JPH0565A - 大豆加工食品及びその製法 - Google Patents

大豆加工食品及びその製法

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JPH0565A
JPH0565A JP3177219A JP17721991A JPH0565A JP H0565 A JPH0565 A JP H0565A JP 3177219 A JP3177219 A JP 3177219A JP 17721991 A JP17721991 A JP 17721991A JP H0565 A JPH0565 A JP H0565A
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JP
Japan
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processed soybean
bean curd
drying
tofu
soybean food
Prior art date
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Pending
Application number
JP3177219A
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English (en)
Inventor
Shigeru Hizaki
繁 樋崎
Kenji Uchiumi
研二 内海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0565A publication Critical patent/JPH0565A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 大豆蛋白を主成分とし、内部が多孔質構造
で、スナック様の食感をもつ、水分10重量%以下、み
かけ比重0.3g/cc以下の大豆加工食品。豆腐を脱
水し、乾燥する工程と、乾燥したものに、浸漬等により
アルコールを施与する工程と、このアルコールを施与し
たものを、予備乾燥する工程と、予備乾燥したものを1
10〜190℃で熱風乾燥する工程とからなる大豆加工
食品の製法。 【効果】 菓子としても喫食することができる新規な大
豆加工食品を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、菓子としても気軽に喫
食できる新規な大豆加工食品及びその製法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、大豆利用食品としては、豆腐を
凍結乾燥し、水で復元させたスポンジ様食感の高野豆
腐、豆腐を麹菌にて漬汁発酵したチーズ様食感の豆腐▲
コウ▼、組織状大豆蛋白を用いた肉様食感のハンバー
グ、煮豆を納豆菌で発酵した糸ひき粘性のある納豆等が
知られている。また、近年、食文化が動物性蛋白質か
ら、低カロリーの植物性蛋白質へと移行し、大豆利用食
品が見直されている。しかしながら、大豆利用食品は、
前述の通り食品惣菜分野への利用のみで、その利用範囲
は限られたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであって、菓子分野でも利用で
きる、大豆原料を有効に用いて得られる大豆加工食品を
得るべく鋭意研究を重ねた結果、豆腐を利用し、この豆
腐を乾燥してアルコール水溶液に浸漬し、次いで、予備
乾燥した後、110〜190℃で熱風乾燥することによ
り、スナック様の食感をもつ新規な大豆加工食品が得ら
れることを見出し本発明に到達した。
【0004】すなわち、本発明の目的とするところは、
大豆蛋白を含有してなる、菓子としても利用できるスナ
ック様の食感をもつ新規な大豆加工食品及びその製法を
提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、大豆蛋白
を主成分とし、水分10重量%以下、みかけ比重0.3
g/cc以下で、内部が多孔質構造であることを特徴と
する大豆加工食品、並びに、豆腐を脱水し、乾燥する工
程と、乾燥したものにアルコールを施与する工程と、こ
のアルコールを施与したものを予備乾燥する工程と、予
備乾燥したものを110〜190℃で熱風乾燥する工程
とからなる大豆加工食品の製法によって達成される。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
大豆加工食品は、豆腐を加工することにより得られる。
この本発明に用いる豆腐は、通常、製造・販売されてい
るものでよい。また、その水分は、約90重量%(以
下、%と記す)である。
【0007】上記豆腐を用いて、本発明の大豆加工食品
は、例えば、次のようにして製造する。すなわち、ま
ず、豆腐の水分を、脱水により好ましくは70〜80%
にする。これにより、豆腐が破損しにくくなり、後の工
程での豆腐の取扱いが容易となる。また、後の乾燥時間
を短くすることができる。
【0008】脱水する方法としては、2枚の板状物の間
に豆腐を狭み、圧力をかける方法が、豆腐を破損しにく
く、好適である。このとき、圧力は、0.03〜0.1
kg/cm2 とすることが望ましく、0.03kg/c
2 未満では、脱水に時間がかかりすぎる傾向にあり、
逆に、0.1kg/cm2 を超えると、豆腐がその形状
を保持できずに崩れ易くなる。
【0009】上記脱水された豆腐を適当な大きさに切断
し、引き続き乾燥させ、その水分を好ましくは30〜5
5%にする。このとき、水分が30%未満であると、次
の工程でのアルコール施与が不足し、粘弾性が弱まって
保形性が低下する傾向にある。逆に、55%を超えてい
ると、形状保持が難しくなり、また、次の乾燥工程で時
間が長くかかる傾向にある。
【0010】また、豆腐の切断は、例えば、丸のこ、ピ
アノ線等のカッター、包丁、格子状カッター等を用いて
行ない、切断する大きさは、目的に応じて任意に設定す
ればよい。例えば、40×5×2mmもしくは25mm
角等にする。また、乾燥は、自然放置により、常温で約
1日行うとよい。
【0011】次に、乾燥した豆腐を、エタノール等のア
ルコール水溶液に浸漬する。このとき、アルコール水溶
液のアルコール濃度は、50〜75%とすることが好ま
しい。また、アルコール水溶液への浸漬は、常温で1分
間程度とすることが、アルコールの風味が残らず好適で
ある。
【0012】また、浸漬によらず、アルコール水溶液を
噴霧、流下するようにしてもよい。このように、アルコ
ールを施与することにより、上記工程を経た豆腐に粘弾
性が付与され、保形性が増強する。
【0013】アルコール浸漬後、まず、水分が好ましく
は30〜45%になるように例えば、温風乾燥機等を用
いて予備乾燥する。このとき、水分が30%未満である
と、次の熱風乾燥のときに焦げ易くなり、逆に、45%
を超えていると、膨化はするが、水分が多く、軽い食感
となりにくい。
【0014】また、予備乾燥は、高温・短時間で行う
と、表面だけが乾燥し固くなってひびわれを生じ易くな
ったり、水分分布が不均一となる傾向にあるので、低温
・長時間、例えば、25℃、風速5m/sec、15時
間で、乾燥することが好ましい。
【0015】次に、110〜190℃で熱風乾燥を行
い、膨化させて本発明の大豆加工食品を得る。上記温度
が、110℃未満であると、膨化が不安定となり、表面
と芯部とで膨化状態が異なって、スナック様の食感とな
らず、逆に、190℃を超えると、急速な膨化が起こ
り、不均一な膨化となり、また、焦げ易くなる。
【0016】このようにして得られた大豆加工食品は、
内部が多孔質構造で、外部表面は平滑な、スナック様の
サクサクした食感をもつ食品であり、水分は10%以
下、みかけ比重は0.3g/cc以下である。また、色
調は、黄色から褐色で、風味は豆腐に由来して淡白であ
る。
【0017】尚、本発明において、大豆加工食品のみか
け比重は、以下のようにして測定したものである。すな
わち、100cc容量のメスシリンダーに試料を入れ、
容量1ccに占める重量(g)を算出する。
【0018】上記大豆加工食品には、必要に応じて、ア
ルコール施与後、予備乾燥の前に、通常、食品の味付け
に使用される砂糖、しょう油、塩等で味付けを行っても
よい。また、熱風乾燥した後、味付けとして、フライ、
オイルスプレー等を施してもよい。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明の大豆加工食品は
豆腐を利用しているので、大豆蛋白を多く含有する。ま
た、アルコール処理により粘弾性を付与して保形性を増
強し、そして、熱風乾燥することにより、スナック様の
サクサクとした軽い食感を有する新規な大豆加工食品が
得られる。
【0020】また、大豆加工食品自体の風味は淡白であ
るので、種々の風味を付与することができる。また、本
発明の大豆加工食品は、常温で、長期間(6ケ月〜12
ケ月)の保存が可能であり、菓子分野も含め、広い範囲
で利用できるものである。
【0021】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明する。 (実施例1)豆腐を平板2枚の間に挟み、0.05kg
/cm2 の圧力で2時間かけて脱水し水分を75%にし
た。これを、ピアノ線で縦50mm、横5mm、厚み3
mmに切断、整列させ、20℃の乾燥室で1日乾燥させ
た。このとき、豆腐の水分は43%であった。この乾燥
したものを50%アルコール水溶液に浸漬し、約1分後
取出して、予備乾燥して、水分を38%にした。次に、
170℃の熱風で完全に膨化させ、本発明の大豆加工食
品を得た。得られた大豆加工食品は、水分7%、みかけ
比重0.24g/ccであり、また、表面が平滑で内部
が多孔質構造のスナック様の食感をもつものであった。
【0022】(比較例1)アルコール水溶液への浸漬を
行わない他は、実施例1と同様にして大豆加工食品を得
た。得られた大豆加工食品は、予備乾燥時に、粘弾性が
付与されず、保形性が不充分で、熱風乾燥の際に表面が
崩形した。
【0023】(実施例2〜4、比較例2,3)熱風乾燥
するときの温度を、表1に示すように変化させ、他は、
実施例1と同様にして大豆加工食品を得た。その結果を
表1にあわせて示す。
【0024】
【表1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大豆蛋白を主成分とし、水分10重量%
    以下、みかけ比重0.3g/cc以下で、内部が多孔質
    構造であることを特徴とする大豆加工食品。
  2. 【請求項2】 豆腐を脱水し、乾燥する工程と、乾燥し
    たものにアルコールを施与する工程と、このアルコール
    を施与したものを予備乾燥する工程と、予備乾燥したも
    のを110〜190℃で熱風乾燥する工程とからなる大
    豆加工食品の製法。
JP3177219A 1991-06-21 1991-06-21 大豆加工食品及びその製法 Pending JPH0565A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004518771A (ja) * 2000-08-02 2004-06-24 ユニヴァーシティ オブ ブライトン 生物素材としての大豆ベース熱可塑性物質
JP2008173066A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Momoya Co Ltd 豆腐加工食品原料および豆腐加工食品の製造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004518771A (ja) * 2000-08-02 2004-06-24 ユニヴァーシティ オブ ブライトン 生物素材としての大豆ベース熱可塑性物質
JP4869539B2 (ja) * 2000-08-02 2012-02-08 ユニヴァーシティ オブ ブライトン 大豆ベース熱硬化性生体材料
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