JPH0565917U - 平板部材の持ち上げ用工具 - Google Patents

平板部材の持ち上げ用工具

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JPH0565917U
JPH0565917U JP1241092U JP1241092U JPH0565917U JP H0565917 U JPH0565917 U JP H0565917U JP 1241092 U JP1241092 U JP 1241092U JP 1241092 U JP1241092 U JP 1241092U JP H0565917 U JPH0565917 U JP H0565917U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンピユータ室の床下に多数のケーブルを敷
設するために2重構造を持つ床部の平坦な蓋部材を取り
外すための工具を与えること。 【構成】 本考案の蓋部材の取り外し工具10には、真
空力により蓋部材100に吸着させる吸着盤11がシヤ
フト12の先端部に取付けられている。使用時において
シヤフト12を梃子にして蓋部材を持ち上げるために、
シヤフトの中間に軸受17を設けて梃子の支点とし、軸
受12から延びる1対の脚部13、13'と、両端に車
輪14、14'を有する車軸15と、折り畳み可能な横
桁部20とで三角錐形状のリンク構造を形成させる。不
使用時には、図2のようにコンパクトな折り畳んだ状態
になる。 【効果】 種々の寸法の蓋部材を容易に取り外すことが
でき、工具の格納に場所をとらない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、コンピユータ室、OA室、或は電話交換機室等の床下に設置され ているケーブルの蓋部材を取り外すための工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報処理装置において、コンピユータとその関連装置とを電気的に接続するた めに、多数のケーブルを必要とする。従つて、これらのケーブルを収容するため 、コンピユータ室、OA室等の床は二重構造に作られている。つまり、ケーブル を設置するための空間を作るため、建物の本来の床の上に更に別の平坦な床が設 けられている。コンピユータ等の機器は、この上層の床の上に置かれ、床下のケ ーブルに接続されており、そして、それらの機器の間の床は、操作員等が歩行す る通路用の床として使用される。特に、最近のオンラインのコンピユータ・シス テムにおいては、コンピユータ室もOAルームもこのような二重構造の床は必須 の要件となつている。
【0003】 例えば、機器の保守点検を行なう時とか、機器の故障時に故障個所の追跡を行 なう時とか、あるいは、機器を増設したり、機器のつなぎ変え、または、移動す る必要が生じた時に、これらの作業を容易にするために、ケーブルの適宜の個所 にコネクタとか、点検用の端子部が設けられている。これらのコネクタとか、点 検用の端子部に対して、直接に手作業が行えるように、コンピユータ室などの床 は、嵌め込み式の四角形のケーブルの蓋部材が敷きつめられている。この蓋部材 は、平坦であり、一様に敷き詰められてコンピータ室の床面をなしているので、 コンピユータ操作員などの作業や、歩行には何ら支障を与えない。通常用いられ ているケーブルの蓋部材は、一辺が約60センチメートル四方の大型のものから 、一辺が約45センチメートル四方以下の小型のものがある。この嵌め込み式の 平坦な床部材は、それを持ち上げるためのフツク、あるいは取手等は一切なく、 ゴム製の吸着部材を持つ蓋部材持ち上げ用工具、通常、ハンド・パツドと呼ばれ る工具を手操作によつて人力で取り外される。
【0004】 図9及び図10に示した従来のハンド・パツドの断面図を参照して公知のハン ド・パツド90の構造及び作用を以下に説明する。参照数字97はハンド・パツ ドのヨークで軽合金のダイカスト製である。下部は、ゴム製の吸盤96を納める ため、断面が円筒形の空洞部902が設けられており、ヨーク97の先端部分は 、手で握るための把手部分98(図3も参照)を形成している。把手部分には、 溝33が穿たれており、溝の中には上床の蓋部材100を吸着したり、解放する ためのカム機構面99を有するレバー91が設けられており、レバー91は、ピ ボツト95によつて吸盤96を上下させるためのロツド92と連動する。レバー 91を横に倒した時と立てた時とで、ロツド92とヨーク97との間の相対的な 位置が変化するように、レバー91の底部の形状とピボツト95の位置とにより カム機構が形成されている。つまり、ハンド・パツト90が図10の状態にある 場合、図9のようにレバー91を横に倒した時、ピボツト95の位置はハンド・ パツドの底面から上方に離れた位置に移動するため、ロツド92は引き上げられ 、ロツドの下部に固定された円盤93がゴム製の吸盤96の中に埋め込まれてい るので、ロツドと一体となつて吸盤中央部が上に引き上げられる。ヨーク97は 押え込まれているので、吸盤96の円周部分901は蓋部材100の表面に密着 する。
【0005】 ハンド・パツド90によりケーブルの蓋部材100を持ち上げる場合、先ず、 図10のようにレバー91を直立させた状態で、ハンド・パツドのヨーク97を 蓋部材100の表面に押し付けて、ゴム製の吸盤96の円周部分901を蓋部材 の表面に密着させる。次に、図9のようにレバー91を横に倒すと、吸盤の中央 部が引き上げられるので、蓋部材100の表面と吸盤96の中央部の空間の体積 が増加し、吸盤の中に真空状態を作り出す。ゴム製吸盤96の周囲は蓋部材10 0の表面に密着しているので、ヨーク97を押え込む力を除いても吸盤96は、 中央部の真空の力により、蓋部材の表面に吸着し、真空空間はそのまま真空を保 つ。この状態で、握り部分98を手で上に持ち上げると、ヨーク97と共に吸盤 96が持ち上げられる。吸盤96の円周部分から空気が入らない限り、真空状態 は保持され、蓋部材100も吸盤96に密着したまま持ち上げられる。
【0006】 蓋部材100とハンド・パツド90とを分離させる場合には、レバー91を手 操作で直立させる。立てた場合のレバー91の底部とピボツト95の位置は、倒 した時の位置よりも蓋部材の表面に近い位置に移動するので、レバーに連結され たロツド92は押し下げられ、ロツドの下部の吸盤中央部に埋め込まれた部分及 び吸盤中央部も同時に下がる。つまり、吸盤中央部と蓋部材表面との間の真空空 間903は、体積904のように小さくなり、図9の状態から図10の状態に戻 つて真空状態は消失する。この状態で把手98を手で持ち上げると、ヨーク97 と共に吸盤96も持ち上げられ、ハンド・パツド90と蓋部材100との間の力 学的関係は消滅する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上述のように、コンピータ室の床面をなす蓋部材(平均的には1個、約20キ ログラム)の取り外しは、専ら人力で行なわれているため、男性にとつても可成 りの労力が必要で、常に中腰で持ち上げ作業をしなければならないので、腰痛( 時には、ギックリ腰)の原因となることもしばしば生じており、ズボンの又がみ の縫い目がさけたり、衣服を汚し、あるいは、手に怪我をする等の被害が出るこ とが経験されている。最近、オンラインのコンピユータ・システムの普及によつ て、蓋部材の取り外しの頻度が増加しており、また、女性のシステム・エンジニ ヤが増加しており、女性による蓋部材の取り外しの必要性が高まつている現状に おいて、この蓋部材を持ち上げて除去する労力を軽減し、除去した蓋部材の移動 を容易にすることが望まれている。
【0008】 従つて、本考案の目的は、公知のハンド・パツドを利用し、梃子の原理を用い てケーブルの蓋部材を容易に取り外すための手操作の工具を提供することにある 。本考案の蓋部材持ち上げ工具は、使用しない時には、コンパクトに折り畳むこ とができる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この考案は、梃子の作用を行なわせるシヤフトと、この梃子の支点として作用 させるために、シヤフトに組み合わされたリンク機構とによつて、上床の蓋部材 を容易に持ち上げるための手操作用の工具である。即ち、本考案の蓋部材の持ち 上げ工具は、使用時において、ハンド・パツトの機能を持つ吸着盤を下端部(梃 子の第1の力点)に装着したシヤフトと、梃子の支点を与えるために、シヤフト 上に設けられた1対の脚部の軸受と、手操作で押し下げるシヤフトの上端部(第 2の力点)の取手と、1対の脚部を広げた2つの下端部とシヤフトの先端部とを 一定の距離に固定するための横桁部とで構成されている。また、本考案の工具を 使用しない時には、コンパクトに折り畳むことができるように、シヤフトに対し て、脚部及び横桁部はリンク機構を形成しており、シヤフトと脚部とで構成され るリンク機構は、使用時において三角錐を構成するようにした点と、横桁部を屈 曲可能な2つの部材で構成した点とに特徴がある。更に、工具の移動を容易にす るために1対の車輪が設けられている。
【0010】
【実施例】
図1は、本考案のケーブルの蓋部材持ち上げ工具10の実施例を示す斜視図で あつて、2点破線で描かれた蓋部材100を取り外す時、または、蓋部材100 を元に戻した時の蓋部材持ち上げ工具10の使用状態を示す図である。図1にお いて、通常、コンピユータ室等の床には多数の蓋部材が透き間なく敷き詰められ ているが、蓋部材100は、図の簡明を期するため、その内の1枚のみを示して ある。全体を参照数字10で示す蓋部材持ち上げ工具の主要な要素は、図1に示 されているように、梃子の作用を果すためのシヤフト12と、1対の脚部13、 13'と、車軸15と、車軸15に回転自在に装着された1対の車輪14、14' と、横桁部20と、吸着盤11とで構成されている。中空な丸棒であることが望 ましいシヤフト12の中間部(下端から約1/4の点が好ましい)には、軸受1 7が固着されている。1対の脚部の各端部は、軸受17を共有しており、軸受1 7に対して自由に回転運動できる、即ち自由に回動できるようにピボツト付けさ れている。吸着盤11は、シヤフトの下端に首振り自在に装着される。図示の実 施例では、シヤフト12の長さは約1メートルであり、上端に取手18を設けて 、梃子の一方の力点とし、梃子の支点となる軸受17は、他の力点であるシヤフ トの先端部から約25センチメートルの距離の所に設けた。以下の記述において 説明の冗長を防ぐため、同じ要素には、各図共通に同じ参照数字が用いられてい る。
【0011】 脚部13、13'の一端は、連結ピンによつてシヤフト12の軸受17に軸着 されており、脚部13、13'の他端は、図1に示したように、1対の脚部を三 角形の2辺となるように広げられ、車軸の自由な回転を妨げないように車軸の端 部に夫々連結されている。車軸15を覆つて設けられた上面平坦な車軸カバー1 6は、後述する横桁部20の第2の横桁部材42と一体的に固着されている。車 軸カバーの長さは、工具10が横倒れすることなく図1に示した状態を安定して 維持することのできる長さに選ばれており、図示の実施例において、車軸カバー 16の長さは、約20センチメートルである。更に、車軸15とシヤフト12の 下端部との間に介在して横桁部20が設けられる。これについては、以下の項で 説明する。
【0012】 次に、図1、図4(横桁部20の平面図)及び図5(横桁部の側面図)を参照 して、図1の実施例に示された横桁部20の構造を以下に説明する。図1及び図 4から明らかなように、横桁部20は、結合部70(図7も参照)で折り曲げ可 能に連結された第1の横桁部材41と第2の横桁部材42とで構成されている。 第1の横桁部材41はシヤフト12の太さとほぼ同じ間隔を持ち、並行して直立 した板状の梁部で構成され、その一端は、シヤフトの下端部で連結ピン19で揺 動可能に連結され、他端は、板状の梁部は一体的に連続しており(図7参照)、 結合部70の一部を形成する。第2の横桁部材42は、図4から理解できるよう に、結合部70を頂点とし、車軸カバー16を底辺とする三角形を形成するよう に、板材の垂直梁で一体的に構成されている。第2の横桁部材42の一端は結合 部70の一部を形成し、他端は、車軸の回転を妨げないように、車軸15の端部 付近において車軸と連結されている。車輪と隣接している横桁部材42の他端は 、車軸に対して揺動可能であるけれども、車軸カバー16と固着されていること は既に説明した通りである。図示の実施例においては、第2の横桁部材42の端 部の垂直な板材の梁は、結合部70において、第1の横梁部材の端部の垂直な板 材の梁を挟み付ける構造を持つていることには注意を払う必要がある。何故なら ば、このような構造によつて、第1の横桁部材と第2の横桁部材との折り曲げが 可能になり、また、後述するストツパ71の作用が関係するからである(図6参 照)。然しながら、第2の横桁部材42が三角形でなく、部材41と同じ直線形 状を持つ場合には、横桁部材の構造に関する上述の条件は無視することができ、 他の任意の構造に変更できることは自明である。車軸15に回転自在に装着され た車輪14、14'の直径は、図5に示したように、直線状に伸ばされた横桁部 20が床面とほぼ並行になるように選ばれている。図示の実施例では直径約10 センチメートルである。
【0013】 図示の実施例において、第1の横桁部材の長さは約16センチメートル、第2の 横桁部材の一辺の長さは約20センチメートル、脚部の長さは約30センチメー トルである。勿論、これらの具体的な寸法は、本考案の技術的範囲の解釈に制限 を加える要素ではない。何故ならば、本考案の三角形のリンク機構を決める要素 は、シヤフトによる梃子作用を効果的にするために、梃子の力点及び支点を選択 するための重要な要素であるし、折り畳み及び移動が容易であることにも影響す る因子であり、更に、工具の使い勝手の良し悪しにも関係するので、これらの要 素を勘案して三角形を形成するリンクの寸法が決められるからである。
【0014】 図7に拡大して示した結合部70を参照すると、第1の横桁部材41の端部と 第2の横桁部材42の端部とは、連結ピン51で折り曲げ可能に連結されている ことが判る。第1の横桁部材41と、第2の横桁部材42とは、連結ピン51の 部分で、上方に向けて折り曲げることができるが(図6参照)、図5に示したよ うに横桁部20の第1及び第2の横桁部材の側面がほぼ水平に一直線に並んだ時 に、連結ピン51を中心して更に下方に折れ曲がるのを阻止するために、ストツ パ71が第2の横桁部材の端部に設けられている。図7に示したように、ストツ パ71の下面が第1の横桁部材41の端部の縁部に係合した時に、蓋部材持ち上 げ工具10の形態は、シヤフト12の取手18を上下、左右に動かしたとしても 、図1のままの形態を維持している1つの安定状態に保たれる。つまり、図1の 状態(蓋部材の取り外し作業の状態)において、蓋部材持ち上げ工具10全体の 形状は1つの安定状態(第1の安定状態)にあることには注意を払う必要がある 。
【0015】 図2は、本考案の蓋部材持ち上げ工具10を使用しない時に相対的に広い収納 場所を必要とせず、そして、持ち運びを容易にするために、蓋部材持ち上げ工具 10を折り畳んだ状態を示す斜視図である。図1の第1の状態から図2の第2の 状態にするためには、図8に示したように、車軸カバー16の上面を足で押し、 横桁部20を折り曲げることにより折り畳み動作が開始されるが、これについて は、後で詳しく説明する。
【0016】 図6から理解できるように、持ち上げ工具10の横桁部20を折り畳む際に、 第1の横桁部材41の先端がストツパ71に衝突しないように、ストツパ71の 下を潜り抜けるように、ストツパ71の位置を選択してあることには注意を払う 必要がある。このような構造を持つ本考案の持ち上げ工具は、図2に示したよう に、連結ピン51、または結合部70が、シヤフト12に設けられた軸受17の 真下に位置付けられて、完全に折り畳まれた状態を維持する。このことは、図1 に示した第1の安定状態とは別の他の安定状態、つまり、持ち上げ工具10が収 納される場合の第2の安定状態になることを意味する。
【0017】 図3は、本考案の蓋部材持ち上げ工具10に装着されている吸着盤11を説明 するための斜視図である。吸着盤11は、従来のハンド・パツド90(図9及び 図10)に僅かな変更を施しただけなので、変更を施された部分のみを説明する 。ヨーク97には、シヤフト12の先端部と揺動可能に装着するため、ピン31 を装着するピン孔が設けられている。ピン孔の位置は、把手98を支える支柱部 分に平均に荷重がかかるよう、支柱部分の中央部に選ばれている。シヤフト12 と吸着盤11との間の連結をピン孔と連結ピン31だけにすることによつて、吸 着盤11が、連結ピン31を中心にして、シヤフト12に対して自由な角度で蓋 部材100の表面に密着するのを可能にしている。連結ピン31は第1の横桁部 材41の連結ピン19を利用する位置に設けることができる。
【0018】 吸着盤11の把手98上に、足で操作するためのペダル32をねじ止めした状 態が示されている。吸着盤11を蓋部材100に吸着させる場合には、ペダル3 2の前方部分36を踏むことによつて、ハンド・パツドのレバー91を横に倒し て真空状態を作り、吸着を解放する場合には、ペダル32の後端部分34を踏む ことによつて、吸着盤11のレバー91を直立した位置に戻す。ペダル32をハ ンド・パツドのレバー91に取り付ける方法は、使用時の振動などでゆるむこと のないように、レバー91そのものに、タツプを立て、例えば、ロツク・ナツト のような方法を用いて固定する。ペダル32の35の部分は、ピン31に接触し ないようにカツトして逃げを設けてある。ペダル32の平面形状は、テストの結 果、平板が最も操作し易いので、バンド・パツド90のレバー91の動きを邪魔 しないように、レバー91が直立位置に戻る際、ハンド・パツド90に触れる部 分は、全て切り落した形にされている。図示の実施例の場合、ハンド・パツドの 直径は約15センチメートルで高さは約10センチメートルである。
【0019】 以下に、蓋部材持ち上げ工具10の使用方法について説明する。蓋部材持ち上 げ工具10が収納状態にある図2の状折り畳んだ状態から、図1の使用状態にす るには、吸着盤11を床面に置くように取手部分を操作すれば、車輪が転り、横 桁部はそれ自身の自重によつて自動的に直線状態になり、図1の安定状態になる 。次に、吸着盤11を蓋部材100のほぼ中央部に位置付けた後、吸着盤11の ペダルを足で操作して吸着盤を蓋部材のほぼ中央部に吸着させる。次に、取手1 8を下方に押し下げて、シヤフト12は軸受17を支点として吸着盤11と共に 蓋部材を持ち上げる。この場合、支点を支える脚部13、13'の付根が車輪で あるため、転つて不安定になるように思えるが、蓋部材に吸着盤11が吸着して いるため、車輪をブレーキで固定する必要はなく、安定な状態で、梃子の作用に より、蓋部材を持ち上げることができる。通常の寸法を持つ蓋部材の場合には、 他の手段を利用することなく、蓋部材を持ち上げたままで、取手18を操作して 車輪を転して蓋部材を移動することができる。
【0020】 次に、例えば、60センチメートル四方のような大きな蓋部材を取り外す場合 に利用する保持手段を説明する。図11は車輪14及びその周辺の部分を示す側 面図であり、図12は脚部13の下端を示す図である。上述の保持手段として、 左右の脚部13、13'の下端に、突起121が設けられており、大型の蓋部材 101を吸着し、持ち上げた際、車輪14に近い一辺が車輪14に接触して車輪 の回転を妨げることと、第2の横桁部材42が跳ね上げられるのを防止するため に、左右に設けられた1対の突起121がストツパー手段として作用する。上述 したような各部の寸法を持つた実施例の工具を用いて実験を行つた結果、一辺の 大きさが45センチメートル以下の蓋部材では、突起121にまで達する寸法で はなく、このような特別の手段は必要ではないことが判つている。
【0021】 次に、図1に示した使用状態から、本考案の工具10を収納するために折り畳 む作業を説明する。折り畳みを始動する際、図8に示したように、車軸カバー1 6の上部を足先で軽く踏むと、第2の横桁部材42は車軸15を中心にして多少 回転し、横桁部20の結合部70を上に移動させる。これは、横桁部20の折り 曲がりの開始を意味する。しかし、この時点で車軸カバー16を踏んでいる足を 離せば、横桁部20は直線状に復帰して、結合部70は元の位置に戻つてしまう 。従つて、横桁部20が屈曲を開始した時点で、床に対してシヤフト12を直立 させる方向に押すことによつて折り畳みを進行させると、車軸15と吸着盤11 のヨーク部分97とが接触して図2のような安定状態になる。工具10は車輪を 持つており、図2の状態からシヤフトを右の方に倒して、他の場所へ片手で工具 を移動することができる。
【0022】 以上、本考案の実施例を説明したが、この考案の技術的思想の範囲内で、種々 の自明の変更を行なうことができる。例えば、車軸をどの部材に固着させるか、 または、車軸をどの部材とも固着しないなどの選択や、横桁部20の第2の横桁 部材42を扇形にせず、第1の横桁部材41と同形の直線状の形にするかの選択 などの変更は当業者には自明な設計変更なので、実施例の自明な変更については これ以上の説明はしない。また、実施例の説明は、専ら、上床の蓋部材を対象と して説明してきたが、本考案の工具は、他の同様な平板部材にも使用できること は自明である。
【0023】
【発明の効果】
この考案の平板部材の持ち上げ工具は、上床の蓋部材などの取り外し、運搬の 作業を容易にするので、腰を痛めたり、手を切つたり、衣服が破損したり、汚れ るなどの問題を解決し、しかも、工具の取り扱いは特別の熟練を必要とせず、移 動も軽便に行なうことができ、使用しないときの収納場所も少なくてすむなどの 効果を持つている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の蓋部材持ち上げ工具の使用状態を示す
斜視図である。
【図2】本考案の蓋部材持ち上げ工具の収納状態を示す
斜視図である。
【図3】本考案の蓋部材持ち上げ工具の吸着盤の斜視図
である。
【図4】本考案の蓋部材持ち上げ工具の横桁部のリンク
構造を示す部分的な平面図である。
【図5】本考案の蓋部材持ち上げ工具の横桁部のリンク
構造を示す部分的な側面図である。
【図6】本考案の蓋部材持ち上げ工具の横桁部の折り畳
みの動作を説明するための横桁部の斜視図である。
【図7】本考案の蓋部材持ち上げ工具の横桁部の結合部
を拡大して示す斜視図である。
【図8】本考案の蓋部材持ち上げ工具の折り畳みを説明
するための横桁部を示す側面図である。
【図9】公知のハンド・パツドが平板を吸着している状
態を示すハンド・パツドの断面図である。
【図10】公知のハンド・パツドが平板の上に置かれた
状態を示すハンド・パツドの断面図である。
【図11】本考案の蓋部材持ち上げ工具が大型の平板を
持ち上げた状態を示した工具の車輪付近の側面部分図で
ある。
【図12】本考案の蓋部材持ち上げ工具の脚部の保持手
段を示す部分図である。
【符号の説明】
10 蓋部材持ち上げ用工具 11 吸着盤 12 シヤフト 13、13' 脚部 14、14' 車輪 15 車軸 16 車軸カバー 17 軸受 18 取手 19、31、51 連結ピン 20 横桁部 32 ペダル 33 溝部 41 第1の横桁部材 42 第2の横桁部材 70 結合部 71 ストツパ 90 ハンド・パツド 91 ハンド・パツドのレバー 92 ハンド・パツドのロツド 96 ハンド・パツドの吸盤 97 ハンド・パツドのヨーク 98 ハンド・パツドの把手 100、101 蓋部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に首振り自在に取り付けられた吸
    着盤(11)を有し、かつ、中間部に軸受(17)を有する
    シヤフト(12)と、上記シヤフトの先端部に対向して、
    上記シヤフトに対して直角に配置された車軸(15)と、
    上記車軸の端部付近に回転自在に装着した1対の車輪
    (14、14')と、上記軸受と上記車軸の端部とを揺動可
    能に連結した1対の脚部(13、13') と、上記シヤフト
    の先端部と上記車軸とを揺動可能に連結した横桁部(2
    0)とからなる平板部材の持ち上げ用工具(10)におい
    て、 上記横桁部は折り曲げ可能な結合部(70)を共有する第
    1の横桁部材(41)及び第2の横桁部材(42)とを含
    み、 平板部材を持ち上げ作業を行なう時、上記工具(10)を
    安定状態に維持するため、上記第1の横桁部材及び第2
    の横桁部材をほぼ直線状に維持するストツプ部材(71)を
    上記横桁部に設けたことを特徴とする平板部材の持ち上
    げ用工具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107939065A (zh) * 2017-09-30 2018-04-20 浙江亚厦装饰股份有限公司 一种饰面砖拆卸机
CN114454934A (zh) * 2022-02-12 2022-05-10 王卫 一种废旧金属熔渣回收处理系统

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JP2517778Y2 (ja) 1996-11-20

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