閉鎖するキャップ（１５）が制限された相対的
   な軸方向変位を制限範囲内で許容するとともに上記打撃
   子（６）を付勢する同じスプリング（１４）により末端
   位置に保持する請求項１記載のガスライタ用圧電機構。
8. 【請求項８】 上記アッセンブリ（２）とそのキャップ
   （１５）との間の軸方向の遊びが上記アッセンブリ
   （２）の対向する窓部（１７′）のより大きい長さによ
   り規定され、その最も近いエッジに上記キャップ（１
   ５）に設けられたそれぞれの歯付きラグ（１６）が配置
   されている請求項７記載のガスライタ用圧電機構。