JPH0565714A - 鋼管杭 - Google Patents
鋼管杭Info
- Publication number
- JPH0565714A JPH0565714A JP22715591A JP22715591A JPH0565714A JP H0565714 A JPH0565714 A JP H0565714A JP 22715591 A JP22715591 A JP 22715591A JP 22715591 A JP22715591 A JP 22715591A JP H0565714 A JPH0565714 A JP H0565714A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pile
- spiral
- steel pipe
- steel tubular
- ground
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Piles And Underground Anchors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 狭隘な市街地であっても、環境を損なうこと
なく能率よく建込みができ、軟弱地盤であっても小規模
建造物の基礎として充分な耐力を発揮できる鋼管杭。 【構成】 上杭部、中間杭部および下杭部からなる3分
割体を螺着接合してなり、下杭部および中間杭部の外周
に螺旋状の翼片を1m以上の間隔で不連続に設け、下杭
部先端に歯形あるいは螺旋突条がある切削部を備えてな
る鋼管杭。
なく能率よく建込みができ、軟弱地盤であっても小規模
建造物の基礎として充分な耐力を発揮できる鋼管杭。 【構成】 上杭部、中間杭部および下杭部からなる3分
割体を螺着接合してなり、下杭部および中間杭部の外周
に螺旋状の翼片を1m以上の間隔で不連続に設け、下杭
部先端に歯形あるいは螺旋突条がある切削部を備えてな
る鋼管杭。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は低層住宅や小規模建造
物等の基礎用であって、軟弱地盤層がある地盤に用い好
適な鋼管杭に関する。
物等の基礎用であって、軟弱地盤層がある地盤に用い好
適な鋼管杭に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年は地価高騰の影響
を受け、従来かえりみられなかった超軟弱地盤に構築物
が建造される場合が少なくない。地盤深さ数米以内では
セメント注入等により地盤改良がなされているが、多く
の場合、対応すべき手段がなく、地盤沈下による住宅被
害のクレームは絶えない。また、地盤改良にはコストが
嵩み、排土、騒音等による環境への影響も少なくなかっ
た。
を受け、従来かえりみられなかった超軟弱地盤に構築物
が建造される場合が少なくない。地盤深さ数米以内では
セメント注入等により地盤改良がなされているが、多く
の場合、対応すべき手段がなく、地盤沈下による住宅被
害のクレームは絶えない。また、地盤改良にはコストが
嵩み、排土、騒音等による環境への影響も少なくなかっ
た。
【0003】特に住宅密集地では機器、資材の搬出入が
難かしく、環境への影響が大きな問題となっている。し
かも、これらの諸問題を解決した、小規模建造物に適し
た基礎工法は見当らない。
難かしく、環境への影響が大きな問題となっている。し
かも、これらの諸問題を解決した、小規模建造物に適し
た基礎工法は見当らない。
【0004】例えば、小規模建造物の場合は杭一本当り
5〜15トンの耐力があればよいが、従来はこのような
杭は見当らない。打撃工法で杭打ちすることは住宅密集
地では許されない。穴を掘ってセメントミルクを注入す
る工法はスラリー公害の原因となる。
5〜15トンの耐力があればよいが、従来はこのような
杭は見当らない。打撃工法で杭打ちすることは住宅密集
地では許されない。穴を掘ってセメントミルクを注入す
る工法はスラリー公害の原因となる。
【0005】この発明は上記問題点に着目しなされたも
のである。その目的は狭隘な住宅密集地であっても、機
器資材の搬出入が容易であり、排土、騒音、セメントス
ラリーの排出等を発生することなく建込みができ、軟弱
地盤であっても小規模建造物の基礎として充分な耐力を
発揮する鋼管杭を提案するにある。
のである。その目的は狭隘な住宅密集地であっても、機
器資材の搬出入が容易であり、排土、騒音、セメントス
ラリーの排出等を発生することなく建込みができ、軟弱
地盤であっても小規模建造物の基礎として充分な耐力を
発揮する鋼管杭を提案するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は「上杭部、中
間杭部、下杭部からなり、下杭部および中間杭部の外周
に螺旋状の翼片を1m以上の間隔で不連続に設け、下杭
部先端に歯形、あるいは螺旋突条を有する切削部を備え
てなる鋼管杭」とする構成により、前記の課題の解決を
図ったものである。
間杭部、下杭部からなり、下杭部および中間杭部の外周
に螺旋状の翼片を1m以上の間隔で不連続に設け、下杭
部先端に歯形、あるいは螺旋突条を有する切削部を備え
てなる鋼管杭」とする構成により、前記の課題の解決を
図ったものである。
【0007】
【作用】この鋼管杭は下杭部先端に歯形ありは螺旋突条
を有する切削部を備え、下杭部、中間杭部には螺旋状翼
片があるので、簡易な回転トルク装置あるいはレンチ等
を用い人力により、振動騒音等を発生することなく、容
易かつ短時間に地盤を切削し掘進させて建込みができ
る。また、翼片が不連続であるので土砂の排出も起らな
い。機器、資材が軽量で狭隘な市街地内に搬入ができ
る。
を有する切削部を備え、下杭部、中間杭部には螺旋状翼
片があるので、簡易な回転トルク装置あるいはレンチ等
を用い人力により、振動騒音等を発生することなく、容
易かつ短時間に地盤を切削し掘進させて建込みができ
る。また、翼片が不連続であるので土砂の排出も起らな
い。機器、資材が軽量で狭隘な市街地内に搬入ができ
る。
【0008】この鋼管杭は軟弱地盤において、支持地盤
に達していなくても、建込まれた杭の翼片面には土の支
持力が作用し、さらに排土することなく杭をネジ込み圧
密された周囲の土が付着し、その剪断力による摩擦力が
大きな支持力となる。このため、小規模建造物の基礎に
求められる5〜15(t/杭1本)の耐力を軟弱地盤に
おいて発現できる。
に達していなくても、建込まれた杭の翼片面には土の支
持力が作用し、さらに排土することなく杭をネジ込み圧
密された周囲の土が付着し、その剪断力による摩擦力が
大きな支持力となる。このため、小規模建造物の基礎に
求められる5〜15(t/杭1本)の耐力を軟弱地盤に
おいて発現できる。
【0009】杭径が50mm未満では支持耐力が不充分で
あり、300mm以上になると、高重量となり、建込みに
必要とするトルクが大となり不適当である。翼片は径が
杭径の1.5〜2.5倍で1〜2巻を単位とすると、建
込みトルクが過大とならず、土の支持力も得られ好適で
ある。
あり、300mm以上になると、高重量となり、建込みに
必要とするトルクが大となり不適当である。翼片は径が
杭径の1.5〜2.5倍で1〜2巻を単位とすると、建
込みトルクが過大とならず、土の支持力も得られ好適で
ある。
【0010】
【実施例】図1に示す鋼管杭1は長さ方向に3分割さ
れ、上杭部3a、中間杭部3b、下杭部3cを螺着接合
してなる。中間杭部3b、下杭部3cは杭の外周に、螺
旋状にひと巻きする翼片2が不連続に設けてあり、翼片
2の径は杭径の2倍、翼片2,2間の間隔は1m以上と
なしてある。下杭部3c先端には先端が歯形部4をなす
鋼管の切削部5が取付けてある。
れ、上杭部3a、中間杭部3b、下杭部3cを螺着接合
してなる。中間杭部3b、下杭部3cは杭の外周に、螺
旋状にひと巻きする翼片2が不連続に設けてあり、翼片
2の径は杭径の2倍、翼片2,2間の間隔は1m以上と
なしてある。下杭部3c先端には先端が歯形部4をなす
鋼管の切削部5が取付けてある。
【0011】図2は下杭部3c先端に鋼丸棒を螺旋状に
溶着し螺旋突条6を表面に形成したコーン形の切削部5
を取付けた鋼管杭である。
溶着し螺旋突条6を表面に形成したコーン形の切削部5
を取付けた鋼管杭である。
【0012】この実施例の鋼管杭1を構成する上杭部、
中間部、下杭部3a,3b,3cはいずれも寸法、形状
を異にし、図3に示すごとく、雌ねじ部7、雄ねじ部8
を螺合し接合する。この雄、雌ねじ部7,8は杭を埋設
する時の回転トルクによって締付けられるねじ方向とな
してある。
中間部、下杭部3a,3b,3cはいずれも寸法、形状
を異にし、図3に示すごとく、雌ねじ部7、雄ねじ部8
を螺合し接合する。この雄、雌ねじ部7,8は杭を埋設
する時の回転トルクによって締付けられるねじ方向とな
してある。
【0013】
【発明の効果】この発明は以上の通りであり、次の効果
を奏する。
を奏する。
【0014】 この鋼管杭は先端の切削部と螺旋状翼
片の作用が組合され、簡易な装置あるいは人力による回
転トルクで建込みができ、狭隘地であっても環境を損な
わず、作業能率よく短時間に建込みできる。
片の作用が組合され、簡易な装置あるいは人力による回
転トルクで建込みができ、狭隘地であっても環境を損な
わず、作業能率よく短時間に建込みできる。
【0015】 軟弱地盤であっても小規模建造物に求
められる5〜15(t/杭1本)の耐力を発現できる。
められる5〜15(t/杭1本)の耐力を発現できる。
【0016】なお、実施例のごとく、杭を複数の杭部に
分割し、螺着接合し使用することにより、一層、狭隘市
街地への搬入、が容易となる。また、溶接することなく
所望長さの杭が得られ、異なる寸法、形状の杭部を組合
せることにより地層や施工条件に適した杭を構成でき
る。
分割し、螺着接合し使用することにより、一層、狭隘市
街地への搬入、が容易となる。また、溶接することなく
所望長さの杭が得られ、異なる寸法、形状の杭部を組合
せることにより地層や施工条件に適した杭を構成でき
る。
【0017】また、複数の鋼管杭を近づけ、並列して建
込み、杭頭間を連結材で連結すると、比較的小径の杭を
用いて大きな耐力を発揮することができる。
込み、杭頭間を連結材で連結すると、比較的小径の杭を
用いて大きな耐力を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】地盤中に建込んだ実施例の鋼管杭の一部断面で
示す側面図である。
示す側面図である。
【図2】図1の鋼管杭の先端の変形例を示す側面図であ
る。
る。
【図3】鋼管杭を構成する分割杭の雄雌ネジ部の一部断
面で示す側面図である。
面で示す側面図である。
1…鋼管杭、2…翼片、3…上杭部、3b…中間杭部、
3c…下杭部、4…歯形部、5…切削部、6…螺旋突
条、7…雌ねじ部、8…雄ねじ部。
3c…下杭部、4…歯形部、5…切削部、6…螺旋突
条、7…雌ねじ部、8…雄ねじ部。
Claims (1)
- 【請求項1】 上杭部、中間杭部、下杭部からなり、下
杭部および中間杭部の外周に螺旋状の翼片を1m以上の
間隔で不連続に設け、下杭部先端に歯形あるいは螺旋突
条を有する切削部を備えてなることを特徴とする鋼管
杭。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22715591A JPH0565714A (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | 鋼管杭 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22715591A JPH0565714A (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | 鋼管杭 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0565714A true JPH0565714A (ja) | 1993-03-19 |
Family
ID=16856361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22715591A Withdrawn JPH0565714A (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | 鋼管杭 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0565714A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4859140A (en) * | 1985-01-25 | 1989-08-22 | Brod & Mcclung - Pace Co. | Centrifugal fan |
CN102312426A (zh) * | 2011-07-12 | 2012-01-11 | 苗启松 | 旋转钻进预制复合桩及其施工方法 |
US20160186403A1 (en) * | 2014-12-30 | 2016-06-30 | TorcSill Foundations, LLC | Helical pile assembly |
-
1991
- 1991-09-06 JP JP22715591A patent/JPH0565714A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4859140A (en) * | 1985-01-25 | 1989-08-22 | Brod & Mcclung - Pace Co. | Centrifugal fan |
CN102312426A (zh) * | 2011-07-12 | 2012-01-11 | 苗启松 | 旋转钻进预制复合桩及其施工方法 |
US20160186403A1 (en) * | 2014-12-30 | 2016-06-30 | TorcSill Foundations, LLC | Helical pile assembly |
US10006185B2 (en) | 2014-12-30 | 2018-06-26 | TorcSill Foundations, LLC | Helical pile assembly with top plate |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981203 |